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雨の世界

雨の世界

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

雨女

ネタバレBOX

何の比喩だろう?
観客の数だけ解釈があるのでしょう。
R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/15 (木) 14:00

価格4,900円

ここ数年ワンツーワークスさんの舞台を鑑賞しているが、今回も考えさせられる内容で観ている側としては大変満足だった。

前回の「アプロプリエイト」はキャスト陣が普段より少し豪華だったことも関係して作品自体のクオリティが高かった。しかし今回は、パンフレットを見てみるとワンツーワークス初参加の方も何人かおり、カンパニー全体が若くフレッシュに感じられた。

ここからキャスト個人の話になるが、劇団員の奥村さんと関谷さんは相変わらず流石としか言いようがない。毎度のことだがしっかりとお二人が空気が作っていることが分かる。ネットのカズミを演じた東さんは、何度かワンツーワークスの舞台でお見かけしたことがあるが、毎度忠実に役に入り込んでいて度肝を抜かれる。当時の若い学生そのもので、懐かしさすら感じさせられた。そして石黒を演じた小林さんは、登場シーンが少なかったものの、しっかり演技でインパクトを残す役者さんだと感じた。単純にもっと話しているシーンも観てみたい。プロフィールを調べたらまだ10代ということで、更なる成長と今後の活躍が楽しみである。

ここに記載していないキャストの皆さんも素晴らしいもので、新しいワンツーワークスの形を見たような気さえする。リピートするか真剣に検討したい。

ネタバレBOX

お父さんが殺害されるシーンはやはり印象的だった。あれこそワンツーワークスを感じる。
ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。〈R15指定〉
「ホテル・ミラクル」シリーズは、このThe Finalを含めて全8回、うち6回観ることが出来た。逆に言えば観れなかった第1回と第3回が悔やまれる。

新宿歌舞伎町という歓楽街にあるホテル・ミラクルの一室で繰り広げられる痴態を覗くような感覚 いや官能公演。室内で起こる男女の濃密な痴話を通して人間の、それも身の下相談を見聞きするような面白さ。勿論 隠微な感じはするが、全編を通じて「男・女」というよりは「人・間」の本音、心情が奇妙な感覚を以って迫ってくる。妖しい官能マジック、それは脳を刺激し胸底にある禁断の欲望、いや人間の本性を曝け出させるような心理プレー。

過去シリーズで上演した作品もあれば、新作もあり この間の社会事情・世相の変化も織り込み、変わらぬ男女の<恋愛・痴話>物語もあれば、移ろいゆく心の変化などが紡がれる。色々な男女 いや人間関係を濃密に描き、本来は人に知られたくない くらくらするような短編。もう観られなくなると思うと コトが終わったような虚しさ寂しさが…。

ちなみに 今回観た作品の1つ、その脚本家と帰りがけ話をしたが、役者によって作品イメージが変わる と。自分も前に観た時と印象が異なり、やはり舞台は<生>ものということを改めて認識。
繰り返すが、あ~ 1回と3回が…。<「ホテル・ミラクルThe Final」見逃がし厳禁>かもね。
(上演時間2時間40分 途中休憩あり)【REST ver】

ネタバレBOX

入口側に磨ガラスのシャワールーム。舞台美術は、壁際にミニテーブルと椅子2脚。中央にベット、サイドテーブル、ソファーが置かれている。テーブル・ソファ下の照明が室内を妖しく(ピンクに)照らす。
客席はL字型。ベットを横から、そしてシャワールームで着替える姿を観るには、奥角の席に座る方が観やすいだろう。どの方向からから観るかは好みであるが。
前説「おし問答」(坂本七秋 氏)は男女がシャワールームで交わす会話…携帯電話電源off、飲食禁止など、喘ぎ声での注意喚起。既に始まっているので、トイレは我慢するようなプレイだが…。

