最新の観てきた!クチコミ一覧

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神芝居

神芝居

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。
ダンスと殺陣と照明と衣装がステキの前情報通りに、素敵だった。
ダンスは格好いいし、面白いし、殺陣は沢山で、でも飽きない。
ストーリーはいろんな秘密があって進むうちに分かっていくと、あああああって驚きと興奮します。
リングと呼ばれる舞台だったのでまた違った角度から観たら、違う発見をしそう。

あと二回観に行くので楽しみです。

ロザリオと薔薇

ロザリオと薔薇

劇団虚幻癖

明石スタジオ(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

人間とは複雑で厄介なのもだ
タイトルに興味を持ち、招待に応募した所当選したので21日午後に出かけてきた。

この作品の粗筋は難しい。パンフレットの掲載されている粗筋だと、

2つに分かたれた世界。その片側でエレンは目覚めた。
見覚えの無い場所に狼狽する彼女に対し、傍らに立っていた見知らぬ男・アベルが告げる。「ここは異界です、お嬢様」
しかし居合わせた姉妹は、ここは夢だ、現実だ、と口々に違うことを言う。動転するエレンをよそに、あちらこちらに次々と現れる人々。その中に誰一人彼女の知る顔は無い。
互いの世界について分かっていることは、姿は見えるし会話も出来るが触れられないということ、人々は相容れない価値観を持っていること。それだけにも関わらず、みんな世界の在り様を疑うことなく、異世界の人々と時に言い争いをしたりしながら、曲がりなりにも平和を保っていた。しかし或る時、いつの間にか接触が可能になっていたことが発覚する。
人々は喜ぶが、アベルが発した、「異なる空間の融合は不可能であり、どちらかの世界が消える筈だ」という言葉を境に、軽い口喧嘩だったものは熾烈な論戦へと変わり、諍いは激化していくーー。

現実は、夢とは何か。今と過去と未来とは何か。人の表と裏は何か。そんな謎を秘め、一人ひとりの人間の本性は細分化二分化されて2つの世界で行きている。それぞれの世界の人間は、もう一つの世界の誰が別の自分なのかわからない。そこに決して死なない(というか死ねない)王として存在するアベル。そして意味もわからず対極の世界の王としてこの世界に引き込まれたエレン。観客に、人間の本性とは何か、死とは何か、生とは何かを問い対峙するような舞台に、自ずと観るものの神経は研ぎ澄まされていく。
と、ここまで書いて、さて、この舞台で一体我々に何を言わんとしているのか。舞台内容とタイトルとはどんな関わりがあるのかがちょっと分かりにくいというかきちんと提示できていないのではないかという想いが心の片隅に生まれている。いや、観ている最中からその疑問は沸き起こり解決されていない。しかし、不思議なもので観終わった時、難解な舞台という思いはなく、何かがわかったような気になる。
それにしても、エレンのハイテンションには参った。人間、本当に不可解な事に出会った時ほどテンションは肺にはならずもっと暗く静かなものになると思う。そこに人間の本誌地の不気味さ、理論的に無解決なことへの恐怖というものを表すことが出来るのではないかと思う。
こういう題材を扱うには、もっと人間の対する深い洞察とセリフの厳密な選択が不可欠である。

無意識に観客を舞台に引き込んでいく力は、演出と役者の力量だろう。ある意味、面白い舞台を観させて貰った。

ウリボーの厨房

ウリボーの厨房

MJP

劇場HOPE(東京都)

2016/04/19 (火) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

白、白:Aチーム2公演目観劇
Aチーム、初日から2公演目観劇
セットも衣装も白。
でも、各々白が、白に勝っている。
一人一人の役者さんの個性・才能が、色んな白を表現している。
この白に、リズム・音も調和して、他にはない舞台となっている。

ピアソラータ

ピアソラータ

劇団 浪漫狂

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/04/25 (月)公演終了

満足度★★★

各シーンの繋ぎ方にもう一歩の何かが不足
20日、劇団浪漫狂の第40回公演『ピアソラータ』を観てきた。今回も劇団の若手中心に若干の客演を加えての公演であった。

プログラムには、粗筋と登場人物の相関関係図が載せられていたので、参考までに粗筋をアップしてみる。

街の大規模開発を仕掛ける大企業と街の個人店、街の住人やホームレス達…
それそれの生き方や思惑が交錯し、世知辛い世の中で それぞれの立場から"何が本当の幸せなのか"考え、苦悩する人々の人間模様を…
笑いあり、涙ありでお贈りする 劇団浪漫狂のハートウォーミングストーリー

