
火星の人と暮らす夏
鳥公園
名古屋市青少年プラザ ユースクエア(愛知県)
2015/10/29 (木) ~ 2015/10/30 (金)公演終了
満足度★★★★
鳥公園『火星の人と暮らす夏』
鳥公園「火星の人と暮らす夏」、現在を生きる人間を過去の記憶が塗り込めていく様に、現実を非現実が侵食していくフィリップ・K・ディックの小説を彷彿。いや、その記憶すらも事実かどうか…。時間や役柄、様々な立ち位置が、時に重なり目まぐるしく入れ替わる、多重な光景。

タイタス・アンドロニカス
俳優館
損保ジャパン人形劇場ひまわりホール(愛知県)
2015/10/23 (金) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
俳優館「シェイクスピア・リーディング・シアター『タイタス・アンドロニカス』」
俳優館「タイタス・アンドロニカス」、約2時間のリーディング、集中途切れず観れた。復讐入り乱れる話も多数・兼役の登場人物も、高校ビジュアルの中で分かりやすい。暴力的な戯曲だからこそ、動きが少なく役者が直接関係し合わないリーディングが効果的か。ベテランと若手の対比。
俳優館「タイタス・アンドロニカス」、途中でオレンヂスタを観ている気分に。。。女王の息子たちが、手だけ出してパンをちぎるシーンが、妙に淫猥かつバイオレンス(人形劇?) 見所は、ベテランお二人のタイタスVSタモーラ、役者からして悪そうな情夫や青っちい皇帝(←誉めてる)。
俳優館「タイタス・アンドロニカス」、パンを演出として舞台に使う必然性がとてもよく見えた(聖体受拝的、かつ高校生活的な)。高校生とパンの関係って、あんなもんだよね。そして、全てが表面に出ない教室内演劇。

対ゲキだヨ !全員集合
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
ナンジャーレ(愛知県)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
短距離男道ミサイル×コトリ会議×オレンヂスタ『対ゲキだヨ!全員集合』
「対ゲキだヨ!全員集合」短距離男道ミサイル「R.U.R」外伝~突撃!隣の晩プルトニウム~」、見事に訓練された男体と多彩な演出の仕掛けで、古典戯曲をベースに飛躍する、コードぎりぎりのお笑いに乗せた、実は冷徹な文明批評。
「対ゲキだヨ!全員集合」コトリ会議「新幹線も弾く毛布と愛おしい明け方」、自分、母、他人…あらゆるものへの疑いと肯定。山本さんの、常識や言語、コミュニケーションへの疑いを感じる戯曲に、やはり生命讃歌を感じる。
「対ゲキだヨ!全員集合」オレンヂスタ「新興宗教ワタシ教」、「白黒つかない」の流れを組んで実験中、という感。ミサイルのパフォーマンスやコトリの戯曲の前に、どうも存在感は薄く、、、身体・存在と物語・世界との関係をさらに突き詰め、明確にできる事を期待。

6人の「これからの宇(そら)」
ソノノチ
ナビロフト(愛知県)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
ソノノチ『6人のこれからの宇(そら)』
ソノノチ「6人のこれからの宇(そら)」、少女の半生と惑星形成が時流を行きつ戻りつ同調。高い空間・宇宙の地層のような装置・いつしか始まりいつしか消える音楽と、空間・時間操作の手触り。あたたかくやわらかい「わが星」といった感。独特の世界観を丁寧に大事にした団体。

夜に溶ける
よこしまブロッコリー
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2015/10/10 (土) ~ 2015/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
よこしまブロッコリー『夜に溶ける』
よこしまブロッコリー「夜に溶ける」、穏やかだが憂鬱な島の空気を、シンプルな音楽が増幅して、いつしか不安感に包まれる。安住、逃避、離脱、使命…出自・世代・目的などによる、場への意識の差。薄皮一枚のヒリヒリする険悪。さほどドラマチックなことも起きないのに、何か目が離せないよこしま感。

幼女Xの人生で一番楽しい数時間
範宙遊泳
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2015/10/01 (木) ~ 2015/10/03 (土)公演終了
満足度★★★★
範宙遊泳『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』
範宙遊泳「幼女Xの人生で一番楽しい数時間」、予想はしたが、以前とまるで違う作風。「幼女X」、まさに「台詞を置く」の視覚化。タイの影絵人形劇を洗練させたような手法は、自在なカメラワークで場面を複合化。「楽しい時間」、トキントキンでよく分からず、、、自信ある凄みは確か。

ノー キディング
円盤ライダー
鶯谷・HOTEL SHERWOOD(東京都)
2015/12/14 (月) ~ 2015/12/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
熱気!
千秋楽におじゃましました。増席し、さらに立ち見が出るほどの盛況。自分も含めてリピーターが多いのでしょうね。すごい熱気でした。通路も狭くなり、移動しにくかったです(笑)
今回はアナザーエンディングが観られたので満足しました。

