最新の観てきた!クチコミ一覧

116621-116640件 / 191749件中
Princess MONONOKE~もののけ姫~

Princess MONONOKE~もののけ姫~

ドワンゴ

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/04/29 (月) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

原作の感動をそのまま伝える良心作。
あのジブリのアニメ「もののけ姫」がイギリスの劇団によって舞台でよみがえった!
大量のビデオテープでタタリ神を表現するなど、廃材を使った素朴な手作りの舞台。
コダマはパペット、とはいっても人が小さなぬいぐるみを手で支えているだけで表現。
ストーリーも音楽、歌も、アニメ・オリジナル作品をそのままま舞台化。
原作の意図をうまく表現していて、感動、面白かったです。

ただ、観て感動したのも、良きも悪しきも、アニメ・オリジナルの力と言える。
忠実だったから伝わったけれども、その分、オリジナリティや独自にはみ出した部分とかがなかったということだ。

それでも、海外では、アニメは子供が観るものという認識が強いらしいので、
アニメではなく演劇なら、海外で大人も見てくれるのだろうから、原作の精神を広げる意味での役目は大きいのかもしれない。

縛驟雨(ばくしゅうう)

縛驟雨(ばくしゅうう)

劇団 背傳館

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

この国のムラ
 日本的共同体の特質が良く出た作品だ。殺陣も上手く、役者陣も熱演している。

ネタバレBOX

  彗星が、地球に近づく周期というものがある。有名なハレー彗星の周期は、約76年。前回は1986年であった。この物語は、この彗星の周期に連動している。舞台は、1986年と1910年の間を揺れ動き乍ら、日本近代と村を問うのである。
 最近でこそ、ニュースで扱われることも少なくなったが、狐憑き、と呼ばれる現象がある。これを払うと称して、憑かれた者の身体を叩き、殺してしまう、などという悲劇も各地で起こって来た。更に、“源氏物語”などを読めば、魑魅魍魎の類を為政者が恐れ、難を避ける為に現在では信じられないような様々な手を打っていたことにも思い当たる。陰陽師が力を持つ背景にあったのも、こうした訳のわからない“もの・こと”に対する恐れからである。普段から、人々の生活の背景にこのような定かならぬ不安があれば、きっかけ一つで、人々は簡単に暴走する。
 1910年、ハレー彗星が、地球に接近した際、人々は、“彗星から有毒ガスが流れて、生き物は滅ぶ”だの、“彗星の重力によって、地球上の大気が吸い寄せられ、結果、我々は酸欠で死亡してしまう”だのと根も葉もない噂が飛び交った。物語では、詐欺師がこういったデマを流したことになっている。何れにせよ、恐れた人々は、隣村との共同幻想にあった人の生き血を吸う鬼だと噂の美しく若い娘を、荒ぶる神、スサノオノミコトの贄として差し出し、以て村落に結界を張ろう、と企てる。音頭を執ったのは村の神官である。彼は、身近の者に、捕えた若い女の番を命じる。若い女を任された若者は、この女に恋をした為、一切、手荒な真似はせず、彼に縄をうたれると幻覚、幻聴に襲われることもなく安堵する、という娘を日毎縛める。だが、若者は、利用されていた。村人が、彼を追い払っては、娘をレイプしていたのである。その中には、神官も含まれていた。また、この若者の友人たちも。終に、彼女が贄として捧げられようという日、若者は、女を救いだし、村を逃れようとするが、娘は既に殺されており、若者も見付かって、捧げものを置いた建物に縛り付けられたまま火を放たれて悶死する。
 76年後、この村の若者の所に一人の女が現れ、若者の部屋に居着いた。若者は、毎日、女に縄を掛ける。過疎に襲われ、若い女など殆どいないこの村の若者達は、新たにやって来た女に懸想し、関係が複雑化する。時巡って、ハレー彗星の周期年、76年前に悶死した若者の怨念が、今果たされようとするが。
 内容は、ざっと以上のような作品だが、主張は、最初に書いたように日本の共同体の持ついぎたなさ、とそれが今も全然変わっていない、ということである。今更、原子力村の例を挙げる迄もあるまい。
万お仕事承り〼 お仕事の参~若さのヒケツお捜しします~

万お仕事承り〼 お仕事の参~若さのヒケツお捜しします~

劇団岸野組

俳優座劇場(東京都)

2013/05/18 (土) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

時代劇芝居としてはgoodだけど・・・・
芝居の流れにアクセントがあり、とても見やすかった。(猪鹿蝶の3婆婆いい味だしてる)
役者同志の巧みな会話、クライマックスシーンには満足したが、
気になったことは、
①ギャグで笑いがとれない。②衣装は素晴らしいのだが、歌舞伎を見慣れている者には、セットが簡易過ぎる(予算の問題あるでしょうが)。

