最新の観てきた!クチコミ一覧

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ジョンソン

ジョンソン

溺れた魚の水揚げ式

Therter Cafe 信天翁(大阪府)

2023/03/04 (土) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽観劇
付き合い初めて早6年、結婚したい彼女と踏ん切りつかぬ彼!
そんな2人に、コンニャクと竹輪とウ○○がもたらす記念日とは?
村角太洋さんらしいウイットに富んだ作演、森光冬、鈴木ありさ さんの息のあった2人芝居、あっという間の40分!もっと観たい!観たかった!

罪と罰

罪と罰

突劇金魚

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ピロシキ組観劇
山田蟲男さん、野村有志さん、澤井里依さん、木下菜穂子さん、山本香織さん、岩切千穂さん さん等々、挙げればきりがないほど豪華俳優陣の絶品の演技。突劇金魚さんらしい演出、袋小路の閉塞感が支配する第1部、張りつめた空気に流れが生まれる第2部、併せて怒涛の3時間10分(休憩含)凄っかった。
見逃すな!

ソウリ

ソウリ

劇言鬼

表現者工房(大阪府)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ポリティカルコレクトネスとは何かを、とても上手く表現していた
立法を担う政治家のなんとも言えない愚かさや権力争いの醜さが如実に現れており、全政治家に観て欲しいですね(特に自民党や世界の保守政党に)
近く選挙もあるので、とてもタイムリー ちなみに僕は一度も自民党に表を入れたことは無く、これからも入れる気はない
現在の日本政治は、パターナル過ぎでリベラルになっていかないと…
これをラストに回して良かった‼️

手のひらに、春

手のひらに、春

ツイノ棲ミ家

新宿眼科画廊(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

春らしくペイントした舞台セットと壁に飾られた絵が印象的。見終わった後になんだか温かい気持ちになりました。

ネタバレBOX

ラストで後ろに人生の作品を見たかったです。
「モモ」

「モモ」

人形劇団ひとみ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小学生の頃から何度も読もうとし、映画を観ようとし、到頭今日まで持ち越した。流石にミヒャエル・エンデ、目茶苦茶面白い。これは是非とも観ておくべき作品。
人形の造形が見事で表情が抜群、ずっと眺めていられる。演者が片腕を突っ込んで動かすタイプの人形劇(出遣い)だが、顔を隠した黒子ではない。皆顔を出し、人形と一体になって演じていく。このやり方が一番いいのではないか。人形にも演者にも感情移入していく。
松本美里さんの大きく口を開けた独特な笑顔が魅力的。『ひなたと月の姫』、『エリサと白鳥の王子たち』、今作も最高。歌が巧い。
時間貯蓄銀行の灰色の男達が真鍋博のイラストっぽくてカッコイイ。横山光輝デザイン的でもある。
可動式舞台美術も効果的。今作はデザインの勝利。人形劇美術家小川ちひろさんがMVP。

とある街の廃墟となった円形劇場。浮浪児の少女、モモが住み着く。人の話を聴くことが大好きなモモ、「どうして?」と何度も尋ねる。呑気な街の優しい住民達は皆で面倒を見てやる。そこに現れた灰色の男達、人の生きる時間には限りがあることを伝えて回る。人間はすぐに死んでしまう、残された時間を効率的に使わないといけない。不安と恐怖に焦り苛立ち、住民は常に時間に怯える。無駄な時間を廃し、ギリギリまで切り詰めて生活しないといけない。皆の変心がモモには理解出来ない。実はこれは壮大な罠であったのだ。

ネタバレBOX

後半の展開が荒っぽく、トーンダウン。原作をかなり弄っているようだ。芸能界でスターになったジジのエピソードが不要。時間(人生)を恐怖と不安に書き換えた世相への抗議。人生は数値化出来ない。数字で優劣を競う競技でもない。重要なのは“今”を全身で抱き締めること。
あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台の内容もさることながら、街と演劇をつなぐ取り組みとして、その力を十分に発揮されていました。島原さんのお話にもありましたが、高齢化が進む街に若者の流れをいかに作るかというのは、どの分野の方も今頭を悩ませてていることですが、「演劇で」というのは、大変珍しいですね。
男女問わず、若手の皆様よかったです。