とあるのだが、具体的には街のしがない洋食屋を営む総介とその息子歩を軸に、宗介に行為を寄せている幼なじみのちなみ、店の近辺の開発を進めている会社の社長以下の社員たち、そして実はその会社の元会長がリーダーとなって店のそばのダンボールハウスに住み着くホームレスたちが起こす、地上げ立ち退き阻止騒動と恋愛問題の絡みあったドタバタ劇。
個々のシーンの出来は良くて、時には笑い時には目をうるませられる瞬間もあるのだが、そのシーンが繋がるとど、ういうわけか間延びするというか緊張感が薄れてしまうというか。これは、原作・脚本・演出上の問題なのだと思う。とにかく、無駄な間と笑えないくだらないギャグがやや大すぎるきらいがあるのだ。

役者たちは熱演。特に主人公・宗介を演じたJ田平と彼を慕う幼なじみ・ちなみを演じた伴優香は秀逸な出来。ホームレス集団のリーダーである通称エリート役の成島有騎はもう少し謎めいた影が欲しかったし、歩の実母・貴子を演じた宮島歩はどことなく幸の薄いイメージがあって役柄にあっているのかどうか微妙。時間的に80分ほどに仕上げていたが、内容的には妥当な尺と言えるだろう。シーンの持ち味を、もっと喜怒哀楽の感情の昂ぶりのバランスを考えて繋いでいけば、もっと面白く泣ける作品であったに違いない。そこが惜しかった。

以前観た時も思ったのだが、脚本と演出を分けて行ったほうが、劇団としては生きるように思えるのだが…

ハッピーアイススクリーム

ハッピーアイススクリーム

santacreep

OFF OFFシアター(東京都)

2016/04/18 (月) ~ 2016/04/20 (水)公演終了

満足度★★★★

コラボ企画もいいね
プチ切れ女子の散発する飛び道具的な笑いは相変わらずセンスが良くて好き。
“アコギ”のハネダアカリさんとの絡みでは、もう一味欲しかったかな。思いのほか普通にいい感じの絡みだったので若干拍子抜け。
終始ニヤニヤの楽しい展開も、オチというか結果的に尻すぼみした印象になってしまい残念。

HARD LUCK SHOW

HARD LUCK SHOW

東京ジャンクZ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2016/04/16 (土) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★

神のゲームか悪魔のゲームか
煌びやかなライトとリズミカルな楽曲、そして派手でハイテンションな司会者とともに始まるクイズ番組。
いまやテレビ番組の定番であり、そう珍しいものではない。

ただし、回答者が椅子に縛られ拘束され、しかもクイズの内容が「回答者自身のプライベートなこと」であることを除いては。

東京ジャンクZvol.5 『HARD LUCK SHOW』

騙されて連れてこられた卒業間近の大学生達。
回答者はこの5人。

誰も知らない、自分しか知らないはずのことがクイズの問題となる。しかも正解も間違いなく存在している。
出題者は全てを見通せる『神の視点』とでも言うべき超常的な力を持っているのだろうか。
さらには全問正解の賞品は「今までのハードラックな人生をチャラに出来る」というにわかには信じがたいもの。メフィスト・フェレスがごとく囁き。
ならば、より正しくは神ではなく悪魔の方か――。

情報化の所為で、Facebookで趣味と人間関係丸分かりで、Twitterはバカ発見機と呼ばれ、LINEでは秘密が暴露され、全てが「視覚化」される時代。
全てを知っているのは神か悪魔か、それとも――システムか。


シリアスで全編緊張感のある舞台。特に回答者の答えが正解か否かが分かる前の緊張感といったら半端ない。

前述の通り、ほとんどの役者陣が椅子に固定され動かない――というか動けない。
全席自由なため「じゃあ、それなら憧れの俳優さんの近い席に~」といったことも可能であり、主催者側もそう意図していると思われるのだが……。

目が合いっぱなしで、いたたまれないよ!!
これは目をそらさずにはいられないですわ。
無理だわー。僕には無理だわー。舞台上の役者をずっとガン見し続ける精神力は僕には無いわー。

