
イルクーツク物語
劇団俳小
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
見事な翻訳劇
極めて上質な舞台。役者さん達の演技も演出も申し分なく、青春群像劇というよりメロドラマ(?)、大いに楽しめました。しかしながら、旧ソ連時代のプロパガンダが通奏低音のように流れていて、寒気もちょっと感じました。ショスタコのシンフォニーを聴いて感動しながらも・・・って、気分ですかね。

灯屋・うまの骨
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

灯屋・うまの骨
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
お見事!
劇団初見。古道具屋兼下宿屋を舞台にした人情群像劇、堪能しました。自分が観た回は満員大入りで、最前列の小さな椅子に身を縮ませての観劇でしたが、窮屈さも忘れるくらいにのめり込んでしまいました。骨董品やがらくたが一杯のセットも昭和レトロ感覚があってよかったです。

ドローイング
ハグハグ共和国
劇場MOMO(東京都)
2015/11/25 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
漫画のような
登場人物、次男の嫁以外はかなり能天気な面々でハチャメチャな展開、ブラックホールを思わせる押入!ひとつ間違えると空回りしそうなところですが、そこはしっかりと、隠されたもうひとつのストーリーで、流石の構成になっていました!笑いと涙、良かったです。

灯屋・うまの骨
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
上質の舞台
“劇団大樹”は本作が初見だ。
作家“み群杏子”が、“川野誠一”に当て書きした作品を、
演出の“斉藤貴”加筆・脚色したいう本作。
戯曲の素晴らしさはもとより、
役者の好演、舞台美術、音楽と相まって“上質の舞台”を観せてくれた。

三月花形歌舞伎
松竹
京都四條南座(京都府)
2015/03/03 (火) ~ 2015/03/27 (金)公演終了
満足度★★★★
夜の部
『弁天娘女男白浪』
べんてんむすめ めおのしらなみ
これは映像で観たことあるけど生は初めて。
松也さんの女形も初めて。
綺麗でしたけどもやまがた屋さんで買ってきた生地を出し入れするときについてしまうのか
お着物の襟元に白粉ついてるのが気になった。
稲瀬川勢揃いの場でも花道近くだったので
松也さんの着物が汚れていたのが見えてちょっと残念。
しょうがないのかな・・・
まだ数えるほどしか歌舞伎は観劇出来てないけれど
今までそういうの気にならなかったのだけど…
気にしすぎ?
菊之助松也さんの女形の声がちょっと私の耳に合わず…
キンキンして聞き取れなかった。
もしかしたら喉痛めてらしたのかもしれません。
名台詞「知らざぁ言って聞かせやしょう!」も声が引っ掛かってたような。
男ってのがバレてからも男男してて
好みとしてはもうちょっと綺麗目を残してほしかった。
でもここは女と思ってたのに男だったってことだし
そこから浜松屋の番頭さんが唖然とする場にしないといけないから
それで良いのだと思うけれど
七之助さんとか、菊之助さんの風体が好きなので。
好みの問題。
やはり松也さんは格好いい男の方が好き。
お坊吉三は良かった。
巳之助さんがかっこ良かった。
南郷力丸。
男だってバレてからの菊之助と南郷力丸のやり取りは面白かった。
巳之助さんの声が一番南座で響いてた。役柄的にそういうものなのかもしれないけれど。
呉服屋浜松屋さんで揉めていた時に間に入ってきたのが鳶頭の種之助さん。
この頃、用心棒に鳶の頭を雇うことが多かったとか。
色々揉め事が多かったんですね。
米吉さんの若だんはん似合ってました。
赤星十三郎役を尾上右近さん。
赤星は小姓上がりだから女形化粧の柔らかい感じなんだとイヤホンガイドで教えてもらいました。
あさぎ色の幕の効果は
演劇でいう暗転からの明転でパッと背景を映えさす物だと。
桜が稲瀬川に5本
「志ら浪」と書かれた傘を持ち名乗り。
着物の柄もそれぞれ違い
菊之助は菊
力丸は稲妻手拭いも首に巻いて。
歌舞伎は舞台美術が綺麗で絵面が素晴らしい。
春らしいきらびやかな演目でした!
『闇梅百物語』
これは面白かった。
怪談話を百種話ながら灯火を一つずつ消していく遊びで
百番目の火を消した時に怪異が起こるとされているので
九十九で止めるのですが
何が起こるか見てみようとなり
小姓白梅が姉さん女中に言われ無理矢理消しに行く役目に。
白梅役の尾上右近さんがもう綺麗で綺麗で。
以前に一度菊之助さんの時だったかで拝見したときから
美しいと思ってまして。
消したら異変が!
姉さんたちがやってくると白梅はのっぺらぼうに!
狸や河童の妖怪が!
傘一本足の巳之助さん
こちらでも頑張ってらっしゃった!
片足で高下駄の歯が一枚。
これでバランス取りながらピョンピョンしてまして。凄い。
その後宙吊り!表情も豊かで♪
巳之助さんにピッタリ。
雪女郎の右近さん。
こちらも素敵。
新造の米吉さんの愛らしさ。
このお二人の女形とっても良かった。
米吉さんは丸顔の可愛いタイプ。
右近さんは面長の綺麗タイプ。
所作も美しく。
米吉さん、すっぽんに消えていく時の美しく回る姿…眼福でした。
骸骨からの読売役の種之助さん。
種之助さの舞踊とっても良かった!
ずっと見ていられるくらい。
読売が狐の妖怪だと見破った大内義弘の松也さん。
狐の舞いも軽やかに汗をかいて踊られてました。
楽しい演目でした。こちらも最後は皆勢揃いの幕引き。
綺麗で額縁に入れておきたいって思う歌舞伎舞台の美しさ。
今回は巳之助さん、種之助さん、米吉さん、右近さんが良かったです。

