最新の観てきた!クチコミ一覧

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改訂版・既成事実

改訂版・既成事実

小西耕一 ひとり芝居

RAFT(東京都)

2014/04/07 (月) ~ 2014/04/07 (月)公演終了

満足度★★★★

純度100%
初めて観た小西氏のひとり芝居。キレイどころが出ないのはちょっと残念ですが、氏の独特の粘着質な世界観が濃密に堪能できましたね。当日パンフを読むと、トラウマ的な体験があるようで、妙に納得しました。

赤と黒=RED&BLACK

赤と黒=RED&BLACK

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

この緩さ加減
☆3.4
この劇団の公演の観劇は二度目になりますが、このチープで緩い感じが劇団の持ち味の一つなのでしょうか!?

全体的に外した感じ(どこか垢抜けない、ヘタウマ感)が癖になる味わいではあるが・・・・・

JOKERS

JOKERS

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

なんとも楽しいお祭り騒ぎ
これは楽しいお盆祭り。人海戦術的に何でもありのドタバタ大騒ぎですが、設定が実に細かいですね。劇中劇(ショー)も大いに笑えました。

マクミラン・トリプルビル

マクミラン・トリプルビル

小林紀子バレエ・シアター

ゆうぽうとホール(東京都)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

初日鑑賞
夏バテのときにグランバレエよりも気軽に観ることができる。3作の中で三人姉妹がドラマと表現で一番気に入った。エリート・シンコペーションは楽しいお祭りであると同時にイギリスの感性がよく踊られていたと思う。

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

劇団ダブルデック

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

多くを学べた劇でした。
友達に誘われ初めて見に行きましたが、開演から5分も経たずにダブルデックのファンになりました。
95分間の劇でしたが、ホントに息つく暇もなく、だけど見ていて楽しい劇でした。
笑いあり、涙あり、考えさせられました。こういう劇っていいな!!!
自分もこういう劇、目指したいです。

夏色のマイソング

夏色のマイソング

ジョーズカンパニー

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/15 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇の見方を学べる舞台
ここの演劇は、何度か見ているが、結構お となの展開だ。だから、小さな子どもには 少し難しいように思う。これには、主催者 側が、演技とうものは、かくあるべきとの 信念があるのだ、と思う。

ひとり演出家兼プロの男優が、はいると子 どもたらけの芝居が一気にレベルアップす る。これは、いつも思うことだ。たぶん、 彼は、同じ舞台にさりげなく溶け込み、演 技のなんたるかを伝承しているのだろう。

場所も、いつもの下北沢駅周辺の猥雑な小 劇場から、おしゃれな吉祥寺駅ちかくの中 ホールだったが人気があるからいっぱいに なっていた。たぶん、子どものミュージカ ルとしては、わが道をゆく貴重な演劇なの だと思う。

最初は、退屈な演劇だと思うことも多かっ たのだけれど、それは、観るべきものが見 えてなかっただけで、私の頭がいかに空っ ぽだったか痛感する。みたいものだけ見る と、えてして、こんな結果になる。

アンケートなど回収しなくても、彼には自 分の作品がどう見えるか、たぶんわかって いるのだろう。役者になるときは、弟子入 りしたい人物だ。

補足意見

『ココ・スマイル7:夏色のマイソング』について

ジョーズカンパニーの企画は,何度か観ている。ほとんど,二チームとも観たと思う。下北沢では,「楽園」のときと,「小劇場」のときがあった。横浜では,「相鉄」で観た。ストーリーが印象に残っているのは,水泳部の話だった。水着が試合直前に消えたのが,実は,屈折した選手が自作自演での芝居だった,といったものだった。これは,なかなかおもしろかった。今回も,ストーリーでは,素晴らしいものだった。

ジョーズカンパニーの企画は,プロの役者に混じって,少女たちの出番があるようなものではないので,どうしても「仕上がり」は,弱いところがある。しかし,子どもたちのミュージカルなのだから,ときには,ほとんど自分たちだけでできる芝居もあって良い。ストレート・プレーの部分が続くと,鍛えられた役者ではないので,間の取り方,感情のこめかた,声の大きさ,など欠点は目立つ。でも,仕方ないことだ。