①「シェヘラザード」(窪寺奈々瀬)
何でも話し合う親しい関係の女性2人、新堂沙良は大物議員の娘でお嬢様的な存在。恋人と別れ すぐ職場の先輩張本信也とラブホへ。そんな話を聞かされる大貫亜希子だが、彼女の恋人と言うのが…。恋人 以上と未満は肉体関係の有無だろうか、と意味深さを問うような。

②「よるをこめて」(笠浦静花)
清原凪子と藤原行成は係長と主任という上司部下の関係の恋人。社内には秘密にしている。最近はセックスレスで諍いが絶えない。冷静に話すために第三者を、それを平社員 関泰一をラブホに来させて。社内的な立場が歪になり奇妙な会話が漂流し出し、どこに辿り着くのか興味を惹く巧さ。

③「きゅうじっぷんさんまんえん」(屋代秀樹)
レズビアン風俗の話。ぎこちない女性2人の会話と動き。風俗嬢というには あまりにウブで不器用な仕草、そして卑下し続ける風俗嬢を慰める客。シャワールームに一人ずつ入って気を落ち着かせて…ラストの客の一言が切ないような(世間的に見れば幸せなのだが)。

④「グリーブランド」(河西裕介)
酔い潰れた女とラブホで一夜を過ごすが...。ヤるチャンスがあったのに行為をしない男に向って女は、明日遠くへ行くという。それはグリーブランド...それってどこにある国なの。女の誘惑にも優柔不断な態度の男。親しくなり過ぎて、もはや男と女という異性を乗り越えた友達・同士といった間柄。そのラフさが可笑しくも切ない。

⑤「獣、あるいは、近付くのが早過ぎる」 (服部紘二)
アレは姿を現した。 ゆっくりとその首をもたげる中、新宿歌舞伎町のホテル街で、男 村田ケンジは年上女 早瀬マナミをホテルに誘う。 不可解な足音が鳴り響く中...草食系男子も目覚めるか。この街はおろかこの世の終焉のような雰囲気、それでも男は踏ん切りがつけられない。

部屋に入ってからの、男性、女性の振る舞い、落ち着かなさ、照れと恥じらい...など雰囲気のエロ、妖しさと挙動のコミカルさのアンバランスも有りがちで笑える。そして、実際は密室で濃蜜な場所、そんな淫靡な処を覗いている。普段そんなことが出来ない非日常性と背徳感が高揚させる。その生身の人間...男女を感じさせる脚本・演出はそれぞれ面白い。ラブホテルという部屋のシチュエーションでありながら、やはり脚本家の感性というか描き方の特長が出るようで、一袋に色々な飴が入っており、違う味(甘いだけではない)が楽しめる、そんな公演であった。

どの物語にもクスッと笑えるオチがある。全作品にラブホという少し妖しげな雰囲気の中で、男女の距離感が伸び縮みする。また話を適度にねじり、巧みに流れに渦を作り掻き回す。室内の濃密な関係が、軽快なテンポで繰り広げられる。構成の絶妙さ、脚本の内容を斟酌した上でのアンバランスな演出(池田智哉サン)がたまらない。
これが最後の公演だと思うと残念でならない。
フィクション・モテギモテオ 2023

フィクション・モテギモテオ 2023

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/05/31 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前にも観ているのに、すっかり最後に......
今回も面白かったです!

引き結び

引き結び

ViStar PRODUCE

テアトルBONBON(東京都)

2023/05/31 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょっと賑やかしい演出ですが、ストーリーは良かったです!
人と人との繋がり、現実でも不思議なことってありますよね!?

