最新の観てきた!クチコミ一覧

74561-74580件 / 191510件中
青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

papageno

シアターサンモール(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

笑った!
馬鹿馬鹿しくって笑えました。連休に気軽に見るにはぴったりかと。ただみなさん(全員ではないですが)声は大きいのに、がなってる感じで聞こえにくかったです。知らずに行ったのですが、アフターイベントがあり、ヤングチームと年寄り・・・もといアダルトチームに別れて演技力を競いました。「苦いお茶を飲んだのは誰だ?」「ツボ押しシートを踏んでいないのは誰だ?」みなさんそれぞれ苦そうにしたり、ツボ押しシートに載ってるふりしたり。その演技力に会場も騙されました。面白かったです。

神芝居

神芝居

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネタバレBOXが書きたくて。
リピート観劇でした。
後半の、アリスをキーウーマンにした戸板反転的怒涛の、演出・ストーリー展開を進行形で理解できた回のその瞬間。鳥肌ものでした。
(電流がビビッと走りました!!)

こういう瞬間を体験できるのとメッセージ性がしっかりあるエクスクエストさんの舞台がとても気に入っています。

あと、オナゴ・イン・ギガニッポンノシュガステランドを観ていたので、
「そこかぁ」というAha体験もまた楽しかった。

演劇本来の媒体ではないとわかりつつも、観客がより楽しく観劇に来れる
ようにと陰ながら取り組まれているところとかエクスクエストさんは
本当に素敵な団体だと、今更ながら思います。

ネタバレBOX

○突っ込みなしでは見れないシーン

アリスとチェシャキャット (荻窪えきさん・渡辺隼斗さん) 
 
 兎の行きそうな所なら知っているよ♪のシーン
 チェシャキャットが迷い込んだアリスを案内するはずがあべこべな
 会話でいつの間にか逆。アリスが突っ込むのだけど、いやチェシャキャット
 のせいだけじゃないでしょって(観客として)突っ込みしてました。

ツキカゲとマドハッタ (大野清志さん・市川雅行さん)

 三種の神器を探すも疲れたのでお茶してこう♪のシーン
 マドハッタの後方に明らかに出落ち感満載の「剣茶」があり、まったく
 隠れてなくてバレバレじゃんって突っ込みしてました。

 (すでに出落ち済み観客として)出落ちリアクションをちゃんと演る
 大野ツキカゲをさらに突っ込みしてました。
 

○もっとガン見したかったシーン

おさかなダンス

 乙姫登場のシーン
 奥の出はけ口を頂点にお魚を腕に踊る。踊るというより動くかもですが。
 フォーメーションで動くのを正面から見てみたかった。
 横からみることが多かったのですが、お魚のギラギラ感といきの良い
 ぴちぴち感の動きに目をうばわれました。
 猫とか熊とか動くものをターゲットにするって言われているけど、
 それがこれなんだなーって。


○月と海のシーン

かごめ、ツキカゲ、乙姫、ウラシマ
(片桐はづきさん・大野清志さん・國立幸さん・塩崎こうせいさん)

 月、海がそれぞれペアでダンスするシーン。
 海が引いたあと、月だけがダンスするのは音楽との融合も相まって
 素敵だなぁと思いました。ミラピの時のシンデレラ&王子ロックダンス
 のときからなんとなく気づいてはいたのですが、大野さんはダンスの
 エスコートがお上手なので、早く皆さんにも気づいていただきたいです笑

 そしてかごめが真相を告白しツキカゲが実は「かぐや姫」で女子だった
 ことが明かされてから、何処へ行こう?おじいさんの所へ!となる。

 なんか唐突で意味はないだろうけど気になるセリフ。
 おじいさん・・・。誰?あ、話の最後おじいさんになる方が一人いたなと。

 劇場では泣かなかったけど、月と海シーン 今頃泣けます。。。笑


○ウサギとカメの勝負・競争・かけくらべのシーン

兎と亀 (高田淳さん・清水宗史さん)

 寓話「兎と亀」の役どころ以外にもこの兎さんと亀さんがちょこちょこ登場。
 兎さんは月の探査端末だし、亀さんは乙姫の使いでウラシマのお付人。

 何を演じているか分からなくなるよねとは終演面会時の兎さん談ですが、
 この演者・観客とも混沌となる事の一端は兎と亀の競争によるもの
 だと思います。つまり競争が引き起こす混沌。
 
