最新の観てきた!クチコミ一覧

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汗と涙の結晶を破壊

汗と涙の結晶を破壊

綾門企画

アトリエ春風舎(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

芸術に
芸術に人生を捧げる人たちの心の叫びのような作品だった。「才能」という言葉で、努力も苦しみも凌駕して片付けてしまうことへの憤り。全ての苛立ちが、堀夏子さんの右足の貧乏揺すりに表れていた。それにしても、作品毎に違う表情を見せる堀夏子さん「才能」に脱帽。肉体の死と、存在感(価値)の死。人はある時期に何故か「生まれた意味」「生きる価値」について考える。同時に「死」への逃避に目を向け期待を抱く。純粋に生きようとする人間ほどその傾向にある。鈍感力が生きる力を生む。ただ、純粋さは紙一重。芸術の世界では、それが価値あるものとして認められることもある。確かに生命力を手にできずに息絶えるものも多いだろう。記憶の中の三人から「絶対大丈夫」が、芸術に人生を捧げる全ての人たちへのエールに聞こえた。その道で死体と化した者たちの向こうに横たわる彼女は、問題ある正常の先へ両足を突っ込んでしまったのか。彼女の脇で読み上げられたメッセージが、「才能は万能じゃない」という芸術への弔辞であるならば、彼女が起き上がったことが意味するものに未来を託そう。原田つむぎさんは器用な女優さんだ。拗ねてキスを迫る同性愛者が可愛すぎる。破天荒な二世芸術家の毒の強さはリチャード4世の姿勢の悪さのように強烈。一番好きだったのは「捨てましょう」のキャスター?決め台詞がツボ。ラストの東に対する行為が意味深。「叫んでいいんだ!叫べよ東!」が、現代の若者へのエールのようだった。彼女が庭に放り投げたものは、夢か希望か…人生か。彼女が大きく吸い込んだものが、過ぎたるは及ばざるが如しものなのかもじっくり考えよう。堀夏子さんの深呼吸と過呼吸がスパイラルしている。

ネタバレBOX

唯一の男性キャストの石松太一さん。これまでの作品で見せたソフトな感じや気弱な感じを一掃し、かなりワイルドなスタイルで新鮮だった。坂倉花奈さんの軽やかさは高値安定。そのユーモラスな表現あってこそ、穿いて捨てられる才能が虚しさと優しさの入り混じった諦めで、ぬるぬるした液体に落ちていく絶望と狂気を浮き彫りにする。切り刻まれた才能の破片が、次の芸術の細胞として生きることが唯一の慰め。石川彰子さん演じる西は希望。可能性の片鱗で成功すれば未来があり、目一杯の一発屋は引き際を見誤る。黄色いベレー帽の西は手遅れ直前でシフトチェンジし、水色キャペリンの山本として成功して周囲から認められる。ある意味唯一の成功者だ。看護師の石川さんも最高。
夏のない年ー或いは現代のプロメテウスー

夏のない年ー或いは現代のプロメテウスー

劇団往来

吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)

2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

求めた愛情、受けた暴力と孤独
雨の湖畔の館 バイロン卿の提案で小説を書くメアリーとポリドリ。メアリーは夫の偽りの愛を感じ、狂人バイロン卿と人間の狂気を、名のない物に写した、怪物を生み出した乙女の心の闇、怪物が求めた愛情、受けた暴力と孤独から生まれた憎しみ、現実と重なる小説。 バイロン卿は廃人になった ポリドリがバイロンへ復習か? 作られた命から憎しみが消えた時に怯えらる事が無くなり、サフィーと過ごした湖で歌う。この歌が素晴らしい、名もなき物を演じた桜花昇ぼるさんの演技 歌 ダンスがとても良い。 芝居のレベルが高い。すばらしい作品。

ネタバレBOX

雨の湖畔の館 バイロン卿の提案で小説を書くメアリーとポリドリ。メアリーは夫の偽りの愛を感じ、狂人バイロン卿と人間の狂気を、名のない物に写した、怪物を生み出した乙女の心の闇、怪物が求めた愛情、受けた暴力と孤独から生まれた憎しみ。 現実と重なる小説。バイロン卿は廃人になった ポリドリがバイロンへ復習か? 作られた命から憎しみが消えた時に怯えらる事が無くなり、サフィーと過ごした湖で歌う。この歌が素晴らしい、名もなき物を演じた桜花昇ぼるさんの演技 歌 ダンスがとても良い。 芝居のレベルが高い。すばらしい作品。

