最新の観てきた!クチコミ一覧

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フランケンシュタイン

フランケンシュタイン

東宝

日生劇場(東京都)

2017/01/08 (日) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/21 (土)

ビクター:柿澤勇人さん、アンリ:加藤和樹さんバージョン。
中川ビクターとはまったくの別もの。でも柿澤ビクターも文句なく素晴らしい!(ちょっと卑猥なアクションが多いけど・・・)
前回はバンドが大きすぎてセリフ・歌が聞き取れなかったから☆4つだったけど、音響を調整されたのか、今回は文句なしだったので☆5つ。

売春捜査官

売春捜査官

★☆北区AKT STAGE

北区AKTSTAGE 西が丘アトリエ(東京都)

2017/01/14 (土) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★

I。95分。

ネタバレBOX

木村(梅澤貴理子)…動作のテンポが遅いのかな。見栄えはいいけど。
熊田(大石拓磨)…いいと思う。弱さ的な表現とか。
大山(上田健介)…浜辺のとことかよかった気がする。もう一息という感じだけど。
万平(田中圭)…フラフラしてる感じで落ち着きがない。手とか。顔つきはよいけど。

全体的にややたどたどしい印象。悪くはないけど。勘弁してくださいのシーンは、見ごたえあった。
都道府県パズル2017

都道府県パズル2017

キリンバズウカ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/23 (月)

序盤の笑いの多い展開から、段々と郷土の事情や代表者の個人の事情に迫る熱い展開が面白かった。
各出演者が地方の特徴をうまく捉えていた。

興

やまだのむら

スタジオトルク(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/22 (日)

「お菓子をもらった子どもたち」山田健太郎のメリハリの効いた演技と沈ゆうこの眼鏡してない姿を観れたので満足

ネタバレBOX

ちょっとメタフィクションが入りつつ表裏をリフレインさせる展開は面白かったがラストの納得度が低く一寸残念。中盤、裏側暴露の展開が効いていただけにより勿体無い。
SAKURA -JAPAN IN THE BOX-

SAKURA -JAPAN IN THE BOX-

明治座

明治座(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2017/03/31 (金)公演終了

満足度★★★★★

日本文化を 世界に発信するような それでいて 古くさくなく 新しい観劇のStyleが 楽しかった!
若い世代の魅力と 伝統文化の 融合が絶妙で 日本を自慢したくなる。
歴史ある明治座の舞台を スマホで撮影可は斬新! 専用アプリの連動で 訳や デコレーションも楽しめる!
舞台アクションと映像のコラボは 現代Art!台詞を使わない表現方法で 少女の心が開かれていく起承転結を 読み取るのも魅力的。

『Angel』

『Angel』

CSB International

ニッポン放送 イマジン・スタジオ(東京都)

2017/01/21 (土) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初大野幸人さん。初ニッポン放送イマジン・スタジオ。元ジャニーズからダンサーの大野さんの初めての一人芝居(再演ではあるけど)オープニングの佐藤仙人さんの生パーカッションが、これから語られる物語を暗示するかのようで…大野さんのダンサーならではの身体表現はさすが。物語内の現実の彼は大野さんよりはるかに年上で。大野さんが彼の年代になるまで再演されるのを観たいと思う。

カミサマの恋

カミサマの恋

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

Team葉観劇。お見事でした。途中まではちょっと冗長かなと思わないでもなかったのですが(でも,振り返ってみると削るべき無駄な部分がない。),銀次郎が戻ってきたあたりからのテンポ,展開,引き込まれてしまいました。ホンが良いのはもちろんですが,演技も良かったですね。もう満足です。ただ,風姿花伝の椅子での2時間10分,さすがにケツが辛かったです。あと,ピタリ定刻での開演,気持ち良いです。 