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

田中角栄氏の半生を描いた音楽劇でしたが、興味深く面白かったです。
浪曲、演奏、歌、芝居と、色々な要素を楽しめ、改めて、主人公について知る事が出来ました。
役者さん達の熱演も良く、そして生演奏の音は素晴らしく、各場面を盛り上げていました。
良い舞台でした。

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

金満政治の権化と言われた角栄さんも最近再評価されているなー。なかかなにグッときた音楽劇。成り上がりはカッコイイ。大いに楽しめました。

K2

K2

滋企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

下山途中、岩棚の上で身動きが取れなくなった二人の男

開演前、見渡すとサイズ的に見てもどうやらあそこが件の岩棚らしい
浮遊感ある本当にわずかなスペース
氷壁、全体的には武骨な印象のセットだったけれど、劇場全体を駆使した下山チャレンジにはハラハラ、うわっ!ヤバっ、ビックリした~っとさせられる、アイデアと表現力が凄い

自然の猛威の他に二人が向き合わなければならない問題がもう一つ
片方が負傷しているという事
この問題が為に二人のやり取りが軋んでいくよう、だんだん心が苦しくなってくる
極限の状況下、燃え上がる生命が切なく迫ってくる舞台でした

騙しきれないよベイビー

騙しきれないよベイビー

劇団皆奏者

アトリエS-pace(大阪府)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ハズレない劇団さんで、今回も楽しめた‼️騙し騙され実は…みたいな
ミステリー感ある、ドタバタ劇
早割しておくべきだった…

狼なキミとエンドレスな魔女

狼なキミとエンドレスな魔女

劇団1mg

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

新型コロナウィルスのパンデミックに苦しめられた現実の意識下、そこへ20年後の日本でさらに新種のウィルスがといった仮想恐怖の刷り込みをするような描き。そしてタイトルにある狼や魔女といった怪し気なモノが、物語でどのような役割を果たすのか興味を惹く。

説明の「ここは本土から800㎞の離島に存在する国営研究施設『新東京国立免疫センター』」、その舞台美術は廃墟のような怪しさ。一見奇異な世界観、その雰囲気作りと関心を惹く上手さ。
公演の魅力は怪しい施設、実験(被検<験>者)がどうなっていくのかといった謎めいた展開。それを躍動感溢れる演技で観(魅)せるところ。

ただ残念なのは、不気味な雰囲気を漂わせているわりには、施設内にいる人々ー(被検<験>者)は何故か明るく振る舞っている。その幻影的な妖しさと現実的な足あとのギャップに違和感をおぼえる。また冒頭、この施設に来た女性の現れ方が唐突で、物語の展開…時間差が感じられない。そのため物語の現在<時点>が暈けてしまったのが勿体ない。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は 段差ある二層、中央に階段があり左右ほぼ対象に作られている。一階部は左右に柵がある。段差があることから上り下りによって躍動感がうまれる。また早く大きな動きはダイナミックに観える。冒頭 薄暗く雰囲気は廃墟工場で、全体的に怪しさが漂っている。また天井に電球がランダムに吊るされ、暗闇にそれが灯ると幻想的な光景へ。

冒頭、暗闇に一人の女・陽<ハル>が現れ、下手の柵に収監?されている男・アンラッキーと話し出す。男の手に手錠、しかし凶暴性は感じられない。暗転後、数人の男女が談笑している。皆 白いツナギ服で番号が付いている。また時々 赤いツナギ服の女性が現れ、悪戯をしているよう様子。
説明から、ここは本土から約800kmの離島に存在する国営研究施設【新東京国立免疫センター】ということ。そして状況背景は、幾度となく猛威を振るった【en:dless】ウィルス災害と第3次世界大戦により激変した日本国民数その数…2000万人ということ。施設で何らかの検査を行っており、ツナギ服の白・赤はその抗体・免疫性の違いで隔離<色分け>しているよう。

或る日、白ツナギの男・ナナトが 赤ツナギの女?を見かけ興味を持つ。この施設では違う色の服を着た者同士が交流することは出来ないし、監視もされている。女の番号は008で、横にすると ∞…通称エンドレスになる。本土に渡ったこともなく、生まれも育ちもこの施設内、そして名前もない。いつしか二人はお互いを意識し合う。
施設長・日向、通称マザーは、二人の淡い恋を心配している。しかし二人は施設を抜け出し本土に渡る決意をする。そんな二人を助ける仲間たちだが…。

