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『ニュー俺ラップ~韻フンデミル?~』/『心優しき野郎ども』

『ニュー俺ラップ~韻フンデミル?~』/『心優しき野郎ども』

すわいつ企画

テアトルBONBON(東京都)

2016/09/21 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

心優しき男たち
如何に女が強くなったか、痛切に感じる内容。そしてなんとも情けない男たち。現実を背中に貼り付けたまま、合宿ノリで暮らす男たち。なんとも情けない限り。しかし、集団生活は人が増えれば増えるほど、厄介なものになり、マイペースのご近所さんに乱される。このご近所さんの屈託のないずうずうしさがマジにイイ!実際自分のご近所さんなら勘弁して欲しい存在だが、舞台のキャラクターとしては実に面白い!話を面倒にしたり、軌道修正したり、あっちにこっちに首を突っ込む、困ったチャン。男たちの個性も様々、良いバランスでした。

夕-ゆう-

夕-ゆう-

演劇集団関奈月

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

新人公演しっかりしてた。「夕」は何度も観ても良い!
今回は奥さんと二人で観劇。
大好きな演目「夕」、今回も良かった。
「夕」は何度観ても良い。

でも夕と元弥、主役はしっかりしていないと!
その大役を新人さん二人が見事クリア。
もっちゃんと夕は、あぁでないと。

他の新人さんも、好演でした。
関奈月さんは安泰ですね。

最初少し上ずってましたが…、
そこは脇を固める上回生がテンポ良く、調子を整え…。
その中で、新人さんが伸び伸び演技。
良かった。

感動的な「夕」に仕上がってました。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

ラビ番最高傑作
ラビット番長の「凄み」が極まる作品でした。

役者力の凄み。
舞台美術と照明の凄み。
星5つじゃ足りません。

季節とともに変わる衣装と、色合いもそれぞれのキャラによく合っていて、
そんな彩りもとても良かったです。

とにかく、役者のみなさんそれぞれの声がとてもいい。
将棋がテーマということもありますが、
それぞれの役柄ごとの所作の美しさ、
凛々しさも際立っていたと感じます。

同じ台詞が作中に繰り返し出てくる部分がいくつかあり、
これが序盤と終盤で全く違う印象を持たせたところも、
見ている人の心の震えを増幅させるのだと思いました。

約束のその日まで生きようとした姿と、
とにかく欲望に弱い人間の、醜い部分の共存。

とてもすごい舞台でした。
東京だけではなく、他の地方でもやって欲しいと強く思いました。
こんなに評判が良いのだから、きっと再々演やって頂けるはず。。

ネタバレBOX

高熱で朦朧とする智の姿に重なる、森田童子の歌声のシンクロ感、
舞台にぴったりな選曲だったと思います。

序盤の、取り立てに来たシーンに舞うお札の演出。
(このシンクロ感がたまらなかったです)
そして終盤の取り立てのシーンに漂う儚さと美しさ、
この対比にも心が震えました。

「おっちゃんな、プロの将棋指しなんやで」
この台詞のリフレインが、ラスト目頭に来ました。
4年後、「羽生くんに教えてもらった」、というネタばらし、
感動の余韻の持続を笑いで切るタイミングがまたうまい。
愛される田島のキャラクター最高です。

ラスト、たった1つの駒に注ぐ光は、
まるで天使の梯子のように見えました。

そして、お客様への挨拶の中に続いていた物語、
本当のエンディングの対局。
羽生が髪をかきあげながら、次の手が見つからない、と追い詰められた表情を浮かべ、、

もうなんですかこの演出は。最高すぎじゃないですか。

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以下、細かくニヤけたりしたことを。

初日だけ、非常灯が点いたままで、暗転時に完全に暗転になってなくて、
石橋くんが舞台袖に抱きかかえてもらってハケるのが微笑ましかった。
ここで舞台が回るのが見えて、ひとり「おおおおお!」ってなりました。