楽園

楽園

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

相変わらずの新国立の新人シリーズ。今年の三人は、それぞれすでに実績もある人たちだが、なんとか見られたのは須貝英だけで、後は、新国がお役所、政府筋向けにお茶を濁しただけだった。今回も、選りに選って難しい沖縄問題を扱っている。
「未来を担う」作家も沖縄の官費旅行が出来るなら良いかと引き受けたのかも知れないが、途中でさんざん「センセイ、そこはちょっとご配慮いただいて・・」と言われたのか、なんとも中途半端な出来である。
南方諸島の散村で伝統祭事が行われようとしている。折から村は選挙の真っ最中、村長派と村議会長派が対立し、その家族も祭事に参加している。本土からはテレビの情報番組のクルーが撮影に来ているが、その撮影許可を巡って両派は対立する。ここらあたり、最初はきっとそうではなかったのだろうと思わせるが、やむを得ない。
舞台は祭事に参加した女性だけ七人の舞台で。全員達者なと言うより、うまい人たちが揃ったので、こういう事態にも事を荒立てることなく1時間40分務める。昔、というか五十年前なら、こうはいかなかったろう。
芝居から見えてくるのは、こう言う民間の些事を巡っても、もう誰も責任をとらない、いや、とる体制が全く崩壊してしまっている、それなのに、選挙という表向きは責任を取るシステム自体は事々しく通用している、それに乗ったモノは勝手なことをして傲慢だ、ということである。新国も予算があるからやれば良いというモノではないよと、この若い女性作家は皮肉を言っているのである。
そこはお見事、であった。いつも通り、半分の入り。老人が半分。

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

REST ver.観ました。
「シェヘラザード」と「よるをこめて」の会話がとても好きでした。

#33経済3篇

#33経済3篇

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/14 (水) 19:30

『ざくろのような』を観た。2015年に初演、2019年に再演された作品の再々演で、初演も再演も観てる。114分。
 3作同時上演の中でも、最も面白いと思う。松下による三洋の買収劇を題材にした作品だが、こんなことがあったかもしれない、と思わせるリアルさが見事で、手慣れた役者陣がしっかりと上演し、とてもよい舞台になっている。小平の健闘は言うまでもないが、谷仲のコミカルな演技は見事だし、福田と堤の会話のシーンがなんだかジーンときた。終盤の小平と狩野の討論シーンには見入ってしまった。

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/10 (土) 14:00

原作未読で観劇。未読だけどもおそらく小説のボリュームを2時間の脚本にするのは大変だったのでは?と想像する。とても上手い構成だった。途中でダレることもなく、コミカルなやり取りが続いても緊張感が持続する。後から「ああ!だからあそこでこうだったのか!」というのがいっぱい出てきて、記憶を反芻しながら今も楽しんでいる。キャラクターもそれぞれに魅力的で、演者さん達が愛情持って命を吹きこんでいるのが分かる。この後、原作を読もうと思っている。

ネタバレBOX

殺害シーンの演出がかっこよかったです!!!
タイミング諸々がめちゃくちゃ大変と聞いて、鳥肌たちました。
R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

家族が待ち合わせるのにどうして目印が必要なの?と思ったらそう言う訳だったんですね。
途中からいろいろ、あれ?もしかして・・・と分かってくるところも面白かったです。

ネタバレBOX

最後のどんでん返し、私的にはあれではなくてこれだと思うのですが。刑事さん、お芝居うますぎません?
「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」日本公演

「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」日本公演

CIRQUE DU SOLEIL

お台場ビッグトップ(東京都)

2023/02/08 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今期?は今日で見納めです。今回も演出が違っているところがあって楽しかったです。演目もタイトルは同じですが、メンバーが違っていたりして楽しめました。
Cブロックだったのでスノーストームも浴びることができて良かったです。
誘いに応じてくれた妹からも好評でした。次はいつ、何が来るのか楽しみです。
公演が延長されたので実際に見たのは6月14日です。

雨の世界

雨の世界

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日、月チームの回。前日まで、雨の中を劇場まで向かうことになるだろうから、この舞台を観に行くにはちょうどいいかなと思っていたのに雨が止んでしまい、ホッとしたような少々ガッカリしたような、こちらの勝手な思い込みのせいで妙な気分のまま開演を迎えることに。序盤はこのモヤモヤに邪魔されたものの、徐々にこの不思議な展開に引き込まれ、星チームだとどうなるのかという興味も湧いてきた。

Family~明けてほしくなかった梅雨~

Family~明けてほしくなかった梅雨~

ヒューマン・マーケット

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/06/13 (火) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