熱血!不良総選挙
劇団BRATS
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
思いのほか嵌ったヤンキーもの
BRATSさん初めて観劇。
アクションだけじゃなく口跡もよく聞き取りやすくて
振りきってて格好良かったです。
客演の熊倉さんのアクションもかっこ良かった。
秀ちゃん役の斎藤さん台詞回しが好みでした。
伊藤さん、南さん、桃太郎さんは劇団☆新感線関係で知ってたけど
それぞれの役キャラが面白くてかっこよくて
アクションがこのお三方 特に素晴らしかったです。
紅一点の女性 人見さんもかなり投げ飛ばされてたり
飛び技もたくさんでアクロバット凄かった。
総理役の羽村さんは永ちゃんみたいな硬派な男の役で
22年声つぶしたことないのが自慢だったのに
潰してしまったと。それだけ皆の熱さに引っ張られたと。
確かに熱い舞台でした。
漫画やゲーム知ってたらもっと笑えたのかなぁと自分に残念。
知らなくてもなんとなくの知識はあるので理解は出来ましたが。
漫画的だけどあのリアルアクションは漫画でも映像でも見れない
生の舞台だからこそ、体と体が当たる生音で痛みを感じる、伝わる
熱い素敵な作品でした。

三人姉妹
シス・カンパニー
シアターBRAVA!(大阪府)
2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
美術も演者も豪華
話自体は面白くないと思うのに面白かったと感じたのは
役者さん、演出が良かったのか。
特に段田さん、公園さん、神野さん、赤堀さんが印象的。
段田さん演ずる軍医チェブトゥイキンの台詞に
「もしかしたら、おれは人間でないのかもしれん、ただこの通り、おれには手も、足も、頭もあるふりをしているだけなんだ。もしかしたら、おれは全然存在していないのかもしれん。」
こんなのがあったのだけど
荘子の『胡蝶の夢』が思い浮かんでちょっと面白かった。
チェブトゥイキンも古い新聞ばかり読んで儚さを感じていたのか。
相変わらずパンフレットが充実していて
嬉しい。

+51 アビアシオン,サンボルハ
岡崎藝術座
元・立誠小学校(京都府)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
面白いようなわからんような。
岡崎藝術座の神里さんの創る作品は前回も観たのですが
ちょっとわかりにくい。
物語っていうより神里さんの脳内を覗き見てるような感じのもの。
私は物語が好きなのでちょっと苦手だったのですが
大村さんが出ていたので拝見しました。
神里さんのルーツな話が含まれていてその中に沖縄もあるから
興味深くは見れた。
久高島とか大宜味村とか知ってる地名や
比嘉さん、金城さんなんかの聞き慣れた名字が出てくるとワクワクもした。
メキシコだからかミルマスカラスみたいなマスクを被った演出?とかあって
面白かった。
自分エコーの所で初めて声に出して笑えた。
お芝居の中で笑えるとそこから観る集中力が増す気がする。
なかなか難しいなという感想。
もっと理解できるようになりたい。