雨 二人のメイドがかたずけ バイロン卿 有名な詩人 人格と才能は別 愛人クレアは庭師の赤ちゃんを病院へ、クレアの姉メアリー・シェリーは子を無くした自分を責めているから、あの事は内緒よ。メアリー、パーシー夫妻が到着 本を持って来た。貸して頂きます(主治医ポリドリは作家志望)。姉さん私妊娠。明日、クレアさん主催の催し。開かれるとは思えない。都合のいい女。ボリドリに金を渡すパーシー バイロン卿に取り入るために姉のメアリーと結婚。クレアの腹は間違いないのか、その紙(原稿)を送ってくれ 金で受けとれ。パーシー・シェリー メアリーが昨日着きました、クレアは酔っぱらっている。// 貴婦人 村人 娼婦たちを集めてパーティー、バイロン卿は娼婦を誘う メアリーが止めた // 女中のクラーラがいない バイロン卿は、女性に憎しみ 恐怖。(バイロン卿)領主は処女権があった 女中が逃げて来た服が乱れている。彼女は間違いなく処女だ。 // ドイツね本暇潰しになるだろう 早産 母は口を塞いで殺した。やめて。小説は事実と向き合う、恐怖を題材に小説を書こう
若者が医者を目指す話を書こうと思う、何処かで立ち上がらないと私の心は雨のまま。(小説の内容)舞台はジュネーブ、ワインの収穫祭 ビクターは医者に成るためドイツへ 戻ったらエリザベスが妻になる、エリザベスは拾われた。医者は救っても100人、病気をたてば数十万、再生の研究死体の研究 解剖 死刑囚の首。体のひだにウジ虫がはい回る 夢。エリザベスが、振り替えると部屋から消えていた 成功、見つからない 流行り病の死体と処理されたか。それに売春婦の記憶は無い 追われ棒で殴られ逃げた 少女サフィーと出合った 薬を塗ってくれた、優しさを知った 食べ物を持って来た少女 名前がある事を教えてくれた、言葉が違うのはバベルの塔 聖書 綺麗な花 あげる。 安らぎ 悲しいと感じた、聖書を読んだ、お前は化物だビクターが作った、サフィー助けて。私の名前を呼ばないで。悪魔に取りつけられる孤独な物に名は無い、それはジュネーブを目指した、それの家族はビクター そのコート 怪我 これを読んだ(ビクターの研究ノート)貴方が私を作った 私はここにいる。客を殺
した売春婦 元の人間に戻れない、意味がない 人ではない。愛してくれないのか 父ではない 作った 全てをやろう 解らない 1人はいやだ、もう1人作れるか 死体は私がもってくる。罪はお前を作った事。壊してくれ、何故だ お兄さま 殺せ殺せ。// これが 素晴らしい詩 小説 バイロン卿への復習 作り上げたのはクレア様の子 孤独 死 恐怖 命は愛の営みの後に生まれる // パーティー ヴェクターとエリザベスの結婚式 私は何故ここにいる 最後に孤独を知った 生き続ける私がここにいる 罪はビクターが受けなければいけない // 孤独を あなた誰。子供を殺すクレアは足を刺した。俺を産んだ女は俺を抱かなかった 金を置いた // やめて 私も捨てられて名は知らない お願いあなたは悪魔じゃない ウガー~ 何処へ行く 何処か遠くへ (ヴェクター)悪魔は私。// 旦那様は偉大な詩人 バイロン卿あなたには治療が必用だ メアリーはイギリスへクレアと帰った。ポリドリの描いた吸血鬼は、バイロン卿が書いた物として発表 あの物はどうなった、湖にたどり着いた 彼女は歌っている 彼女を
見てもう誰も怯える事は無い 歌 愛の歌
東おんなに京おんな

東おんなに京おんな

トム・プロジェクト

あうるすぽっと(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

初日
岡本麗さんはまるでミヤコ蝶々さんのような言い回しで笑わさせながら哀愁を漂わす。鶴田真由さんは自分を閉じ込める寂しい女性を好演。ベニサンピットの『障子の国のティンカーベル』から、モダンスイマーズ『トワイライト』を経て、今回も素敵でした。やっぱりいいな。二人の絡みはまだ段取りを追いかける予定調和に見える。それぞれは素敵なので、これからもっと良くなるはず。鶴田真由さんのスマホ相手のひとり芝居はリアルだった。イキイキしてた。壁に掛かった額縁。混沌とした時間には真っ白だったのに、ラストは…。希望が感じられた。

