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土曜の夜に出す手紙

土曜の夜に出す手紙

GORE GORE GIRLS

OFF OFFシアター(東京都)

2024/07/03 (水) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/07/04 (木) 14:00

90分。休憩なし。

魁☆パラダイムシフト

魁☆パラダイムシフト

UDA☆MAP

萬劇場(東京都)

2024/07/03 (水) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団6番シードの宇田川美樹さん
プロデュースシリーズの最新作。
脚本·演出はやはり劇団6番シードの松本さん。
女性キャスト様のみ。

「悪の概念が無い」未来社会での
正義と悪の戦いは…

懐かしい昭和アニメの
ガチャガチャしたノリと
トホホな笑いに
個性濃いキャラクター皆様。

歌謡パートでは
客席からもサイリウム煌めく
アイドル的ステージが斬新✨

実はメッセージ性も
何となくありつつ
夏祭りみたいな楽しい舞台でありました。

BOX IN THE WORLD

BOX IN THE WORLD

T1project

新宿シアタートップス(東京都)

2024/07/03 (水) ~ 2024/07/10 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

sideB-existence-を拝見。T1projectらしい心に響く作品。ネタバレは全開にはしていない。観劇の興が醒めかねないからである。終演後に追記する。

ネタバレBOX

 板中央よりやや下手に電話ボックスらしき物があるが、電話機は見えない。このオブジェ奥に大きな衝立。衝立の端迄が袖となり、出捌けはこの1か所衝立の手前にはビールラックのような物が3個(うち2個は重ねてあり、その横にもう1個が置かれている)、下手側壁奥にはエアコンの室外機の機能部分を取り外した物が2段重ねにしたビールラックを挟むように置かれている。上手ホリゾントの手前にも矢張り下手の物と同様にエアコン室外機の樹脂製枠が置かれ地面に接する辺りには申し訳程度の緑が見える。上手側壁近くには四角いオブジェからにゅっと棒が斜めに突き出したような物がある。また上手客席の縁には土嚢のような物が置かれている。
 開演前には、都会の喧騒音が流れている。オープニングと同時に電車の通過音、続いて激しい衝撃音が木霊する。
 と男が独り現れ、意味不明な独り言を呟きだす。何故か混乱し、苛立っている模様。男には何かが聞こえているらしいが、幻聴であるのかも知れない。かなり長い独り言の内容からは、男が婚約者に訳も説明されぬまま絶縁を迫られたらしいことが分かる、男には婚約者が総てであった。そこへ別の男が現れる。新たに現れた男は、極めて理屈っぽく独り言を呟いていた男が幻聴を聴き、妄想に混乱しているのではないか? との疑義を提示した為追っ払われてしまった。その後、この場所には次々に様々な人物が流れ込んでくる。奇妙なことに後で流れ込んで来た人物たちからは、同じ地下鉄に乗っていた人だという既視感が告げられる。何故、人々は此処へ来たのか? ここは何処でどんな場所なのか? 等は当初一切分からない。そのうち最初の男が聴いていたのは明らかに幻聴ではなく、電話機の取り外された電話ボックスから着信音が聴こえ、実際に対話者が居るらしいことが、徐々に分かってくる。何となれば後でやって来た人々、一人、一人に対しても電話が掛かってきたからである。個々の発信者は各々の最も大切な人であった。
地の塩、海の根

地の塩、海の根

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2024/06/21 (金) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

