「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~ 公演情報 NODA・MAP「「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~」の観てきた!クチコミとコメント

  •  女歌舞伎から野郎歌舞伎への移行期に材をとっており、戯曲としては
    ( 近松の虚実皮膜論などをベースに、プレイハウス次回公演の大々的な
    宣伝なども含め)力技でずいぶんいろいろ詰め込んできたなという感はあるが
    出演者の熱演と相まってその分エンターテインメント性はぐっと高まり、
    作者(達)の溢れる熱い想いが十二分に伝わってくる作品。
     さらにリファインメントがかかってくれば演舞場あたりで観てみたい
    とおもわせる舞台でもあった。

     ただ、後半劇に拍車がかかったのはよいが、重層的になり過ぎた構成の下で
    虚実が入り乱れめまぐるしく交錯する展開は、昨今では、ややわかりにくいか
    (→幕間入れは適切。作品の作りはある意味シェイクスピアのロマンス劇に
    近いのかもしれないが)。

    ネタバレBOX

     劇場内に足を踏み入れると、盆の備わった緩やかな開帳場、下手やや中央寄りに(変形というか直角)花道、スッポンを含む切穴、下座などが設えられたまさに歌舞伎の舞台世界がそこにあります。

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    2017/01/22 02:04

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