最新の観てきた!クチコミ一覧

7921-7940件 / 192590件中
さらば、象

さらば、象

ニットキャップシアター

AI・HALL(兵庫県)

2025/01/31 (金) ~ 2025/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

金曜夜で満席 期待の高さが伺える
伊丹で豆腐屋をやっている家族の話
二時間半程度のロングランだが、金曜日のサラリーマンでも楽しめました😆最後にはやはり家族なのかな〰️

ニッポン人は亡命する。

ニッポン人は亡命する。

うずめ劇場

ウイングフィールド(大阪府)

2025/01/30 (木) ~ 2025/01/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

日本人は赤信号皆で渡れば怖くないで代表される国民性 個性が無く自分自身で判断できない民族 
最後の裸踊りにはビックリしたけど、楽しめました😆

かすていら

かすていら

Team337

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前半は発作的なダンス以外に盛り上がりに欠けて、大丈夫か~と思いましたが、後半はちょっと盛り返してきましたね。やっぱりクレーム対応と政治は大変です。

日本の食パン

日本の食パン

三俣婦人会

EARTH(アース) 2階 大阪市西成区太子1丁目3−26(大阪府)

2025/02/01 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

WS2回目拝見
前回めちゃ面白かったので、再参戦
タイトルどおり食パンのオブジェが端に有り、中央で桜見をしているご飯大好きの会?が繰り広げるコメディメインの話
個人的に、食べ物を粗末に扱うのはNGで最初からトーンダウン(過去ウインナーを大皿に並べ劇中に舞台に巻き散らかした劇団があったが、それ以降その劇団は観なくなった…)
いくらリアリティーを求めても、食べ物をあんな風に扱うのは…
そう思う客もいるということで

消失

消失

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/01/31 (金) 13:00

ナイロン2004年の作品を、新しいキャスト・河原雅彦演出で上演する。素晴らしい舞台。笑いもあるけど、怖くて切なくて悲しい物語。(2分押し)55分(17分休み)110分。
 とある兄弟がクリスマスパーティの準備をしているが何かおかしく、やってくる人々も何だかおかしい…、の物語。ナイロンによる2004年の初演、2015年の再演も観ているけど、全体の感触は維持されている。加えて、1幕のチャズ(藤井隆)が一寸はしゃぎ過ぎにも思えるのだが、2幕に入ると感触が変わる。変えるための伏線だったようにも思う。ドメスティックな物語かと思わせておいて、ソシアルな話題に繋いで、悲しい構造を見せるあたりの脚本が巧い。役者陣もしっかり演じているが、佐藤仁美がひたする美しい。

何時までも果てしなく続く冒険

何時までも果てしなく続く冒険

ヌトミック

吉祥寺シアター(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

妊娠時に「心拍とれました」と、出産時に「吸って吐いて」と言われた時に実感したすぐそばの命。そんな呼吸の刻みから始まり、それらはやがて音になり、音楽になり、そして演劇へと繋がっていくこの作品は、やはり一貫して生死を描いていたように思う。そして、音によって想起する痛ましい風景に息をのみ、傷ついた自分にもまた生を見た。

「自死」というモチーフが思った以上に強く、時に直接的な演出で打ち出されている作品でそれ相応のショックを受けると同時に、それら社会問題に対する危機感のようなものが色濃く忍ばされているのも感じて、持ち帰って考えるところが大きい作品だと感じました。
それはまさに、終わらぬ、答えのない物語。人の生と死の巡りとその問いかけこそが、”何時までも果てしなく続く”ものなのだという一つの着地だったのかなと思ったりもしています。

『変身』東京公演

『変身』東京公演

ブルーエゴナク

森下スタジオ(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

カフカの代表作である『変身』を丁寧に、しかし、カンパニーの意図や今の時代の視点も携えて再解釈した作品でした。人が虫の姿になること、そのことが周囲の人間に与える影響を通じて「尊厳」や「存在(≒不在)」を問う物語であると同時に、介護や看護など「ケア」という課題を巡る演劇である様にも私は感じました。
物語の陰鬱な世界観とは対照的の明るい音楽がここぞというシーンでかかることによって、より悲劇や皮肉が際立つようにも感じました。
光の陰影と音の抑揚がいかに風景を左右するかを知らされる劇でもあり、それはやはり小説でなく演劇であるからして辿り着ける体感だと思います。面白かった!

