最新の観てきた!クチコミ一覧

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NBL大作戦

NBL大作戦

ゲキバカ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/11/07 (土) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めてだ
終演予定時間を30分オーバーする作品は初。「電車の時間がヤバイんじゃこりゃー」と怒りたくなる気持ちも湧かない程に面白かった。楽前で、みんなノリノリだったのでしょう。アドリブの応酬に爆笑。とにかく出演者のみなさんが楽しんでいることが伝わってくる。まさに学園祭の楽しさ。まるで、女の子のことしか考えていない男子中学生の頭の中のような作品。出演者紹介時のダンスのキレは超一級!伊藤今人さんから目が離せなくなる。

海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

カンパニーとして
力を感じた。異世代の俳優が所属していることの強みだろう。当たり前に家族の姿が立ち上がる。そこにいつも上質なノスタルジーが漂う。心をギュッと締め付ける吉田小夏さんの本と、そこに登場人物が確かに生きていると感じさせる俳優の力量に、ただただ敬服する。

『大原研二 ひとり芝居』&『ふたりマクベス(習作)』

『大原研二 ひとり芝居』&『ふたりマクベス(習作)』

新潟古町 えんとつシアター

新潟古町 えんとつシアター(新潟県)

2015/12/28 (月) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★

とても良かったです
ダルカラ大原さんと地元演劇人 志田実希さんと内藤陽介さんの二人芝居 ふたりマクベス。新潟の演劇を知ることができ、東京の役者 大原さんの体を堪能でき充実した時間。埼玉県から観にいきましたが、わざわざ観にいった甲斐があった。これからもえんとつシアターさんには、こういう企画をやってほしい。そしてふたりマクベスは、新潟でもこんなに真摯に演劇をやっているひとを見てほしい。

ネタバレBOX

大原さん一人芝居「殉教者」真っ向勝負で逃げ道ない状態で、題材も、あまり知らないサイイド・クトゥブ。それでも一挙一足、目が離せなく、すーっと物語のなかに入っていけた。作家の南さん、演じた大原研二さんコンビはいい。
お母さんが一緒

お母さんが一緒

ブス会*

ザ・スズナリ(東京都)

2015/11/19 (木) ~ 2015/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

いつものこと
いつものことながら、綺麗な女優さんが揃っている。もちろん今回も、綺麗な女優さんを観て目の保養にしようと思っていた。そして大満足。ただ、ラストシーンの加藤貴宏さんの背中の、いや肉体の美しさにクラッとした。ペヤンヌさんの目利き凄いわ。出演者の裸(お肌)が綺麗。

もっとも迷惑な客死

もっとも迷惑な客死

上野くん、電話です

スタジオ空洞(東京都)

2015/11/17 (火) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

天才
上野さんは恋愛ものを見事に描き、ラブコメだってイケる。『なんだよぉ、サスペンスはあかんなぁ。ネタ明かしし過ぎだろ…。』と途中で思わせておいて、ひっくり返してひっくり返してひっくり返しちゃう。ゴメンナサイ。参りました。脱帽。天才だ。

ネタバレBOX

小角まやさん…。おっ! えっ? うそっ⁈ きやーーーーーーーーーつ(≧∇≦)わーーーーーーーーっ\(//∇//)\ あっ、やっぱりねぇ。あちゃー。 でした。
『記憶の化け物』(仮)

『記憶の化け物』(仮)

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

あんなにも
あんなにもバカバカしくて矛盾ばかりのあり得ない設定にもかかわらず、それを凌駕する展開力と、堂々たる演技力にひれ伏す。いやぁ、凄い。髭面ですね毛の女はダメだ。笑っちゃう。それにしても、鮎川桃果さんのツンデレの破壊力は地球壊滅的威力。あの目に睨まれたら死ぬ。

みんなよるがこわい

みんなよるがこわい

劇団 贅沢貧乏

三鷹北口共同ビル(東京都)

