最新の観てきた!クチコミ一覧

111081-111100件 / 189888件中
謎の球体X

謎の球体X

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

理不尽な社会
最後頼れるのは家族だけです。

ネタバレBOX

身勝手な人たちが、それぞれ自分勝手に生きている社会。理不尽な要求をされることもあります。最後、守ってくれるのは家族だけという話。

キチガイと呼ばれていた男が、ま、生活力はあまり無いかもしれませんが、家族を守ろうとする一番まっとうな人間に見えてきたところが面白く、笑っちゃいました。

ただし、家族の定義が重要で、家族から外れると守ってもらえません。シビア。

混んできて、通路に補助席を作るのかと思っていましたが、一番上段に一つ作っただけでした。全ては納得。
カフェレスト乱

カフェレスト乱

スズキプロジェクト

カジュアルメイドカフェエントリー(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

なんだかんだで大満足!!
はやる気持ちを抑えつつ、カフェへ到着。


つくりは普通のカフェなんでどんな感じで観劇するのか
ちょっと戸惑いつつ、カウンターでしばし休憩。

一息ついたところで講演開始・・・って
役者さん近っ!!
まきこまれるというよりはエキストラ出演を
している感じで新しい。。。

いままでの観劇スタイルとは別の緊張感と
満足感が味わえてかなりレアな体験。

役者さんはどれも個性的で愛嬌のあるキャラで
観客を巻き込みつつしっかりと物語が進行。
(個人的にはマスダさんとプチからみがあり
 得した気分でした。)

中盤にあるモノボケパートはおそらく
その場で即興だと思うので、
じつは何回みても新しいものがみれる
のでは?という期待も感じました。

最初はコメディー色が目立ち、コントのような
内容だったんだけど、事件発生後~終盤には
それまでの複線が生かされた結末となっており、
ストーリー性のある舞台として最後まで
楽しめました。

ネタバレBOX

最初はベタなコントを観ている感覚。
おそらくツカミの部分だったのかな

ストーリー的には個性的なキャラを
演じている劇団員設定の役がおおく
オーバーなキャラ作りはこの時点で
なっとく!!

個別の感想(ネタバレバージョン)
 -声のデカイ店長:
  声がでかいだけで、個性的すぎる
  客やスタッフに振り回されている
  実は一番の苦労人
  このひとは仕込みがなく、最後の
  オチに一役かうことに・・・

 -失礼な接客しかできない女性スタッフ
  キャラが「ちびまる子ちゃんにでてくるノギワさん」
  だろ!!明らかに!!
  でも最後のネタばらしで、実はどノーマルの
  可愛い女の子。

 -強盗役の女の子。
  左腕にある「コンパ命」のフレーズは話の
  所々で活用。こんな子とならコンパ行きたいわ~
  終盤のストーリーパートでは実は素直でけなげで
  でも頑張るみたいな感じがグッときた!!

 -強盗役の男子
  じつは緊張し~の、でもアニキ的な心意気は
  感じたよ。

 -デカイカフェ社員
  一番キャラがつきづらいポジションだったが、
  まさかのホモ・・・
  ホモキャラがオープンになったときからキャラ
  が一気に開花した感じ

 -カフェのバイトリーダー
  実は今回の話の中心人物。
  最後のネタばらしパートで全容はあかされるが、
  前段での複線作りはちゃんとあった。
  キャラ的には一番普通。。。

 -ヤンキーのバカップル
  じつは役者がわざとキャラを作っている設定だったん
  だけどそれがなければ普通にアクセント的なポジション
  だけで終わっていた可能性があるバクチ的な役

 -中国人のバイト新人
  じつは仕込みがわの人間でしかも日本人。
  モノボケパートの「一星球(イーシンチュー)」
  はツぼった!!
 
 -ヅラなお客
  メイドボイスの着メロはもう少しイジッたれよ!!
  中盤で警察といいつつその途中で交通課と
  話がでた瞬間にオチが読めたわ!!

