最新の観てきた!クチコミ一覧

8221-8240件 / 191508件中
栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
説明にある「栗原課長の初仕事は、伝統ある『きつつき賞』の授賞式、15分で終わる予定の式が次から次へと…」の通りであるが、秘密基地がいかにも児童文学絡みで ラストシーンは秀逸。次々に判明する事実、その対処に追われる編集部と審査員の荒唐無稽とも思える会話と行動が、なぜかリアルに思えてしまう。脚本の面白さもあるが、やはり演出が巧い。大勢いる慌ただしい場面から 急に2人だけの静かな場面へ、多くを語らず 何気なく照明を諧調させ、しみじみとした情景を描き出す。心憎い心象付である。
(上演時間2時間 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台は陵文館主催の平成14年 第18回きつつき児童文学大賞授賞式会場。正面に横長テーブルと椅子、上手側にパイプ椅子3脚、下手側にも横長テーブルと椅子が配置され、壁には時計が掛けられている。自分が観た回は13時45分を示し、終わったのが15時45分で上演時間2時間を表す。15分の授賞式が2時間に及ぶことになった展開を面白可笑しく順々に展開するため、観客にとっては分かり易い。同時に授賞に係る様々な不条理が描かれることによって栄誉(ここでは児童文学賞)の選考とそれに関わる人々の悲喜交々が切々に描かれる。特に<児童文学>と<大賞>という設定が上手い。単に<文学賞>、<新人賞>であれば、清濁併せ吞む大人の世界も、児童文学ともなれば 純真な子供への読み聞かせとなり下手な小細工は通じない。また新人賞では書き直した作品に対して課長が下す「該当なし」判断が難しくなる。

タイトルにある栗原課長は、ビジネス情報誌の敏腕編集長だったが、不倫相手からセクハラの噂を流され左遷という経緯。出版業界の厳しい経営環境下を背景に児童文学部門はこの賞の存在(権威)に負っている。その授賞を巡って二転三転し漂流した揚げ句の結末は、課長の会社での立場を危うくするだけでなくリストラという人生そのものが破綻するかもしれない。セクハラに関しては事実ではないことを受賞者・受賞作品の疑惑に準えながら展開する。脚本の力と演出の工夫、この絶妙なバランスが本公演の魅力だ。

出版社は利益を上げること、読まれる児童文学書を刊行するという二面を持つ。社で働く編集者と選考委員、受賞者、さらには読者代表者といった立場の異なる人々の正論、思惑や裏工作が実に面白く描かれている。人物設定の上手さ、課長を始め児童文学部署の隆盛、選考委員としての名誉と報酬、推理小説家志望で何年も落選し続ける男、そして児童文学が本当に好きな大賞受賞者、AV女優で佳作入選者、そして賞に恵まれなかった児童文学小説家などが その立場や本音を激白する。そこには児童文学の心が置き去りにされ大人の事情が優先する矛盾や皮肉。その人物の座る場所や立場、受賞席における弱腰、一転して下手側の控え席での本音・暴露発言といった違いで「忖度」的な態度が垣間見える滑稽さ。

さて、上手壁に掲げられている平成14(2002)年は、電子書籍配信が始まっていたり、ハリー・ポッター賢者の石ほかシリーズも始まった。公演の中でも人気シリーズにあやかった児童文学作品が現れないかと言った台詞があった。世相を反映させた観せ方も上手い。
最後に、秘密基地は子供の頃の遊び場であり思い出の場所。同時に逃げ場であったかもしれない。しかし公演では、心に残っていた児童書を通して生きる<勇気>を得た場所にもしている。自分にとっては、実に心地良い結末だった。
次回公演を楽しみにしております。
栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 華5つ☆、必見! 脚本、演出、演技何れも素晴らしい。流石にSpiral Moonの作品だ。殊に要を得た脚本が、役者が脚本に書かれた役を演技するというより、演技者に憑依するような脚本と感じる程脚本、演者の表現が素晴らしい。ネタバレ部分は、取り敢えずのネタバレ迄、余り詳しく書き過ぎるとこれから観る人の興を削ぎかねないから。

