最新の観てきた!クチコミ一覧

152961-152980件 / 189884件中
国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

冴えわたる演出
4.48サイコシス、人間失格と続く谷賢一演出の1つの集大成が見られた。
リアルな息遣いのまま登場人物を分かりやすくキャラ立ちさせる。
沖縄問題を越えて普遍的な「風景」を観ることができた。

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

anarchy film

新宿歌舞伎町特設劇場(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

全ての人にお勧めは出来ないが…
劇場(演技場?)を含めた非日常を体験したいと言う方には足を運ぶ価値のある作品。実際私も歌舞伎町の元キャバレーという怪しげな場所に入ったのは初めてで、それだけで結構楽しめました。(トイレ見学を忘れたのと、Box席のソファ椅子をゲットしなかったのが悔やまれる。)話の方は途中からギブアップ。ついていけなかった。。。

ゆめゆめこのじ / Madam river and Mr.sofa

ゆめゆめこのじ / Madam river and Mr.sofa

AND ENDLESS

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★

長…
花街の女たちの話に、明治維新の立役者たちがからんだので、焦点がぼやけた。特に後半は飽きてしまった。もっと女性たち中心の話に時間を割けば、約3時間近い上演時間も、もう少し短く出来るのでは。

演劇入門

演劇入門

青年団リンク 本広企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/27 (土) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇への気持ち
今まで演劇鑑賞は好きだけど、よく知らない自分がいることを強く感じていた。そのためこのタイトルのついた作品に魅かれ迷わず見に行ってみたが、期待通りの作品であった。
見る側の環境でこの作品の感想も幅広くなるんだろうなぁって思った。
まだ指で数えるほどしか演劇はみていないけど、この"演劇入門"がきっかけで見る頻度は増すことは間違いない。
とてもいい作品でした。

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

anarchy film

新宿歌舞伎町特設劇場(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

独特な世界観!
今回でアナーキーさんの作品は2回目です。
前作とはまた、全く違う作品になっており、楽しめました☆
こちらも緊張して見ていたので、
舞台を見終わった後は、ぐったりでした。
それでも、また見に行こうかな。
なぜかハマってしまいます。

マイルド・セブンティーンズ・スター

マイルド・セブンティーンズ・スター

椿組

ザ・ポケット(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

行き過ぎた正論とオトナの『台風クラブ』
高校の職員喫煙所廃止問題で行き過ぎた正論(?)を、台風が近づく中での学園祭を前にした「オトナの『台風クラブ』」または「『ビューティフルドリーマー』リアルタイプ」な高揚感をも描き、それに笑いもたっぷりまぶして楽しい。

人魚姫

人魚姫

y0suka

遊空間がざびぃ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

またゲーム界内部での展開…
名作童話を翻案するシリーズ、1年前の『幸福な王子』と脚本家が異なり切り口も違って面白いが、「またゲーム界内部での展開か…」な感無きにしも非ず。
とはいえ、ゲーム内のキャラが現実界の誰なのか推察しながら観たりもして、これはこれでアリ、的な?

ヘルター・スケルター

ヘルター・スケルター

ヨシロォの夏は夢叶え冒険団3

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/12/13 (月) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄いヨォ、なんだか凄いヨォ
オフビートなのに過剰。
チープで雑なのに、緻密。
すべてを「わかっている」役者がいいのだ!

劇団名も凄いけどね(改名してこうなったらしい)。

ネタバレBOX

なんか凄いと思った。
なんて言うか、フリーハンドの凄さというか、それを取り込んでいるらしき演出の緩さというか。
もちろん、役者のフリーハンドの部分は、きちんと演出されていて、それを「演じて」いるのだと思うのだが(と言うか、そう思いたいじゃないか)。

凄いチープで、雑な感じ。
「いい意味」で「雑」だ、と言ってもいいかもしれない。

ボー立ちの役者がずらりと並んだり、なんだか衣装も微妙で、さらに今どき喪黒福造のパロディってアリ? な感じとか、Q10(キュート)のパロディまでもタイミング的に微妙感が漂う。

とにかく、「説明」はまったくない、と言っていい。
なぜクチバシがある人間がいるのか、なぜあの女性は人から見えないのか、なぜそんなに水にこだわるのか、なぜあんな衣装なのか、とにかく説明はない。だけどストーリーはどんどん進む。進んでも何も明らかになんかしていかない。

デタラメと言っていい。というか、そう言うしかない。

ここにあるのは、すべて「わかった」上で演出されている世界なのだ(たぶん)。

だから面白い。

小劇場にありがちなダンスシーンも入れてみました的な微妙さもたまらない。

なんとも言えぬこだわりと、言葉遊びにはあんまりなっていないような、言葉のズレ。ズレと言うか、しゃべっていたら、オーバーランしましたというような過剰さで、誰も拾いに行かずに投げっぱなしの台詞。さらに、ぼそっとしたツッコミ。もう、そのタイミングは「うまい!」としか言いようがない。

