
からゆきさん
劇団青年座
紀伊國屋ホール(東京都)
2015/11/14 (土) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
女優陣に拍手!
「からゆきさん」に登場する娼館の女性は、一人一人が重い物語を負っている。それでいて、いやそれゆえにか、皆お互いを思いやる優しさに満ちているという人物像を女優陣が好演し、それが悲惨な状況の中での救いになっていた。
最近小劇場の芝居を観る機会が多く、それと比較して改めて役者の演技力の重要性を感じた舞台でもあった。立ち姿・表情にも惹きつけられたが、何より発声がいい。当たり前のことなのかもしれないが、紀伊国屋ホールの後ろから2番目という席で、台詞がちゃんと聞き取れるというのにはある意味感動してしまった。

親戚の話
コマイぬ
古民家シェアサロンasagoro(東京都)
2015/10/02 (金) ~ 2015/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
人物それぞれの「距離感」を実感
従弟の結婚式で久しぶりに石巻に帰省した新婚夫婦と披露宴にも出席しなかった従妹との会話劇。
比較的ライトに始まりながらやがて震災や“親族の暗部”について掘り下げてゆき、それを埋める方向に転じたかと思わせてまた掘る(笑)という構成と、登場人物3人はもちろん彼らの会話に名前が出てくる人物たちまでそれぞれの「距離感」がまるで自分の身内のそれのように実感できるのが見事。

我が猥褻、罪なき罪
MCR
駅前劇場(東京都)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
漫画家トリオが出たかどうかはやはり秘密/約100分
複雑でややこしい人間模様をしっかり書き抜く筆力を持つ櫻井さんなればこそものせた名作。
めっちゃ深かった。
この先3日くらいは折に触れこの芝居のことを考えてしまいそう。

平田オリザ・演劇展vol.5
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/11/05 (木) ~ 2015/11/18 (水)公演終了
満足度★★★★
【この生は受け入れがたし】好編/約70分
最近観た平田オリザの諸作品よりドラマ性が高く、また、寄生虫談義が面白く、最後まで興味深く観られた。

第64回埼玉県高等学校演劇中央発表会
埼玉県高等学校演劇連盟
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2015/11/14 (土) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1656(15-345)
発表会の二日目、9:30会場着(小雨)、すでに50人位並んでいてほとんどが制服姿の学生さん。
スタッフの方も学生さんで挨拶が清々しい。10:00開場、「一般」なので受付、当パン(小冊子)を受け取り中へ。さいたま市在住ですが「大ホール」は初めて、8列目に座ります。
10:15前説、10:25ブザー、
■浦和北高校「祭りよ、今宵だけは哀しげに -銀河鉄道と夜-」10:30(時刻通り)開演~11:27終演。
既存の脚本のようですが、ジョバンニ(大熊絵美里さん)、カムパネルラ(池阪真緒さん)役のお二人が秀逸。
■「Q体」は別にあるのでそちらで
昼食時間(1時間)を挟んで
■所沢中央高校「夕暮れに子犬を拾う」13:50開演~14:48終演。こちらも既存の戯曲で役者5名とも見事な出来ばえ。
3作品、各1時間。ともすると大学生の(オリジナル)作品が観念的すぎて分かり難いのとは大違い、ピュアでひた向きな芝居は眩しすぎるほど。
舞台も客席も若さ溢れる空間、予定があったので川越高校の作品は観ることができませんでしたが、来年、またここに来たいと思うのでした。

ニホンオオカミはいなかった
十七戦地(2026年1月31日に解散)
小劇場 楽園(東京都)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
始まりはいつだったのか
徐々に嘘や悪意が暴かれていく従来の作風とは違い、序盤に提示された嘘が破綻していく様を描き出す展開でしたが、嘘に心酔していく一族の人間模様に終始引き込まれました。

ブルーシート
フェスティバル/トーキョー実行委員会
豊島区 旧第十中学校 グラウンド(東京都)
2015/11/14 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
存在の重み
偶然性を取り込んだり、誘発する演出が素晴らしかった。
そして何より、いわき総合高等学校の卒業生・学生の存在が素晴らしかった。

NBL大作戦
ゲキバカ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/11/07 (土) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

