最新の観てきた!クチコミ一覧

128321-128340件 / 191587件中
国民の生活

国民の生活

ミナモザ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/08/06 (月)公演終了

満足度★★★

反省と苦笑
資本主義と消費生活に比較的どっぷり浸かった暮らしを送る自分としては、反省と苦笑と、それから不安を感じる作品だった。自分のあり方を正当化する言い訳はいくららでも可能だけど、正当化していいのかどうかは分からない。

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

鵺的(ぬえてき)

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

深く重く濃かった。
空気がやけに濃かったです。そして重かったです。濃く重かったくせに息苦しいんですからやばかったですこれ。

重く暗いを話をしている人たち独特の空気がどっぷりと漂っていまいした。

なんだか成熟しているとな思いました。役者も観客も。だからこその空気だったんだと思います。

個人的にハマカワフミエさんが登場した時の美少女っぷりに息を呑みました。以前はふっくらとした単に可愛い子だったのですが、なんだかスッとして、心に何かを秘めているような美しさを持ち始めたように思えました。

ネタバレBOX

長男の人、良かったですね、とても。

で、語るセリフもグッときました。
実は自分も『不幸を背負うであろうことがわかっている子供なんて持てやしない』とそう思ってます。

けれどだからこそやっぱり自分は子供のままなんだろうなとも思っています。

誰かに愛されていつも傷つけ、突き放してしまうのは親からの愛情が足りてなかったせいなんだなというのもよくわかりました。過去を振り返るとたしかにそんな感じでした。

自分を知る上でいい機会になりました。
そして物語としてとても面白かったです。
CABARET ON THE SEA

CABARET ON THE SEA

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/08/08 (水) ~ 2012/08/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

泣けた。
柿ノ木タケヲさん脚本で期待していましたが、期待通りでした。

いい感じに笑い、とんでもない量の涙を流しました。

舞台の作りとダンスがとても華やかで二時間たっぷり楽しめました。

ネタバレBOX

戦争系はずるいですね、泣けて仕方ありません。

主役の女の子がもう少しそれらしい子だったらもっと良かったです。

10station  都合のいい記憶〜凌霄花〜

10station 都合のいい記憶〜凌霄花〜

劇団始発列車

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

号泣する準備はできていた。
人の感動ってその人の経験によって大きく違ってくると思うんですけど、こういった話は自分にはどうしようもなくドンピシャでした。

途中からもうすっかり号泣する準備ができていました。

ネタバレBOX

けれど愛する人が死んでしまったことはまだいいなと、生きていて他の誰かと幸せになっていることはなんだかとても辛いのです。けれど、彼女が幸せであればそれはそれでいいのかなと。なんだか自分の恋愛に照らし合わせながら色々と考えてしまいました。

MOBというアプリのアイデアがとてもよかったですし、舞台上すべてに映像を流す手法もとてもよかったです。

なにしろ役者女性陣がみんな可愛かったので見ていてまったく飽きませんでした。男性役者人に嫉妬してしまいました。

ところで号泣する準備はできていたのですが、実際は一番大事な場面が映像で流されてしまったことで感動が薄れてしまった気がします。

彼氏が亡くなった電話を受ける場面と、ケーキのくだりの二回目のところは実際に演技で見せてもらった方がやっぱり泣けた気がします。

なんにしろとてもおもしろかったです。
空に哭く【満員御礼!ご来場誠にありがとうございました!】

空に哭く【満員御礼!ご来場誠にありがとうございました!】

ポムカンパニー

OFF・OFFシアター(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

超満員!
終盤で相当、泣かされた。他の観客も同様にすすり泣きが木魂する会場。とあるきっかけで姉妹が仲たがいし、姉が死ぬ間際でお互いのしこりが氷解する物語。観て良かったと心から思う。

そうか、君は先に行くのか

そうか、君は先に行くのか

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

【はたたがみ編】観劇
最近、イライラさせられる芝居がマイブームなのか、イライラしながら、色々ツッコみながら観ていました。

ネタバレBOX

甘ちゃん刑事の歪な公私の話。

ホストに車を買ってやりたいと言う妻に、いくら別れたくないといっても離婚協議中ですよ、150万円も出してやるかぁ。夫は、出世のために妻帯者になることが目的だったということだし、妻は妻で、いくら夫の愛情が歪なものであるとはいえ、収入もないのに、働くのが好きでもないのに自分から離婚を言い出しながらお金は当てにするなんて夫婦ともにへんてこりん。ホストはホストで、車にオプションが付いていないと逆切れしたりして、もうこうした関係の不条理さにイライラしながら喜んで観ていました。