役者のほとんどが動かないということは、舞台上の動きも乏しいということになるのだが、舞台上にギミックが多数仕掛けられ、司会者役のハイテンションさもあり飽きさせない工夫はされている。
ただ同じような『クイズ』が続いてしまうところは、やや退屈に感じてしまった。
(なんとかショートカットしようと試みはされていたようだが)

触れ込みは『お客様体感型のアトラクション番組』。
その通り、観客も『舞台の装置』として取り込まれているのが面白い。
10分間の休憩時間でも観客は装置として取り込まれたままである。実にメタ的。

一番、魅力的キャラクターだったのが、平さん。
あの何をするか分からないピーキーさは本当に魅力的!(ホラー的な意味で)

二時間という長丁場であり、ややお尻が痛くなったが、同じような時間だけ椅子に固定された役者の方のことを思うとマシかもしれないね……。

ネタバレBOX

超常的な力を持った「神のゲーム」みたいなものかなーと思わせておいて、実は「ほぼ個人によるゲーム」というひっくり返しが面白いね。
確かに一定の技術さえあれば可能だ。配信するのはニコ生? ツイキャス? 情報化社会の皮肉。

終わりのオチも面白い。
ただ、その面白さはあくまでアイデアとしての面白さで終わっていて、きちんと最後まで物語として落とし込めてなかったのが残念。アイデアは良いだけにとっても残念。

東京ジャンクZさんは「人間賛歌」をキーワードにしているとのこと。
であるならば、さらにあの状態からその先を描いてこそだと思うのだ。Twitterでやらかした彼ら。彼らのその後を是非とも観たいと思う。

そう、前作の『蒼いラフレシアの鼓動』でもそうだったのだが投げっぱなしエンドは良くない。ちゃんと広げた風呂敷は畳んでほしい。
佐々木さん(前作のヒロイン的存在)は助かったんだよな!!! こっちはまだ気になってんだよ!! 『絵本入りこみぐつ』使うぞ! ゴラァ! 

……失礼。
閑話休題。

観客も舞台の装置として取り込むというアイデアもそうで、休憩時間までは上手く使っているのに、後半ではほとんどその役割が放棄されていたのが実に勿体無く思ったな。
最後まで上手く活用できず物語として組み込めていなかった。

このように色々と面白いアイデアを巧く練り込むことが出来れば格段に面白くなると思うのです。

あと、東京ジャンクZさんを何回か観劇させてもらって気になったこととして、メンバーの演技がパターンになっているように感じます。
違う舞台の違うキャラクターであっても、「あ、その表現、前にも観たことある」と感じることが多々あるんですね。
つまり怒る時はこの演技、凄む時はこの演技、パニックになるときはこの演技、というように固定されてしまっている。そのためか演技自体が軽く感じられてしまう。
特に、鐵さん、小川さん、佐伯さん。この3名が特にそう感じました。
役を作り込むか、または引き出しの数を増やして頂くことでより良くなるかと思います。

これからの益々のご活躍を楽しみにしています。
さよなら、先生

さよなら、先生

おおのの

シアター711(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

お薦めです!
「さよなら、先生」とは、未完の小説『グッド・バイ』の話と太宰治の生き方を重ね合わせた舞台です。個性溢れる俳優を、90分の中で生き生きと活躍させる演出も見事。「I Love ダザイ」と言うか、「I miss you, ダザイ」というか、太宰「愛」を感じる作品でした。

「全 員 彼 女」「全 員 彼 氏」

「全 員 彼 女」「全 員 彼 氏」

劇団競泳水着

小劇場B1(東京都)

2016/04/08 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★

「全 員 彼 氏」
ちょっと残念な作品でした
上野さんの作品としては、ちょっとチープかな

四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹/フジテレビジョン

歌舞伎座(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

<夜の部> 幻想神空海!歌舞伎座じゃ無いみたいだ!
夜の部は、「一、彦山権現誓助劔」は、杉坂墓所の場と毛谷村の場でしたが、杉坂墓所の場から観られるので、お話が良く分かり、面白かった!