桂子がセンスの軸の隙間から大人の時間を眺めるところと、
親子漫談な掛け合いがとても微笑ましかった。

智と郷田の言い合うシーン。その後の身体をさするところが、
もうなんというか、胸が熱くなりました。

中盤、池田が土木作業員になっていたシーン。
メットでギリギリ顔を隠す感じも良かったと思います。

酒を要求された本郷が、池田に渡す時の、絶妙な間合い。
最初の出会いから時が経て、どこか池田を許容したような本郷。

瀬川が池田に「無理」と優しく突き放すシーン。
新人編集者の初々しさから、大人の女性になった感じ、
ここに、時間の経過を垣間見たような。

そして木下の存在の大きさ、とにかくしびれました。
始まりと終わりの台詞、かっこよすぎる。。
かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー

かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー

演劇企画ハッピー圏外

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2016/09/26 (月) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

コメディだけど、
前説からすごく物語に入りやすく

話はドタバタのコメディですが、
すごくしっかり内容がまとまっていて
おおおーってなりました‼

セットもとってもこっててすごかったです。

またスタッフさんもすごくお仕事が丁寧で気持ちよく観劇できましした。

クレシダ

クレシダ

シーエイティプロデュース

シアタートラム(東京都)

2016/09/04 (日) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

小劇場での超ベテランと若手の競演に注目!
まさに劇中の老俳優と若い俳優の対比を、そのまま実際にも舞台上で
演じている構成が面白い。
規模にかかわらずに様々な公演に、精力的に出演し続けている
平幹二朗さんの迫力のある演技を、この小劇場で、間近で観れました。
また、TVCMでおなじみの浅利陽介さんの劇中劇の熱演が良かった。
個人的には、東映スーパー戦隊OBの橋本淳さん(『魔法戦隊マジレンジャー』マジレッド)、
碓井将大さん(『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴオングリーン役)の
出演と成長がうれしいです。
特に話題作続きの最近の、橋本淳さんの演劇での活躍に期待してます。

せめて・・せめて仕舞われる前に・・

せめて・・せめて仕舞われる前に・・

96文字

ぽんプラザホール(福岡県)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

ヒーローショーを舞台に。
役者さん方は、張りのある演技だったと思います。悪役の衣装に宿ったつくも神または霊の話を絡めて、遺骨がアフリカーって。ほかにストーリーの設定が少しブレたかというところも見られましたが、キャラ設定はしっかりさせて笑いも自然に入れてきてました。

来てけつかるべき新世界

来てけつかるべき新世界

ヨーロッパ企画

西鉄ホール(福岡県)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

人工知能が新世界に。
舞台がディープな場所でも、人工知能などの怖さも笑いになってしまえるのですね。オムニバス的な4話構成、ヨーロッパ企画さん公演でもあまり見ない演出ではないでしょうか。本作も笑いました。