ビッグ虚無

ビッグ虚無

コンプソンズ

駅前劇場(東京都)

2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

最後まで掴みきれない物語ではあったものの、「虚無」という言葉をアレ以来使ってしまうたびに深い術中を感じることがあります。

おもいだすまでまっていて【東京公演】

おもいだすまでまっていて【東京公演】

Pityman

シアター711(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつしか追い抜き追い越され逆転する眼差し。そんな親と子の宿命がひりひり伝わり、ラストにかけては文字通り波打つようなカタルシス。思い出せなくても決して忘れてはいないということ。だから、まってる。まっていて。ちゃんと波が見えた。海が見えた。しょっぱかった。涙だった。

装飾の多い言葉があるわけでも、過度な演出があるわけでもなく、ただじっくりと重ねてきたものが見せるものの大きさを感じずにはいられない演劇。素晴らしかった。余韻があまりに大きくて、アフタートークは聞けなかったけれど、いろんな人がどう感じたのかを聞きたくなるラストでした。私は自分でも戸惑うほどの爆泣きでした。

学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート

学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート

『学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート』製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

嫉妬するほどセンスに溢れております。

逆VUCAより愛をこめて

逆VUCAより愛をこめて

劇団スポーツ

駅前劇場(東京都)

2025/01/31 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日にあたる、プレビュー公演を観劇。
すんごい面白かったです。
初めは、ファミレスを舞台にした典型的なシットコムかしら?
前説からキレキレでして。
ファミレスで、3人の芸人トリオの解散話と、有能バイトのヘッドハンティング話。
この2つが、えええ!?そういうふうになっていくの!?って重なっていくんですが。
演劇的に、この重ね方は面白いなって。
はちゃめちゃなシーンやそれ言っちゃうのってメタネタもぶん投げてくるし。
笑いの絶えないなか、刺さる部分も芯にあって。
ほんと面白かったです。

ネタバレBOX

因果関係やこういうことだったのかは明かされますが。
どうしてこういう状況?現象?に取り込まれることになったのかは省かれてるので。
そこらに整合性ですっきりしたい人には不満でるかも。
ただ、そこを解説的にしなくても演劇は良いんだよ、とも思います。
一角仙人

一角仙人

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

説明には「能楽『一角仙人』を題材に、神や鬼が跳梁跋扈する時代劇ファンタジー」とある。さらに当日パンフによれば「インドの『マーハーバーラタ』、今昔物語の『天竺編』、歌舞伎の『鳴神上人』そして能楽までアレンジした金の蜥蜴流平安神話ミュージカル」と記してある。長々と引用したのは、これら 取っ付きにくそうな芸能を独自の観(魅)せる公演として仕上げ、楽しませるところが巧くて好い。

また能楽作品を分かり易くとの配慮から用語解説もあり、例えば、三か月も雨が降っていなかったため、雨乞山へ向かった。この山、物語上は架空だが作品のイメージとしての地理的な場所や一角仙人が住む仙境ー御在所山など丁寧な説明がある。もっとも観劇に際しては、その前知識がなくても理解できるよう工夫されている。

時は平安、まだ神と人、あの世とこの世の境目が曖昧で同じ所で暮らしていた時代 という設定。能楽としての能面や装束ではなく、時代劇としての衣裳、そして言葉遣いも現代風で身構えることなく楽しめる。勿論、音響・音楽(音源)は、小鼓・能管・篠笛・龍笛といった和楽器、照明は鮮やかな文様や暖色を照射する美しさ。その舞台技術は、場転換などで効果的な役割を果たしていた。そしてラストは…。
(上演時間2時間 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は 山なりの段差を設えているが、左右は非対称。真ん中の台 下は空洞。場面に応じて屏風状の衝立や障子戸が運び込まれる。段上の一部が半円状 それが開閉し岩を現す。シンプルなセットは、一角仙人と竜神との殺陣シーンを観せるため 広い空間を確保している。上演前の鳥の鳴き声が山奥を思わせる。