ラストの殺人未遂で捕まったときの叫びは、理不尽さも若干は伝わって来ましたが、やっぱり甘ちゃんの遠吠えでした。

このラストシーンについては、ドキュメント映像で、なぜ夫婦なのに思いっ切り接触しないのかといった意見があったように記憶していますが、完全な夫婦にはなり切れていなかった訳で、ぎこちなさがあって当然だと、これで良かったんだと思いました。

ところで、シーンがテンポ良く展開するので已むを得ない面があるのは理解しますが、部屋の中で座っているのに靴を履いているというのが嫌で嫌でしょうがありませんでした。

また、警視庁捜査二課から四課に異動があったとのことですが、二課と四課の違いについての説明はほしかったと思います。
また悪だくみをしているのね

また悪だくみをしているのね

電動夏子安置システム

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

手の込んだいたずら
糸がこんがらかっていて、さらにこんがらがるが、最後には解けて無事終了。
手の込んだ脚本で、当パンで登場人物の相関が書かれており、これをあらかじめよく読んでおいたのですんなり入っていけた。
この劇団はいつも感じることであるが、劇団員全員で観客をおもてなす姿勢が感じられ、とてもいい気持ちにさせてくれる。
次回作が楽しみ

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

鵺的(ぬえてき)

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

凄い芝居!
これは見応えあったなあ。
こういう演出、脚本は、なかなか無い。
非常に濃厚な時間を過ごせた!
今日の14時30分公演で最終だし、前売りチケットも売切れだけど、
時間があれば当日券にかけることをオススメしたい!
上演時間75分。

ネタバレBOX

シンプルな舞台美術。正面向きに9席おいてあるだけ。
役者陣が座って話すのだが、皆正面向いているので、
相手の顔はみれない。
役者陣1人1人が自分の役割になりきり、話ながらその話す内容、
場面に応じ表情をつくる。
息があっていなかれば、とてもできる芸当ではない。

役者陣は全員上手い!
語りと表情だけでこれだけ魅せるのは、お見事!

事実に基づく内容を脚色した脚本。
こういう家族が存在している・・・。
どういう内容か観劇することをオススメしたい。

ラ・マンチャの男

ラ・マンチャの男

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

退屈の先
役者の表情がオペラグラス使わず見える、ゼイタクな席で観劇っっ!!でも予備知識全く無しで観劇したので、前半1時間は退屈で。この退屈さはとても重要だと思いました。そしてこの退屈さが反転したときに、作品の主題がありありと浮かび上がるなと思いました。松本幸四郎と松たか子の共演は本当に豪華で、それだけでも大満足です。

ネタバレBOX

劇中「最も憎むことはありのままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ」という台詞が出てくるが、これが主題かな、という実感を持ちました。

観客が主観的に見ると、寂れたハタゴ(宿)に集まった、食い詰めた男女はどう見てもみすぼらしい姿。それを劇中のドンキホーテは、素晴らしい城と、紳士淑女だと言い、ハタゴで働く女アルドンサを姫だといい続ける。この一貫したギャップに観客は笑うし、戸惑う。何しろずーーーっと、言い続けるのでドンキホーテは本当に頭がおかしいのかなと思う。退屈だ。でも、徐々に世界が反転していく。ドンキホーテの周囲の人達が戦ってないだけで、この世界は見方を変えると素晴らしく映るのかもしれない、と。アルドンサの置かれた境遇や社会的な立場は悲惨だ。そして彼女自身「最大の罪は生まれてきたことだ」と言い放つほど、自己肯定感を損なっている。暴行を受けて、ボロボロの彼女が「私の本当の姿を見て」と迫っても、ドンキホーテは「姫」と言い続ける。誰にも承認されてこなったアルドンサはそこで世界を反転したのではないか。

その世界の反転は、「21世紀の日本で3次元ではうだつが挙がらない(非正規雇用で異性にモテず自分に自信を持てない)が2次元の世界(ネトゲとか)では神なんだ」みたいな現実逃避ではないと思う。そうではなく、自分の置かれた境遇や立場と、自分自身の尊厳は独立した別々のもので、アルドンサは世界と自分を肯定的に捉えなおしたんだと思う。人間はどんなに過酷な環境や境遇でもそこに希望を見出して生きれば、幸福を追求し続けられる。でもその戦いは、あまりに孤独で、あまりに過酷だ。サンチョも劇中に「ゾウがネズミをかじっても、ネズミがゾウをかじっても、どちらも痛いのはネズミだ。」みたいな台詞があったが、大きなものと闘う個人は勝ち目がない。それでもそんな戦いをし続けるドンキホーテは、何だかとても神々しく見えるのだ。そして観劇していて物語の序盤にドンキホーテに感じていた退屈さは、そのまま自分の生き方へと跳ね返ってきて、自分の人生の退屈さを思い知らされる。ありのままの人生に折り合いとつけてるなぁ、と。