緑子の部屋

緑子の部屋

鳥公園

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

『待つこと、こらえること』
1回きりの特別公演。女性の美しくなりたい願望を抉る。それを笑いに転化した強烈な仕上がり。電話で問い合わせる女性とオペレーターのやりとりを、役を交換して繰り返す。それがスピードを上げドライブ感がハンパない。3かき723さんと310あ01さんが互いにマシンガンのように浴びせる台詞がまるで暗号のよう。意味なんか聞こえて来なかったのが、だんだん届いてくるから不思議。そこにト書きのような()がカッコと語られ、女優のリアルな告白まで…。マヤドリの榊菜津美さんとレベッカさんがキュート。二人が踊り出す♬GIVE ME ACCESS🎶が脳内スパイラル。レベッカさんの笑顔が堪らない。その二人を茶化すタカハシカナコさんに爆笑。笑い過ぎて感謝されてしまったよ。

水仙の花 narcissus

水仙の花 narcissus

城山羊の会

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/12/04 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

これまでに
これまでに観たすべてのキスの中で一番エロいキスだった。脳内エロティシズムがMAX。もう…したい。10代かってくらい…したい。もう、つじつまなんて合おうが合わなかろうが関係ない。そんなことを凌駕して「どうなってんだ?」が駆け巡り、語られない物語を脳内展開していく。そのなんと楽しいことか。この物語はスパイラルしているのか、それとも先へと進んでいくのか?それさえ分からない楽しさ。

緑子の部屋

緑子の部屋

鳥公園

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/07 (月)公演終了

まるで
だまし絵のような舞台。視点を変えたり、見るところを変えれば全く違うものが見えてくる。緑子はまるで桐島。なのに…もしかしたら…。そう、この「もしかしたら」が巧みに仕組まれている。油断すれば迷子になる。誰かが壊れているのか、みんな正常なのか。あなたにはどう見える?

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

本気の本気でダブルコール。
本気の本気でダブルコール。終演アナウンスに負けそうな会場で、どうしてもこの気持ちを伝えたかった。鳥肌が止まらない。あんなに長くゾクゾクした舞台を観たことがない。それも一度じゃない。何か所もゾクゾクさせられる。30年ほどの観劇人生に君臨する名作と出会った。ダークでスリリング。照明の美しさが、それを際立たせる。観客がある程度は予想できる展開。そこがミソ。考えさせておいて、少しずつ見事に裏切る展開。彼らの抱える秘密が心を締め付ける。けれど、そのほとんどに悪意がない。むしろ優しさや愛情が溢れている。だから苦しい。拉致被害者の家族の思いを連想した。しかし、ここには怒りの矛先が見つけられない。この感情の迷子がより一層、心を締め付ける。彼らのその後に思いを馳せる。若い二人は共に生きてくれるだろうか。根無し草が手を取り根を下ろしてほしい。彼も、どこにも帰れない。でも…あの距離のまま二つの家族と繋がっていてほしい。仕事も続けてほしい。みんなが大切に思ってくれているのだから。彼女のお父さんのような存在の人も、お父さんのように繋がっていてほしい。償った男も戻ってほしい。償えない男と、母になり子供の未来を守った女…愛の苦しみ。

悲しみを聴く石

悲しみを聴く石

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日
神の名のもとに聖戦を戦う人たち。それでも、そこに肉体があり、欲望があり、リアルに生きていた。オンナを語られながら、オトコの本能が悲鳴を上げた。そんな赤裸々な生き様が、まるで幻想のようなベールに包まれていた。しかし、あれほどまでに感情を物語る目の芝居があっただろうか。男の目にキャッチライトが差し、悲しみ、怒り、絶望、動揺…切なさも感じられた。懺悔とも報復とも取れるオンナの行為に戦慄が走る。人間の性(サガ)と業を目撃した。

とりあえず、お父さん

とりあえず、お父さん

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

客席は爆笑
シチュエーション・コメディ。客席は喜んで笑っていた。疲れていたせいか、笑えなかった。柄本明さんの芸達者ぶりが光った。わたしにとっては本仮屋ユイカさんを観たかっただけで、結局、それだけだった。