未見のシリーズ作品で3部作の2部目でしたが、最初に前回のあらすじを語って頂けたおかげで、2部目でもすんなり物語に入り込めて楽しめました。

楽園

楽園

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

こんな田舎あるあるの聞き飽きた話は退屈なだけだ(まあいろいろ現代の日本をまぶしてはいるけれど)。最初の1時間はもう拷問。もっとワクワクするお話を作ってよ。もっとも村長の娘と区長の妻、どちらも嫌味さが秀逸で、かなり興奮させられた。

#33経済3篇

#33経済3篇

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/13 (火) 19:30

『焔』を観た。2018年に初演の作品の再演で、初演は観てない。(3分押し)108分。
 EV車開発を題材にした3作同時上演で、時間的には最後となるということだが、イオン電池開発に伴う改竄を扱う。企業って、ここまでやるんだよね、というストーリーを手慣れた役者陣が丁寧に描く。全員が熱演だと思うが、堤千穂の演じたキャラクターが微笑ましい。エンディングのシーンの対比が興味深い。

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ワンツーワークスを観るのは今回で9本目。印象に残るのは『グロリア』、『鯨を捕る』、『私は世界』。
宮部みゆきは初期は読んでいたが、何かぬるくてハマれなかった。大林宣彦が映画化したのを観た『理由』だけが好印象。

今回も掴みは面白い。二つの家庭で二重生活を送る男(長田典之氏)。妻(みょんふぁさん)と娘(東史子さん)と息子(安森尚氏)、もう一つの妻(小林桃子さん)と娘(川畑光瑠さん)。彼がある日惨殺される。警察は娘(川畑光瑠さん)を取調室の隣の小部屋に呼び、マジックミラー越しにもう一つの家族と面通しさせる。

自分はみょんふぁさんのファンであることに気が付いた。
綾城愛里奈(えりな)さんが不快な馬鹿女を好演。

ネタバレBOX

人が殺されるシーンの演出が見事。血痕をイメージした小さく千切った赤い花弁のようなものが天井からパラリと降り掛かる。

宮部みゆきとこの作家(古城十忍)の相性はよくない。もっと高村薫とか重苦しい話が適している。人間のダークサイドこそを抉るべき。
彼女は赤川次郎みたいな読み飛ばせる軽さが人気なのだが、それを敢えてやるなら主眼を別にずらさないといけない。役割分担ゲームをカリカチュアライズして、この世の全ては“ごっこ遊び”ぐらいに引いて見せないと。父親の“ごっこ遊び”が許せずに二人ぶち殺し、疑似家族の三人も狙うなんて最早サイコパス。娘の異常性しか感じ取れない。警察の計画も、娘を自供自首させる為に大芝居を打つなんて漫画。もっとどうしても解明したい謎がないと成立しない話。

もっと言うと、殺される男(長田典之氏)の設定が意味不明。(原作もそういう批判が多いらしい)。女にだらしなく、手当り次第に浮気を重ねる。それとは別に見知らぬ誰かとネットで擬似家族ごっこをして楽しんでいる。実生活での心の渇きをネットで癒していたのか?父親の行動を監視し続けていた娘(川畑光瑠さん)はその疑似家族に嫉妬し殺意を募らせる。男が何を求めていたのかが判明しなければただの動機当てゲーム。凄く面白いネタなのだが見せ方を間違えている気がした。(事件発生までの見せ方が絶妙なだけに)。

余談だが、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが提唱したバギズム(Bagism) 。バッグ(袋)の中に入れば人間を外見や性別、人種や年齢などで差別することが出来なくなる。この状態での遣り取りこそが真の人間同士のコミュニケーションであると。
それを現実化したのがインターネット、例えば匿名掲示板であろう。理想の人間の交流の場に成り得ているか?現実は見ての通り。結局性善説で物事を考えるからおかしくなる。性悪説で考えないと世の中は悪くなる一方。LGBT法案の混乱もそこにあるのでは。逆に同性愛者への偏見を強くしてどうするのか?
水槽

水槽

シアターノーチラス

RAFT(東京都)