 -昔クビになった元バイト
  劇中のしょっぱなにでたあと複線だけばらまいて
  あとはオチのみ。ピンポイントできっちりって感じ
  でした。
  演出のスズキさんだったのであまり出しゃばらないと
  いう考え方なのかな。
  TOKIOの松岡くんを意識しているというくだりは
  髪型とかだけで妙になっとくした自分がいた・・・
  (これはハメラレたか!!)
二都物語

二都物語

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

ラス前感動!
恨みの連鎖が引き起こした悲劇、伏線が効いていました。

ネタバレBOX

最初の男女が殺されるシーン、これを後世に記録して残さねばならないと歌ったドクター・マネットに、ああそんな話なのかと思ってしまいました。

そして、ルーシー・マネットが歌った直後に、そこまでしなくてもいいのではと思えるくらい、マダム・ドファルジュが格の違いを見せつけるかのように歌い上げたのが印象的でした。

17年間も牢獄に閉じ込められていたドクター・マネットの恨みが書かせた侯爵家一族の根絶やしを希望する書面が、マダム・ドファルジュの恨みに火を付け、まさかドクター・マネット自身の娘や孫にまで跳ね返ってくることになろうとは上手い伏線、筋立てです。

蛇の道は蛇、チャールズ・ダーニーを陥れたバーサッドが最後の入れ替わりに役立つのも伏線の妙です。

シドニー・カートンとお針子との出会いは、取って付けたようなシーンに最初あれって思いましたが、お互いに死に行く心を穏やかにさせる素晴らしい運命の出会いでした。お針子さんは歌も上手く、感動しました。

ルーシーは喋りは棒読み、歌は若干こもりがち、ライティングも悪く肌は薄茶けた感じに見え、砂にまみれたスポーツウーマン、走り幅跳びの選手のようでした。

ところで、何か決まり事なんでしょうか、悪政のサン・テヴレモンド侯爵側の人にホクロが付いていました。
スウィーティ ドム

スウィーティ ドム

演劇組織KIMYO

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/12 (月)公演終了

満足度★★★

思ったよりも
おとなしい印象でした。フライヤーや説明、名古屋から初進出との事で、もっと過激(?)な感じだと思っていました。ストーリーは現実と映画を交錯していて、初めは分かりずらかったです。個人的には苦手な感じの舞台でしたが、劇団自体は、好印象でした。

オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ナイコン初観劇
フィクション要素はあるものの、実際に起きた出来事を取り扱った作品です。
導入部分は柔らかくされていたので、現実になぞらえた本筋にスッと入っていけるように気を遣われていた印象はあります。
「事件」の詳細を描きながらも取り巻く要素は抽象化されており、突きつけと問いかけが演出の形になっていました。
役者の方々もそれぞれの立場や生々しさを意識して、受け手が大きな流れの中での諸問題を取りこぼさないように演じられていたように感じます。

砂漠の町のレイルボーイズ

砂漠の町のレイルボーイズ

とくお組

座・高円寺1(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

緩やかさがいい
90分が緩やかに流れていきました。でも,これはこれで面白い。満足できる内容です。舞台も広かったですが,自分としてはその広さを十分活用していたと思います。舞台美術も出来は良く,猛暑の中,遠出しただけの価値はありました。

砂漠の町のレイルボーイズ

砂漠の町のレイルボーイズ

とくお組

座・高円寺1(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

のんびりし過ぎかな?
いつものとくお組と比較するといまひとつのように私には見えました。
話の設定自体がゆったりのんびりの雰囲気、合わせていつもより広い空間が重なってそんな感じになったのかな。笑いとる箇所をもう少し多く作ったほうが良いと思った。ちょっと疲れ気味かなとくおさん?

フットルース

フットルース

劇団スイセイ・ミュージカル

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/08/08 (木) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

小野田レンは大成功!
小野田さんの歌唱力は、高校時代のデモテープを拝聴した頃から認知済みですが、ダンスはどうかな?とやや心配でした。

でも、幕開きから、その不安は払拭されました。

彼は、メインとしての華があるだけでなく、チームを統率するリーダーシップも併せ持っているようなので、この役には、ピッタリでした。

「ヒーロー」は、いつ聴いても、元気をもらえるし、歌唱力のある人の歌う「オールモストパラダイス」は、心に沁みます。

行けて、観られて、聴けて良かった!