実は マザーは魔女で、冒頭のアンラッキーとの間に生まれた子が エンドレスである。そして、冒頭の女はナオトとエンドレスの間に生まれた子である。マザー(魔女)とアンラッキー(狼)の孫にあたる。背景も衣裳も同じ、魔女も人狼も年を取らない?という設定ゆえか、祖父と孫の邂逅後、すぐに何年か遡行する展開は分かり難い。タイトルにある 狼と魔女そしてエンドレスの関係を最後まで謎めかしておきたかったのだろうか。
もう少し早い段階で全貌を明らかにし、「遠い未来で紡がれる、種族を越えた友情または愛情」を印象深く観せてほしかった。
次回公演も楽しみにしております。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

田中角栄の半生を音楽と浪曲で紡いだ音楽劇にして異色作。オペラと謳っているが歌と音のコラボレーション<出演がポラリス歌組と同 音組で構成>。

田中角栄の濁声を実際聞いたことがあれば、何となく似せていることが分かる。彼の独特な声色は、幼少期に吃音だったことが遠因のよう。吃音を治すために浪曲にハマったという紹介、そこから劇中 浪曲が披露される。楽器は上手から(大)太鼓、三味線、チェロ、ヴァイオリン、ピアノと並び、しっかりと三味線の配置を浪曲<浪曲師の上手後方>に合せている。ちなみに浪曲の演目は、「天保水滸伝」で〈義理〉と〈人情〉を謡い、角栄の政治活動<スタイル>に重ねる。歌と音であるが、木村多江さんが語りとして要所要所ー例えば 角栄の母フメの言葉などーで紡ぐ。

音組以外は 全て男性出演者。多くの民衆を表すのも上下黒服の男性群、特徴を持たせず同じ歌<合唱>や踊り<群舞>を演じる。そこに 角栄のスピーチによって一挙手一投足、同じ方向を向く群(愚)衆を観るようで滑稽だが怖い。

物語は 角栄半生と記したが、概ね 上京し政治家になってからロッキード事件で逮捕される前まで、いわゆる政治家として成功を収めた頃を描いている。必ずしも品行方正といった描きではなく、後々 事件に結び付くような金権政治手法が垣間見える。群衆の黒服に札を貼り付けるといった象徴(皮肉)的な観せ方が巧い。そもそも国<民衆>も高度成長期〈田中内閣が新政策の柱にすえた「日本列島改造論」は金融緩和で進行していた企業の土地投機を煽り、土地転がし、マンション投機などへエスカレート〉で浮かれていたかも知れないが…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は 後ろに音組の楽器、真ん中に演壇が置かれている。

冒頭 田中角栄が生まれた新潟県、その雪深い風土を表す照明…後壁の全面に雪が降っている印象深い光景<後景>。そして三国峠の道路再開発によって、といった選挙演説を重ねる巧さ。上京する際、母から拾円を渡され、3つの約束を誓わされる、それを木村さんのナレーションで紹介する。生涯 頭の上がらなかった母とのエピソード、それが物語の随所に表れる。

途中に浪曲の披露…演壇にテーブル掛けで田中角栄のスピーチとどう絡むのかと思っていたが、違和感はない。逆に吃音を治すために好んだと説明され、不思議と納得した。それがフライヤーにある「日本を熱狂させた 伝説のスピーチ」という謳い文句になる。勿論 政治手法に絡めた義理と人情、そして官僚の人心掌握術に絡める。

田中角栄がなした実績の数々の紹介、その熱き思いと行動力を称賛するような描き。ポラリス歌組のメンバー6人が田中角栄を演じ分け、場面に応じて他のメンバーが政敵になる。キャストの衣裳は同じで、外見で違いは現さない。そこに田中角栄という人物の一貫性を表現する拘り。

舞台技術、音組は太鼓・三味線という和楽器とチェロ、ヴァイオリン、ピアノの洋楽器の組み合わせ、それに男声合唱で聞かせる。照明は冒頭こそ雪景色をイメージさせるが、それ以外は赤・青といった色鮮やかな原色を後壁一面に照射する。そして舞い落ちる紙雪で抒情的な雰囲気を醸し出す。演奏・合唱・ダンスが「田中角栄」の物語を彩る、そのエンターテインメントは見事。ラストは裁判に際しての言葉が…。
次回公演も楽しみにしております。
「どんぐりくらぶ」

