
死ぬまでに一度でいいから、ロマンス・オン・ザ・ビーチ
20歳の国
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2014/10/04 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★
セックス・オン・ザ・ビーチ
やはりこのお芝居のタイトルは「セックス・オン・ザ・ビーチ」が正解だよね、なんて思わされる、童貞くんのお話でした。どこかの部屋をセッティングする、というときに「青○ンがいい」という彼の言葉が彼の人生そのものを表していて。その世代真っ只中の人たちには「チャラい」と取られるかも知れない価値観の物語かも知れませんが、その世代を過ぎた私にとっては「こう生きたかった」と思わせられる眩しい物語でした。相変わらず斉藤マッチュさんが演技的にもキャラ的にも素敵。作演の竜史さんの思想を背負って、共に心を切り裂きながら演じたのだろうなぁと思わされます。その相手役を演じた長井短ちゃんの彼への言葉ですごく素敵な言葉がありました。きっと男性はこんなことを言ってくれる女性を大切にするんだろうなと思うので、どんな言葉かは私の胸に秘めて他の女になんて教えてあげない(爆) 少し残念だったのは、空間が広すぎるように感じたこと・・・広い海と空を表現したのかな?と思いつつ、竜史さんの力なら広い空間をもっと味方につけることも出来るはずなので、また大きな劇場での公演が観られる日を楽しみにしています。

コメディライン
東京ミーコ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/25 (土)公演終了

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
あうるすぽっと(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
原作に忠実?
何でしょう?
確かに入れ物はあると思うのですが側だけで内容がスカスカした感じでした。
内容も原作に忠実すぎて「ここはスカしてるでしょ?」みたいな感じが手に取るように見えて残念でした。
劇団員の役者の方々は魅力的でがんばってらしたように思います。
これが今の流行なのかと思うと少し残念です。

神ノ谷㐧二隧道
烏丸ストロークロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/10/25 (土) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

半神
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/31 (金)公演終了

暗転セクロスw
暗転セクロスw 制作委員会
上野ストアハウス(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい舞台
昨年共演した木村ゆめこ嬢と光希沙織嬢出演舞台だったので観に行ってきました。
オムニバスで、一つ一つのお話がしっかりと作りこまれていて、役者の皆さんも体当たりで自分の役に、作品に向き合っていてすんなり作品の世界観に入っていくことができました。
笑って、ちょっとほろっとして、考えさせられて。
二時間があっという間だった印象です。
また再演されることがあったら是非観たいと思えた作品でした。

片恋。
演劇ユニット ランニング
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
10月23日(木) 19時たぬきプロ開演
個人的には惹かれた理由がもう少し折り込まれると、最後がもっと盛り上がるかと思いましたが、十分楽しめました。

コメディライン
東京ミーコ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/25 (土)公演終了

ある女の、ある物語。
ワイアールジャパン
サンモールスタジオ(東京都)
2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
あうるすぽっと(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
暴走ジュリエット
悩殺ハムレットぶりに柿喰う客の作品を観劇しました。舞台設定が現代に書き換えられて、デフォルメされた表現。色々笑わせるポイントをテンポ良く挟んでいて、楽しませてもらいました。
90分ほどの上演で、登場人物のキャラクターもみんな魅力的で分かりやすいように表現されていて、「試験に出る!マンガで覚えるロミオとジュリエット!」みたいなフレーズが頭に浮かびました。

みわたすかぎりのセカイ
Cooch
劇場HOPE(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
すっきり
ひとつひとつのエピソードを伏線としてちりばめてあり、これをどうまとめて収束させるのか興味津々で見守っていました。芸達者の演者さんたちのおかげで、最後はすっきりとしました。

月の出る国
夢幻舞台
中野スタジオあくとれ(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

ブレス・オブ・ライフ~女の肖像~
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★
静かに
静かに始まり、二人の女性がそれぞれの生き方を吐き出しながら時間が経過して、そして夜明けを迎える。時間の流れのなかで二人の女優がうまく交錯し、静かに終わる。
観る方の力も試されているようだが、自分は十分には消化できなかった。