 そして、混沌の世界がすなわち「ワンダーランド」みたいな。
 連想でタイトルと世界がつながる気がします。

 兎は略称で、正しくは 胡散臭い詐欺師 (ウサンクサイサギシ) だそう
 なので、「胡詐欺」という兎は何かの隠喩の役どころなのかもしれません。
 
 亀は勝負の時に、「カメギア」なるものを使います。
 このギアチェンジシーンで自然に笑いが起こるのは亀清水さんのお人柄。
 急ぐだろう時にギアをセカンドに入れいてなぜに急ぐのにセカンド??と。
 山道に差し掛かった等の理由か、はたまた言葉遊びなのか?
 真相、謎です。笑


○物語のおしまいのシーン

ふたたび兎と亀 (高田淳さん・清水宗史さん)

 兎と亀の寓話の終わりと同じく競争ではなく「かけっこくらべ」。
 亀のほっこりとした言葉にほっとしました。
 ラストシーンがくるまで、高田兎が不気味な戯言をぴょんぴょん跳ね
 ながら、可愛く 加えてラブリーに刷り込みしてくる。。。
 胡散臭いなぁ、危険そうだなと感じつつも高田兎がとても魅力的なので
 染まってしまいそうになるのを必死の抵抗ですwww

 なんやかんやでラストでやっとやっと、
 胸をなで下ろすことができるのでしたとさ。

 めでたしめでたしでした。笑
 
劇読み!6

劇読み!6

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

POSHLOST
観てきました。
良かったです。
書くとネタバレになるから、あまりかきませんが
モスクワカヌ先生よくもまああそこまで、自分と向き合ったなぁー
って、感じで。
木村佐都美さんの演技と相まって、至高の出来です。
見るべきですよ!

AQUA

AQUA

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

純真無垢な彼女が たった一つついた嘘。
こりっち常連さんの中でも とても評判の良くて 前から行きたかったメガバックスさん。
独特な世界観で入り込めるか心配だったけど すぐ物語に引き込まれていきました・・・。


みんな良かったなか キリマンジャロ伊藤さんと 杉坂若菜さんの 演技力のたまもの 
杉坂さんの 後半狂気っぷりに びっくりでした☆


こんなに詰まった内容を 1時間30分にまとめあげられたことも またスゴイ!
(良い脚本を書ける作り手はいても いらない部分を削ることができない作り手は 意外と多くいると思ってるので)。


スタッフさんも親切で感じよかったですし 通し券6000円はお得すぎるし 
劇団として とても印象が良かったです。


メガバックスさんの魅力が これでもかとぎっしり詰まった作品☆
この熱量で 1日4本やってるとしたら (当たり前ですけど)とても大変なことと思います。

ネタバレBOX

(ちなみに当日パンフより) 
公演成功祈願と 荻窪から電車を使わず徒歩で 高尾山山頂まで行ってこられたとのこと。
1日4本公演も とんでもない企画ですが そちらもこれまたとんでも企画で  (汗)


演劇で伝えられること 演劇にひきつけられること ・・・改めて感じることができました。
私にとって 見逃せない劇団が ひとつ増えました☆  
劇読み!6

劇読み!6

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

夢幻団地を観劇
70分を4人での朗読。十分に楽しめました。もしこれが劇読みではなく普通のお芝居として演じられたらどんな風になるのかと興味もありますが、こんな劇読みのスタイルで表現するのもなかなか面白いですね。
かつてあこがれだった団地での生活。今は取壊しまじかの廃屋となった団地という設定も身につまされる思いでした。

スポットライト ~楽屋編~

スポットライト ~楽屋編~

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団天動虫 進化版
劇団天動虫のワークショップから生まれた今演目。
いつもと違う感覚ではあったが、お笑いの部分は健在で笑いにあふれていた。初心者と経験者の演技の差があったものの、舞台裏での演目ということで、楽しく過ごすことが出来ました。
ただ終盤終わりに向けての展開が、ちょっとクドいかな?と感じました。演者さんみんなに、最後のスポットライトを当てた結果なのかな…

『アンプラネット』

『アンプラネット』

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

SF??
想像以上にファンタジーな作品でした。今までのドルステシリーズとはまたちょっと違った感じかも?
一度見ただけだと消化不良な部分があるので何度か観たいなと、思いました。
二部のライブはやはり楽しかったです!!
お見送りもあって、最初から最後まですごく楽しめました!

