
『シーチキンサンライズ』『幸せな時間』
T1project
小劇場B1(東京都)
2016/09/14 (水) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
幸せな時間
他の多くの公演でも緑葉と窓にそれらの影が映り込んでいる演出は、さりげない分、プロの証だろう。この緑や窓に映り込んだその影の要素が、観客をリラックスさせるからである。

MONTAGNE/山
青年団国際演劇交流プロジェクト
アトリエ春風舎(東京都)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★
ネタばれなし
作家の事前に決めていたテーマがあり、それに準じて物語を作っているような感じなのだが、これが中々面白い。テーマが俳優の芝居によって簡単に凌駕させてしまう事が大きな狙いでもあるのだろう。

桜舞う夜、君想ふ ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。
STAR☆JACKS
南大塚ホール(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

the Answer
FUTURE EMOTION
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

家族の基礎 ~大道寺家の人々~
森崎事務所M&Oplays
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/09/06 (火) ~ 2016/09/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
家族の基礎
タイトルが「家族の基礎」とあまりにも普通と言うか堅苦しいと言うか面白みがないので「もしかしたらそこがひっかけなのかも?堅苦しいタイトルにぶっとんだ話?」と思いつつ、六角さんと最近気になる林君が出演と言うことで行ってみたら、これがもう!!面白かったです。セリフを覚えていることができないので再現できないのですが、それぞれのやりとりがちょっとしたところまで面白く、こういうのが脚本がよくできているというものなのでしょうか。
場面が変わるのと一緒にくるくる変るセットも楽しかったです。
ぶっ飛んでいるお話とは言え、お父さんがアレを発見するシーンにはもっと説得力があった方が良いのでは?と思いました。

硝子の途(再演)
劇団ヨロタミ
あうるすぽっと(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
ジーンとした
主人公の青年が抱えてしまったものが大きすぎて、
その後の人生の選択が、
あまりに理不尽なのではと思ってしまう部分はあるのですが、
そこを抜きにして(←抜きにしていいのか?)
笑って、笑って、ジーンとしました。
来年2月の公演も是非拝見してみたいと思いました!
昭和を舞台にした人情ものとか、
絶対に面白いと思うな~。
個人的には、やはりチラシのデザインが、
この物語の世界観を伝えていなくて、
とてももったいないと思いました。
あと主人公のタクヤ役を演じていた役者さんに可能性を感じました。
髪型とか普通の坊主にして、ヤンチャな雰囲気(ヤンキーではなく、下町の人の良いあんちゃん風)にすると、ドラマとか映像系の仕事が沢山ある気がする。そーゆうキャラって、今、いそうでいない。そして、需要がある。あと声がかすれ気味なので発声法と滑舌の訓練、そして筋トレで体作りをすれば絶対に売れる人だと思う。

硝子の途(再演)
劇団ヨロタミ
あうるすぽっと(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
多少の無理が違和感となって。。。?
ストーリーの展開に多少の無理があったように思いました。あうるすぽっとはこの芝居の良さを伝えるには少し大きすぎたようです。もっと小さな劇場演じられた方が役者さんの熱気まで伝えることができたでしょう。舞台セットしっかりと作られていました。2時間楽しませていただきました。

2言目には
大人工芸倶楽部
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2016/08/26 (金) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
前向きになれる。悩む事は決して悪い事じゃない…
「一言目」に詰まって、でもその時、一生懸命考えて…。
前回、沢山の役者さんがご出演でしたが、今回、3人の役者さんが悩める世代を好演。
教師も高校生もアーティストも…、みんな悩んでる。
悩む事は決して悪い事じゃない。
そんなメッセージをいただいたような…。
小さな劇場で間近に拝見できて、とっても良かった!