毎回,話の内容を変えることは立派だと思う。離れ離れになった姉妹・兄弟が,再会するという話は,シェークスピア演劇にも出て来る。最近観たものでは,『十二夜』で,妹は,男の恰好をして,双子の兄を探している。最後は,奇跡的にもう一度出会えたことを喜んで幕となる。良いお芝居だった。内容は,まるでちがうが,幼い頃楽しく遊び,喧嘩した相手が,数年の時を経て,突然目の前に現れる設定は似ている。

演劇の演劇たる「定義」は,劇の文字にヒントがある。劇という漢字を分解して,金八先生になって解説すると,トラと,イノシシの字が見える。となりに,キバを意味する部分があるから,敵対する人物が,激しくぶつかりあうものとなる。だから,そういう意味では,ジョーズカンパニーの企画は,全体的に静かだ。事件らしい事件もない,その中で,地主が土地を売りとばす窮地に,とけこんでいく,チェーホフ的演劇かもしれない。

演技がへたくそで,あまり伝わらなかったのかもしれないが,同じ船に乗ることになった二組の背景は悩み深いものがあったと思う。成績優秀で,すぐに,そろばんでもやってみましょうか,ということくらいしか,「かくし芸」がない進学塾チム。また,ボランティア活動中の「きずな」チームは,世間さまに,自分たちの施設生活をなるべく隠したい,そういう屈折した気持ちがある。どちらも,明るくない。

(だから,演劇としては,二つの団体が,もっと,もっと,ぶつかりあう方がいいのかもしれない。進学チームは,「きずな」チームをバカにする。しかし,船での生活一般では,むしろ,彼らに教えられる。しかし,島に上陸して,別の知識では,その逆の状態になり,進学チームは,「きずな」を助ける。だんだんと,その距離が縮まり,意気投合しお互いの良さに気がついていく・・・と,勝手に脚本をかえる)

でも,そのようなメンバーが,たどたどしいセリフを掛け合いながら,やがて,どっちでも良かった宝さがしも忘れて,『十二夜』的結末に喜び,涙する。そこで,進学塾連中も,施設の家の子どもも,ひとつになって,ダンスに夢中になり,主題歌をせいいっぱい歌う。良い演劇だと思う。下北沢では,ダンスをすると,「けり」が飛び,「あせ」が舞ってきそうだが,吉祥寺シアターの広さは,ゆったりとしてのびのびとしていた。楽しかった。

絵空箱ダンスプログラム 2014 ー線ー

絵空箱ダンスプログラム 2014 ー線ー

絵空箱企画

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

自由でよくばり
上演時間2時間15分。とても幅の広い7組で、一度に多種観ることができて充実している。公演の副題の通り、自由でよくばりな宴だった。

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

Cコース観劇
4コースのショートストーリーコースの内、Cコースを観劇。
Cコースは3作品のストーリーであるが、どれも味わいがある。
6番シード&バンタムクラスステージという実力派の劇団のコラボなので、
役者さんの演技力もさることながら、脚本・演出もまた面白い。
公演中なので、詳しくはネタバレで。

ネタバレBOX

幽霊アプリ ~ オープニングの作品なのでドタバタコメディ色が強い感じで始まるが、途中から亡くなった男性の想いが分かり、ちょっといい話になり、最後はしんみりな終わり方。

几帳面独白道化師 ~ 3本中唯一、コメディでは無いシリアスなストーリー。土屋さんの一人芝居に近い話であるが、観客が予想している2脚の椅子からノートへと真相が移るヒネリが面白い。色々と想像力を掻き立てられるストーリー。

バスケットボールダイアリー ~ 個人的には3本中で一番好き。弱小実業団女子チームのハーフタイムに起こる騒動の話だが、実に面白い。プロではないので試合もして仕事もする実業団の実情の一辺が観れた気もした。各人がそれぞれ個性的にキャラ立ちしていて役者さんの演技力もあり、実に魅力的。問題があるたびに、キャプテンを交代させ、ダイアリー調に進んでいく内容も面白い。笑いながら、最後はこのチームを応援している自分がいました。キャプテン、監督、マネージャーさんは特に印象深かったです。

最後ですが、本公演は毎回イベントをされており、観劇の回は大流しそうめん会でした。 これが、実に楽しかった。役者さんとも触れ合いますし、一緒に何かをやるという機会はなかなか無いので、良いイベントだと思います。
観劇90分、大流しそうめん会120分でしたし(笑)
このような劇団や劇場はこれからも是非応援したいです!





