保健体育
20歳の国
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了
満足度★★★★
バカバカしいけど、現実だよね♪
飛び込み観劇♪受付の人の対応優しかった♪
同世代のアルアル分かる♪的シーンが散りばめられている♪竜史さんの観察眼ヤバイ♪ タイトル何だよって思ったけど、作品観てなるほどって思った♪意外に深い♪
レオゴンズのマッチュさん、ぬいぐるみの池上さん出てるから気になったけど♪女優陣がすごくキャラ立ってて良かった♪自分も翻弄されたい♪なんつって♪
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
はじめてのあんかけフラミンゴ
初めてあんかけフラミンゴ観た。想像していたのと全然違っていたが集中して最後まで観ることが出来た。最前列の真ん中で観るのがおすすめ。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★
初本公演観劇
鬼フェスで拝見していたのと、キャストが魅力的だったので本公演に一歩踏み出してみました。…全部ネタバレになってしまいますが、あえて言うなれば…自由席の意味がないくらい、見切れ席がたくさんありました。これからご観劇の方は中央をオススメします。下手はじだったのですが、全く見えないシーンが多々…ストレスでした。途中で声だけでなんとかついていこうと思いました。
内容は…想像している内容から遥かにかけ離れてました…
こうゆう感じは想像して無かったです。面白かった!と手放しに言えない感覚。題材が題材なだけに、脚本の粗がすごく気になった。ネット上での知識だけなんだろうなっていう。10人の女優さんを使い切れてない感が否めません。出演者半分で一人ずつ濃厚なものが観たかった
作品、演出の若さが、いい意味でも、悪い意味でも浮き彫りに出てました。とはいえ、今後が気になる劇団のひとつです。
ネタバレBOX
後ほどまた追記しますが…
とにかく、とにかく。
役者さん達の熱演に支えられた作品だなと感じました。
台本上で、提示されていない余白を埋めて
その役の密度を役者がおぎなっているという感じ。
メインであろう、あかり、いっちゃん、妹。
このストーリーに全ての登場人物がリンクしている構造なんだろうけど
それにしても、メイン以外のストーリーが顛末が悲しいくらいに描かれてなかった。
女性に見てもらいたいとユーストで主宰さんが、言ってましたが…
???
女性でアラサーに近い私は、不妊治療していたグループのストーリーに心が動いていたのに、最終的にモブのような効果で登場していて、謎でした。
個人的に役者さんでとても輝いてたのが、
内海さん、大森さん、笹木さん、酒井さん、
特に内海さんと大森さんの演じる川瀬と橋本のシーンは
演劇としてシーンとして安心して見れました。
若い出演者がたくさんいる中、安定した芝居を求めてしまうもんなんだな。
ちゃんと舞台と作品に存在しているというのはこうゆうことなんだろうな、というの冒頭で余白を埋めている俳優さんというのもこの2人が特にそう。騙される女、騙す女。電話のシーンとお金を渡すシーンでは鳥肌が立ちました。
内海詩野さん。初めて拝見する女優さんでした。貫禄があって、舞台冒頭のシーンから釘付けでした。人の隙間にぐいぐいと入り込んで行く姿は思わず息を飲みました。前半の悪担当ですかね。その悪が姉に寄って突き落とされるシーンでは女ならではの色気すら感じました。当てがきなんですかね、この出演者陣の中で川瀬を演じられるのは内海さんだけだろうと思わせてくれました。相手役をたてるのが本当に上手な方でした。
大森茉利子さん。何度か拝見したことがありますが、毎回違った顔を見せてくれます。メインをはる華と実力がありながら、作品の横軸をちゃんと支えています。今回確信したのは、誰かを演じるというよりは、ご自身の中で捏ねくり回して役を生きている役者さんなのかなと。とても感情が素直で、素直過ぎて心にグサグサ届きます。嘘の感情に誰もお金は払いたくないですから。指先まで血が通った芝居。
『なんでもしたよ!』というシーンでは、橋本の今までの想いが溢れ出て気付いたら涙が溢れてました。シーンがとびとびの作品の中、背負っているドラマがちゃんとある役者さんで、舞台劇の良さを改めて教えてくれました。
笹木皓太さん。若いですね。いい意味で。演技力はもちろん、身体能力と声。どれも同世代の男優さんの中でズバ抜けていると思います。これからが本当に楽しみな俳優さんです。歪んでいてまっすぐなあかりへのたっぷりな愛情はとてもとても切なかったです。作品の中で、お互いの愛の証について悩むもがく『いっちゃんとあかり』でも、作品中で2人はお互いのどこが好きというのは描かれていません。わたしが見落としていただけなのかな…でも、それが無くても伝わるあかりちゃんへの愛。そして、愛さずにはいられないいっちゃん。笹木さん以外では、この説得力は持ち得なかったと思わせてくれます。『笑ってんだよ、バカ!』最後の最後にやられました。
