最新の観てきた!クチコミ一覧

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泡の恋

泡の恋

Xカンパニー

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

Xカンパニー旗揚げ公演:「泡の恋」
 内容は、

 近未来の浅草。

 日本という国は今は無く、新しい合併国へと変わり、元日本の、現外国の領土となってしまった東京の街ASAKUSA。

 そこは3つのグループが街を納める縄張り争いをする、昭和と未来が混在するカオス街になっていた浅草は、人が集まり、懐かしくも新しい街を作るための想いが交錯していた。

 日本だった頃から浅草で育った美咲は、賑わう浅草を微笑ましく見つめながらも、変わっていく景色をどこか物憂げに眺めていた、そんな最中、時代は残酷にも人々を翻弄し、想いをねじ伏せて行き、わずかしか残されていない時間を前に、アサヒグループの朝日昌三は、街のため、美咲のため、対立する3つのグループを統合して1つの巨大な祭を打ち上げる決意をするのだが...。

 日本人だった人々の、泡のような恋物語というもの。

 こう書くと、シリアスな舞台に思えますが、ところがどっこい、大人の玩具箱をひっくり返したような、9割お腹から笑って、1割のしみじみがとっても素敵なバランスで散りばめられた1年を締め括るのに最高の楽しい舞台。

 今までに観たことのないような舞台。舞台なのだが、単なる舞台ではない。舞台をポンと飛び越えたような、自由奔放、縦横無尽、てんやわんやで時間も時空も自在に行き来して、芝居、舞台というものの平衡感覚が一瞬失われて、今、自分は何処に居て、何を観ているのか、現実なのかファンタジーなのか、その境界があいまいであやふやになる不思議な感覚へと陥る。

 だが、それ故に、気づくと違和感無くすっとファンタジーの中へと入り込み、物影から、覗いているような臨場感がある。

 いつもなら、印象に強く残っている役者さんお一人お一人について、書かせていただくのですが、出演されている全ての方が、印象強くて、書ききれないので、舞台を観ての感想のみを綴らせて頂きます。

 目まぐるしく駆け巡る舞台、3つのグループが、それぞれ存在感のあるキャラクターと強烈な印象を残しながら、時間と時空を行きつ戻りつ、縦横無尽に、自由奔放に交錯し、繋がり、滑らかに、物凄い熱量とスピードで展開して行くのに、せわしなさは感じず、どこかゆっくりと時が流れ、時が止まり、また動き出す。

 笑いながら観て行く内に、「恋の泡」ではなく、「泡の恋」である意味が解って来る。

 恋が儚く泡のように消えるのではなく、儚く消えて行く泡のような恋。

 それは、昌三と薄野のマドンナ、美咲の病によって失われて行く記憶と命であり、美咲との時間であり、泡のように儚く消え想いであっても、誰かが誰かに恋をしたその時間。

 その切なさといとおしさ、仄かに感じる温かさが、胸に沁々と染み透って行く。

 「泡の恋」。

 それは、淡く儚い初恋のようで、ほろ苦いビールの泡のような恋なのかも知れない。

 パチンと弾けて消えてしまう恋。

 それは、美咲だけに向けられたものではなく、美咲と昌三が愛した浅草という街への、今ここで生きているということへの恋なのかも知れない。

 そのひとつまみの切ないしみじみさが、スパイスとなって、舞台を包む9割お腹から笑える忘年会のような自由奔放な舞台を、泡のように弾けさせつつも、胸にじんわりと沁みて面白い舞台にしていた。

 年の瀬にぴったりの笑って、ほろっとして、思いっきり楽しめた、1年を締め括るのに最高に面白い舞台でした。


文:麻美 雪

K.U.N

K.U.N

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2015/12/29 (火) ~ 2015/12/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