TERMINAL

TERMINAL

SANETTY Produce

新宿村LIVE(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり仁藤萌乃さん 舞台を支える背骨のような 安定感で 長く難しい台詞も すらすらと。このTERMINALの仕組みや話の方向を解るための最も重要な役を スムーズに演じていたことで 劇場全体が引き締まって 纏まっていたと 感じました。ダンスも抜群のキレで全体を引っ張っていました!観劇ならではの 生のドキドキが魅力的でした。

オズの魔法使い

オズの魔法使い

ジョーカーハウス

サンモールスタジオ(東京都)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

マーブルバージョン観劇。ジョーカーハウスの過去公演を見てきて、そしてこの作品は観劇三昧さんで映像を見て気に入っていた作品だったので、期待値を上げて臨んだのですが、そこをきちんと越えてくる作品で、おそらくは現時点でのジョーカーハウスの最高傑作だと思いました。全てがきっちりハマった一級作品だと思います。

ネタバレBOX

関西小劇場ファンならお馴染みの、あの有名作品のあの曲を、まさかあのシーンでぶつけてくるとは予想もしませんでしたが、タイミングも効果もばっちりだったので、小劇場好きとしては大変に嬉しかったです。
豚小屋 ~ある私的な寓話~

豚小屋 ~ある私的な寓話~

地人会新社

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

シニカルさが印象的でしたね。

高校演劇サミット2016

高校演劇サミット2016

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/09 (月)公演終了

満足度★★★

正直、なんだコレ? 的な(数年前観たのに比べ)レベルに疑問がつく内容でしたが、人生長いので、頑張ってね。

やってきたゴドー

やってきたゴドー

劇団東京乾電池

駅前劇場(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

挑戦し前に進む意欲って大事です。

今、此処より、明るい夜をこえて

今、此処より、明るい夜をこえて

演劇企画ハッピー圏外

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

過去に観たハピ圏さんの笑って泣けるエンターテイメントとは違い骨太な作品かな。
今回が再々演とか。

主宰でありライトノベルズ作家でもある内堀さんの脚本なので、もちろん虚構(ファンタジー)なのだろうけど、時代のせいなのか、演者さん達の熱のこもった演技のせいなのか、妙にリアルを感じてしまい恐ろしくなる一方、こういう作品嫌いじゃない。
冒頭に沢田研二さんのあの映画の話が出てくるけど、若い人は知らないだろうな…。

スピード感があってハラハラする展開であっという間の楽しい2時間でした。

あっ、もちろん最後はほろっと泣かされました。そこはハピ圏(^^)

世界の果てまで

世界の果てまで

劇団+9

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

鑑賞日2017/01/21 (土)

無題2008(17-011)

14:00の回(晴)。

13:35受付、開場は、まぁいいのですが、受付予定時間になっても誰も出てこず、どうなっているのかの案内もない。役者かスタッフは出入りしている。普通は制作が状況を説明すると思うのですが...(数名待っているのは分かっているのに)、ちょっと残念。

こちらは初めて、劇団の紹介に「日芸2年」とあったので観に来ました。先日観た「はちぶんのいち」も2年生でした。

学生演劇の場合、観客のほとんどが関係者であることが多く(おそらく)知り合いが登場するとお話とは関係なく盛り上がります。本作も例外ではなく、ん・・・・と思いながら観ました。もちろん、そういうことはわかっていて観に来るのですが、それにしてもたいへん盛り上がっていました。

お話は寒さ真っ盛りの時期とは違い「祭の開催」をテーマにしたもの。ガンガンいくのかと思ったもののいろいろな大人の事情がからんで開催が危ぶまれる...と。

13:56前説、14:03開演~15:15終演。場所は神社の境内か、兄弟、行政と「関係」を基軸にお話が展開しますが、少し込み入っているように感じただの祭り好きなのか地元をなんとかしたいという思いなのか、もう少しメリハリをつけるとよかったのではないかと思いました。

当パンをみると「村長/神様」だけどういう役なのかが示されていますが、他の方は「役名」なので、話が始まっても人物像がなかなかつかめませんでした。どうしても説明口調のセリフが多くなってしまうので、村の概要(歴史)、人物の相関図などがあると事前の理解の助けになると思います。