酒井桃子さん
鬼フェスで拝見して、可愛らしい女優さんだなぁと思っていた矢先の今回の役。衝撃でした。独白から伝わる人としての嫌悪感。悪でした。まさに。あかりへの愛情。妹への愛情。ゆがんでいることすら、正当化してしまう。
細い身体からは想像できない程の熱量が最後尾の私までバシバシ響きました。作品での自分の役割と作品が表現したいであろう繊細な部分まで体現してくれる女優さん。いつかメインでのお芝居も拝見したいです。
何日か経ったら、
また思い起こすことがあるであろう作品かなと思うので、また追記します。
レオンゴンゲキレンメズの万博
日本演劇連盟
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★
よかった
おもしろかった。普通、コントは脱力であっさり系だが、全力でねばる系のコントでおもしろかった。特に映画シリ-ズがよかった。
Clash Point
劇団スクランブル
シアター711(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★
よかった
元恋人のすさまじいけんか。迫力あってとてもよかった。演技、うまかったですね、
乱痴気10『ウイルス・ミス』『仮面サイバーV3』
乱痴気STARTER
シアターシャイン(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★
雑
着眼点は面白いが、肝心の芝居は少々拙い。
台詞やアクションが雑。二本立て故の稽古不足だろうか。
幕しかない舞台もチープな感じを増徴してしまう。
高校の文化祭でやってたら絶賛されそう。
だが、大人が有料でやるのなら、もう少し洗練されたモノがあってほしかった。
ネタバレBOX
基本パロディなので、元ネタを知らない場合は容赦なく置いていかれる。
周りは笑ってるのに、意味が全く分からない事もしばしば。
ちょっと客を選ぶ舞台なのかもしれない。
ゴーストライター
ラズカルズ
上野ストアハウス(東京都)
2013/10/10 (木) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
思い込みは程々に!
ラヴホテルの一室が舞台のワンシチュエーション。壁面には十字架が描かれたモザイク画ある。手の込んだ立派な舞台セットである。
常々思っているのだが、やっぱりある程度の舞台セットがあると観る側は嬉しい。
幼馴染の思い込みの強さが犯罪を起こしてしまう。一人は自分が売れなくなったのは脚本が悪かったと思っていること。
もう一人は女性に縁のなかった男が画像で観た女(朋子役藤真 美穂)に対して妄想が肥大化し好きになってしまうが、実は彼女は大ウソつきのとんでもない食わせモノだった。
この二人の拘わりと絡みがよく表現できていたと思います。
そして舞台に合わせた音楽も効果的で良かったです。
ただし、監禁時の拷問水攻めはちょっと長いかな。印象付けたいのは解りますが。
迷中の学舎
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★
売りがイマイチ
”ネガティブコメディ”と”インプロ”を売りにしているようだが、どちらも面白みに欠ける。
特にインプロは単純に作品の質を下げてるように見受けられる。他の回では盛り上がってるのかもしれないが、自分の見た回はかなりひどかった。
毎回確実に面白い事ができるのならともかく、その技術が無いのにやらないでほしい。
世界観への集中は壊されるし、登場人物は役から逸脱するし。役者が素でうろたえてる姿を見させられても、知りあいならともかく、笑えない。
ネガティブコメディも、「暗い話だけど笑える事もする」ってだけで、ネガティブとコメディは同居してない。ブラックジョークとかみたいに、ネガティブな要素をそのまま笑いに出来るとかなら価値はあるのだろうが。
ネタバレBOX
登場人物が多すぎて、把握しづらい。特に女学生たちは個性に欠けたので誰がだれやら。
伝説の先輩はコメディの要素を担ってるんだろうが、ストーリーと無関係過ぎて必要性を感じなかった。いない方がスッキリ観れたと思う。
ディストピア
角角ストロガのフ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了
冷房要らずの「一線を越えた」旋律
数々の「猟奇的な舞台」を制作し、観客を戦慄させてきた『角角ストロガのフ』
初めて体験した私は、壊れてゆく人々の姿に冷房以上の涼しさを感じざるをえなかった。
お台場のジョイポリスでも体験できない涼しさだろう。
では、『貞子3D』を上回る「ホラー」か?