物語は、人間を信じない一角仙人と信じる竜神の心の有り様や葛藤、それを人間の所業と絡め描いている。平安時代の朝廷(帝)は、その権力基盤が脆弱で いつ謀反などで崩壊するかといった疑心暗鬼に苛まれていた。知恵者 中宮徳子は、敵対勢力がいる拠点(村)を洪水で流すことを進言する。権力者の陰に女あり。そして朝廷は、巫女の協力によって竜神と契約を結ぶことに成功する。一方、一角仙人は 嘗て人間に欺かれ、額にあった鹿の角を切られた忌まわしい思いがある。人間に対する思いの違いは 戦いで決着を、その結果 竜神は岩山に閉じ込められた。

竜神は、その力をもって人間が必要としている地域へ、必要なだけ雨を降らせていた。その竜神の力がなくなり、三か月間も雨が降らない。物語には河童も登場し、この世は人間だけではなく、妖怪や獣 そして植物など万物が雨(水)を欲していた。ちなみに河童は、シェイクスピア劇における道化師の役割を担わせたのだろうか。さて、人の所業は至る所に影響する、そんな教訓めいたことが浮き彫りになる。何とか雨を降らせたい、そこで 一角仙人に酒を飲ませ神通力を弱めさせ、竜神が岩山から出られるように…。

一角仙人は酒好き、巫女の母娘が 何とか飲ませようとするが、頑として聞き入れない。母が唄い、娘が舞ってもてなす。別シーンでも同じような舞唄を披露し、金の蜥蜴公演らしい魅せる演出が好い。また場転換はすべて暗転、その際 雷鳴といった効果音を轟かす。照明は丸形や幾何学文様といった照射で美しく印象的だ。ラストは朝廷(帝)を始め、今回の騒動を起こした人間が自ら死をもって償おうとする。人間は過ちもするが、悔い改めることも出来る、そんな寓話劇。登場する者(神・妖怪・人間)が全員現れ、踊り歌う祝祭をもっての大団円。
次回公演も楽しみにしております。
バンバン学校裁判BANG!

バンバン学校裁判BANG!

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/18 (土) 13:00

 観劇のだいぶ前に、CoRichであらすじを読んだ感じだと、とあるド田舎の小中一貫校では生徒間が対立しまくっていた。そこで教師と親たちは、全員の問題に白黒つける為に学校裁判を開く!思いつくままに告訴が乱発し、その矢は大人にまで飛び火していき、混乱がヒートアップしていき、カオスになっていく学校裁判劇ということだった。学校と裁判劇の組合せが異例ながら、生徒たちと先生たちの問題に裁判で白黒つけようということで、社会問題化している先生による性暴力、親による性暴力、虐め問題、虐待、暴力教師、引き籠もり問題、貧困問題、極端なスクールカースト問題、外国人やハーフの子の差別問題等に裁判劇という形式を用いて鋭く切り込みつつ、徹底したエンターテイメント性のあるコメディ劇になっているのかと感じて大いに期待していた。

 しかし、実際に観劇してみると、思っていたのとは良い意味で違っていた。
 具体的には、劇中の裁判では小中一貫校ということで、小学2年が学校内で飼っていた豚を逃した疑惑で中2のギャルを訴えたりと思っていたより、社会問題も多少は扱っていたものの、その殆どは所詮小中高生が訴える内容で、つまりあまりにもくだらなくしょうもない、中には結論が出ないような訴えもあったりと小中高生中心ならではの裁判で、期待していたものとはだいぶ違ったがなかなか面白かった。
 裁判なのに自分が馬鹿にされると本物ではないが、モデルガンを撃ちまくり、映画や漫画等のネタバレを使用ものなら本物の拳銃を撃とうとするまるで赤塚不二夫の漫画に出てきそうな大人気ないどころか極端な駐在が、そもそも実際の裁判では傍聴席にいるのさえ駄目なはずなのにいたりとハチャメチャで、裁判の法廷も学校内の上、裁判官役検察役、弁護士役が生徒によって時に小6の生徒を指名したり、時に先生、時に存在感が薄い事務員が指名されたりと、ころころ変わる所がメチャクチャであり、リアリティーのある裁判劇というよりかは、殆どが茶番劇であり、小学生、中学生らしい視点で話が展開し、時に感情論や強引な結論、友達が弁護士役をになったりとぜんぜん公平性には欠けるが、子供っぽく裁判というより裁判ごっこが進行していく展開、明らかに30代位のオジサンなのにおバカな小学3年を演じたりしている無理ある感じもなかなか大いに笑えた。

