
奥様お尻をどうぞ
キューブ
本多劇場(東京都)
2011/07/30 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

演劇大学2011 in 福岡
日本演出者協会 福岡ブロック
パピオビールーム・大練習室(福岡県)
2011/08/11 (木) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★
「大学」もなければ「演劇」もない
幼稚園のお遊戯会で「あの芝居はなっちゃいない」と文句を付ける人間はいない。講師こそ一流どころを呼んできてはいるものの、練習期間はたったの4日、素人を集めて素人が演出を務めているのだから、そもそも「演劇」になりようがない。「一人一人、その人なりに一生懸命、頑張ったねえ」と、出演者のみなさんを労ってあげるのが順当な対応というものだろう。
客だって殆どが出演者の身内のようで、よく笑ってあげている。正直な話、私にはどの芝居も苦痛なくらいに退屈だったのだが、一般客がこの場に紛れ込んでしまったこと自体が間違いなのだろう。
と言って終わりにすることができ難いのは、この発表会が、曲がりなりにも「日本演出家協会」の企画によって成り立っているという事実があるからである。
演出家協会の目的は何か。それは、各地域において演劇の土壌を作り、演劇文化の活性化を図る、即ち「一般客にも見せられるレベルの演劇の構築と、プロの演劇人を育成すること」ではないのか。
だとすれば、現行の演劇大学の「お遊戯」な有りさまは、全く目的を果たしてはいないと断じざるを得ない。2ヶ月なり3ヶ月、じっくり時間を取って、演出も中央から招聘する演出家に全面的に任せる程度のことをしないことには、決して効果は上がるまい。もしそこまでの予算も時間もないというのであれば、「演劇大学」などという仰々しい看板を揚げるのはやめて、「演劇セミナー」程度にしておいていただきたいものだ。
福岡の演劇人が参加しているとなれば、その内容も質も吟味分析することなく、安易な現状肯定、根拠も示さない擁護や賞賛、的外れなアドバイスを行う者も少なくない。「これは試演だから」などという擁護にもならない詭弁を弄する者も出てくる始末で、そんな言い訳が通用するのであれば、全ての演劇が試演ということになってしまう。そんな馬鹿な話があるはずもない。一般客の眼に晒されたものは、それが一つの完成形として観られることを覚悟しなければならないものなのだ。
それでもなおあれが試演であって、あえてオモテに出して一般客の俎上に供したのだと主張するのであれば、そんな「演劇以前」のシロモノが批判に晒されるのは当然であろう。結局、擁護派の言は何の言い訳にもなってはいないのだ。
そういう劇団や俳優にすり寄り、媚びる乞食のような連中によって「誉め殺された」劇団も福岡には少なくない。妙に「人の輪(和)を作る」行為が福岡では質の低下、逆方向にしか作用していない。演劇大学のこの無様な結果は、その端的な象徴と言ってよいだろう。

いつか / タルチュフ
こゆび侍
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
標本Vol.2「いつか」観劇
鳥の巣立ちと、草食系男子の独り立ちをうまく重ね合わせたストーリーに、かわいらしい演出がマッチしていてよかった。 全体的にほのぼのしました。
福島崇之氏演じるやわらかいけど、ちょっと芯のある青年が「いつか」と向き合い成長していく、変わっていく様がほほえましくもあり、少し切ない場面もなんだか自然と心に染みました。

いつか / タルチュフ
こゆび侍
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
標本Vol.3「タルチュフ」観劇
タルチュフ、オルゴン、エルミール、ドリーヌと古典戯曲の台詞にのまれず役が立っていて素晴らしかった!
タルチュフとオルゴンの前で一芝居打っている、佐河ゆいさん演じるエルミール、策士だけども純情で可愛いらしいところがよかった。
工藤史子さん演じる娘の使用人のドリーヌも、毒舌は嫌味になり過ぎず、かつユーモアのある感じが印象的でした。

