
金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
凄かったけど・・・
どんな劇団か全く情報を入れずに観に行きました。
始まってからは役者さんの驚異的な身体能力を活かした殺陣に圧倒されっぱなしでした。最初はサーカスを観る感じで楽しかったのですが、正直途中から飽きてしまいました。
確かに殺陣はすごいけど、2時間10分も殺陣ばかりだとどうでもよくなりました。
殺陣ばかりでストーリーに使う時間が少ないうえに「この人たちの目的とその動機はなに」があまり説明されず雰囲気だけで前に進めているのでのれません。
登場人物も半分くらいの人数でいいのでは、というくらい無駄な人が多かったです。
マイナスなことばかり書いてしまいましたが、宣伝の通り殺陣は本当にすごいのでこれだけでも観る価値はあると思います。

恋 其之壱
ユニットR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★
ネタばれなし
アヴァンギャルドと言われながら、意外に描いているの内容はシンプルそのものだ。
生前の岸田理生を見逃したのが、未だに悔やまれる。

『ゴミ、都市そして死』 『猫の首に血』
SWANNY
世田谷パブリックシアター(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★
残念な舞台とはこの事か・・う〜む残念。
踊りのある舞台で世田谷パブリックの3階席は、ハズレ。横に向かってアピールする振りが、シラっと覗けてしまう角度だ。だが、そうした事ばかりでもなさそうだ。これほど拍手が乏しく、呼び出しもなかった舞台は初めてである。再演とあって期待した『ゴミ、都市そして死』の方を観劇したが、色んな難点があった。初演データをみると、俳優は若干陣容が変わり、根拠はないが初演が優位にみえる(横町慶子、羽鳥名美子、宮崎吐夢の名がある。例えば宮崎吐夢の食った風情がこの芝居に合いそうである)。あと振付のスズキ拓朗はこの2年で評価を高め、再演チラシには大文字で出ていた。しかし劇中に出て来る踊りも今ひとつ洗練されておらず、それ以前に、踊りが出てくる意味が判然としない。歌も然り。度々、俳優が歌うが、伊藤ヨタロウや渚ようこ等「歌える人」以外の役もオンステージをやる。ドイツ語の古い歌のようで、「歌い上げる」のだがどうやら口パク。それと判るように見せたいのか、「歌っている様子」として見せたいのか、そもそも芝居全体の演出の方向性が見えない中では位置づけようがない、というのが正直な所。上手い下手の問題ではない(折角うまい歌声が響き渡っても、妙に虚しい空気が流れる)。緒川たまき以外の娼婦が「その他大勢」に見えてしまうのも悔しい。こういうのは嫌だ。
また、皆なぜか口跡・抑揚に問題あり、噛みはしないが、意味を伝える正しい抑揚で台詞が稽古されていない感じ。それでなくても抽象度の高い戯曲である。意味が入って来ない事がえらく多い。また肝心な言葉(語尾など)をつるっと言ってしまう(良い滑舌を見せて挽回したい?)。もう何なんだよ、と思ってしまう。
劇の作りの細かな部分が雑、投げやりに思える。その最たるものが、ラストだ。いくらか判り易く意味が頭に入ってくる会話の最後の言葉で、ストンと照明が落ちる。それまでの雑然とした流れを、せめて反芻する時間、闇を作ってくれるかと言えば、全く。さっさと照明が入り、既に一列に並んだ俳優(並ぶ動きがうっすら見えるので終演だと判る)。他の俳優も袖から登場するが、並んで礼をするまで拍手が起きない。拍手を惜しむ観客も観客だと感じたが、不消化感は確かに大いに残った。何しろラストさえ観客を突き放すのでは、作り手が真正面に向き合おうとしていないと、見えても仕方ない。
この歪な作りは、舞台美術が加藤ちかである事も意外だったが、せめて空間に美を追求してほしい所、これがシュール。背後に月面の円弧がドカンと置かれ、その前に安っぽい箱(娼婦の部屋などになる)があり、下手の外階段から箱の天井に上がれるがさほど活用されず、そこに昇って歌ったりする意味も不明。袖は左右三段、黒の替わりにレースが吊られ、クリスマスツリーにかけるような電飾が一本、アーチ状に渡してある。場面として出て来る(高級?)クラブを連想させ(歌もそこで歌っている態で挿入されるようだ)、またそこで展開する事がいかにも作り事な「お芝居」という演出意図もあるかも知れない。
とにかく全体に美的でなく、床も汚ない。「汚れた床」を示すなら、もっと収まりの良い色があったのでは・・ただ汚ない。でもやはりそれらを一つの統合された表現とするための、俳優によって作られるべき世界が、もう一つ作れていなかった事が敗因だろう。
ファスビンダーの戯曲は隠喩的で、書かれた当時の現実が踏まえられているのは確かだと思える。この芝居には娼婦たち、客引き(娼婦の一人の恋人=ヒモでもある)、金持ちのユダヤ人、ゲイたち、ナチスの残党らしき者などが出て来る(かの国の良識人にはカンに触る人物ばかり?)。特にナチス残党については、これを語る事じたいがスキャンダルな事であったと想像される。ドイツの病理=ホロコーストを生んだ=を象徴するナチスが現存して虐殺を悪びれず正当化する姿が、ドイツ人にどういう感覚を呼び起こさせたか‥翻って、日本はどうか、という感覚が舞台に何一つ流れていない(私は感じ取れなかった)。また、世間ズレした同業者の中で、独自な感覚を保っている娼婦(緒川たまき)の恋人は、彼女を客に売っていながら「やつの一物は大きかったのか」等と詰め寄り、彼女が「20㎝くらい」「ビール瓶の太さ」と答えると、「売女」と罵って殴る場面がある。サディスティックな感情を爆発させる瞬間とは、もっと自分の内奥に快楽が迸っているはずだし、冷酷で鋭利な姿に観客をハッとさせるものがあるはずだ(女も敢えて「でかい」を誇張し、挑発している感がある=屈折・頽廃)。ここは作り手としてはイメージしやすい場面だと思うが、いまいち迫れていない。
音楽(歌以外の)がまた奇妙で、心地良くない。中でもラストの音楽が最も安っぽく、観客の「共感」を拒否する。「観客を裏切る」的な演出は、伝えるべき事が伝わった上で効果を為すのであって‥。とにかく残念。
ただ、ファスビンダーのテキストに触れる機会とはなった。
付言:初演の紀伊國屋ホールと世田谷ではだいぶ劇場の趣きが違う。いかにもプロセミアムの枠の中で展開する「お芝居」を横から観る、という雰囲気の紀伊國屋には、あの舞台美術は有りだったかも知れない。

