最新の観てきた!クチコミ一覧

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『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

Performing Arts Theater Company GEKI-kisyuryuri

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/28 (月) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★

世界観
宮沢賢治と劇団自体の、独特な世界観が感じられました。雰囲気は感じられましたが、凡人の私には難解でした。嵌る人と、そうでない人に分かれてしまう感がありましたが、役者さん達のレベルも高く、旗揚げ公演とは思えない舞台でした。

ロリコンのすべて

ロリコンのすべて

NICE STALKER

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

満足度★★★★

愛の物語
児ポ法に対するメッセージ性は予想したより抑えめで、寧ろ真性ロリコン男がロリコン魂を失わずに愛の形を模索する正統ラブストーリーの印象、軽妙なセリフや登場するキャラ達が面白く、一気に楽しめました。

カドルノワの写本師

カドルノワの写本師

日本大学芸術学部 ミュージカル研究会

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/25 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★

ミュージカル?
“ミュージカル研究会”を謳っている団体としては、“研究”が足りないといわざるを得ない。

“作品”以前の、“ミュージカル”として成立させるための“最低必須要素”というのを、今一度考えてみたほうが良いかもしれない。

そして、一番大切なところであるストーリーだが、着想はいいものの、掘り下げが足りず表層的に感じた。

劇王東京Ⅱ

劇王東京Ⅱ

劇王東京実行委員会

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/12/26 (土) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★

◯たすいち
予想通り優勝しましたね。せっかちなので師走のこの時期、結果発表を観ずに劇場を後にしましたが、疑い無しの出来でした。
でも満足度は、笑いの大波が十重二十重にドッカンドッカン来た2月にKAATにて行われた天下一(屈指の激戦区だった)Aブロック予選レベルの半分にも達していないな、と。あの日に会場に居たお客さんは皆幸せ。

12人の怒れる陪審員

12人の怒れる陪審員

えにし

駅前劇場(東京都)

2015/12/26 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「合理的疑問」
キーワードは、「合理的疑問」。

刑事訴訟において、
“事実の証明”に対して「合理的疑問」がなければ“有罪”。
「合理的疑問」があれば無罪ということ。

これは、たとえ“冤罪”であっても“合理的疑問”がなければ“有罪”であり、
また、その逆もまた然りなのだ。

AGAIN/やりなおし

AGAIN/やりなおし

ブルーエゴナク

アトリエ劇研(京都府)

2015/12/25 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

最初の青木さん(仮)
エゴナクは1回目に雰囲気を味わって、2回目で自分なりの解釈を交えながら細部を観るのが楽しいです。
ただ今回は、一番最初に出てくる、何かしらの動き(手話っぽい)をしていた青木さんがずっと気になったまま1回目を観てたので、結果的にはそれが良かったのか、今までになく観易かったです。

少し重い話っていうのもあるのでしょうけど、1回目は、遠くの明かりを求めトンネルを歩いてるような、なんとも緊張した息苦しさを感じました。。が、

2回目は、青木さんが心に染み付いたまま観たのが良かったのか、自分の中でも思い出のような距離感で、ほかの登場人物の気持ちにも寄り添えるような位置で観れたので、なんとも痛く、切なく、不思議と懐かしさまで感じてしまいました。

配役は絶妙で、音楽、照明はいつもながら素敵で、今回も充実した時間を過ごせました。

あと、この前の枝光は観れてないのですが、その頃からか戯曲を読んでると、エゴナクらしい台詞のリズムを模索しているような感じもし、次回も楽しみです。

ネタバレBOX

肩車の場面と台詞が、妙にピュアな感じがして好きです。
MC感謝の場面と台詞は完全にツボです。
『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

Performing Arts Theater Company GEKI-kisyuryuri

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/28 (月) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

宮沢賢治とその妹
宮沢賢治の作品がいろんな形で表現されてよかったです。表現の仕方がとても独特でした。なんとなく宮沢賢治の世界観が伝わってきたようなきがしました。バックに流れる音楽も趣きをかもし出し、壁にかけられた絵は光によって色がいろいろと変化して独特の雰囲気を生み出してよかったです。

「妥協点P」広島公演

「妥協点P」広島公演

劇団うりんこ

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2015/12/25 (金) ~ 2015/12/26 (土)公演終了

満足度★★★★

重いテーマを面白く。(仮)
面白かったです。
舞台は学校ではあるけど、重いテーマと今の混迷した社会等を背中で薄々感じながら、面白く可笑しく観せてくれたなぁ・・といった感じです。