そして「二、幻想神空海」ですが、これまた歌舞伎座でやるファンタジーで、ある意味、新橋演舞場でやってる新感線の歌舞伎より新感線らしいというか、役者さんが全員歌舞伎役者さん達だと考えると、本当にお芝居の質が上がってるというか、とても良い演目でした。

こちらは、幸四郎さんの息子の市川染之助さんと松也さんが中心になっていますが、歌六さん、雀右衛門さん、又五郎さん、彌十郎さんなど、本当に素晴らしい演技でした!

4月は、昼夜ともに、素晴らしかった!期待以上です!

四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹/フジテレビジョン

歌舞伎座(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

<昼の部>不知火検校が素晴らしい
昼の部は、「一、松寿操り三番叟」「二、不知火検校」「三、新古演劇十種の内 身替座禅」の三演目、三作とも素晴らしかったのですが、なかでも」松本幸四郎さんの「不知火検校」が抜群に素晴らしかった。この作品を観るだけでも行く価値あります。

The Way Feels Go

The Way Feels Go

DE PAY`S MAN

RAFT(東京都)

2016/04/19 (火) ~ 2016/04/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1804(16-094)
20:00の回(晴)

19:30受付、開場。桟敷+椅子席。

DE PAY`S MANは2作目。OPEN SQUARE DAY FAREWELL 4DAYS「100まで」。

高谷さんは何度か観ていて、調べていたらコンさんは多摩美卒業制作展/めっけ!「言風景」2015/1のスタッフにお名前がありました。そういえば「プクハン」も「冬の大三角形」で観に行こうと思っていたのですが今年は1作も行けませんでした。田中さんは「ハムレット(2014/8@あうるすぽっと)」で。

上手奥、牛乳の紙パックで造ったような小さなビルが3棟。下手手前、ゴムのように引き伸ばされた東京タワー、空間は歪んでいる。

20:08前説(高谷さん)と思ったら開演~21:00終演。

テンポよくつながってゆく快感。狭いところを押し合いへしあいするのではなく接点を保ちながらスルっと交差、ダンサー相互の熱伝導、ちゃぶ台はひっくり返り、ゴジラは咆哮、観ていて飽きることのない永久運動のようでした。

神芝居

神芝居

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

観た!魅せられた!
初日を拝見。期待以上に楽しませてもらった。
まず衣装に目を奪われるよね~。舞台が近いから細部まで見える。4面舞台だから後ろも見える。個人的にはかごめの衣装を着たいと思った。
音響と照明も素敵。高速のダンス・殺陣、そして出はけ。スピードと迫力で自分の目が忙しい。早口で畳み掛けるセリフで耳も忙しい。
ただ、初日の硬さからくるのか?セリフにぎこちない面もたまにあった。そして残念だったのが、ところどころセリフを聞き取れない箇所があったこと。演者の滑舌の問題もあるが、隣席の常連(と思われる)女性の笑い声が大きすぎてセリフにかぶってしまった場面もあった。自分も気を付けようと思った。

Gliese

Gliese

ピヨピヨレボリューション

シアターノルン(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

2回目
中日の平日夜に2回目公演観てきました。
初回と比べて、演出も役者さんも格段に良くなっていて、とても楽しかった!
これがロングラン公演の成果ですね!
平日夜でお客さんが少ないと言ってましたが、ゆったりとした客席を作っていて、予約客で満席だったので、観ている方としてはちょうど良かったと思います。
客席との一体感も増していて、まさにライブ感満載でした。
最後に機会があれば、もう一度観てみたいと思える良い感じになってました

ネタバレBOX

ファンとのプチイベントやったり、前説でのコール&レスポンスやったり、終演後の物販でもみんなと楽しそうに話したりと、とても改善されていて良かったです。ラスト1/3頑張って下さいませ
鳥取イヴサンローラン

鳥取イヴサンローラン

ロ字ック

シアター711(東京都)

2015/09/26 (土) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

満足度★★

汚い生き物になりたいのか
完全にこれは私の主観だから仕方ないが
全く理解できないとだけ言える。

ネタバレBOX

女性が愛にもがき苦しんでいるのはよくわかる。

しかしどうにも山田さんの戯曲の作品を観ると思うのが、
「負け犬に成り下がる事で生きる事を実感しているのか?」
という事だ。

確かにそういう生き方でしか生きる事ができない人もいるだろうし、そういう人にスポットを当てて書いているのだろうが、全くもって好感を持てない。始終気持ちが悪い。女性をヘドロのように書いている気がする。それだけではないと思うのだが、まぁこれは一意見だ。そしてそれを求められている世の中だ。

