最新の観てきた!クチコミ一覧

103081-103100件 / 189742件中
平成26年 2月文楽公演

平成26年 2月文楽公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

それにしても、文楽も面白いなあと、つくづく思う
2月文楽公演「第三部」国立劇場

演目は、
『御所桜堀川夜討:弁慶上使の段』
『本朝廿四孝:十種香の段/奥庭狐火の段』
の2本。

ネタバレBOX

『御所桜堀川夜討:弁慶上使の段』は、義経の正室卿の君が平家出身ということで、兄の頼朝から謀反の疑いをかけられた。頼朝は卿の君の首を差し出せと迫り、弁慶が義経の上使として、卿の君が世話になっている侍従太郎の館にやって来るという話。
卿の君は身重であり、首を差し出すことはできないと考えた弁慶は、代わりに腰元の首を討ち差し出すことにする。
実はその腰元は弁慶が生涯一度だけ女性と交わったときの子どもであった。
それを知らぬ弁慶は、腰元を刺殺する。刺された腰元も実の父に殺されたとは知らない。
さらに、身代わりだということを悟られないために、卿の君の面倒を見ていた侍従太郎は自らの腹を切り、自分の首を持って行き、頼朝に証明せよ、と言う。

腰元・信夫は、母の前で、自分の父親に刺し殺され、侍従太郎は、妻の前で主君のために自らの腹を切る。
弁慶が生まれたときに泣いて以来、初めて泣いた、というエピソードとなる。

親子は一世、夫婦は二世、主従は三世という時代の話。
人形劇なのだが、泣ける。

後半を務めた豊竹英太夫さんがいい。

『本朝廿四孝:十種香の段/奥庭狐火の段』は、武田家と長尾家の争いの中、両家の和睦のため、長尾謙信の娘・八重垣姫は武田勝頼の許嫁となる。さまざまなエピソードがあるのだが、八重垣姫は、長尾家の追っ手から、勝頼を助けるために、諏訪明神の使者である狐とともに、勝頼のもとへ向かうという話。

勝頼のことを思い詰めて、彼のもとへ向かおうとする娘の強さ。
それは怖くもある。

勝頼は二枚目だったから、姫もここまで思い詰めたのだろう、というのは野暮か(笑)。

3人の人間国宝が登場するという舞台だった。
確かに人形は繊細に、かつ迷いのない動きをしていたし、義太夫も渋かった。
ただ、「そう言われて見たから」ということは、素人的には致し方ないところではあるが(笑)。
    

それにしても、文楽も面白いなあと、つくづく思う。

文楽は、義太夫に乗せて人形が演じる、一種の音楽劇。
歌舞伎のときもそうだったが、今、義太夫がとても面白いと思っている。
若い頃はピンとこなかったのだが、歳とともに面白さがわかってきたのか、あるいはこのところ演劇を数多く観たことで、面白さを感じるセンスが鍛えられたのかは、わからないが、とにかく今は義太夫が熱い! (個人的に)
露出と噴出とハイブリットハイジ座

露出と噴出とハイブリットハイジ座

ハイブリットハイジ座

シアター風姿花伝(東京都)

2014/02/11 (火) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

シーンたちの常ならぬ踏み出し
物語自体に感動することはありませんでしたが、
そのシーンのひとつずつの一歩踏み出した作りこみには
がっつり掴まりました。

観終わって、不思議な高揚がありました。

ネタバレBOX

物語はとてもシンプルだし、薄っぺらくもあるのですが、
シーンがいろんな引き出し空の表現とともに満たされ、
枠からあふれ出すような感覚がありました。

役者達の紡ぎだすものに観る側をしっかり捉える引力があって。
キャラクターをしっかりと定めぶれなく貫きつつ、
いくつもの表現の引き出しを引いて
その個性を膨らませていく。
身体の使い方も表情も多彩、
時にコンテンポラリーダンスのように、あるいはギャグマンがのように、
要所では筋力で身体を制御し、
全体としてのテンポを操り、歌舞き、
べたな、あるいはコミカルなシーンですら、
豊かな創意で満たし、際立たせていきます

その積み重ねが、舞台を貫く不思議な厚みとなり、
奥行きとなり、グルーブ感となり、
観る側を閉じ込めていく。

物語の語り口もうまいのですよ。
映像なども使い、すこし強めにキャラクターを描いて
全体をもたつかせない
また、シーンの研ぎ方にも
ひとつのメソッドに染まらないセンスと自由さがあり、
よしんば、シンプルなプロットであったとしても、
あるいは描かれることが、
下世話でも、ベタでも、少々重くても、表層的でも
しなやかに研いで観る側をひきつけてしまう。
電車の発車シーンなどベタに天丼をするところでは、
粘り、場の空気を幾重にも変え、揺り戻し、
観る側が飽きる寸前に同じ態ですっとシーンを進めるあたりの
さじ加減に舌をまく。
一方で終盤の罰ゲームシーンでは、
シーンの中に時間の切迫感を与えつつ、
とんでもなく尾籠なシーンをしたたかに差し込んでしまう。

