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新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

Brave Step 

アトリエ第Q藝術(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
濃密で緊迫した母娘の会話劇。
物語は1946年、廃墟と化したドイツのバイロイトで開かれた委員会に参考人として召喚された女性、そして もう一人の若い女性の対峙を通して戦時中のナチスドイツ(ヒトラー)の関係を明らかにする。初演は2004年、このような芳醇な香りを思わせる公演は初めてである。

1946年という設定であるが、会話から現代に通じる問題が次々に浮かび上がる。第三帝国という破滅への背景には、当時の不景気、不寛容、防衛のため…どこかで聞いたような言葉が述べられる。現実に世界のどこかで戦争や紛争が続いている。それは対岸の火事(戦火)ではなく、グローバル化した現代においては何らかの影響を受け、与えることになる。そんな怖さを感じさせる。

ピアノの生演奏(「タンホイザー序曲」を始め有名クラシック音楽)という贅沢さ、2人の女性は勿論、委員会委員(コロス)、そして場内に飾られた肖像画等への照明が物語を印象的・効果的に観(魅)せている。また コロスは(有名)指揮者であり、ナチス兵・委員という複数の役を兼ね時の流れを表す。

立場の違う母と娘…チラシでいうところの敗戦国ドイツ、戦勝国アメリカ、どちらにしても「バイロイト音楽祭」はワーグナー家が仕切ることが出来た。そして 戦中・戦後の一時期を除き、「バイロイト音楽祭」は 別名リヒャルト・ワーグナー音楽祭といわれるように、彼のオペラ・楽劇を演目としており、現在も続いている。その意味では<音楽祭>を守り継続させるための 母娘の深謀のような気もするが…。だからこそ「新・ワーグナー家の女」なのだろうか。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は中央に大きめの椅子、周りに不規則に置かれた机と椅子。中央奥の壁にはヒトラーの肖像画が見える。また有名な指揮者の絵画か写真も飾られている。しかし何となく 廃墟然とした雰囲気が漂い、薄暗い中で母が淡々と語る。そして娘が登場し母と対峙してからは緊張感ある激論が始まる。

物語は、委員会に召喚された母ヴィニフレッド・ワーグナー(観世葉子サン)とその娘フリーデリント・ワーグナー(新澤 泉サン)が、戦時中のナチスドイツ(ヒトラー)との関り、特に「バイロイト音楽祭」を巡り激論する。そこで明らかになるのは、ナチス時代にワーグナーがどう受け入れられていたか、そしてナチスとはなんだったのか。物語のほとんどは、この2人の息詰まる台詞の攻防に終始するといっても過言ではない。そして母の不遜 尊大な態度、娘の鋭い理論的な追及といった立場の違いを、観世葉子さんと新澤 泉さんが見事に演じていた。

ナチスが、19世紀まで続いた伝統的な社会価値や秩序に対し、ある種の変革を打ち出し民衆の支持を得ていたらしい。 第2次世界大戦中も「バイロイト音楽祭」はナチスの支援下を受けており、母が時代を乗り切るため 生きるが故に矛盾や絶望に苛まれていた訳でもない。一方 娘はアメリカへ渡り反ナチ活動をしており、両者とも実情に基づいている。それ故 言葉(台詞)に誤魔化しがなく重みがあり、時代と人間のドラマを感じさせる。ヴィニフレッド・ワーグナーは、ナチス ドイツの傷を自らに刻みつつ、それからも運命に翻弄されながら逞しく生き抜いたようだ。

公演は、リヒャルト・ワーグナー「バイロイト音楽祭」を題材にしていることから、彼の曲をピアノの生演奏で聴かせる。演奏は高橋瞳輝子さんであるが、彼女の衣裳は黒一色で黒子に徹したかのよう。この公演を影?からしっかり支えていた。
次回公演も楽しみにしております。
七曲り喫茶紫苑

七曲り喫茶紫苑

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
<人間と地域>を<愛情と愛着>をもって描いた好公演。劇団芝居屋らしい安定感、それは演じている役者の演技そのもの。今回は地方都市の寂びれた設定から、東京郊外にある私鉄沿線の街が舞台になっている。そしてコロナ禍の影響で タイトルにある通称「七曲り」という路地裏横丁が移転を強いられる。現実にありそうな内容を厚い人情噺として紡ぐ。昭和という佇まい 雰囲気に、令和の時代の出来事、その苦境を逆に題材として描く強かさ。