若かりし頃、彼と観た映画館での会話も懐かしく思い出され、60近い年齢になっても、胸キュン現象、起きました。

ネタバレBOX

カーテンコールで、牧師役の川崎さんと、奥さん役の川島さんが、劇中では歌わない「オールモストパラダイス」をデュエットされ、そうか!何十年も前なら、このお二人のレンとアリエルの組み合わせも良かったかもなんて思いました。レンの母役は、たぶん、「ひまわり娘」の伊藤咲子さん。ずいぶん、時は流れたなあと実感するばかりでした。

牧師役が、熟練の川崎さんなのも、成功キャスティングだし、川島さんの奥さん役が、意外とはまり役で、舞台に真実味を増しました。

スイセイミュージカルの方達のダンスも息が揃い、観ていて、爽快感がありました。

この作品、何度観ても、レンとアリエルの気持ちが接近して、高架線の陸橋下での「オールモストパラダイス」のデュエットに繋がる場面には、心が揺さぶられます。今回は、小野田さんと、星野さんの歌唱力も安定し、二人の声もピッタリ合わさっていたので、尚更に感動的な場面でした。
ベッキーの憂鬱

ベッキーの憂鬱

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

まとまってた
ぬいぐるみハンターの学園ミュージカル風コメディおもしろかった。

最初はダンス多いなぁと思ったが、そういう構成なんだなと思って観ると気にならなくなり楽しめました。

過去作品の、あの無邪気で邪気な子供たちが成長したらこんなかな?って思った。

ゾンビちゃん役の太田彩佳さん、4月の拘束ピエロの作品で狂気的な怖い女を演じてたとは思えぬ・・・

ベッキーの憂鬱

ベッキーの憂鬱

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/14 (水)公演終了

満足度★★★★

やっと観に行けました!
ぬいぐるみハンターさん、気になってはいたものの、ずっと観に行けていなくて、今回の公演でやっと観に行くことができました。
爽やかでポップで面白かったです。恐れを吹き飛ばす堂々とした笑わせ方でした。笑えるタイミングがすごくわかりやすくて、自然に楽しめました。

ラストシャフル

ラストシャフル

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

期待通りでした
人情劇で終わらず、もうヒト捻り。お芝居の醍醐味です。暑い昼間でしたが
足を運んだ値打ちはありました。練り上げられたお芝居は、恐るべし、っていう
感じです。亡父を想い出して、思わず落涙してしまいました。

めいとーでん~鬼切之編~

めいとーでん~鬼切之編~

COTA-rs

シアターサンモール(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★

成長できる!
設定が日本刀の擬人化という自分にとってはとても好みな感じでした。
もともと役者さん目当てですし、
最近大きな劇場で舞台を見ることが多いので、
比べないようにしてはいましたが・・・

おしいかな・・・

もっと成長するのに!!
って思った舞台でした。

ネタバレBOX

設定は面白くて、見た目や綺麗な動きをするいい役者いるのでしょうが、
なかなか生かしきれてないって感じ?

兄弟刀がシンクロしたら面白いだろうな~
とか
殺陣のシーン音が欲しいな~
とか
足音もっと静かだったらいいな~
とか
いろいろあります。


暗転が多いのも個人的には苦手なので・・・

本当にもったいない感じです。
砂漠の町のレイルボーイズ

砂漠の町のレイルボーイズ

とくお組

座・高円寺1(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

うまいっ!
ゆったりと気楽に観れて、それでいて面白い。これはやはりスゴいことだと思う。蒸し暑い日が続く中、いい清涼剤でした。

めいとーでん~鬼切之編~

めいとーでん~鬼切之編~

COTA-rs

シアターサンモール(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

演じる“吹き替え”


「時代劇」は、砂漠が時間の経過につれ沈んでいくように衰退するものだと思っていた。
しかし、今、「クール•ジャパン」という地響きに合わせ、その古い砂漠は ひょっこり地上へ顔を出す。
例えば、映画『銀魂』がそうだし、映画『るろうに剣心』も同様の現象である。
時代考証、衣装、歴史には向き合わぬ作品ばかりかもしれない。
しかし、クール•ジャンルと手をたずさせた結果、「時代劇」は今や若い世代の手にあるものだ。



鎌倉時代、同じ源氏に仕えながら、兄弟で主人を別とする「刀」がいた。
舞台上で語る、黒いマントに身を包んだ彼らは、ストーリーテラーよろしく、戦乱の物語を 約5分に凝視した。

次の場面、そこにいたのはマントに身を包んだ人々ではない。
クール•ジャパンですねとしかいいようがない独自の袴姿を着た、一人の侍であった。

その侍は、観客席へ「本格的な時代劇が始まると思いましたか?」と投げ掛ける。

そうだ。クール•ジャパンを握り絞める若者に、「本格的な時代劇」は 要らない。古い新聞紙はグジャグジャにし、路上へ捨ててしまう。


この舞台は、現代の上野国立博物館特別展で刀たちが“再会”する場面から始まる。


主人刀を支える若丸の、6歳程度の童子の話し方、カラスの「そうだねえ〜」という高く響く、話し方。
クール•ジャパンの基では、当然ながら武士の口調も聴こえるものの、キャラクター性に重点を置いた話し方が多かった。
ただ幼年の口調なだけではない。