『Re:』

『Re:』

Element

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

リーディングのためのお話
書かれたメールを読みあう構成は、形としてリーディング以外にあり得ない、というかこのテキストを用いる限り、「読み合う」形が正解で、リアル。
メールの文面らしいリアルが(むろん「読み手」の演技もだが)、信憑性を与えている。メールに現われて来ない領域を聞き手の想像力に委ね、その分、説明不要な飛躍的な展開が可能である。
最初のやり取りで女性側が突っ込んで行く所、男が会社を辞め、父母の居ない実家の家屋がちゃんと残っていてしばらく働かなくて良い稼ぎを得ていた身分、また男が画家として成功を手にする展開など、都合のよい出来すぎた展開なのだが、「読み」=小説の要素でもって、焦点を二人の「心の行方」に絞り込むことが出来、二人のそれぞれの歩みのディテイルは、常に距離を持つ宿命にあった男女(だからメールも可能)の心の軌跡を描写するための背景画となっている。
・・という構造の下、観客の想像力は、二人が(全ての男女がそうだとは限らない)相性を持ちえた者同士として、その最も相応しい関係に到達できるかどうか、という関心に発展していく。その結末が見たくて仕方なくなっている。その瞬間までの全ては伏線であった・・と総括される結末へと、急ぐ訳だが、少し気になる部分もある。
男女は離れていて互いに好きあっている(これを私は相性と呼ぶ)、一時的な(性)衝動でない事を男は自らに確信した、というが、「単なる好き」以上の「愛」だとか「決意」だとかの手を借りる必要のない「相性」を持つ男女(と、しておこう)が、結ばれるか結ばれないかは、個的な関係の帰趨の問題だ。愛を育んだり困難を乗り越えて行くかどうかの出発点に、到達するかどうかは、単に二人の「好き」が結実するか否かの問題。だから観客はこのドラマからもはや高尚なテーマや感動を得ようとは思わず、ただ個的な関係の顛末を「覗き見」しながら追体験する。そこでの快感は、はっきり言えば甘味な人生(の中のある時間)だ。
もっとも互いに離れていることで、間違いなく結ばれるだろうその時を至福の時のように思い描く、その「未然」の時間も、甘味である。「迷いがない」状態も、ある種の快感だ。男は成功した、だから生活上のあれこれで迷うことがない。好きなものにダイレクトに向かって行ける。これが彼の「成功」が可能にしたものなのか、彼の「思い」(心)が可能にしたものなのか、それは判らない。得てして、ある高みに上った時人間はその確信の根拠についての吟味などしないものだ。
観客は、男が得たその身分じたいには共鳴しなくても、女を求める心には共鳴できる。身分はどうあろうと、二人の望ましい結末という快感を手にしたくてこのリーディングを今味わっている。早くくれ。結末をくれ・・。
 でもって、その(観客いや私が勝手に抱いた)やや「不純な」思いの投影として、それが遂げられない不安もよぎる。テキストにその伏線ははっきりあるが、その陳腐な結末はないだろうと思っている。だがそうなってしまう。
 女は10/2の記念日に亡き相手にメールで語りかける。そこには相手という肉体をなくしてもなお残る「愛」がある、かに見せている。しかし私は、男が亡くなった時点で、女にとって男は「異性」として求める相手ではなくなる。メールの文面も、空しい。予期せぬ辛い体験の中で「男を信じられなくなった」女が、その頑なな心を再び開く者として男は現われたが、固有の一人でしかないその男と、始まりを迎える前に死別したという顛末には、女は新たな出会いに向かう力を手にした(男の存在によって)という含意がある。つまりこの時点で二人の物語は二人の間だけで完結できなかった事が(現実的に考えれば)明らかになる、という感じ。
 別にその解釈でいいじゃん・・と一蹴されそうだが、まァそんな事を思った。
結末はやはり、そこで終わって美しいパッケージにしてしまうのでなく、実はそこからが大変な共同生活の端緒についた二人、で終わりたかった・・個人的な願望。

 

狂犬百景(2016)

狂犬百景(2016)

MU

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇と現実の境は朧げ
新種の狂犬病が広がりつつある世界。
1話から4話を通して舞台上には簡素なセットにより建物の中の世界が形作られ、外の世界は常に舞台装置より奥の暗闇の中に存在することになる
観客の視覚には、決して外の世界は見えないのだが、登場人物の台詞や変わりゆく姿で脳の中にそれぞれに世界観が作り上げられていく
自分で補完して作り上げた世界はもう自分のものだ。舞台から目を逸らしても存在し続ける。
センスの良い言葉選びの台詞と、悪い意味で自分に正直な登場人物たちの人間模様にクスリとさせられながらも気がつけば、舞台の裏にある世界だったものがスルリと自分の頭のなかに入ってきている。そうなったらもはや客席と舞台の隔てなどは意味をなさない。
登場人物たちはみんな何かに心を囚われている。観客が頭のなかに登場しない犬達を作り上げていくように、心の中で自らを縛り上げるものを育み作り上げていく。
作り上げた物に囚われ、そして自分に正直に行動する。それがこの世界での「狂う」ということなのではないか。
結局みんな屍となり腐りつつある過去の自分と戦っている