ニホンオオカミはいなかった
十七戦地(2026年1月31日に解散)
小劇場 楽園(東京都)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
人の怖さと弱さ
本家と分家、遺産相続、捏造詐欺と地方の旧名家が抱えた問題を本家の三姉妹を軸に描いた舞台。まず脚本が面白く、綱渡り的な詐欺で山を守ろうとする人々の言動がそれぞれの思惑も含めて秀逸。また、破滅への道を進んでしまうが、最後の晩餐ともいうべきシーンも心揺さぶられた。その後の、状況を描くそれぞれの旅立ちのシーンも哀愁が漂い、不明だったいくつかのピースもはまり、不謹慎かもしれないが応援したくなる。
この舞台をこれだけ見応えあるものにしているのは、役者陣の熱演であろう。どの役者さんも、役柄に浸透しており、些細なシーンでもそれぞれ多くの見所があった。それぞれの関係性の変化が、言葉だけでなく伝わってくるのは流石でした。
人の怖さと弱さを観れた、素晴らしい舞台でした。

再びこの地を踏まず
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2015/11/06 (金) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
偉人の意外な素顔
野口英世と言えば、学校で教わる日本の偉人だ。大やけどの話、お母さんとの関わりなどで語られ、そういう側面でしか知らない人がほとんどではないか。
戯曲の前半は、とんでもない浪費家で大酒飲み、しかも女癖が悪いという意外な素顔で展開する。資料は踏まえていると思うが、マキノノゾミの創作も多少は入っているかな。米国留学資金を得るために資産家の娘と婚約して婚礼金をいただくというエピソードも。その後、米国人と結婚したということは、このお金(当時の金額で300円)は返したのだろうか?
だが、このトンデモ男には、人生の節目節目で支援者があった。これは野口の才能を見込んでというか、おそらく援助したいと思わせる人間的魅力があったのだろう。舞台ではそのあたりも含め、野口が相当な名声を得た後もなぜ危険を冒して、アフリカへ渡ってさらなる研究へと走ったのかが語られていく。
とても分かりやすい筋立て。盛り込まれているたくさんの笑い。楽しめる戯曲としてはとても完成度が高い。
野口が生まれ故郷の家の柱に刻みつけた文字である、タイトルの「再びこの地を踏まず」が舞台転換にうまく使われ、とてもかっこいい。

木曜ドラマPERHAPS警部パハップス(全10回)
劇団ガバメンツ
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
全10話、ちゃんと見れるかな?
13時からの回を観ました。
告知の終演予定時刻は14時45分…だったかな?
終演後、時計見るの忘れました。
開演前アナウンスで
「連続テレビドラマを1回でも見たことがあるか」
「では、全話見たことがあるか」
てな問いかけがあり、
(よほどお目当てのものでない限り、
決まった時間に毎週TVの前にいるって…
意外とかったるいんだよね)
と、思いながら両方に挙手。
その感覚を見透かされたような見事な造りでした。
番組オープニングの演出が、
実際のTV画面で想像できるくらい
それっぽくて、大好きです。

愛してるぜ、雑音。
GORE GORE GIRLS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/11/10 (火) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
ゴアゴア
いつも通り全身の力を抜いて観劇。もうホント面白い。笑いのツボがぴったり合ってるんだろうな。皆さん声が凄く良かったです!ラスト素敵だったのに大爆笑。

ナルセケ × 劇団ヴァダー
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2015/11/10 (火) ~ 2015/11/10 (火)公演終了
満足度★★★
親子と、バンドマン
ハリネズミのジレンマ親子の話なナルセケと。
売れない中年バンドマンのお話な劇団ヴァダーさんでした。

裸の王様
ショーGEKI
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★
違った
この前の下北公演がめちゃくちゃ面白かったので、期待して見たけど、全然違った。
結局、人を出しすぎでしょ。
チケット売らなきゃまずいもんね。
だけど、あんなにマイクで声拾ってるのに、やたらと叫ぶから、何言ってるのかわかんないし、みんな同じような台詞回しで、同じような動きにさせてるのは、ヘタなやつでもわからないようにするためなんじゃないの?
メインキャスト達は、無駄に叫んでなかったけど、アンサンブルとか、そのあたりはひどかった。
確かにあれだけいるとダンスの迫力はすごいけどね。
席が舞台に近かったのが失敗だったわ。
みんな一生懸命に目を合わせてくるんだけど、笑顔にしてても目が笑ってないから、怖いでしょ。
ストーリーも途中までは不条理っぽくて、これどうなるんだって期待したけど、ラストは平凡なところに落ち着いたし、下北で見た、うまい人たちもたくさんいるのに、もったいないね。
同じ劇団とは思えなかった。
この劇団は、これからは下北公演だけ見よう。
ダンスの迫力で、☆ひとつプラス。

