
nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/11 (木) 14:00
親しい相手と言葉を交わせなくなったことに起因する「GRIEF」という精神状態についての研究者と生成AI技術者が共同開発する似て非……もとい「nitehi」なる技術に関する近未来もの。
昨今のAIの進歩から考えればいかにもありそうな技術だし被験者となる二組の家族(+α)の状況も身近にありそう、と現実味たっぷりで描く「家族の想い」。
そして「言葉を交わせなくなった原因」を死別だけでなく他に2つ提示するのが巧み。これによって物語に奥行/幅を与えている感じ。
で、昨年3月の初演時の印象は「家族の想い」が強かったのに対して今回は(そちらもさることながらどちらかと言えば)技術面だったのは昨今のAI事情(についての認識)によるものか? 昨年はSFと受け取っていたのに今や「現実の少し先」だもんなぁ(驚)。

草創記「金鶏 一番花」
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
【満月】:金原賢三役:藤原祐規/ 坂東天鼓役:宮原奨伍
荒れ果てた廃屋のような舞台美術。そこらかしこに梯子が雑然と。やたら殺風景な風情に不穏な意図を感じ取る。テーマは『裏面』。多重な意味で『裏をかく』。
前作、『音楽劇「金鶏 二番花」』を観てからたまらなく観たかった『一番花』。きっとこういう話だろう、と観客それぞれ思いを巡らせた筈。自分の脳内でもほぼ完成形は見えていた。だが全く違った!何もかもが違う。
作劇は手塚治虫調。この手塚テイストが大衆に支持される所以。まさにピノコのような中野亜美さんが出突っ張り。中野亜美さんはある意味、現代小劇場演劇の象徴。彼女をどう使うかで作品は分かれる。
助演的なアシストに徹するかのような金子侑加さん。ハレー彗星騒動に現れた怪異譚が広まり、栄国稲荷神社の稲荷神に押し寄せる参拝客。その中の一人、芸に腕がない歌舞伎役者・坂東天五郎(北沢洋氏)のエピソードが今作の肝。『どろろ』調。
四代目中村雀右衛門(じゃくえもん)をモチーフにしたその息子である坂東天鼓役宮原奨伍氏の所作が美しい。
小口ふみかさんの目をひん剥いての威嚇。
母親(藤吉久美子さん)に家にいながら歌舞伎を観せてやると誓う金原賢三少年役今村美歩さん。驚く程美少女。青年期は藤原祐規氏、現在は桂憲一氏。「無線遠視法」を研究し、ブラウン管を使っての送受像を世界で初めて成功させた天才工学者。現在の金原賢三が坂東天鼓の墓参りに行くシーンから物語は始まる。中野亜美さんと新幹線に乗って。
今作の方が好きかもなと思いつつ、前作の歌の高揚も捨て難い。前作が木下恵介なら今作の監督は増村保造。こっちが作家の本流のような気もする。どうせ皆観るだろうから今は余計なことは書かない。ただこの作家が自ら抱える芸術への真摯な姿勢に信仰心すら感じた。大衆の評価を犠牲にしても自分の信仰に殉じたい、と。それは正しいよ。そういうのが失くなったらAIが計算した最大公約数、広告代理店の導き出した商売としての正解に世界は統治される。人間は理性で生きている訳じゃないんだ。言語化出来ない無意識が殆どだろう。そこを刺激するから『芸術』なんて御大層なガラクタが生き残ってる。(それは酒の存在にも似ている。こんな健康的にも社会的にも害のある無意味な嗜好品が死滅しない理由に)。
是非観に行って頂きたい。

水鏡の真実 -御泉花守探偵の事件録 FINAL-
はらみか×渡邉ひかるプロデュース
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/23 (火)公演終了
実演鑑賞
情景描写がその時のセリフを言う人の視点で語られ、思い描きやすい。朗読とはいえ、しっかりと役作りがされており、キャストの表現を活かす演出で作品の面白さが伝わってくる。

花と龍
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
私のそこまで多くはない観劇体験の中で、自分の好みど真ん中にスコーンとはまって、しばらく動悸が止まらないほどの興奮を覚える作品がいくつかあるのですが、花と龍 はまさにそれでした。
3時間強ずっと目が離せない。
観てるのが楽しすぎてずっと笑っちゃう感じ。
演出、緩急の付け方、笑いの入れどころ照明、音楽、俳優の皆様の芝居。
花と龍 はそこにさらに観客を巻き込む楽しい仕掛け(開演前に舞台上に屋台が出店。観客はステージ上で飲食を楽しめる)がプラスされ、始まる前からの高揚感がカテコまでずっと続いてた感じ。
こういうのが観たかったー!感がエグい。
ツボに入りすぎてたまんないわ…あーでも円盤化しないんだよなぁ…公演が終わったら二度と観れないなんて悲しすぎる

「進撃の巨人」 -The Musical-
「進撃の巨人」-the Musical-製作委員会
Kanadevia Hall(東京都)
2024/12/13 (金) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
原作ファンも、キャラクターファンも、演劇ファンも、ミュージカルファンも納得させる素晴らしい完成度。
なんとしても続編を見たい

海と日傘
R Plays Company
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
日常の中の心の機微を繊細に描いた戯曲と、解釈を観客に委ねるような演出とが共鳴するように心に響く作品でした
うだつの上がらない冴えない男を演じる大野拓朗さんも新鮮で、もっと大野さんのストプレを観てみたいと思いました

刀剣乱舞
舞台『刀剣乱舞』製作委員会
日本青年館ホール(東京都)
2025/07/06 (日) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

