
一九一四大非常
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
よく毎度毎度これほど高水準のドラマ構想と舞台化、そして演技のパフォーマンスができるものだと感嘆する。それにしても、大混乱でてんてこ舞い状態の現場に下手に偉いさんが行ってはいけないな。

首2
きっとろんどん
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
さすが北海道・札幌から東京・下北沢に乗り込んできただけあって個性的な面白味をしっかり感じられる劇団さんでした
独特の切り口で描かれた猟奇殺人事件は、確かに“サイココメディ”という表現が言い得て妙
実際に起きた事件の検証・考察もしっかりされているようで人間ドラマ、サスペンスとしても面白かったです
一番良かったのは限りなく自身の劇団員からのアプローチで描かれているところで
ノンフィクションだと念押しされても「ここはフィクションかもしれない」と思わせる部分が多々ありノンフィクションとフィクションの境界線を巧く渡り歩いている感じが何とも良かった
熟年の凄みがある役者さんがいらして、深みがマシマシ

MOON 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
シアターシャイン(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/23 (日)公演終了

お寺でポンポン‼︎
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

ゴン太のクリスマス
さんらん
市田邸(東京都)
2025/11/25 (火) ~ 2025/11/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
市田邸の敷居を跨いだ時から、ゴン太の家に宿題をやりにきた同級生の気分。TVのドラえもんと一緒?自分はそこに居ないんだけどそこに居るような…。たぬき、カッパ王子、死神、市田邸の歴史が呼び込むのかもしれませんね。先生、ゴン太、おじさん、人間界もいつもそこに居た人でしたね。ゴン太、昔の小学生時代の自分を思い出しました。上野公園の黄色に色づいたイチョウ、市田邸への行きと帰り素敵な時間でした。

首2
きっとろんどん
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

新版 小栗判官・照手姫
横浜ボートシアター
座・高円寺1(東京都)
2025/11/26 (水) ~ 2025/11/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
客層は分からないがガッチリ詰め掛けていた。当日パンフに英訳も付いていたので外人も多いのかも知れない。伝統芸能を観る感覚なのか?前回観た『犬』の時と全く別の劇団のようだ。個人的に『小栗判官』の物語に妙に惹かれるものがあるので決定版的なものを観たかった。室町時代に成立した『説経節 小栗判官』は1423年に亡くなった小栗満重がモデルとされている。文字の読めない大衆に対し「唱導」は音韻抑揚や節を用いて比喩や因縁話を物語に込め仏教の教理を大衆に説いたもの。更にささらや三味線を伴奏に「説経節」として文芸化された。今作は説経『をぐり』をほぼ原文そのままに使っている。社会の底辺の者達に仏教を説いた人間の声。それを聴いていた幾千幾万もの魂。何百年も語り継がれる声。癩病患者が熊野本宮湯の峰にて再生を果たす物語。この説経節が世間に流布して大勢の癩病患者が奇跡を求めて湯の峰温泉を詣でた。1931年(昭和6年)に癩予防法が施行され強制的に隔離されるまで、湯の峰温泉には癩病患者が利用出来る入浴施設があり、癩病患者専用の宿屋もあった。
「えーいーさーらーえーいー」
仮面劇で皆舞台に立つ時は基本、仮面を付ける。仮面も口が出るもの、鼻と口が出るもの、完全に隠れたものと3種類。インドネシアの仮面舞踊劇ワヤン・トペンを思わせる。見たこともない楽器が上手下手に並び、出番のない役者陣は演奏に回る。スティールパン、ハンドパン、シンギングボウル、複数のボウルが重なっているような奴とかとんでもない種類。赤ん坊の泣き声はあかご笛。マニアには堪らない世界。
作曲と小栗役の松本利洋氏、ちょっと三上博史っぽい。ありとあらゆる楽器を奏でる。
ヒロイン照手、柿澤あゆみさん。ドラムもバンバン叩く。スタイルが良い。
桐山日登美さんの姥の仮面とコミカルな動きは客席から笑いが起きた。姥はバリ面(伝統面)だった。
かわらじゅん氏の甲高い声が効果的。
人食い馬の鬼鹿毛(おにかげ)。
「一引き引いたは、千僧供養、二引き引いたは、万僧供養」。
客席通路を縦横無尽に歩く。劇場に風穴を開け、時空を超えて魂を迎え交流す。あの時のあの時代のあの連中と心が通じ合うその刹那。
次回も観に行く。