ご来場ありがとうございました♪ ミュージカル「ニッキー」

ご来場ありがとうございました♪ ミュージカル「ニッキー」

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい時間をありがとう
子どもと、おとなが雷のショックで見事に いれかわる。少女は、雨の思い出は、あま り良くないのだ。心も、身体もいれかわっ たついでに少女の苦しみはおやじのストレ スになった。

ありえない展開なのだが、このすれ違いを 説明しながら、歌い踊る。なんとなく、納 得する。二人のしぐさ、表情が笑える。ひ とが、うろたえ困った風景は、ひとごとだ と笑える。

全体としては、非常に元気があって良い。 子どもをあずけて、ハチャメチャなドレス アップは、正直お婆ちゃんには見せられな い。少しはめをはずし過ぎる演出かと感じ た。

ただ、この手の演劇では、痛快に面白い。 何人かのギャグに強いプロが場を引き締め ていることによると思った。この点、おと なのすけだちは、子どもの演技とかみあっ てもいたのだ。

最後は、それでもしんみりと、泣かせてく れた。これは、良くできている。

安部公房の冒険

安部公房の冒険

アロッタファジャイナ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

かもめコンビ再び
☆4.5
手堅くも、やや面白味に欠ける演出。
縄田智子さんの体当たりの演技も見どころの一つでしたが、もっと軽妙で蜜月な雰囲気のシーンが有れば、メリハリが利いてより楽しくなったかも。

ネタバレBOX

虚実ないまぜの人間ドラマということですが、人間性的には市井の人と変わらぬ「狒々爺・安部公房」の色恋顛末記といった具合か。
HI↗GH SCHOOL 関ヶ原

HI↗GH SCHOOL 関ヶ原

劇団みゅーじかる.321♪

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高に面白かった。
最高に面白かった。 劇団みゅーじかる.321♪ 「HIGH SCHOOL 関ヶ原」
初めは ミュージカル独特な無理やりの歌 中盤以後に意味が出てくる 登場人物 台詞 歌 ダンス 全てに意味があり 無駄がなく キャスティングも最高 ミュージカルをパロデイーにしながらのミュージカル 今まで観たミュージカルの中で最もおもしろい 心が傷ついて立ち上がれないままの忘れられない出来事 孤独 見えない 見ようとしない 生き方 立ち上がれない事
 さみしさと、笑いのふり幅が、さらにお芝居を面白くしている。

誰でも楽しめる この芝居 見れてよかった!!

ネタバレBOX

劇場チラシ 出席簿のデザイン 雰囲気作ります 私事ですが出席簿で先生に叩かれました記憶 立てて こん これが 頭が割れて血が出る位痛いんです // 開演前 構内放送 ピンポンパンポン~ **君 弁当を持って来てくれましたよ 一人で正門まで 行けるかな // 私事ですが 母親に止めてくれと 言った事が有りますわ // ピンポンパンポン~ 本日グランド雨は止みましが使用禁止 // プールに飛び込んでる生徒止めなさい 節水で水は入っていません // ピンポンパンポン~ 変質者 集団で帰る様に、 理事長の銅像に鼻毛を描いたのは誰だ、 3年4組の**掃除に来い // PTA会長の投票本日まで // 上杉先生 PTA会長が来られております // プールに飛び込み 止めなさい // よいざわら五郎ざえもんヨシエ 職員室ヘ // 廊下でバナバを置いて遊ぶの止めなさい // たから プールに飛び込まない。
キンコンカンコン~ 起~立 礼 着席 1組の石田です ととトイレ いま いま今の内 前説 生徒会 石田 携帯写真・・・ 1組石田です //