ネタバレBOX

 脚本は土屋 理敬さん、この脚本を選ぶ目がグー。演出はいつも通り秋葉 舞滝子さん。
 物語は児童書等の出版も手掛ける出版社の一室で展開する。板上は下手側壁の奥に出入り口のドア、壁の手前にクロスの掛かったテーブル。椅子は3脚。壁面には時計が見える。ホリゾント手前にも矢張り同様にクロスの掛かったテーブルと椅子3脚、上手側壁も同様にテーブルと椅子が並んでいる。無論下手と上手の席は相対して向き合っていて下手テーブル側は受賞者が入場時に座る席。ホリゾント前の席には審査員の席がそして上手の席は受賞した3人が賞状や盾、賞金を貰って着席する席があり、壁には伝統あるきつつき賞受賞を記す看板が掛かっている。因みにホリゾント審査員席の更に上手の壁の前には受賞者各々への賞品が置かれたテーブルがある。
 きつつき賞は児童文学会では権威も伝統もある文学賞であり児童文学の一流作家の登竜門としての地位を占めている。従って大賞を獲得した作品は必ず出版され読者の目に触れることも多い為児童文学作家を目指す作家志望者には垂涎の的である。今回の応募は382作品。選ばれたのは大賞が1編、佳作が一編、そのほか功労賞が1編の3編。出版界の不況もあってどの出版社も台所事情は厳しい。
 そんな状況の中、今回この賞授賞式の責任者を務めるのは、ビジネス情報誌の鬼編集長と評され辣腕を揮ってきた栗原。妻子ある身だが不倫をし不倫相手と別れたことで、セクハラをしたとの噂を流され、無実であった為児童書部門への左遷で茶を濁された。この授賞式で問題があれば忽ちリストラされかねない状態を自覚せねばならぬのは、人間関係のプロとしてのサラリーマンの習性である。
受賞式が始まって間もなく、緊急事態が発生、事前に充分な調査が為されなかったのか、或いは栗原の左遷が決まった直後の授賞式だった為か事情はハッキリしないが、佳作を獲った作家が実は可成り売れっ子の現役AV女優であることが判明、授賞式は急遽中段された。
栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ハナコキカク「きょうのエビスは」

ハナコキカク「きょうのエビスは」

2223project

エビスSTARバー(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャラクターの異なる四人の、ちょっと切ない未来の話、面白かったです!

幕末純情伝 〜黄金マイクの謎

幕末純情伝 〜黄金マイクの謎

9PROJECT

インディペンデントシアターOji(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

全日満席完売だったため配信で観劇
脚本から想像だけで師に近づいた初演の台詞に一切手を加えてない作品
(二部構成を一部にまとめてますが
基本ストーリーが分かってないと何が何やらかもしれませんがいろいろ面白かったです
20日まで配信
お時間ある方はぜひ