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
2016年にラジオドラマとして書き下ろした作品。昨年12月に青☆組オリジナルの朗読劇、青色文庫の様式による初の演劇化。場内は、ノスタルジックで夢幻のような雰囲気を作り出し、女性教師の回想を通して紡ぐ心温まる物語。
青☆組公演の魅力は、じっくり作品を育て 物語に新たな息吹を吹き込んでいくような丁寧さ。本作は宮沢賢治の世界観に呼応したもので、その情景が次々と心に浮かび上がる。舞台美術や技術と相まって表出し 観客の心を静かに揺さぶる。発語を意識し大事にしたといった印象だ。
舞台装置はシンプルだが美しく、優しく、そして温かい雰囲気を醸し出す。キャストはデザインは違うが白地基調の衣裳で統一し、女性教師(現在と過去の2人)は同じ色調の上下服のお揃い。オールキャスト続投によるリクリエイション 珠玉作。
(上演時間65分)

きらめく冬の物語
演劇ユニットキングスメン
LIVE HOUSE 曼荼羅(東京都)
2025/11/21 (金) ~ 2025/11/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/21 (金) 19:00
初日の舞台を拝見しました!
すごい完成度!数人の登場人物を演じ分ける役者さんはもちろんギターとサックスを活かした演出も秀逸…シェイクスピアの旨みをギュッと煮詰めて凝縮したような見事な舞台でした。
これからのシェイクスピア劇はキングスメン抜きでは語れないなぁ…

わかろうとはおもっているけど
劇団 贅沢貧乏
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/12 (水) 14:00
皆さん良いのだけど、最初から少しフェミニズムの敵(かたき)的な位置付け役柄で、キャラクター的にふんわりしておられる山本雅幸さんが、効いていて、反転した後、後から思うと対比/対立が増す効果が。髪型に特徴がある 3人が迎える展開が愉快。面白く拝見。
舞台美術のあの仕切りがゆらゆら、掛けて(吊るして)ある物がゆらゆらと不安さを映すのを手伝い、面白い演出だった、あの影たちが効いていた。
テーブルのむにゃむにゃシーン、中が入れ替わったら驚くのになと思いながら見ていて、そして、おっ! だったのですが、あれ、奈落を使って入れ替えれば面白いのになと思っていました、ガラッと替わっていれば....。あ、それはシアターイーストなら出来るのだろうけど、パリではできなかったのだろうから、そこは「わかろうとはおもっている”のだ”けど」でした 笑

人生の中のひとときの瞬間
ぱぷりか
ザ・スズナリ(東京都)
2025/11/02 (日) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/04 (火) 14:00
大好物のぱぷりか、福名理穂さんの作/演出。フライヤーのイラストが可愛い。
んん? 絵の右上に飛んでいるのはなにだろう 笑
これまで拝見して来た ぱぷりかの上演作品は、青年団の福名企画の頃からキリキリした陰/闇が含まれていた。そういった上演作品を創る新しい人だったが、『柔らかく搖れる』を観て、これは岸田を獲るのではないかと思った。そして岸田戯曲賞を獲られた。そして、もう新しい人ではなくなっておられた。
これまでの様な陰/闇は直接的には含まれていない。福名さん自身が出産され、ロビーで見かけた 5ヶ月児を育てておられる。妊娠を一つのモチーフに置き、もう一つのモチーフを演劇人達に置き、その演劇と日常を切り取り、色々なつらさや晴れるだろう明日へを描いた作品だった。丁寧な、アップテンポな、台詞が、抽象的な舞台美術を使った演出で、演劇に生きる夫婦/パートナー達、仲間が活きていた。良い作品だな。