僕の居場所

僕の居場所

劇団あおきりみかん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★

10月初観劇・・特に意味はないが。
今年も余すところむにゃむにゃ。「居場所」という、味の消えたガムのようなテーマで、しかしありきたりな芝居は作らない事の期待で、三度目のあおきりみかん観劇。前回アゴラ劇場の狭い空間で難渋していた事を思い出した。舞台いっぱいの装置、色々盛り込んで装置も活用して、道具を出したり引っ込めたり、引っ掛けてバスっと音がしたり・・もあったが目立たない程度であった。この装置に人一人の重量を委ねるシーンにはとにかく冷や冷やした。もっとも、ドテッと落ちたとしても、ギャグに回収する技はありそうだが。
一劇団としては役者のレベルも結構高いのでは。鹿目戯曲は一応テーマ性、感動らしきものが用意されているが、どこまで本気かも微妙な、「お芝居」と割り切った眼差しを感じなくもない風合いがある(というか、8割方笑い)。この「笑」と「テーマ性」を両立させる役者の技術、また風貌の力を、感じさせる舞台だった。ラストに向けた「謎解き」は、それこそ「所詮お芝居」の醒めた眼差しで、さらりと流してもらっていい気もした。そこまで整合性を求めてない、というか。。 

『OKINAWA1972』

『OKINAWA1972』

流山児★事務所

Space早稲田(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

本土復帰の年、沖縄じゃ沖縄の時間が、流れていたさァ。
流山児+風琴の合同公演という趣き。役者は流山児主体だが演出的仕上り、また役者も2,3人混じって、風琴らしい。
ヤクザの視点で本土復帰当時の沖縄の民衆の温度を伝える芝居。沖縄は地理的にも「日本」という領域を構成する四島からは遠い。これは「日本という奇異な精神風土に染まらない)健全さを維持し得る距離だが、日本政府によって米国に売り渡されている(今も)現実も「距離」の一面だ。
さて沖縄の「庶民」、それも下層に属する(上層が存在したのかは知らないが)人々の自らを語る中に「混血児や親を知らない者が多い」・・という台詞があった。米軍=強者と、被占領民である沖縄人=弱者の関係を如実に表わす台詞として、今は迫ってくる。
男は「力」に憧れ、女は風俗業に身をやつす。本土復帰を前に、「力」は対本土(のヤクザ)に向けて結集されるが、うまく立ち回ろうとする欲は本土とのパイプやパワーバランスの活用に手を出してしまうという悲しい顛末もある。裏社会では「沖縄」は分断され、潰された。
主人公は母の手一つで育った(なぜか)フィリピン人との混血、これと一風変わった彼の親友がいいコンビで、「組織」に居る本土帰りのエリートのキャラクター設定もうまかった。破天荒で命知らずだが「太陽」のように周囲を照らす、と評される男、そいつに殺されかけた過去を持ちながら、大義(沖縄を本土の魔の手から守る)のためにその男とも契りを交わす武術を身につけた男、その男に惚れ、危険な選択にも奥歯を噛み締めて同意する女房・・・役者揃いである。
さて「沖縄」で進行するドラマにしばしば挿入されるのが佐藤栄作総理大臣と、彼が沖縄復帰交渉を委ねた某という学者の対話シーン。これは本土復帰が沖縄の「権利回復」でも何でもなく、実質は占領期と変わりない米軍の権利が継続することを「密約」で約束しながら、表向きには、「核抜き本土並み」を取り付けて復帰の「偉業」を成し遂げた演出がなされる、その裏側を暴露するシーンなのだが、惜しいことにこれが判りづらい。
沖縄の物語の、重要な背景を説明しているが、佐藤首相という人物、交渉者の○○という人物が、それぞれどういう動機や目的で行動しているのかが舞台上の姿を通してはもう一つ見えて来ず、重要な基本情報だけにもう一工夫できなかったか・・という憾みが残った。