テーバイ

テーバイ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/11/07 (木) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ギリシャ劇の登場人物をつなげてみた「グリークス」ソポクレス版、あるいはオイデプス版である。集められたのは「オイデプス王」「コロノスのオイデプス」ここまでが1幕1時間40分、この後2幕「アンチゴネ」で45分。ギリシャ劇をつなげてみる趣向は長いのも短いのもあって、蜷川の朝から晩まで10時間を超えるものもあったが、それぞれの物語を超えて新しい世界が見えたわけでもない。それぞれの役と物語が強烈すぎて集めてみてもその上に新しいテーマを発見できない。
蜷川の版(2000)はイギリスですでに成功した版(ジョン・バートン、ケネス・カヴァンダーによるRSC版)を基に当時の演劇界の大劇場俳優を集めた華やかな上演だった。(劇場はコクーン)話はトロイ戦争が中心で女性の視点から見ていて若干はわかりよくはなったが、原作以上の物語になったわけでもなかった。
今回の上演版は二つの原作・翻訳から新たに船岩祐太が上演台本に作り直したもので、新しい脚本である。「テーバイ」というギリシャ劇は何だったっけ?と思ったが、それはこの劇の場所からとった新しいタイトルである。テーバイを舞台にこれは原作の登場人物と話の枠を使った今の現代劇である。
良いところから行くと、演出の船岩祐太の歯切れが良い。冒頭から、オイデプスのクライマックスのシーンを次々と並べていて、複雑な親子夫婦関係でオイデプスが翻弄され悩むところが見せ場なのだが、あっさり、「そーいうこと」と進めてしまう。神託も「仕方ないよね」となる。先月は串田和美の「ガード下のオイデプス」も見たが、いずれも降りかかる運命に深刻になっていない。いろいろ大変な社会だから何でもありだよね、という不条理劇精神がギリシャ劇と拮抗している。そこが新しいし、今に通じる。個々の人間の懊悩よりも社会の動きの中の人間に向かおうとしていると窺える
それでこの芝居の世界が成立するのは、多分、ここが唯一見どころと思うがクレオンを1幕と3幕で中心に置いていることで、この融通無碍が得意な現代に通用する人物が軸になっているところで話が現代につながっている。このクレオンは今時の指導者の顔をしている。ギリシャ劇の世界とは無縁のようにツルッと演じた植本純米が快演している。
相変わらず、なんだかよくわからないのはこの新国立の取組みで、新人の船岩からよせられた分厚い計画書に従って一年がかりで何度も俳優が集まっては相談してまとめたプロジェクトと言うが、一体どんな計画で、どこを検討したのか、を公開してくれなくては、結局は延々と稽古しただけ、と言うことになってしまう。演劇の公演は何も答え合わせをやっているわけではない、と言うことが解っていない。これは金さえあれば出来ることである。それは舞台制作費の潤沢ぶりに見えている、


朗読劇 「すっぴん 2024」

朗読劇 「すっぴん 2024」

kimagure studio

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/13 (水) 19:00

座席1階

和菓子職人が、餡をつつむ機械を開発する技術者に転身し、大変な仕事をサポートして職人芸を次世代につないでいこうと奮闘する物語。主人公の男性もそもそも職人肌で、そこに嫁いだ女性が苦労を重ねながらも懸命に支えていく。これを全編、電子ピアノの伴走で俳優たちが若干の演技を伴いながら朗読を続ける展開だ。

自分としてはストレートプレイの方が好みなので、この戯曲もそのように演じられたらよかったなあ、とは感じた。しかし、今作はピアノの伴奏、音楽がものすごくよかった。俳優たちが演じる役柄の気持ちに実にフィットし、違和感を全く感じなかった。それどころか、俳優の演技にやや不足しているような役柄の雰囲気をうまく埋め合わせ、さらに伸ばしていくような力を発揮していた。
俳優たちの朗読もよかった。マイクを前にした定位置での演技に限られているが、せりふにプラスして客席に伝えるイメージを最大限に出していたと思う。

物語は、主人公の情熱と、それを支える内助の功がテーマ。「あなたについていきます」というところが昭和が色濃く出ていた。客席には多くの若い人がいたが、どう受け止めただろうか。
また、和菓子というアイテムをもう少し具体的に出してもらったらさらにうまくイメージできた。朗読劇では限界なのだろうか。

橘に鶯

橘に鶯

露と枕

インディペンデントシアターOji(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/13 (水) 19:00

初見のユニット。丁寧に積み上げられた会話劇で、面白い、というのとは一寸違うが興味深く観た。(1分押し)前説含め118分。
 地方都市で、300年の記憶を持つことになっている「おくしさま」というフィクションをベースにした群像会話劇。いろいろなエピソードを積み上げつつ、大きな事件が起こるというより、個々の人々の感情をしっかり積み上げる。演出も丁寧で役者陣もしかあり演じていたが、個人的に好みでないセリフ回しの役者がいたのがちょっと…、なのが残念。久々に観た島田の貫禄に安心しつつ魅了される。
 セリフ量が多いので、私が嫌いな言い回しが出てくるけど、これはしょうがないかなぁ。