メメント・モリ

メメント・モリ

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

気が付くと一気に引き込まれてしまいました。
ストーリーはとてもシンプルなのですが、主筋を取り巻く人々の演技が作品に奥行きを生み出しているように感じました。祝祭的な猥雑さから、神父が現れ本筋である少女との出会いへと向かわせ方、実に巧みで自然と不思議な世界に引き込まれていきました。ですが決して情緒的へ引きずらず、観客を一定の距離へと突き放すやり方は上手く行っていると思いました。
衣装や音楽や布を使った場面転換など実に凝っているので目や耳の感覚も総動員して釘付け世されてしまいました。
今を浮かび上がらせていく良い芝居でした。
とにかく綺麗です。

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

三寸を愉しむ
 初めに断っておく。片輪という差別用語が使われているのは承知している。然し、この作品を作った人々も自分も差別することもされることも嫌いである。差別はとてもデリケートな問題だ。言葉そのものに対する、自分の頭で考えた考察が必要なことは言うを待たない。然し、言葉の使い方、使われ方の方が、より重要だと自分は考えている。即ち、在る時代、在る地域で、在る表現が、如何なる意味をという単純なレベルではなく、言葉の背理も含めて意味する所をキチンと弁え、時には、踏み込んだ発言、意見交換すらできる程度には、自分と同等であることを尊敬の念と共に分かち合うことが、最低限必要なのである。このようなスタンスで、この作品を拝見した。

ネタバレBOX

 見世物小屋と言えば、キッチュの代名詞とまでは言わないが、実際、そう思っている人は少なくあるまい。観客は、展示される片輪や不思議な生き物が本物でないこと位良く知っているのだ。そればかりか、知って居て騙されたふりをすることを楽しんでいるのである。興行を打つ側とて、その辺りの呼吸は、無論、充分に心得ている。日本には、タンカバイと言って、口先三寸で品物や芸の価値を認識させたり高めたりして売る伝統がある。縁日で見掛ける香具師も、見世物小屋の“親の因果が子に報い云々”などの口上もその類と看做すことができよう。香具師の商売で有名なものだけを挙げても、蝦蟇の油売り、バナナの叩き売り、金魚すくいの口上など誰でも直ぐに思いつくだろう。こんな伝統の上に立った見世物小屋の話である。
 時は大正、浅草の一等地に本拠地を置く見世物小屋、アポロ。この小屋の看板娘は、蛇使いのマキ。このマキに帝大生が恋をした。だが、彼女に焦がれた孝則は、父の経営する炭抗の炭塵爆発で死亡してしまう。孝則の友人で同じ帝大生の鶴夫も矢張りマキに一目惚れしてはいたのだが、マキは死んだはずの孝則に出会ったという。
 一方、この浅草の賑わいに付け込んで新興の暴力団組織の組長、鬼小島 が、アポロをも狙っていた。今迄、相身互いでやってきた地元の親分、源之助も組員を鬼小島に持っていかれ、ピンチである。そんな折も折、摂政の宮が「見世物を観たい」と言っているとの達しが、宮内筋から届けられた。内々の達しでは、アポロが氏名されていたが、実質的にも力を延ばしてきた鬼小島支配下の劇場、芸人も黙ってはいない。アポロ芸人のひっこ抜きも始まっている。そこで、コンテストが行われれることになり、どちらが、指名されるかは先の判断に任されることになった。
 大団円では、登場人物全員が、チェーンを鼻から通して口から出す芸をやってのける。摂政の宮役、御付きの者役を含め、敵対していたヤクザの組長らも総てである。この辺り、天皇家も被差別者であるとの判断が働いているかも知れぬ。実際、天皇の棺を担ぐのは、そのような民である。以上のような事実もあるので、大団円の連帯が、美しい。途中から、大団円にいきなりと怒らず、想像力で埋めて欲しい。

いってきMARS

いってきMARS

イッパイアンテナ

元・立誠小学校(京都府)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

立誠小二連勝!
テーブル下のシーン大笑いしました!予想通りというか予想以上に楽しめました。連れて行った相棒も大喜びで帰途につけました。女優さんが美人ぞろいでもっといろんなタイプのお芝居も観てみたいと感じました。もっと大きいコヤでもいいのではないでしょうか。