とにかく、役者がみんなわかっているから、そのラインの上にあって「うまい」のだ。
雑っぽくしているけど、相当考えられているのではないだろうか。
もしくは、役者の動物的カンのなせる技なのか。

そのあたり演出&役者の演技等々を見極められるか、あるいは面白いと思うかで、評価が大きく2分されるのではないだろうか。もっともこれらは、当方の深読みとか読み違いとかの可能性もあるのだか。

とは言え、私は、笑った。しかも久々の大爆笑もしてしまった。

アドリブ、と言い切ることはできない不思議な世界の連続を観ていて、1日3回だけの公演は、全公演観ても、絶対に面白かったと言えるだろう。

そして、たった1日の公演だからこそ、役者も新鮮さを維持できたのではないか、とも思ったのだ。

星は5つにしてみた。
コチャラカ誕生

コチャラカ誕生

bonno108

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

面白くもあったし、笑いもした
ほどほどに、だけど。

そして、構成には「?」が付いてしまう。

で、「コチャラカ」ってこういうことのわけ?

ネタバレBOX

コントから始まり落語が続いた。
「これって、若手のお笑いライブなの?」と思っていたら、後はコントが続く。やや演劇テイストのあるコントで、ラストはすべての登場人物が揃うという趣向だ。

1.野球1
監督のもとに、野球初心者の選手希望者が訪れる。彼は、ピッチャーのどころか、ピッチャーが投げるもの(つまりボール)という名称さえも知らない初心者で、監督とのやり取りで笑わせる。
これを演じた勝又兄、勝又弟という2人は、双子なのだろうか。よく似ている。しかし、その「似ている」を笑いにしない不思議さ。監督を「帽子&サングラス」というだけで認識しているのだから、それを選手側が行って、笑いにすることも可能だったのではないだろうか。

2.転失気
普通に古典落語。

3.嫁入り
嫁入り前の挨拶をする娘が、両親にまったく似ていない外人顔。両親に自分は本当の子どもではないのでは、と疑問をぶつける。なんともいえないオチで笑う。

4.不幸な女
初デートの、喫茶店のテーブルクロスの柄とかぶってしまった洋服を着ている女は、自分がいかに不幸かを嘆く。相手の男はそれに困り、自分も不幸だと告白する。

5.野球2
監督の1人芝居。わけのわからない野球部員たちとのやり取り。バカバカしさ溢れる。

6.賢人
「賢人」という名前に名前負けしているので、改名したいと両親に訴える男の話。

7.喫茶店にみんなが集まる話
上記の2を除いた登場人物が、喫茶店に一堂に会して、不幸を嘆き合う。ラストのちょっとした感じがいい。

全般的には、爆笑という感じではなく、オフビートな笑いが中心な印象。なかなか面白いと思った。
キャラクターの肩に力の入らない感じもいい。

しかし、問題は2番目の落語である。普通に落語家さんが普通に落語を演じただけなのだ。
この構成が微妙。
つまり、ラストでは各コントの登場人物が全員揃うのだが、落語のパートだけは、単に落語であって、まったく関係ないのだ。
せめて、「転失気」に関係する台詞か、落語家が落語家として登場するとか、それぐらいのセンスは欲しかったと思うのだ。
この落語のせいで、コント間の結びつきまで弱くなってしまったような気さえする。

この団体が提唱する「コチャラカ」は、単なるミニ・コントなのだろうか。
つまり、今後もこのスタイルでいくのか、それとも演劇っぽくしていくのか、そのあたりが気になるところである。

ちなみにキンケロシアターは、受付も広いし椅子も座りやすい(幅や段差がきちんとある)、トイレもきれいで言うことなしだった。
あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
前評判や口コミの良さもあって、期待していた通りでとても満足している。

ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/11/30 (火) ~ 2010/12/09 (木)公演終了

満足度★★★★

見てきました!
堀北さん目当てで見てきました。
やはり、堀北真希さんは可愛い。

本編は主役級より、まわりの脇役者さんがうまく見せていたなぁと感じたり。


うまく、書かれていて良かったと思いますが、

殺陣の雑さ?が、少し気になりました。

良席だったので
堀北さんを近くで見れました。

その点が満足!

py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

おもしろかったよ♪
一時間があっというまで、もっと観たい!って思っちゃいました☆

これでお酒なんか飲みながら観れたらいいのに・・・なぁんてww

これからもがんばってくださいっ!

py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

良かったです
2方向から楽しめるのは良いアイデアだと思いました。
違う方向から見たい、と思いましたもの。いい戦略ですね(笑)