ツキノオト
満月動物園
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
登場人物 キャスティングがいい
登場人物 キャスティングがいい
上原日呂さん演じる ぼーっとした瑠璃 組紐職人
河上由佳さん演じる彩子 なぜ そこまで自分の事は後回し
丹下真寿美さん演じる 死神 鈍が明かす彩子の祖先の辛い悲しい人生
西原希蓉美さん演じる朱鷺 とても優しい 気持に正直に生きる
諏訪いつみさん演じる 菖蒲 しっかりとして気の強い賢い女性
加藤光穂さん演じる常磐 可愛い この出演人に混ざり 普通に見える 良いですね
信平エステベスさん演じる琥珀 ふらふら いい加減な言い訳男 ぴったり 古田里美さん演じる彩子の母 東雲 いつもふわっと突然やってくる 彩子の実の親ではなく炭鉱で亡くなった友人の娘が彩子 彩子は知ってねだらない子になった。 微妙な母の心がいい。
竜崎だいちさん演じる死神 珊瑚 オープニングから歌 ♪優しさと・・・♪どんどん出てくる 予感させます。 中村ゆりさん演じる死神 杏 純の友達 杏が瑠璃の組紐を菖蒲の靴下へ元サンタの癖 このときの嬉しそうなやっちゃたな感じ 観てる私も楽しくなった。