 最後のほうで中3が暴走しそうになったり、最後に産休教師の南名弥が子供が産まれそうになって、それまでいがみ合っていた生徒たち、微妙にズレた先生たちが協力して産ませてあげようとする様が、予想不可能な展開になってゆく上に、なんとはなしに劇が終わる頃には自然といい感じに感動していた。
さらに、全体通して大いに笑え、日々のストレスも吹き飛ばすことができて良かった。

不正に集めたベルマークで

不正に集めたベルマークで

ドアとドアノブとドアノブカヴァー

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/01/31 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/31 (金) 19:30

85分。休憩なし。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

爍綽と

浅草九劇(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/31 (金) 14:00

110分。休憩なし。

メモリーがいっぱい

メモリーがいっぱい

ラゾーナ川崎プラザソル

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2025/01/24 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/01/30 (木) 19:00

130分。休憩なし。

浴室

浴室

ジェイ.クリップ

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

〈Aチーム〉
山﨑薫劇場。
やっぱこの人は凄いわ。圧倒された。ひれ伏す。名取事務所が手掛けるような重厚なテイスト。メチャクチャ鬱でシリアスな人間劇。内面を徹底的に凝視した人物造形。山﨑薫さんのファンならずともこれを見逃してはならない。

作品に流れる血は『愛を乞うひと』だろう。病的なまでに実の母親から虐待を受けて育った女性が主人公。家を逃げ出して今は一人の娘の母親になっている。ずっと今まで目を背けてきた母親との関係と到頭対峙しようと決める映画。

虐待されて育つと自分の子供に虐待をするようになるという虐待の連鎖。幼児期の家族とのアタッチメント(愛着)の形成こそが人間の心の立ち位置の基準となる。安心で安全な信頼関係を感じることが自分という存在の土台、基礎に。それが欠落して育つと愛着障害と呼ばれる心の病を抱えることが多い。人間不信、低い自己肯定感、各種の依存症、不安神経症···など負の連鎖。

誰もが無意識に自分で自分を治す方法を探っている。今作の主人公(山﨑薫さん)も母親に虐待されたトラウマから棄てた筈の香川の実家に帰郷する。結婚し妊娠したことを夫(寺内淳志氏)と報告する為に。実家の母親(西山水木さん)はいつの間にか再婚していて初対面の義理の父(蒲田哲氏)。
主人公はルポライター見習いで初めて自分が主筆で担当する仕事を与えられる。それは目黒女児虐待事件。5歳の幼女を実の母親と再婚した継父が教育に見せ掛けて虐め殺した事件。そのおぞましさに世間を震撼させた。
拘置所で母親(大井川皐月さん)と面会、取材が始まる。
浴室に閉じ込められ泣き叫ぶ幼女の書いたノートの文章に自分のトラウマが甦る。
『もうおねがい、ゆるして。ゆるしてください、おねがいします。ほんとうにもう、おなじことはしません。ゆるして。』
他の誰の話でもない。
「これは私の話だ。」

憎んでも憎んでもまだ余りある家族の正体とは、最早自分自身なのかも知れない。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

始まって山﨑薫さんだと思い、いや違うなと思い、やっぱりそうだなと思う。本物の女優。

凄く好きなシーン。受刑者・大井川皐月さんに自分も虐待を受けてきたと告白する山﨑薫さん。大井川皐月さんは言う。「でもあなた死んでないじゃないですか?生きてますよね。それは何故なんです?」
ぐっと言葉に詰まる。何故生きているのか?