メメント・モリ

メメント・モリ

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★

異端の存在
世間から疎外される少女の短い人生を、ピアノの生演奏や歌を盛り込んだ音楽劇の形で描いた、独特の雰囲気がある作品でした。

南米のある貴族の娘が犬に咬まれてから様子が変になり、修道院に預けられ、悪魔が憑いたと彼女を忌避したり、逆に彼女に破滅的に惹かれて行ったりと、周りの人々を惑わす物語で、文学的な重厚感とおどろおどろしさが、レトロな雰囲気を醸し出していました。

異端の存在を巡る物語は現代に通じる所もあって惹かれるものがありましたが、演出や演技の方向性がまとまっていなくて、求心力に欠けると思いました。
前半ではコミカルな表現や歌が多く用いられていましたが、作品の雰囲気に合っていなくてチグハグさを感じ、コミカルな要素無しの方が魅力的になると思いました。
演技のスタイルも、大仰な台詞回しが板についている人とそうでない人のギャップがあり、まとまりが感じられませんでした。1人だけ男性の役を女性が演じていたのも、意図が分かりませんでした。
最初と最後の合唱で物語の寓話性を強調していましたが、物語の重さに比べてあっけらかんとした響きで、違和感を覚えました。
2時間を越える作品なので、長くなり過ぎないように配慮した結果なのかもしれませんが、台詞の間が短くて、もう少し溜めが欲しい場面が何度もありました。

衣装のクオリティーが高く、雰囲気を高めていました。中央に置かれたテーブルとそれをくるむ布の使い方が見事でした。
プリペアドピアノ(あるいは内部奏法)を用いた不穏な響きが印象的でした。

あばずれな母親と禁欲的な修道女の両方を演じた中川安奈さんの演じ分けが素晴らしかったです。

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』

刈馬演劇設計社

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

刈馬演劇設計社「マイフェイバリット・バーーーーーージン」観ました
 新作「クラッシュ・ワルツ」から続けて、7年前の作品の再演を観ました。


 さすがに新作に較べれば、複数ある軸の主軸が分かりにくく、台詞も決めた感があって、若書きの印象。
 「見える能力」や、やって来る男の、展開上での必然性は弱かったか。物語的には必要だけど(終盤の「障害、無くなってた」という台詞にはちょっとシビれた)。

 「身障者向けデリヘル」という題材は、いま観ても秀逸(商売とボランティアの葛藤とか)。周辺のサブテーマも含め、「性愛と身体の関連」は、さらに掘り下げて見てみたい。刈馬さんならではのテーマかと。

 役者では、キョウタ役の宮谷達也さんの、自然体に見える飄々とした存在が映えた。主宰している劇団のスタイリッシュな舞台に「つくりもの」感をつよく感じるだけに、意外で印象的。これも、刈馬さんの舞台だからこそか…


 なお、宮谷さんの劇団・演劇組織KIMYOは、次回公演「スィーティドム」で初の、名古屋・東京2都市公演!名古屋は7月下旬に七ツ寺共同スタジオで、東京は8月上旬に王子小劇場!興味の出た方はぜひご覧ください。

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』

刈馬演劇設計社

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

刈馬演劇設計社「クラッシュ・ワルツ」観ました
 刈馬カオスさんによる舞台は、昨年の劇王・塚田奏一郎名義「シュガーレスガール」、本公演ではテラ・インコグニタ「十人姉妹」以来です。


 デス電所やiakuを思わせる、緻密に計算して人物たち(二組の夫婦+女性)の世間体を脱がし、その人格や事情を少しずつむき出しにしていく展開に、観客の集中の度合いも高まる…。それぞれが有機的に他者の事情を暴いていく。欲望、依存、加虐、許し…。
 かなり陰惨な光景が出てきながら、そこからあのラストに持って行く、刈馬さんならではの叙情力…。

 それぞれが今までもこれからも抱える人生の時間を考えさせられる、濃密な役ばかり(特に、展開の軸となる、ある夫婦の子供を交通事故で死なせてしまった女性・チハル役の切り替えが大変)。
 全員が振り幅大きく醜さも美しさも持った、でも当たり前の人間。
 

 公演は、この新作と7年前の作品の再演が続けて観られる興味深い構成でした。そこにも時間の流れが…(笑)
 刈馬さんは、この「クラッシュ・ワルツ」で旅公演ができないかと検討しているそうです(とくに仙台、北九州に関心高い)。
 どこか興味を持って、声がかかるといいなあ。ぜひ多くの人に観てほしいです。

『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』vol.4上演審査 別役実・作「或る別な話」

『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』vol.4上演審査 別役実・作「或る別な話」

福岡市文化芸術振興財団

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/05/18 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