イントレランスの祭

イントレランスの祭

サードステージ

よみうり大手町ホール(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/06 (金)公演終了

満足度★★★★★

常に今日的
問題提起の仕方がストレートで青臭いのですが、ものすごいエンタメ演劇に仕上げている点が素晴らしいと思います。

ネタバレBOX

宇宙人と日本人の恋愛を通じて、宇宙人エピクラル人が地球に大量難民として押し寄せたことによって起きた排斥運動の盛り上がりとマスコミの対応、そしてエピクラル人の将来設計を描く話。

日本では在日韓国朝鮮人に対するヘイトスピーチ問題があり、ヨーロッパではシリア難民問題があり、あまりにも今日的な問題を取り上げて作ったストーリーかと思ってしまいますが、実は2012年初演以来の再演です。

次の再演はいつでしょう。その時、日本はどのような問題と対峙しているのでしょうか。

王位継承順位の件など、修正すべきところは再演時には修正してほしいと思います。
『【音楽劇】ギター弾きのウタ』

『【音楽劇】ギター弾きのウタ』

満月動物園

第45回中之島まつり参加 大阪市中央公会堂前 メインステージ(大阪府)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/04 (水)公演終了

満足度★★★★

笑がいっぱい絵本の様な音楽劇
幼い頃に両親を亡くした歌好きの姉妹が、力を合わせてたくましく生き抜く物語。 絵本の様に芝居が進む。 自称財閥の娘の園子は自転車屋の娘  園子が沙織に投げた言葉“この泥棒猫!!”好きな男子が同じ、男子は(ゴルゴ似)暖かいお汁粉をくれた ゴルゴ6(シックス) 園子と沙織 尻相撲で勝負や。 友達ができたと喜ぶ姉の香織 時は流れ15歳 ゴルゴ15(フィフティーン)は太ってた 沙織も園子も恋が冷めた。 園子は後にスナックドロボウ猫を開く 沙織はそこで歌う 音楽プロデューサー美月と母はデュオで歌っていた いつも横にいたギター弾きは沙織にしか見えない母 焼きたてのネギまって美味しい。スナックドロボウ猫 沙織には歌っていてほしい。 笑のネタがいっぱい絵本の様な音楽劇。面白かった。

楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

燐光群アトリエの会

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/05/10 (火)公演終了

満足度★★

女優という生き物は・・・
悲しくも羨ましくもある生き物なんだな、と感じる。
ここで描かれる物語が女優の全てではないことは重々承知の上なのだが、それでも一つのもの悲しさを感じた。

ネタバレBOX

清水邦夫の戯曲の中でも名作と名高く、女優であれば誰もがその物語を欲する「楽屋」。
しかしながら数多ある上演団体の中でも、中々これといった上演に巡り合えないのは、それだけ俳優に繊細な作業が求められるからではないだろうか。
女優であることを諦めきれず、死してなお、この役は自分がいつか、と夢見る悲しい女達。既に役柄の年齢を大きく過ぎてしまってなお、この役柄は自分のものであると自らを奮い立たせる女、役を降ろされてしまってなお、この役は自分のものであると引けない女。
きっとこういった感覚は女優に限らないのだろう。諦めきれない、第一線で動くことのできない自分と向き合えない、認められない。それでも、それをどこかでわかった上で日々を繰り返す。

今回の楽屋はそのもの悲しさへフォーカスが当たっていたように思う。だが一点口惜しさを感じたのは、梅が丘BOXという空間の中での誇張された演技である。
芝居の中で、女優としての衝動を抑えきれずに役柄のセリフを朗々と口に出していくそのエネルギーは必要だったように思うが、それでもそことの落差、一人ひとりの持つ葛藤などはどうしても誇張された演技がフィルターをかけてしまっているように思う。もちろん好みの問題でもあり、観客それぞれの感想は違うだろう。それでも、その空間に適した大きさでの演技を欲するし、俳優個々の持つ繊細さを観たくなってしまう。小さな空間であればあるほど、「楽屋」という作品は捉えどころが異なってくるのだろう。
それは言わない約束