残念なのは劇団員の方々だ。周りの役者陣が達者だったり魅力的な方が多くなってきた。劇団の力、山田さんの力だろう。しかしその分、劇団員の力不足が目に余る。

主演の堂本さんの基礎の無さに愕然とした。ミュージカルコース卒…聞こえない。声が、き、聞こえない……感情も見えない……これは演出だったのか。そしてボブ美さんの出落ち感。最初から狙っているのがとても悲しい。これだけの人に注目を浴び、期待される劇団だからこそ勉強と共に頑張って欲しいと心から思った。
イトイーランド

イトイーランド

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

イトイーランド
今回はオープニングがファンタジー!
それもかなり妖艶で大人の…
ちゃんとエンディングまでストーリーがしっかりあるし、
キチンと話はあるし、歌以外も面白かった。
それにしても相変わらずの熱量で、観ている方も疲れました。
ましてや今作は休憩挟んで約3時間と言う事で見応えタップリ。

羽衣の皆さんの気合はもちろんですが、羽衣で観る幸田尚子さんの妖艶さと言ったら半端無いですねぇ。今作の出番の多さもそうですが、衣装の露出も見応え十分で、ずっと目が釘付けでした。

総括ですが、耳のトンネルもやった吉祥寺シアターですが、よるべナイターの円形劇場の公演があまりにも良すぎたので、会場的にシアタータイプ(舞台と客席が分かれているタイプ)だと、ちょっと一体感が薄い気がしました。

あと別作品ですが、木ノ下歌舞伎での外部作品があまりにも良かったので、もうちょっと小さい会場で、舞台の熱気が直接伝わるレイアウトなら、もっともっと感動できたのかなぁと思います。

それにしても今回のタイトル曲の「イトイーランド」はとても好きです!
幸田さんの場面の歌も好きです!
糸井さんの音楽は本当に素晴らしいと思います。

人情寄場

人情寄場

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/05 (火) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

わかりやすいエンタメ芝居
3劇場並びで使うという斬新な発想。しかしそれが効果を本当に出している演出になっているのか?毎回疑問に思う。

役者陣は商業まではいかないが、顔の良い役者が多数出演している。そのため観客層も演劇、アイドル好きのおじさんや、若い女性が多いイメージだ。しかしその中で、きちんとした形としてエンタメを作ろうとしている制作側の姿勢にとても好感がもてる。衣装にせよセットにせよ、世界観をきちんと作り中途半端にしないようにするその心にエンタメを感じる。

着付けなどは酷い子もいるがそれは今後改善されるだろう。

お芝居についてはまだまだ若い子達だ。しかし本もわかりやすい内容のため進みもよく華やかな世界のままラストに迎える。

客フリが多いが仕方ないと感じはするが個人的に少し多い印象だ。ファンサービスはほどほどで演劇に役者を集中させても良いのではないかと感じた。


川辺市子のために

川辺市子のために

チーズtheater

サンモールスタジオ(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルを生かした舞台
周りの評価が高く、観るべきだとお勧めされたので行ってきた。
30代、若いと呼ばれていた役者達がそろそろ大人の芝居をやりたくなったか。そう感じた。

ネタバレBOX

内容としては「何でそうなった」とラスト思う所もある。戸籍がなく、大変な環境。想像を絶する世界を生きる女性。

そこまではわかる。からの殺人。ここだ。急にリアルがなくなってしまった。殺人に至る過程がもっと繊細であったなら、成立したのだろうか?突然話がファンタジーになってしまった。そんな気がした。

しかし全力で役にぶつかっている役者陣は観ていてとても楽しかった。正解不正解は横においておいて、この戯曲にマッチしたシンプルな演出。そしてそれに応える役者陣。個人的に演出のシンプルさに拍手を贈りたい。演出の賜物と感じる。
誰かが私を愛してる

誰かが私を愛してる

Gフォース

Gフォース アトリエ(東京都)

2016/01/24 (日) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしいと思ったが
小劇場では珍しいベテラン陣ばかりの演劇。
やはり年相応の方が演じるという事に
これだけの意味があるのだと感じた。