企画は理解です
プレゼンを観ていないので、上演順が違っていると見方も変わったかなと思いました。三者三様の作品と公開審査、いい時間でした。

青鬼(コンクール特別版)

青鬼(コンクール特別版)

劇団印象-indian elephant-

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/09 (土)公演終了

満足度★★★★

チャーミングなイルカさん
私は劇団印象の『青鬼』を観劇してきた。
演出家の鈴木アツトさんは、日韓リーディング『海霧』において、骨太でストレートな芝居を見せてくれた。
鈴木さんの芝居は他に観たことがなかったので、勝手に骨太なイメージを持っていたのだが、
チャーミングな中にチクリと刺さる、シュールな作品世界を展開していて驚いた。

ある夫婦。
夫は極地でイルカを食して以来、味がクセになり、
密輸しては家の巨大水槽でイルカを飼育・捕食している。
ある日の事。
人格を持ったイルカが水槽から脱出。以来、そいつをペットとして飼う事になる。
食べたい気持ちよりも愛情が勝り、次第に心を通わせていく。
が、日に日に夫が生臭くなりイルカに、
イルカは言葉を覚え、人間に近づいている事に気が付いた妻。
この進行を防ぐためには、イルカを食べる他無い…。

人の世界に馴染んでいくイルカがキュートで、
うろたえる夫婦がおかしく、
会場に漂う喜劇の雰囲気。
それをしっかりラストはシリアスに持っていく脚本の采配が見事。
演出は目新しさよりも、心理面を大切に、笑いを大切に、という丁寧さが目立った。

最優秀賞は逃したものの、観客投票による観客賞を受賞、というのは、合点のいく、クオリティの高い芝居だった。

この妙な世界観は、なかなか癖になりそう。

万お仕事承り〼 お仕事の参~若さのヒケツお捜しします~

万お仕事承り〼 お仕事の参~若さのヒケツお捜しします~

劇団岸野組

俳優座劇場(東京都)

2013/05/18 (土) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事
 エンターテインメントに徹しながら、この完成度!! お見事!!! 幕開きでは、浮世絵を見るような舞台美術と役者陣の配置、適確な照明と絶妙なスモークで三次元を二次元と見紛うような色合いで見せて驚かせ、観客を引き込むテクニックにレベルの高さを見た。その後の展開も、演技、演出、場転、これらを邪魔しない音響と照明、一見何気ない科白に人間観察の鋭さを活かしたシナリオ。猪鹿蝶ばあさんトリオによるイソギンチャクの揺らめく触手のような、生体情報アンテナの手踊りも笑いのアイテムとして丁度良い。

未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

子どもの駄々ではない
“ショートコントのようなシーンを積み上げて、一つの作品に仕上げる作風”
だとホームページにもあるが、まさにそう。
軽い笑いネタ満載のエピソードがいくつも展開して
最後どこに行きつくのかと思っていると
何だよ、えらく泣いちゃったじゃないの。
じーんとくるようないい台詞言わせるんだもの。

ネタバレBOX

冒頭の野球場のシーンが秀逸。
これでいきなりぐっとつかまれる。
大ファンだった選手の引退試合で、裕幸はその選手のホームランボールをゲットする。
大喜びする裕幸、そのシーンを回想して語るこずえ。

「未確認飛行通販」のオフィスでは今日も
人々の願いを叶えるべきか却下するべきかについて、碇指令が判定を下している。
もし叶えば最高のタイミングで願いは実現されるが、
碇指令が「子どもの駄々に付き合っている暇はない」と言えば、それは却下だ。

そしてこのあと、人々の様々な願いが描かれる。
ダム建設をめぐって狼の存在を証明しなければならない村の人々、
行列を作りたいラーメン屋のけなげな奥さん、
これからカジノ摘発に臨む刑事たちの打ち合わせ風景、
母親の誕生日に一番望む物をあげたいと願う家族等々…。

刑事たちの短パン論争とかエヴァンゲリオンなど
ちょっと懐かし系のネタがえらく楽しい。
早口の台詞が滑って感情が浅くなったのがちょっと残念。
SFものや刑事ものは、単語や説明を聞き逃すとストーリーが途切れてしまうので。

最後に、全てのエピソードは恋人を亡くして精神を病んだ
こずえの小説であることが明かされる。

「今あるものが何も救ってくれないなら、
未確認とされる未知の力を信じたっていいじゃない」

というこずえの叫びが悲痛で、彼女の心の痛みが伝わってくる。
未確認飛行通販を生み出して自分で自分を救うしかなかったこずえに
もう一度あの野球場のシーンを録画したビデオが再生される。
実はホームランボールをゲットしたのは裕幸ではなく
隣のサラリーマンだったのだが、そこには自分のことのように喜んでいる裕幸がいた。