校長の挨拶 いない お茶飲んでいる 見えない 教頭の挨拶 勉強・・・ かぶせて 歌ダンス 梅 花火 恋愛 旅行・・・教科書なんてもういらない 白いキャンパスを虹で彩る // あの日あの時 打ち上がった花火 志望校 色のない自分 白いキャンパスを虹で染める お釈迦様・・・ 教頭の話は続いてる // くびーっ 何で PTA会長の寄付だから 石田さん当選したら みんなでグランド草引きをします // 山芋の見分け方 //
電話取れない 銅像をふく 美を求める 二日酔い 食事に誘われる美人教師 // バナバですべって回る インドとフィギアスケートバナナ 世界は一つ // ケガ 出雲恋心と書いて いつもきれい よ!! 痛む? 恋ね 恋は相手につながり恋になる // 第3職員室の方役割を、存在を あたえているんです // 最上先生は上杉先生 暗黒寺の食事を知っていた 誰か第1職員室のスパイが、 加藤先生は本田教頭が好き、小西先生のポケットに黒手袋 ①認めて犯人 ②認めず ③犯人じゃ無い
長宗我先生 加藤見張ってて 吉川先生にバナナ渡して 長宗我部先生メガネ割れてる。 覆面の怪しい男 // ザビエル 小西先生 フランシス 長宗我部先生葉っぱまみれ 気がついたら 小西先生はゲイ 大谷は一ヵ月いません 千田金蔵 借金取り スッポンの千田・・・たとえや 耳を揃えて・・・そこは分るんか!! // 大谷先生 借金一千万 押さえろ 痛い 痛い 痛い所を観させてもらいます からの サンバ キラキラ オレー オレー 恋に生きる痛み抱えて 恋をしよう // 本田教頭 生徒の家に電話PTA会長選挙のお願い // 子供の記憶 遊ぼ 海 花火 行けない 勉強 付き合い悪い いらねー 落ちただと いくら掛けたと思ってる // 徳川さんに勝って貰う だめだ だめだ 勝つまで油断するな // サンドイッチ 段ボール 住む // 睡眠薬を お茶に 飲ませた
徳川さんが寝た // 小早川先生 記憶 海行こう 花火 付き合う 小早川は通った、同じ所受けたのに ぬけがけ 勉強してたんだ あー なんなんだよ // はははは 塗料が乾いて くすぐったい グーグー徳川さん起きた グー寝た 夢遊病 トイレ ダメ なぜ、あいつらが来る // 最上先生 机 3職員室を物色 // 徳川さんを 拉致 不審者 立てこもり 逃げる だめだ 本田と話をする 逃げたい奴は逃げろ 行きたい奴は行け ロックじゃねえ 俺は ここを動かねえ それが俺のロックだ!!(いつの間にか馴染んでる覆面フランシス) ・・・・・ おー いねー 1人 どうしよう ザビエル(小西先生)が来る // 逃げる大谷先生が立ち止まる 暗中逃げる勇気があれば 空のしたでも 出来ると思う // 島先生と井伊先生の 木刀の殺陣迫力 脛に当ててた(カバーしてるの
かな) // 本田教頭が電話で話す 3職が残れる様・・・ すいません 誰かの正義は誰かの悪 //ノックは、 真田先生、物色 脅迫か? 本田教頭 知らない 私の責任だ 謝る 望んでいる 世間 知識 必要だ 殴るなら殴れ 階段から落ちた事にする // 教頭は孤独を恐れず なぜ 出来るの 私は まだ立てていない 私は徳川さんに投票した 1票差 加藤 吉川さんが残った メジャーデビュー 上杉先生の学校で教師 インドでバナナの農園

次 幸雄ちゃんと合う時は いろんな物が見えているかな // ゴミ 小さな箱 捨てる いや 本田教頭の子供の記憶 おもちゃ箱 家に置けなかったのか 学校に 鍵 ふたを開ける 閉じる 鍵

お釈迦様の手のひらで 白いキャンパスを彩る

さ 二学期だ ダンスが止まる

孤独 見えない 見ようとしない 生き方 立ち上がれない事
PRIDE

PRIDE

劇団空感エンジン

両国・エアースタジオ(東京都)

2013/09/18 (水) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

「第二次世界大戦」、日本人に生まれた以上演じる側も観る側もこのテーマは「重さ」を持っているかと
※ 劇団空間エンジンさん、CoRichへの舞台登録をやめてしまった?
  ようなので昨年度の同タイトルに感想を投稿させていただきます。

※ 劇団空間エンジンさんは若い劇団なのでしょうか?
  あるいはこの座組がまだそれほどこなれていない
  (メンバーそれぞれが慣れ親しんでいない)?