それは言わない約束

かーんず企画

シアターブラッツ(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

しっかりした作り
 舞台美術もいいし、シナリオ、演出、演技ともにしっかり作られた作品。(追記後送)

神芝居

神芝居

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

神芝居
三回目の神芝居。
見れば見るほどストーリーが繋がっていくのが楽しくて、毎回新しい世界になっていくので飽きることはありませんでした。
新しい照明、新しい衣装、世界観を繋ぐダンスシーン。どれも今までのステージよりもパワーアップしていて、ふとした瞬間に驚きました。
ラストシーンの解釈は三回目の段階ではハッピーエンドだと思ってました。それも見たステージによって毎回変わるのですが…。

吹雪の山荘にて

吹雪の山荘にて

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★

久しぶりに
試験答案を時間いっぱいで仕上げるスリルをあじあえました。でも答案用紙を最初に見たときから変な直感。変な答案用紙です。そこには正しい日本語が書いてないのです。ここに迷いが生じるのですね。この舞台は証拠物件よりも何よりも人の直感を試していたのでしょう。よくある手でした。こういう舞台もありだと思いますがもう少しコメディタッチに描かれたらいかがでしょう。

ネタバレBOX

なぜ私の中でもりあがらなかったのか。それは答案用紙の「犯人は誰」と「主人公」の言葉。そもそもミステリーで一つの決まりパターンは刑事が犯人、または主人公が犯人。それは最初から分かっていたのであとは理由付けだけなのですが。ところが前半の特色ない演出にうとうとしてしまって集中力を欠いてしまいました。どうも映像も効果的ではなかったような気がします。全体的になぜかつまんなさを感じたのです。キーワードを丹念にチェックしようという意気込みをもっていたのですが、あまりに几帳面な進行状況についていけませんでした。最後はこじつけ的な説明にハタハタつかれて、あとづけで 素敵なプレゼントがあります(最初にいえよ)とか、動機は「タイクツ」といわれても困ってしまいます。最後の「どうだ。おもしろかっただろう」と言いたげなぎゅうぎゅうさんにムッとしてしまったのは私だけでしょうか。よかった点とこれからがんばっていただきたい点と整理できて勉強になりました。ありがとうございました。言いたいことばっかりでごめんなさい。
劇読み!6

劇読み!6

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

完成度が高い!
上演の主旨に反する感想になってしまいますが、舞台として十分に完成しているため、このままで良いんじゃないか……と思ったりして。各所に散りばめられた笑いも、普通の舞台では使えないだろうし。他の作品も観たいなぁ。

ガイラスと6人の死人

ガイラスと6人の死人

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

上手い
初日3本目。笑いの手法としてはよくあるものだけど,テンポも良く,楽しく観ることができた。暗転も効果的に使用し,上手に作ってあるなぁ。他作品の登場人物も参加してくるけど,これは「お祭り」だからね,良いんじゃないでしょうか,楽しめました。メガバの下ネタも良いんじゃない。あと,レディのストッキング気に入りました。

ただいま!

ただいま!

うわの空・藤志郎一座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

初うわの空
初めてのうわの空。出演者の多さに驚いた。
随所に笑いがあり、最初のギャグがわかり難かったけど楽しかった。
若手の発声と滑舌がいま一つ、でもそれも笑いにしてた。
最後にほろりと来た。

嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/22 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

蓬莱隆太の新作。千秋楽
ストレートプレイが画素数的に高質で、またそれでなければ表現できない微細な心情(変化)を捕えて構成されている、上質な例として「悲しみよ・・」を観た記憶が、今回も蘇った。
 主人公の多喜子を「囲い込んでいる」他人の作為が彼女自身の世界観の投影でもある、と唱える他者と、そうではないと主張する主人公の闘いは、最もありがちなドラマのパターンでは主人公が折れてそれで成長して云々と陳腐な展開となるが、そうならないのが蓬莱作品ならではの鋭さだ。
 この劇では多喜子の被害感情も込みで「願望」を貫く事が即ち一つの解答である、という結末になっていた(と思えた)。ブスである事の現世的な報いを甘受してきた彼女は、周囲の配慮には感謝せねばならないマイナス出発の現実への違和感を、ついに表明する。不当さに対する不満に固執することが、彼女にとっては、闘うべき闘いをたたかい、勝つ事でもある。「分かりの良い人間」にはならない・・言葉にならないこだわりに、泣きつ乱れつつも、徹しようとする姿に、涙した。
 彼女の中で、あるいは、彼女と周囲の関係に、変化は起きる。変わるべくして変わったのか、解釈はいかようにもだが、この変化があったのは彼女がある正直な感情を「捨てず」「徹した」からである。つまり、変化(望ましい)そのものより、自我を捨てない態度のほうが、重要なのだ。

