最新の観てきた!クチコミ一覧

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「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

Sky Theater PROJECT

小劇場B1(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
しっとりくる家族ドラマ&恋愛モノ。予知能力のような設定も自然な感じで、淡々とした丁寧な芝居作りには好感が持てました。

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

Sky Theater PROJECT

小劇場B1(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★

アンチテアートル?
劇的でないものを描いた、極私的な作品。

ネタバレBOX

描かれるのは、実際、どこにでも転がっている日常だ。ツグオは、12年ぶりの帰郷である。単に仕事が面白くなくなった。3人でやっていた仕事を1人でやらされたりのハードワークも好い加減嫌になったので、母の具合が良く無いのを逃げ口上に帰って来ただけである。
 ところで、実家は、駄菓子問屋で、元カノのみゆきはツグオの親族の経営するこの会社で働いており、遠距離恋愛がぽしゃったことを愚図愚図根に持っている。ツグオ不在の間に無論様々な変化があった。社長だった父は亡くなり、現在は叔母が社長だ。みゆきは、バリバリの有能社員ではある。他に橘という女子社員が居て、中々優秀なのだが、彼女には不思議は特技がある。他人が生涯、どのくらいの酒を飲むか、とか容器に入った液体の量が何ccあるかなどを正確に言い当てるのである。母の病気を見付けたのも彼女であった。酒好きの母が、今後どれだけの酒を飲むかを透視した所、酒好きの彼女が今後飲む量が異常に少なかった為、受診を勧め、その結果、母の体調が悪いことが判明したのだった。
 演劇的な設定は、橘の特殊能力くらいで、後は、ホントにありそうな話がだらだら続く。
超熱海殺人事件サイコパス

超熱海殺人事件サイコパス

猛き流星

元・立誠小学校(京都府)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

マシンガンのようなセリフの連射!
2時間弱に及ぶ、マシンガンのようなセリフの連射!
圧倒的なセリフの量!
そしてカタルシスのような展開!

とっても楽しく拝見できました!

面白かった~!

青色文庫 -其弐、文月の祈り-

青色文庫 -其弐、文月の祈り-

青☆組

ゆうど(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aを拝見
目白にある古民家を利用したギャラリーでの公演。門構えにも風情があり、門を入るとアプローチの傍は庭、トクサ等も植えてある。奥ゆかしさが偲ばれよう。手入れが行き届きすぎていないのも良い。上がり框で履物を脱ぐと正面が受付。楚々たる美女が、対応してくれる。

ネタバレBOX

 左へ進むと蚕農家のような高い天井には明かり採りの窓が設えられ詩的なイマージュを喚起する、板の間である。更にその奥が畳の敷かれた六畳間。上手、奥には凹みが作ってあるので、部屋を使う者のイマジネーション次第で如何様にも変化させることのできる自由空間である。尤も、上手中ほどの自由空間には、蛇口が取り付けてあり、水の神様と言われるツチノコのような形をした木像が鉄の舌を出している。他に、埴輪で表現された馬のような形のオブジェ、書籍の入ったエリア等々。
 奥のフリースペースには、今回、硝子の器に入った蝋燭に火が灯され、風が吹けば揺れそうな、か細く極めて脆弱な守りの壁にもガードされて、命の火が燃えているようにもとれる。
 作品は二点。小川 未明の「野薔薇」と太宰 治の「十二月八日」である。無論、二編とも戦争に纏わる作品だ。だからといって、自分のように、蝋燭の炎を命と読むことは強制されない。
 何れの作品も最初と最後に風鈴の音が聞こえる。脚本レベルで、未明の作品には殆ど手は加えられていない。太宰の方は、ある程度、手を加え、アレンジされているが。
 演者たちの巧みな朗読とゆったりした時間を存分に楽しむことができる。
役者陣の朗読レベルの高さ、シナリオの的確と雰囲気を作る巧み、また、椅子の用い方、役者のオンオフが横向きに座る、正面を向くという単純で明快な所作によって表現されている点でも、暗転を少なくし、緊張を程良く継続する手法として作品内容ともあった手際の良さと同時に品を感じさせるものであった。
「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

Sky Theater PROJECT

小劇場B1(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

どこかにある風景!
人の未来が読まれてしまうのにはいささか抵抗あるものの、それも悪いことばかりでないというのが解りました(笑)
他人の人生のワンシーン観させてもらい、また心が広くなりました。
自然な演技、特に、女性陣と荒井健太役良かったです。

ネタバレBOX

駄菓子問屋が舞台。
恋人を置いて12年帰らなかった次男が、仕事をやめて母の介護を手伝おうと実家に戻ってから起こった日常の話。
僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

引き込まれます!
モノクロ版観劇。素晴らしかった!最初から最後まで紡がれ続く言葉。最初から最後まで動き続ける登場人物。少人数の利点をとてもよく利用した演出が人数以上のパワーと奥行きを感じました。加藤さんの演じ分けが凄かった。とても完成度高い作品だと思います。カラー版も観たくなった!