今年一年を締めくくり
18:30分の大忘年会を拝見。
私はタイトルで気が付きませんでしたが
アイドルグループのファンのお話。
30分ですがスピード感と熱気あふれる舞台でした。
今年一年の根本さんへの評価も含めて★×5
浅草もコチラモ観れ無かった方は
TBからどうぞ、(今回しか出来ないネタらしいので)
BAR公演の短編での完成度は高いですね。
アフタートークも和気藹々と
ファンを大事にする根本さんの対応が素敵でした。
今年1年ご活躍、こちらも楽しめてありがとうございました。
来年もご活躍を願っております。

天邪鬼

天邪鬼

柿喰う客

大垣市スイトピアセンター・文化ホール(岐阜県)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/01 (木)公演終了

満足度★★★★★

柿喰う客『天邪鬼』
柿喰う客「天邪鬼」、現実と妄想を行き来しつつ作用し合う様子に、フィリップ・K・ディックの小説を連想。家庭、社会、教育…様々な問題意識を含みながら、徹底したエンターテイメント。役者の、身体のキレキレ・精神の切り替え・演出との連動、そして共演者同士の一体感。凄まじい。

柿喰う客「天邪鬼」、アラバールの「戦場のピクニック」にも通ずるところが。人が死ぬ場所に遊びを持ち込む、ナンセンスかつ皮肉。ひょっとすると岸田とか取れる可能性も。
大垣スイトピアセンターにて、今日14:00大千秋楽、17:30からは観客同士で意見を交換し合うワールドカフェ(無料)。

えのもとぐりむのやわらかいパン

えのもとぐりむのやわらかいパン

えのもとぐりむプロデュース

G/Pit(愛知県)

2015/09/13 (日) ~ 2015/09/28 (月)公演終了

満足度★★★

えのもとぐりむプロデュース『えのもとぐりむのやわらかいパン』
Legs&Loins Inc「えのもとぐりむのやわらかいパン」、良くも悪くも、東京的な浄化感動系。役者・脚本・演出・美術、みな質は高いと思う。ただ、個人的嗜好として、私はあの世界に入り込めなかった。普通の観客がエンタメ作品を観るならオススメか。

【個人的意見】連発されるキーワードが何を暗喩するのか、或いはやり取りの中でリアリティがあるのか。物語を構成する劇的な要素の山積みが、観ていて「わが事」として切実に感じられない作為感。安全な距離から見る約束された浄化体験は、私の演劇感覚的には危険。

時には茶の間でケンカして

時には茶の間でケンカして

ビルヂング

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2015/09/22 (火) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★

ビルヂング『時には茶の間でケンカして』
ビルヂング「時には茶の間でケンカして」、ぶつかる質量・放つ熱量、昭和歌謡に乗せるむやみやたらな健康感、まさにお茶の間サイズの大運動会(囲み客席が効果的)。とにかくメンバーの仲良しぶりが伺える。最後は絶対五体合体すると思ってたww(五十嵐さんメインで)

(仮)の事情

(仮)の事情

アンファンテリブル

中野スタジオあくとれ(東京都)

2015/09/17 (木) ~ 2015/09/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

アンファンテリブル『(仮)の事情』
アンファンテリブル「(仮)の事情」、現代の大人の男女のエログロ暴力の間にか細く流れる愛憎劇に、安部定という歴史が重なり入り込む。「神話は繰り返す」とり・みきの伝奇コミックを彷彿。麻子さんの気だるいエロス、寺十さんのカートゥーンみたいな切り替え、吉村さんの腑抜け男ぶり。

アンファンテリブル「(仮)の事情」、B級・佃さん作とはいえ、人の襟首を摑んで恥部を見せつけるようなドス黒真面目な舞台を、名古屋演劇の、基本的に清潔真面目な土壌が受け入れられるかどうか。