人恋歌~晶子と鉄幹

人恋歌~晶子と鉄幹

壱劇屋

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

今までになかった壱劇団が観れたのではないかとおもいます。芝居らしいお芝居に壱劇団らしいエンタメも取り入れ、新しい壱劇団が観れて面白かったです。

慾張り羊のシャグラン

慾張り羊のシャグラン

劇団Please Mr.Maverick

ひつじ座(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

白チーム、黒チーム、両方拝見しました。
素敵な脚本に素敵な役者さんばかりで、とても面白かったです!
見たことのあるお話も、さらにパワーアップしたり
解釈が変わっていたりして、新鮮に見られました。
殺陣も迫力があって、最前列で見ればよかったな、と後から思いました。
ハプニングも笑いになっていて素晴らしかったです。

ネタバレBOX

よくこれだけの話をまとめたなあと思いました。
もともとはバラバラのお話なのに、
ストーリーテラーの部分でうまくつないであって
一本の長編を見ているようでした。
ファム役の人が、お客さん目線で寄り添ってくれるので
話の合間の部分がとても見やすかったです。
新作も、マーベリックテイストはそのままで、
相変わらず世界に素敵な一撃を加えるお話でした(笑)
これからの活躍も期待しております!
飛ばない教室 または、わたしのいないその場所

飛ばない教室 または、わたしのいないその場所

冗談だからね。

RAFT(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/21 (土)

慰めは後ろに。
進むためには前を向いて

カミサマの恋

カミサマの恋

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

お見事としか言いようがない人間賛歌。
神に救いを求めにやって来る人達の様子を傍観するのは不思議な気分でしたが、いろんな人生を垣間見る事ができて、とても面白いと思いました。
「神様」の概念については人それぞれだと思いますが、私には神様と人間の正しい関わり方のひとつを今回のカミサマを通じて見せてもらえた気がします。
そして観終わった後、カミサマから幸せを分けてもらった様で何とも爽快な気持になりました。

ネタバレBOX

近所の人に悩みを聞かれてしまっても全く気にしないオープンな付き合いは現代ではとても珍しい光景。
近所のおばあちゃんが、他人の息子の良縁を一緒になって神前でお祈りしている姿は微笑ましくも笑ってしまいます。

お告げの8割くらいはカミサマ本人の人間力から発せられてられている様に映りました。
カミサマであるためには、やはり一家団欒を持てない身でなければならないのかと孤高の哀しみを感じます。
ですが、ほんのひと時でも本物の恋が確実に存在し、それがカミサマとして生きる道へと繋がり、ずっと恋人から見守られていたのならば救われた気持ちになります。
赫い月