25528+

25528+

はちみつシアター

テアトルBONBON(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ハチの一刺しでした。
戦後70年、そういう数字だったのですか、意外な題材でした。
芝居は83らしさ満開でした。面白かったです。
オリジナルテーマ曲「+++(カラカラカラ)」はノリがいい!

ネタバレBOX

宝をめぐる、”工場女子”、”キャットヒス”、”新日本”の戦い!
意外にも野の中身とは、戦争に欠かせないミサイルの設計図でした。
残夏-1945-(ざんげ)

残夏-1945-(ざんげ)

サイン アート プロジェクト.アジアン

座・高円寺2(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

胸が痛い!
ろう者と健常者の芝居。
何といっても、原爆の爆発音と焼け死んだ妻を背負って歩く姿がリアルで胸が痛い!
最後にろう者である母親と娘と分かり合える主人公の笑顔が印象的。

ネタバレBOX

両親と娘がろう者であるバツイチの主人公が、通訳の元夫と共に自ら興した企画の取材で疎遠になっていた長崎に住む母親に戦争と原爆の話を聞きにいく。さらに今まで決して話すことがなかった母親の生い立ちを聞きたくなる。重い口を開いた母は、実は祖父母もろう者であったことを打ち明け、戦時中をどのように生き抜いたか、恩人となる隣人の倉田夫妻の交えながら話し出す。
銕仙会定期公演<7月>

銕仙会定期公演<7月>

銕仙会

宝生能楽堂(東京都)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/10 (金)公演終了

満足度★★★★


3時間15分。能「浮舟」、休憩10分、狂言「土筆」、能「善界(白頭)」。人気があるようで、客席がだいぶ埋まっていた。

阿弖流為

阿弖流為

松竹

新橋演舞場(東京都)

2015/07/05 (日) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

満足度★★★★

現代感覚
歌舞伎に現代の演出を用いたもの。予備知識が不要なので観ていて楽だった。両花道になっていて小劇場のような臨場感があった。光るリストバンドが全員に配られ、終演直前に自動的に光る仕組みで会場に一体感が出て、ミュージカルのカーテンコールのようなノリだった。

ハリー

ハリー

KARAS

シアターX(東京都)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/11 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1532(15-220)
19:30の回(晴)。

19:00受付、19:15開場(チケット記載の整理番号順)。

2014/2に上演された「ハリー」の再演、佐東さんのソロ、19:35開演~20:33終演。

今回は、舞台、タルコフスキー(映画)、レム(原作)の3つの「ソラリス」が頭の中でせめぎ合うようでした。

冒頭聞こえるのは「海」の声、響く噴射音はハリーを乗せて飛ぶ宇宙船の音、ギリギリした音はハリーが再生する音、水は地球。

照明が鼓動し、頭上、円形に吊られた棒状の照明は3Dプリンターのようなもので、その中でハリーは何度も再生、苦悩を繰り返すようにみえる。

前回も描きましたが、ハリーの衣裳の一部が放電のように輝くのはどうしてでしょう?必ずしも、しわになった部分が光るのではなさそうなのが不思議。再生神経の情報伝達=電気なのかなと。

15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

①Mrs…☆4 ②20歳…☆3.5 ③MU…☆4 ④第27班…☆5 ⑤ジエン…☆4.3 ⑥シンクロ…☆4.3
(各団体についての個人的評価)
①Mrs…☆4
役者2人の演技と、場(シーン)の雰囲気が良かった。

②20歳…☆3.5
前半のああいうシチュエーションにはちょっとあこがれますね。

③MU…☆4
ああ、まさかこんなドラマ性が…!と思いました。

④第27班…☆5
あと2回は観たい。作品全体も良かったし、鈴木さんとゆうなさんの演技がとても良かった。

⑤ジエン…☆4.3
最後列の席に座っていたけれど、出演者が全員、視界の中にすっぽりと収まってくれて、
この席で観やすかったと思いました。
ストーリーなど全部は理解出来なかったけれど、空間の使い方や、歌の使い方が良かったと思います。