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

異種混合が如実であったが成否は如何。
俳優名をみれば大いに期待される陣容、いつもの劇チョコより売れが早く、焦って先のスケジュールを予測し、予約した。個人的な話やや顰蹙を買う結果になったが、その甲斐あってほしいと期待も高まる。
 チョコレートケーキ「らしさ」は題材、脚本にみられたが、舞台上の「世界」は異種のものが同居し、混じり切れない感じが残った。物語の大筋は語り切れているが、劇チョコ単独の公演で遂げられる完成度とは、やや離れてしまった。「それ」を求めていた客には不足感も残っただろうと想像される。
 その一因は、脚本にもある。今回は架空の過去(第二次大戦後の日本分断)が描かれていて、やや朝鮮半島のケースが下敷きになっているが、パロディ的要素も含まれている事もあり、喜劇タッチがそこここにある。これが劇チョコらしくなく、バンダ・ラ・コンチャ的、だったのかも知れない。「リアル」の視点からすると、私としては戸田恵子の演技の質が気になった。最大の見せ場ではきっちり見せ、さすがと感心はしたものの、演技の定型を繰り出すニュアンスがあり、地味でもそこに「存在」しているという様子を感じたいところ、声のトーンで壊されてしまう。粋な農家のおばちゃん的キャラを決めてかかって、「中身」の息づかいが(席が遠かったせいも?)残念ながら感じられなかった。深刻な面は深刻に・・客が引こうが良いではないか、というか引かないよ。その程度で。何をコメディっぽく「上げて行こう!」とかやってんの?と、例によって読み過ぎかも知れないが、ちょっと気になったな~というのは否めない。
 以上は「劇チョコ本公演なら・・」という期待からの評価。
 「物語」はなかなか面白い。(・・と言っても私としてはやはり役者の立ち方と不可分に語れないが) 内戦の波が届かないような奥地にある、「北日本」と「南日本」の境界に近い場所。互いに農民である親戚同士の家族が、それぞれ北と南に国籍上は属しているが実質上、以前と変化なく暮らしている。行き来は自由である。そこに、外部の者が二人だけいる。南と北に属する軍人、「でもしか」兵士というのが居るとすれば彼らのような、といった様子でもある。・・だがこの平穏な村にも「分断」の事実の帰結として、変化が訪れる。対立、関係の変容、そこに兵士達も絡んで、ラストへと流れ込む。 農民たちの土地へのこだわり、素朴さ、単純な家族愛、それを疎ましがりつつ自分自身の人生を探る子供たち、軍人というものの本質、本分。語るべき要素がしっかりこめられている戯曲だ。
 惜しいのは、セットがもう一つ平板で、「土」を感じたい所、板の上を歩く音が興ざめになる。それもあってか、農民たちの「百姓」らしい土っぽさがいまいち感じられず、何かもったいなさが残る。 タッパがある劇場で、高さを感じたかったが、昔のセットのように杉の木立か何かを配するとか、緑、茶、あるいは夜の空の群青とか、視覚的な美しさも、農村にはあるという所を見せてほしかった。・・私は贅沢を言いすぎだろうか。

踊るサテュロス

踊るサテュロス

空宙玩具

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

空宙玩具『踊るサテュロス』
空宙玩具「踊るサテュロス」、演劇の現場がカルト化する様子を、笑いを交えつつ克明に。知らない人は全部真面目に鵜呑みにしそう。。吉川さんがハマリ役過ぎる。。。('Д`) あまり演劇を観てなさそうな年配の夫婦が、劇中劇に拍手していたのが、素直で新鮮。

ユータラスボンボン

ユータラスボンボン

演劇組織KIMYO

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇組織KIMYO『ユータラスボンボン』
KIMYO「ユータラスボンボン」、[「どん底」「東京アパッチ族」等を彷彿とさせる世界観×男女のもつれ]という大小の構図は、KIMYOならではの社会派。個人的にはハンセン病闘争まで連想、燐光群・坂手さんに観せてみたい。コンパクトに作り込んだ舞台は、東京・王子小劇場にいる気分。

東京裁判 pit北/区域閉館公演

東京裁判 pit北/区域閉館公演

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2015/12/22 (火) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★