観終わって、もたつきのない疾走感と、
ボリューム感がひとつになって残って・・・。
さらには一見ハチャメチャな部分があっても
登場人物達の歩みに破綻がないことにも思い当って・・・。
常ならぬとても心地よい充足感がありました。

この作り手や役者達が紡ぐ世界に
様々な可能性を感じ、彼らが紡ぐ違う世界も是非に観たくなりました。

宝島

宝島

Project Nyx

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢のような美女劇
ザムザ阿佐ヶ谷の「星の王子さま」からのファン。毎回「濃い」芝居に酔っている。今回は未唯mieの主役が話題だが、「もう1人の主役」、佐藤梟のおしゃべりが良い。以前も出演しているが、今回は本領発揮。劇団文化座の小谷佳加、有賀ひろみが脇で支えているのも安心して観られる。そして代表の水島カンナ、いつもの味わい、おいしい役割を演じている。「かもめ…」では4バージョン、最近では3回は観ることにしている。そして私はNyx 版寺山修司になくてはならない音楽担当、黒色すみれの大ファンなのである。

アメリカンバッファロー

アメリカンバッファロー

Amrita Style

小劇場 楽園(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

噛みあわない思い
O・ヘンリーの「賢者の贈り物」を思い出してしまった(苦笑)全然賢者じゃない3人のなさけない男たちの話。愛し合ってもいないのに思いが通じるはずもなく…失敗から学ばないと成功はない。

ネタバレBOX

笑いどころもあまりなく、ミステリーとも違うし、俳優たちの熱演の割には盛り上がらずに終わった。結構長い2時間。
星ガール

星ガール

多少婦人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★

すぐに読め
わざとらしく、しつこくて、緩かったです。

ネタバレBOX

星ガールが欲しがるということは想像していましたが、本当に星を往復する輸送艦の女性隊員を中心とした話であった点と、欲望が無くなったら生きる必要が無くなり、呼吸も止めるという点は良かったのですが、毎日飲む薬が欲望を抑制する薬だということがすぐに分かってしまうと、その後は新しい展開も何もなく、わざとらしいベタなコントがしつこくて、辟易してしまいました。

宇宙人と競合して鉱物を掘削する難しさなどが具体的に語られるともっと真実味が出たのではないかと思いました。

途中で落としたサングラスを当人がなかなか拾わず、でもって誰かがすぐに拾ってあげるということもなく、緩い割には余裕のなさが際立って見えました。
嗚呼素晴らしきサラリー人生

嗚呼素晴らしきサラリー人生

東京サムライガンズ

劇場MOMO(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

テンポよくて
進行のテンポがよく、観ていてとても楽しかった。
音楽や効果音がとてもマッチしており、リズム感のある展開にとても興味をもちました。
とっても面白かったです。

世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

人間離れ
どきどきしました。演劇って素晴らしいな、上手い役者さんの技術や華は一般人とは全く違うなと実感させられる公演でした。ここまで圧倒的に非日常をつかみ出されると、もう酔うしか無いです。生々しさは少し苦手な面もありましたが、照明音響演技の総合点が高い!柿喰う客一気にファンになりました。

ネタバレBOX

篠井さん演じる鬼があまりに人離れしていて、存在感に圧倒されました。ポスターから歴史物のようなイメージだったのですが衣装がお洒落なスーツ姿だったり、色々驚かされました。
ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

迫力!
ダンスと殺陣の迫力!舞台が近いからか役者さん達の熱気が伝わってきて、いい意味で自分ものぼせそうでした。関西と関東の笑いは違うからか、一人で笑いをかみ殺す箇所もしばしば・・・。機会があったら違う作品も見てみたいです^^リングステージ楽しかったー!!

Dear...私様

Dear...私様

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
前半、笑い、苦味もあるけど、終盤、明かされる真実には泣かされた、秀作でした。
中盤、やや緩んだ感が、勿体なかったかな?なので、★4、5な気分だが、7分の休憩も、しっかり笑わしていただいた(役者様方のご苦労なのに、ごめんなさい)ので、おまけの5です。

ネタバレBOX

疲れた中年男、秀生の失った記憶を辿る回想で、物語は進行するのだが、前半は、かなり笑った。

思い出したくない記憶、忘れられない思い出、願望を美化し造形してしまうが、真実を見つめ直そうとする。
それぞれのエピソードが、面白おかしく、なんとなく懐かしい感もある。

その中で、常につきまとう影の存在。

と簡単に書き過ぎると、暗い葛藤の重い作品のようだが、そんな感は皆無。
前半は、かなりコミカルに進行し、場内の笑い声も多いけど、やや中弛み感が、、、終盤、影の真実が見えてきて、苦味を受け入れ、己と家族の再生には、涙で、場内すすり泣きが、、、