歌舞伎 『刀剣乱舞』「東鑑雪魔縁」「大喜利所作事舞競花刀剣男士」
新作歌舞伎『刀剣乱舞』製作委員会
新橋演舞場(東京都)
2025/07/05 (土) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とうかぶ5500円でこんな盛り沢山お見せ頂いていいの…?
本編の後にあんなお楽しみがあるなんて知らなかった!楽しいなぁ!
殺陣の迫力はやっぱ刀ステだけど(そりゃそう)舞が指先まで美しくて本物感やばかった(当然)見惚れちゃったな。
時間遡行軍もいっぱいいたw
結局コラボ弁当も食べて、イヤホンガイドも借りて(ステ三日月宗近登場してびっくり)、めちゃくちゃ満喫しちゃった!
刀ステは刀剣男士目線だけど、歌舞伎は歴史上人物に焦点を当ててるんだね。
実朝について予習してったから史実が理解できて良かった(歴史苦手)

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE
LIVE FORWARD
IMM THEATER(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
マキノノゾミさん脚本、白井晃さん演出で、生バンドと神野美伽さんのジャジーな歌声で笠置シヅ子の生涯を描いた作品。劇場を今は亡き日劇に見立てた演出が秀逸でした!
ピアノ、ギター、ドラム、ホーンの生演奏が素晴らしくて、何よりASA-CHANG の生ドラムが聴けて感激!
笠置さんの若い頃を中心に描いてるので、正直若々しさ不足を感じる場面もあったけどお歌はさすが。
初演の東京公演がコロナで中止になってしまい6年ぶりに公演が実現したとのことなので、6年前の神野さんでも観てみたかったな…

ライバルは自分自身ANNEX
宝石のエメラルド座
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
冒頭からナンセンスな言葉の応酬に終始満員の客席は笑いに包まれてて、私も最前列でずっと笑ってた!
池谷のぶえさん芝居が上手すぎだし、大堀さんの悲哀の弾き語りで爆笑!
90分間日常を忘れて心から楽しかった!
これだから観劇はやめられないな

絢爛とか爛漫とか
ネル童会議
新宿シアタートップス(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昭和初期を舞台とした物書き4人の群像劇。春夏秋冬の季節の流れと共に変わっていく夢や情熱や関係性。欄間のある和室、縁側の向こうには庭とそこに舞う桜や雪が美しくて、若かりし日の衝動を思い出させてくれるような素敵な作品でした
俳優陣の熱演も素敵だった!

ドードーが落下する
劇団た組
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/01/10 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
これは、すごい。後半ずっと涙が止まらなかった。俳優の芝居すごい特に夏目役の平原テツさんすごい。場面展開やセットの使い方、終始言葉の応酬で平易なワードしか使ってないのにこんなに心に響くのすごい。

受付/六月の電話
演劇ユニット茶話会
Paperback Studio(東京都)
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/21 (日)公演終了

よく喋るマダム達は、パクチーより食えない
東京ストーリーテラー
萬劇場(東京都)
2025/09/18 (木) ~ 2025/09/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/20 (土)
途中休憩を挟んで上演時間2時間30分との事だったが、テンポよく話が進むため、長尺さを
感じなかった。ストーリーもよく練られていて、金欠のため仕方なく仕事を引き受けた探偵
コンビが、依頼人であるマダム達に振り回されながらも皆で力を合わせて事件を解決に導く
さまは見事で、心温まるラストに思わず感動してしまった。
なんだかんだいいながらも優しさ溢れるマダム達であったが、図々しさも程よく持ち合わせて
おり(笑)何だか元気をもらった気がする。
続編の再演希望。【AB鑑賞】

草創記「金鶏 一番花」
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日に、彗星と満月を梯子しました。
あやめ十八番さんは、総合芸術としてもエンタメとしても、とても総合点の高い団体だと思ってますが。
今作も、ほんと面白かった。
後日譚にあたる前作は、陽性で色々と派手めな要素が多いショウ的な面もあったのですが。
今作は、物語と役者の力を信じて組み立てられたストレート要素が強いかも。
色んな要素が対称的に、対照的に、見事に奏でられて。
色んな感情を揺さぶられて、最後は“生きる”ことの”ままならさ”に、感動したのかはわからないけど、涙が止まらなくなった。

爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK
ヴィレッヂ/劇団☆新感線
まつもと市民芸術館 主ホール(長野県)
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/23 (火)公演終了

草創記「金鶏 一番花」
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/20 (土) 18:30
満月を観劇。
舞台美術の構成と話の展開が良かった。
金子さんの芝居に見惚れた。
中野さんの表情、仕草には癒された。

桜の園、あるいは林檎の園
劇団Q+
小劇場 楽園(東京都)
2025/09/13 (土) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2025/09/14 (日) 17:30
価格3,500円
09月14日〈日〉17:30公演を観劇
:
蔵王を望む山の麓に広がるのが、三倉りんご園。
その広大なリンゴ畑には、国光という品種のりんごが育てられている。
しかし国光は、後発のフジなどに比べると、少々固くてすっぱい。
新品種のりんごが市場に出回ると、国光はまったく売れなくなり、
三倉りんご園の経営は追い詰められていく…。
個々の役者の方々はみなお上手で、すばらしいのですが…
脚本そのものにメリハリがありません。
さまざまな登場人物が現れては、いろいろと台詞を述べ、
話の本筋が見えないまま、ダラダラと進んでいきます。
劇終了後の満腹感…をまったく感じない作品でした。

VIVID
Loneliness of the butterfly
イズモギャラリー(東京都)
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/23 (火)公演終了

すきだった、うた
空晴
OFF OFFシアター(東京都)
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/23 (火)公演終了