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」
劇団東京イボンヌ
スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)
2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了
モーツアルト
説明 に※この物語はフィクションです。とあるようにフィクションなのですが、本当にマリー・アントワネットがモーツアルトとこんな風に出会えていたら良かったね!と思えるお話でした。しかし、気の毒なアントワネットに寄せる思いは切実なのに、モーツアルトの結婚観は最低で、これじゃあコンスタンツエもぐれちゃうよねと思われ、そのあたりの設定は考えて欲しいと思いました。またあの時代の衣装を再現するのは予算的に難しいと思いますが、アントワネットが結婚してからも同じ衣装と言うのは残念でした。それと私はクラシックになじみがないため、演奏されている曲名はもとよりそこのシーンと関係があるのか無いのかも分からなかったので、そこらへんはもう少し親切でも良かったのではないでしょうか?

ダイナマイトと蛙たち
劇団ピアチェーレ
Ito・M・Studio(東京都)
2015/12/12 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
無題1692(15-381)
18:00の回(曇)。
17:30受付、開場。17:55前説、19:00開演の挨拶~19:01終演。
舞台には(たぶん)椅子がひとつだけ。
「 ダイナマイトと蛙たち」は既存の作品。
「MOMOS(2012/4@ここ)」から9作目(他に合同公演が1つ)。
世代交代後の本格的な舞台。第一印象としてはだいぶ硬さが残っているようでした。お客さんは役者さんの眼をみながら、表情をみながら、カラダの動きにあわせて、お芝居の中へ入ってゆくのだと思っています。もっと肩の力を抜いてカエルになりきって寓話の世界を楽しむくらいの余裕がほしいところです。
また、どうしても立っている時間が長くなりがちなので演出面でなにか工夫があれば、と思いました。
今月は、日芸2、日本女子、早稲田、慶應、多摩美、六本木高校と学生演劇が多い月でした。経験(場数)の差はあれど、生まれたて、成長過程の創作は興味が尽きません。
一度、コメデイ作品を観たいと思っています。

最後のサムライ
メディアミックス・ジャパン
天王洲 銀河劇場(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
とても熱い舞台
一幕はちょっとぎくしゃくとしたものを感じる部分もあったけど
二幕がかなり良かった。
見せる所でちゃんと観客を魅了し感情を盛り上げてくれて昇華して終わる
そういう爽快感がある作品でした。
市原くんは何年ぶりかの舞台で主演は初めてらしく
あんまりドラマの市原くんも見てなくてほとんど知らなかったのですが
熱いっていうのはなんとなく情報としてインプットされてました。
そしてこの舞台でも熱かったです。
その熱さが河井継之助という男のキャラクターに合っていたように思いました。
個人的には
秋月悌次郎役の永島さんと主役の市原くんの絡みが多かったのが喜ばしく
この二人の関係性がまた爽やかで潔くて
男の友情を感じれてボロボロと泣いてしまったほど。
勉強不足で河井継之助という人を知らなかったのですが
とても魅力ある変人でした。
先見の明がある計算高い男。
だけど忠誠心があり義に熱い。
主役が舞台でちゃんとその人物を生きれてるのは作品として強いし伝わる。
そして他の方たちもステキな人が多かった。
花魁のソニンさん
凛とした花魁 小稲と長岡の遊女 紅小壺の二役をしっかりと分けて見せてくれました。
姿勢が良かったです。
長岡まで出向き地元の人のお話を聞いたりしたそうな。
市原くんも。
そういう個々の頑張りが伝わり
座組みを良い雰囲気でとても良い気を舞台から感じました。
戦わない為の武装…
今の日本の在り方を考えさせられました。

完熟リチャード三世
柿喰う客
ABCホール (大阪府)
2015/02/21 (土) ~ 2015/02/24 (火)公演終了
満足度★★★
少し
いつもより物足りなかったように思いました。
衣装やフォーメーションなど
スタイリッシュなのは変わりなくこの作品にもあったのですが
もう少しパンチのあるものを期待してしまいました。