赫い月

エムキチビート

座・高円寺1(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

エムキチ2度目。ブレスを抜く「イケメン芝居」的喋りに冒頭から鼻白んだが、まァ「物語」を見てやろうと姿勢を整えた。

ネタバレBOX

車椅子の老人と孫(若い女性)。この老人の回想というのが、敗戦間際(1945)天皇直属部隊の隊員として目にした「劇的」エピソードだ。
「現代」には老人と孫のみ登場、孫は婚前鬱というモンダイを抱えているらしく(後々仄めかされる)、最後には老人から勇気をもらって感動のエンディング。その間に「シュッとした軍服」のイケる男らの「二枚目」演技による忠義と青春の物語が展開する恰好だ。
笑いもあるが「イケてる」前提でのボケは徹底せず(変顔禁止されたアイドルかっ)、そこでも鼻白むが、それは置くとして・・
舞台美術は座高円寺1をしっかり埋め、傾いた床面がメインの演技空間で、その四隅から白い布が絡まって上方へ吊り上っている。正面奥の壁面には凹凸で何かの文様を刻んだ四角い大きな板がはめ込まれ、「帝国の中枢」という雰囲気を醸す。荘重な美術と照明等スタッフの仕事は前回と同様確かなものだった。
過去場面は青春群像物語だが、ファシズムに通じる性質を感じてしまう理由は何か・・。閉じた環境の中でだけ、そのアレンジでの青春は可能になる。制服の着こなし、着て悦に入る様子も然りだが、男の世界という事が大きい。軍隊はいずれも男社会だが、そこに居心地の良さを覚え、友情や敬意、忠誠と守護の(上下)関係等の徳目を実践していると内発的に信じる様が、その中身である。悪いことは何も無い?・・いやいや。
「いま目の前に居ないが確かに存在する敵」を軸に成り立つ甘味な徳目付きの集団は、フィクションを共有するカルト集団にもどこか似ている。その世界の主役である間は、青春は甘味である。今そこが本物の戦場になれば、あんな事言ってられまい・・という。
終盤、敗戦を知らせる玉音放送を葬ろうと奔走する主人公と、本土決戦への「決起」を呼びかける隊員たちの行動がクライマックスを作る。だが所詮「戦場」とは遠く離れた場所での戯れ事に見える。半沢直樹風に言えば「タブレット上の空論」に振り回された愚かな姿である。だが作者は彼らを「間抜けで哀れな」存在として描いていない。英雄に近い。もちろん「老人」にとっての、というカッコ付きではあるが。
しかし老人にとっても、あの時代は何だったのか。作者はこの特殊な、内向きにのみ可能だった「群像」の美にノスタルジーを抱いているようにみえる。
主人公であるトウゴは最も若い(あるいは日の浅い)後輩として皆に可愛がられ、その「与えられる事」の甘味さとともに先輩らの「生き様」を記憶の海から呼び戻すのだが、よく見ていると先輩らの存在は彼自身の青春を「彩る」背景程度にしか重要でない。ただ居心地よく、格好よくみえる先輩に囲まれ、その中で認知され、可愛がられた成長期の甘酸っぱさを、懐古の対象として思い出している「像」に過ぎない。実際に過ごしたその「時間」に戻れば、あんなものではなかっただろう。老人の出来すぎた夢が、しかし舞台上で生身の人間によって展開され、「夢」オチとして相対化されるのでもなく、一応は現実にあった事としてリアルの次元で演じられる。マジなのだ。
そんな中、内親王何がしという皇室の女性がトウゴの前に現われる(天皇直属の近衛部隊だけに)。彼女は最初からその目的であったかのようにトウゴに声をかけ、「したい話」をする相手として選ばれる。そこで未来の話、月の話、宇宙飛行士の話をする。この「選ばれし者」は、先言った男集団での徳目ゆえに救われるのでなくこの女性との遭遇によって救済される。彼女に存在を認められ、恐らくは愛情を抱く。ただしそれが「皇道」の実践なのか、異性への純粋な恋慕なのか、庇護者を求める心を埋める存在だったのか、は判らない。
敗戦の日の朝、トウゴが玉音放送の音源を見つけられず憔悴していたところ、(都合良く)内親王と行き当たる。彼女は前言の種明かしをするように「戦争は終わったのだ」と彼に告げ、無意味な行ないをやめて前を向くよう促す。
