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『イン・ヒューマン (in human)』

『イン・ヒューマン (in human)』

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

世田谷区民会館(東京都)

2025/11/12 (水) ~ 2025/11/13 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高でした。文字通り圧巻でした。劇伴がほぼオーケストラスタイルで音圧も半端なかったです。劇場のPAさん、いい仕事されてましたね。演奏もすばらしく音楽だけでも十分楽しめました。ダンスもほんと最高でした。ずっと感動しっぱなしでした。前回のものはフラメンコ教室の生徒さんも参加だったのか「う〜ん…」というシーンがいくつかありましたが今回はプロだけのパフォーマンスということもあり文字通り圧巻でした。最高の時間をありがとうございますm(_ _)m

位置について

位置について

かわいいコンビニ店員 飯田さん

吉祥寺シアター(東京都)

2025/11/12 (水) ~ 2025/11/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/11/12 (水) 19:00

座席J列16番

価格5,500円

個人的には中途半端な感じがして腑に落ちない
役者さんの演技は素敵

『イン・ヒューマン (in human)』

『イン・ヒューマン (in human)』

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

世田谷区民会館(東京都)

2025/11/12 (水) ~ 2025/11/13 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃすごかった!!とにかくすごかった!!
フラメンコと歌舞伎、しかも生演奏。サイコーに良かった!演者さん達の熱がビンビンに伝わってきた。感動をありがとう。

蜜柑とユウウツ ~茨木のり子異聞~ 

蜜柑とユウウツ ~茨木のり子異聞~ 

WItching Banquet

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/11/11 (火) ~ 2025/11/13 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

茨木のり子の半生を俯瞰的(この世界観が妙)に回想した物語。演じるのは 全員女優。
編集者が、彼女の甥に遺稿がないか 訊ねるところから 物語は始まる。彼女の考え方、生き方等を「詩」の朗読(抜粋も含め8編)を交えながら抒情的に紡ぐ。その内容は、戦争・女性・世相といった普遍的なテーマを扱っているが、すべて日常に根ざした視点で綴っている。

朗読劇だが、役者は 台本を持ち動きながら朗読していく。主人公の茨木のり子 役を情況に応じて代わるがわる演じ、1人の人間が持つ多面性を表現しているようだ。前々作の「AIRSWIMMING -エアスイミング-」と同じ演劇的手法。それを すんなりと受け入れて楽しめるか否かによって評価が異なるかも知れない。

彼女の「詩作」は、戦争体験が原点になっている。自分で考え判断する といった自立した生き方をすることの重さ。けっして時代(風潮)に流されないこと、そんなことを伝える。公演は、茨木のり子という人物(詩人)を通して、反戦・平和を訴えているよう。そこに単なる人物評伝に止まらない奥深さ、メッセージ性を感じる。

少しネタバレするが、(1960年)安保闘争時、のり子と夫 安信が議論する場面がある。その観点が それぞれ主観的な「世情」と客観的な「世相」のようで、フィクションであろうが 実に興味深かった。時代や社会背景こそ違うが、その議論の根本は今でも通じるもの。第19回鶴屋南北戯曲賞受賞作。
(上演時間1時間45分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、3つのミニテーブルを横に並べテーブルクロスで被う。周りにいくつかの丸椅子。テーブルの後ろには一見 抽象画のような絵画、しかし物語の展開から、のり子の家にある蜜柑の木と実を表しているよう。上手/下手にもミニテーブルと絵画。

のり子の死後、編集者が遺稿を探すため彼女の家を訪ねる。甥はそんなモノは知らないと言うが…。場面は変わり此岸と彼岸の間(ハザマ)、そこで のり子は<きがかり>と呼ばれ、そこにいるモノと一緒に自分の半生を顧みる。輪廻転生を信じ 人は生まれ変わるが、それには今までの生き様が影響するという。戦後は、戦前・戦中に受けた教育や思想とは全く違った考え方、自分は幼子ではなく1人の人間として精神的に自立できる年齢(19歳)であったにも関わらず、自分で考えることもせず 言われたままを妄信していた。この戦争体験を通して、女性(自分)にも(戦争)責任があったのではないか と自問自答する。

彼女の詩は 普遍的で自立した生き方をテーマにした作品らしいが、その視点は日常生活にあり、綴る言葉も平易であったという。その分かり易さにして強靭性が、時代を超えても共感を呼んでいる。物語は、俯瞰することによって、存命中には知り得なかった世界観の広がりを見ることになる。それは いつも彼女を見守っていた存在ー蜜柑の木、もっと言えば自然と再生。そこに転生と戦後(焼野原)からの復興を感じる。