「どんぐりくらぶ」

人形劇団ひとみ座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

宇宙を調査して回るアノオカタ(声だけ)。目が複数付いた毛虫のようなムムムを地球に派遣、人間について調べさせる。それに同行するのが美少女アンドロイド、レイリン。
彼等が目を付けたのはどんぐりに取り憑かれた小学生三人組、自称『どんぐりくらぶ』のイチロー、ソウタ、アサヒ。天才クリエイターのアサヒがどんぐりで次々と斬新なアートを産み出す。学校でそれらをオークションに掛け、代金としてどんぐりを集めさせる。どんぐりがどんぐりを産む錬金術。どんぐりこそがこの世の全てであるかのようだ。
下から棒に付いた人形を操作する系。(蹴込み芝居)。

ネタバレBOX

心が汚れてしまっているのか、話は全く面白いとは感じなかった。効率に取り憑かれたマモル先生が夢の中でお告げを受ける。ソクラテス、プラトン、デカルト、孔子!「無駄を楽しめ!」と。訳の分からない展開が延々続く。どんぐり750個で作ったネックレスをレイリンにプレゼント。凄く無駄なもので人生は構成されている。価値も無価値も自分次第。
『Under Pressure』(Queen&David Bowie)っぽい曲が掛かる。
「リトルGK~THE LAST~」

「リトルGK~THE LAST~」

演劇制作体V-NET

演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 演劇制作体V-NETのアトリエ公演だが、ここ柴崎では最後の公演となる。リトルGK~THE LAST~と銘打たれた今公演、テーマは“会議室”だ。長めの前説と30分程の作品2本(「黒須会議」、「因と縁とがあるものそ」)を間に10分の休憩を挟んで上演した。尚観客は2本の作品を観て優劣を投票で評価する。2作品共に5つ☆

ネタバレBOX

「黒須会議」
世界征服を企む怪人たちの組織、黒須VS人々を護る組織、ジャスティスの闘いはずっと続いてきたが、3月の戦闘で怪人組織・黒須の総帥が破れ、命を落とした為組織は新たな総帥を選ぶべく会議を開いている。物語は、この会議室で展開する。新総帥候補は2名。どちらもその候補たるに充分な実力を具えた人物であるが、問題が1つある。互いにそれぞれの派閥の長であり且つ犬猿の仲であることだ。どちらが新たな総帥になっても黒須自体が分裂し力が半減することになれば怪人組織そのものが存亡の危機を迎えかねない。対するジャスティスのメンバーは極めて手強い。亡き総帥の幼馴染でもあったNo.2は新総帥になる気が無い。然し彼は、秘策を用意していた。第3の新総帥候補である。会議は進行するにつれて混迷の度を増し建設的であるというより泥仕合となりかけた刹那、No.2は第3の候補を招き入れた。観た所、若造で体も小さく大きな戦闘力を具えているようには見えない。直ぐに査問が始まった。
結果は観て頂くとして、二転、三転、四転と思いがけない展開が続き、結末のどんでん返しも見事な展開、笑わせる工夫も随所に仕込み随所に知恵を散りばめた脚本が良いこと。2作品共通で用いられる舞台美術の構造は良く考えられており、その使い方が上手いので実に良く機能していること、役者陣の演技、演出の良さ、照明・音響の上手さも相俟って流石にラビ番とも繋がりの深いV-NET作品に仕上がった。
「因と縁とがあるものそ」
 こちらは別の意味で知恵を感じる作品であった。物語は新作の制作現場である。脚本家、プロデューサー、ディレクターが侃々諤々の討議をしているが、互いの罵り合いになってしまって一向に話が煮詰まらない。毎度のことなのであるが、どういう訳か、この3名が組んだ作品は必ずヒットする。今回は、アシスタントディレクターが不思議な人物を連れてきた。極めて優秀は催眠術師である。他の番組にレギュラー出演している人物であったが、会議中の3名は、この女性催眠術師の実力を信じることができなかった。そこでアシスタントディレクターは、彼女に頼んで各々に術を掛けてもらう。忽ち彼女の実力が本物であることが判明し、3名がこれほど相容れない原因として前世に原因があるのではないかということが考えられた、果たしてそれが正しいか否か、彼女の催眠術を用いて3名各々の前世を探ってみると。予測通り前世の確執が現世の不仲に影響を与えていた。然るに前世に於いてこのような因縁が現れるということは前々世に於いても悪縁があったと考えられる。そこで更に前世を遡ってみると予想通りであった。詰まりこのままでは永遠にその前に遡らねばならないことになる。完全なトートロジーの罠に嵌ってしまう訳だ。
 一般に論理の展開というものは、そのオーダーを決めて仕舞えば、その後の展開は先鋭化する他に無い。これがトートロジーの罠に嵌った原因である。ここから抜け出る為には発想を転換する知恵が必要となるのだ。その転換を今作の脚本家は見事にやってのけた。その鮮やかな手並みに応え、役者陣の演技も良く演出もグー。こちらも流石V-NET作品と感心し、自分の評価はドロー。イーブンとした。
ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