2023/06/01 (木) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2023/06/02 (金) 15:00

85分。休憩なし。

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

宮部みゆきが、現実の小市民の生活に素材をとった市民ミステリの傑作を連打していた頃の代表作の一つ。ことに現実生活から逃亡するためにネット上に疑似家族をつくるというネット社会らしい発想が生きていた。あれからもう二十年もたったかと思うが、現実にはもっと悪質なネット犯罪や世界的規模の金融問題なども起きていていまなお新鮮さを失っていない。ことに、タイトルにもなっているR.P.Gは、演劇で言えば、古くからあるメタシアターの構造がそのまま乗る。
脚本は、原作の面白さに乗って、本当の家族、疑似家族、その枠の上に課せられた犯罪事件の究明、の三つのシチュエーションを攪拌しながら進んでいく。手際はなかなかうまい。
しかし、この脚本を面白く見せるには、やはり、俳優の力量が要る。
全員が同じテンポで、台詞の番が来たら言います、という調子で進むので原作には巧みに織り込まれている出演者のキャラクターがどこまで行っても見えてこない。スジは解るが味気ない。一つのシーンにほんの5秒でも俳優の技を見せるところがあると膨らむのに、この舞台はそういう人間表現の余裕を全部殺してしまっている。もう三十年もやっている劇団というなら俳優指導が第一歩だろう。
ミステリ劇はなかなか面白くできあがらないジャンルだが、こう言うミステリ名作を取り上げることは、めげずにやってほしいところだ。
赤坂レッドの舞台に十五人の出演者で2時間、6割の入り。

ネタバレBOX

最後の犯罪解明は名作「罠」と同じ手だが(そのことは良いが)、脚本にも演技にも周到な気配りがしてある。これは途中でのネタ割りをはじめ乱暴でしかない。
この夜は終わらぬ。

この夜は終わらぬ。

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2023/06/02 (金) ~ 2023/06/16 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

開演前、連れが「あのエレベーター本物?」と言っていた。なわけないだろ!と思ったが、そう錯覚するほどリアルな美術。病院の待合室での一夜の出来事だが、問題抱えたちょっと痛い人たちが、次々とくるわくるわ。夜間中学の外国人生徒(山田貢央、椎名慧都、齋藤隆介、佐藤礼菜)、その教師(千賀攻嗣=唯一の常識人だった)をはじめ、元夫の選挙結果が気になる入院患者(佐藤あかり)、年下の女性が偉そうな警察官コンビ(釜木美緒、渡辺聡)、認知症の女性(松本潤子)…はてはSMクラブの女王様(釜木美緒=二役、気づかなかった)と奴隷(渡辺聡=二役、同じく)、外国人差別丸出しの暴行相手の代理人の弁護士(滝佑里)などなど。(千賀さん以外は、俳優座にこんな役者いたかな?という感じで新鮮だった)

これだけ盛りだくさんで、テンションずっと高くて、1時間55分でおさめていたのは驚き。しかも外国人差別を助長するようなアプリを入管庁が配っている事態まで見せつけられた。日本はどうなっているんだよという気になる。作演出の伊藤毅は「多文化共生」というテーマを劇団からもらったそうだが、「多分に混沌」という感じだった。とにかく、テンション高く、苦笑と活気にとんだ芝居だった。

ネタバレBOX

いくら日本に疎い外国人でも、手術中の手術室に何度も飛び込むとか、ありえないだろう。「ネパール人の血は日本人に輸血できるの?」という生徒を、教師が厳しく叱責するのも、優しい思いやりある教師の設定から言ってチグハグ。女性弁護士も嫌味がストレートすぎて、現実離れしている。弁護士バッヂがないのもいただけない。そのほか、そのほか。

場面の都合で、夜間中学生たちみんなが長い間トイレに行っているときもあった。
このように突っ込みどころや無理筋満載なのだが、舞台の活気と日本社会のゆがみを提示する心意気とパワーは感心した。
ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

stey バージョン 6小品3時間近くかかったが楽しめた。
これでこの劇場ともお別れ。

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