お気に召すまま

お気に召すまま

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2024/11/08 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

今回3度目のMSP。毎回演出もスタッフ体制もキャストも違うから舞台の見え方も違う。今回は音楽の質の高さが目についた(演奏力は毎度同程度)。主要キャストの中でラストに向けて一人抜きん出る役どころとなるロザリンドのポテンシャルが好感。

Day Dream Dance D.C.

Day Dream Dance D.C.

空想実現集団TOY'sBOX

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何度か拝見している団体さん。今回も元気に楽しそうに演じられていて、面白かったです。ダンスも皆さん上手で良かったです。帰りのはいタッチお見送りも良いですね。楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。

ネタバレBOX

ひとつだけ。ラストあそこで終わるんですね。あとは創造力ですかね。オーナーも含め前向きになったからきっと成功するのかな。と思いつつ…
ジキルの告白

ジキルの告白

ISAWO BOOKSTORE

サンモールスタジオ(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/11 (月) 19:00

 1973年夏に起こった「立教大学助教授教え子殺人事件」を題材にした「昭和事件シリーズ」の第5弾で、実際に起きた事件と犯人周辺、被害者周辺の人たちはこうであったのではないかという虚構とが良い按配で絡まっていて、まるで事件の前後を眼の前で目撃したかのような臨場感と、犯人がすぐ近くにいるのではないかと感じさせる演出方法、こちらの恐怖心を最大限に煽り、冷やりとさせ、緊迫させていて、この劇は見事だと感じた。
 勿論、役者の素に見える程のさりげない演技も伴って、この劇が劇映画やドキュメンタリー以上に真実味を帯びていてすごかった。

 教え子に何度か手を出しているような助教授大迫が女学生の林京子と奥さんと小さな子どもがいるのに関係を持ち、その教え子の女学生を殺したところから人生が狂い、平静を装いつつ、どんどん追い詰められ、最終的に一家心中というさらに悲劇的な結末となり、こうも人は転落するものなのかという絶望感、救いの一切ない終わり方に、重々しい余韻が残りました。
 しかし、助教授の友人、助教授の務める大学の仲間、奥さんなどを巻き込み、助教授が殺人を犯したことから今までのような日常が送れなくなり、みんなそれぞれが少しずつ追い詰められていくさまが丁寧に描かれていて、何とも言えない複雑な気持ちになった。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。俳優さんのキャラも立っていてすごくよかったです。話もわかりやすく、さらにテンポもよく、おまけに起承転結がしっかりしていて非常にわかりやすかったです。出版業界というか賞取りレースで似たような話をよく聞くこともありリアリティをもって観ることができました。他人のアイデアのパクリや夜職兼業問題、そして二重投稿、すごくリアルでした。

Day Dream Dance D.C.

Day Dream Dance D.C.

空想実現集団TOY'sBOX

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

11月13日観劇。

ネタバレBOX

開場してから観劇時の注意が開演時間前に3回あったにもかかわらず、開演時間からさらに今までより丁寧な注意がかなり長く感じる時間あって、いつ開演するんだよって思って辛かったです。
ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

waqu:iraz

スタジオ空洞(東京都)

2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

プレビュー拝見。思っていたのとはいい意味で違っていて、とても新鮮な感じて拝見しました。これは見ないと説明難しいですね。でも、ダンスとお話とてもマッチして心にも響いたし、ダンスも楽しめました。汗だくになってのパフォーマンス素晴らしかったです。機会があればまた見たいです。面白かったです。

ソロ舞踊公演  com____.

ソロ舞踊公演  com____.