お笑いのコントとは違う感じは少ししました。お芝居感が強めかな~、と。
なんか伝わりにくいですね。


黴菌(ばいきん)

黴菌(ばいきん)

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/12/04 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

はるばる行ってきました
初めてのシアターコクーン。
こういうはこだったんですね。
舞台はわかりやすく、上下左右奥行きがあってまとまってました。
役者さんもはまっていて安心して観ることができました。

ネタバレBOX

山崎さんや生瀬さんのシビアとユーモアの演技はさすが。
ナイロンの犬山さん、みのすけさんも笑わせていただきました。
人体実験の部分はこの時代ならではのせっていでしょうか。
仲村さんの設定は、なかなか観れません。また、池谷さんとのからみも良いです。
最後は、兄弟愛をおもてに北村さんの演技がひかりましたね。

KERAさんの作品に時々観られる本気の雨降りが2章に、
1章は桜の木、4章は雪と季節感もしっかりだされているように感じました。

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

ソテツトンネル

RAFT(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★

不思議な空気感
ソテツトンネルとロスリスバーガーの合同公演で、共通の設定やテーマはないように見えましたが、脱力系とはまた異なる、奇妙な温度の低さが共通して感じられました。

ロスリスバーガー『谷間!やわらかい!お願い!触らせて!』
母親の癌の手術が終わるのを病院で待つ3姉妹のところに三女の友達がやって来て繰り広げられる会話が描かれていました。沈黙が多い、独特なテンポの会話が気まずい雰囲気を醸し出していました。
終盤でタイトルに関わる流れになるのですが、それぞれの人物の心境が読めず、唐突に感じました。

ソテツトンネル『2010年家族の旅』
詳しいことは明かされませんが、世の中で唯一生きて残った家族の物語でした。父親が作った奇妙なルールに従って暮らすことに疑問を持ち始めた子供2人が重大な事実を知るという話で、オチは途中で読めてしまいましたが、家族の奇妙な距離感が魅力的でした。とっ散らかった美術も内容に合っていたと思います。

とりわけ悪い点があったわけではないのですが、観劇後にあまり満足感を感じませんでした。時間がそれぞれ30分程度と展開を作るには短く、どちらも似た空気感でメリハリに欠けたからでしょうか。

マイルド・セブンティーンズ・スター

マイルド・セブンティーンズ・スター

椿組

ザ・ポケット(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめた
煙草うんぬんよりも、高校生の学園ドラマにきちんとなっていて生徒と教師、保護者の折り合いの付け方も面白く観られた。観客を飽きさせることなく見せる展開も秀逸だと感じた。

カーディガン

カーディガン

パルコ・プロデュース

キャナルシティ劇場(福岡県)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★

普通
キャナルシティ劇場オープンということで観てきました。
感想は一言で言ってしまえば「普通」ということになってしまいます。

脚本はよくあるネタを大した工夫もなく描いているだけ。
登場人物に深みもなし。

しかし、その脚本をベテラン俳優陣たちが上手くみせていた。
キムラさんは安定感があり、妻のキャラクターを微妙なさじ加減で演じていた。
そして、中井さんも安心して見ていられる。大変失礼ながら、彼がここまでいい役者さんになるとは思っていなかった。
若手の方も頑張っていたが、やはりその演技を受け止めるベテランのおかげで、下手をすると退屈でしかない舞台を見られるものにしていたと思う。



観客は半数以上が市原・中尾両氏のファンばかりだったようで、舞台が終わった瞬間からスタンディング、歓声の嵐で、作品の評価とは関係ない拍手では役者さんにも失礼ではと思い、あまりいい気はしなかった。

さよなら渓谷

さよなら渓谷

演劇企画集団THE・ガジラ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/12/05 (日) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

まさに、全編濡れ場!
というのは冗談で、舞台が水浸しになるほど、水が印象的に演出に使われる。それなりに寒い季節だけに、役者さんも大変です。内容は、表面上は事件の謎解きでありながら、そこがメインではなく、むしろ人間の心理の奥深い部分に向かい、本質や根本を問うようなものなのだと思う(そーゆー意味では、けっこう怖い)。なんていうと、小難しく聞こえるけど、たった5人の重みのある演技にグイグイ引き込まれる、見ごたえのある作品。(当然、あの実在の事件を思い出し、犠牲になった子供を思うと、なにやら二重に悲しい部分もあるけど……)

ネタバレBOX

繰り返しますが、皆さん濡れるけど、濡れ場はありません。濡れ場はありませんけど、鮮烈な下着姿の女性は登場します。鮮烈な下着姿の女性は登場するけど、本当に劇中のような生活をしていたら、あんなにきれいなお姿のはずはないと思います。これは、芝居にリアリズムがないと批判をしているのではなく、おかげですさんだ気持ちにもならずにすみ、眼福でありましたと申しております。
Parade3 「X=2のn乗-n-1」