ツキノオト
満月動物園
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
今回はキュートな死神
これまでは観覧車が倒れてから始まるお話でしたが、今回は観覧車倒壊に向かってゆくお話…。
丹下さんのキュートな新米死神が導く、悲しいお話…。
お互い好きなのに、すれ違う切ないお話…。
毎回、泣かされてしまいます。

山の声-ある登山者の追想
カムヰヤッセン
ウイングフィールド(大阪府)
2015/06/13 (土) ~ 2015/06/15 (月)公演終了
満足度★★★★
挑戦し続けると結果はそこしかないのに。
湯又までもう少しや がんばりや 先輩 花子 登志子 わるいが少し眠らせてくれ。最後のシーンが悲しかった。
挑戦し続けると結果はそこしかないのに。
街に居ったら拭けば飛ぶような労働者 山に居ったら人とよう歩かん山男
登山の準備から、孤独の中で、想い 振り返り 気力を持ち続け 自分の力を信じて限界を越える。また また 繰返し 走る 転けるまで、 勇気 知恵 極限の状態

『リア王』他一編、…公演は無事終了いたしました。お越しの皆様、ありがとうございました。
楽園王
pit北/区域(東京都)
2015/06/26 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い!でも・・・
2作品ともとても面白い演出の作品。ぶっ飛んでたなぁ。キャンディーズだけじゃなく,衣装,台詞の言い回し,構成,原作の枠をはるかに超えて,楽園王の作品,世界でしたね。これは観るたびに面白さが拡がっていくんだろうなぁ。日程的にもう足を運べないのが残念。

この町で、僕はバスを降りた
がっかりアバター
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/06/11 (木) ~ 2015/06/15 (月)公演終了
満足度★★★
がっかりアバター節 ぶっ飛んだ芝居 ゲー吐きそうかも
がっかりアバター節、初めての方は、初めてじゃなくても、しんどいかも ゲー吐きそうかも、思春期の頃に繰り返し観る悪夢を延々芝居で生々しく繰り返し見せます、それぞれが、失った物とその結果 ぶっ飛んだ芝居 しんどかった。 条あけみさんの演技が素晴らしい。

楽園
南河内万歳一座
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/05/31 (日) ~ 2015/06/08 (月)公演終了
満足度★★★★
楽園であの日と今の間で何かを待ちながら飲みたいものです。
何も言わなかったおじさん が自転車を持ってきた ボロボロ 草が絡んでいる 乗っ行く
楽園 で待った 待っていたが 色んな人が集まる 楽園 先頭の3両 持ち主を失った自転車 乗り遅れたから 後ろの車両 追い付けない 戻れないあの時 もうあの時だから とりあえず今を行く 楽園であの日と今の間で何かを待ちながら飲みたいものです。

『ニシムクサムライ』 ~0年代の人間事変~
(有)マッチポンプ調査室
明石スタジオ(東京都)
2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
猛烈なお芝居でした
まさにごった煮なエンターテイメントでありながら、決して雑多な感じのしない作品で、とても面白かったです。
フライヤーを見た時は「うーん?」と感じていましたが、想像以上に「0年代」が作品の基盤としてしっかりと据えられていて、だからあっちこっちに行きつつも最後まで一つの作品として面白いのかな、なんて思いました。
「なにか意味あるのかな、この演出」と思った演出が悉くちゃんと意味があったりして、実はすごく緻密に作り込まれてるんじゃないでしょうか。
ストーリーはその「0年代」が主軸の一つとしてあるのはなんとなく感じ取れますが、情けない話自分の理解力では細かな伏線含めてテーマが完全に理解できたとは言い難いです。
ただ全体として「理解」よりも「共感」とか「感動」とか、そちらの観点で楽しんだ方がいい気がします。「考えるな、感じろ」的な。
そうするとなんだか心に響くものが一杯あって、役者さんたちの生の存在感がさらにそれを助長してくれます。
30歳前後の人は特に、何かしら思うところがあるのではないでしょうか。
あとは殺陣が本当に見事で。すごく好きです。
非常に大変なのは重々承知しているのですが、しょせんは一観客、やっぱり殺陣には「音」がついていて欲しいと思ってまして…そのタイミングがバッチリ!
この舞台の殺陣は音と照明の演出がかっこよさを最高に引き立てていたと思います。
スピード感と、キメポーズ的な「タメ」のバランスも抜群で、アクションシーンがかなり多いのに全然飽きませんでした。
あと、個人的に今までシリアスな場面で笑いを混ぜ込むのは視点が定まらなくてあまり好きではなかったのですが、この作品はすごくそういうシーンが多いのに不思議と嫌じゃありませんでした。
中途半端じゃなくどれもメインで使えるようなネタを組み込んでくるからでしょうかね。素直にすごく面白かった。
ストーリーもアクションも笑いも、全部が「それメインです」と言われても納得してしまうようなクォリティでごった煮になっているので、役者さんの演技含めて本当にエネルギッシュで、観終わると心地よい疲れに襲われる、そんな作品でした。