特攻隊員達が現れて、1人の特攻隊員と女性との会話、
特攻隊として死ぬ事に誇りを持てなくなった、という時、

物語の重さが急激に増して演者の演技が熱を持ち、
観客側に対して強い吸引力を発揮したと思います。

そこから先1つ1つの笑い、泣きのネタがそれぞれ心の琴線を打つように感じました
(やはり「つかみが肝心」という事でしょうか)。

シリアスな場面での「情熱」だけでなく、お芝居全体において
演者が本来秘めているこの「熱」を
観客側に提供させられたら素晴らしいと思います。

ネタバレBOX

思った事をサラッと箇条書き(と思いましたが全然サラッとしてない・・・)

・ 両国Air studioという劇場について、入った雰囲気は良かったのですが、
  空調がイマイチ効いていない(少し暑い)、
  舞台途中流れる音響/BGMや音声(吹き替え的なもの)について音が非常に悪い
  (これは劇場機器ではなく、劇団持ち込みの音声に原因がある?)など、
  「ちょっともったいないな」と感じさせる部分がありました。


・ 若い劇団なのか、座組がまだしっくりきていないのか、序盤の若者たちの集まり
  (1人の女性が失恋?により自殺まで考えていたのに対してはげまそうと集まった)の
  やりとりが「今の若者」の軽薄な雰囲気を演じようとしてなのか、
  あるいはしっかり演出されていなかったのか、かなり薄っぺらいものに感じられました。
  台詞のやりとりや、台詞がない場面での各人の立ち姿、演技など
  (+序盤の情景にBGMも合っていないと感じました)。

  言い方が悪いですが(悪い意味での)「学生芝居」のような
  アマチュアな雰囲気が出ていました。


・ 序盤一部、各若者にスポットライトを当てて心情を
  吹き替え音声(自分の声を録音したもの)で表現させる、
  という部分がありましたが、音がかなり悪く、
  その上演技と噛み合っていないと感じ、はっきりいってしらけてしまいました。

  無理に録音声を使う必要はなかったと思います。

  普通にスポットライトが当たった部分で、
  演者にその心情の台詞を言わせるべきだったのでは?

  ※ そうでなくてもこの序盤、若者たちの演技が「浅い」「熱がない」と
    感じられていたので、少しでも見せ場にして欲しかったと思います。


・ 「レッドブルとバファリンを飲むと飛ぶ」

  今の若者が試しそうな行為ですが、
  これが若者たち(自殺を考えていた女性)が「特攻隊員が来た」という幻覚/夢を見ている、
  という可能性とつながる事がうまく示されていなかったかと思います。

  盛んに「自分の夢だ!」とは言っていましたが、
  どうも演技の流れからかこちらの感情移入不足か
  その前に行っていた行為(レッドブルとバファリンを飲む)と
  うまく紐付きませんでした。

  家に帰っていざ感想を書いていて、
  「ああ、特攻隊員達の夢、あるいはこの”飛ぶ”行為によって女性が見た夢、
  どちらの可能性もあるのだな」と初めて気付きました。
  ※ これは自分が鈍いだけかも知れませんが・・・(´・ω・`)
  ⇒
  よく思い出したら、若者たちが特攻隊員をコンビニへ連れて行く時、
  「明日コンビニ店員に特攻隊員が来たか聞いてみよう」
  のくだりがあったので、若者たち自身は「自分達がぶっとんでいる可能性」
  を示唆していたのですね。しまった、失念してました。


・ (順不同ですが)
  特攻隊員について
  ・ 言葉の端々に英語を散りばめてしまっているのはどうかと。。。
    第二次世界大戦中、英語は敵性語なので
    まず知っていても普通に使おうとは思わなかったと思います。
    ビル(これは和製英語なので良いのかとも思いましたが)に始まり
    最後の「プライド」という台詞まで。

    「サイゼリア」「コンビニ」という言葉に戸惑う特攻隊員が
    一部英語を普通に使ってしまうというのは
    ちょっとディティールの部分が甘かったかな、と。
    (観客への分かりやすさを狙っての事かも知れませんが・・・)

    主題である「PRIDE」、特攻隊員にそのまま言わせるのではなく、
    うまく若者たちの言葉として出せれば良かったと思います。

  ・ 同様に、ノートパソコンを覗き込み、どこかのホームページ(Wikipedia?)内容を
    特攻隊員自身が確認しますが、

    ? 自分もうろ覚えですが、昭和20年台当時は
      縦書主体、横書きは逆、更に文言も現代文とは違ったかと思います。

    それを特攻隊員がすぐに読めたとは思えません。
    それまでの説明同様にオタク君?がおそるおそる説明するべきだったのでは?
    (それこそが彼の存在意義かと)