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/11/26 (水) 15:00
26日に24日に続く2回目を拝見。
初日は前から2列目/真ん中通路下手横に座ったら、眩しさ溢れる作品である上に、序盤でその席は土屋杏文さんの視線の消失点、気恥ずかしかったので今日は反対側へ。しかし終盤のキーになるシーンの一つではまた視線の先 笑。でも今日は幻想の世界に浸れていてなんとか平静を保ちながら拝見。
今日気付いたのは、雪子の少女時代のユキコ役の蓑輪みきさんの序盤での儚げな視線が印象的でした。
そして今日、急遽体調不良での出演者の変更で出演された野口結愛さん、我々一般の観客にの目にはスムースに劇に居られました。しっかり演じておられたなと思いました。さすが、演出助手を務めてここまで取り組んで来ておられただけのことはあるなと敬服。
最後に、当たり前だと思いそこに触れる方が誰も居られないかも知れないのですが、主宰の吉田小夏さんの在り様/歌声はさすがでした。
舞台後ろの電飾が満天の星の様で綺麗でした。天上には銀河だろうか!

TRAIN TRAIN TRAIN
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2025/11/26 (水) ~ 2025/11/30 (日)公演終了
実演鑑賞
非常にコンセプトがしっかりしている公演で、今作が強い信念、熱い情熱をもって創作されたことが伝わってきます。観客のために用意された資料も丁寧にまとめられており、それらに目を通し、頭の中で作品を反芻することも今作の醍醐味であり、演劇の醍醐味と言えるでしょう。印象的だったのはロビーに貼ってあった説明文に「理解ではなく、より想像して楽しんで欲しい」という趣旨の一文があったこと。「紐解く」ではなく、自由に「広げる」ことを望んでいる作品なのかな?と考えました。

再生ミセスフィクションズ3
Mrs.fictions
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2025/11/13 (木) ~ 2025/11/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/15 (土) 18:00
極めてベタな表現になるが「珠玉の短編5編」。
一つの公演のために一気に書き下ろしたのではないということもあろうが、それぞれタイプが異なりしかもどれもクオリティが高いとはお見事。
その中で敢えて1本挙げるとしたら5編目の「ハネムーン(仮)」か。「そんなのアリか!」/「そのテがあったか!」な発想はメタフィクション好きとしてはもうタマラン!(笑)
あと、役名が初演時の演者なものが多いだけにプレッシャーもあっただろうところ、それに負けず演じた役者陣に拍手!

エリザベート
東宝
東急シアターオーブ(東京都)
2025/10/10 (金) ~ 2025/11/29 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ずっと観たかった演目の「エリザベート」を観劇しました。
Wキャスト、シシィ(望海風斗さん)トート(井上芳雄さん)の回でしたが、主演者陣の歌のレベルが凄すぎて、圧巻でした!
舞台美術や衣裳、音楽、ダンス・・その世界に惹き込まれ、素晴らしい歌声に何度も鳥肌が立ちました。
井上さん、望海さんの歌声が素晴らしくて頭を離れないのは勿論、フランツを演じた田代万里生さんの歌声が響きました。
観劇後も、ずっと歌が頭を巡り、疲れているのに眠れなくなりました。
観る事が出来て本当に良かったです。心に残る素晴らしいミュージカルでした!