いつの時代もこの世界は不平等で不完全なものだという指摘は正しいかもしれないが、指摘したあなたはその事実をどう変えるのか?ドンキホーテは、その問いにドンキホーテは1つの答えを示しているなと思う。
そうか、君は先に行くのか

そうか、君は先に行くのか

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/20 (月)公演終了

満足度★★

やぶからし編観劇
本番直前までの制作過程、役作りの過程を見る事が出来る【ドキュメンタリー企画 Naked Actors】を、劇団HP上でやっていて。普段見れない役者・演出家の姿が見れてとても刺激的。こういう企画は是非、またやって欲しいなぁと思う。ただ実際の公演を見ると、役者の成長云々よりも前に物語にのめり込めず。役の感情が一貫してないのか、僕の好みの問題なのか。

ネタバレBOX

漫画の「代紋TAKE2」とか「闇金ウシジマ君」が好きな僕にとって、作品中の「任侠道」や「貧困感」がどうもリアルに見えない。別にリアルでなくてもいいんだけれど、登場人物の誰一人自分は何をしたいのか、何を考えてるのかよくわからないと、物語を楽しめない。ハズレクジを引き続ける人生を、小学生時代の失敗に引き付けて考えるのも幼いなぁと思うし。「隣の芝生は青い」という主題も、隣が羨ましいように見えないし。前作「バックギャモンプレイヤード」はものすごく面白かったし、今回観劇しても主演の2人も魅力的な役者だと思いました。自分の好みでないだけかもしれませんが、本作品はハマレませんでした。
【ご来場ありがとうございました!】西日、新車に直撃【舞台写真UPしてます】

【ご来場ありがとうございました!】西日、新車に直撃【舞台写真UPしてます】

トリコロールケーキ

シアター711(東京都)

2012/08/08 (水) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しみました
満足度だけでいったら☆5つでもいいくらい。
話自体は適当で、ギャグも新しいんだか古いんだかわからないのですが、とても温かく楽しい感じが伝わってきました。
この前に見た別の劇団の芝居では、(脚本が緻密なぶん)重箱の隅をつつくような細かいところが気になってしまった私ですが、ここまでいろいろナンセンスだと逆に何も気になりませんでした(笑)
個人的に、こんな風に楽しむ劇団があってもいいなと思います。

ネタバレBOX

登場人物がみんなツノを付けている時点で、これは常識世界の話じゃありませんよと、メルヘン誘導されました。それがよかった気がします。

一番の目的は、鳥原さんのぬいぐるみ的可愛らしさを見にいったものですが、「あら、このおばさん役なのに妙に愛らしい人は、鋼鉄村松のお芝居で女流名人を演じていた人だわ」とか、「あら、あのサンタフェぶら下げている子は、確か参宮橋で観たコントでやきそばを口いっぱいほおばっていた子だわ」と、一年足らずの観劇歴で、知っている顔が出てきたことが、なんだか嬉しかったです。

唯一、残念だったのは、入り口で誘導していたムラマツベスさんを前にして、何も話しかけられなかったことです(笑)

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

何度も観たくなる
町子と蓮の繋がりが、激しさから始まっ成長したた口紅から一転、優しさに満ちていたのが良かった。柔らかくなった相原奈保子さんの町子と百光年の詩から更に成長した光藤依里さんの蓮がお互いを思う気持ちに感動でした。

蜜 室(みっしつ)

蜜 室(みっしつ)

まことクラヴ

シアタートラム(東京都)

2012/08/08 (水) ~ 2012/08/11 (土)公演終了

満足度★★★

アングラ的味わい
舞踏や社交ダンスのダンサーも出てくる雑多な雰囲気がいかがわしくて楽しく、ダンス的ムーブメントだけでなく演劇的構成も魅力的な作品でした。劇場以外での公演も多いカンパニーなので、劇場で公演することについて意識的で、うっすらとメタ的な構成が感じられました。

