
ステキなハプニング
円盤ライダー
鶯谷・HOTEL SHERWOOD(東京都)
2014/06/14 (土) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
とっても良質な舞台でした。
ストーリーのメリハリがはっきりしているし、観客をずっと飽きさせないストーリー展開や、出演者全員の演技はとても良かった。すっかりこの団体のファンになってしまったかも。

透明少女
怪傑パンダース
新宿村LIVE(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
初見の劇団でしたが、とても良かったです。
ストーリーも予想以上におもしろかったですし、出演者のキャラクターもはっきりしていて、楽しかったです。

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!
おぼんろ
ルネスホール(岡山県)
2014/06/27 (金) ~ 2014/06/28 (土)公演終了
満足度★★★★
百聞は一見に如かず
なんたって、都会の小劇場系の公演を岡山で観る機会は限られているので、この公演を実現させてくれた全ての人々にまずは感謝。無論「おぼんろ」は初体験です。井の中の田舎者がなんか言ってるよ、と笑って許して下さい。
まず感じたのは、とても観客(参加者)に対するサービス精神が強い劇団だという事。常連・リピーターを最優先。客入れの段階で俳優(語り部)が案内してくれて、早くも観客に接してくれる。客いじりや全員参加の掛け声はその都度変わる模様。上演中の撮影録音は全てOK。客出しでは2ショット・サインも好きなだけ。ここまでされたら悪い気はしない。どうやったらマンネリにならず一回一回、楽しんで貰えるかを、常に工夫している。「客に媚を売ってる」という批判もあろうが、私的には◎。
そして、パワフル。桟敷席の間に造られた花道を縦横無尽に走り廻り、でんぐり返る。皆、汗だくで、それでも台詞は息を切らさず、きっちり言い切る(歌は一部口パクだった様だが)。これは本当、感動モノでした。難を言えば、走行中の事故防止の為、劇場内が明るい時間が多い。なので、他の客の顔など関係ないものも目に入って、その分緊迫感がちょい薄れる。でもこれも集中力を鍛えれば乗り切れる・・・カナ?
んで、ヴィジュアル面はというと、これは結構ポイント高し。舞台の造りも面白かったし、ボロ布を裂いて作った様な衣裳、岡山市民には「うらじゃ」で馴染深い地下足袋。そして金色の髪・白塗りにクラウンの様なアイメイク。何だか昔絵本で見た様な幻想的な光景が広がっていました。言葉で説明するのが難しいのですが、劇団四季の「ユタ」や「CATS」が好きな方にはおススメかもしれません。
最後に、この独特のカラーは恐らく好き嫌いが激しく別れるだろうという事。病みつきになって通いつめてしまう人がいるのも頷けるし、馴染めなかった人が拒絶するのもなんとなく解る。だから、「おぼんろ」行こうかどうしようか迷っている人は、他人の書いたレビュー読み漁って頭で損得考えるより、一度だけ劇場に足を運んで、自分自身の目で耳で肌で、舞台に触れた方がいいと思うのです。

モモンガ・コンプレックス⇄珍しいキノコ舞踊団『Togetherさ。』
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/06/27 (金) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★
振付家交換
かつて指導者と教え子の関係だった2人が、お互いが主宰するカンパニーに振り付けるという企画で、近い作風ながら異なっている部分も見えて興味深かったです。
『Free 草原に立つ。』(振付:白神ももこ、出演:珍しいキノコ舞踊団)
客席が明るい状態でダンサーが1人ずつ静かに入って来て始まり、明確なストーリーはないものの、気不味い人間関係をユーモラスに描いていて楽しかったです。伊藤千枝さんのソロが短くもインパクトがありました。
『健康的ピープル』(振付:伊藤千枝、出演:モモンガ・コンプレックス)
挨拶と自己紹介から始まり、伊藤さんの生演奏(電子パーカッションと声)に乗せて踊り、ダンサー4人がアカペラで他愛もない内容を歌うパートを経て、また冒頭の挨拶から伊藤さんの演奏で踊るシーンまでが繰り返される構成で、タイトル通りの健康的な雰囲気がありました。
『モモコン Works』(振付:白神ももこ、出演:モモンガ・コンプレックス)
旧作をミックスした内容で、ハエに扮した白神さんのソロに他のダンサーが全然脈絡の無い感じで絡む、突拍子の無い展開がコミカルでした。
『キノコ Works』(振付:伊藤千枝、出演:珍しいキノコ舞踊団)
旧作をミックスした内容で、伊藤さんのしっとりしたソロの後、他の5人のエネルギッシュなダンスが続く構成でした。『Rhythm of Life』で踊るパートは他の公演でも何度か観ていますが、相変わらず高揚感が素晴らしかったです。
両団体ともメンバーが女性だけで脱力的なユーモア感があり、動きのヴォキャブラリーも共通する所が多いながらも、4つの組み合わせから振付家、カンパニーそれぞれの特質が感じられましたが、お互いを振り付けたことによる意外性や面白みはあまり感じられませんでした。
伊藤さんも白神さんも笑い無しでも魅力的なダンスを作る人だと思うのですが、相手のカンパニーに気を使ってかウケ狙いを意識し過ぎている様に感じられたのが残念でした。
ほとんど色を用いず、複雑なこともしないで空間に変化を生み出していた照明が美しかったです。