秀生の少年時代(伊喜真理さん)、青春時代(内田岳志さん)、中年の現在(尾形雅宏さん)と3役者さんが演じる。
それぞれの想いや時代感の出し方、良かったです。 

伸郎おじさん(西村太佑さん)、出てくるだけで、思わずニヤニヤしちゃいました。濃い~キャラで、元暴走族の特攻隊長、だらしなく、いつもカメラを持ち歩き、何でも写真を撮りまくる姿が、怪しくも可笑しくて、何度も爆笑してしまいましたが、終盤、見えてくる真意には、涙でした。

レディースの鋭い眼差しや殺気立つ感とは一転、黒ねこのしのぶ(月原りんさん)の、大人の色香たっぷりな感も、すっごく魅力的で、2役共に、空気が濃厚でした。
洋服解体新書

洋服解体新書

玉造小劇店

座・高円寺2(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

洋服解体新書
明治時代の東京の洋装店を舞台にした人情喜劇、でしょうか。1時間45分経ったころからグっと面白くなりました。

ネタバレBOX

明治時代の革製品(主に衣服)に対する穢れの意識、男尊女卑、階級差別などなど。今も根強くありますよね。あと、体裁を守るための犠牲とか「臭い物に蓋」とかも。
Rと無重力のうねりで

Rと無重力のうねりで

マームとジプシー

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2014/02/10 (月) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

Rと無重力のうねりで
1時間40分ぐらい?ボクシングだった…辛い。どんなに辛くても立ち向かって、倒れても起き上がって、限界を超えても、それでも届かない、わからない、無重力の先。積み重ねが本物だから「わからない」と言える。弱いことが強さになる。壮絶。

ネタバレBOX

「犬」「マームとだれかさん 飴屋法水」などにも通底するものを受け取ったように思います。
ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

吹雪の中観劇
2/8(土)18:00の回を観劇させていただきました。
軽く吹雪いてましたが、そんな中でも満足感を与えていただきました。

とにかく動く動く! ハイスピードな殺陣と綺麗なダンスは圧巻でした。
動きも綺麗だし、それに合うSEの絶妙さがたまらなく爽快。

あとは、役者さんが近くて近くて、妙にドキドキしました(笑)
また次回公演も観に行きたいです。

露出と噴出とハイブリットハイジ座

露出と噴出とハイブリットハイジ座

ハイブリットハイジ座

シアター風姿花伝(東京都)

2014/02/11 (火) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

傑作!
これぞ演劇、これぞ小劇場!な、痛快な作品。なんといっても南美櫻さんがすごかった!

ちゃいろくて、あまいの!

ちゃいろくて、あまいの!

癖者

koenji haco (http://koenjihaco.com)(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い
コンパクトな空間でパワフルな2本立て。個人的には「灰被姫」が好き。道具・美術も良かった。そして運営スタッフの対応が素敵。

宝島

宝島

Project Nyx

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

宝島
とってもNyxらしい作品。未唯mieさんかっこよかった!サヘルさんキラキラしてた!黒色すみれはやっぱり最高!!

Can you believe ファンタスケッチ?

Can you believe ファンタスケッチ?

演劇集団 Z-Lion

テアトルBONBON(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ファンタスケッチ
ハートフルなファンタジーでほっこり。通してワンパターンになりがちなところが気にはなったけど、キャストはみんな好感がもてた。

ネタバレBOX

最初からある絵がなくなって、他の絵も1枚しか出てこないのはさみしい。展示会というなら、絵は沢山ないと…。
世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

圧倒
言葉では言い表せない、ただ凄かった!篠井英介さんはさすが。

女装、男装、冬支度

女装、男装、冬支度

FUKAIPRODUCE羽衣

座・高円寺1(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

これぞ羽衣!
アクセル全開の妙ージカル、楽しかった!熊川ふみさんハマリすぎ!島田桃子さんのしなやかな動きに釘付け!今回も名曲揃いだった!

電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
こたつに入って観たいような、ゆったり楽しめる作品。とはいえ、しっかり緻密に創り上げられていて面白かった。個人的に最高司令官がツボだった。

曲がるカーブ

曲がるカーブ

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/23 (木)公演終了

満足度★★★★

まさかアレまで投げるとは!
フェイクドキュメンタリーを撮影している面々と甲子園出場の可能性のある高校野球部ワケあり関係者たちとの遭遇。
前半は驚くほど直球なコメディで大笑いだが中盤あたりからいくつかのテーマがエッシャーの「メタモルフォーシス」の如くリレー式に現出し、全力で逃げ去る(←比喩)ラストはクロムの真骨頂? やっぱりそうこなくっちゃね!(笑)
それにしても終盤で登場する「回るアレ」、よく作ったモンだ。そして、まさかソレまで投げて刺そうとは!(謎)

このページのQRコードです。

拡大