ノー キディング
円盤ライダー
鶯谷・HOTEL SHERWOOD(東京都)
2015/12/14 (月) ~ 2015/12/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
参加した
劇場ではなく、ホテルの宴会場を舞台に繰り広げられた観客参加型の公演でした。グループに別れて謎解きをしながら捜査をしたりして、ちょっとした緊張感も味わえて楽しめました。ひとり参加でも役者の方がエスコートしてくれたので、寂しくありませんでした。
1ドリンク付きというのもよかったです。
次回は別のグループに参加したいし、エンディング2パターンのうちのもうひとつを観たいのでリピートし甲斐がありますね。

レビュー 春のおどり
OSK日本歌劇団
大阪松竹座(大阪府)
2015/06/01 (月) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
他の追随を許さない
日舞・洋舞共に、演出家が出演者の力を信頼し、引き出し、課題を課してくれたおかげで、よそではできないものすごいレビューになりました。
これからも、驀進する彼らについていきたいです。

魔王湯口と5人の勇者たち
ポンポンペイン
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/12/18 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
シンプルに面白い
ポンポンペイン湯口さんを見に行きましたが、他のキャストの方も多才であの値段以上に楽しませていただきました!
サラダの湯口さんと進藤さん夫婦素敵でした。
フィクションならではの作品、その後はきっと幸せになっているのではないかなと勝手ながら思いました。映画での濱津さんとのコンビネーションも良かったです。
脚本家、キャスト共に豪華で観劇納めには最高でした。
今年も期待しております。

エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/08/26 (水)公演終了
満足度★★★★★
作品はよく分からないままでしたが
宝塚では何度も観た作品。実は魅力があまり分かっていません。
東宝ミュージカルバージョンを観たのは初めて。
やはり日本人向けにアレンジされているせいか、"どういう意図で作られたどういう作品なのか"についてはあまり解明されなかったのですが。
宝塚では描かれていなかった(描けなかった)部分などについては、そういうことだったのか、とクリアになった気がしました。
井上くんの歌はやはり素晴らしく、松也くんも歌舞伎俳優とは思えないほどミュージカルに溶け込んでいました。
フランツ役の佐藤さんが、歌もお芝居も良くて印象に残りました。

苔生す箱舟
万博設計
ウイングフィールド(大阪府)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
苔生す箱舟
あれだあれだとわからないのだけれどわかった気になったのですが、私の記憶にはあれがありませんでした。意志の疎通を痛感した作品です。

ソコナイ図
dracom
アートスペースジューソー/#13(大阪府)
2015/12/30 (水) ~ 2016/01/03 (日)公演終了

ミソゲキ2015
ミソゲキ実行委員会
ナンジャーレ(愛知県)
2015/12/29 (火) ~ 2015/12/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
ミソゲキ2015
年末の風物詩、ミソゲキ。今回はとにもかくにも、プロトテアトルがものすごくよかったです。20分の時間制限を超えた余白を感じることができたのが、大みそかに相応しかった。また2016年も期待しています。

in the good
DanieLonely
カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)
2015/12/29 (火) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

きらめく星座
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2014/09/08 (月) ~ 2014/10/05 (日)公演終了
満足度★★★★
動画観劇のお正月(^^)
役者さんも凄くて小道具も細かくてリアリティに溢れていました
何か上の方でやってる出来事に惑わされる、
市井の人々といった感が良く出ていたなぁと感心しきり!

OSKミュージックスタジオ+牧名ことりファイナルコンサート
OSK日本歌劇団
近鉄アート館(大阪府)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
OGとは
OGとは、卒業した人であり、その世界での一線を引いた人というイメージがあるけれど、OSKのOGはそうではないということを今年はつくづくと感じさせられました。
魅せる力とは、単に体力が全盛期を過ぎたとしても、それと共に衰えるというものではなく、むしろ本人の経験、努力で蓄積されていくものなのだと…。
もちろん、全盛期の位置が高いからこそ、衰えてもなお魅せることができるのだと思いますが。
そして、迎え撃つ現役生。高世さん、桐生さんらベテランはもちろん、次世代代表の真麻、恋羽も十分に実力を発揮、成長を見せて、OSKの未来に希望を感じさせてくれました。
牧名さんファイナルコンサートでは、牧名さんは、桐生さんと「黒蜥蜴」を演じ、たった1曲で黒蜥蜴の世界を鮮やかに描き出していました。
感動と共に、牧名さんの退団が本当に惜しまれました。

「会いたくて会えなさすぎるあなたたちへ」
baghdad cafe’
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/12/25 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

「紅に燃ゆる〜真田幸村 紅蓮の奏乱〜」
OSK日本歌劇団
心斎橋パルコ「SPACE14」(大阪府)
2015/09/18 (金) ~ 2015/09/26 (土)公演終了
満足度★★★★
ビジュアルとテンポ
悠浦(幸村)、楊(才蔵)、城月(佐助)トリオのビジュアルが最高に美しくかっこよかったです。
テンポよく、緊張感もあり、特に若い人に観てほしいな、と思う舞台でした。

南座 九月花形歌舞伎
松竹
京都四條南座(京都府)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/26 (土)公演終了
満足度★★★★
演出の才ある獅童さん
絵本の歌舞伎化ということで、獅童さんは演出の才能があるんだなあということが印象に残りました。
前の月まで演じていたエリザベートのルキーニ役とはうって変わって、可愛らしいヤギのめいを演じていた松也くんの変身ぶりにもびっくりでした。