いや、「サスペンス」である。
いしだ壱成 演じる人気若手俳優•アラキが、冤罪に巻き込まれ、国家権力の支配する「囚人たちの町」へ移送されてしまう。
「優しさを与えるべきではない。
軽蔑と受け止められるから」
閉ざされた町でアラキは町民の更生を進める一方、事件の新たな犯人探しが始まった…。
私には、いしだ壱成の俳優人生と、役のアラキは同一人物ではないかと思えてならない。
冒頭、マネージャーの声で「真面目な男」と、観客へ紹介された。
「女には目がない」こともマスコミに報じられた。
冤罪というのは、アラキの浮気相手らが被害者となっている事件である。
人気若手俳優を いしだ壱成が演じた訳ではなかった。
いしだ壱成こそ、人気若手俳優であって、その苦労や感情を演じる必要はないからである。
これは、明確な「当て書き」だろう。
形式的理由から そう述べているのではなく、あえて「ダブらせよう」「リンクさせよう」という演出だったためだ。
「Amour Love 愛」
劇団スタジオQ
梅田 B-SQUARE(大阪府)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
迷いました。
大阪駅から歩いたものだから迷って迷って開演5分前に到着。谷口桂子さんの歌声、素晴らしかった。お芝居は私と同じ年代の方たちの物語で何となく親近感。同窓会したくなった。学生時代の友人に会いたくなった。
前略、親愛なる私へ
夢見る男女
サブテレニアン(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★
残念ですが、
僕は楽しみ方がわかりませんでした。「手記」という形で副読本を配るくらいなら、これを舞台で表現しなきゃダメなんじゃないかなぁ。
「僕らをみて」
劇想からまわりえっちゃん
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
よかった。
ポケモンそっちのけで観て良かった。
大砲の家族
飛ぶ劇場
生活支援型文化施設コンカリーニョ(北海道)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★★
大砲の家族
海峡を挟んで二百年間戦争状態にある二国、タナビテとユナゴル 聖域の所有権を巡って、長い間小競り合いが続いていた…
ネタバレBOX
北朝鮮や韓国が近い北九州ならではの内容だと思いました。寺田さんの神がかりな兄貴役が印象的。新兵器が撃たれ、もうしかして…と思わせるラストに釘付けでした。
晩餐
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑って泣いて
今回はソフトな感じのキャラであったが、宅間氏の突っ込みは健在!!どこからどこまでが台詞で、どこからがアドリブなのか?大いに笑った!そして愛する人を想う気持ちに(いろいろな形があった)涙した。笑って泣いて、そしてラストは弾けて来ました。感情振り回されて、たっぷり楽しんできました。
ファニー・ガール
シンクロ少女
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題852(13-291)
14:30の回(晴、青い空白い雲、10月だというのに暑い)。13:30受付、14:00開場。入ってみるとスタッフの手の位置が「前」になっていました(やはりかなり印象が違います)。また、座布団は3枚重ねでした。10/8(火)に続いて2回目です。前回、お話の時間軸が2つあることに気がついたのは終盤近く。終演後に「配役表」が配られていたのも終わって、電車の中で当パンをみて知った次第。どっちを向いても絵に描いたような幸せはなさそうなお話、葛藤、疑念、困惑、いろいろな空気がまざっていました。14:33上演~16:58終演。坊薗さんの折り紙は毎回違うのだろうか。10/14追記:ずっと気になっていて、成城石井のシーン…変わった???、もしそうでないのなら…1回目の時、寝ていたことになる。
ネタバレBOX
回廊を巡るのは自身について考えるための時間のように見えました。
血縁か縁か、父と娘、父と息子、甥と小母。
男×女&女、女×男&男の2組。
気が合うということ、愛するということ。
The BeatlesとQueen。
シイはなぜ、右の路を選んだのでしょう...