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了
満足度★★★
『カム・ブロォ・ユア・ホーン』
アメリカンホームドラマを彷彿とさせるような小洒落た台詞回し、言い回し、オーバー気味なリアクションが良いですね。
とても雰囲気が出ていたと思います。
「HAHAHAHAHA」みたいな笑い声が今にも聞こえてきそうです。
父親役のNPO法人さんの演技が抜群に良かった。
ダンディな頑固親父。時に威厳たっぷりに、時にコミカルに演じられていて、非常に魅力的に映りました。
野口オリジナルさんのドグサレ化前後の変わり様もお気に入り。
逆に女性陣2人が今ひとつピリッとしていないような印象を受けました。
そして、全体的にセリフを噛んでいる場面が散見されました。
上演時間は90分だったのですが、体感時間で2~3時間に感じました。
セリフ量が多かったからなのか、それてもテンポが悪かったのか。
兄弟2人がクビになったあたりで集中力が切れてしまいました。

永遠にムーン
合同会社シザーブリッツ
笹塚ファクトリー(東京都)
2015/06/23 (火) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いの神様がいるのか
最近は舞台を観に行ってませんでしたが、これは本当に大当たりでした!笑いも笑ってあっという間、もっと観たかった〜!
割り合いで言うと、95%の笑いと5%の感動ですかね。この5%が泣かせようとかそういう感じじゃなく爽やかで、面白さの中にもほどよい感動が盛り込まれてます。
それにしてもよくぞあの強烈なキャラ達をまとめあげたもんです。ドタバタに巻き込まれてくW主演のお二人の息のあったやり取りも素敵でした。ラスト、意外なキーワードでグッときました。星五つ!!!!!

悪い芝居 vol.17『キスインヘル』
悪い芝居
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/06/26 (金) ~ 2015/06/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
楽しいぃ〜っっ!!/約140分
アホらしくて妖しくて思索的で、バンドを従えての生歌もあって、今回もめいっぱい楽しみました!

音楽劇「走ることは歌うことだ!」
オフィスコットーネ
山王オーディアム(東京都大田区山王1-14-7)(東京都)
2015/06/26 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
スズキ拓朗氏のワールド全開!!
昭和39年、東京オリンピックの時代の映画をベースにしているらしい、この音楽劇、楽しんできました!!とにかく、ダンサーでない演者たちの踊りの完成度の高さにビックリした。スズキ拓朗氏の振付構成演出ですから彼の世界観がドワァ~と広がっていてスズキ拓朗氏のファンである私は大満足。ストリーも分かりやすいから芝居の内容もスッと入ってきて古き良き懐かしい舞台を堪能できた。ちょっとヤミツキになる公演でした!! 池田朋子さんのファンでもあるけで彼女の新しい魅力を発見して得した感じです。