・ 「タイムスリップ」の可能性に、特攻隊員が先に気づく、という違和感

  特攻隊員と若者たちの咬み合わない会話が結構長い時間を占めていましたが、
  そこで特攻隊員が「今は何年だ?西暦は?」と
  自分達の時間と異なる可能性に先に気づいたり、
  若者の「タイムスリップ?」という言葉に「それしか考えられない」と
  「タイムスリップ」という文言自体に納得してしまう所に違和感を感じました。

  ※ 実際「タイムスリップ」という言葉自体は戦争よりかなり前には
    あったとは思うのですが、昭和世代が先に納得してしまうのはどうかなあ、と。


など、特攻隊が登場してしばらくして、
大石さんと妹の孫にあたる女性2人の会話になるまで
ちょっと演技および物語の展開について、
つっこみたくなってしまう部分が多く、
うまく感情を引きこまれませんでした。


しかし、大石さんと自殺を考えた女性の会話からの流れについては、
序盤とは打って変わって非常に感情を引き込まれる良いものだったと思います。

・ 大石さんが「特攻と自殺は違う」と語り、女性を諭す場面


・ 「これから沖縄に特攻をかける」という特攻隊員に対して、
  「結局戦争に負けて沖縄は今もアメリカに占領されていて、
  あんた達の特攻に意味なんてないんだ!」と
  (いきなりですが)激昂する若者


段々と「第二次世界大戦」とその後の詳細な部分に物語が及んできて、
(自分も歴史/日本史に詳しい訳ではありませんが)

・ 特攻隊員達の時代の物語と若者が語る(敗戦後の)「今」

・ 結局日本は敗戦し、戦争に関わった自分達が「戦犯」扱いされてしまっているという事実

そのギャップに特攻隊員達は悩みます。


しかし、「天皇陛下が戦犯として処刑されなかった理由」を調べた事から、
「沖縄特攻」の持った意味、それが結果として
「日本」を今の独立国として保つ事が出来た事、


それらに特攻隊員達が「自分達の死ぬ(死んだ)事に対する意味と意義」を見出し、
特攻の為過去の世界へ帰っていく場面、
そして「わざわざ死にに戻る必要などない!」という若者たちの迫真の演技、

はっきりいって歯をくいしばっていないと涙に耐える事が出来ないぐらいに
物語に引き込まれました。


この中盤以降、「第二次世界大戦」をテーマに扱った場面での演者の演技とその熱は、
序盤「学生芝居」などと思ってしまったのを疑うほどに「熱」の入った、
いいお芝居だったと思います。

※ シリアスな場面、情熱的な場面ゆえに込められた「熱」だとは思いますが、
  序盤にもう少し演技としてなんらかの熱を感じられたら良かったのですが・・・

  それを特に感じたのは、この「熱」を感じ、気持ちを引っ張られて以降は、
  特攻隊員2人がおまんじゅうを食べる場面などの
  笑いのネタ1つ取っても引き込まれ、爆笑できた事からです。

  ※ それまでは感情移入できていない状態で投げ込まれる「笑いネタ」に
    どうも反応する事が出来ていませんでした。

  多分、気持ちを「掴まれた」事で、各ネタに正しく反応できるようになったのだと
  思います。

この中盤以降の良いお芝居のペースを序盤にも活かすか、
あるいは脚本自体の配分を少し変えた方が
「観る側にとって面白いお芝居」になったのかな、という気がします。


・ (特にもったいなく感じたのが)
  特攻隊員が「自分達の死の意義」を見出し、
  特攻へ向かっていく場面は非常に涙を誘うものでした。

  しかし、その特攻隊員が自殺を考えていた女性(妹の孫にあたる)に
  語っていた「自殺と特攻は違う、自殺してはいけない」との諭しが、

  最終的にこの女性にどう効果があったか、をなんらかの形で示して欲しかったです。
  (更に物語を深める事が出来たかと・・・)


・ 大石さんと静さんのお話が史実であった事を最後に
  特攻隊その他の映像演出の中で伝えるのは
  非常に良かったと思いました。
  何か物語に深みというか+αされるものがあったかと思います。


最後に、

・ このタイトル、もう3回演じられているのですね。

  「第二次世界大戦」、脚本/演出の妙に関わらず、
  このテーマは日本人にとって、心の琴線に触れる何かを持っていると思います。

  だからこそ、今回この武器を使ったという事は
  今後の公演にて「次は何で勝負するのか」が重要になってくるのでは?
  と書こうと思いましたが、

  既に3公演目となると、初めて観る自分はともかくとして
  本劇団を追っている人にとっては
  「使い古したテーマ」になってしまっていないでしょうか?