2015/11/21 (土) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台は場所と融合する
あの場所を見事に反映させた作品作りに脱帽。これは現代の若い女性に起きたクリスマスキャロルだな。まるでスクルージに現れた精霊のよう。あるいは映画『インサイド・ヘッド』だ。それにしても、女優4人が上手すぎてビックリ。可笑しくて、何度も吹き出したもの。主宰の山田由梨さん。この間、セーラー服を着て墓場を走り回っていたのに、この創造力は何だ?凄いぞ。自分がやり過ぎないバランスが絶妙。何より、この女優陣をキャスティングした目の確かさ。彼女たちをあのように演じさせるセンスが抜群。いやぁ、いいもの観た。どう考えても贅沢贅沢な時間だった。ずっと観ていたい…いや眺めていたかったなぁ。「火事?」の時の3人の動きのシンクロが可愛くって可笑しくって…我慢できない。吹き出す。ラストの「寝た?」もニマニマしちゃう。♪こーどく、こーどく、あ〜あ〜こーどく、…♫ あぁ、脳内スパイラル。あぁ、癖になりそう。この作品、DVDとか出るのかなぁ。あぁ、贅沢貧乏・・・次回が待ち遠しい。

ネタバレBOX

●田島ゆみかさんの百面相にゾッコン。感情のデフォルメが凄い。舞台表現は、自然(普通)では物足りないし、手に余る誇張は引く。ちょっと濃いくらいがいいと思うのだけど、彼女は見事にそのサイズにピンポイントで当ててくる。観る度に惚れる。彼女は絶対来る。怪優。●青山祥子さんの切ない表情にキュンとさせられる。だってもう、瞳に涙がいっぱいになってウルウルしてて・・・。ヨシヨシってしたくなるでしょ。反則でしょ。作品ごとに、ある時はカーボーイで格好良く、ある時はラブホで色っぽく、そしてウルウル。こりゃ反則。降参。●大竹このみさんが、保守的でありながらちょっぴり怒りキャラを好演。中田くんからの電話の時の期待顔がイイ。ベッドの上のワタシの山田由梨さんの無表情がリアル感を増し、下の3人のハチャメチャ感とのギャップが堪らない。
オレアナ

オレアナ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2015/11/06 (金) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事に
不快だった。ふざけるなと叫びたくなる衝動に駆られた。狂気という凶器。理不尽に追い込まれて、もがけばもがくほど食い込んでくる罠。男であることが弱者であることの恐怖を感じさせられた。痴漢冤罪とかの恐怖は、こんな感じではなかろうか。教育現場は戦場だと思う時がある。想像を超える思考をする生徒はいる。同時に、想像を超える思考をする保護者もいる。良かれと思った指導の真意は届かず、捻じ曲げられる。現代で教師は聖職などとは程遠く、生徒や保護者やマスコミから狙われ叩かれる弱者だ。実に欧米的な作品。会話劇であるけれど、全く会話していない。ただ自分の言いたいことを相手に浴びせるだけ。で、時折相手をねじ伏せて、無理やり聞かせる。アスペルガーだ。表が読めないと、理解できないと興奮する彼女は、その典型だ。うーん、こだわりが偏ると、怖いな。

ネタバレBOX

一幕と二幕で、彼女は豹変するように思えたが、オープニングで部屋を見回す彼女の目の中に全てが内包されていた。20秒ほどで見せる志田未来さんの喜怒哀楽に驚愕。教授が何気なく発した言葉で、スイッチが入っていくのがわかる。彼女の表情を観ているだけで物語が見える。電話がかかる度に、空気と思考が遮られて状況が一変してしまう。「15分で…すぐ片付ける…苦情…」知らぬ間にスイッチを入れてしまう。彼は彼女を見ずに話すから、彼女の変化に気付けない。電話はこちらの状況にお構いなしでかかって来る。土足で生活に入って来る。電話は恐ろしい。野球では、投手が一番自信を持っている決め球を狙えという。それを打たれると混乱するからだ。教授は、学生の権利や人権は侵害しないことを信念にしていた。だから、そこを攻められた動揺と混乱は地獄絵図。二人の権力抗争は果たして、教師と生徒、男と女、富裕層と貧困層の争いなのか。
第8回 『ハンプトンコート』