女優7人で抒情豊かに紡ぐ。時代に翻弄され、悔悟や苦悩に駆られる1人の女性ー茨木のり子の内面に迫る。また良き伴侶を得て愛を育む。女性としての幸せと生き様(詩作に励む)、そこに市井の暮らしが垣間見える。同時に自分の周りの狭い世界だけではなく、社会に目を向けるといった時代性も描く。そんな詩人のフィクションとノンフィクションが綯交ぜになった人間ドラマ。観客の想像を刺激して、彼女の思考を覗き見るような好公演。
次回公演も楽しみにしております。
蜥蜴の夜は虹色

蜥蜴の夜は虹色

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/06 (木) ~ 2025/11/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

(笑えた度)4.12(今感)3.09(完成度)5.15(平均)4

かなり意外なことに、ド直球、ピュアなラブコメジュブナイル。

高校生の、あの時期の、「あれ。」

「あだち充の漫画じゃないんだから」セリフにもあったけど、

高校生カップルが告白して、同棲するまで。

ネタバレBOX

ひねりの効いた告白シーンがまた、なんともよかったのですが、
ここで大展開するのもアレなので、後ほどゆっくり別場所で書かせていただきます。

あっという間に秋も深まってきて、ラブストーリーもじんわりと沁みますが、
まったりとしたおかしみもまた、ヒタヒタと心のヒダに侵食して参ります。

「自分の目に見える範囲の人が傷つかないように」フォーと叫ぶ。

なるほど。
笑えるし、味がある。

「ピーチパイって先生のことじゃないんですか」

たとえピーチパイと呼ばれても、金のないヤク中の世界の北島のことが狂おしく好き。

そうですね、好きに理由はありません。

ラストシーン、ヘッドフォンの中はサンボマスター。
ド直球で青臭いのに、 何度聞いても泣けてくる。
これまたド直球のラブコメのラストにこれほどまでにふさわしい選曲は他にあるでしょうか。
陽炎座

陽炎座

花組芝居

博品館劇場(東京都)

2025/11/11 (火) ~ 2025/11/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「あやめ十八番」を観ていると「花組芝居」を観なきゃいけない気になる。一度は観ておこう、でも歌舞伎か···、難しそうだな。

人通りのない静まり返った町の寂し気な横丁、何やら聴こえて来る鳴り物の音。何かやっているみたいだな。その音に誘われた一人の男、里神楽の狂言方(作家)である小林大介氏。同じく背広を着込んだ紳士・丸川敬之氏と着物姿の美しい女(ひと)、品子(永澤洋氏)。こんな所に芝居小屋?義太夫、長唄、囃子が揃い、狐(桂憲一氏)、狸(黒澤風太氏)、猫(髙橋凜氏)が踊る。「迷子の迷子の迷子やあい」。探している迷子の名前を聞くと「迷子の迷子のお稲(いな)さんやあい」。享年19の亡くなった娘らしい。その名に覚えがある小林大介氏、そして品子。死んだ娘をどうやって見つけるというのか?帰りたがる丸川敬之氏、筋の先を知りたがる品子。

鈴木清順の『陽炎座』しか知らなかったが、元はこんな話だったとは。非常に面白い芝居。芸に色気がある。次回作も観たい。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

三つ目入道(神田友博氏)が雪女(加納幸和氏)に酌をさせる。雪女は名前をお稲と名乗る。品子がそれに食い付く。

小林大介氏が回想する。器量好しで地元でも評判だったお稲(武市佳久氏)と法学士(押田健史氏)の潰された恋。気が狂い精神病院で死んだお稲。男達に玩具扱いされる女という境涯を代表して品子が怒りを叩き付ける。ここが地獄だろうが魔界だろうが構うものか!

沢山の魂を甕(かめ)に入れて六道の辻の小屋掛け芝居をやらせている狂言方、原川浩明氏。

この芝居の裏方である黒子(武市佳久氏)、お稲との二役なのか?信じられない。

小林大介氏の回想シーンから客席が沈滞ムード。居眠りが目に付くように。ここをもう一工夫するべき。
狩場の悲劇

狩場の悲劇

ニ兎社

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/11/07 (金) ~ 2025/11/19 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

妻は夫に殺されたが真犯人は・・の原作ミステリーを
妻が夫に殺されたが真犯人は・・の永井作品になってました
お時間ある方はぜひ

存在証明

存在証明

劇団俳優座

シアタートラム(東京都)

2025/11/08 (土) ~ 2025/11/15 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/11 (火) 19:00