⑥シンクロ…☆4.3
台詞そのものの言葉の使い方や、音楽の使い方など、演出面がおもしろくて良かった。

(その他)
全団体に共通する部分の舞台美術…☆5
とても良かった。どの団体の作品にもちゃんと合ってたと思う。それでいて、今回の15mmの舞台美術としてちゃんと個性を出せてたと思います。

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

Sky Theater PROJECT

小劇場B1(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★

地に足のついたお芝居を丁寧に作っていきたいという心意気は伝わったです
人物描写とか、らしい雰囲気=場の空気の表現が良く・好みだったです。

でも水分量の解るお姉さんの設定が今ひとつ突っ込み不足だったかなぁと思えた1時間40分

ネタバレBOX

ZOO KEEPERってゆう温度が視認できるという特殊能力を持つ主人公の話が漫画であったが、これくらい能力を使ってみて欲しかったかしらと思えたデス。(劇中で各人の水分使用?摂取量とか涙の量とかも予想するんですが、(限界酒量もわかるようです)人の頭上に無重力状態の水分の球みたいのが見えるそうで、それが少なくなって無くなると死ぬような話をしていましたが。普段使いの水分と頭上の水分球との関連性の説明が不足していたなぁとも感じました)=(人の寿命がわかるとは・・・これだけで話が何本も出来そうな設定に思えたデスよ)
開演前の口上(小劇場で電子機器の電源うんぬんは当然として、帽子をとって!というのは珍しいですね~きちんとしてるなぁと拍手でした)がスーパーマリオの音楽でしたな、
で開演時間守ってて舞台セットもよく作りこまれていました。
できればチラシとかに書いてあった荒筋とか、人物背景なども解りやすく舞台上で上手に解説してくれれば嬉しかったなぁと思ったデス。

で~話は、橘 真澄さんは1年ぐらい身を隠すような意味で会社に厄介になっているらしいと。(女社長さんが事情知ってるらしい・・=明確な話は出ないが、そろそろここを出るかな?というような話もあり。)ツグちゃんは結局昔の彼女とよりは戻さない(?でいいのかな??)で失業保険食いつぶして東京に戻るコトになる。ツグ母は何とか病気と折り合いはついたようです。で劇的だったのが、会社辞めて喫茶店を始める御夫婦のコーヒー消費量をみてあげると・・・・妻は大量であるのに夫は9杯分・・・すわ死ぬのか?事故でも・・と思わせといて。実はコーヒー嫌いだったというオチ(^^;)愛する妻の好きなコーヒーを付き合っていたという愛情深い良い話でありました。・・ここくらいで劇的なことが、他で起こんないのがチョット残念に思えたんデスよ。

ちなみにツグちゃんの実家の菓子問屋は株式会社タイラという設定でしたが、家族経営のこともあって有限会社(今はもう作れないらしいですね・・)の方が合ってるかなぁとかも思いました。
25528+

25528+

はちみつシアター

テアトルBONBON(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

みんな素敵!!!
アドリブがこんなにある劇を初めて鑑賞しました!
役者さん1人1人のレベルが高いから出来ることだと思います。
あとみんな美人でした(≧∇≦)
ファンが多いのも納得です…
また観に行きたいです!

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

モノクロ版観劇
もう素晴らしいの一言に尽きる。最近の天幕旅団,それはもう素敵な舞台を見せてくれており,最初から期待はしていたのだけど・・・3年前にもうこんな舞台を作っていたのね。ホンは完璧でしょう。そして,モノクロ版はオリジナルと同じ演出とのことだけど,演技は磨き上げられているんでしょうね。表情,動きの緩急,間,魅せ方,もうゾクゾクしちゃいました。期待以上のものをみせてもらいました。こうなるとカラフル版,気になるよね。同じ物語が全く違う舞台になるっていうんだもの。それも,このメンバーで演じるんでしょう。無理をしてでも,絶対,リピーター割引当日券で飛び込んで観てやる!そう決意をするくらいの見事な舞台でした。

「エル・サボタージュ」「知り難きこと陰の如く、 動くこと雷霆の如し。」

「エル・サボタージュ」「知り難きこと陰の如く、 動くこと雷霆の如し。」

Office ENDLESS

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2015/07/04 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

