
対岸の永遠
てがみ座
シアター風姿花伝(東京都)
2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了
満足度★★★★
ロシアが抱えるもの
1999年のサンクトベテルブルグを中心に家族を置いてアメリカへ亡命した詩人と祖国にいる娘やその家族、知り合いの心情を描いた重厚な力作。長田さんの戯曲は実は初観劇。全編で、詩的なセリフが多く心にスッと入るというよりは、もう少し観る側が思考しながら観る必要に迫られるところはあったけれど、ラストに行くにつれ娘と父がどこかの世界でどんどん心が通い合って行く様が力強く押し寄せ、ラストは呪縛からようやく解き放たれた安息が訪れる。観ているこちらも静かに感動できた。
日本人にとって社会主義時代のヨーロッパを100%理解することはできないと思っている。かつて東ドイツ出身の巨匠指揮者、クルト・マズア氏がNHKのインタビューで、東西ドイツ崩壊時の心情を聞かれたとたん、それまで上機嫌で答えていた表情が一変し、こう言った。「今、この限られた時間で、それをあなたに話して、いったいどれだけ理解できるのでしょう?おそらく無理だろうし、あなた方の番組が、むこう1週間にわたって私の話を編集なしに放送してくれるなら、話してもいいが・・・」と。あの情勢の当事者でないとわからないことは山ほどある。ただ、長田さんのこの戯曲は、それを柔軟な感性で上手に解きほぐし、全部は無理でも当時のロシア人の感情の一旦を間違いなく感じることはできたような気がした。

成れの果て
ミュージカルサークルEM
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1778(16-068)
14:00の回(晴)。
13:34会場着、受付。
入って右が舞台、3方を造り込んだバビロンでは珍しい美術。ここは教室、大きな黒板(上部に風船、十字架?、おかめ)には「結婚式」の文字、上手(校舎の廊下側)壁一面に習字の「結婚」、下手に花紙、正面にテーブルと椅子、緑と白に囲まれた舞台。
脚演出の高野さん、当パンによるとしぱらくお休み「(ゆらじしゃく」も)とのこと。
14:01開演、悲愴、~1:58終演。
使われた楽曲、「Let It Be」とジーザスからのものだけ分かりましたが、他は(たぶん)初めて。
ミュージカルらしく鮮やかな色彩、ヘッドセット。
焙り出しのようにゆっくり浮かび上がってくる本当のこと。ミステリー仕立て。
本作、吉岡優希さんが秀逸、表情(たとえば、合唱シーンをひとり見つめるところ)・仕草に一瞬の隙もない。
みなさんとの世代の違い(表の部分はもう少し落ち着いた演出の方が好み...等)を痛感するものの、たしかに力作。

ありがとねえ!
梅舟惟永企画
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
四者四様
それぞれ面白かったのですが、何といっても巨大な中心、梅舟さんの凄味。可愛くて、面白くて、時より出てくるプチブス感も含めて最高でしたね。共演の女優さんとも丁丁発止にとにかく楽しそう演じられており、観てるこちらも楽しくなりました。

ドアを開ければいつも
演劇ユニット「みそじん」
atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)
2016/02/27 (土) ~ 2016/03/22 (火)公演終了
満足度★★★★
姉妹はやっぱり姉妹であり家族
昨年の旗上げ初演を観て以来、なかなかスケジュールが取れず、チケットを予約しても結局行けないこともあったりで、そうこうしてるうちに最終公演となってしまったが、ようやく今日観ることができた。
毎公演ごとにキャストが変わったり、ちょっとした演出をアレンジしてきたようだが、ストーリーのベースは変えていないとのこと。
4姉妹の会話が、まったくリアルな家族の会話であると思わず錯覚してしまう瞬間が何度となくあって、これは実は初演時にはあまり強くは感じなかったこと。まさに1年を経た到達した中で表現できたものじゃないかと強く感じた。
この舞台を観て、「結局姉妹の中で最終的にわかりあえない部分はあるんだろう。ただ、それも含めて4人がそれらを受け入れていく伸びやかさが、この4姉妹にはあったんだろうな・・・」と感じた。なかなかない素敵な空間を堪能させてもらった。

赤い竜と土の旅人
舞台芸術集団 地下空港
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
素晴らしい! これこそ舞台芸術!
自分たちが制御し切れないような力を人間が持つ事への警告。そして、自然の怒り。
本作を観て自分が感じ取ったメッセージは、今年1月に観た劇団ショウダウンの『錆色の瞳、黄金の海』と共通するものでした。こうした寓話性のある作品が相次いで上演されるのは、世の中が不安に包まれている中で、多くの人が演劇の力を信じてやまないからなのでしょう。
しかし両作品とも、決して重いテーマを観客に押し付けるような事はしません。何を感じとるかは観る人それぞれに任せつつ、そっと祈るように、心に投げかけて来ます。
純粋に演劇として充分に面白い作品です。だからこそ、そこに含まれたメッセージは、役者に強い口調でぶつけられた激しい台詞よりも、ずっと心に響き、残り続けます。
ほとんど舞台装置も無い素舞台に近い空間で、椅子と役者が密集したり散開したりしながら、時には波になり、時には船になり、羊になり、窯になり、そして、竜になる。観客の想像力を掻き立てるその手法には、劇団ではなく「舞台芸術集団」と冠しているのも納得です。
役者の熱演だけでなく、歌唱も本当に素晴らしいものでした。
終演後、思わず上演台本を購入しました。
(他の劇団と比べて高額な上に、A4横向き印刷が縦に綴じてあって読みにくい…。)
これを読んで、またあの独特の世界を堪能したいと思います。