Parade3 「X=2のn乗-n-1」

インプロ・ワークス

小劇場 楽園(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

カラダの芯から熱くなったゾ!!!
「即興劇アレルギー」を克服すべく観劇。。。

S福亭T瓶のテレビドラマ、Mーニング娘の舞台。。。どれもこれもダメ。

「自然な感じ」を意識しすぎているような気がして、正直、苦手だった。

で、小劇場楽園へ。。。

演題の『1212』は、公演日の「12月12日」のこと。

舞台の中心を下北沢に見立てて、5人の役者が、それぞれ12日の朝、目覚めた場所の位置につく。

清水宏さんは大阪で目覚めたとのことで、舞台上の「下北沢」からかなり離れた客席最上段へ。。。

じつは・・・この時点で、かなりボクは前のめりになってた!

「自分が起きた場所」についただけなのに・・・なんで、こんなに新鮮なのか!オモシロイのか!!!

さらに、今井敦さんの目覚めた「自宅」が、ウチの畑の結構近くで・・・「ウチって、下北からこんなに遠いのか!」って、、、なんか一気に舞台との距離が縮まったなー。

で・・・舞台は一気に展開していく。

爆笑の連発!!!

即興劇(インプロ)って、単なる「脚本の無い芝居」じゃなくて、「自分の持てるものを、他人と息を合わせて&距離を測って&ぶつかりあって演じる芝居」なんだって思った!

こんなにオモシロイとは!興奮するとは!

じつは・・・

途中から、「この中にボクも入りたいっ!」って思っちゃってました!

「ボクをイジってーっ!」って感じ?笑

演劇の経験ゼロなのにさ。

こんなにカラダの内側から熱くなった芝居は久しぶりかも。。。

インプロ。。。

スゴイっす!

絹川友梨さん!今井敦さん!清水宏さん!佐藤拓之さん!山田宏平さん!

すばらしい!!最高!!!  




ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/11/30 (火) ~ 2010/12/09 (木)公演終了

満足度★★★★

結果的に大満足しました
冒頭の、伊藤さんのシャルル7世の演技は、ちょっとひっくり返りたくなる程、学芸会レベルに見えて、正直どうしましょう?と不安を感じたのですが、それ以降どんどん良くなって、結果的に非常に満足して、客席を立つ事ができました。

何しろ、わかりやすい脚本と、拙い所作をそれらしく見せてしまう、演出の業の勝利という気がします。

ジャンヌ・ダルクモノって、幼い頃からずいぶん観ていますが、こんなに腑に落ちやすいジャンヌ・ダルクは初めて観た気がします。
ヨーロッパの歴史や、プロテスタントとカトリックの壮絶な争いや教義の違いをよく知らない観客でも、この作品なら、理解しやすかったのではないでしょうか?

また、白井さんの演出も、自分の肌に合うと言ってしまえばそれまでですが、たとえば、大勢の兵隊の殺陣など、出自も経験も様々なアンサンブルの力量は、確かに、一人一人の所作は素人レベルだったりするものの、演出の工夫が利いて、全体の群集として目に入ると、それなりに舞台世界に違和感なく連れて行ってもらえて、この点では、蜷川演出や、栗山演出の戦闘シーンな
どよりも、よっぽど、当時の様相を再構築しているように思えました。
群集や兵隊役の役者を個々に見せて、アラに気付かせてしまうことなく、一個の固まりとして、うまく機能させる演出方法に感嘆しました。

テレビの学園ドラマで、大ファンになった堀北さんは、予想通りの凛とした風情と、驚く程の口跡の良さで、見事に、ジャンヌ・ダルクを体現していたと思いました。男優陣が、押しなべて、何を言っているのか台詞の不明瞭なヒトが多い中、彼女の立ち姿には、大女優になる片鱗が見え、益々、今後に期待が持てました。
他には、馬木也さん、石黒さん、柴本さんの演技に強く惹かれるところがありました。

浅野さんは、いつでもどこでも、特有の演技で、浅野さんらしいなと思いましたが、それ程、出番がなかったので、良いアクセントになっていたように思います。

一番意外なのは、上杉さん。もう相当ベテランの舞台俳優さんなのに、ほとんど台詞が聞き取れませんでした。声は相変わらず良かったけれど。

ネタバレBOX

シャルル7世とジャンヌが兄妹だったという設定の芝居は初めて観ました。
そういうことは、私の良く知る梨園の世界でもよくあることで、この設定自体には、不満はないし、むしろ、肉親の普遍的な感情に繋げて、わかりやすくなっていたので、決して反対ではないのですが、ただちょっと、その情報の出し方が、突然過ぎないかと思いました。
もう少し、伏線を張ってくれていたら、もっと感動的になったように思うのですが。

このページのQRコードです。

拡大