近畿大学 文芸学部芸術学科 舞台芸術専攻 34期

近畿大学 Eキャンパス D館 3階(大阪府)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/15 (金)公演終了

満足度★★★★

舞踊はよく理解出来ない中拝見
ワンマンパフォーマンスで、皆身体表現が上手くなされていたと思います 琴線の加藤さんが題目 歌 身体表現が一番バランス良くできていたと思います‼️

My cinema paradise 2024

My cinema paradise 2024

劇団S.W.A.T!

劇団S.W.A.T!稽古場(東京都)

2024/10/17 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/02 (土) 13:00

【Cチーム】
かくて3チームコンプリート。演者が違って各チームそれぞれ印象が異なることに加えてCチームは若手人気声優役が女性なのでまた本作の新たな面を観た感じ?
いわば基本のA、応用のB、フリースタイルのC、みたいな?(笑)

試験管ベビーのあいやしばらく!【名古屋公演】

試験管ベビーのあいやしばらく!【名古屋公演】

試験管ベビー

メニコン シアターAoi(愛知県)

2024/11/09 (土) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/10 (日) 16:00

いくら毎回お馴染み強制全員参加型お芝居とはいえ、
拍子木、客の分200本揃えるのも
相当大変だったんじゃないかと思うのだけれど
試験管ベビーさんは、そこまでやって
観客を楽しませたいと思っちゃうんでしょうね、きっと!!
お芝居の方は、ちょっと厳しかったかな・・・
歌舞伎の演目を知っている人にとっては
話の流れとかわりとわかりやすかったのかもしれないけれど
こちらいきなり『白浪五人男』と言われても前知識なく
時代背景、間柄、清原武衡とのからみ等、
説明聞いても正直よくわからなかった。
もういっぺんくらいちゃんと見ないと理解できなさそう。

旅館じゃないんだからさ

旅館じゃないんだからさ

ダウ90000

近鉄アート館(大阪府)

2024/09/20 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

笑いのあるある小ネタの応酬に、伏線の張り巡らせ方と鮮やかな回収、8人が巧みに絡み合い大団円に向けて怒涛に重なり合っていく群像劇としての見応え、岸田國士戯曲賞の最終候補に選ばれるのも納得の傑作。またタイトルも憎い(拍数に対するツッコミ?)。

光の中のアリス

光の中のアリス

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

シアタートラム(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

松原俊太郎戯曲とスペースノットの相性よし。と言っても初めてではなかった由で(過去に二作)堂に入った舞台の印象はそれを示すものか。硬質さのあるシアタートラムの色合いも舞台に相応しく、すこぶる好印象である。これはスペースノットブランクの自作公演の掴み所のなさに比べての感想でもあるかな。個人的には全幅の信頼をおく伊東沙保を始め、スペースノットの二人も語りでステージに上がり、絡み具合もよい。
後に詳述の予定。

ネタバレBOX

開演してすぐ「あ、東出だ」と気づく。KAATで「人類史」を観た時はゴシップ記事が出て間もない頃、役者として好感を持っていた分報道に自分がダメージだったためつい「そういう目線」をチラチラと送ってしまったものだが、今回は引っ張られず、舞台に傾注した。これまでピンと来なかったこのユニットを観ようと思ったのは劇場がトラムという事の他に、作が松原俊太郎、そして伊東沙保始めとした俳優陣、だったが観る直前には忘れていた。
舞台奥の一段上がった台上でスペースノットの中澤氏がDJよろしく機材を操作し時にマイクで語りを挿入。その前の広いスペース及びサイドを使って俳優は時にダイアローグをまじえ基本一人語りもしくはリレーで作者の言葉を語る。社会の、人生の風景の断片が言葉を糸として繋ぎながら結晶化して見せる。浮上するテーマは他者への能動性、関心、要は繋がりそして愛、であった印象が記憶に。抽象性の高い舞台だが何かが実を結ぶ感覚だけがあり、劇的であった。
熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン

熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン

KURAGE PROJECT

シアター711(東京都)