Soundtrack.
富山のはるか
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1691(15-380)
19:00の回(曇)。
18:30受付、開場、パイプ椅子席。舞台床、正方形の薄緑(ダンボール製、芝生のイメージ?)、周辺の床に白い布、正面と下手に天井近くトイレットペーパーが垂れていて、同じく天井からロールがいくつか、きのこのような手のひらサイズのランタン風の灯りも。正面にベンチシート風の横長椅子と屏風のような板(イラストはヨットの帆にみえる)。
「犬の下~(2014/11@コンシール)」を観ていて2作目です。作演出は同じなのにだいぶ印象が違いました。
役者さん交代は、当日知りました(こりっちには載っていないし、サイトにもないし、twitterくらいでしょうか。
その毛利さんは「太陽とサヨナラ(2013/10@吉祥寺)」「あの記憶の記録(2012/10@DECO」。渡部さんは「チャーリー(2015/9@ここ)」。左藤さんの2015年はこれで7作。
なぜ「Soundtrack」なのかはありますが、CDジャケットサイズのチラシは両面だいぶ凝っていて、デザインの篠原さんは「小宇宙(2013/6@SENTIO)」から数作観ています。
夏に降る雪、高校生、屋上、仲良し、空には鯨、謎の少女...どれもが(かつて読み続けていた)SFジュブナイル物のエッセンスに近い。
「52ヘルツ」のクジラは実在するようで、広大な海のイメージが深まります。空に浮かぶ白いクジラはなんだったのか、少女が背負っている簡易宇宙服(生命維持システム的な)のようなものが、なんとなく、そうなのかなと感じさせます。
目的も行方もわからないままで終わる本作、個人的にはとても好み。
ちなみに「クジラとSF」では、「ジョナサンと宇宙クジラ(R.F.ヤング)」ハヤカワSF文庫がお薦め。「神鯨(T.J.バス)」は絶版らしい。
白いレスポールタイプのギターは本物だそうですが、ちゃんと元に戻るのだろうか。客入れ、カーペンターズやビートルズが流れていた。
追記:毛利さんは「女子高生ロボット、ハル」でした、とありました。ということは「HAL 9000」からきているのでしょうか。

エバーランド 第5話
フロアトポロジー
新大久保ホボホボ(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
好き!
4話の時にけっこう好きな感じになったなと思ったけど
5話は完全に好きなヤツです。
新キャラの二人もいい味出してました。楓、面白い!
小崎さんの演技はホント好きです。
おばちゃん・○学生・3話での女子高生
同一人物の違う年代を見事に演じていますね。

緋色、凍レル刻ノ世界、永遠
黒薔薇少女地獄
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/11/24 (火) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
えぐられる
アニメ、ゲームに造詣がないので
多少セリフ回しとかについていけない部分があったが
全体としてはとても楽しめた。
実在の事件をテーマにしてる分、
そんなにしちゃっていいの?と思う部分もあったけど。
酒井さんの美しさが作品にバッチリでした。

もっとも迷惑な客死
上野くん、電話です
スタジオ空洞(東京都)
2015/11/17 (火) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

その王国の夜は明けない
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
観劇の感想です。
とても面白かったです.演劇で表現するのがふさわしいと言うか、観ていて刺激を受けました.前回も面白かったので期待していましたが,年末にふさわしいような題材でした.昨日は賃金のデモとかあったようですが,そんなことともリンクしていますね。ラストは救いがあるような...どうなのでしょうか?観ながら観ているこちら側の人生とシンクロしていく感じがいいです。

【『比丘尼』全公演終了しました。御来場、誠にありがとうございました!】
殺陣集団 伽羅牡丹
調布市せんがわ劇場(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった~
オープニングが「恰好いいぞ!! これは楽しめるかも」の思い通りラストまで楽しめました。 語り部の尼僧の存在感が出ていて良かったです。ただ最初から彼女も人魚族だとわかってしまいました。 バラエティな部分が多くて楽しめましたが 作品としてはどこに重きを置きたいのかが・・・ あとは殺陣がもうちょっとね。

海の五線譜
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
透き通っている
青☆組 の作品を見て感じるのは、清らかな清流からオゾンを吸収しているかのようだ。人間関係の描き方も、染み入ってくる。見終わって、体が少し軽くなったように感じられた。