義父と末期癌の母親の遣り取りを妄想しそこに浮遊し否定し続けるシーンも好き。山﨑薫さんの一本調子の語りがリアル。

ラストシーンは流石。人生は失った自分自身の欠片を探し続ける物語。いつかきっとパーツは揃い完全になれる。百鬼丸のように。

山﨑薫さんと大井川皐月さんの対決に固唾を呑んでいただけに、いきなり時間が飛んで義父(蒲田哲氏)が上京して来る展開にはガッカリした。二人の立場が段々と入れ替わる『ゴールデンボーイ』、『羊たちの沈黙』を想像していただけに。

もうカルマなのか、主人公(山﨑薫さん)は娘を産むがその子は軽い発達障害。社会福祉士(?)だった夫(寺内淳志氏)は意識高い系DEI(多様性・公平性・包括性)のモンスター化。能弁な無能に。邪魔でウザいだけの娘は最早ストレスでしかない。主人公は軽蔑すべき加害者側に足が引き寄せられていく自分自身にゾッとする。
寺内淳志氏のモラルハラスメントは最高の見せ場。この為に彼の詳細な設定が必要だったのか。成程。

癌で亡くなる母、西山水木さんが酔って本性が垣間見える描写は見たかった。回想としての声だけでも。

冒頭、nWoTシャツからプロレス談義になり、小川✕橋本、新日✕Uインターの流れ。ちょっと作り物めいている。何かガチファンっぽい恥ずかしさがない。

だぶだぶスウェット上下の拘置所スタイルは人となりに固定観念を植え付ける。皆ズボラで家庭環境に恵まれなかったADHDに見える効用。

観客の中には懐かしい顔も見えた。
一角仙人

一角仙人

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

1月31日観劇。四分の三位面白かったです。

ネタバレBOX

最後はグダグダに感じました。BGMの感じもあって、最初から動きがもう少し綺麗だと違和感無く楽しめたかなとも思います。
カンテン「The Foundations」Final.

カンテン「The Foundations」Final.

カンテン事務局(Antikame?)

座・高円寺1(東京都)

2025/01/22 (水) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【<Select B:集>つなぐ】
6つの団体を二組ずつ組み合わせた3プログラム、Select B はSF系な2編。

架空畳「Φ(ファイ)をこころに、一、二と数えよ」は近未来、娘につながる鍵を探す父の話に「Φ=空集合」も絡めて「未来系」かつ「理数系」SF? な感じ。

劇団だるめしあん「バイトの面接に遅刻しそうだったが、どうやら遅刻していたのは世界の方だったらしい」は「異世界転移系」とでも言おうか、男女の役割/立場の異なる並行世界に飛ばされてしまう人物たちがそこで異性の立場を経験するといういかにもイマな「社会派(?)」。SFでは定番の設定でこれを描くか!なな発想に唸る。
また、それぞれの「並行世界」をその都度囲む合成樹脂フィルム/テープと照明の色で分けたのも素舞台ならではのアイデアと感心。

一角仙人

一角仙人

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大本のネタはインドの叙事詩「マハーバーラタ」第3巻に収められた作品であるが、日本では「今昔物語」中の天竺編に所収され、また能の同名作品として、歌舞伎では「鳴神」としても脚色・翻案され上演され続けてきた作品の系譜であるが、今作はこの系譜に矢張り能の演目の1つである「岩船」をも加え祝詞の如き用い方をして物語を膨らませている。学問的系譜の詳細は興味のある方に詳細を追って頂くこととして、今作の噺に移る。