そして裕幸が叫ぶ。
「僕の台詞は僕が喋っているんじゃない
君が僕に言わせたい事を、喋ってるんだ」

これが泣かせるんだなあ。
私たちはみんな、“言って欲しいこと”を胸に会話している。
期待通りの言葉が返ってくれば嬉しいし安心する、幸せな気持ちになる。
だがそうでなければ怒ったり悲しんだり落胆したりする。
喧嘩も誤解も憎しみも、みんなそこから発生するような気がする。
絶望のあまり裕幸を自分の中で理想通りに創り上げてしまったこずえが哀しい。

コントが徹底していることと、役者陣が達者なので成功しているのだと思う。
それを重ねて最後にあの台詞だから、孤独や哀しみが際立って思わず涙がこぼれる。

裕幸役の草野智之さん、短パンの話をしても泣かせる台詞を言っても
台詞に説得力があってとても魅力的。

母の誕生日を祝い、5人の娘たちが西城秀樹の「YMCA」の替え歌で
「♪かあさん、かあさん…♪」と歌うのが素晴らしく、聴き惚れてしまった。

結局こずえは裕幸の真の笑顔に気付いたわけだし
もしかして未確認飛行通販で願いが叶ったんじゃない?
今ある物が救ってくれない時代に、未確認飛行通販ってすごくいい発想。
あの碇指令が判定を下すのはちょっと不安だけど。
ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ムーンビームマシン

HEP HALL(大阪府)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

evolution
前回公演も観ました。前回も良かったですが。さらに良くなっている感触。それが、evolution なのかな。特に、大魔法使い役の方がとても良かった。

ただ、、、、あまりの満席に、席が狭過ぎでした。あんな狭いの、私のHEP HALL 観劇経験ではじめてじゃないかな。

シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

原罪
上演時間95分。人というものは罪を犯してしまう。

幕末異聞 武士の影(もののふのかげ)

幕末異聞 武士の影(もののふのかげ)

(有)オフィス パラノイア

「劇」小劇場(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

色と人情
思ったよりもシンプルな構成だったと思います。別に悪漢とは特に思わず、それよりも偏りはあるけど市井の人々という目線での時代の捉え方が良かったです。ベテラン役者さんの芝居もまた良かった以下

ネタバレBOX

セットの作り込みも立派だし、衣装や化粧もよく出来ていたと思います。お芝居も雰囲気がよく出ていました。基本的にペテランさんを中心に安定している印象。前説はちょっと怪しかったような。
話の筋として幕末の時代を感じる設定があまり感じられなかったのは物足りなく残念です。全体を通して、芸者や男色など色物がしきりに演出されているように思えましたが、実際の当時はそうなのかもしれませんね。あれだけ手技が卓越した女性とニーズのある男性客がいるのかは謎です。坊の伊藤さんは声が凄く張っていて力強かったです。元気一杯過ぎて、かえって小屋の空間には若干出過ぎにも聞こえた。盗んだ金の少しずつ換えていく手筈は秀逸だなぁと見ていて思いました。
仇討ちや藩の設定も見ていて分かったし、死ぬ人生き残る人も予想が外れて楽しかった。そこまで難しくなく鑑賞する事が出来ましたね。多少のオイタはしても義理堅くなりたいです。ありがとうございました。
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★

惹かれるキャラはいないが
個人的にはそれ程惹かれるキャラはいなかったが、実際にいそうなキャラだったからか、世界観には引き込まれ、時間は長くは感じなかった。なかなかには面白かった。
オマケもいつも以上に下らなかったー(笑)(誉めてます)

【終演!ありがとうございました!】女教師と団地妻

【終演!ありがとうございました!】女教師と団地妻

ボクキエダモノ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかドロドロ(笑)
いやー観終わってみれば、なかなかのドロドロ具合で(笑)、タイトルに偽りなしでした。ただ、ラストの展開ちょっといきなりだなと感じた。まあ、後で振り返ると、あ、勘違いや気付いてないからこうなったんだなと理解したが、それを匂わすシーン的なのがあってよかったかも。

宝島

宝島

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2013/05/06 (月) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

これは・・・・
良かったですね。当分、忘れないと思います。

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった~~~~~!!!
たくさん笑わせてほしい。 激しく踊ってほしい。 美しく舞ってほしい。 うっとりさせてほしい。 ほろりとさせてほしい。←と「観たい!」で書いた。希望はすべてかなえられた!!!!!ほんとにほんとにおもしろかった!!!!!!!!!!

このページのQRコードです。

拡大