公演序盤のステージを観たが書き忘れていた。正直「当たり率」の低迷が個人的には続いた時期があったがこの所、往年の燐光群舞台、坂手洋二氏の筆致が蘇る感覚がある。本作はウクライナに照準した。二年前に関西で行なわれた反戦イベント(渋さ知ラズの名も出ていた)の会場に立って当時を振り返り、この場所で今リーディングを行なうとしているのだと男が語ると、俳優らがわらわらと登場。取り上げるのは、ウクライナ出身作家「地の塩」である。
場面変ってウクライナのとある地方都市の郊外、ロシア語で書かれたこの小説をウクライナ語に訳す使命(ウクライナ人アイデンティティの模索)を自らに課す男と、彼の良き対話相手の妻が登場し、当地で開かれた演劇祭に参加したOFFにそこを訪れた日本人の男女と、草原を見渡すそこで出会う。演劇舞台の話題も少々。
その夫妻の息子が今、自らの意思でロシア(クリミア)に滞在していると言う。やがて息子は帰郷した折、「ロシア人であること/ウクライナ人であること」の意味を探る旅の中で彼が得た必ずしも父母と考えを一にしない考えを告げる。
ある場面ではロシア・プーチン大統領の演説が、説得力を持って演じられる。プーチン大統領の資質についても語られる。が、彼を礼賛するネットの記事や書き込みの中には不正確で盛った事実も随分あると、日本人のリーディング話者らの会話により紹介される。引いては日本のリベラル派識者の中に「さえ」ロシアを擁護する人間がいる事を嘆く台詞も。
ウ露関係を前世紀から歴史的にひもとき、現在の状況の本質を作者なりに捉えた現在地は、横暴なロシア・プーチンの所業はどこまでも看過すべきものでない、というものだった、と思う。そこに結論の押しつけ感はなく、ウクライナにも様々な声がある事、我々は事態を「よく見て行く」責務がある事、この結語へと芝居は収斂する。
ウクライナの場面では、「地の塩」翻訳の志が事態の緊迫により頓挫した、とあったがそこから時を経て(確かそこがエピローグ)、翻訳作業は妻が引き継ぎ、ほぼ彼女の手で完成を見た事、夫は「地の塩」の続きを「海の根」と題して書こうとしている事、その未来への眼差しで芝居は幕を下ろす。

今回の舞台装置は十年近く前観た舞台(不正確だが「ゴンドララドンゴ」あたり)で使われた、前方客席をえぐり取って残った最前列前に壁を据えて、死角部分が「袖」代りという設え。奥側へ傾斜した舞台を見下ろし、手前の壁上のエリアでの演技を超至近距離に見る。これの視覚的な塩梅も面白かった。

ANGERSWING

ANGERSWING

劇団Q+

駅前劇場(東京都)

2024/07/03 (水) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

WINGチーム

オープニングは柳本璃音さんが袖に立ち、ギター片手に一曲。家族の紹介から入る。幕に映像を投影して映画+演劇の趣き。その幕が開くと広がるのは本気の舞台美術。アメリカかイギリスか、外国の屋敷の居間と庭が眼前に見事に広がる。

屋敷の主人が亡くなった。家を出たアレルギー過敏症の長男(中西良介氏)は会社を経営していて忙しい。実家に暮らす長女(はらみかさん)は出版会社に勤めている。家を出た次男(林新太氏)は船乗りになって遠くへ。連絡を絶っている末っ子の次女(柳本璃音さん)は高校を中退してシンガー・ソングライターとして奮闘中。知らせを受けた家族が久し振りに集う。そこに数十年振りに姿を現したのは家族を捨てて家を出た大女優の母親(佐乃美千子さん)だった。

大女優役の佐乃美千子さんが美しい。岸恵子と阿川佐和子を足したような美人。この役は井上薫さんにもやってみて貰いたい。世間知らずの常識のない女を装いながら、実は誰にも言えない苦しみを抱えてきた。

そして葬儀屋の今井勝法氏。作品を喰ってしまう強さ。『ヨコハマ・ヤタロウ』シリーズで圧倒的な主演振りを見せつけた化物。コメディーリリーフじゃ勿体無い。こっちのストーリーもSWINGさせるべき。

くしゃみばかりの中西良介氏の奥さんに佳乃香澄さん。おっとりとした天然。
はらみかさんの旦那に布施勇弥氏。堺雅人っぽい。
林新太氏の恋人に北澤小夜子さん。ネイティヴ・アメリカン衣装。

亡くなった主人役の益田恭平氏は星野源っぽい。
物語のキーとなる森本遼氏は朝倉海っぽい。

オーディションで選んだだけあって、配役が見事。女優陣に華がある。演出家は役者一人ひとりのキャラを見事に引き出している。
タイトルの意味は『怒りの揺れ』、もしくは『怒りの翼』。母親に黙って棄てられた怨みと価値観の違いからどうしても判り合えない兄妹の怒りと苛立ち。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