ネタバレBOX

 一角仙人は、元御在所岳一帯の自然を司る神であったが、人間と交わりを持った頃酒に酔って深く眠り込んでいる所を襲われ額から生えていた鹿の角を折られ仙人に降格させられてしまって以降人間不信に陥り人間と付き合わなくなっている。一方弟の龍神は兄より都に近い近江との境にある雨乞山(架空名、実際は鈴鹿山脈にある雨乞岳をイメージしている)を拠点とし、命短くか弱い人間が懸命に生きようともがく姿を観て好感を持っているが、兄からは再三、人間は信用できぬ、裏切ると忠告される。然し龍神は人間を信じることに賭けた。その直接的な契機は彼が護る谷間の村に住む村長の娘には龍神である己の姿が見えたこと、そんな契機を通じて会話を交わし信じられる人間が居ることを信じたことが大きかった。然し今作の時代設定は朝廷の支配が陸奥や他の辺境地を平定する以前に絞られており登場する村長の治める領民も皆、かつて朝廷と戦い敗れて近江近在の谷間に逃れ今は鉾を収めて暮らすことを選んでいた。だが敗れたとはいえ華々しい戦闘を終えてからジェネレーションが1つ移った程度のこと、若者の中には露骨に朝廷に盾突こうとする者達が居り、実際に小競り合いも時に起きていた。こんな状況を打開しようと噂を伝え聞いた朝廷の女御・徳子は切れ者として帝から政を託されているのをいいことに龍神を誑かす算段を付ける。民を助け救う為と偽り、兄の一角仙人から神と雖も契約をしたら、それを破る訳にはゆかぬ、契約はするなと戒められていた水を操る力を持つ龍神と契約を結んだ。そしてまつろわぬ民の棲む谷間の村を襲う洪水を起こさせた。
 このことが在って兄弟は大喧嘩をし、兄は弟を岩山に封じ込めてしまった。それ以降一向に雨が降らぬ。田畑は枯れ、川は干上がり河童や水の中、周縁で暮らす動植物総てが命の危機に瀕している。この悲惨な状況に至って初めて帝は失政であったと気付き対応策を練る為の情報収集から始めた。そして龍神が岩山に閉じ込められたことが原因だと突き止め現場に巫女及び関係者を伴って謝罪に赴く。この場面、谷間の村からも人々が訪れてもいて物語のクライマックスだから詳細は観て頂くとして、今作に内包されている様々な地域の様々な神話、歴史、文化、風俗、風習等を過不足なく実に上手く繋いだ暮川 彰さんの脚本の良さとそれをヴィヴィッドで楽しく而も華やかさも添えた演出が光る。殺陣のしっかりした動きはキチンと居合などの剣技を磨いた一角仙人役の竹田 光一さんの杖捌きが決まっている。無論対する龍神役で演出・脚色も担った幸田 友見さんの動きも良い。また効果音として用いられている小鼓、能管や篠笛、龍笛の用い方も実に効果的。女優陣の舞いのあでやかさもグー。
 ところで、一見華やかであでやかだが、ヒトの持ち得る希望と過ちを繰り返す絶望的な愚かさである戦争という諍い事とは次元を異にする神仙の世界との対比を嚙み砕いた大人のお伽噺として創作された今作、実際に今世界で起こっていることを挙げて稿を終えよう。
 一般的に民衆は戦うことを好まない。殆どの場合生産性等無く、互いに傷を負い今迄より惨めになるのは自分達自身だと知っているからである。然し権力者の発想は全く異なる。権力にも含まれる力という言葉がその形を端的に表しており、敵対勢力を総て下してこそ争乱が平定される為平和が訪れると考えるのである。より酷い目に遭って負けた側に恨みつらみが堆積し、いつも火種が絶えないことに対する根本的考慮は無いに等しい。反論する人々は言うであろう。徹底的に監視し怪しければ厳罰と収監、様々に権利を圧殺する法の制定や差別を「合理化」できる法を制定し、身内スパイを作り密告システム等を作って体制を守れば良い、と。然しそんなことで体制側の社会が安定するのか? これだけ情報通信ネットワークが発達し、世界中に送受信され他者から或いは他国からの干渉や非難はないのか? より本質的な所では支配されている人々からの反撃の脅威は弾圧すればするほど被支配者内面で増大する。そしていつか爆発する。支配する側にはそのことに対する恐怖が去ることは無いから遂にはジェノサイド以外に打つ手が無くなる。実際に現在それが進行しているのが歴史的パレスチナにおける状況である。シオニストが行っている行為は当に総てこの方向に向かっている。元来シオニズムという論理のオーダーは規定のものであったから、そこからの唯一の論理的展開は尖鋭化以外に在り得ない。それがアメリカというイスラエル加担国家のトランプ就任で更に加速しているのが現状である。どちらに真の正義があり、どちらが人道の罪を圧倒的に多く犯しているのかは、バイアス無しに見れば誰の目にも明らかである、という問題に直結するような視点をも彼方に見えるような気がするのである。

このページのQRコードです。

拡大