第8回 『ハンプトンコート』

シアターカフェ・ハンプトンコート

Milkcafe (大阪府)

2015/12/12 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

猛者しか注文できないカクテルは最後に。
あれこれ起こる出来事、満腹です。帰りに精算 少人数だが名前を把握しているのに驚いた。客を見て進行しているからできるのだろう。 猛者しか注文できないあのカクテルは最後に出される。

桜の園

桜の園

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2015/11/11 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

オーソドックス
古典中の古典。郷愁、固執、羨望、別離、主従、出発…真新しいものなんて入る余地はない。その中で、ラストのカーテンには「ヘェ〜」と思った。浮浪人の田代隆秀さんの声が色っぽい。あんな声に憧れる。宮本裕子さんと平岩紙さんが花道を通ると、フワーッといい香り。ときめく。これまで観た中で最も好きな『桜の園』は、日大芸術学部演劇学科SAYONARA中講堂企画公演。ラネーフスカヤを演じたのは、今回シャルロッタの宮本裕子さん。本当に素晴らしかった。別の役を演じる今回、どんな気持ちなのだろう。

汗と涙の結晶を破壊

汗と涙の結晶を破壊

綾門企画

アトリエ春風舎(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

芸術に
芸術に人生を捧げる人たちの心の叫びのような作品だった。「才能」という言葉で、努力も苦しみも凌駕して片付けてしまうことへの憤り。全ての苛立ちが、堀夏子さんの右足の貧乏揺すりに表れていた。それにしても、作品毎に違う表情を見せる堀夏子さん「才能」に脱帽。肉体の死と、存在感(価値)の死。人はある時期に何故か「生まれた意味」「生きる価値」について考える。同時に「死」への逃避に目を向け期待を抱く。純粋に生きようとする人間ほどその傾向にある。鈍感力が生きる力を生む。ただ、純粋さは紙一重。芸術の世界では、それが価値あるものとして認められることもある。確かに生命力を手にできずに息絶えるものも多いだろう。記憶の中の三人から「絶対大丈夫」が、芸術に人生を捧げる全ての人たちへのエールに聞こえた。その道で死体と化した者たちの向こうに横たわる彼女は、問題ある正常の先へ両足を突っ込んでしまったのか。彼女の脇で読み上げられたメッセージが、「才能は万能じゃない」という芸術への弔辞であるならば、彼女が起き上がったことが意味するものに未来を託そう。原田つむぎさんは器用な女優さんだ。拗ねてキスを迫る同性愛者が可愛すぎる。破天荒な二世芸術家の毒の強さはリチャード4世の姿勢の悪さのように強烈。一番好きだったのは「捨てましょう」のキャスター?決め台詞がツボ。ラストの東に対する行為が意味深。「叫んでいいんだ!叫べよ東!」が、現代の若者へのエールのようだった。彼女が庭に放り投げたものは、夢か希望か…人生か。彼女が大きく吸い込んだものが、過ぎたるは及ばざるが如しものなのかもじっくり考えよう。堀夏子さんの深呼吸と過呼吸がスパイラルしている。