開場すると舞台上が「差押」と書かれたテープで囲われていて、ダンサー達もテープで巻かれて身動きせず佇んでいる異様な光景が広がり、開演時刻になるとテープカットのセレモニーが行われ、舞台やダンサーのテープが切られパフォーマンスが始まるのが印象的でした。
中盤はコミカルなテイストで、夏目漱石の『それから』の台詞を一人で語ったり、澤田有紀さんが向雲太郎さんに社交ダンスのレッスンするもののどうしても舞踏的な動きになってしまう様子が笑えました。
終盤になって開演前のアナウンスが流れ、開演してからそれまでの時間が幻のように感じられる効果があり、アナウンスの言葉が次第にゴチャ混ぜに編集され、『それから』の相手の台詞に変容していくシーンが素晴らしかったです。
最後は女性歌手2人(1人はダンサーの森下真樹さんで、歌だけの為に出演)が客席後方から現れ、ジャズ的な曲を歌い、差し押さえの札が舞い散る中またテープが舞台上に張り巡らされ、その向こうにダンサー達が並ぶ姿に迫力がありました。
冒頭と最後はとても素晴らしかったのですが、中盤が少々間延びして感じられました。

ダンスは群舞に勢いがあり、爽快でした。向雲太郎さんの異質な存在感があるときは奇怪にあるときはコミカルにと上手く用いられていました。
照明が凝っていて素晴らしかったです。

口紅を初めてさした夏 (再演) 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

口紅を初めてさした夏 (再演) 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/02 (木) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

観てほしい
再演ですが初観です。まず蓮役の斉藤花菜ちゃんがいいです!初舞台ということですが大人達の中で見事な演技でした。町子とのやりとりの変化が心を揺さぶりました。2作品逆に観てもいいですがやはり口紅→夏の終わりと観た方がより入り込めると思います。まだの人は是非観てほしい素晴らしい舞台です。

see/saw

see/saw

Nibroll

ヨコハマ創造都市センター(YCC)(神奈川県)

2012/07/20 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

慟哭を聞き、無念さに思いを馳せ、泣きそうになった
あまりにも、ストレートすぎなのだが。

映像と音(音楽)で、ダンサーたちの感情と形を増幅させ、会場全体をダンスで埋め尽くした


『see/saw』を中心に、off-Nibrollとしての一人芝居、さらにインスタレーション作品の展示で、ヨコハマ創造都市センター全館を使っての公演である。

ネタバレBOX

オープニングから圧倒された。
輪が束になって天に上がっていきつつ、その中、一番下のところでで踊るダンサー。

輪が泡にしか見えず、ダンサーの動きは、自分の吐く泡の中でもがく姿に見えてくる。
美しくもがく姿というのがインモラル。
耳鳴りのような電子音が会場を回る。それはまるで耳に水が入ったような感覚の音だ。

そして、生命が弾けるような光の直線、束。

人の喪失、過去と記憶が美しく交錯する。
活き活きとしている「白」のダンサーたちが激しく踊るのだが、冒頭のダンスがあったので、「死」の影がどこまでもつきまとう。
さらに、それを「黒」いダンサーたちが覆っていく。破れた衣装と、身体のどこかにバンドエイドを貼ってある黒いダンサーたちのストレートな表現。
嘆き、叫び、慟哭が会場を暴力的に覆っていく。
もの凄い「音」。五感に響く。

この「痛さ」「悲痛」さは何であろうか。
ほんの1年と少し前の記憶が蘇る。
黒い波が、真っ黒い波が、街を人を生活を飲み込んでいく様子だ。
何度も何度もテレビやネットで繰り返し見た、あの状況だ。

呆然として立ち尽くす人々と、モニターのこっち側で、やはり同じように呆然として見ている自分がいた。その距離は大きく違うのだが、このときに自分の中で起こっていた「気持ち」は、この「慟哭」「叫び」「嘆き」であったことに気づかされる。
折しも、この舞台を観た日は、11日。

ここから「白」は消え、「黒」の世界になっていく。
ストレートな映像が周囲を走り、ダンサーたちは翻弄される。
もがく、必死にもがく。

人が人を押すように動き回る。押しているのは「人」であったり「物」であったりであろう。
他人に手を伸ばす人もいる。椅子に自分の逃げ場を見つけ一安心している人もいる。
しかし、結局は流れの中へ。

ばらまかれる葬式の花が、「花」からゴミになっていく。「過去」「記憶」になっていく人々。
本当に辛い状況が延々と続く。

「不快」にさせる、金属の蓋のようなものを床に叩き付ける音がいつまでも響く。
しかし、辛さも不快さも痛さも繰り返されることで「マヒ」してしまう。
それが恐怖でもある。

タイトルにある『see/saw』は、もちろん「過去」との関係であるが、それを遊具のシーソーにして舞台の中央に置いていた。
シーソーは、どちらかが下がればもう一方が上がる。どちらか両方が下がったり上がったりすることはない。舞台の上のシーソーは、必ず向かって左側が下がるようにできており、右に誰かが乗らない限り右は下がらない。これはもの凄く暗示的ではないだろうか。
白と黒のダンサーたち、彼岸とこちら側、シーソーの上下。助かる、助からない…。