硝子の途(再演)
劇団ヨロタミ
あうるすぽっと(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
考えさせられる
重いテーマですが、楽しい雰囲気で笑いを交えながら進んでいくので、重くなり過ぎずに観易いと思いました。それぞれの想いは伝わってきましたが、ストーリーが、何となく解せない部分もありました。個人的に、ハッピーエンドは好きですが、いくら理由があるにせよ、加害者側と被害者側が、あまりにも仲良く(?)なるのは、有り得ないかと・・もやもやした気持ちが残りました。とは言え、苛めや少年犯罪など考えさせられる事も多く、良い舞台でした。

桜舞う夜、君想ふ ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。
STAR☆JACKS
南大塚ホール(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇団・代表作です!!
「桜舞う夜、君想ふ」は、こちらの劇団さんの
代表作であります。
10年前に、この作品で旗揚げして以来。
何度も何度も、進化をしながら再演されて
きました。
任侠の世界。命を掛けて愛し抜いた、男の
物語。
作・演出の劇団リーダー「ドヰタイジ」
さんのテーマである「大事な人の為に
最後まで生き抜く」
そんな熱いメッセージを感じる大作です。

9/NINE
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
衝撃第2弾
初演も観劇している。だから,この改訂再演,どう変わったのかとても気になるところで,また,あの衝撃のリズムを体感したく,劇場に向かった。初演とどこが変わったのか,どう進化したのか,よー分らんかった(初演が余りにも衝撃的過ぎて,今回,いろいろと細かいところも気づいたが,これが改訂部分なのか,初演時に自分が気づかなかっただけなのか^^;)が,やはり圧倒的なリズムは健在,凄かった。初演時にもコメントしたが,ストーリー的なものはあるものの,これは芝居ではない。でも,かなり破壊的・衝撃的な舞台で,これを体感できたことには大満足。芝居を観たい人にはおススメしないが,見て体感する価値のある舞台ではある。

味がしなくなったガムみたいな
マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんとかなるよ。
一人の社会人として、一家の主人として、子を持つ親として、この言葉を言うべき、あるいは言いたいタイミングは今まで何度もあった。そしてその度に「なんでこんな簡単な言葉が言えないのだろう? もう喉元まで出かかっているのに。。」
安易に言ってしまうと、なんだか無責任な感じがしてしまう。でも心のどこかでそうであってほしいと思っている。そんな葛藤をしている間に、つい口にするタイミングを逃してしまう。
未来志向のようで現実逃避のような、力強いようで弱々しいような、でも本当は勇気と決断に満ちた、それを伝えるべき相手を温かく包み込む魔法の言葉。
「なんとかなるよ。」
そういえば昔、母がよくこれを言ってくれたよな。その度に素直じゃない自分は『何を根拠に?』とか思いながらも、悪い気はしなかった。
そして、大事なこと。
今を境に過去を振り返ってみると、本当にすべてなんとかなっている、ということ。
おそらくこれからの自分の人生で、魔法の言葉が必要とされる機会はまだまだあるだろう。そんな時に、実際に発することができたなら、それは今日の日のおかげだと思う。
ヒロインのようこさん、いろいろと辛いこともあったでしょうが、舞台が終わった瞬間、主人公とようこさんの明るい未来を想像することができました。物語の続きが、目に浮かぶようでした。あの魔法の言葉に支えられながら。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
人生ドラマ
棋士として実在した、村山聖、小池重明をモデルとした将棋に生きた人生ドラマ。ドラマチィクな展開、将棋を知っているともっと面白いのだろう。登場人物も多く、もう少し内容を整理すると、さらに良い作品になるだろう。開演前から懐かしい歌が多く聴くことが出来、最後に「また会う日まで」、時代背景を感じた。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
大満足!!
ラビット番長 第2五回公演「天召し」Aチーム千穐楽マチソワ観てきました。
昨日に続いてトータル3回の観劇。
初演も観てるけど改めて思ったのは、棋士の生き様を描いた物語ではあるけど、根底にあるのは男と男、男と女、女と女、親と子の物語で、それは友情であったり、愛であったり...
将棋を知らない人にも楽しめるのは、感情移入できる人物が必ず見つかるからなのかなって思った。
もちろん、そこはラビ番の舞台。
随所に笑いが散りばめられてて、極上の「笑って泣けるエンターテイメント」に仕上がってました。
今回、残念ながらAチームのみの観劇になったけど、劇団員さんも客演さんも華も実力もある方達が多く、素晴らしかったです。
それにしても、いつも感じる心地良いホーム感はなんなんだろ(笑)
やっぱりラビット番長大好きです!!