つじたく2016
タクフェス
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
お二人の絶妙な会話!
4編のショートストーリー&コント!
1本目は笑い中心のコントで
他の3本はストーリーがしっかりとしていて
笑いあり涙ありのお二人の会話を愉しませて貰った〜^_^
お客さんの反応や相手のリアクションで
随所にアドリブなどを盛り込んで面白かった!
特にラストのデュエットが一番好きです♪
お客さんもノリノリで楽しめました^_^

「走れメロス/動員挿話」
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
人は必ず一度は死ぬ
責任と勇気をめぐる究極の私的選択をテーマとしたこの2本、並べて観ればさすがの選択だと唸らされた。ある種の暢気さと淡白さに時代の空気を感じつつ、静かで忠実な熱情が瞳の奥に凝縮されたような、集中度の高い舞台で気持ちが良かった。

昴のテルミニロード
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インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

金の卵1960
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2016/01/28 (木) ~ 2016/02/10 (水)公演終了
満足度★★★★
庶民生活文化史
新宿ドヤ外の工場内だけの舞台なのに、空間だけでなく時間の奥行きのあって面白かったです。また、登場人物描写も奥深く、それに見合った役者さんの演技も素晴らしかったです。

スパイ大迷惑
ホチキス
劇場MOMO(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
7公演目
初日から7公演目の観劇
年配の人には、なつかしい音楽が流れる。
なつかしいアイドルの名前も。
なつかしい音楽と若い役者さんのエネルギーが、うまくコラボしている

DANCE×Scrum!!!
Baobab
あうるすぽっと(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
無題1777(16-067)
13:00の回(晴)。
12:45受付、開場、ロビー入って左側が主に客席で直座り。いつ始まったのか北尾さんソロ~14:22。劇場に移動、14:33前説、14:35~16:34終演。
(演目)
北尾ソロ
tantan
五十嵐結也
TABATHA
劇場内(指定席)で
中村蓉
プロジェクト大山
Baobab
tantanは「ダンスがみたい!新人シリーズ14(2016/1@d-倉庫)」、
TABATHAは「1富士、2鷹、3TABATHA!!(2016/1@UPLINK)」、
五十嵐結也さんは、ビルヂング「できることなら低空飛行(2014/2@空洞)」、
中村蓉さんは「ブルグミュラー25(2014/1@セッションハウス)」、
Baobabの単独名での公演は(たぶん)「-W-(2013/3@ST)」。
全体の感想:(主に演劇向け)劇場内よりロビー(直座り)の方がダンスらしく感じました。大きな劇場ですとどうしても「(物理的にも/心理的にも)距離」を感じてしまうのか、もうひとつということが多く、それを補うのが、大音量と照明なのかなと思いました。もっとも、この会場ではプロジェクト大山の「ホルスタイン(2012/12)」を観ていて楽しかったので、ダンス(ダンサー)のスタイルにもよるのでしょう。
tantanは一度観ていますが、会場を巧く使っていたように思いましたし、TABATHAはやはり客席から乱入、侵入、前後半のギャップ(白黒/カラー)が巧い。いままで中村さんはゆったりとした作品しか観ていませんでしたので(おーっ速い)ビックリ。Baobaoは不敵なメンツが揃ったバトル戦の様相、マドモアゼル・シネマから蓮子奈津美さんが参加しているのも楽しみにしていました。唯一、プロジェクト大山だけが「ボレロ」のどこまでも単調な繰り返しと並行した振付だったのがなぜなのかわからず、でした。
ほぼ予定通りに進行、客席にはダンサーや先日観た役者さんの姿も。こういったイベントはお得感いっぱいなのでありがたいです。
気になったこと:会場外に受付/開場時間の案内板、お客さんが並び始めたことに気がついているのですからスタッフはどこに並んだらいいのか、という案内があってもいいのではないかと思いました。

四月の魚
劇団水中ランナー
ワーサルシアター(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

熱いぞ!猫ヶ谷!!
ネルケプランニング
クラブeX(東京都)
2016/03/15 (火) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2016/03/20 (日)
座席2階1列
観てきた
出演される女性アイドルの皆さんが最初から最後まで水着、という肌色成分高めの作品でした。
ストーリーや演出はかなりはっちゃけた内容でしたけど、イベントっぽいノリで楽しめました。
初めて行く会場でした。
円形舞台の周りを取り囲むように客席があり、2階は個室テラス席になっていました。