歴史エンタテインメント
完成度の高い「史実に基づく」戯曲であるが、難点も書かせて頂く。(ああ、歴史と言えばこいつの例の話・・その通り)
 作者の作品には今年、青年座でやった「外交官」にて初めて触れたが、ぜひとも自劇団での舞台を見たいと思った(青年座俳優の演技の質感が書き手の想定と若干違うと思えたので)。 今回は内容も「外交官」に通じる、十五年戦争を総括する場に立ち会う日本人の会話劇で、こちらの方は史実としてよく知られた「東京裁判」、構図も判り易かった。 そして俳優のテンポの良い演技は予想通り、これでなくては、というハマリ具合に納得。
 難点というのは言うまでもなく、登場人物(東京裁判に臨んだ弁護団)5人が、日本側に都合の良い主張ばかり選んで構築し、負の歴史(加害の側面)を見ず、自分を負かした相手に文句を言う事だけやっていたい日本人にとって心地よい、ガッツポーズの出る戯曲として作られている点だ。・・それを言っちゃ実もふたもないのだが、しかしエンタテインメントとしては知らなかった事実も(よく調べたものだ)知れたし、最近睡魔を覚えなかった芝居は少なく、その一つであった。
 「うまい」という評価は「良い」内容とセットでなければ意味がない。上に挙げた長所は実のところほめ言葉ではない。なら良い所はなかったのかと言えばさにあらず。
 (以下ネタバレで)

ネタバレBOX

日本の「戦後」を嘆く向きに一理あるとすれば、それはアイデンティティの問題だ。一度日本人として徹底して自らに負わせられた不当さに抗い、弁明する、それだけの誇りと責任を「自国」に対して持とうとする態度は、正常だと思う。 確かに自国民意識は戦後、希薄だった。実はそれは米国への信頼(実は従属)とともにあり、在日米軍に撤退していただく好機であった冷戦終結後も自ら望むかのように米国追従を正当とする言説にすがり続けているのは、憂うべき現状だ。そうなっている理由は、日本人が何か大事なものを抜かれてしまったからに他ならない、と考えるのも正常だと思う。だから、正常さを取り戻すために敢えて、東京裁判にみられる欺瞞を的としつつ、自らの正当性を主張するのは通過点として「有り」かも、と思う。
 もっとも小林正樹は批判的な視点で既に映画を撮っているし、この種の主張は右からも左からも言われてきた特段新しくもない代物だ。ただ、右からは戦前回帰を望むかのようないささか幼稚な主張、左からは原水爆禁止の視点と米国追従批判という風に、パターン化と言ってはナンだが、ありきたりのスローガンに耳が馴れてしまった感すらあったのではないか。
 そういうものを知らない世代には、改めて史実に触れる機会になっただろう。
 だが、年寄りくさい事を言えば、日本の国内だけで通用する従軍慰安婦否定論や南京大虐殺についての言説が、「相手国批判」とセットでしか発されない事に表われているように、冷静な歴史論議とは別物である。と同じく、東京裁判の不当性に対する憤怒からの言動も、対欧州イシュー(満州へのリットン調査団、国連脱退~対米戦争)が深刻化する以前の事実(アジア侵略・収奪)に一切触れないことに特徴がある。
 戦争で行われた殺人は通常、殺人罪には問われない・・、とは言っても、南京事件の起きた対中国進出を日本では「事変」と呼び、宣戦布告を伴わない不当な戦争、との非難をかわしていた、にもかかわらず実際には「民間人」を死なせている。
 劇中、東京裁判の弁護人の主張でパリ不戦条約の規定(=民間人殺害は戦争犯罪)にも言及されていたし、それは米国の原爆投下が焦点化した所で出されているのだが、日本軍は原爆よりうんと以前に民間人を殺しまくっていた。(「まくっていた」、という表現が事実に近い・・と私は知り得た事実から判断している。)
 そんな事で、今回の芝居の「東京裁判」が描いた史実とその視点をそのまま受け入れてしまっては困る、という思いはある、ものの、実に面白く見れる作品であることは確かで、これだけの筆力があれば、日本にとって今は「不都合な真実」とされている事実も織り込んで、骨太な作品が書けるのではないか・・ 主義主張の違い?と言われれば黙るしかないが、正直な所である。
幕末太陽傳