キャラ的には、三好先生が出てきたときからツボでした(笑)。

ネタバレBOX

人と人、国と国とのコミニケーションの難しさ、そこから来る色々な問題を頭に浮かべながら観てました。

個人的には町内会での些細なことでの話し合いも答えがすぐに見い出せず、人のそれぞれの考えの違いに、些細なことだからこそ、愕然としたことを思い出しました。
ガーデン~空の海、風の国~

ガーデン~空の海、風の国~

オフィス3〇〇

ザ・スズナリ(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

夢見る力
当日チラシに「夢見る力」と書いてあったので、自分の将来ややりたいことなどの夢:ゆめのことかと思っていたのですが、どうも寝て見る夢:ユメが今回の主軸だったようです。登場人物たちはえりさんがゆめの力で描いた世界でユメの中で翻弄されます。今回はその一人であるえりさんも例外ではいられません。原始人の主婦の友やら近所のおばちゃんやらになってユメだか現実だか分からない世界をさまよいます。えりさんと中嶋さんの早替えも面白かったですが、私は光子さんがユメからさめて自分のゆめをみることができるといいなと思いました。

ネタバレBOX

この日は24日と言うことで終演後にはえりさんからのプレゼントがありました!えりさんデザインのファイルにポストカード、ビールやお茶が配られてなごんだところで、セクシーなドレスのえりさんが登場!えりさんと大沢さんの歌のプレゼントの後はスペシャルゲストの山崎ハコさん!最後にはえりさんがジュリーの「Love Love Love」を歌ってくれました!ジュリーファンとのことで、どこかのコンサート会場でお会いできたらいいな。
for×for=many mind~士×志=十色~

for×for=many mind~士×志=十色~

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/12/23 (水) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

心が震えました
一日通して両チーム観劇させてもらいました。
どちらにも荒さや若い役者さんの拙さはありましたが、物語と、何より沖田役をされていた金村さんの演技でそんなの吹き飛ばされるくらいに楽しかったです!!
お佳代役と、おまさ役の方たちも可愛くて好きでした☆
言葉量も多いし最初は早口に感じましたが、登場人物の関係性や気持ちが見えてくると全然気にならなくなり、かえって心地良いテンポだったと思います。

ネタバレBOX

大切な人が亡くなること、またその話をする登場人物たちの気持ち・言葉に心が震えました。特に源さんだけは死のシーンがなく台詞だけ、かつ思い出が語られるのでとても切なかったです。
ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

じわんぽわん
男性と女性での対比、北と南の対比、農民と兵隊…。結局ひとつの国なのに、同じ人間なのに、どうして!?って感じさせられるところがいいよね。また母親の強さに涙しました。じわじわきて、でもぽわんと見ることが出来る、こういうコラボも面白い。

12人の怒れる陪審員

12人の怒れる陪審員

えにし

駅前劇場(東京都)

2015/12/26 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

見応えありました
そんなに怒らなくても・・・と思う会話にひきこまれていきました。
舞台が回って役者さん全員の表情が見れてよかったです。

消失

消失

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラストシーンにまたもや凌駕される
初演も観ていますが、今回のほうが混沌がなくすっきりと物語が歩んでいく印象がありました。

とはいっても、ラストシーンの印象は強烈、物語をより明確に受け取ることができた分、強く鋭く時間の喪失感に突き刺されたような気がします。

ネタバレBOX

そのラストシーンの、この世からいなくなった人々が去ったあとの影の鮮やかさと残された人々の表情がしっかりとそこまでに語られた物語の重さや軽さで焼きつくことに、知っているはずなのに初演時同様息を呑みました。

洗濯物展覧会

洗濯物展覧会

くによし組

新宿眼科画廊(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/02 (水)公演終了

満足度★★★★★

観る側が抱く枠をすっと乗り越えてしまう
出演者の方の何人かは他の舞台で拝見したことがあるのですが、団体としては初見。

観る側の展開に観る側の感覚をすっと乗り越えて訪れる感覚があって、それが不思議でありとても魅力的で、食い入るように舞台を見つめました。

なんか、とてつもなく面白かったです。

『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

『賢治の妹 〜宮沢賢治 魂の旅路』

Performing Arts Theater Company GEKI-kisyuryuri

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/28 (月) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★

ぼそぼそと
写真の賢治に似てましたね。

ネタバレBOX

宮沢賢治の話。

先日観た正岡子規の妹は子規亡き後正岡家を守りましたが、賢治の妹は賢治より先に、銀河鉄道よりも先に死んでいました。

カンパネルラは私の兄さんだと賢治の妹が言っていました。そう考えると、カンパネルラの死を短時間で受け入れ、ジョバンニに気配りまでしてくれたカンパネルラのお父さんは異端に走った息子に苦労した賢治の父親だったのかと思い至りました。