数学の話題を使って、謎解きの要素など、いろいろな側面のある作品。俳優座の底力を観た気がする。63分(12分休み)86分。
 1977年イギリスの精神病院でアン(保亜美)が数学者リトルウッドの娘だと明らかにするシーンから、1907年のケンブリッジ大でのハーディ(志村史人)とリトルウッド(野々山貴之)が未解決問題「リーマン予想」の解決に協力して取り組むシーンに飛び、時間軸を行き来しつつ壮大な物語が展開される。戦争と科学の問題や、女性の地位や、性的マイノリティの差別、細かいところでは殺人事件の謎解き、そしてもちろんリーマン予想のほかチューリングマシンとかエニグマ解決とかの数学の話題も出て、数学者の協力を軸に描いていて、さまざまな要素を描く大作だが、それだけにテーマが絞りきれていない感じが惜しい。トラムの舞台を縦横無尽に使う美術や、デリケートな照明などは素晴らしく、俳優座の底力を感じる。アン役の保の佇まいがいい。「数」を「数字」と言ったり、「漸近展開」を「ざんきんてんかい」と読ませるなどのミスがあるのは気になる。エンディングはやや冗長だが、これは長田の癖だと思う。

あの日は江古田で君と

あの日は江古田で君と

劇団二畳

FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)

2025/10/30 (木) ~ 2025/11/05 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

AとD観劇
Dの作品が展開も含めて印象に残りました

人のいぬ山

人のいぬ山

発条ロールシアター

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なんだろう.....
なかなか感想がでてきませんが、考えるところも色々あり、面白かったです!

Cordemoria

Cordemoria

縁劇ユニット 流星レトリック

ザ・ポケット(東京都)

2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

心があったまるような2つのストーリー、良かったです!

ネタバレBOX

最後の話で、人間模様などが解ったのですが、少しモヤモヤも残りました
なんでもないトマトなのに

なんでもないトマトなのに

miwa produce。

πTOKYO(東京都)

2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

緊迫溢れる展開、ラストもぐりむさんぽく、面白かったです!

存在証明

存在証明

劇団俳優座

シアタートラム(東京都)

2025/11/08 (土) ~ 2025/11/15 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

数学者や物理学者を主人公にした演劇作品はいくつもあるが、これは日本人作家がイギリス人数学者の世界やその関係者を物語にして書いているので意外な印象。ゼータ関数の話はかなり難しいが聞き流せばよく、素数が何かさえ知っていれば硬派なストーリーの理解はそれほど難しくない。本筋から派生する患者ベリルに絡む話など謎解きの要素もあって楽しめる。この手の作品は時として哲学的・抽象的になりすぎることがあるが、これはそうではなく、十分芝居として楽しめる。タイトルの「証明」という言葉はこの作品全体を象徴していると感じられ、時に論理的、時に詩的な表現になる。舞台装置・背景そして演出がなかなか良く、名優揃いの劇団の実力が遺憾なく発揮され重厚な作品になっていると思う。特にハーディ教授の志村氏が秀逸。

探偵が多すぎる!

探偵が多すぎる!

名古屋市立大学演劇部劇団鈍-NORO-

名古屋市立大学滝子キャンパス2号館3階アクティブラーニング室(愛知県)

2025/11/08 (土) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/08 (土) 11:30

11月8日11時30分の回と9日14時の回で
計2回観させていただきました。
そうそう、私は劇団鈍-NORO-さんの
こういう無茶ぶりが見たかったんですよね!!
何故か学外でやる時って
かしこまっちゃうのか割と堅い芝居が多い気がするのですが
今回は本当に面白かったです。
30分という短い時間でしたが、
展開も早くウィットに富み、
最初から最後まで大いに笑かせてもらいました!!


夏の砂の上

夏の砂の上

劇団大阪

谷町劇場(劇団大阪アトリエ) (大阪府)

2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。とても素晴らしいお芝居でしたね。役者さんの演技が素晴らしかったです、自然で感情が染み出るようなそんなお芝居見ごたえありました。でも、ラストみんなのこれからがどうなっていくのか、気になり、考えちゃいました。とてもレベルの高いお芝居をありがとうございました。

なんでもないトマトなのに

なんでもないトマトなのに

miwa produce。

πTOKYO(東京都)

2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良い脚本だと思いながら見させていただきました。演者の方々、演技にのめりこんでいて、迫力がありました。
パニックや人の姑息な部分、ひしひしとが伝わってきました。