  また、日本人の心の中心に迫るような重く、
  誰もが考えさせられるテーマだからこそ
  多用してしまっては逆に劇団としての強みではなく
  「弱さ」を観せてしまう事にはならないでしょうか?
  (あの劇団は戦争ネタでしか涙をさそえない、などという)


序盤全然ハマれなかったのですが、
中盤以降の吸引力は素晴らしいものがありましたので
☆4つという所でしょうか。


長文失礼しますm(_ _)m
【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

劇団ダブルデック

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

来てよかったです。
ひたすらに笑わされ最後には泣かされそうになりました。
細部まで気合の入った、心震える劇でした。

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

劇団ダブルデック

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです
統率のとれたパフォーマンスが今回もすごかったです。
舞台から飛んでくるエネルギーに圧倒されました。

山犬

山犬

OFFICE SHIKA

ABCホール (大阪府)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきました
友達と二人で観に行きました。
ホラーと言うので…どんなに怖いんだろう!?と期待して行きました。
でも、ホラーの怖さと言うよりも…狂気でした。
悲しい10年のかくれんぼ…寂しい山犬…。
山犬さんの動き…ダンス…引き込まれて観ました。乗り出して観ました。
観たと言う…充実感があり、とても良かったです。
チケットプレゼントありがとうございました。

ネバーランド☆A GO! GO!

ネバーランド☆A GO! GO!

bpm

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/25 (月)公演終了

満足度★★★

無念。
笑いと恐怖が目まぐるしく入れ替わるアミューズメント・ホラー。bpm大好きなんですけど、ごめんなさい。今回はどうしても気持ちが入らず。つまらなくはなかったけど特別面白いとは思わなかった、というのが本音です。

ネタバレBOX

ディズニーのキャラクターになぞらえた登場人物の名前がどうしても頭に入ってこなくて、誰が誰なのか整理できなかったのが痛かったです。
撓める(ためる)

撓める(ためる)

2655

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/21 (木)公演終了

満足度★★★★

観てきました
ラジオの人生相談から始まり…女性の味方…女性が女性を傷つけて…でも、静かに時は流れていく。
悲しみも…憎しみも…。
静かな時の流れを感じる舞台でした。
チケットプレゼントありがとうございました。

エデンの空に降りゆく星唄

エデンの空に降りゆく星唄

アリスインプロジェクト

六行会ホール(東京都)

2014/08/13 (水) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

エデンチーム
宇宙船、アンドロイド、SFということで何となくイメージしていたストーリーがあったのですが、予想の上を行くスケールで描かれた「少女たちの運命」に引き込まれました。

ネタバレBOX

知能の階層を象徴するような高低差のある舞台セットが印象的。
科学者チームがエデンルームの生徒になる場面でグッときました。
山犬

山犬

OFFICE SHIKA

座・高円寺1(東京都)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

恐怖、時々笑いのドタバタ怪奇劇
無邪気の「邪気」をえぐるような怪作でした。ホラーだけどしっかり笑いをねじ込んでくるあたりが鹿殺しらしいと思いました。森下くるみさんを観ることができてよかったです。

わたしたちの真夏のオカルトプレハブハウス

わたしたちの真夏のオカルトプレハブハウス

黒ヰ乙姫団

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

夢か現か・・・プレハブハウス
開演前からドキドキでした。不本意な就職をした建築士れいなさんと、「おかしちょうだい」の座敷わらしちゃんとのコラボが見事でした。ラストの「こんにちは あかちゃん♪」を踊るみなさんの表情やしぐさが素晴らしく、演技にかける情熱や熱意を感じました。
2014年夏の終わり、思い出に残る最高の観劇となりました。一期一会に心から感謝です。次回の決起集会が楽しみです。ありがとうございました。

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