イミノウム
シアター・コントロニカ
京都府立文化芸術会館(京都府)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

新宿八犬伝 第一巻 ー犬の誕生ー
流山児★事務所
Space早稲田(東京都)
2025/11/21 (金) ~ 2025/11/25 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2回目。
騒!乱!情!痴!遊!戯!性!愛!
平井和正(『幻魔大戦』や『アダルト・ウルフガイ』)の原作を唐十郎が戯曲化し、更に石川賢がメチャクチャにコミカライズしたような作品、しかも未完。(雑誌は廃刊)。
リーディングであることを足枷のようにしてみせた演出。台詞を覚えていても敢えてリーディングであることに拘らないといけない。逆説的。
去年の冬の新宿を襲った大火、風俗嬢が何人も犠牲に遭った。傴僂のV・銀太氏がピンサロ嬢(真田雪さん)とプレイ前、たぬき蕎麦の出前を取る。突然化物に変身し(犬の口吻を付けて)子宮を噛み千切る。死体は窓から下界へと落ちてゆく。
山丸莉菜さんは失踪した獣医の旦那の捜索を探偵フィリップ・マーロウ(上田和弘氏)に依頼。事務所には秘書のシャロン(荒木理恵さん)。警部(木下藤次郎氏)は連続子宮切り裂き男を追っている。上田和弘氏は内藤大助似。
ホスト軍団(兼焼肉屋経営)・バイキングと手コキ風俗嬢・深海魚の軍団がいつものように喧嘩。横断幕のようなカンペを皆で向かい合って読みながら怒鳴り合う。ホストの親玉は男装の麗人・皇帝ルドルフ(伊藤弘子さん)。テーマ曲は『風と共に去りぬ』、イメージはレット・バトラー。風俗嬢の親玉はモモコ姫(神原弘之氏)、アンドロジナス(両性具有)。
ヒロイン山丸莉菜さんが適役。失踪した夫を捜す、左目に眼帯をした若奥様、これだけでほぼ満足。劇中歌も良い。グラスに入ったバーボンの中で赤犬が何かを探し続けて彷徨っている。自分の尻尾をその何かと間違えてくるくるくるくる回り続ける。遠吠え。
雲子役橘杏奈さんが体調不良で降板、代役は演出の小林七緒さん。前回観た橘杏奈さんはド迫力だった。
珍子役向後絵梨香さんはホスト共の話を枝毛のチェックでガン無視。
安子役高信(たかのぶ)すみれさんは妙にエロい。
ヴァギ菜役山川美優さんは星井七瀬とだぶる。
レバ刺し役里美和彦氏は色気がある。
ユッケ役本間隆斗氏は万有引力に似合いそう。
ビビンバ役の達(徳永達哉)氏はユライア・フェイバーみたい。
クッパ(山下直哉氏)とヴァギ菜(山川美優さん)は『ロミオとジュリエット』のよう。
キリシマ役V・銀太氏は存在が映画的。
伊藤弘子さんと神原弘之氏が登場すると常連客がどっと沸いた。
面白いんだか面白くないんだかさっぱり判らないが観に行って良かった。山丸莉菜さんの復帰により、流山児★事務所の八犬士は出揃った。誰も顧みない場末の小劇場から世界を変革する狼煙が上がる。

新版 小栗判官・照手姫
横浜ボートシアター
座・高円寺1(東京都)
2025/11/26 (水) ~ 2025/11/30 (日)公演終了

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日に続いて2回目の観劇。哀しい記憶を巡るファンタジーだが、昨年の朗読劇、今年の演劇化と、作品が成熟して行くプロセスを味わえるのは、観客としても嬉しいことかも。今日は大西さん演じる「泉」と雪子の再会シーンに心を持って行かれた。今日は福寿さんが体調不良とのことで、演出助手の野口結愛さんが代わりに出演。

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了
実演鑑賞
昨年2024年に、同じ劇場、そして同じキャストで上演された演目が、翌年の2025年に上演される機会はなかなか珍しいと思います。元々はラジオドラマの脚本として生まれた物語が、昨年の朗読劇化、今年の演劇化と、時間とプロセスと稽古を経て、ゆっくり様変わりしていくことは、劇団活動の原点であり本質であると言えるかもしれません。見比べる楽しみもありますし、再会を喜ぶこともできます。青☆組は活動歴25年(劇団歴は15年)とのことで、創作団体として長く活動しているからこそ実現可能なアニバーサリー公演だと感じました。