「あっ、これは もう、声優だ」

私が受け取ったのは、アニメーションに直結した舞台造り であって、つまり役者は生アフレコをしたのだ。



ヘアーカラーが赤茶だったり、紫の混色だったり、それはアニメーションの人物画に他ならない。


物語の展開 を超えた、キャラクター自身の魅力はクール•ジャパンのなせる技である。



他方、私が観劇した回について、客席の入りは50%を下回った。
殺陣、ダンス 等々、視覚エンターテイメントの要素を 袴の中に持つべきだったのか。(不十分)
いずれにしても、流行のクール•ジャパンだけ取り入れた舞台であれば、回転ドアのように若い女性が次から次へ来るわけでもなさそうだ。





cocoon

cocoon

マームとジプシー

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/08/05 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

現前する凄惨さ
戦争に巻き込まれて行く沖縄の女学生達を斬新な演出で描き、リアリズムの芝居とは異なる面から心をえぐる、強烈な作品でした。

序盤は登場人物の紹介をしつつ学校での日常的な様子が描かれ、戦況が悪化しガマで兵隊の看護をすることが決まったところから雰囲気が一変し、絶え間なく動き続ける人々が凄まじい圧迫感を醸し出していました。ガマから出て海を目指して走るシーンは体力の限界まで追い詰めた演技が心理的なリアリティーを生み出していました。

原作の漫画は未読なので、舞台化にあたっての相違点は分かりませんでしたが、過去の出来事として描くのではなく、現在進行形のこととして感じさせる台詞や演出手法が、リアルタイムで目の前で人が演じるという演劇の形式ならではの表現となっていて、漫画や小説、あるいは映画等では感じ取れないと思われる情感が伝わって来ました。
ライブ映像の投影や同じシークエンスを何度も繰り返したり、他のシーンに挿入するリフレインの手法が、凄惨な物語を立体的にしていました。

音楽のヴォリュームが大きいので、役者の声は必要に応じて不自然さを感じさせずにアンプリファイされていましたが、それでも台詞が聞き取り難いところが何カ所かあったのが勿体なかったです。

彼らの敵

彼らの敵

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

宿題もらった感覚
ドキュメンタリータッチの緊張感がいい。終盤の坂本(西尾)と川瀬(菊池)の仕事観、人生観のやり取りは、ぐっとくる。自分がなんで仕事をしてるかを考えさせられた。未だに明確な答えは出せない。そんな重くて逃げたくなる質問を突き付けられた。宿題もらった感覚。

ネタバレBOX

坂本(西尾)と誘拐された現地の男(中田)のやり取りは終盤で明かされる以前からそうではないかと分かる観せ方が好き。自分は政府軍の兵士との告白である結末を確信させられた上での終盤のやり取りは泣けた。人間の強さって何だろうと思いを馳せた。

菊池佳南は紅一点で自然と視線が集まる中、いい演技だった。特に演じ分けが良くて見た目から別人かと思うほど。演じ分けで云うと、中田顕史郎も秀逸。ボスと誘拐された現地の男は、全く雰囲気が違うのに納得感が高かった。
砂漠の町のレイルボーイズ

砂漠の町のレイルボーイズ

とくお組

座・高円寺1(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

気楽に観て楽しかった
意外とみなさん評価低いので驚きです。
ただ前回の近未来パークでも思いましたが演技力もコメディセンスもいいのになんか惜しい。それは皆さんのおっしゃるとおり場所だったりなんか理論的な整合性だったり詰めの甘さなんですかね。正確に申し上げられなくてもどかしいのですが僕は好きな劇団ですし今回も面白かったです。