ネタバレBOX

唯一の男性キャストの石松太一さん。これまでの作品で見せたソフトな感じや気弱な感じを一掃し、かなりワイルドなスタイルで新鮮だった。坂倉花奈さんの軽やかさは高値安定。そのユーモラスな表現あってこそ、穿いて捨てられる才能が虚しさと優しさの入り混じった諦めで、ぬるぬるした液体に落ちていく絶望と狂気を浮き彫りにする。切り刻まれた才能の破片が、次の芸術の細胞として生きることが唯一の慰め。石川彰子さん演じる西は希望。可能性の片鱗で成功すれば未来があり、目一杯の一発屋は引き際を見誤る。黄色いベレー帽の西は手遅れ直前でシフトチェンジし、水色キャペリンの山本として成功して周囲から認められる。ある意味唯一の成功者だ。看護師の石川さんも最高。
夏のない年ー或いは現代のプロメテウスー

夏のない年ー或いは現代のプロメテウスー

劇団往来

吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)

2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

求めた愛情、受けた暴力と孤独
雨の湖畔の館 バイロン卿の提案で小説を書くメアリーとポリドリ。メアリーは夫の偽りの愛を感じ、狂人バイロン卿と人間の狂気を、名のない物に写した、怪物を生み出した乙女の心の闇、怪物が求めた愛情、受けた暴力と孤独から生まれた憎しみ、現実と重なる小説。 バイロン卿は廃人になった ポリドリがバイロンへ復習か? 作られた命から憎しみが消えた時に怯えらる事が無くなり、サフィーと過ごした湖で歌う。この歌が素晴らしい、名もなき物を演じた桜花昇ぼるさんの演技 歌 ダンスがとても良い。 芝居のレベルが高い。すばらしい作品。

ネタバレBOX

雨の湖畔の館 バイロン卿の提案で小説を書くメアリーとポリドリ。メアリーは夫の偽りの愛を感じ、狂人バイロン卿と人間の狂気を、名のない物に写した、怪物を生み出した乙女の心の闇、怪物が求めた愛情、受けた暴力と孤独から生まれた憎しみ。 現実と重なる小説。バイロン卿は廃人になった ポリドリがバイロンへ復習か? 作られた命から憎しみが消えた時に怯えらる事が無くなり、サフィーと過ごした湖で歌う。この歌が素晴らしい、名もなき物を演じた桜花昇ぼるさんの演技 歌 ダンスがとても良い。 芝居のレベルが高い。すばらしい作品。