夏の終わりサーキュレーション

夏の終わりサーキュレーション

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/04 (火)公演終了

満足度★★

観てきた!
当パンのデザインがとても良いですね。舞台セットの無機質な感じも良かった。

10年ぶりに再会する歴研の部員たち。
そして10年前に失踪した同級生のヒナコについて話が及ぶ。
事件?事故?自殺?中盤のミステリアスな雰囲気は好みでした。

気になったのは、、、

ネタバレBOX

何度か差し込まれるダンスパフォーマンスのタイミングに違和感がありました。
なんでそこにダンスが必要なのか?が理解できませんでした。

失踪したのは卒業式前日(でしたっけ?)
それだと季節は夏の終わりではなく春なのでは。
(たしかヒナコの制服は長袖でしたし)

結局なんで失踪したのか?を想像する余地が無かった気がする。

あと、無料カンパ制について上演前後に全く説明が無かったので、
カンパ方法(仕方)をきちんと説明したほうが良いと思います。
アキラ君は老け顔

アキラ君は老け顔

くによし組

小劇場 楽園(東京都)

2016/09/27 (火) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

みてきた
面白かったです。
公演を重ねる毎に観客が増えていったらしくとてもよい傾向です。

老け顔じゃなくて全身老けてたようにみえましたけれど。

狂犬百景(2016)

狂犬百景(2016)

MU

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

ゾンビ映画的設定で描かれる人間模様に、ニヤリ&ズシン
上演時間は約2時間10分。
受付は開演1時間前、
開場は30分前(チケット記載の整理番号順)。

本編もさることながら、
スタッフワークも劇場の椅子などの環境もよくて楽しかったです。
団体の公式ツイッターが公演前に
その日の当日券の有無、
開場時間等ツイートしてくれていて、
三鷹駅からのバスの乗り場と時刻表も書いてくれてるのがとても親切でした。

(以下、
自ツイート転載でしつれいします)



狂った犬がうろつく街に住む人々のあれこれ話。
男と女の面倒くささ、
人の本性が出て、それがピリピリするし滑稽。
上演時間は2時間10分だったけど、途中、
薄暗がりでの場面転換ありな連作短編なので、
肩の力を抜く時間あり。面白かった。

当日パンフに配役と各話のあらすじ&
登場人物のソコソコくわしめな説明が載ってそうだったので
ほとんど読まないで観劇。でも平気。
2話の暗転明けに女性が多めに出てたとき
区別つくか戸惑ったけど、
話始めたら各々個性的で
すぐ区別ついた。
前に観たことある方々も、わりとすぐに気づけた。

なんで今日マチソワじゃないんだろう(当日券買ったのに!)ってくらい
面白かったので、来週も来れたら来よう。
上演台本も販売。
値段は覚えてないけど高くはなかった筈。
早めに予約したから初演の台本データ送られてて、
聞くとなんか色々違うところあるらしいのですぐに読むのは勿体無いなぁ。

ネタバレBOX


「コウリュウ室」の漢字を、
最初違うほう(交流)をあてて聞いてて、その後、
あっちがうちがうそうじゃない(拘留か)…になったんだけど、
あれは作者の計算か私がバカなのか…

PMC野郎所属のNPO法人さんは、
全部人間の役。
メイクしてなくても演じ分ける役者っぷり。
そうそう、こういうの好き。
最後に出てくる役が特にインパクト強かったな。
前半の(役の)肩や手、呼吸と表情の細かさが印象強かったから余計。