エル・サボタージュ
テーマがテーマだけに終始重苦しい雰囲気。登場人物が抽象的なゲームを行ない、難解度はさらにアップ。もうひとつを見ないといけないかなあ。

新芝浦食肉センター

新芝浦食肉センター

ぬ企画

中野スタジオあくとれ(東京都)

2015/07/06 (月) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

病んでると思いきや
生物としての本質に迫ったコミカルながらも奥の深い作品。

15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

好企画!
この企画3年ぶりとか。
そんなに期間が空いていた印象はなかった。
いろんな劇団や団体が短編を上演する企画は結構あるからかもしれない。
しかし、この企画はそういった中にあっても、レベルの高い好企画であると思う。

ネタバレBOX

全部見終わって思ったのは、「本気度が高い」ということがある。
15分だと一発ネタで笑わせておしまいというのが多そうだが、そうではない。
どの劇団も、この企画を軽く考えていないし、戦闘モードにあるな、と受け止めた。

それぞれの感想を以下に書く。

■Mrsfictions『ミセスフィクションズの祭りの準備』★★★★★
幼稚園で行われるお祭りの日に、かつてのいじめられっ子といじめっ子が、ダイナマイトを手に襲撃し自爆しようとするキツイ設定のストーリー。
当日パンフを後から見ると、それぞれの役名は実名を使っているのかと思っていたら、忌村、犯野となっていた。音で聞いたらわからないやつだった。
犯野を演じた岡野康弘さんは、ヒゲを含めてその風貌が地元のセンパイ風で、ナイス!
しかし、実は…という展開がいい。
今村圭佑さんの、ちょっと捻れたキャラも面白い。
大口開けて笑うというより、ヒリヒリするような笑いが支配する舞台だ。
オバQ音頭のタイミングもいい。2人の関係とそれぞれの境遇に音頭が響き、哀愁さえある。
ラストは、そういう感じになるんですよね、と、まあ落ち着くところに落ち着いた印象。
2人の掛け合いのテンポがいい。さすがに主催団体だけあって、手慣れた語り口。
コタツがとても悲しい。


■20歳の国『消えないで、ミラーボール』★★★★★
前の団体からの転換から、うまく本編につなげた。
後ろを向いた座席の選択が上手い。
他の役者の顔が見えない分、それぞれの回想シーンに集中できる。
ミラーボールは輝いていたであろう、彼らのその時代の象徴にも見えた。
彼らが再び集まる理由は一体何か、と少しのドキドキがあった。
絶妙な感覚で、微妙な感情を表現していた。
特にラストの、あの感じは素晴らしい。
数人いる部員の中で、「実は…」の告白合戦の中で、てっきり「笑い」担当かと思っていたら、しっかりと伏線になっていて、彼がラストに浮かんでくるのだ。
この劇団は、まだ観たことがないが、この作品を観て、是非観たいと思わせた。


■MU『HNG』★★★★★
他の団体が、15分という枠の中で、限られた人数で作品をつくっていたのに対して、MUは総力戦の印象だ。
最初に登場した人数でストーリーが繰り広げられるのかと思ったら、あとから3人も出てきた。
後から出てきた3人のうちの、2人のおじさん(安東信介さん、森久憲生さん)のキャラが卑怯だ(笑)。
いかにも、な感じしかしない。
すき家での「カラミ」シーンは爆笑モノだ。イヤらしいのに笑えてしまう。
また、もう1人のおじさん・加藤隆浩さんの、一見真面目そうな風貌が効いている。
ラスト、ドビッシーのアレが顔に掛かったのならば、普通拭き取るだろう。しかし彼は真顔でそのままでいる。
「ああ、これはみんなに見てほしかったのだ」と思ってしまった。結局変態なのである(笑)。
「すき家」の設定は、イヒヒと笑ってしまった。ハセガワさんらしい、上手いところ突いてきた。
ネタとしては少々古いのに、それを古く見せないのは、前面にしないからだろう。そういうところがMUらしくていい。
ラストに2人がトイレに行くシーンは、「一体どうなるのか?」と観客を思わせてハードルを上げすぎたか、少し軽かった。確かに、ねじ曲がった性癖たちの中で、ストレートな恋愛を見せてくれていたのだが。
わずか15分とは思えない、詰め込み方と展開に、MUの短編力の強さを感じた。