知人が行けなくなったというので、そのチケットで夜の回を拝見。会場に入ると客席の女性率の高さ、それも若い女性が多かったのにびっくり。ベタな青春劇、と言ってしまっては身も蓋もないが、そのベタさが気持ちいい舞台。昼に1本舞台を観てから一旦帰宅する必要があったので、頂きチケットとはいえ、正直なところ雨の中をまた出かけるのは気が重かったのだが、劇場を出るときには晴れ晴れとした気分に。

オーバーラップ

オーバーラップ

ヨルノサンポ団

布施PEベース(大阪府)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★

とても興味深い内容
LGBTや同性婚など、家族とは何かが問われかけている現在、益々今の平均的な家族は減少傾向になる
少子化は想定以上に加速し(想定自体が甘いのだか…)ていく現在、家族の抱える問題も多種多様に
繋がらなくとも生きていけるようには考えラレないかな…

ミュージカル 『SPY×FAMILY』

ミュージカル 『SPY×FAMILY』

東宝

帝国劇場(東京都)

2023/03/08 (水) ~ 2023/03/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/25 (土) 18:00

ストーリーは分かっていたので、その点でのワクワク感は無かったが、
演者の歌声が素敵で演出も面白かった。

天国への登り方

天国への登り方

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/25 (土) 13:00

安楽死について考える機会を与えてもらった。
ファンタジーな世界に引き込まれ、心に残る演劇だった。
いつもながら群舞が綺麗で圧巻。

手のひらに、春

手のひらに、春

ツイノ棲ミ家

新宿眼科画廊(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 繊細で上質、観るべし!

ネタバレBOX

 鰻の寝床のような空間であるが、ホリゾント手前に白い幕を天井から床まで垂らして袖を作り、開演時は画廊という設定なので板上はフラット、両側壁には絵の描かれたパネルが3点づつ掛けられている。場面に応じて袖の幕の手前に立方体を並べてカウンターを拵え、コンビニのレジとして用いたりもするが、袖を構成する幕自体が、開演時画廊としての設定では個展の出展者が一番描きたいと望んでいた作品を据える場所として選ばれた場所という設定になっており、今作の中心的なテーマと関わる非常に重要な場所である。今作が優れている点の中でも出色だと思われるのは、最後迄此処には実際の作品が展示されず、観客のイマージュの中にその姿が想像される点にある。極めてセンシブルな作品なので内容の詳細は差し控えるが、表現する者の抱える絶対的な孤独と社会参加を何とかし続けることで自らを確認し生きてゆく人々との微妙で精緻なずれや内面的齟齬を、連れ子を持つ親同士の再婚という形で二卵性双子姉妹という具合に見られ乍ら育った姉妹の物語として編んだ秀作である。因みに出捌けは観客席裏と袖を利用。演技、演出、スタッフの対応も良い。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いろいろ詰め込まれていて、楽しかったです。それぞれの田中角栄さんも上手でしたね。熱演でした。名前や逸話は聞き及んでいますが、こんな風に整理されて見たのははじめてです。いろんな考え方があると思いますが、精一杯仕事を任せて、責任は自分がとる。いいですね。舞台の方はそもそもオペラを聞いたことがないのでわかりませんが、いろんな要素が入っていて面白かったです。

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