最新の観てきた!クチコミ一覧

1241-1260件 / 182995件中
『口車ダブルス』

『口車ダブルス』

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/12 (金) 14:00

講談の醍醐味は、観客をMAXまで盛上げる語り手の熱さ、リズミカルで大仰な節回し、
ト書きも台詞もメリハリつけてすべてこなすマルチぶり・・・と数々あるが
そのすべてを存分に発揮する舞台だった。講談師のお二人、お見事!

ネタバレBOX

客入れの時から講談が流れている。よく分からないが「徳川天一坊」と「赤穂義士伝」?
聴いているうちに、そのリズムが心地よくなってきて期待が高まる。

明転すると高座が二つ、二人の講談師が「第三生命」の営業部員をひとりずつ
紹介しながら物語は始まる。
この講談師がストーリーを回し、登場人物の心情を解説したり補足したりするのだが
驚くことに普通に営業部長として台詞も言ったりする。

クセ強目のメンバーが揃っていてキャラのバリエーションは申し分なし。
彼らのバックグラウンドの描き方、業界あるある、個性豊かな保険の売り方など
盛りだくさんな情報も、講談師が整理してくれるので解りやすい。

講談らしく人情噺的要素もたっぷりで、スタッフの成長を促し見守る人々や、
がんを宣告されたスタッフが昔のバンド仲間に会いに行くところなど
人情に訴える講談の魅力が随所に生かされている。

口跡も鮮やかな講談師二人(真帆・篠原友紀)が舞台を牽引して素晴らしい。
ドラマチックな講談調が、誇張気味のキャラにマッチして相乗効果抜群。
講談に負けない役者さんたちの熱演に惹きこまれた。

このスタイルの作品は、役者のパートと講談のパートのバランスが難しそう。
登場人物のキャラが弱いと講談に負けて、芝居が講談のおまけみたいになってしまう。
二つのパートが拮抗するところに緊張感とリズムが生まれて面白くなる。
2つの高座が移動するのも(動かすの大変そうだが)時間の流れが大きくうねって良い。

この講談シリーズ、すごいですね!
いろんなシチュエーションでまた観てみたいです!
尺には尺を

尺には尺を

イノセントギアカンパニー

劇場HOPE(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ひとことブラボー!です。セリフの量が普通の舞台の2.5倍はあるかと思いますが、それをものともせずセリフを語り尽くした女優さんにまずは圧倒されました。女優さんの声もしっかり通り、説明調の舞台ではありましたが話もよくわかり大満足です。ほんとすばらしい舞台でした。

NAIKON_AID2024夏

NAIKON_AID2024夏

ナイスコンプレックス

溝ノ口劇場(神奈川県)

2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

深く心に残るとても素晴らしい朗読劇でした。
ファーストテイクという状況ゆえか、出演されていた役者さんたちの熱量や思いをより強く感じました。

ネタバレBOX

痴呆症の母を殺めてしまうという状況、自分だったからどうするだろうかといろいろと考えさせられる作品でした。
また、彼女役を演じられた髙橋果鈴さんの感情のこもった演技がとても印象に残りました。
放課後戦記2024

放課後戦記2024

TUFF STUFF

シアター・アルファ東京(東京都)

2024/07/07 (日) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

市川美織が出る回を知人に誘われていたが、それとは別に、ちょっと気になっていた阿部凜という子が主役のTeam Redの回を拝見。主役は悪くなかったけど、セリフがこちらに届かない発声の演者が目立ったのが残念。

『口車ダブルス』

『口車ダブルス』

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりのフルタ丸の観劇。やはり期待を裏切らない面白さ。大いに堪能しました。

NAIKON_AID2024夏

NAIKON_AID2024夏

ナイスコンプレックス

溝ノ口劇場(神奈川県)

2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/13 (土) 15:00

朗読劇とは思えない位、素晴らしい舞台です!心に残る舞台でした!特に母親役の演技が素晴らしかったです!

愛想回想

愛想回想

劇団透視図

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2024/07/12 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いい意味で、予想を裏切る作品でした。チラシとあらすじから、勝手にアイドル物?と思っていたのですが、これは真っ当な青春群像劇。グッときましたね。

いっかいやすみ

いっかいやすみ

ポッキリくれよんズ

シアター711(東京都)

2024/07/12 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高でした。お世辞抜きに感動しました。脚本も演出もばっちしです。役者さんの声もしっかりとおり、滑舌もよく台詞回しも完璧でした。次第に伏線が回収されていって「ああ、そういうことだったのか!」というシーンがいくつもありずっと楽しめました。

『口車ダブルス』

『口車ダブルス』

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/10 (水) 19:30

座席2列

フルタジュンさん二回目の観劇

講談スタイルのリズミカルでわかりやすい展開。

今回は講談ダブルス🎵
みなさま是非一回体験して欲しいです!
最高でしかない!