■The end of company ジエン社『私たちの考えた墓に入る日の前日のこと』★★★★
15分なのにしっかりとジエン社だった。
台詞の重ね方。特にシンクロが鮮やか。
「死んでるさん」という死んでる人が、墓に入る前に、うろうろしながら、自分となんらかの関係があったらしい人たちと話をする。
この作品では、ジエン社お得意の同時多発的な台詞が、内容的にもマッチしていた。
つまり、今までの作品では、時間と空間は演出によってねじ曲げられていて、(虚構も含め)重なり合っていたが、今回は違う。
「死んでるさん」は、死んでるらしいから、時間も場所も(たぶん)関係ないのだろう。
「死んでるさん」にかかわる3人同士は直接会話をすることはない。「死んでるさん」を軸に会話と物語が回る。
「死んでるさん」の話(聞き取り)は、まったく捗っているように思えず、彼の目指す先もわからない。
動かない自転車がそれを象徴するようだ。
自転車は置き去りにされて、「死んでるさん」は去る。
そして3人は「死んでるさん」のいた場所に集う。
「死んでるさん」にとっては、それが悼むことになるのではないか、と思うのだ。自転車が墓碑銘となる。
「死んでるさん」役の伊神忠聡さんの、ダウナーな感じで、彼が黒っぽい中心となって舞台の上にあるようでよかった。


■第27班『夏の灯り』★★★
好きな男と初めてデートができるようになったにもかかわらず、前髪を切りすぎたから会えないと言い出す女の子に対して、好意も持っている男が励まし、なだめる。それと併行して、彼女を夜店の屋台をハシゴして待つ男がいる、というストーリ。
とにかく、めんどくさい女だな、と思って観ていたら、ラストに一転する。
そういう隠されていた真実が、笑いの方向ではないほうへ、すべてを覆してしまうような感じはあまり好きではない。特に難病モノ的なものは。途中に挟まれる屋台のシーンとのトーンもちぐはぐに感じてしまった。
しかし、男の女の子との関係を強調する、(冒頭と)ラストに字幕で、切なくなるストーリーとなる。

■シンクロ少女『性的人間 あるいは(鞭がもたらす予期せぬ奇跡)』★★★
なんらかのオチがあると思っていたので、てっきり「妻の浮気は、小説家の旦那に小説を書かせるための嘘だった」とかいう感じになるのかと思っていたら、違っていた。
小説家の旦那が、1人空回りしていく様が、ヒステリックな感じにヒートアップしていく。
もう、事実がどうでもいい感覚で、妻と黒田が本当にいるのかどうかさえ、どうでもよくなっていく感じがとてもいい。
だったら、もっとスラップスティック度を増して、さらにヒートアップして、狂っていくところまで持っていってほしかった。
妻役の坊薗初菜さんの、落ち着いた感じが小説家のヒートアップと対照的で、とてもマッチしていた。



さて、6作品を観て帰りながら、「自分だったらラストはどうしたか」と考えてしまった。
……と、以下に団体ごとに書いたのだが、今読んだら深夜のラブレター的に、バカみたいなので(笑)、削除しました。
悪しからず。
つじたくvol.1

つじたくvol.1

タクフェス

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/08 (水)公演終了

満足度★★★★

笑いあり涙あり
4つのオムニバスでしたが、笑いあり涙ありで、面白かったです。個人的な好みとしては、一番最初のコント?(新幹線B席)と、最後の感動ストーリー(DUET)でした。どのストーリーも辻本さんと宅間さんの息がピッタリという感じで良かったです。劇場が広く遠目でしたが、宅間さんは素敵でした!座席の前の方がいなかったので見えましたが、もし人がいたら全く見えなかっただろうな・・もう少し小さく傾斜のある座席の劇場の方がいいと感じました。劇の他、途中で入るダンスも見応えあり、豪華な印象でした。元気も出るし、笑いあり涙ありの良い舞台でした。

福喜多さんちの三兄弟8~朝顔の頃~

福喜多さんちの三兄弟8~朝顔の頃~

劇団925

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2015/07/04 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って、泣いて
劇団925の公演は2度目ですが、見てよかったですね~。

夏祭りのイベント準備?をしている福喜多家のリビングで繰り広げられる、ほっこりする物語でした。
笑って、泣いて、見た後気持ちがほんわかする舞台でした。

今回初めましての役者さんが2人でした。できるだけたくさんの役者さんを見るのも楽しいです。

次の劇団925も期待します。

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