幕末太陽傳

株式会社プラグマックス&エンタテインメント

本多劇場(東京都)

2015/09/04 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

何とも
江本純子さんに、この企画を持ち込んだ意図が良くわからないけど、これが江本純子さんの現在の作風だとすると、ちょっと付いていくのは難しいかな。

天邪鬼

天邪鬼

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★

言葉のリズム感
オープニングのれお君の導入部分の言葉のリズム感は、やっぱり柿の独特な雰囲気でとても良い感じだった。

ただ、本多劇場にあの舞台だとちょっとチープな感じがして何か物足りない感じがしました。

もっと小さい舞台で、同じ作品が見たいかな。



泥花

泥花

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/11/05 (木) ~ 2015/11/12 (木)公演終了

満足度★★★★

第二弾
三部作の第二弾、3作品の中では、一番三姉弟の絡みが満喫できる作品だったような気がします。この作品だけハジメ役が異なりますが、一番しっくりきていた思います。

for×for=many mind~士×志=十色~

for×for=many mind~士×志=十色~

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/12/23 (水) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度

見てきた。
投稿したつもりがうまく更新されなかったようですので、今更ながら再度投稿致します。
何年か振りに拝見させていただきました。そうだあの時もこんな感じだったと思い出しつつ、40回という節目の作品を観劇できました。
初日に伺ったときは、それこそ満員状態で正直こんなに人気があるのかと思うほどでした。開演10分前でまだ受付にエレベーター前まで列がありました。これは不慣れなスタッフ?さんの影響かも知れません。裏キャストの役者さんがやっていたのかも知れないのでしかたないですね。
とりあえず、エレベーター係をやっていた彼は先ずスタッフとしてよりも接客くらいは出来た方が良いでしょう。仮にも友達ではなくお客様ですから。
さて本編は暗転がとにかく多く集中力がなかなか続かないのでシーンごとに時間を気にしてしまいました。隣のお客様は爆睡状態。シーンも色々な時間軸で進むので頭の中で整理しながらもついて行くのがやっとでした。
史実には沿っているものの、時代劇好きには少し説得力が足りないかなと感じました。あとは殺陣がとにかく怖かった。使っている刀は金属製で殺陣中に当たっているのも気付きましたし、他にも危ないところが目に付きました。
観劇のコメントを見てみますと、演劇を見ている方からは低評価、初観劇のような方達には高評価なようですね。好みは人それぞれですし、需要がある人達に向けて今後も頑張って下さい。

オバケの太陽

オバケの太陽

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/10/23 (金) ~ 2015/10/30 (金)公演終了

満足度★★★★

三部作
お得なセット券買って、最初の公演「オバケの太陽」を見た。三部作は、「オバケの太陽」から時代を遡っていくが、最初の作品でも凄い濃い内容で、頭の中で消化するのが大変だった。

劇団あげてのホスピタリティは、相変わらず最高でした

カイコ【全公演終了しました!!ご来場誠にありがとうございました!!】

カイコ【全公演終了しました!!ご来場誠にありがとうございました!!】

くちびるの会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/11/04 (水) ~ 2015/11/10 (火)公演終了