若い役者陣ばかりを使いたがり、若い役者にチャレンジとして年配の役を演じさせても、どう考えても無理を感じる事が多い昨今…

そんな中でこれだけのベテラン揃いの味のある芝居を観れて、とても良い時間だった。

ネタバレBOX

ただ、悲しいのは小屋と観客だ。

小屋がとても怖い。舞台はやはり小屋に入り受付をする所から始まっていると私は考えているのだが…ここの自社持ちの小屋だろうか?揺れる。そして受付に行くまでの階段を登るのも怖い。降りるのも怖い。なんとかならないものだろうか。

そして更に悲しいのは観客の少なさ。
イケメン芝居を観にいけば、芝居も酷い上に客質も悪い。だが沢山の観客がいる。イケメン芝居じゃないからだろうか?こんなに上手いのに観客がいない…役者の仕事はお客を呼ぶ事も入っていると思うのだが、魅力がないのだろうか。良い芝居が減っていく理由を肌で感じてしまった気がする。

心の底から頑張って頂きたい。
春は夜来る

春は夜来る

演劇ユニット ルソルナ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/02/04 (木) ~ 2016/02/08 (月)公演終了

満足度★★★★

脇の素晴らしさ
正直な所、「あらすじを言ってくれ」と言われても言えない。
なんだかよくわからないのだ。
ラストも思い出せない。

ただひとつ言えるのは、
「脇を固める役者陣がとてつもなく凄かった」

ネタバレBOX

本当に申し訳ないが、
主演のお二人は記憶に残っていない。会話も成立しているように思えずイメージも届かず、序盤からこれはヤバい舞台に来てしまったな。と感じた。

しかしそれを吹っ飛ばしてくれたのが、脇を固める役者の方々だ。普通に読めばどうってことのない台本をおもしろおかしく、登場人物達がその場に生きて花を添えてくれる。そりゃそうだ。名だたる劇団の役者陣ばかりじゃないか!

脇の皆さんはもちろん力量の差はあるかもしれないが、完全なチームプレイだった。そのまとまりの厳密さ。濃厚さ。サポート能力。素晴らしかった。ただそれだけだ。一人何役も全力でこなし、理想のアンサンブルがそこにあった。本来あるべきアンサンブルの姿だ。

アンサンブルは若手に回されて舞台を台無しにする事が多い中、これがあるべきアンサンブルだと心の底から思った。良い物がみれた。

舞台の使い方もとても可愛らしく、次があるなら又行ってみたいものだ。
ACT GAME 第一回戦

ACT GAME 第一回戦

ACT

池袋GEKIBA(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

第2回があるのか。
最初の2ページは同じ台本を使い、残りはチームの脚本家が書く。どちらが面白かったかお客様の投票によって勝敗を決める。全く新しい形の演劇バトル。

新しい取り組みだとは思った。

ネタバレBOX

ただこの手のバトル物は【面白い】なんて主観でしかないため演劇をつぶす可能性を感じた。演劇は自由だ。【面白い】なんて観劇した人の心の中、その人のその時の心情にも深く左右される。コメディ好きかシリアス好きかなだけで変わってしまう。それを超えた次元を目指しているのかもしれないが、それを目指すエンタメに向かうにはあまりにも予算、小屋のキャパ、役者陣がチープだった。そして肝心の本。

片方はコメディ路線だったが、完全に2P以降逃げた内容となっていたため、その時点で勝敗は私の中でついてしまった。
片方はシリアスだったが、どうしようもない2Pと向き合おうとしている様がよくみえた。そこから始まる展開も釘付けになった。

ここで感じたのは、私はコメディに対して厳しいという事だ。全く面白くなった。役者陣の技量。どの役者がどれだけ振り切れるか?それのみが支えていたように思う。コメディはもっと繊細でチームワークだと思うし、何よりもストーリーが成立していないためこのような現象になったのかと思った。ライブだ。お笑いライブならお笑いというプロに任せた方がいい。ラストは頑張ってしんみりに持っていきますね!というのが途中から始まり、そこに笑ってしまった。


しかしこのように感じてもそれがいいと思う人も多く存在する。
なので、このようにバトル可する意味がわからなかった。

しかし一番良いと感じたのは一本が短いという事。
小劇場は小さな小屋に狭く入れられ2時間ぶっ通しがまだ多い。
正直、体が辛い。そうふまえれば、前半チームで(私は笑えなかったが)笑って、後半チームでしっとりして、そういう流れはとても良い試みかもしれない。

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