亡くなった主人(益田恭平氏)と演劇仲間だった森本遼氏の関係性が肝。二人は胸に秘めた同性愛者でずっと互いに惹かれ合っていた。益田恭平氏が佐乃美千子さんと結婚したことで姿を消した森本遼氏、偶然数十年振りに再会する。二人は堪え切れぬ欲望に呑まれ本能の赴くまま貪り合う。その光景を目の当たりにした佐乃美千子さんはショックで家族を捨てて遠くへ逃げた。自分の為したことに責任を感じた森本遼氏は自殺。子供達と家に残された益田恭平氏は世捨て人のように生きた。

二場の大学時代の『ロミオとジュリエット』のシーンが退屈。情報量が多い割に内容がない。佐乃さんは益田氏と森本氏の仲を裂こうとするべき。詩は結婚を知った森本氏が別れの時に残すべき。隠れてその詩をずっと大事に読み続けていた益田氏が再会と共に告白するべき。はらみかさんの借用書(詩の出版)のくだりはいらない。益田氏から別れを打ち明けられて、傷ついた佐乃さんは去っていく。(子供達を捨てて自分から去っていくのはおかしい)。森本さんは耐え切れなくなって自殺、の流れか。

同性愛の描写が下手。ただの性欲の発散になっている。

両親の青春時代は韓国映画っぽいセピア色。現在は皆スマホなのにインターネットが普及した世界に見えずあやふやな時代感覚。
迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽、金木犀 sideを観劇

CoRichでは好みの異なる皆さんが揃って大絶賛、そして謎の会場Half Moon Hallである。これは行かないわけにはいかない。いやあしかし、個人で地下にこんな施設を作るとは!この十分の1で良いから音楽用の地下室を作りたかったなあ。

…などと演劇とは関係ないことに心を奪われてしまった。そして、こんな気持ちを振り向かせるようなインパクトをこの舞台は持ってはいなかった。ストーリーはありきたりと見るか普遍的と見るか、私は前者。毒がないのが良いと見るか物足りないと見るか、私は後者。歌唱も普通の印象だった。マイクを使うと目の前の人の声が方向不明で聞こえてきて臨場感が失われるのが残念。

「車のいろは空のいろ」

「車のいろは空のいろ」

俳優館

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2024/07/28 (日) ~ 2024/07/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

名古屋での初演を観劇しました❗
心にぐっとくる、お話。自分自身と重なるエピソードでは号泣。。。
大大大好きな作品になりました。
1人でも多くの方に観て頂けると良いな。

ネタバレBOX

舞台セットに色々仕掛けがあり、そちらも必見です😤
子どもと大人と食堂と。

子どもと大人と食堂と。

TOKYOハンバーグ

小劇場 楽園(東京都)

2024/07/02 (火) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/03 (水) 14:00

児童養護施設を出た兄妹の物語。保育士になった妹と、自動車修理工場で働く整備士の兄が、子ども食堂の手伝いをするまでの心の動きを丁寧に描いている。

児童養護施設に入る子どもたちの多くは、親の虐待が原因だ。この兄妹も、シングルマザーの母親が困窮し、恋人の男に逃げられないようにとわが子を意に反してネグレクトするという場面が登場する。それでも、幼い兄妹は母親と暮らしたいと訴えたが、母親としても児童養護施設に預けるしかもう、選択肢はなかった。
舞台はこの母親が余命いくばくもない状態で入院しているというところから始まる。児童養護施設を出た子どもたちはケアリーバーと呼ばれる。18歳で施設を出ていきなり自立せよと言われてもアパートを借りる、仕事を見つける、などいくつもの高いハードルを乗り越えなければならない。登場する兄妹は何とか自力で暮らしているが、兄は母親と没交渉だが妹は母親のところに通っているという状況が描かれる。この妹の胸の内が、劇の進行に伴い、兄を引き入れて子ども食堂に関わっていくという重要な心の動きになっている。

ネグレクトをする母親でも、子はずっと慕っている。外には出さなくても胸の内の奥深くにしまい込んでいる。今回の舞台が客席の感涙を絞ったのも、やはりこの兄妹の思いである。また、希望を持って劇場を出ることができるエンディングもいい。

下北沢の小劇場楽園は、入り口にドーンと柱があって、どうしても客席は左右のウイングに分ける形になる。演出は非常に難しいと思われるが、今作では柱を挟んで入り口のスペースも有効に使い、照明を駆使して場面を区切っていくなど見事な演出がなされていた。自然な会話劇であるという台本の秀逸さに加えて、舞台を途切れさせない演出。社会的な問題意識も明確で、社会的養護の関係者はもとより、児童養護施設を知らないという人たちにも是非、見てもらいたい。

Rhapsody in G

Rhapsody in G

DANCETERIA-ANNEX

大倉山記念館ホール(神奈川県)

2024/06/24 (月) ~ 2024/06/27 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演出テンポが早くてあっというまの1時間でした!見終わった後、なんだか爽快な気分になりました。次も楽しみ!!