『賢者の贈り物』 『羊の宇宙』
舞活道 自由童子
pit北/区域(東京都)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「羊の宇宙」観劇
登場人物はアルベルトとカール、羊飼いの少年と羊たちだけで場面の転換も少ないのですが、何て奥の深い話だと、ただただ「ハッ、」とさせられ続けました。
実は原作を知らなかったのですが、それにしても羊飼いの少年の真直ぐな物言い、またそれに関心するアルベルトの様が凄い伝わってきて、いたく感動してしまいました。
物語の本質は児童には少し難しいかもしれませんが、羊たちのもふもふした感じがカワイらしくて、そういう面では「おやこ こども劇場」にはいいかなと思います。

私とアナタの間の距離は・・・
演劇集団Nの2乗
「劇」小劇場(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★
次作も観てみたくなりました...
10周年記念公演ということもあり、役者さんを含めて全体的に上手く纏まった芝居、劇団という点では評価出来ます。また、犯罪加害者を取り巻くストーリーも意外性があって大変興味を持って観る事が出来ました。強いて難点と言えば、他の方々のコメントにもありますが、本芝居の方向性においてコメディー的な笑いを織り込む必要があるかというのが、少々理解に苦しむところです。全体的にコメディータッチな芝居でも、またよりシリアスさを打ち出した芝居でも、役者さんのパフォーマンスから判断して見応えはあると思いますが、もう少しどちらに軸足をおいたストーリー、構成とした方が、観客のインプレッションは更に高まること間違いなし。
また、観てみたいと思わせる劇団でした。個人的には羽柴裕吾さんの演技が気に入った...表情で演技が出来ていますね。 テッド・K

さよなら また逢う日まで
ブラジル
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★
祝、紀伊國屋進出!
ブラジルの新宿紀伊國屋公演。タッパの高さを見事に使った舞台美術がまず秀逸。音楽に乗せた動きがかっこよく、始まった瞬間から引き込まれる。悪い男達のドラマだが、その中で奧田ワレタがしびれるほどかっこいい。
中川智明、奧田ワレタ、高山奈央子、櫻井智也等、登場するのは僕の好きな役者だらけ。このメンバーが紀伊國屋ホールの舞台に立っているというだけで感無量。みんな堂々として立派になったもんだ。

さよなら また逢う日まで
ブラジル
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了

チャイムが鳴り終わるとき
オーストラ・マコンドー
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
無題86
先日も別のお芝居でいじめを扱ったものをみました。どちらも学園もの、どちらもよかったと思います。E列が指定席のようです(指定席と書かれた紙がおいてあります。なんで指定席になったんだろう…忘れた)。それにしても、両端のブロック(客席)にはお客さんをいれないんだろうか。なるほど、舞台左右、椅子が吊らされていますね。学校というルール/掟/呪縛に捉えられている子供たちをイメージしました、というのは考えすぎか…。
奥に教壇、下手から3-4-4-4つの椅子。教壇は、前後左右に移動し、椅子の向きもそれに合わせて変わります。下手にエレアコが1本。すでに沢山の方がコメントしていらしゃるので、個人的な感想を。
8/16追記
ギターのことを少し。最初、チューニングしています。これはあえてこのシーンを組み込んだ、ということでしょうね。ロックのライヴは時間通り始まることはなく(ハコも大きいし)、ステージ上ではその間、ローディーが楽器のチェックをします。クラシックでもオーボエに合わせます。でも、ここでそこまでするかなと思ってしまいました。2010/4にみたムター(Vn)はチューニングをしなかった。
で、演奏ですが、ずっと弾くものとは思っていませんでしたし、邪魔にならなければ、などと考えていたので…、すみませんでした、とてもよかったです。始まりは生音に近く、ここというときにはボリュームをあげて、また、カポを使ったり、指、ピックなど出てくる音色もいろいろ。時々、芝居ではなく、ギターをみていました。

愛情爆心地はボクのココ
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★
夏に似合う作品
夏に似合う作品だなっと感じました。
ただ、物語の核となる部分が少し弱いように(家族愛なのか、友情物語なのか)感じました。
今回、神戸さんが、いつもより存在感が普通だったのはちょっと残念。