100年後の未来の子供たちに童話を託すというと、その子供たちは明るい未来の子供たちを思い浮かべますが、その子供たちは東日本大震災に遭った子供たちでした。これから100年後の子供たちも、老朽化による金属疲労で壊れた原発の被害者なのかもしれません。鬱々とします。
BOUNEN 15

BOUNEN 15

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2015/12/28 (月) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1706(15-395)
19:00の回(晴)

18:40会場着、受付、しばらくしてB1へ、待機、19:02開場、「1部」19:16開演~19:54、乾杯、「2部」20:12~21:15、休憩、「3部」21:28~22:50終了。全4時間弱。

ゆっくりと包み込むような振付とクラシック、ぼんやりと正面に映っているのは夜明け前のまだ深い空の蒼のよう。

初めて観る宮田佳さん、摩訶不思議な身体の像、屋外での佐藤さん。

トークは今年の上演作品振り返り、各作品ごとに脱線する勅使川原さんでしたが、作品(活動)に対する想いやエピソード、人物紹介をたっぷり聞くことができました。

今、読んでいる本の一節(コンラート・ローレンツのことばとして引用されている)をお借りしてみると...「人は、PPARATUSでなら、何時間でも観ていられる。たき火の炎や、滝の流れをいくら眺めても飽きないように」。

2016年度もさっそく1月に3作品。UPDATEされるお付き合いは続きます。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

不足感の理由
「紙風船」と「ジョシ」の二本立て公演は少々寂しいものだった。岸田國士作「紙風船」の演出は、夫婦の喋りの口調や発声の奇抜さ、その組合せを楽しむもので、随分以前参加したワークショップの光景(台詞を極端に感情を変化させながら言う・・とか)を思い出し、あれと本質的にどう違うのかな、、という感じだった。この作品をある解釈に基づいて演出を施したという苦労が感じられず、ただ古典と言われるものをいじって遊んでみたい以上の動機を汲み取れなかった。「遊び」は良いのだが、方法論に思想が無いか、薄い。 ただ、二人の台詞の緩急の付け方や、動きは面白く、そこに何かを読み取るとすれば「現代への置き換え」であったか。。もっとも現代のリアルな二人が居る、というアレンジではなく、先述したように「奇抜」な発声がくり返されるので「置き換え」という意義深い趣向は否定されているが‥その「部分」になり得る瞬間はあった、という事だ。
 「ジョシ」は入団したての双子の女の子による、二人のために書き下ろしたような劇。一人の人生のバトンを引き継ぐ者として出現した「もう一人の自分」のような存在とのやり取りが続く。そこには有限なる命をどう意味づけるのか、納得するのか、という問いが含まれているようだが、作者の観念を台詞に起こしたようなもので、具体的な(人間)存在がぶつかり合う、その現象として書かれているとは言い難い。演劇はやはり人間がそこで出会い、そこで化学反応を起こし、つまり身体性の制約の中に実現する点に快楽がある芸術である(と私は思う)、ので、ただ他人のコトバを喋る道具としての身体を観るのでは折角の演劇が甚だ退屈なものに終わってしまう。(台詞を血肉化できていない俳優の拙さもあったが血肉化=身体を潜らせ得る言葉であったかに疑問)

 番外公演だからか安く料金設定しているようだが、果たして安いのか・・・まァお金の事は追及しないにしても、出し物としてこれで良いとしているフシが気になった。
 作品に戻れば、「紙風船」については、最も取り上げられる事の多い岸田作品を選んだ理由、「ジョシ」については、生身の二人が居る場面での演劇的リアリティを、掘り下げてほしかった。特に後者は戯曲として洗練の余地あり、(本当に書きたい内容だったのなら、の話だが)練り上げてほしい。