2024/11/06 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

オリジナル「熱海」(が一つなのかも不明だが)は二度、「売春捜査官」も二度観たと記憶。だいぶ前に観た最も素朴な「熱海」が私のつか世界との遭遇でこれを超えるは無し、であったが、今回はさらに異形のバージョンを面白く観た。モンテカルロver.という脚本の特徴も一つの発見であり、俳優を凝視させる張り詰めた空間を「観る」観客自身にもある種の覚悟を要求するものがある。
うまく言語化できていないが後刻追記する。

ネタバレBOX

政治の季節から、その残滓を引き摺りながら草の根運動へ、あるいはエコロジー、原始回帰(宗教)そして少なくない人々が芸術文化、芸能へと「散った」のが1970年以降の事・・という歴史区分は自分の頭にインプットされている。演劇においては戦後政治的な左翼を担った新劇が舞台芸術において陥ったパターン化を嫌って澎湃と起こったアングラ世代、ただしその「抵抗」「アンチ」の構えは政治の範疇とも言え(私はどうやっても政治から人は逃れ得ないと考えるが)、政治的な立ち位置の「是非」を問う態度とは訣別した演劇表現が生まれる。小劇場演劇さらに静かな演劇(平田の現代口語演劇が一つの画期)、さらにはポストドラマと呼ぶべき演劇もひそかに探究されつつも今に生き延びる新劇、アングラ、商業演劇系と多種多様なスタイルが百花繚乱の都東京である。
そんなざっくりとした時代区分で言えば、つか演劇はアングラと小劇場を橋渡しする存在、と理解している。論じるだけの知識も観劇歴もないが、熱量を見ればアングラを母胎とし、一方語られている言葉は政治的な威勢の良さとは対極の次元。
「熱海」では都会への薄っぺらな憧れと見栄、しょぼくれた青春の一コマしか想起させないとある殺人事件を、捜査責任者である木村伝兵衛が傍若無人にも部下を巻き込んでわが物のごとく捏造し始めるが、彼の情熱は都会の片隅に消え、忘れられて行く最も小さき存在を、逞しい想像によって新聞を大きく飾るに相応しい事件にストーリーを書き換えて行く。絶叫のように台詞を叩き出す終盤、観客がまざまざと見せられるのは、みすぼらしく生きて死んだ若者たちを皮膚が肉薄する程に見据えるならばそこには自分と同じく渦巻くマグマの如く内奥では何かを切望し願ってやまなかった人生があった、という事実だ。政治的・社会的な「正しさ」を超えて、己自身の生を滾らせたいという欲求、願望、これが何にも優る人間の真実だ、というテーマは、思えば当時作られた多くの映画や小説に見られ、持て囃されていた。
さて今回のモンテカルロ・バージョンであるが、オリジナル「熱海」をベースにした亜種として観ないと中々厳しいように序盤では感じた。最終的に繋がりを持つ要素がいまいち関連を感じられずに語られる時間が長い。役者たちの手練ぶりが見えるだけに何故か上がって行かない事に少々倦みを覚えはじめたのだが、リアルベースでは物語の人物の連関は理解が及ばないままに、滔々と俳優が語るモードに入る。ここがつか舞台の恐らく真骨頂で、今回は棒高跳びというマイナーな選手らとオリンピック出場の有無を巡るエピソードが、リアルの土台を築き得ない内に強烈に(強引に?)展開する。そしてそれが聴かせるのだ。「リアル」の部分への自分の不足感は、私の台詞の読み解き力の問題か演技演出による伝わらなさの問題か、脚本の問題かは一概に言えないが、自分的には確固とした人物の物語(人物の関係性も)があやふやなままであるにも関わらず、大山金太郎、水野秘書、そして伝兵衛らの長台詞に、打たれた自分がいる訳である。そこにはやはり名も知られずに消えて行く人間たちがある。その者たちへの作者の眼差しを確信した時、この舞台の世界を、胸を開いて受け入れている。
「熱海」のドラマツルギーしか、私はつか作品を知らないが、他の著名な作品もいつか目にしてみたい。

このページのQRコードです。

拡大