うすらひの下に、いる 公演情報 ここ風「うすらひの下に、いる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    個人的にテンポ感というか、コメディとシリアスのスパイラルががめちゃくちゃ合ってて、楽しめました。
    舞台美術も作り物感がなくて、良い意味で没入出来た感じですねー。

    ネタバレBOX

    10/30ソワレは #ここ風『うすらひの下に、いる』を下北沢 #劇小劇場 で観てきました。風雷紡の吉水恭子さんにおススメされて。
    結果として、過去作のBD/DVDを全部大人買いしちゃうくらいには好き。
    以下、多分重要なネタバレ含むこと書くと思うので、未観劇の方はバック推奨。

    #うすらひ

    そいえば、BD売り切れしててDVDしかなかった作品もあったのですが、売り場の方のご厚意でBD作成してくれることになり、めちゃくちゃ嬉しかったです。
    あと、BD作成にお金かけてなくてスリムケースなのも好印象。あの縦長のケース嫌いなんですよね、、場所を取るんで。

    結局ケースを捨てて、パッケージとディスクだけ入れ替えちゃうんで、書籍手放して電子書籍勢としては、そこにお金かけないでくれーというのはあります汗
    あと鵺的の時も思ったんですけど、過去作安い。1500円とかならとりあえず買っちゃう。追加の収益というよりも、どちらかというとファンサや布教目的で手間賃くらいで抑えてくれてるのかな。

    と、このくらい書いておけば、きっとネタバレ書いても目にする人いないはず。

    個人的に好きだと感じたのは、全体の流れというかテンポ感なんですよね。
    意図的にやられてるかは別として、私がそう感じたってだけなんですけど。
    シリアスな部分とコメディな部分が交互に来て、それぞれが長すぎない。

    シリアスな部分が長いと心的ストレスが多くて、個人的にイライラしちゃうことが多いです。それでも、その後の展開によってイライラがうまく昇華される展開はめちゃくちゃ好きなんですけど。そういうのはあんまりなくて、面白かったけどしんどかったなぁで終わることも多いんですよね。

    逆にコメディ一直線だと、途中まではいいんだけどどんどんハードルが上がって、中だるみし始めちゃうし、観劇後はなんか面白かったな。なんだっけ。みたいなことに良くなりがち。とはいえ、単発だと笑うハードルが高くなっちゃうんですよね。
    ある程度、繰り返して場を温める的なのが無いと、笑って良いんだよね?みたいな感じになって、笑いきれない。観客が自然と笑える状況を作って、ハードルをさげたままキープを出来る。シリアスパートが長く続くとこの笑いやすい状況が戻っちゃうから、長く続けずにまた戻してくる。みたいなのが本当に自分の感覚とフィットしてたんですよね。

    また、個人的には観客自体も舞台装置の一種だと思ってて、中央部分によく笑われる方がいたのも良かったです。このあたりは運が良かったのもあるかもだけど。
    笑いすぎる人がいると、個人的には音割れするくらい大きな音を出すスピーカーみたいにイラっとしちゃうし。よく笑われる方でも隣にいると嫌なんですよね。申し訳ないけどうるさいと感じちゃうし。隣にいる方はどちらかというと笑いを堪えてるけど、空気管として伝わってくる人がベスト。そういう意味で結構ベストな観客でした(謎の上から目線)

    でまぁ、こういう笑いの要素って、序盤にうまく作れるかどうかが結構大事だと思ってます。序盤に滑っちゃうと、観客が上手く乗り切れずにぐだぐだした雰囲気になることが多くて。中盤に話が展開してくるまでだるく感じちゃうことが多いんですけど。
    序盤の3人のおかしなシチュエーションとすれ違いの掛け合いで、即乗せて来たのは上手かった。

    作品的には、設定にめちゃくちゃ既視感が。
    核となる出来事として、娘を交通事故で失った母が自分を娘と自認して、なんですけど。これ9月の頭に見た 劇団えのぐ『琥珀色に酔い夢を見る』と同じ設定なんですよね。そういう意味で核となる出来事が同じだけど、全く違うストーリーや演出になってるのが個人的に比較して面白かったです。

    ギミックとしては、えのぐさんの方はめちゃくちゃ良くて、前半は母視点で世界が作られているから、娘役の人がちゃんと演じられていて、多少の違和感はあれど本人の存在を疑うことは一切なかったんですよね。その分、後半に急展開みたいな感じでめちゃくちゃ面白かった。

    うすらひの方は、違和感なくすっと入ってくる感じ。
    美咲の登場シーンでも子供に見えない役者さんが出てきたところに、すかさずイジリをいれてきて、観てる側にも演劇だし見た目の年齢と違うこともあるよねと、違和感を与えない。(最前最下手に座ってたので、目の悪い私も思った疑問をいじってくれた)

    ヨウコが役に入り込むちょっと変わった人っていう印象を事前に伝えておいて、玉子のBTSダンスに相乗りしてた人がヨウコなんだなと思わせて、ヨウコの実在を記憶の片隅に残させておく。今思えば細部に気を使って作演されてるみたいに感じて、気持ちよく観れましたねー。

    作演と言えば、オネエなジャイ子である玉子は結構好きなんですけど。ああいうキャラ行き過ぎると結構イラっとすること多いんだけど。周りのキャラ設定も含めて、いい塩梅に収まってました。書いてて色々思い出してきたなぁ。

    各キャラにちゃんと面白いキャラ設定があったのも良いですねー。
    一人のキャラに詰め込みすぎると、繰り返しによる笑いはあるんだけど。
    それとは違って、お前もかーみたいなギャップによる笑いもそれぞれに合った記憶。
    笑いの質や量もあるけど、種類やギャップも大事みたいな。

    そして、ラストの演出が個人的には結構好きでした。
    役者さんはけた後、カーテンコール前、スポットライトのやつ。
    暗転→カーテンコールよりも、なんか余韻に浸る時間を作ってくれる感覚。
    言語化すると感想はこんな感じ!

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    2024/11/01 16:14

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