少年期の脳みそ
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2014/06/20 (金) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった!
学生時代を思い出し、懐かしく、面白かったです。役者さん達の微妙な表情や動きが可笑しくて、大笑いというのではなく、クスクスッと何度も笑ってしまいました。皆、キャラクターを好演していて、こういう人っているよなぁ(いたよなぁ)と、しみじみ思いました。自分もそこにいるのではないかと錯覚を覚え、もっと現場(?)を観ていたい気分になりました。面白かったです!

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

つぎとまります・初夏
劇団肋骨蜜柑同好会
pit北/区域(東京都)
2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

よれた僕らの水平思考
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
ぽんプラザホール(福岡県)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽
初演もすごく面白かったけど、たぶん3倍くらい面白くなってると思う。
絶対に大学生に見えない大学生も数人いたりしてw
それもすごく面白かった。

第六回奈良演劇祭
奈良演劇祭実行委員会
王寺町やわらぎ会館(奈良県)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
来年7回 次8回と続きますように。
若い劇団 知らなかった劇団 エンタメ 社会派 6団体がそれぞれ
一日楽しめました。 来年7回 次8回と続きますように。

シバの町
EVENT-STATION.
王寺町やわらぎ会館(奈良県)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~
花組芝居
セーヌ・フルリ(東京都)
2014/06/21 (土) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
「本読み」じゃなかったー!
確かに手に台本は持っているけど、やっぱりじっと座って読むわけがなくて……「開演致します」と前説が終わると、役者全員立ち上がっての重厚な男声合唱!空間一杯が歌声で満たされる大迫力。
安珍清姫の道成寺伝説や藤原純友の反逆の要素を取り入れた、鶴屋南北「金幣猿嶋郡(きんのざいさるしまだいり)」を元に作られたお話で、殆どミュージカルといってもいいくらい、たくさんの歌を堪能しました。
読み上げられるセリフやト書きは昔の言葉遣いなので、なかなかすんなり頭に入ってきませんが、くだけた表現の歌詞や役者の身振りやツッコミで、なんとなく状況が把握できたので置いていかれることもなく。
"水下きよし追悼公演"とのことでしたが、会場に入った瞬間からたくさんの水下さん(のイラスト調の写真)に迎えられてなんだか楽しくなってしまった他、劇中での登場も予想外の連続でひたすら笑ってしまいました。
水下さんが劇団での時間を過ごしてきた稽古場で、共に歩んできた座員たちが演じ、そして大勢の贔屓が見守り、舞台を共有することで思い出を分かち合えるだなんて、とってもあたたかくて、幸せでした。

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
胸が熱くなる!!
いろんな小説、漫画等で取り上げられる歴史上の人物が
中野に降臨!!
沖野さんが、沖野さんだけど、沖野さんに見えない!?
坂本龍馬しか舞台にいなかった!!
それを取り巻く役者陣も知ってる方が多かったけど
ホントに幕末にいて、そのやり取りを観てるような
錯覚に陥ります!!
今までと一番ギャップというか驚いたのは大神さん!
まさか泣かされるとは~!
とにかく凄い舞台です!