男らもまたトウゴには「お前は生きろ」と、なぜか判らぬが言う。男らは決起を快しとしない上官を殺し、討ち死にし、また自決する。ここでも「夢」機能が働き、今生きている私たち人間は、死者から生きるよう託された存在なのだ、というメッセージ(前作にもあった)を示唆しているのかも知れぬ。トウゴは「生き残った者」を表象している、という。
だが実在した死者の思いを勝手に(生者に都合よく)解釈するのは江原啓之だけでいい。トウゴは「なぜ彼らは自分にだけ生きろと言ったのか」、その問いの答えを知ったのだろうか(これはこの戯曲から生じる、解くべき「謎」だと思う)。
トウゴは男らの「像」としての美しさを舞台上に再現して我々に紹介する。「やせ我慢」の美学がそこにある。彼らの行動が「美しく」みえるのは、「美しくあろう」と彼らが振る舞っているゆえだ。相手を思いやり、楽観論を語り、ユーモアをまじえる余裕を演じてみせる。事実彼らは近衛兵として衣食に困ることはなかっただろうし、旧制大学の教養主義の風吹くキャンパスに似た「特権と気付かずに謳歌する」青春の青さは、「下々」を見ていない点で思想的にはうぶな代物だ。これを模したような「青春」の薄っぺらさがイヤな自分には、感情移入できる一片もこの芝居に見出せなかったが、三島由紀夫がお墨付きを与えそうな集団の描写には、トーンとしての一貫性はあったと言える。
ところで、内親王とのエピソードでは、最後に思い出される彼女とのエピソードのキーワードを序盤に与えられる。即ち「宇宙飛行士」。それを具現させた「宇宙服姿」の男が、開演前から受付周辺~会場をゆっくりと歩き、上演中も客席の間や周囲、ステージ前を延々と歩き続ける、という一風変った演出がある。やや突飛な「宇宙飛行士」という話題を、こういう形で組み込み、伏線の緩やかな回収としたようだ。
「現代」の孫が終幕に相応しい前向きな心境になるのは、老人が若い頃から自覚していた「痛みが判ってしまう」感受力を、孫に対し使うことによってだ。隊友や内親王との間でも彼は「痛みが判る」事で次にどうする訳でもないがその気付きを言葉にして相手に伝える。それで相手が癒される、という二つの伏線を、孫に援用する事で終幕に彩りを添える。
その前か後か、冒頭を飾る2人の隊員の何気ない会話が、最後に再現され、時間を戻したか、「今も彼らの魂は時空を超え、在りし日の青春の場面を再現し続けている」的な隠喩か、いずれにせよ劇の終盤の気分を演出する。一つ気になったのは序盤の男同士の話の中で「聖書を読んだことがあるか」と一方が他方に話す箇所がある。「敵性思想や芸術に通じる事をも許す、自由な気風」がアピールされ、「青春群像」を構成する一要素になるが、その後のくだりは『ゴドーを待ちながら』に出て来る箇所そのままだ(確かそうだったと思う)。イエスの十字架の場面に登場する死刑囚の描写が4福音書それぞれに異なり、一つだけに書かれたエピソードを人は何故信じるのか・・という問いであった。結局男はその答えを知らず、どこかで聞いた話題を(他の話題と同様に)語るだけであるが、このくだりを何故ここでの会話に用いたのか、今ひとつ連想できなかった。
総じて「リアル」には遠い物語が、何を伝えたくて紡がれたのか。そこにはやはり疑問が残る。
「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

 女歌舞伎から野郎歌舞伎への移行期に材をとっており、戯曲としては
( 近松の虚実皮膜論などをベースに、プレイハウス次回公演の大々的な
宣伝なども含め)力技でずいぶんいろいろ詰め込んできたなという感はあるが
出演者の熱演と相まってその分エンターテインメント性はぐっと高まり、
作者(達)の溢れる熱い想いが十二分に伝わってくる作品。
 さらにリファインメントがかかってくれば演舞場あたりで観てみたい
とおもわせる舞台でもあった。

 ただ、後半劇に拍車がかかったのはよいが、重層的になり過ぎた構成の下で
虚実が入り乱れめまぐるしく交錯する展開は、昨今では、ややわかりにくいか
(→幕間入れは適切。作品の作りはある意味シェイクスピアのロマンス劇に
近いのかもしれないが)。

ネタバレBOX

 劇場内に足を踏み入れると、盆の備わった緩やかな開帳場、下手やや中央寄りに(変形というか直角)花道、スッポンを含む切穴、下座などが設えられたまさに歌舞伎の舞台世界がそこにあります。

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