正三角関係

正三角関係

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2024/07/11 (木) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

NODA・MAPの『正三角関係』を観劇。

 劇場に入ると人工的な匂いを撒き散らした熟れた花たちが咲き乱れていた。どうやら池袋芸術劇場が宝塚劇場に成り下がってしまったようだ。
その要因は勿論、松本潤が主演だからだ。

 いきなり殺気だった唐松族の三兄弟の長男・富太郎の登場に度肝を抜かされてしまった。松本潤の野田秀樹への作品の意気込みか?役柄への憑依か?この勢いがクライマックスまで続く事が伏線とは思えないが、野田秀樹の芝居では得る事のない熱量の芝居が続いていく。
 舞台は花火師・富太郎の法廷劇で始まる。父親を殺めようとした罪だ。
そこに次男で物理学者の威蕃、聖職者で三男・在良が絡んでくる。
法廷劇から事件の当日を二重構造にしながら、第二次世界大戦時期の日本とロシアの関係、アメリカとの戦争など踏まえ、終戦まで描いている。
この時期を題材にしているのは過去作にもあったが、敗戦と分かっていながら戦争を続けた日本を声高に非難しているのは間違いない。ただ描かれるのは市井の人たちである唐松族・三兄弟の話だ。
 花火師・富太郎の火薬が戦争に使われてしまい、花火を打てなく落ち込んでいる最中、恋人・グルーシェニカが父親に寝取られてしまい、憎しみのあまり父親を殺めようとしたというのが物語の発端だ。
親子で奪い合うグルーシェニカとはそんなに魅惑的なのか?
本当に富太郎の恋人なのか?否か?
はたまた実在するのか?
父親にとっても、富太郎にとっても、日本にとっても貴重な存在であるグルーシェニカだが、サスペンスにするかと思いきや、謎はあっさり分かってしまう辺りから妄想な世界へ誘っていくのだ。入った瞬間から始まる父親と唐松族・三兄弟の確執、アメリカを倒す為に原発を開発する威蕃、神の存在を信じる在良、と未だに続いている戦争への非難がはっきりと読み取れていく。
 長男・富太郎を描いている時は、国家に洗脳され、無理やり戦争に加担させれてしまう市井の人たちの側に立って見ることが出来る。
次男・威蕃を描いている時は、戦争に勝つ為に危険な兵器を開発し、相手を如何に倒すか?という日本国家側から見る事が出来る。
三男・在良を描いている時は、神から見た世界、人間同士の無駄な争いなど宗教を通して世界を見る事が出来る。
そこに気がつけはタイトルの『正三角関係』の意味が読み取れ、作家が毎作ごとに叫んでいるテーマに没入出来るのだ。残念ながらこのタイトルの意味を読み取れないと物語の半分も理解していない事になってしまう。
 今作はいつものように物語を撒き散らす事もなく、何度も観ているファンは、置いてきぼりを食う事もなく、スピィーディーさはさほど感じない。現代の時事ネタを織り交ぜ、言葉遊び、小道具の使い方などは健在だ。
ガムテープを使いながら、牢屋にしたり、電話のフックやハンガーにしたりと見立ての上手さは他の演劇人には真似出来ないだろう。当時開発されたばかりの録音テープの表現方法の美しさにはうっとりしてしまい、物理の計算式の羅列が背景に映し出されると、手前では理解し難い量子力学を人体を使って表現している上手さにはあんぐりと口が開いてしまったほどだ。人間の創造性と演劇の無限の表現力が交わる最高の瞬間でもある。
 そして今作の最大の注目は松本潤だと思われるが、実は長澤まさみだ。
既に過去作『The Bee』で演技力は認証済みだが、今作では遂に野田秀樹の分身になってしまったのだ。演劇人は自分の身代わりを登場させるのが常で、初期の頃は自分でその役を演じるが、とある時期から他者に委ねる傾向がある。それは宮沢りえであり、松たか子の存在であった。
長澤まさみの三男・在良の台詞回しは『夢の遊眠社』頃の野田秀樹とそっくりではないか!今作の最大の見せ場はそこだと言っても過言ではない。
宮沢りえや松たか子にはまだまだ追随出来ないが、完全なる演劇俳優になった記念的作品だ。
 チケット入手は困難だが、野田秀樹の初めて観る方にはお勧めである。







ANGERSWING

ANGERSWING

劇団Q+

駅前劇場(東京都)

2024/07/03 (水) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

スーウェイは観たが本体はお初。
作り込んだセット、弾き語りのオープニング、過去と現在が交錯する構成など、とても上質な作品だと思う。が、なぜか没入出来ず…
設定が日本ではない点、葬儀屋さんの存在も微妙、くしゃみの意図が分からず…
もっと強い怒りを期待してたのかな。

ノスタルジアの贖罪

ノスタルジアの贖罪

空想嬉劇団イナヅマコネコ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/06/29 (土) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初日観劇。
まだこれからなので多くは語らず。中盤までは微妙。しかし伏線回収の終盤は凄く良い!
結構泣けた。

詭弁師のレトラ

詭弁師のレトラ

演劇企画ヱウレーカ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最初、台詞が入ってこずヤバイかぁ〜て思ったけど、オープニングの構成に惹かれ、ストーリーも意外と分かりやすくて最後まで楽しめた。
観たことのない世界観でまるで詭弁で言いくるめられているかのようだった。
言霊、言の葉の具現化が特に良かった。

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ナンセンス…不条理…時間軸…
全く分からず…

ピンスポの演出と通路の芝居は面白かったけど…

シャッター・ガイ

シャッター・ガイ

梅棒

IMM THEATER(東京都)

2024/06/21 (金) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

基本は台詞無し、ダンスだけで物語を紡ぐ演出におお!と。
話自体はありふれてるが、何か不思議な感動がある。
ダンス好きなら観て損はなし。
吉原さんのキレキレダンスに魅了され、HOUSEかじってる身としてはSHUHOさんを生で観れて満足。
ザンヨウコさんの多彩ぶり
凄い!