木曜ドラマPERHAPS警部パハップス(全10回)
劇団ガバメンツ
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
この演劇はいい、たぶん
警部パハップスは、スタンダードになると思う。シナリオも出場している俳優さんもレベルが高いです。幾重にも練り込められたネタは、見る者全員を笑いに巻き込みます。たぶんではなく、本当です。

音無村のソラに鐘が鳴る
演劇企画ハッピー圏外
TACCS1179(東京都)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/19 (木)公演終了
満足度★★★★★
初日&二日目観劇!
夢とロマンと人々の想いを乗せて有人ロケットを打ち上げようとするストーリーの展開の面白さやワクワク感、緊張感はハッピー圏外さんならではのもの!
昭和90年の物語!過去に何かを抱えた一癖も二癖もある登場人物が可笑しくも愛おしい。研究所にやってきた青年はロケット打ち上げ時の鐘を音無し村のソラに鳴り響かせることができるのか?
最後まで目が離せなかった。

上田ダイゴ×アサダタイキ(The Stone Age)トークライブ
上田ダイゴトークライブ
デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/11 (水)公演終了
満足度★★★★
前妻と後妻
前のHUEライブの時に、ほのかに垣間見えたダイゴさんの歴史を鑑みると、ほのかにはふむふむではあるのですが。
後妻と先妻の関係性については、やはりよくわからないまま(笑)
さすがどちらも作演出同士、互いが互いを活かそうとしてるよな。
互いに拾いあって活かしあって、背中を預け合うような、そんなトークライブでした。
こぼれ落ちがなく、隙もあまりなく、安定感。
あんなにアイウエオ作文が続いたのも、小珍しく。
やっぱり文章書きしてる人は、言葉に強いのかなぁ。
それぞれの過去脚本持ち寄ってのコーナーでは。
カウンターの向こうにいる、佐藤さんと、るこさんが引っ張り出されるという、貴重な回になったのではありますが。
お二人にとっては、とんだ受難の時間でもあり(笑)
そうだな〜このいつもの顔ぶれで、何か公演打っても面白いかも?
トークライブプロデュース☆
年内のロックアップは、これでラスト。
毎月楽しい時間をありがとうございました♪
また、来年も毎月、毎月、楽しみにしてます。

木曜ドラマPERHAPS警部パハップス(全10回)
劇団ガバメンツ
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったです。テンポ、演出全てが完璧。
心地良い音楽の中、テンポ良く推理をしていく警部。また、綺麗な女子アナの解説?突っ込みや、美人女刑事の演技が気に入りました!!最後の意外な犯人もびっくりさせられました。笑いや、テンポが、とても良く、あっという間でした!

泥花
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2015/11/05 (木) ~ 2015/11/12 (木)公演終了
満足度★★★★★
骨太の演出力
フラットで広大な空間を活かしたエンターテインメント性あふれるステージ。
オープニングは力強い向日葵に囲まれ
暗闇に浮かぶ主人公はじめ君の独白。
とても美しく、そしてこの物語の扉を開ける力強い鍵だった。
一度死んだ日本が再び立ち上がる生命力と、
復興という大義に隠された暴力性。
人間が生きる根源である欲をキレイに具現化した舞台でした。
セットの転換、時間経過、場面移動、
すべてが連なる流れるような演出も楽しかった。
喜怒哀楽をストレートに感じる素敵な時間。
贅沢を言えばもう少し泣かせてもらってもいいかもしれない。

ラバウル食堂
劇団芝居屋
ザ・ポケット(東京都)
2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
心地よい時間
日常に起こるほんの小さな奇跡。そんなドラマを丁寧に紡いだ作品だった。
ラバウル横丁に関わる人々は当たり前の様でひと癖ふた癖あるキャラクター。
あのメンバーの誰かしらが周りに一人はいる感じが親近感を芽生えさせる。
食堂を営む親子三代(まだ見ぬ孫のエピソードを含め)の想いを軸に、
中華屋二代目のジレンマ、気のいい銀行マン、雑貨屋の倅、
母子の様な師匠と弟子、
様々なドラマをちりばめ短い時間にコンパクトにまとめ上げる演出も光る秀作。
贅沢を言えばもっと泣かせても良いかも?欲張りか。