奴婢訓 公演情報 演劇実験室◎万有引力「奴婢訓」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    寺山の時代を想像した
    主人のいない館で狂宴を繰り広げる召使いたち。寺山修司は「天井桟敷」でこんな感じの舞台を作り上げたのか、当時を見ていない私には想像するしかないが、その想像力を大いに刺激する見事な舞台だった。

    これは、役者たちの個人の力が試されるパフォーマンスでもある。座高円寺で舞台を広くとり(すなわち、きっと客席数を削っている)、その大きな空間を思う存分使うとともに、客席の空間も活用。さらに、人間の造形美とも評することができる動き、そして、ろうそくの明滅を効果的に活用した演出。

    寺山の演出もそうであったのだろうか。万有引力は寺山劇を忠実に受け継いでいるというから、この戯曲は一見の価値がある。座高円寺は結構広い。これを例えば下北沢の小劇場でやったらどうなるのか。帰り際にそんなことも想像してしまった。

    ネタバレBOX

    劇は既に、お客さんが入場したときから始まっています。この恐怖の館の仕掛けにも注目。上演後には近寄れるので、ちゃんと見てみよう。

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    2016/02/12 20:48

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