最後に、さてこれからソロのダンスが始まると思った矢先に、ダンサーへバケツで水が浴びせかけられる。これには「ある日突然断ち切られてしまう」ことを強く感じた。その悲痛さ、無念さをだ。それでも踊り続ける。

最後まで観て思ったのは、ちょっとした芽はあるものの、叫び、慟哭、嘆き、無念、悲痛の中にも、勇気とか愛とか、そんな「記憶」も入れてほしかったということだ。

ダンサーたちはもの凄くよかった。
特にメインの4名。その中でも最初に踊った小山衣美さん(だと思う)の、キレの良さ繊細さは素晴らしいと思った。また、福島彩子さん(だと思う)もダイナミックさが印象的だった。

Nibrollは、ミクニヤナイハラプロジェクトでもそうだが、映像と音楽が素晴らしい。
今回も、映像(高橋啓祐さん)と音(音楽)(スカンクさん)で、ダンサーの感情と形を増幅させ、会場全体をダンサーたちで埋め尽くしていた。

ヨコハマ創造都市センターという石造りの会場を見事に使い切っていた。
音が響きすぎる会場なのに、「音(音楽)」ではそれをうまく使っていたし、「映像」は、三角系で天井の高い形状や柱に意味を与えていたように感じた。
映像と音は、ダンスよりもさらにストレートなのだが、映像では実写の色調に、音楽では人を突き飛ばすシーンで、リリカルさを感じた。キツイシーンをリリカルにすることで響くものがあるのだ。

この公演の前には、off-Nibroll の公演として、一人芝居『家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い』が行われたのだが、こちらも「記憶」がテーマとなっていた。
『see/saw』を観てから、その公演を振り返ると、「家」「家族」「生活」「記憶」ということが、さらに切なくなってつながっていく。
インスタレーション作品の中での一人芝居なのだが、小さな「家」がずらっと並んでいる作品であり、『see/saw』での「白」と「黒」の関係、つまり、一人芝居では「夜」だったものが、黒い「不安」(一人芝居でも「不安」はキーワードだったと思うのだが)、もっと言えば、「津波」にも思えてしまうのだ。
グッバイ・エイリアン

グッバイ・エイリアン

ニコルソンズ

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2012/08/08 (水) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当に面白い。
とっても面白かったです。すっごいすごい好きでした。一人一人の役者さんもとてもステキでした。

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

鵺的(ぬえてき)

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鵺的的
「鵺的」的世界を堪能。

ネタバレBOX

ともすれば推理劇になりそうな展開をさらりと回避する作劇手腕とストイックさに鵺的を感じた。

『フォーク 回想   』ご来場ありがとうございました。

『フォーク 回想 』ご来場ありがとうございました。

岡田久早雄プロデュース

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/13 (月)公演終了

満足度★★★★

カニバリズム
 余り極端な振付や演出がない分、素の活きた舞台であったが、言葉の区切りかた、ブレスの取り方でとり違いをしていた個所があった。無論、カニバリスムは、文明化されたはずの我らの時代には、極限状況でなければ起こり得ない。余談になるが、その極限を体験しない人々が、した人々を獣扱いすることの残酷も相当なものではあろう。
 その点を踏まえて観ている我々の位置も照らし返される作品ではある。

10station  都合のいい記憶〜凌霄花〜

10station 都合のいい記憶〜凌霄花〜

劇団始発列車

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

リアリティ
 どうも、溺れているようである。メンタルなレベルに。自己憐憫やナルシシズムに毒されているように思うのだ。演出上、絶対にあってはいけないようなミスもあり、細部のリアリティーにも乏しい。原因は甘えか観察力の不足である。その結果、作家本人が自らに課す荷が軽い。だから哲学と言えるほどのものが無い。あるのは移ろう心情だけであるが、それを根拠づける体系が無ければ、ものは見えてこないだろう。
 この舞台の原作は、記憶アプリを題材にした自主製作映画だということだが、恋愛物として仕立て上げる中で、マッチングが上手くいっていない。結果、焦点がぼけてしまった。これも、価値観の体系も持たず、物語を重層化することのできないレベルでITなどの技術を表面的に使った結果だろう。
 

また悪だくみをしているのね

また悪だくみをしているのね

電動夏子安置システム

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

レイヤー状の
舞台の使い方がおもしろかった。

このページのQRコードです。

拡大