Rhapsody in G

Rhapsody in G

DANCETERIA-ANNEX

大倉山記念館ホール(神奈川県)

2024/06/24 (月) ~ 2024/06/27 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

またIRISのROCKが聴きたいぜ

地の塩、海の根

地の塩、海の根

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2024/06/21 (金) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★


久々に刺激的な舞台を見た。(演劇見るのも久しぶり)
ウクライナ・ロシアを巡る第一次大戦の頃から今にいたる状況が様々な形で伝えられる。小説の世界と現在を行き来しながら、国の方針に翻弄される「名もなき人々」と時間を共有する。ともすれば、人はどちらが正しい、どちらが悪い、という結論を出したがるが、第三者が戦いをあおるのでなく、どう止めて行けるか。当事者になった人が生き抜いていくことをどう助けるのか、残った者はどう後世に伝えていくのか。物語として消費するのでなく、現在における自分たちに問いかける姿勢で作られた作品。必見です。

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ナイロンの49回目の公演。30周年の記念公園でもある。90年代から、独立独歩。一貫して自分の世界を追求して、ぶれることなく、官の栄誉を求めることなく、多くのファンも集めて日本の演劇史上独自の作品を作り続けた。たいしたものである。
タイトルからして、平易なようだが、このとぼけたような思い出の中にはKERAの世界が詰まっている。
ナイロン初の時代劇というとおり、幕が開くと江戸時代らしき小山の上の街道筋の峠の茶屋。道具は一杯だけだがそこで二幕3時間20分(休憩15分)の舞台が始まる。記念公演だから、ナイロンの歴史を紡いできたおなじみの俳優たちが総出演で、一言でいえば、不条理劇のナンセンスコメディ調現代劇が展開する。
軸となる登場人物は峠の茶屋を守る「お肉」「お魚」「お野菜」と名付けられた三人娘。(犬山イヌコ、松永玲子、奥菜恵)、訪れる旅人は浪人・武士之介(三宅弘城)と大名行列からはぐれた家来・人吉(大倉孝二)。丘の下の村では祭りが行われているが、実は飢饉が進んでいて、三人娘はお互いを食いかねない状況だ。物語は大名行列から外れた人吉が、武士之介に呼び止められ、武士之介の思い出話を無理やり聞かされるところから始まる。
二幕の舞台は4っつのエピソードに分かれていて、一応、エピソードとして完結しスクリーンで「○○話・莞」とも出るが、緩やかな連作形式である。
思い出話は最初は武士之介のもののようだが、物語の展開で、誰の思い出かも、話される話の時代設定もよくわからなくなる。物語の担い手も、丘の上に小学校の時に将来の夢を埋めた考古学研究会のメンバーが掘り起こしにやってきた思い出話、とか茶屋にやってきた殿様一行と祭りの時の瓦版売りの思い出、とか、何かの記憶を軸として思い出話がナイロンの名優たちによって奔放に展開する。客席も使った観客や本多劇場の管理人まで登場するバレネタもある。
ナンセンスな物語が、ナンセンスな枠取りの上に展開するのだから、客席からは笑いが絶えない。笑っているうちにお開きになるのだが、ドラマの核には現代劇のテーマが見事隠れている。残酷非情の現実は笑って過ごすしかない。思い出話はその時には、力があるかもしれないし、また残酷に無力かもしれない、だが、そこで行列を作って生きていくしかない。
まずは、観客は野田と並んで二人の優れた劇作家と時代を共有できたことを喜こびたい。
ひと月の半ばにかかろうとしているところ、若い成人客層を軸に多彩な客席満席。

キネカメモリア

キネカメモリア

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/06/19 (水) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/20 (木) 14:00