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。
劇団milquetoast+
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了
満足度★★★
地蔵菩薩を忘れないで
キャラ出力MAXで過電流気味の前半から、適度に制御がされた後半へ、よりスムーズな送電環境の中で照らし出される疑心暗鬼。有用・不用で考えるなら、ゴミ屑でありえない唯一の存在は自分自身。自分をゴミだと甘えて倒錯すれば、周りのすべてはゴミに転化する・・・。改めて、”可愛い”に優しい味わいを認める。

デンデンドロイカ
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
なんだこれは、という衝撃
楽劇座の作品はいつもそうですが、他の団体の舞台にはない衝撃!!もちろん今回も!
ブラックで気が遠くなるような狂気、でも日常でコミカル。相反するものがぐるぐるに渦巻いていて、息つく間もなくどんでん返し!!!
大人に観て欲しい良作です。ハマる人はきっと、ハマります(((o(*゚▽゚*)o)))

スカラベ
風煉ダンス
立川市子ども未来センター 芝生広場(東京都)
2016/09/16 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
祝祭的
20年ぶりの再演とか。「まつろわぬ人々」が初風煉ダンス。昨年は惜しくも逃し、今回どうにか駆けつけた。様々な出演参加者が目につく。風煉ダンスという集団をよく知らないが、ある「価値」を求めてその事業を成そうとする主体に賛同し駆けつけている「感じ」が薫っている。今回の芝生広場に設営された客席及び舞台(広い!)は、一大事業と呼ぶにふさわしいかも知れないが、それだけではなさそうである。この「感じ」はテント劇や野外劇につき物のそれのようでもあるが、それだけでもなさそうである。 「まつろわぬ・・」にあった下から突き上げるようなある種の告発(昨年の「泥リア」も?)の様相がそのヒントかも知れない・・・これら全て想像(もっと調べて書けってか)。
ハチャメチャな登場人物や場面が、自然である物語の構造にもなっているが、空間じたいも十分にその存在を許す雰囲気を保証し、途中雨なども降ってビニールの天井がパラパラと鳴ったりしたが、生演奏と声は(マイクも使っていたが)よく通って歯切れが良く、活力がある。
予告より上演時間が長いのは場面転換、また一部俳優の台詞の間延びか。というのも通常の舞台の二倍四方ある広さがこの芝居のポイント(動かなくても良い距離を敢えて移動しての芝居は笑える)で、前の場面や台詞を食えば1~4秒位稼げそうな箇所が幾つもあった。(これから詰まって行くだろうが)
珍妙な唄、切なげな唄もいい。登場する奇矯で奇天烈なキャラたちは、また見てみたくなる。
物語は、宗教的儀礼として成り立つような筋立てで、原初的で祝祭的(ゆえにハチャメチャが許容される)。
おそらく見た目以上に俳優は肉体を酷使しているだろう、「捧げる劇」の当然の姿として。
舞台に仕込む物理的な内容物に情熱を燃やす者(たち)の手作り感あふれる諸々も、芝居の温度を上げている。
自分も野原を走りたくなる芝居である。

MONTAGNE/山
青年団国際演劇交流プロジェクト
アトリエ春風舎(東京都)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

ナイゲン(2016年版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/08/11 (木) ~ 2016/08/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり面白い
この夏だけで、様々なところで公演されていただけに戯曲としての完成度と題材の人気度の高さは疑いようがないが、逆に観客の期待値の高さからリブートものはオリジナルと比べられ、ネガティブな評価になる危険も伴う物件で有ることから、演出家も演者も相当な覚悟で臨んだことでしょう。
そんなことを思いながら観始めましたが、演者の真剣に演技を楽しんでいる感が伝わってきて、演出家も含めてああこの人達もナイゲンが好きなんだかなあと感じつつ、結局大笑いしてしまいました。
でも、何と言ってもこればかりは評価せざるを得ない「脚本の圧倒的強度」。

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字
アガリスクエンターテイメント
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
シチュエーションコメディへの愛を感じる
シチュエーションコメディの有名作品2つに対して、それぞれのあり方を否定するような言動を見せながら、実はそのシチュエーションコメディが大好きだと大声で叫んでいるような作品。単にパロディではない、メタパロディとでもいうべきか。(もしくはツンデレ?)
元になった作品を知らなくても笑えるが、知っていればさらに楽しめる。