古屋敷さんはナマでは3、4作くらい観てるかな? 
共通してまっすぐが暴走している感じで、
それが表に出るかフツフツしてるかっていう芝居の違い。
彼に限らずだけど、本筋スポットが当たってない時の反応や様子が細かい。

第一話の、 
コンビニの棚の品物を前に出す店員の手つきがやたらリアルだったな(笑)  
肩をすくめて気配消す感じとか、わかる。 
飛び越えて行われる会話を聞く
彼女の表情が好き。 
運命についてのことばが印象的。 

第二話の、 
女子アナみたいな(偏見)娘の、 
一見してすぐにわかる「あの感じ」すごい。 
彼女への「~で返事をするな!」が最高(笑) 
ラストの彼女の行為の意味に気づいて
スッとする。 

個人的に好きだけどエグいわ(精神的に)と思ったのが、
第三話の3人の「いつから」の話。 効果音とか無いんだけど、
空気が変わる音がするようだった。 
これは役の説明読まないで見てよかったな~。 
良心と残虐が
くるくると入れ替わって見える、 
なかなかそろわないトランプ神経衰弱みたい。 
志村さん(役名)と彼の関係が 
口に出される前に見ててわかる。 
なんでだろう。 
お互いの距離の取り方かしら? 

第四話は
全てが集束してくる感じにザワザワする。 
MUは前の時もそうだったけど、 
収まってるようで
別の部分の嵐が始まる感じ。 
男の「理解してる」感と
嫉妬丸出しの顔に
笑うかもやっとするかはこちらの心情次第だな。 
紙コップ男子がツボ。 

舞台装置の見えなそうで見える感じと 
奥の使い方が良かった… 
歌詞を覚えられない彼女の声が、 
ある意味サブリミナル効果だったな。 

想像力があると少しグロいのかも。 
現場はでないけど、血糊はあるから。 
橘さん(役名)の鞄から出てくるアレの破壊力。 

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
想像以上に重い内容でした。
子供目線で描かれたネグレクトのエピソードの数々は現実にありそうなものばかり。
色々と考えさせられました。

親権免許という設定にとても興味を引かれました。
実際にはまだ試験段階の時代のお話。
個人的には親権免許が既に運用されているIFの世界を観てみたかったです。

ネタバレBOX

どうでもいい話なんですけど、、、
なんで父親がずっとサンダルなのかが気になりました。
夢と希望の先

夢と希望の先

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
本多劇場でもいつも通りのねもしゅーさんでした。とても楽しかったです。

恋は盲目。幼なじみの忠告も聞かずに突っ走った結果、
夢と希望の先はバラ色の未来なんかではなく・・・
「綺麗な思い出」とか「そんな過去にも意味があった!」とか「反省はしても後悔はしない!」みたいな胡散臭い自己啓発的なきれい事ではなくて、
「死ぬほど後悔」していると率直に言い切る姿勢がとても爽快でした。
女性にとって20代の10年ってやっぱり意味が違いますよね。

ラストはぶん投げたようにも感じましたけど、
面白かったのでこれはこれでありかな。

初舞台の橋本愛さん。
始めはセリフがなんかこもっているように聞こえて、大丈夫かな?と思ったのですが、後半は全く気にならなくなりました。
終盤の熱演も良かったです。
あと、やっぱり映像系の役者さんは表情が豊かですね。

たむけんさん、代役だったんですね。
3日であの役作りは凄い。絶妙なダメ男加減が良かったです。

第一幕を観ていて掛け合いのテンポが早すぎない?と感じたのですが、終わってみれば予定時間通りでした。

ネタバレBOX

ねもしゅーさんのキレ芸好きだなぁ。
浮気現場の修羅場での「茶ー捨ててんじゃねーよ!」で腹筋崩壊しそうになりました(笑)
ここ大好き。
---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

星5つ進呈
 舞台客席側に天井から床まで届く幅2.5mほどの白布が下がっており、下から三分の一ほどの高さの所に黄色で点線が引かれているが、真ん中にはキリトリセンと記されている。