雨 二人のメイドがかたずけ バイロン卿 有名な詩人 人格と才能は別 愛人クレアは庭師の赤ちゃんを病院へ、クレアの姉メアリー・シェリーは子を無くした自分を責めているから、あの事は内緒よ。メアリー、パーシー夫妻が到着 本を持って来た。貸して頂きます(主治医ポリドリは作家志望)。姉さん私妊娠。明日、クレアさん主催の催し。開かれるとは思えない。都合のいい女。ボリドリに金を渡すパーシー バイロン卿に取り入るために姉のメアリーと結婚。クレアの腹は間違いないのか、その紙(原稿)を送ってくれ 金で受けとれ。パーシー・シェリー メアリーが昨日着きました、クレアは酔っぱらっている。// 貴婦人 村人 娼婦たちを集めてパーティー、バイロン卿は娼婦を誘う メアリーが止めた // 女中のクラーラがいない バイロン卿は、女性に憎しみ 恐怖。(バイロン卿)領主は処女権があった 女中が逃げて来た服が乱れている。彼女は間違いなく処女だ。 // ドイツね本暇潰しになるだろう 早産 母は口を塞いで殺した。やめて。小説は事実と向き合う、恐怖を題材に小説を書こう
若者が医者を目指す話を書こうと思う、何処かで立ち上がらないと私の心は雨のまま。(小説の内容)舞台はジュネーブ、ワインの収穫祭 ビクターは医者に成るためドイツへ 戻ったらエリザベスが妻になる、エリザベスは拾われた。医者は救っても100人、病気をたてば数十万、再生の研究死体の研究 解剖 死刑囚の首。体のひだにウジ虫がはい回る 夢。エリザベスが、振り替えると部屋から消えていた 成功、見つからない 流行り病の死体と処理されたか。それに売春婦の記憶は無い 追われ棒で殴られ逃げた 少女サフィーと出合った 薬を塗ってくれた、優しさを知った 食べ物を持って来た少女 名前がある事を教えてくれた、言葉が違うのはバベルの塔 聖書 綺麗な花 あげる。 安らぎ 悲しいと感じた、聖書を読んだ、お前は化物だビクターが作った、サフィー助けて。私の名前を呼ばないで。悪魔に取りつけられる孤独な物に名は無い、それはジュネーブを目指した、それの家族はビクター そのコート 怪我 これを読んだ(ビクターの研究ノート)貴方が私を作った 私はここにいる。客を殺
した売春婦 元の人間に戻れない、意味がない 人ではない。愛してくれないのか 父ではない 作った 全てをやろう 解らない 1人はいやだ、もう1人作れるか 死体は私がもってくる。罪はお前を作った事。壊してくれ、何故だ お兄さま 殺せ殺せ。// これが 素晴らしい詩 小説 バイロン卿への復習 作り上げたのはクレア様の子 孤独 死 恐怖 命は愛の営みの後に生まれる // パーティー ヴェクターとエリザベスの結婚式 私は何故ここにいる 最後に孤独を知った 生き続ける私がここにいる 罪はビクターが受けなければいけない // 孤独を あなた誰。子供を殺すクレアは足を刺した。俺を産んだ女は俺を抱かなかった 金を置いた // やめて 私も捨てられて名は知らない お願いあなたは悪魔じゃない ウガー~ 何処へ行く 何処か遠くへ (ヴェクター)悪魔は私。// 旦那様は偉大な詩人 バイロン卿あなたには治療が必用だ メアリーはイギリスへクレアと帰った。ポリドリの描いた吸血鬼は、バイロン卿が書いた物として発表 あの物はどうなった、湖にたどり着いた 彼女は歌っている 彼女を
見てもう誰も怯える事は無い 歌 愛の歌
東おんなに京おんな

東おんなに京おんな

トム・プロジェクト

あうるすぽっと(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

初日
岡本麗さんはまるでミヤコ蝶々さんのような言い回しで笑わさせながら哀愁を漂わす。鶴田真由さんは自分を閉じ込める寂しい女性を好演。ベニサンピットの『障子の国のティンカーベル』から、モダンスイマーズ『トワイライト』を経て、今回も素敵でした。やっぱりいいな。二人の絡みはまだ段取りを追いかける予定調和に見える。それぞれは素敵なので、これからもっと良くなるはず。鶴田真由さんのスマホ相手のひとり芝居はリアルだった。イキイキしてた。壁に掛かった額縁。混沌とした時間には真っ白だったのに、ラストは…。希望が感じられた。

緑子の部屋

緑子の部屋

鳥公園

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

『待つこと、こらえること』
1回きりの特別公演。女性の美しくなりたい願望を抉る。それを笑いに転化した強烈な仕上がり。電話で問い合わせる女性とオペレーターのやりとりを、役を交換して繰り返す。それがスピードを上げドライブ感がハンパない。3かき723さんと310あ01さんが互いにマシンガンのように浴びせる台詞がまるで暗号のよう。意味なんか聞こえて来なかったのが、だんだん届いてくるから不思議。そこにト書きのような()がカッコと語られ、女優のリアルな告白まで…。マヤドリの榊菜津美さんとレベッカさんがキュート。二人が踊り出す♬GIVE ME ACCESS🎶が脳内スパイラル。レベッカさんの笑顔が堪らない。その二人を茶化すタカハシカナコさんに爆笑。笑い過ぎて感謝されてしまったよ。

水仙の花 narcissus

水仙の花 narcissus

城山羊の会

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/12/04 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