 とにかく役と俳優の親和性が完璧と言えるほど高く、ストレートプレイとして「再現の正確さ」が実現されていた。 「惚れた」と真実告白する旦那からはセックスレスの理由を聞かされず、その夜二人の関係が修復する、そのきっかけも何か決定的な要因を示している訳でもなく、「旦那の物語」としての説明は不足しているが、さほど気にならない。
 このドラマの普遍性は、容姿ゆえに差別される不条理に触れた所にある。「人間、容姿じゃない」という安易なメッセージは最後まで出さない。安易なメッセージというのは往々にして、低きにある者の事情に配慮せねばならない「面倒さ」を免除するために発される。
 一方、この芝居では文字が映写され、「その瞬間まで○時間前」などと表示される。その瞬間が何であったかは最後に判る。フランス同時テロである。パリ行きを2日前に控えていたカップルが存在する事で、この事件は物語に絡むが唐突である。が、その事も含み込む「物語」の広さはどこから来るのか・・・川上友里の存在が浮かび上がる。ユニークな俳優だが、今回の俳優の布陣の中ではいやまして、ユニークさが際立つ。戯曲世界に生かされているのか戯曲を生かしているのか、千秋楽、劇世界の要で、周囲を生かしていた。
 尾を引きそうだ。

楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

燐光群アトリエの会

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/05/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

贅沢な企画
「楽屋」三昧を決め込んで通し券を購入したが、既に終りが近づいてきた。淋しい。全団体は観られず、7、8団体は半数以下か(でも元は取ったか)。全部観たかったし、きっと飽きなかったろう。同じ「楽屋」のテキストをルールとしての競演が、今回初の試みだというから、コロンブスの卵だ。
 「楽屋」は何度観ても面白い、よくできた戯曲だが、戯曲が要求する「理想形」が一定程度、想定されそうに思う。その意味で団体の「個性」よりは優劣が見えて来る面がある。
 もちろん細部では、役の位置づけの違い、台詞のトーンの選択の違いなど、差異が見える瞬間が面白く興味深いが、全体としては「ある正解」に近づけたかどうかを競っているように見える(大胆な解釈・演出をした団体に当っていないせいかも知れないが・・)。
その点、ちょうど今d倉庫で開催している現代劇作家シリーズ・ベケット「芝居」フェスティバルなどは、自由度の高い戯曲をいかに自分ら流に調理するか、個性を競う点に特徴がありそうだ。
 どちらが良いという話ではないが、「楽屋」は俳優力を試す戯曲で、「的確な」形を見たいと願ってしまう。一度「おいしい形」を目にしてしまうと、そこに至っていない団体が劣って見えてしまう、という事が起きる。しかし、それでも「楽屋」を味わわせてくれ、それとして、満足させてくれる。興味深い企画だ。