二都物語
新宿梁山泊
花園神社(東京都)
2015/06/20 (土) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
梁山泊テントの中興の今
鄭義信作品と唐十郎作品の両輪で、テント主体で活動していた梁山泊が、劇場公演そして芝居砦へ拠点をシフト、その後韓国との交流や金守珍の映画製作もあったりする中、勢いのあるテント公演も維持、劇場公演では劇団1980との共同、そしてあの趙博の参入‥と様々な場面があった。そうした新宿梁山泊の幾つかのエポックの、また一つを数えたのが昨年のテントへの大鶴義丹の登場だ。これには過分に懐古趣味も入っている。先日逝去された扇田昭彦氏の著作に、私は当てられた一人。見てもいない60〜70年代のアングラ演劇を観た気になり、憧憬した。唐十郎作品を「飲み込む」のに歳月を要した自分だが「本家」の唐組に昨年初めて足を向けた。横国教授時代の氏の姿を一度目にした時とは変わり果て、杖をついて歩く姿に、涙した。その2ヶ月前梁山泊『ジャガーの眼』にて、大鶴は主役として舞台を走っていた。うまい(舞台)役者ではないと予想していたが、予想に違わず。にもかかわらず(親の七光でなく)遺伝子というものは何か不思議な働きをするものか、大鶴義丹というコナレない体に父の魂が乗り移りまるで操られ、そして本人は必死に付いて行こうともがく姿が見えた。理屈抜きとはこの事で、そう見えてしまう自分に客観的な評価は無理である。 ただ、そこには「受け継いでほしい」と思わせるものがある、という事は言えるだろう。何をか。‥唐十郎の戯曲にある、底辺からの声、祈りのようなもの?人間の根本に温かく寄り添い、永遠の正義としてあろうとする精神、とでも言おうか。(格好よすぎか..)
そして今年。大鶴義丹はそこに居た。韓国公演に向けて作った40年以上前の作品の再演という事で、話の通りがシンプルである分、「飛躍しまくり度」は影を潜めた感じがした。それと、玄界灘を渡って‥‥朝鮮から日本へ、日本から朝鮮へ‥‥数多の涙を飲み込んだ歴史の海に、思いを馳せるところへ観客を導くのには、結構高いハードルがあったと思う。だがもう一点、「理屈抜き」の快楽がテント公演にはつきもの、今回も幻惑されたがこれは実際にその場で体感するしか。
テント芝居を本気で作り込み公演を打つ事は、無駄を憚る世情ではきっと疎まれて来るに違いない。梁山泊のテントが未だ健在である時代を、来年もまたその先も噛みしめたいものだ。

俺の白飯を超えてゆけ!!
ヨーロッパ企画
駅前劇場(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★
びっくりした
ヨーロッパ面々&加藤啓さん目当てで行きました。
・・・びっくりするほど面白くなかった。
忙しい中、無理やり時間作って行ったのに。。。

『アラホォーオーゲー』
コヤジ劇場
劇場MOMO(東京都)
2015/06/24 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

Windows5000
壱劇屋
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
Windows5000観劇
なんかすごくぐだぐたしてた。いい意味で。
変に緊張せずに観れたし、素直に面白かった。
あと、ジャングルと風呂以外はWindowsの世界じゃなく
私生活でも同じような生活をしてそうと思えるくらいピッタリ当てはまってたと思う。そのおかげで、より面白く見えたんだろうな。
端の方の席で肝心なとこ見えないとかが結構あったのは
ちょっと残念やったと思う。
客席確保もあるのでしかたないと思うけど
全体が見える席だけにしてもよかったのでは?とも思う。
面白かったからあんまり気にしてないけど。(笑)

『ギア-GEAR-』Ver.3.70
ギア公演事務局
ギア専用劇場(京都府)
2013/11/01 (金) ~ 2015/08/30 (日)公演終了
満足度★★★
-
個々のパフォーマンスはすごかった。全体で一つの作品としてみると、内容が薄いので、「作品」をバージョンアップしていってほしい。

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
『カム・ブロォ・ユア・ホーン』観劇
舞台との距離が近く、お芝居の空間を共有できる素敵な舞台。
楽しくて、おもしろくて、でも、心にしみる所もあり。
役者さん一人一人が個性的で、それが、つながって、とても楽しめる舞台でした。