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQ

studio BLANZ(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

贅沢な3本
ウディ・アレンの3本の短編を2本ずつ組ませて上演する。『セントラル・パーク・ウエスト』外村道子さんと山脇唯さんの掛け合いが強烈。あの台詞量をあの速さでまくし立てるのだから凄い。圧巻。できる女を演じる外村さん。彼女の口にあんな言葉やそんなコトを言わせてしまうのだから、もうどうしていいやら…。彼女の相手に手を上げたくなる衝動に駆られた。もう完璧に艶っぽい知的な人妻だ。『オールド・セイブルック』宍泥美さんが自然体で好演。それにしてもマシンガントークの応酬が圧巻。どちらの作品も、愛情に対する裏切りの顛末なのだから、まくし立てるような口撃が当たり前で、台詞回しの点では大変でも、それが当然の姿なはずで納得。

鵺的第一短編集[全日程終了・ご来場ありがとうございました]

鵺的第一短編集[全日程終了・ご来場ありがとうございました]

鵺的(ぬえてき)

新宿眼科画廊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

ダークサイド
舞台作品では、シェークスピアの昔からタブーはスタンダード。同性愛、近親相姦、ストーキング、DV、殺人…全てが盛り込まれた過激な作品だった。にもかかわらず嫌悪感に苛まれなかったのは演出の細心の注意と演者の力量の賜物。『白い猫』の堤千穂さんの甘えっぷりにやられた。『みどりいろの街』では、チタキヨのタとキのお二人の戦いがヒリヒリした。信頼する相手とのバトルは愛情を奪い合う愛に満ちていた。『ステディ』は誰もが純粋で正しく主張を突き付ける。でも、利己的で視野が狭く噛み合わない。相手の立場を掠めて僅かに逸れる主張の応酬が痛々しい。とみやまあゆみさんの盲目的な愛が放つ嫌味の刃の切れ味に戦慄が走る。彼が目の前で女をSEXに誘うとき、頭の中でグルグル回る言葉と動揺が瞳に映る。とみやまあゆみさんの大きな瞳のなんと雄弁なことか。それにしても、平山寛人さん演じる小林の誠実さに感服。

大川の大忘年会2015

大川の大忘年会2015

大川興業

ザ・スズナリ(東京都)

2015/12/30 (水) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★

これは凄い芸だ!
「お笑い裁判の歩き方」を観た。自身が傍聴した膨大な裁判の中から笑える箇所だけをチョイスして構成し、語り続ける話術には感心した!
裁判の話なのに、本当に笑えた!ちょっと不謹慎かもしれないが大いに楽しめた。
今まで観た”お笑い”とは切り口が明らかに違う。
ネタではなく、事実を元にしたものだから。
司法試験に合格して、こんな人たちを相手にしなければならない、裁判官、弁護士、検察官のご苦労を垣間見た気分(笑)
上演時間2時間。


ネタバレBOX

いろいろと難しいのかもしれないがDVD化したら、一見地味だけど爆発的に売れるような気がするなあ。
日本だけでなく、世界規模で。
厚切○○○○○のネタにもできそうなくらい、なぜ何故と思える登場人物が多かった(笑)。
dbdqpbdb

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crewimburnny

nitehi works(神奈川県)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

大人のおアソビ
毎作品感じること。菅尾なぎささんの遊びゴコロのくすぐったさ。着眼点のユニークさとそれをカタチにする構成力によって作られたオトナの遊び場。なぎささんが愛で信頼するオンナのコたちで遊んでいる。毎回、そのアソビに入れてもらっているのだな。ま〜ぜ〜て。という感覚で楽しむコトが一番。オトナのアソビ場を安全に存分に楽しむにはイカシたコンセプトによるルールの遵守が重要。その制約がアソビの魅力を倍増させる。まず、クリウィムちゃんは無表情で無言。それが堪らなく愛しい。そう感じる自分の中の変態に出会う。あとはなぎささんが操るクリウィムちゃんたちの誘導に身を委ねればいい。これでもう、竜宮城の太郎さんだ。ラストのダンスで、寝そべってゲームコントローラーを操るクリウィムちゃんたちが干潟のハゼに見えたのは偶然?彼女たちのダンスには、必ず静と動が融合されている。それはまるで抑圧と解放。抑制と開放とも言えるかもしれない。時には人の一生にも見える。生まれ、ハイハイして、困難と達成の青春から成年、やがて母のお腹へ帰るよう。常に女性への愛に満ちている。今作は、先頭ゲームの様相を呈しながらもクリウィムちゃんを所有したような不思議な気分になった。それにしても、彼女たちの頭の中では物凄い量のデータが渦巻いていたのだろうなぁ。野球のサインプレーの比ではないだろう。賽の目を振るような博打演出で、出たとこ勝負のダンスとなれば、結局披露されることのなかった振付もあっただろう。その無駄を承知で用意することの覚悟と贅沢さ。正に芸術的ではなかろうか。なんと儚いことか。その潔さ。刹那。それに触れることができた喜びを噛みしめよう。