Fight Alone 4th
エムキチビート
エビス駅前バー(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★
【Fチーム観劇】
見に行こうと決めたきっかけはシャトナーさんがお芝居すると分かったからですが、やっぱりMrs.fictionsが好きで……中嶋さん分かってらっしゃる………!
拝見できたのはFチームだけですが、4名ともそれぞれずば抜けてすごいところがあって、その方向も全部違うので投票かなり迷いました。見てよかった。

燃えよドラゴンへの道
SUNBEAM MUSICAL KITCHEN
ザ☆キッチンNAKANO(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
気軽に楽しめた
構成と内容が好みでとても楽しめた。
役者の存在感、歌唱力がすごくて、とてもあの小さな劇場に治まりきっていなかった。
演出も演者も緩急のメリハリがしっかりしてたので、最後まで飽きなかった。
残念だったのは、端の席だったので、時々まったく観えないシーンがあったのと、受付にチケットが準備されていなかったこと。
次回も楽しみにしています。

何も聞こえない
明治大学実験劇場
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2014/06/26 (木) ~ 2014/06/28 (土)公演終了
「私は佐村内だ。」
「何も聞こえない」。
「聞こえないふり」をした作曲家は佐村内守である。『現代のベートーベン』は 板の上の俳優とは似ても似つかわぬ「演技」だった。
地方放送局が生活情報バラエティ番組の新しいメインMCに起用したのは、ごくふつうの少女(大橋 睦美)。「視聴者は君の純粋さを求めている」。プロデューサーがある日、自宅に上がりこみ両親を説得した結果だった。
私は思う。
彼女は「佐村内 守」その人であったと。
「偽りの偽善」が「耳に障害のある作曲家」を「感動」に拡大解釈したのなら、時代は この騒動における演出家だ。
そして、放送局スタジオで「好きな食べ物」を可愛く、ビタミンッシュに「演じる」少女は、紛れもない、時代の要請に従った俳優であった。
「ピュア」でなければならない。
これは 時代との契約だ。
旋律のクラシックが、公園で出会った詩人(山崎 純佳)のポエムとともに、少女を狂わせる。
「私は音楽をとりもどしたい」
彼女は佐村内を辞めた。「耳が聞こえるようになった」のだ。
その眼差しは「カルト」で、空間的表象が また旋律の歪みであり、作曲家本人の苦悩、絶望である。
「佐村内からの卒業式」は自身に知らず知らず潜んでいた「新垣隆の告白」によってしか催されないイベントだろう。
ポエムによれば、パチンコ・チェーン店舗の入り口から漏れる大音量は「音」ではないそうだ。100年後の 国土は「佐村内 守」の亡霊に取り憑かれた心の瓦礫地帯となっていく。
役名が原発ネームと重なるところをみると、これは「今日の延長線上」にすぎないことを印象づける。
「私は 佐村内 だ」
かつて冷戦期の1960年代、アメリカ合衆国大統領が西独ベルリン市で熱演したスピーチの一説。
それが、「私は ベルリン市民だ」だった。
「遠くの地に住む人々を、隣人として身近に感じる」
アメリカ合衆国大統領の唱えたスピーチは、日本外務省・文科省主導の「アフリカの子どもたち式」国際教育ではなく、国境線を越え、民族を越え、戦勝国か敗戦国かを越えた、「隣人の共同体」である。
「私は 佐村内だ」
この文字列が指す意味は「偽善の共同体」である。
プラズマ・テレビが毎日報道する「純粋さ」を、支持する人々。
みんな、「SNSで、世界と繋がる」とか言いながら1人たりとも住所・連絡先は 掲載しない。
みんな、「地域コミュニティ再生」を唯一の信条であるかのように振る舞うが、今ほど「閉じた街角」はない。
「あなたに恋してるわ~」のはずが、ステージを降りれば空港仕様の金属探知機と柵付きのセキュリティによる握手会。
空前の「偽善時代」だ。
明治大学実験劇場「何も聞こえない」は、この「佐村内」的な時代を、近未来に濃縮還元したように思える。

『ヒュウガノココロ』
Jungle Bell Theater
萬劇場(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★
ヒーロー俳優はヒーローになれる?
ノスタルジーで始まる、NHK教育か?という、本当の悪者がいない着ぐるみ劇。
ヒーロー俳優ものと植物・動物ファンタジーの融合は見事ですが、ヒーロー部分を青木さんに寄りかかりすぎでは。でも客演の青木清四郎さんはさすが!ヒーローといえば間違いなし。

エロビアンナイト【ご来場ありがとうございました!!!】
INUTOKUSHI
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
よかった!
すっごく好きでした。役者の魅力がそのまま伝わってくる感じ!構成もしっかり考えられててめっちゃ笑ったし深かった。とにかく行ってよかった

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
東宝
シアタークリエ(東京都)
2014/06/21 (土) ~ 2014/07/03 (木)公演終了
満足度★★
やっぱり
どの曲もかっこいい。ブロードウェイのものを見てるとちょっと見劣りもするけどやっぱりMはかっこよかったです。アンサンブルがレベル高かった…!