かつては三館あった映画館が一館だけとなってしまった街の創業70年近い映画館のロビーを舞台にした「今様人情喜劇」、13年ぶりの再演。
映画そのものや映画館での鑑賞マナーなど映画愛たっぷりなのはもちろん、(憎まれ役1人を除いて?)登場人物の「人間愛」のようなものもふんだんに描かれ楽しくかつ優しい気持ちで劇場をあとにする。
初演の時も「好きだなぁ、これ」と思ったんだよなぁ……トオイメ

A BETTER TOMORROW -男たちの挽歌-

A BETTER TOMORROW -男たちの挽歌-

イープラス / キョードー東京

日本青年館ホール(東京都)

2024/06/24 (月) ~ 2024/07/08 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/02 (火) 18:00

座席1階E列20番

2回鑑賞させて頂きましたが、2回ともとても素晴らしかったです!!まちゅのアクション、のえさんのガンアクション2人のアクションがとにかくかっこよかったです!!コメディ要素も多く、うるっとくる場面もあり、3時間があっという間でした!主演の2人の演技も、他の方の演技もとにかく最高でした!!何度見ても、また見たいと思える素晴らしい作品でした!

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

金木犀side観劇。箱は思った以上に素敵で立派な建物で外側から見るより中に入るとかなり広く音が響くようになっている。
生演奏ありのミュージカルをやるにはピッタリの箱でした。
難しい問題だが、とても優しい世界に描かれていたのが良かったです。ミュージカル苦手でしたが、歌のパートに自然に入るので心地よかったです。

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/02 (火) 14:00

この会場は本当に住宅街の中の私邸の地下にあります。お金持ちの人が趣味をはるかに超えたものを作っちゃったんでしょうか? ビックリ!の会場の中で、抜群の歌唱力と演技力、ピアノと木管楽器の生演奏、ポジティヴな物語という3拍子揃ったミュージカル作品を見ることが出来て、今日は充実した午後でした。

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても良いステージでした。生ピアノ等の演奏や歌に引き込まれました。ストーリーは重めですが、暗い気持ちではなく、希望をもらえました

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 ベシミル!