家庭内失踪
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/23 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2016/03/20 (日)
座席1階I列
観てきた!
公演詳細の説明文、または公式HPのStoryに書いてある設定や状況説明は舞台上では一切語られないので、事前に読んでおいた方が良いかも。
知っているかどうかで、理解にかなり差が出ると思います。
有料のパンフにはきっと書いてあると思いますが。
調べてみると、『蒲団と達磨』という戯曲の後日談なんですね。。。
機会があれば読んで見ようと思います。
穏やかな日常の裏に微かに生じる不協和音。
野村家と、野村家を取り巻く人たちの人間模様がじっくりと描かれていました。
今回は小泉今日子さん目当てで観劇。
普段ほとんどドラマを見ないので、こういうしっとりとした演技もされるんだ、と新鮮に感じました。
熟年夫婦の倦怠感と時折見せる艶のある雰囲気とのギャップが印象に残りました。

ミュージカル『アラジン』
劇団四季
電通四季劇場[海](東京都)
2015/05/24 (日) ~ 2023/01/09 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高のエンターテインメント
劇団四季のディズニーミュージカル、やはり面白い!エンターテインメントの舞台としては最高峰と感じた。ダンス、歌、舞台装置どれも素晴らしく、ストーリーを知っていても楽しめる。また違う配役でも何度も観てみたいと思う。
今回は、瀧山ジーニー、島村アラジン、三井ジャスミンの回でした。

死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
そこまでやる⁉
相変わらずの舞台設計のうまさにまず感心。そして奥村さんと関谷さんの扮装にはよくもここまでと、びっくりぽん。YAMAさんの芸も楽しんだ。
戯画化されてはいるが、現在の末期医療の問題に切り込んだ良い作品だった。たまたま母親が入院中だったこともあり、在宅でどこまでできるか考えさせられた。

Blackbird ブラックバード
幻都
APOCシアター(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★
観てきました
ずっと意味不明な男女の怒鳴りあい
大声出せば何か伝わるのか
伝えるのはもっと変化をつけてほしかった
ずーっと大声でというと観ているほうも疲れてしまって、こころまで届きません♪

「安全区/Nanjing」ご来場ありがとうございました。
メメントC
Geki地下Liberty(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
今回も魅せた会話劇
旧日本軍の南京侵攻で、南京市街に設けられた「安全区」。ここを舞台に物語は展開する。
主役は日本や英国に留学経験もある中国人経済学者。日本軍の侵攻後、国民党幹部の兄から諜報活動を頼まれ、南京臨時政府にやってきた特務機関の中尉の下僕となって自宅を守ろうとする。そこに戦地を渡り歩いてきた従軍僧が訪れる。作・演出の嶽本あゆ美の手腕は、今回もこの3人の会話劇で遺憾なく発揮されている。
見どころは、この怪しげな従軍僧だ。中尉は日本軍が民間人も暴行、殺戮するなど暴虐の限りを尽くしたという欧米によるリポートへの反証をする任務を帯びていて、従軍僧に南京などの戦いの現場を聞く。だが、この従軍僧は「殺される前に殺す」「戦場になった場所にはそもそも慰安所などない。民間の女性を相手にするのは当然だ」などと、暴虐はさも当たり前だというようにうそぶく。そんな彼の傲慢とも言える言動が、何だかまっとうな話に聞こえてくるが、それが嶽本の描く戦争の狂気だと思い知らされるわけだ。
日本軍は捕虜を取らない、という指令を出していた。日本軍に大量の捕虜を国際法に則って処遇できる能力などないからだが、捕虜を取らないというなら現場は、自分たちをいつ襲うかしれない敵国住民を殺すしかない。今回の戯曲では真正面から触れてはいないが、それが南京大虐殺につながったということは容易に想像できる。
前作の「太平洋食堂」「プロキュストの寝台」でも魅せたが、今回も戦争の狂気という大テーマに、戯曲の力でもある舞台での会話の応酬で、約二時間の上演に釘付けになる。
熊本の皆さん、ぜひ見てくださいね。

スパイ大迷惑
ホチキス
劇場MOMO(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
初ホチキス
知人に誘ってもらって、初めてのホチキス。複層的に進む物語、にやりと笑ってしまうところ、音楽の使い方など、小さな劇場なのにどこかしら洗練されてると思わされる感じ。作・演出の米山さんのスタイル、好きかもしれないと分かってうれしい観劇となりました。
役者さんでは、すみれちゃん役、変な発明家役の二人が、「おおっ」と思いました。また何か別の舞台で活躍してるところを見てみたい。これから応援していける人たちを見つけるという意味でも、ぜひおすすめしたい公演でした。

「安全区/Nanjing」ご来場ありがとうございました。
メメントC
Geki地下Liberty(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
感慨深い
この事件はあまり詳しくないまま見てしまった為、少々難解なものとなったのだが、演技力の高さと迫力で終わりまで見入ってしまった。
音楽も良く、客席横の紐で奏でる音が印象的だった。
このような内容は、描く方向により違って見えてくるもので、今回は中国人側から見た南京事件。今度は日本人から物があっても比べられて面白いかも知れない。