フラワーシャーベット
Pal’s Sharer
小劇場 楽園(東京都)
2014/06/26 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1152(14-200)
19:00の回(曇)。入って右へ、舞台中央にテーブル、3人掛けの大きなソファ、奥に小さな本棚、コートハンガーや椅子。S.E.車、雑踏のざわつき。
18:44、テーブルを持ってくる女性、(前説の練習、20:30終演)、19:00ヘルメットを被ったスタッフが脚立を肩に登場、伊右衛門に紙コップ、お菓子...いつ始まったのか、出てきていた女性は「ユキナ」...~20:30終演。
前作「トーマの頃を過ぎても(2012/1)」がとてもよく(2回観ていて)...再演するのですね!...本作、先日まで気がつかずあやうく見逃すところでしたが最終日に間に合いました。
小関さんは、まったくもってトンデモない演出の「あのっ、先輩(以下、略)@高円寺)」で観ていて、本作でもとても素直な役柄がよかったです。
ひとりひとりの年月が織り込まれた良質なお話でした。

臘月記
虚飾集団廻天百眼
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/06/29 (日) ~ 2014/07/03 (木)公演終了
満足度★★★★★
自分はとても好き
アングラというと現代口語演劇全盛の今はちょっとダサいというイメージかもしれないけれど、
それは単にパッとしない人たちがパッとしない作品を作ってしまうことが多いだけなんだよなぁ・・。
アングラはきちんと作ればカッコイイよ。
ただし湿っぽくならないように。
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少なくとも観るだけだって、つまんない服着て代官山歩いてるよか、
観劇帰りに血糊ちょっと残ったまま帰る方が断然イカしてるんじゃないか?
血糊ちょっと残ったまま電車乗ってたって、
少なくともホームレスの人に臭いから降りろって説教してるサラリーマンのオッサンよりか
全然人間的だと思う(縄張りかっつの
自分は良いと思うんだけど。
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その当時は最先端でも、今は見慣れた日常。
形だけ真似してもダサくなるのが当たり前。
別に再現するだけならお金とって見せるほどのものでもないんだよなぁ・・YOUTUBEにアップする程度で・・。
そもそも口語演劇を作れば最先端かっていうと、そんなことは無いんだよなぁ。
ダサい奴の作る作品はマームの真似しても所詮時間潰しでしかないんだよなぁ。
廻天百眼は結構前から、すべてではないケドちょくちょく観てるし、岸田作品も読んでいる。
その上で言うと、今回の作品はとても良く仕上がっていたと感じた。
作品自体は、何よりとてもシンプル。
役者の動きを生かすために戯曲があると言うか、
役者たちが遊ぶための玩具が戯曲。
・・うん、それでいい。
玩具にしてバラバラに引きちぎってしまうくらいで構わない。
岸田作品はベケットよりは寛容なんじゃないかと思う。
同じ位優れてはいるが。
いや、正確に言うと深いところで結びついている。
老いらくの生についての憧れがどこかに秘められている。
劇中に出てくる政治的な要素はより表面的なモノのようにも感じる。
観客席の最前列にいる女性たちも含め、役者の若い女優が
若さなんて不要と言う言葉に共感していたように見える。
これって、とてもシュールなんじゃないかなぁ。
そして今の多くの若い女性の気持ちを代弁しているんじゃないのか。
日本において、女性の若さと言うのは最強の道具であると同時に、
自分たちを傷つけ血を滴らせる刃でもある。
それは、今も昔も変わらない。
いや、むしろ消費社会の発達した今の方がその被害・負担は大きいかもしれない。
男性の読み手にとっては、
過去の政治的背景を濃厚に反映した伝奇ロマンではあっても、
現代の若い女性たちにとっては、
生涯女性としての血を滴らせた、
もうこの世にはいない大先輩でもある。
若さなんて不要。
ならいっそ、人目につかないところで枯れていたい。
逆説的であると同時に美しい詩だ。
女性にとって、永久に若くありたいと言う気持ちと、
瞬時に枯れ果てたいという渇望は
正反対ではあるが同じところから来ているんではなかろうか。
ロリコンだらけの日本男性たちのただなかで。