ネタバレBOX

燐光群の演出は、俳優の組合せで4組あるが、女優Cの中山マリがハマり過ぎる位で圧倒された。この戯曲には評価するポイントが幾つかあり、そのポイントごとに点数を付けて評価してみたくなる。ポイントとは即ち、「おいしい」場面な訳であるが、重要なのは終幕「三人姉妹」の処理。ここで感興が湧かないと淋しい「楽屋」になる。それまでの布石が組み合わさって三姉妹として融合する事の感動は、最終的な評価ポイントと言える。
 ここがしっかり出来ていたのは、トゥルースシェル、そして(作者清水邦夫の主宰団体であった木冬社由来の)火のように水のように。後者「火・水」の完成度は圧倒的で、動線処理といい会話の微細なニュアンスの変化といい、一々理に適っていた。女優も魅力的でキャラ分担がよい。前者は女優4人それぞれが女優としての本領を発揮する=「役を演じる」場面での弾け方が素晴らしかった。ニーナ役に憧れて死んでしまう女優Dがやるニーナの場面が女優Cの俗っぽいそれに比して鬼気迫り、唸らせる・・その処理は「病気ゆえに(うまいのに)報われなかった」悲劇という解釈によるようだが戯曲の狙いとは異なるかも知れない・・しかし「演じる事に魂を注ぐ」女優の物語たる証として、それぞれの「演じる場面」を凄まじいテンションで魅せるこの団体の選択も大正解ではないか。
燐光群に戻れば、幽霊と人間の処理、霊の「日常」なるものを唄にした秀逸さ、中山マリの鋭利なリアリズムと喜劇調の二人(女優AB)の演技との対照、瓶で頭を叩く迫力など・・良い点が多々あるが、終幕になる「三人姉妹」がうまく行っていないように思え、何が原因だろうかと考えた。
女優の悲哀が基調である。延々と続く(幽霊にとっての)毎日、決して来ない眠り・・これは「幽霊」という特殊な世界の話であるよりは、「永遠のプロンプター」に象徴される、夢みて報われない多くの人間を代弁するものだ。無為に感じられる毎日に悩むのは幽霊だからでなく、人間的なあり方だ。従ってそこには、舞台上で確かに「事件」は大小起きるのだが、幽霊生活の長い二人はどこか、耐え難い日々を耐えてきた、何かそういうものが感じられなければならないのではないか。初めての出来事にはそれなりに、似たような出来事であればそれなりに、リアルに反応する「身体」でなければならない。叫びを上げる事さえ出来ない想像を絶する日々の線上に、最後、「幾ばくかの変化」にすがってみても良い・・そんな考えにいざなわれて「三人姉妹」に興じてもみた彼女らのありようがあるのであって、そんな彼女らだからこそ、生きている私たちにも幾ばくかの希望はあるんじゃないか・・そう思わせる何かが浸み出て来るのに違いないのだ。 ・・と、こんな風に書いてみて、こんな言葉を通してでも、私の想う濃密で猥雑な「楽屋」の世界がどうかして彼女たちの中に浸潤して行ってくれたら・・などと願いつつ。
AQUA

AQUA

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

一途な想い
個人的な趣味では、狂気色の強い作品は、苦手なのだが、それ以上に感情が強く揺すられる、引き込まれた作品でした。

冒頭の小さな歪みのような謎が膨らんでいき、月日を取り戻すかのような、感傷的な中盤から見えてくる真実。

衝撃のラストでした。

ネタバレBOX

父(滝さん)とAQUA(杉坂若菜さん)の創りだす空間が、素晴らしかった。

簡単過ぎる、あらすじにしてしまうと、悲劇だし、正直、自分の好みではない。
なのに、なのに、凄い作品として、記憶に残り、もう一度観たいと思ってしまう。
罠に、はまったのかしら・・・


父娘が、失った日々を取り戻そうと、過ごす時間の緩急に、引きずり込まれた。
ほのぼのとした、肩の力が抜けてゆくのも束の間、小さな違和感が、かすかな疑問と恐怖を、確実にしていく。

そして、衝撃のラスト!!!


AQUA(杉坂若菜さん)の天真爛漫な純真さから、愛憎への変貌が、素晴らしかった。

ガイラスと6人の死人

ガイラスと6人の死人

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかつた
生きている人間同士の会話と、死人同士の勝手な会話が、交差したり、すれ違ったりと面白かった。
ガイラスにしか見えず、会話もできない死人達の自由奔放さも、可笑しかった。、

まさかの、メガバの下ネタ?と驚きつつも、ご愛敬?程度。
だが、それも不器用すぎる?愛ゆえ?????

ネタバレBOX

自分の犯した罪に、悩んでいるのか?死人の身勝手さに辟易しているのか、何かを秘めている感のガイラス(三村慎さん)、良かった。

ガイラスを犯人として追っているようで、自分の手柄欲しさなのか?違う想いが目覚めたのか?の女保安官(鈴木ゆんさん)の身勝手で能天気な感じも、良かった。

かなりの回数の暗転が、とても、効果的で、愉快な奴らが、次は、何を言い出すのかと、楽しみでした。

このページのQRコードです。

拡大