IN THE WOODS

IN THE WOODS

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/01 (土) 14:00

キャンプ場の夜、焚火を囲んだ人々が入れ替わりつつ交わす会話。
対面客席で最後列からも演技エリアが近いことやリアリティの溢れる舞台美術から観客もその場に居合わせているよう、というのが奇しくもほぼ同じ公演期間で上演されているエンニュイ「かえるまで、が。」と通ずるモノがある(小劇場シンクロニシティ)が、本作はやがて不穏/不安な空気が漂い始めて怪談じみてくるのが相違点。
そしてそんな終盤に「ある文学作品」を連想した旨を終演後に林主宰に伝えたら特別席特典のパンフレットにはまさにその作品との関係が掲載されているとのことでアタリ♪
そりゃあその文学作品が好きな身にとって響くワケだ。
そんなこんなでいかにも Oi-SCALE らしい一作で満足。

ネタバレBOX

焚火の周りの人々は入れ替わったりしながら前にいた筈の人について確認すると否定されたりどこか曖昧なことからドラマ「奇妙な出来事(世にも奇妙な物語の前身)」の「待合室」や赤川次郎「夢から醒めた夢」のような現世と冥界の間にある場所を連想し、行き着いたのが「銀河鉄道の夜」。
我ら宇宙の塵

我ら宇宙の塵

ぴあ

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2025/11/06 (木) ~ 2025/11/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台には大道具無 椅子が5ヶと小物は中央の穴から プロジェクトマッピング?を多様化し予算はそんなに・・・と思えたが、内容はしっかり
正直良かったです
稼げない小劇団は、参考にした方が良いと思います

我ら宇宙の塵

我ら宇宙の塵

EPOCH MAN〈エポックマン〉

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2025/11/06 (木) ~ 2025/11/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高でした 最後は泣きました お父さんは地球のどこかにいるんです

Cordemoria

Cordemoria

縁劇ユニット 流星レトリック

ザ・ポケット(東京都)

2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/08 (土) 18:00

 主に48分と45分位の不思議な古書喫茶店が舞台で、そこを訪れるお客の悩みや願いを叶える短編2つと、その2つの短編劇のキーパーソンとなる、2つの短編より短い戦後直ぐの混乱期に古書喫茶店『コルデモリア』を創業した真壁八重子の創業のきっかけとなる話。
 この3つの短編、時代、店長も、主人公となる人たちも違えど、古書喫茶店『コルデモリア』が舞台となっているということでは共通しており、母親と殆ど一緒に過ごしたことがない30代の女性や会社でのミスで上司や同僚から酷い冷遇を受け、そのうちに会社に行けなくなって、引き籠もりになってしまった男性など、昨今の社会問題を物語のなかに組み込んでいるが、その解決方法がどこか少し不思議で、劇中暖かく笑える場面も多くて、肩の力を入れ過ぎずに楽しめながらも、最後には心温まるほっこりとした気持ちにさせ、知らず、知らず、感動させる終わらせかたが、非常に映画化もされた小説『コーヒーが冷めないうちに』と似たような空気感のある作品だと感じ、この戯曲を書いた人は『コーヒーが冷めないうちに』を読んで、相当影響されたんじゃないかと感じ、意外とここまで演劇で『コーヒーが冷めないうちに』と似たような空気感の劇はないと思うので、新鮮だった。

 また、本にだって意思がある、本が人に早く中身を見てもらえないかとソワソワする場面等が3つ目の短編で描かれるが、そういった視点が非常に面白く、興味深かった。
 古書喫茶店コルデモリアを舞台とした短編劇の総まとめとしての3つ目の劇の最後のほうでは戦後直ぐの混乱期が舞台ということもあり、第二次世界大戦中の日本の言論が封殺され、着たいものを着れず、自由に話せず、どんな本でも自由に読めるとは言い難い不自由な世の中からようやっと脱却しようとし、物資には相変わらず不足しながらも、これから戦後日本を踏ん張って行こうという時だからこそ、戦中の反動で人々は知識を欲しているはず、もう2度と戦争なんか真っ平御免だ。だから、本を読んで、知識を吸収して、戦時のようにお上の号令になんの疑いもなくただ従うのでなく、知識をつけることで、簡単に利用されないようにすると言ったようなことを真壁八重子役の人が言い切るのを聞いて、深く考えさせられた。
 そして、どことなく今年が戦後80年だということを考えさせずにはおかなかった。
 最近では、日本でも『日本人ファースト』を声高に叫ぶ政党が躍進したりと排外主義や軍靴の足音がすぐ側まで迫ってきていてもおかしくない状況になってきている。
 だからこそ、無関心を決め込まず、おかしいことをおかしいと言うことができる社会、著作権侵害にならない限り自由に創作できる状況、演劇含む文化が軽んじられない世の中、本を読み、知識を吸収して、簡単に政府や行政に丸め込まれないようにすることが大事だと改めて感じた。

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