ネタバレBOX


 開演早々、怒声が響く中、この布を掻い潜って弟、幸太役が舞台全面に立ち上がって観客席の方に顔を向けるが、頗る寂しそうな目をしている。ポケットから鋏を取り出すと、キリトリセンに沿って布を切ってゆくが、現れた光景は男女の諍いの場面だ。
 By the way,子供時代の記憶は曖昧だという話を良く聞く。然し、それは本当ではない。インパクトのある記憶は子供心に鮮烈に焼き付き、その魂を焼き、深い傷を負わせ、いつまでもじくじくと膿み爛れたまま癒されることなどないからだ。
 今作は、こんな子供時代を経験した姉弟を中心にその父、母との絆を取り戻してゆく物語である。
 状況設定が面白い。親の子に対する虐待の増加、逆に子が親に対して揮う暴力や親族殺人、強盗など凶悪犯の増加に手を焼いた行政は、新法:“親権免許”を立法化しようと計画、その為児童養護施設を用いてデータ収集などを開始した。児童虐待などで子供から引き離された親は、再度子供と家庭を構築し得るか? という非常に難しい問題を扱って説得的である。多くの破綻家庭で見受けることは、破綻家庭を為した一家の親家庭、そのまた親家庭もまた破綻家庭であることが多いということも、実際問題では見受けられることであり、問題は、今作で描かれたより更に深刻であるとの見解もあろう。然し、ハテの無い論議で終わらせることなく、この難題を今作は多くの人々が寄り添える形で提起しており、愛情という感情の広がりと深さと捉え難さに対して、規制が掛けられるのかという法的・倫理的問題、その際、愛する自由と規制の間で生じる様々な軋みをどう解消するのか、否できるのか? という大問題も含めて実に多様な問題提起をしている。
 シナリオ、演出、演技も丁寧に作られているし、照明・音響等の使い方も効果的である。オープニングでは、ショパンの革命がアレンジされていて、幸太の寂しげな目と共に、一挙に作品に引き込まれてしまった。

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

---黄離取リ線---【ご来場いただき誠にありがとうございました!】

劇団えのぐ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

考えさせられました
とても難しいテーマでしたが、重くなり過ぎず、温かみのある舞台でした。親権免許という制度が、面白い発想だと思いましたが、今後あり得るかも・・とも思いました。役者さん達の熱演も良かったです。子供も色々考えていて、大人が考えている以上に、周りに気を遣っている・・考えさせられました。良い舞台でした。

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

Unbreakable -アンブレイカブル- 最終章

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/09/29 (木) ~ 2016/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★

演出が素晴らしい
とにかく多い情報量についていくのが必死でした(笑)
映像、演出などの工夫も素晴らしいので見た後の充実感がありました。
ただ少しだけ長いように感じました。

拝啓、魚屋さん

拝啓、魚屋さん

さるしばい

萬劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/04 (火)公演終了

満足度★★★★

人情味溢れる商店街
初観劇の劇団さん。劇場に入って、しっかりした舞台セットと観客の多さ(日曜日とはいえ、萬劇場で満席)に驚きました。舞台も若手からベテランまで総勢20人の非常にしっかりした良い意味で安定感のある演技で、脚本も暖かい人情物で既定路線でやや先が読めてしまう点もありましたが、楽しめました。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

亡き母が切り盛りしていたお店の継続が売却かを議論していた兄妹の兄が過去にタイムスリップし、若かりし頃の父や母達に出会い、何が大事かを見つめ直す人情話。良い人の集まりである商店街の人々の、血はつながっていないが家族的つながりが描かれている。
個々の登場人物それぞれの問題も丁寧に描かれ、いずれも前向きな形で締める。ハートフルコメディである為か、少しオーバーな演出が気になる部分もありました。ただ、観客のリアクションからすると、これが本劇団の持ち味でもあるのでしょうね。

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