ベッキーの憂鬱

ベッキーの憂鬱

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/14 (水)公演終了

満足度★★★★

冒頭の一文に他意はありません
 女子高生がいっぱいでした。
 彼女達のように夏休みを利用して観に来る演劇ビギナーの学生客を強く意識して作られたのか、本作は彼女達が日々を過ごしている学校を舞台にした「学園ミュージカルコメディー」ともいうべき取っつきやすくて娯楽性に満ちた一作でしたが、女子高生にはチョイきつめの下ネタやチョイむごめのブラックジョークを含む大半がアベレージ超えのギャグがテンポよく飛び交い、お笑い好きなバルブは初見の劇団ながら楽しく鑑賞。
 バルブのような成人男子向けのサービスなのか、スタイル抜群の竹田有希子さん扮するドSの生徒会長がミニスカからスラリと伸びた黒スト美脚を見せつけるだけにとどまらず、ブラウスを脱いでヒョウ柄ビスチェに覆われた胸の谷間とピアスが淫らなおヘソをさらすシーンもあって、これには度肝を抜かれたものの、恥ずかしがって目を背けても勿体ないだけなのでしっかりガン見させていただきました。

ネタバレBOX

 前半は、ホームルーム、部活、保健室、校庭のウサギ小屋など、学校ならではのシチュエーションを舞台にした小スケッチの数珠つなぎといった趣。クスクス笑える小ギャグはあっても大笑いには至らず、飢餓感が募ってくるが、後半に至ると前半の小ネタ群が有機的に絡みあって物語がうねり出し、クラスメートが一堂に会してのグルーヴ感あふれるドタバタ劇に。不良として恐れられていた男生徒が実はイイ奴だったと判明するくだりなど爆笑を誘うシーンが相次ぐなかクラスメートはある共同作業を通じて結束を強めていき、
みんなで目的を遂げて高揚感がMAXに達すると、やがてちょっとホロリなラストシーンを迎える。
 ラストシーンは冒頭シーンの反復で、女生徒達が天を仰いでベッキーに呼びかけながら“スローなパラパラ”とも言うべき奇妙な踊りを踊るのだが、冒頭で演じられた際には意味不明だったこのシーンは“ベッキーがどうなったのか”が明らかになったあと最終盤で再度演じられることで最初に演じられた時には喚起されることのなかった切なさを呼び起こし、滅多に緩まないバルブの涙腺もユルユルに。女優達の憂わしげな表情、夕刻を思わせる黄味がかった照明、天に向かって放たれる詩的なフレーズ……などなど色んな要素が結び合って琴線をふるわせてくるこのシーンを生み出すことが出来たのは池亀三太氏の類稀なる演出力の賜物と言えるだろう。
 この劇団は演出家も凄けりゃ役者も凄い。
 ぬいぐるみビギナーであるバルブの目をとりわけ惹いたのは「怪優」とも称される神戸アキコ。彼女の持つ華、そして求心力はブレイク前夜のワハハ本舗における久本雅美を彷彿させる。
 かてて加えて、安心して見ていられるその演技。
 彼女の安定度抜群の演技のお陰で、いささか狂躁的に過ぎるこの劇が地に足のついたものになっていた。
オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

無題784(13-212
19:30の回(薄曇り)。19:00受付、開場。鼓動と足音が聴こえてきます。最前列はミニ椅子、2列目~パイプ椅子。19:25前説(120分)。19:30開演~21:39終演。台本と前作のDVDを購入。中央に祭壇のようなもの、左右にも段差。「斜い人」に続いて2作目ですが、少しとっつきにくい。舞台上の展開を観客の日常と結びつけ意味を持たせることが難しい。もうひとつ、現実の事件としての物語と作家の物語との組み合わせが上手くつながっていない印象。事件の検証(問題提起)をしたいのではないのでしょうが、細部に入ってゆくほど芝居から遠ざかってしまう印象。

ネタバレBOX

台本より
ロウ→Law、2004年→裁判員制度成立、5/3→憲法記念日、おかしいのは君の法→法改正、カレー→毒入りカレー、淳→神戸連続児童殺傷事件、あすの会→全国犯罪被害者の会…?
これは難しいと思います。

罪刑法定主義:罪と罰が予め決められていること→この説明では肝心なことが何も伝わらないと思います。

オレンジ…迷信行動…タイトルの意図…?
ミュージカル BON!

ミュージカル BON!

ニキハウス

カメリアホール(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

テーマが身近の新タイプ歌劇
現役俳優と今は本職を別に持つ元俳優元研究生や学生などからなる有志たちが演じている。細かいことは言いません。とても身近な話題で楽しい舞台でした。
曲もとても親しみがあり、後を引くものもありました。
盆踊りアレンジロック風のトリオのダンスとても良かったです。緊張気味の劇場の雰囲気ゲストの阿里さんが和ませし、その後は自然と客席から拍手が起こるようになりました。さすがです。

このページのQRコードです。

拡大