これまでに
これまでに観たすべてのキスの中で一番エロいキスだった。脳内エロティシズムがMAX。もう…したい。10代かってくらい…したい。もう、つじつまなんて合おうが合わなかろうが関係ない。そんなことを凌駕して「どうなってんだ?」が駆け巡り、語られない物語を脳内展開していく。そのなんと楽しいことか。この物語はスパイラルしているのか、それとも先へと進んでいくのか?それさえ分からない楽しさ。

緑子の部屋

緑子の部屋

鳥公園

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/07 (月)公演終了

まるで
だまし絵のような舞台。視点を変えたり、見るところを変えれば全く違うものが見えてくる。緑子はまるで桐島。なのに…もしかしたら…。そう、この「もしかしたら」が巧みに仕組まれている。油断すれば迷子になる。誰かが壊れているのか、みんな正常なのか。あなたにはどう見える?

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

本気の本気でダブルコール。
本気の本気でダブルコール。終演アナウンスに負けそうな会場で、どうしてもこの気持ちを伝えたかった。鳥肌が止まらない。あんなに長くゾクゾクした舞台を観たことがない。それも一度じゃない。何か所もゾクゾクさせられる。30年ほどの観劇人生に君臨する名作と出会った。ダークでスリリング。照明の美しさが、それを際立たせる。観客がある程度は予想できる展開。そこがミソ。考えさせておいて、少しずつ見事に裏切る展開。彼らの抱える秘密が心を締め付ける。けれど、そのほとんどに悪意がない。むしろ優しさや愛情が溢れている。だから苦しい。拉致被害者の家族の思いを連想した。しかし、ここには怒りの矛先が見つけられない。この感情の迷子がより一層、心を締め付ける。彼らのその後に思いを馳せる。若い二人は共に生きてくれるだろうか。根無し草が手を取り根を下ろしてほしい。彼も、どこにも帰れない。でも…あの距離のまま二つの家族と繋がっていてほしい。仕事も続けてほしい。みんなが大切に思ってくれているのだから。彼女のお父さんのような存在の人も、お父さんのように繋がっていてほしい。償った男も戻ってほしい。償えない男と、母になり子供の未来を守った女…愛の苦しみ。

悲しみを聴く石

悲しみを聴く石

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日
神の名のもとに聖戦を戦う人たち。それでも、そこに肉体があり、欲望があり、リアルに生きていた。オンナを語られながら、オトコの本能が悲鳴を上げた。そんな赤裸々な生き様が、まるで幻想のようなベールに包まれていた。しかし、あれほどまでに感情を物語る目の芝居があっただろうか。男の目にキャッチライトが差し、悲しみ、怒り、絶望、動揺…切なさも感じられた。懺悔とも報復とも取れるオンナの行為に戦慄が走る。人間の性(サガ)と業を目撃した。

とりあえず、お父さん

とりあえず、お父さん

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

客席は爆笑
シチュエーション・コメディ。客席は喜んで笑っていた。疲れていたせいか、笑えなかった。柄本明さんの芸達者ぶりが光った。わたしにとっては本仮屋ユイカさんを観たかっただけで、結局、それだけだった。

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQの浮気を終わらせる3つの方法

FunIQ

studio BLANZ(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

贅沢な3本
ウディ・アレンの3本の短編を2本ずつ組ませて上演する。『セントラル・パーク・ウエスト』外村道子さんと山脇唯さんの掛け合いが強烈。あの台詞量をあの速さでまくし立てるのだから凄い。圧巻。できる女を演じる外村さん。彼女の口にあんな言葉やそんなコトを言わせてしまうのだから、もうどうしていいやら…。彼女の相手に手を上げたくなる衝動に駆られた。もう完璧に艶っぽい知的な人妻だ。『オールド・セイブルック』宍泥美さんが自然体で好演。それにしてもマシンガントークの応酬が圧巻。どちらの作品も、愛情に対する裏切りの顛末なのだから、まくし立てるような口撃が当たり前で、台詞回しの点では大変でも、それが当然の姿なはずで納得。

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