書を捨てよ町へ出よう

書を捨てよ町へ出よう

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★

作品の中で一つの視点を貫徹する必要性の無い、という事は作り手(この場合藤田氏)にとっても必要のなかっただろう、作品。
原作はドラマでもなく元々は同タイトルの著作(論じる対象も多岐にわたる)、しかも寺山の代名詞にもなり得るタイトルだから、要は作り手が寺山の仕事から何を「自分にとっての問題」として発見し、汲み出すのか、という話になるんだろう。一つの視点に立って数多ある寺山のテキストや仕事からチョイスし構成する事で、今の自分にとっての寺山修司とは。という作品になる。が、今回の舞台で藤田氏は一体何をやろうとしたのか、やりたかったのか、果たして「やりたい」何かを本当に見つけたのか、怪しいと訝ってしまう。 もちろん作者なりの「説明」というものはあるんだろうが。。
 如何に抽象的な「アート」に属する作品でも何か全体としての統一感がみられたり、オチが付けられたりという事があるが、今回のにはその「感じ」が無い。何かおいしいコンテンツ(例えば又吉のインタビュー?)を並べて、お茶を濁している、間をつないでいる。 空間構成や多分野の仕事を組み合わせたりするアイデアは色々と持っているんだろう、けれども・・・自分で探してきたものでなく提供された素材を組み立てた作品なのかな、と疑問が湧く。子供の絵みたく、それとしての味わいはあっても、だったら低予算でクレヨンと画用紙でいいじゃん。と思ってしまう。藤田氏に与える玩具、前回の「小指の思い出」で感じたが、高価すぎやしないか?と思う。「大人」達は一体彼にどんなものを期待してるんだろう・・未だよく判らない訳である。 自劇団の作品はそれなりに面白く見れた。もっと「自分」発での舞台世界の構築に専念してはどうか。

(評価の高かったらしい「cocoon」は観ていないのだが、原作を読む限り、ある人々にとっては適度な刺激=「戦争への想像力の喚起」を伴う甘口のメッセージ性を持ちそう‥との印象。その社会派的イメージと相まって過大な評価をしてしまったのではないか・・・と推測。意地悪くみているつもりも、恨みも全くないのだが。)

ネタバレBOX

例えば足場を組む、そういう所から芝居を始める、悪くない始まりだ。眼球の話も期待を持たせるにバッチリ。だがそれ以降、混迷する。 キャスター付きの足場を位置替えしたりして、場面を転換するが、何のためにその場面がそうである必要があるのか、必然性のみえない所で場転の作業だけが生じている。これをもって「労働者を食わせるために仕事がある」、それは有りだ、という思想でも良いだろう。だがそれならそれを示唆する別の何かがあり、二つを繋いで「示唆」を読み取る、その材料は欲しい。
 ファッションショー的な場面もあった。後から読めば衣裳スタッフがそういった仕事もやっている人で、だからあれをやったのか?・・・だとしたら安直だ(というか意味がよく判らない)。 音響とは別にドラマーが生演奏をする。ジャズ系のうまい叩き手だが、演奏者自身がこの劇に対しどういう構え方で叩いているのかがこれまた判らない。何らかの指示はもちろんしたのだろうが、見る側からすると方向性が不明。映像で登場する二名の話も同様。それらの「要素」そのものは興味深く見れたりするのだが、それらが構成する全体は何であり、どう全体に貢献しているのか分からないんである。
 そりゃ、映像に出た二人はその道のプロだし、ドラマーも衣裳担当も、もっと言えば照明も音響も、プロだからそれ自体で「ウマいなァ」「綺麗だなァ」と賞味できる。さて、いったい演出はどこにいるのか。
これと、これを使って一つ舞台をお願いします、と依頼され、確かにそれらを使って作りました。うまく繋げたでしょ?それが何か? と言っている声が聞こえる、ほどひどくはなかったと、思う。 その声が聞こえるような舞台とは、失礼ながら白井晃演出のそれ。三作観たうちのどの舞台にも感じてしまった。
汚れつちまつた悲しみに…―Nへの手紙―

汚れつちまつた悲しみに…―Nへの手紙―

桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2015/12/13 (日) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしき日を、激烈に懐かしむ。
学生たちによる、文士(崩れ、或いは卵)達の魂のまるで憑依したような烈しい形象は、拙さの残る身体からどの方向へも絶えず放たれる熱によって、却ってしなやかさを帯び、それらが人物の半端なくぶつかるドラマの全体を「青春」の切なさに染め上げていた。 文学者なら、詩人なら、かくあるべし・・・、そして愛欲。 中原中也と小林秀雄、その共通の女性のエピソードから若き頃の作者が書き上げた「痛い青春」の一コマ。痛く烈しい「青春」の渦中に作者もあったと思わせる筆致の鋭さ、演劇への情熱の形もしのばれる。 水が、食い物の欠片がまき散らされ、役者に体当たりの演技をさせる場面がそこかしこに仕込まれている。それらは恐らくこれに取り組んだ学生にとって、そしてその結果、観客にとっても、「身体」なるものと向き合う時間となった。 思い出すと、血が沸き立つてくる。

コードシリーズ 「BIRDMAN~空の果てにあるもの・ライト兄弟~」

コードシリーズ 「BIRDMAN~空の果てにあるもの・ライト兄弟~」

One on One

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

気持ちよい空間
ライト兄弟とオズの魔法使い。
融合しそうもないこの二つがしっかり融合していました。
気持ちの良い音楽。贅沢な時間を過ごせました。

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