こいのかしつ    、、

こいのかしつ 、、

おちゃめいつ

ひねもすのたり(東京都)

2015/12/26 (土) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

継続は力なり
いつもの場所でいつもの雰囲気でほっこりとした公演。こういう活動は、たいへんだろうけれど、ずっと続けて欲しい。出演者の皆さんがもてなしてくれる、木から抽出したお茶も、柚子マーマレードの手作りお茶菓子もほっこり。風邪気味の身も心も温まった。これまでで最も激しい公演だったように思う。汗だくの熱演。笑いがたくさん散りばめられ、年末の笑い納め。

消失

消失

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

演技巧者の舞台は
安心して作品に身を委ねられる。演出家の思いを見事に立ち上がらせる劇団員。緻密な舞台は信頼関係の成せるワザ。可笑しなことほど真面目にやるという鉄則を再認識した。八嶋智人さんの怒号にズシンと撃ち抜かれた。客席に、観られた感謝と、賞賛が満ちていた。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

うそつき
この劇団の虜になった作品。運命の出会いだった。これは、劇団内でキャストを入れ替えながらも、定期的にずっと上演し続けて欲しい傑作。スランプという人物が愛しい。看板女優の笠井里美さんが怪演した役を、中野智恵梨さんが挑んだ。スランプという役のイメージを新たにさせてくれた。最後のセリフがそれを確かなものにした。鳥籠のシルエットの下で遠い目をする彼女の目に映る未来に思いを馳せる。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

ジョシ
石井葉月さん双葉さんの双子による二人芝居。凄いことです。ザ・ピーナッツもマナカナもやってないでしょ。しかも、二人はやがて一人の役をする…いや、一人になる。そんなお話。イケイケの勢いで作品をリードする双葉さん。姉の葉月さんが、それをやや冷静に受け止めながら、ここぞというところでグッと踏み込んでくる。二人の関係は決して表と裏ではなく、その時々に使う方を選ぶ両刃の刃のよう。二人は動きだけでなくココロもシンクロさせていく。神業。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

新しい演出
もう何度も、色んな人が演出し出演された名作。それがこんなことになるなんて(褒めてます)。平体まひろさんが開場時から縫物。畳に座布団に正座…ではなく椅子という辺りから斬新。そして沼田星麻さんの歌舞伎ばりの見得で始まる。且つてない新しい『紙風船』を目撃した。台詞自体ははんなりとした文語調のままながら、驚くほどのドライブ感。その発語に呼応した踊るような身のこなし。まるでブレイクダンス。動きの速さと静止のキレ。なのに散りばめられたユーモアはまるで落語。二人の呼吸の良さに惚れ惚れする。30分とは思えない濃密な時間。

えのもとぐりむ作品集 第7部 人の類い、十二の亜種(卯・未・酉 編)

えのもとぐりむ作品集 第7部 人の類い、十二の亜種(卯・未・酉 編)

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

R指定
R指定の舞台は観たことがあっただろうか?過激な設定も思想も、エロティックなシーンも、舞台作品にはよくあるけれどR指定は記憶にない。だから逆に興味をそそられる。まんまと罠にかけられたかな?でも、こんな罠なら喜んでかかろう。大好きな藍澤慶子さんは、その魅力通りの役柄で美しくいじらしかった。キャストが皆、魅力的だったのは、キャスティングと演出のお手柄。舞台の上も、客席も、さまざまな覗きが仕組まれていた。でもそれは果たして、オトコの文化だろうか?頷ける部分は確かに多くあるけど、作品中にもしっかり、オンナが覗いている。イケナイことって甘美なこと。そっか、だからR指定か。