ぺタルとフーガル
熱帯
駅前劇場(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/11 (月)公演終了
満足度★★★
人物が多いか?
少し、登場人物が多いかな?
また、ホテル内で繋がってるのに、新館に泊まっている客が旧館にいる事を毛嫌いされる理由がちょっと不明かな。
(まあ、なにかしらの規則があるんだろうと推測はされますが)
後、前半を少し丁寧に書きすぎたか、後半のエピソードが少し端折られた感があったかな。
でも、面白かったです。

『ナツヤスミ語辞典』
演劇集団キャラメルボックス
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/11 (木)公演終了
満足度★★★★
キャラメルX柿
キャラメルボックスが14年ぶりに実現した「ナツヤスミ語辞典」のアナザーフェイスということで
柿喰う客の中屋敷法仁くんの演出と柿の役者さん、それとクロムモリブデンの森下くんだったり、範宙遊泳の熊川ふみちゃん だったりと魅力的な他劇団のキャスティング どんな感じになるのかなあ?と思ってましたが・・・
前半は“柿”独特のあの奇妙な動きがあったりでの雰囲気がいっぱい、シリアスな場面では やっぱりキャラメルっぽい。
両方観たことがある方には、面白い企画だったんじゃないかなあ☆
これしかないってキャスティングにみえたけど、乱痴気公演はどんな?だったんだろ!
ステージは雛壇状の傾斜がついてる舞台、結構段差があって役者さんたちは そこを上がっり下がったり、とてもシンプルな作りだけど、中身が濃いと 色々なシチュエーションでそれぞれの情景に見えてくるんですよね~。
一番多感な中学2年の夏休み を描いていますが、ラストに「ナツヤスミ語辞典をちょうだいよ」という台詞に 「それはダメだよ!! だって今が夏休みじゃん」 そう、生きているってことを実感させられた台詞でした。。

ROCK MUSICAL BLEACH
RMBLEACH製作委員会
シアタークリエ(東京都)
2011/08/04 (木) ~ 2011/08/30 (火)公演終了
満足度★★★★
楽しめました!!
アニメ 「BLEACH」の舞台版 各都市を回って最終のシアタークリエでの初日に行ってきました☆
ロックミュージカルらしく 割とハードな樂曲中心でしたが、スローナバラードなんかもあったりで 予想以上に楽しめました☆
舞台版のオリジナルキャストとして射真(イルマ) 役の 新納慎也くん いやぁ~ かっこいいですねー!!
歌もうまいし、殺陣もかっこいいし!!
それと朽木ルキア 役の佐藤美貴ちゃんもすっごい華奢な感じなんだけど 抜群の歌唱力と殺陣もシャープで まじかっこよかったです☆
殺陣あり歌あり ストレートも面白く、休憩20分をはさんでの 2時間35分 楽しエンタテイメントを観た感じです。
舞台美術はシンプルなんだけど、可動式の衝立が巧く場面転換に使われていたり、照明の使い方もLIVEっぽかったり と演出面でも 素晴らしいものがたくさんありましたねぇ。。
エンディングはショーっぽくって、思わず手拍子とってしまいました。。

道雪
THEちょんまげ軍団SUPER
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
良かった!!
初見となった THEちょんまげ軍団SUPER
正直、時代劇ものなのかなあ?くらいの気持ちしかなかったのですが・・・
いやいや、めっちゃ良かったです!!
歴史好きの*papasan*にはまさに大好物的なお芝居でした。
戦国時代、豊後の大友氏の武将「立花道雪」を描いた作品です。晩年は足を患い戦場に御輿を担がせ、その上から指揮していたという猛将。
各所に史実を脚色した部分はありますが、舞台作品としては物凄く楽しめました。
大人数での戦闘シーンは迫力あるし、殺陣もキレがあって良かった~。
また単なる戦国ヒーローもにはせずに、お家、国、主君を支える家臣、そしてその礎となる民。スポットのあてかたが素晴らしく、見事な脚本でしたねー
テンポもあって2時間35分の作品ですが、食い入るに観てしまいました。
薩摩の島津との「耳川の戦い」のシーンあたりでは 思わず涙してしまいました。歴史好きには勿論、そうでない人にもオススメ ☆