ネタバレBOX

 Musicalは基本的に余り好みではない。何となれば大抵戯曲の内容が余りにも単純化されてしまい、内容的に深みを欠くケースが多いからである。脚本重視の自分はこれが原因で好みではないのだ。然し、今作は例外であった。曲想、歌詞、生演奏が物語の内容に見事に調和し恰も演劇そのものに溶け込んで融和しているかのようであったからである。演劇の醍醐味と音楽の素晴らしさが相互に高め合うような効果を生み出していた。戯曲自体の良さも無論のこと、役者陣の演技も何れ劣らぬ良い出来である。
 舞台は、小さなホールだから余計な装飾は一切ない。位置と高さの異なる板をその1枚、1枚が踊り場となるような塩梅で配置されている。それだけであるのが良い。客席は“」”の形で組まれコーナー部分が通路になっている。場面によっては役者の通路ともなる。
 登場する演者は都合6名。長男・堅一(東京で勤め人をしているが、母の治療弟の面倒見などで有給休暇を取って帰省中)、香子(母、堅一が大学に入学して東京で暮らすようになって以来精神を病み統合失調症を患っているが、薬を飲むことを拒否しがち。理由は家族を守る為の通信が聞こえなくなるから)真紀(偶々、夕陽の綺麗な場所で母が消え入りそうな様子の真紀を見付け連れ帰った元ホステス、アルコール依存症で息子が1人居るが離婚した夫に子供の親権を奪われた。原因はアルコール依存による育児放棄)次男・智哉(既に体は大きくなって大人並みだが知的障害を持ち知能の発達は小学校1年生程度。言い出したら聞かない、アニメのヒーロー・ジャスティスが大好き)、お手伝い・登紀子(通いのお手伝いさん、極めて有能で気が利く。長い間この家に務めていることとてきぱきと仕事をこなし而も人情の機微を良く弁え母の悩みの受け皿、弟の遊び相手やだ駄々を捏ねた時の調整役すら最も見事にこなす賢婦人。こんな人なので家族全員から信頼され家族同様の扱いを受けている)Voice(母が薬を飲んでいない時、その妄想の具現化を表象する存在、夢幻能の片鱗を感じさせるようなキャラであり、母の幻聴とその苦悩の深さ、異様性をも表現するように見える)
 さて、物語の粗筋をざっと記しておくと、真紀の居候している大きな家は地域の資産家のお嬢様であった香子の持ち家、夫は香子と智哉2人の世話に疲れ果て堅一を呼び戻す為に「お前のせいで母はこうなった、面倒を見ろ」と連絡した後、失踪。行方不明である。真紀自身は努めて明るく振る舞い、智哉のお気に入りにもなったが、近いうちに5歳になる我が子のことがずっと気掛かりである。因みに息子を連れ去られて半年、自分が病院に搬送されたのは4歳になっていた息子が隣家に連絡をして救急車を呼んでくれたからであった。アルコールを断ち、現在も飲みたい強い欲求に何とか抗っていられるのも息子を思えばこそである。一方堅一は、こんな真紀に心を惹かれている。然し現実問題として薬を飲むことを隙あればスルーする母、スルーすれば幻覚症状に襲われることが分かり切っているにも関わらず油断すればいつ何時スルーするか知れない母と知恵遅れの弟を抱え、家族同然のお手伝いさんを解雇することも憚られる中、経済的合理性からもこの屋敷を売り、自分も東京の勤め先に戻って母と弟も東京で施設に入れることが最適ではないか? との考えにも中々最終決断が下せない。余りにも優しい性格なのだ。そんなこんなで家族全員と居候1人が全員、悩みに打ち沈む中、唯1人日常生活目線で合理性を発揮し先導役を務めるのがお手伝いの登紀子である。今作の成功要因は、この人間関係のバランスにあると同時に登場する人物総てが全き善人であることだ。Voiceは謂わば影の存在なので当然物語レベルでのリアルには含まれずその影を含めた全体の雰囲気をフォローしていると考えて良かろう。
 以上に挙げた今作の特徴を用いて何が為され、何が為されなかったかについて検討してみることにする。為されたことは、どの存在も他の存在を浸食しない点にある。即ち完全にヒトとして同等なのである。為されなかったこととは、優生保護法に在った本質、即ち有益・無益、有用・無用といった区別を根拠にした差別が一切無いことだ。現実にはあり得ないかも知れないこのことこそ、今作を優れた作品足らしめた要因であろう。各々の思いが全編を満たし現実には在り得ないユートピアを実現してみせた。これもまた芸術表現の力である。
誰もが自分を殺人犯だと言う

誰もが自分を殺人犯だと言う

G-フォレスタ

新開地アートひろば(兵庫県)

2024/06/29 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

犯人の予想は見事に外れましたが楽しい時間を過ごせました。

迷子

迷子

WItching Banquet

Half Moon Hall(東京都)

2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

元々はタモリと同じく「日本人がミュージカルなんて」などという偏見を持っていたというのに幾つもの段階を経て、やがてドハマりするほどの日本人ミュージカル俳優公演とも出逢って久しいのだけれど、まさか一般日本人の人生模様とミュージカルがここまで自然に融合するレベルにまで向上していたなんて!と、素直に驚いてしまう

多重介護を余儀なくされた青年と一人の女性(この女性もある問題を抱えている)の出逢い
息が詰まるほど重い題材でありながら、時にはしっとり抒情的に、時にはエンターテイメント性抜群の躍動感で楽しませるなんて、なんという異色作!そしてなんという傑作!としか言いようがない
ドラマ的にもテーマ(介護問題)と真摯に向き合った内容
過剰な表現でなくとも、精神障害を取り巻く避けがたい混乱や(充分な)介護というものがどんなに難しい事なのか鮮やかに伝わってくる
加えてこの難題を乗り切るための芯みたいなものを差し込む事も忘れていない

下北沢の民家エリアに位置する今回の会場、ハーフムーンホール
ひっそりとした洋館の佇まい、地下に降りていくと素敵アート空間が拡がっていてビックリ
天井も高く閉塞感は感じないし 照明、音響の設備も完全に備わって空調も程よく効いて快適
とても丁寧に創られた上質な公演に合い相応しい会場だったと思う
舞台スペースもたっぷり(両サイドで奏でるプレイヤーの見せ方も小粋)
生演奏と歌唱、まるで夕陽が差し込む中、柔らかい風が流れていった様でした
(金木犀sideを観劇)

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