ほのぼの村のなかよしマーチ
シベリア少女鉄道
シアターブラッツ(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

東京23区
ThE 2VS2
OFF OFFシアター(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
大盤振る舞いすぎて、もはや心配に(笑)
まず、席についてびっくり。
チラシ束が袋に入っていて(ここまでは他劇団でも見る)、
アンケート書く用のプラ下敷きが置いてあります。
消しゴム付き鉛筆ももちろんセットで。
こんな親切にしてくれると、
アンケートが2枚あっても両方書こうって気になります(笑
袋の中を確かめると、当日配布パンフレットが豪華。
街中で無料配布している某タウン誌のようです。
読みごたえもあるので、開演待ちの間も退屈せずに過ごせました。
各々の作品も面白くて、
爆笑じゃないけど「ぷぷっ、ウマくできてるなぁ(笑)」とか、
悪意なく「指さして笑っちゃう」って感じ。
観たことある役者さんの新たな魅力を見つけることが出来たり、
客演で拝見した、劇団の方のホームでの姿を観て楽しんだりしました。
大阪での客入りの悪さ&財政難を隠さない(むしろネタにしてる?)、
カテコ挨拶やナレーションもセンス良かったです。
来年の大阪での本公演も、行きたいなぁと思っています。

未開の議場
カムヰヤッセン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★
急こう配の会場
あまりに急こう配で、早めに行ったけど中央通路側に座るのやめました。奥に行く人があやまって膝をぶつけて転落しても怖いので。観劇中も、足が急にピーンと伸びて、前列の人を突き落さないか少し心配でした…。
でも芝居は長さを感じさせず、引き込まれました。

世界は嘘で出来ている
ONEOR8
ザ・スズナリ(東京都)
2014/10/21 (火) ~ 2014/10/29 (水)公演終了
満足度★★★★
久々のONEOR8
こういう芝居したらONEOR8はさすがだなと。なんか「ゼブラ」を思い出しました。ゼブラを再演してほしいなと思っていたら、違う舞台の再演チラシが入っていて残念。

生きてるものはいないのか
こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2014/10/16 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

暗愚小傳
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

「ダム」
メメントC
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
言葉の渦
作家の妖気が、夜、原稿用紙をこするペンの先から立ち上るのを見るような、渾身の台詞使い。学者先生には見えづらい鴨川てんしの学者役だったが、枠に収まれず変転して行くタイプの存在がそこに居た。西山水木の役者としての妖気は、以前ザ・ガジラ公演でのそれが焼き付いている。
本作は昨年、リーディング公演を座高円寺でやっており、(同時期にやっていた劇団本公演以上の)完成度に驚嘆したが、さて本舞台に上げてみてどうであったか。
パワフルな舞台であった。ただ「本」の要求に至らない部分が残ったという後味。そう感じた原因について、今考えつくのは劇場の客席の急勾配、タッパによって、舞台を俯瞰・観察するスタンスに観客が置かれる。リアルに作り込まれた山間の旅館の装置も「作り物」に見えるし、役者の演技のタイプとしては、現代口語演劇、つまり四方上下からの観察に対応したリアルを要求されるような条件だ。観客に直接語る台詞(ナレーション的、狂言回し的に等)でも無ければ、プロセミアムを横から絵を見るように見る形の芝居を、上から覗く感じになる。この角度の面白さは物語の進行よりも存在のありよう、微細なリアルに真実を見る面白さである。あるいは、三次元世界のリアルを超えた何か、「妖気」と冒頭書いたが、人物がまとう妖気を何らか表現され、それが劇場内に充満する、的な。
脚本は、劇的高揚を準備しているが、ダム建設を巡る対立が本筋だとすればその「説明」を登場人物らの個的な関係・やり取りの中に鏤めており、それらのこまやかな表現が機敏になされないと事実関係が伝わりづらい嫌いがある。
がしかし、脚本の難易度に演出、俳優が果敢に挑戦するエネルギーは舞台の熱度に反映していたという事も。最後には胸のすくオチが用意されている。荒削りだが何やらあちこちをくすぐられる面白い舞台だった(それ一言書きゃ良いってか)。