エリカの(突然の)反発は少し強引だった印象。
忘れがたいお話、役者さんたち、選曲、コーラス部隊、名嘉さんの脚本&演出。
次回もみに行きましょう、In my life I'll love you more。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★★★
観劇の、感想です。
初めてみたので、劇団名から想像できないすべり出しでした。
お話しは、暗く、やな奴も沢山出てくるのですが、迫力と熱演に引き込まれました。
おもしろいばかりでなくてもいいです。お芝居は。
主人公男子の方がすばらしいので、次も是非見たいです!
ダンスよかったです。
アザゼルの山羊
チャリカルキ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
何が「キー」か、ラスト5分間まで解らない…
私は当初、日本の「教育崩壊」に対する、あるいはメディアに対するアンチテーゼに則り構成された脚本だと思った。
しかし、むしろ本作は、社会派サスペンスというよりは、卓越した事件物のミステリー•サスペンスである。
冒頭、中華圏やアラブ圏等の外国人に扮する日本語学校生徒達が その後のサスペンスとは似つかない「ほんわか」したリレーを繰り返すわけだが、唯一、「愛おしい」というキーワードは放たれた。
ネタバレBOX
「小学6年生 児童の事故死ー担任教師の有罪判決」(13年前)
中盤にいたるまで思ったのは、今、問題視される学校現場の内側を中国の留学生が取材して、「断片」を浮かび上がらす構図である。しかし一転、「事故死」の小学6年生男子児童こそを元同級生の証言など で浮き彫りにした構図が進む。
たとえば、映画化を果たした『桐島、部活やめるって』(朝井 リョウ著)も、バレー部キャプテンの本人は 一切 出演せず、周囲の抱く気持ち、証言のみに基づいて成り立つ。
地方高校バレー部のキャプテンでありながら、ある日、部活を辞めた情報が校内中に知れ渡った。
周りの反応、対立をとおし「桐島」なる青年の人物像を掘って行く、その作業自体が小説だ。
本作『アザゼルの山羊』では針金で造った小さな人形のみ生徒の身体を表現したが、それは落語を聴きに行った時のような「膨らむ感覚」としかいいようがない。
全会一致の「いい奴」でも、どこか「脆さ」は存在しており、証言ごとで浮き彫りになる屋上のプール•サイドの光景は全く別物…。
これは、社会派の舞台ではなく、「親とは何なのか?」「教育者とは何なのか?」を含めた、ヒューマン•サスペンスかもしれない。
コロンビア産コーヒー豆の深さ薫る脚本が、ほのかな「愛おしさ」を与えてくれる、そんな作品である。
月の家~タルチプ
新宿梁山泊
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★★
さすが李麗仙さん
李麗仙さんの存在感はさすがだと思った。派手に演じている部分ではなく、何気ないやりとりをしているような部分にこそ、その魅力を感じた。
ただ、朝鮮戦争をテーマにした内容も、意義深い作品だとは思ったが、それ以上のものとしては惹きこまれなかった。
静かなシーンが多かったので、私が観た席が舞台から遠かったためにそう見えただけかもしれない。
正義の人びと
コロブチカ
ギャラリーCASA TANA(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★★
正義とは
部分的に特殊な演出もあり、その点も面白かったが、基本的には正攻法で作品と向き合っていて、その誠実さがとてもよかった。
ネタバレBOX
冒頭、無言のダンスのような動きで、芝居が始まる。導入にしては長い。まさか、このまま最後まで行くのか、、、と思っていると、やっと対話が始まる。
その他、場面転換を、役者自身がカスタネットのようなもを叩いてする演出や、牢屋のシーンで、椅子を客席の前に積み上げて、檻のように見せたりと、特殊な演出も施されている。
と言っても、中心の芝居はとても正攻法。
私はカミュの『正義の人々』を読んだことがないので、コロさんによってどのように脚色がされているのかよくわからないが、芝居自体が正攻法の芝居故、脚本もそれほどいじっていないのではないかという気がする。
革命を目指す社会革命党のメンバーが、ロシアの大公をテロで殺害し、その後つかまり絞首刑になるという話。その過程で、社会正義を実現するためには、暴力は是認されるのかということが問われている。人民の平和のために為される殺人は許されるのか?