ネタバレBOX

オトナの作品だった。その照れ隠しのように笑いも散りばめられていた。何よりも、エンディングに瓜生明希葉さんの『フォークロア』に痺れた。🎵月夜の水面には…🎶うまいこと使うもんだなぁ。アレを通して存在を確認する隣人と囚われた女。アレの中に入れた指を舐める女の行為のなんとイヤラシイことか。ヘソの下の奥底が疼く。自分の中のオトコが疼く。男の目の前にいる純粋で健気で美しい女性を藍澤慶子さんが好演。彼女を手放す理由が見当たらないのが逆にリアル。売り言葉に買い言葉。言ってしまった罪悪感にマイは苛まれたのだろう。勿論、そこには嫉妬もすれ違った時間が作ってしまった溝も影響している。でも、あまりにも当然のことのように行われたFBやPC内の原稿の盗み見。イケナイことと自覚していても、感情が昂れば制御不能。客観視的オトコ目線で言えば、あんなに可愛くて愛してくれるマイを手放すなんてあり得ない。でも、マイにとっては、別の場所の風に吹かれた方がよかったのだと思う。過ごした時間と年齢が固執させていたものを振り払うためには、必要な痛みではなかろうか。彼女の幸せを願う。それにしても、なんでこうダメンズに美女は惹かれてしまうのか。マイを失っても佐藤さんが来るのだから、世の中理不尽だなぁ。確かに思わせぶりな佐藤さんだったけれど、どれほどの覚悟があっただろうか。彼は自棄になっていたけれど、結果、最も生きやすいカタチに身を委ねたように見える。未来への微かな希望を小指から得た二人には、容易そうに見えながらも超えることの出来なかった薄い壁。盗み見聞きしていたSEXを拒絶した時に、視線を失ったウサギは孤独の淵に沈み、自らオトコを求める。壁を挟んで、孤独からの救い主を求める二人…いや、四人。切ない。作品中では語られないけれど、佐藤さんが纏う憂いを長谷川葉生さんが好演。彼女の影にドラマを予感させる佇まいが妙に心をザワつかせる。ラストシーンの彼女の甲斐甲斐しさが希望を感じさせる。あの佐藤さんの姿が、作品の心臓に思えた。蛇から、禁断の果実と知った上で欲したウサギ。でもそれは鎖を首に巻く行為とは違うはず。ノアの方舟に乗せては貰えないと呟いた彼女が自ら漕ぎたした舟が泥舟でないことを願う。ここでしか生きられないと思ったエデンの園に「ここにワタシはいない」と言えた兎に幸あれ。★エロかったシーンベスト3★No.1は指舐め。そりゃそうでしょう。No.2は佐藤さんが望月に迫られ抵抗するも荷物を落とす場面。受け入れてしまう瞬間を見せられてゾワゾワした。No.3はマイの横顔を至近距離で見つめるオサムの視線。髪の匂いを嗅ぐのも含む。
黒いハンカチーフ

黒いハンカチーフ

る・ひまわり

新国立劇場 中劇場(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

黒いハンカチーフ
観るつもりはなかったこちらの作品。
マチネに観たもので満足できなかったので
急遽当日券で観ることに。

気楽に楽しめて見終わった後のすっきりした感じ。
好きでした。
河原さんの演出はやっぱり好きだなと改めて。

ネタバレBOX

『TEXAS』『印獣』『万獣こわい』『ショーシャンクの空に』…
まだそんなに観てないけど。
河原さん演出なら信用してチケット買えるところある。

どう思うかは人それぞれだけど。

マチネ思いっきり小劇場もの観てのこちらを観ると
色んなことを実感。
演出が上手いのかもしれないけど。
見せ方が上手いのかもしれないけど。
差を感じた。

金額は違うにしても
満足したいという思いは変わらない。


この作品は
"映画『スティング』みたいなものを作りたいってマキノノゾミさんが書かれた"ってパンフで幕間に読み…
そう読んでしまったものだから
結末を先読みしちゃうよね。どんでん返し的なもの。
だけど騙された~!
騙されたからスッキリ出来たのかも。

座組みが良い雰囲気で役者全員素敵でした。

特に印象に残ったのは
いしのようこさん、おかやまはじめさん、伊藤正之さん
橋本淳さん、浅利陽介さん。

脇が素晴らしい方々で固められてる。
脇っていうか豪華すぎる面々。
それぞれがいい塩梅で舞台の上にいらして。


詐欺師が詐欺師にやられるって単純な話。
廻り盆で展開も早くて飽きないし
あまり深いところを追及せずに観て楽しめる作品。
こういうのがかえって難しいのかもしれない。


さらっと楽しめる心地よい舞台でした。




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