アトラスの姫

アトラスの姫

ロマングラス

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2024/06/20 (木) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

物語の導入や語り部が時空を行き来するかのような展開、影を印象的に使った演出など、雰囲気ある作品。
タイトルから、重荷を背負った女性の生き方を描いていると受け取ったが、真の主題はそこなのかなぁ…と今でも咀嚼できていない。
が、継続して観ていきたい団体。

ト音

ト音

メディアミックス・ジャパン

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/06/13 (木) ~ 2024/06/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あれ?藤と秋生、逆じゃね?という不思議な違和感からのスタート。
それでも流石の5454作品、春陽さん演出であっという間の2時間、最後まで楽しめた。

かなかぬち

かなかぬち

椿組

新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/23 (火)公演終了

実演鑑賞

外波山文明が主宰する椿組恒例の夏の花園神社の野外劇も、今年39回で幕を下ろすという。はっきりとは言っていないが、たぶん地域の中でこのような興行に風当たりが強くなったからだろう。一方では、地域イベントが求められているのに、外波山としては残念なことだろうと思う。短躯の脇役俳優のどこにこの興行にこだわった原点があったか、小劇場らしい理由はいろいろ伝えられているが知らないほうがいいような気もする。
最終公演は中上健次の知られていない戯曲を青木豪が演出した2時間。雨が降って、緩めの満席だったが、例年通り、最後にはテントを開け、土の舞台では俳優と観客が飲むイベントも盛り上がったことであろう。当日パンフには過去の上演リストがあって、この本は和田喜夫演出で13年に初演している。39年間の個々の演目では、小劇場のスターたち(例えば、唐、寺山、野田)を外して、独自路線でテントで大衆観客とのつながり(言ってみれば新宿三丁目路線とでもいおうか)を求めようとしてきた。俳優も椿組の俳優だけでなく、飛び入りも歓迎らしく種々雑多な小劇場・新劇のの俳優・演出者が参加してきた。。
今回も、当日パンフに顔写真がある役者だけで四十数名、主演に松本紀保と山本亨を迎えて、南北朝時代の吉野の山中の異郷の住人かなかぬちを軸に権力からこぼれた庶民劇が展開する。歌あり、殺陣あり、メロドラマあり、白毛の巨大な獅子が登場するスぺクタルあり、の賑やかな祝祭劇的なシーンが次々と展開する.青木豪はよくまとめた。
助成金は出ているが、次に立ち上げるのは容易ではない独特の演劇界の夏祭りのフィナーレである。

群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』

群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2024/07/12 (金) ~ 2024/07/17 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/07/12 (金) 19:00

スタイリッシュなアングラ、スタイリッシュな月蝕歌劇団、と私が勝手に呼んでるユニットだが、スゴイものを見せてもらった。観るべし!(2分押し)106分。
 ルイス・キャロルのアリスの世界観と、ガロアの群論が絡む上に、2・26事件の革命的な雰囲気を交えて、壮絶な物語世界が展開される。高取英はハンパじゃなかった、と改めて思わされてしまうが、加えて、それを現代的に翻案しスタイリッシュな芝居にする森永にも脱帽するしかない。冒頭、私の押しである大島朋恵扮するアリスが登場するが、それだけで心を捕まれてしまう上、その後の展開のヴィジュアルがすごくてドキドキする。その後、東北の寒村の少女達が学ぶ姿が描かれ、アリスとよく似た雪絵(大島の2役)が現われ、2人の時代が混在する、…、というような物語。ルイス・キャロルとガロアを想像と勇気として対比する元の構成も見事だが、それを美しく作り切る森永の力量もスゴイと思う。数学の論文(っぽいもの)をクライマックスで使うことにもシビレタ。全編に渡って大島の魅力があふれていて大満足。

ゴールデン・エイジ【7月12日~15日公演中止】

ゴールデン・エイジ【7月12日~15日公演中止】

劇団俳小

駅前劇場(東京都)

2024/07/10 (水) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この作品が戯曲として書かれたとは驚き。日本語上演においては明らかに独特の難しさがあるだろうし細かい場面も多いが、全体的にうまく捌けている。俳優たちの実力は高くその演技は見事という他はない。
駅前劇場の座席の椅子がかなり狭く、休憩を挟んで2時間半の公演を耐え抜くにはお尻が痛くてたまらなかった。

このページのQRコードです。

拡大