そこは、カミュ、どの立場が正しいということではなく、正義が何度も反転する形で描かれている。例えば、同じ革命家の中でも自由を愛する詩人のメンバーと、一度捕まって政府に拷問を受けたことで、甘っちょろい理想論とは決別した厳格な革命党員とを対比させたり。または、社会正義の理想と現実の葛藤を描くだけではなく、恋愛関係を描くことで、公の幸福と個人の幸福(愛)の問題なども描いたり。敬虔なキリスト教徒でもある大公妃を出すことで、今までの話を更にひっくり返したり。正義とは何かを深く考えることができた。
ただし、この作品が、今社会で起こっている問題と重なって見えたかというと、私にはそうは見えなかった。
むしろ、どちらかと言えば、昔の議論だなと思ってしまった。勿論、昔の戯曲だから仕方ない部分もあるし、普遍的なものを語っているのだと言われればそうだとも思うが、脚色・演出:コロとなっていたので、現代社会にある正義の問題と重なる形で脚色されているのではないかと期待していた。
(現代社会の事象を入れ込んだらよいなどという表面的な意味で言っているのではない。)
現代、正義の問題を考える際に、私の場合は原発問題を抜きには考えられない。原発事故を境に、考え方や立場の違いから、様々な正義が林立し、その正義同士が暴力をふるい合うような様を目の当たりにしてきたからだ。
そもそも、ロシア革命前後であれ、1968年前後であれ、この戯曲にも描かれている通り、正義の問題は極めて難しいものを孕んでいた。それでも、この作品の構造がそうであるように、ある程度の図式化は可能であった。
だが、今日の社会に存在する権力や暴力の問題を、この図式化によって物語ることは可能ではないと私は考える。
大きな括りでの権力構造は昔と変わっていない部分もあるが、どこからが権力者、つまり搾取する側であるかという線引きは、かつてより曖昧である。
更に、この問題は、日本では、原発事故以後、更に複雑な事態になったと私は考えている。もう全く図式化できない程に。
原発問題では地方と中央の問題などもあるが、ここでは放射能の影響から派生する正義と暴力の問題を例に出す。
放射能の影響については、国家の息のかかった研究機関やそこが出すデータはすべて信用できないという立場もあれば、そのように主張する者は左翼的バイアスがかかり客観的に見えていないだけだと主張する者もいる。それも単に二極に別れているだけではなく、論者によって様々な判断がある。その科学的な認識がそもそも一致していない状態で、どこで安全だと線を引くかという議論をする。その線引きも、健康面を重視する者もいれば、経済面を重視する者、理想から考える者、現実的なことから考える者など、この問題の正義は論者の数だけあるといっていい。さらに学者ではなく一般の人がこの問題を考える際には、どの説を信じるかという問題に加えて、その人がどこの土地に住んでいるか、子供がいるか、経済的にはどうかなどの条件によっても、更に多様化する。そうして、その多様化した正義が、別の立場の者を罵倒する様は、ツイッターなどで痛々しいまでに見てきた。ネット上だけではなく、この問題が元で家族関係や友人関係に大きくヒビが入ったという例は枚挙にいとまがない。権力者でもなんでもない者同士が、正義を振りかざして傷つけ合う。それも、特定の政治思想を持つ持たないも関係なく。いったい、誰が誰と戦争をしているのだ、この国では。
時間の経過と共に、このような罵り合いは減っているが、それは問題が解決した訳ではなく、単にそのことを忘れるか、考えないようにしているに過ぎない。
また、原発問題、中でも放射能に端を発するものを例に出したが、これは必ずしも原発問題だけに限らない。
ネットメディアの発達と共に、正義と暴力の問題はあらゆる分野で危機的な事態となっていると感じる。
何か、このような問題に触れるもの、重なって見えるものがあるのではないかと期待して観に行ってしまったが、それは感じられなかった。
ただ、それは私が過剰に期待をしていたのが悪いのだと思う。
芸術表現は科学的な見地に立った現実的な貢献もできなければ、判断も下せない。ならば、そこで生じた心の問題や人間関係の問題などに、表現が切り込むことはできないだろうかと、私自身が日々考えているので、観劇の際もそういうものを求めてしまっているのだろう。
このように書きながらも、この作品を観たことで、上記のようなことを考え直すきっかけになったのだから、それだけの問いかけを受け取っているといるという言い方もできるのかもしれない。
風楼
横滑ナナ
テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/12 (土)公演終了
満足度★★★★
転化
万感の世界にいざなってくれる。開演前によく聞こえる中央線の音が作品になじんでいるのが面白かった。