満足度★★★★

カイコ
回顧なのか、蚕なのか、懐古なのか、いろいろ解釈できる作品でした。

でも、予想を裏切る面白さで、最後まで引き込まれました。

ネコちゃんが最高にキュートでした

ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2016/01/12 (火)公演終了

満足度★★★★

通りからそのまま、お二階へどうぞ。
昇りきって右=入口で靴を脱いで廊下を行けば、すぐ受付。家屋がすでに「おうち」の雰囲気で、小さい頃親戚の家にお邪魔した時の、知った間柄でもちょっと遠慮がちに、きゅっと締まる感じがして懐かしくなる。そういう古い木造の内部だから気分はこの「場」のワールドの浸潤を受けている。廊下の行き当たりを右へ。見れば六~八畳に椅子と座椅子が置かれているが、詰め詰めでも二十人位ではないか。真に親類縁者を招いてのお芝居披露の光景で、これは贅沢というのだろうか。演劇界では著名な俳優諸氏の顔も。
 四人姉妹のお話は、借景のリアリティにやや及ばないながら(・・何しろ「場」が満点はじいてるので)拮抗するだけの家族ドラマを作れていたのではないだろうか。 難点を言ってしまえば、リアリティという点で、たとえば家族同士なら互いを知りすぎている分、もっと大雑把が許されたり、悲壮な事には決してならないところ、思いを改めて言葉化したり、普段と違う反応が起きるという展開のためには、お互いの何かが掛け違うための事件や、非日常的な状況が舞い込むとかがほしい。後半、「悲壮」の土俵に乗ってからの、互い互いの反応の引き出し合い、ヒートアップの具合はよくぞやりました、と判子を捺せた。ので、そこは惜しい。 
 ・・胸にしまい続けてきたものをついに吐き出さずに社会に出、結局はしまい続ける事になるんだろう・・それが家族という共同体を「成立」させる方途であるとわきまえていたりするし、不条理と混沌の揺籃期をどうにかこうにか経て抜け出せたからこそ、今の自分がある・・ 家族とはそういうものだと割り切っていたりするものだが、それでも人としての権利や平等、正義を求める心は「過去」に触れて叫びを上げる。これを言葉にしてout putし、心にたまった澱をそぎ落とす機会など現実にはそう訪れないことだろう。 この芝居はその意味でHappy Christmas!なドラマだ。何よりも、この「吐き出し」の儀に体当たりした役者の入魂ぶりに、感動を催すのだろう。
 廊下を通って靴を履き、階段を下りて築地の通りへ。単なる「場所借り」でなく建物に入った時点から「演出」の守備範囲の中にあり、芝居ともども成功していた。
 ただ贅沢を言えば、選択された「場」は時間の経過、ギャップをはらむので、完全なるハッピーエンドというのは(「場」と芝居がリンクしているなら)懐古主義にとどまる、という事に理論上なるし、実際のところ自分の感覚としてもそうだった。よいお話をパッケージとして提示した、という事にとどめない「何か」を、感じたいというのは正直な(贅沢な?)願望だ。
 具体的にどこがどうとは言えず、また今回の公演が作り手の主観としてはどうなっているか、読み取りきれていないかも知れないから、ここまでとする。

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★

光と影
結構暗闇のシーンが多く、上手い具合に心理描写とマッチしていていい演出だなと思った。アゴラ位の大きさの箱だとちょうどいい作品だと思った。5人の役者の組み合わせもよかった。

THE WALL―ある寓話―

THE WALL―ある寓話―

アトリエ・センターフォワード

シアターノルン(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

壁を作るのは人。
小屋の使い方が面白い。一体感のようなものがあった。舞台セットも最低限の物で色々な想像をかきたてる感じ。音の使い方などは割と一定な感じも見受けられたが、全体として時間の長さを感じない展開でした。

ネタバレBOX

壁は見えないのだが壁があるようだった。物語の中盤から、自分物たちの自由への心情の変化が早すぎるように感じ、ついていけないところがあった。話の運びや動きが快活だったので、声や音なども大きいばかりでなく、よりリズムがあった方が好みでした。
「夜明けの街に清き一票」

「夜明けの街に清き一票」

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

後悔先に立たず。
実際の負担は桁違いの重圧だけど、それぞれの想いや関係性はよく掴める話だったと思う。役者間のやりとりも、納得した部分とそうでない部分、後から知った上で色々納得した部分があった。もっと選挙のお話かと思ったがそうでもなかったです。久しぶりにエビスに行かせてもらいました。

ネタバレBOX

尺が70分弱なのでストレスも少ないですが、各パートの絡みはもう少し早くつながった方が良く感じる。選挙というテーマやそれ以外でも、自身にとっては後悔と孤独という言葉がとてものしかかる話であったように思えた。

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