『賢者の贈り物』 『羊の宇宙』
舞活道 自由童子
pit北/区域(東京都)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
「賢者の贈り物」観劇
「二人は相手を想う心というすばらしいプレゼントをしあったのです。」という、昔シャディだったかテレビCMがやっていた記憶のある『賢者の贈り物』。
不景気で空気が重くなりそうなところを、ジムの爽やかさとデラの愛らしさが払拭していて、さらに占い師クローゼが開場のときからユーモアがあって楽しい。
ミュージカル風なことも手伝って、児童にも明るく伝わる劇でした。
冬に公演だったらもっとロマンティックだったかも。

杉本文楽 曾根崎心中
公益財団法人小田原文化財団
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★
表現力豊かなシンプルさ
写真作品をメインに現代アートのシーンで活躍する杉本博司さんが古典芸能、しかも新作・新演出が作られる機会が比較的多い歌舞伎や能、狂言ではなく、文楽の演出を手掛けるということで興味深い公演でした。
文楽は数回しか観たことがないので、オーソドックスな演出とどう異なるのかを楽しむことはできませんでしたが、ビジュアル表現に対してのこだわりが強く感じられました。
打楽器と読経の音を背景に、暗闇の中でスポットライトの当てられた三味線と胡弓のデュオによる「プロローグ」で始まり、「観音廻り」では舞台のかなり奥から手前の花道まで川のように細長く照らされたエリアで、通常はメインの役の人形は3人で操るところを桐竹勘十郎さん1人で操っていてシンプルな佇まいが印象的でした。両サイドには事前撮りの人形の顔のアップでの映像が映し出されていたのも効果的でした。
「生玉社の段」では中央に白い鳥居が設置されていましたが、他のシーンに比べてビジュアル的にインパクトを感じませんでした。竹本津駒大夫さんの義太夫は言葉が聞き安くかつ各登場人物の演じ分けが見事で素晴らしかったです。
「天満屋の段」は手前上手に店の入り口の引き戸、中央に階段状のセット、奥の上空には赤が鮮やかな大きな暖簾でスタイリッシュな空間構成でした。全体的にシリアスなトーンの中、とぼけた感じのコミカルなシーンがあり楽しかったです。
最後の段「道行」は徳兵衛とお初のやりとりが切なく、人形の動きの中に人間以上の情感が現れていて、美しかったです。後半は「観音廻り」と同じ照明で、「観音廻り」で宙を舞う蝶に対応して人魂が浮くなど、シーンが関連付けられていていました。
基本的に抽象的な真っ暗な空間の中、人形にスポットライトが当たる演出で、人の手を離れて自分で動いているかのように見えて引き込まれました。人形の衣装はエルメスのスカーフを使って作られたとのことで、鮮やかな彩りが綺麗でした。
役柄の台詞と動きとの関係性に現代演劇の手法に通じるところがあって、興味深かったです。

さよなら また逢う日まで
ブラジル
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
かっこいい
天井の高い、廃墟(工場?)のようなセット。
スーツ姿の男女。
音楽も、すべてがかっこよかった。
青木の胡散臭さ、佐々木の気持ち悪さ、大久保のウザさとか、みんな上手い。
最後までドキドキしながら観ました。

範宙遊泳の宇宙冒険記3D
範宙遊泳
新宿眼科画廊(東京都)
2011/08/13 (土) ~ 2011/08/17 (水)公演終了
満足度★★★
シュール
面白いんだけど、よく分からない・・・。
そんな感じ。
自分が年とってるせいかも。
音楽が結構好みだったのか、耳に残る。
アフターイベントが可愛らしくてよかった。
会場はスタジオなのかしら。
フロアの前方は座布団の席、サイドと後方に椅子の席。
服装の都合で隅っこの椅子席を選んだけど、ちょっと観にくかった。

かみさまの匂い
東京マハロ
駅前劇場(東京都)
2011/08/11 (木) ~ 2011/08/17 (水)公演終了
満足度★
番外
これは、震災+ボランティア+不倫をかき混ぜてできたものを笑うブラックユーモアなのか?ずっと星3つ以下は評価しないことにしていたけど…
もし、頭を冷やして書けるようになったら追記。

かみさまの匂い
東京マハロ
駅前劇場(東京都)
2011/08/11 (木) ~ 2011/08/17 (水)公演終了