いつもの人情噺、しかし 少しネタバレするが、親が戦後間もない頃に開店し、そこで生まれ育った女将・影山典子の慟哭が痛ましい。親から受け継いだ おでん屋「万年青」が取り壊され、愛着ある風景が一変する。75年の歴史ある店が一瞬にして無くなる無常。雑多な路地裏、それが何も無く見渡せてしまう光景、その変貌した様子が想像できる破砕音。同時に典子の取り乱した姿…彼女の人生と店舗が重なり哀愁をみるようだ。単に移転ではなく、人生の歩み(思い出)が消えるような不安、それでも人は力強く生きていく を思わせる。そこに劇団芝居屋の真骨頂を観る。

物語は、立ち退きを中心に、そこで生きてきた人々の背景と今後の行く末を温かく見守る。同時に今 日本が抱える問題も点描する幅広い描き。少子・高齢化を思わせる後継者問題、マイノリティに繋がるゲイBAR「夜と朝」、そのマスターの生き様と今後の行く末が気になる。説明にある、かろうじて残った五店舗の立ち退きを、喫茶紫苑を中心に紡ぐ「現代の世話物」、そう まさに<現代>の人情芝居。ぜひ劇場で覗いてみては…。
(上演時間1時間55分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は喫茶紫苑の店内…上手にカウンターと腰高スツール、中央奥・客席よりにテーブルとイス、下手にソファ席がある。壁(一部がレンガになっており時代を感じさせる)には絵画や三角ペナントがあり、その雰囲気作りの上手さは いつもの芝居屋。ラスト このテーブルやイス、小物類が…。

昭和の匂いを残す路地裏横丁が、以前からあった再開発による区画整理、そしてコロナ禍の悪影響(経営不振)が重なり 移転が決定した以降を描く。老舗のおでん屋「万年青」、喫茶紫苑はこの地で長い間 営業を行っており、現在は夫々 先代から受け継いだ二代目。思い入れある横丁とそこで触れ合う人々の優しさ温かさに、古き良き時代の郷愁を感じる。いつもの人情芝居だが、今作は「万年青」の取壊し移転に伴って75歳の女将 典子(永井利枝サン)の心情を掘り下げる。今更 新しい店で仕事が出来るかといった不安、そして跡継ぎがいないことから閉店を考えている といった事情を盛り込む。またゲイBAR「夜と朝」のマスターはLGBTの仲間と新たに高齢者施設を、といった夫々の事情を通して少子・高齢化社会を考えさせる。

一軒一軒 取壊しが始まるが、それを不安・不穏を煽るような音楽と破砕音で想像させる。音と言えば、万年青の女将と従業員 福田登和(細川量代サン)が情感込めて「昭和枯れすゝき」を歌うシーンは、昭和の雰囲気そのもの。
勿論「万年青」や「紫苑」だけではなく、焼き鳥「鳥功」、立ち飲み屋「海路」や「権藤ボクシングジム」が抱える問題、それが現代の地域社会を反映するような描き。一方、先行き不透明な事情の中に、若いボクサーや若手女性弁護士といった人々を登場させ 新たな未来をも感じさせる。この個性と事情ある人物をベテラン、若手が生き活きと演じ物語を紡ぐ。

場面転換するごとに衣裳を着替え、時間の流れや状況の変化を表す丁寧な観せ方である。しかし それだけ暗転が多いと感じられた。ラスト、紫苑の店内にある物が運び出され、二代目ママ 中村良子(増田恵美サン)が佇む中、黄昏を思わせる照明が印象的だ。余韻ある演出(地主 栗山金蔵 役<増田再起サン>)が心に沁みる。いつか薄れていくかもしれない コロナ禍の怯えと記憶の記憶を 真摯に繋ぎ止めてくれるような公演だ。
次回公演も楽しみにしております。
ブルースターナックル!

ブルースターナックル!

ステージタイガー

高槻城公園芸術文化劇場 南館・大スタジオ(大阪府)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 19:30

価格3,000円

前回も観ていましたが演出が違う箇所もあったりで楽しめました。
驚くべきは前回さほど印象に残っていなかった同配役の若手さん数名のビックリする位の成長ぶり。
もう途中から目が追っかけてなんて可愛いんだ!&カッコいいんだ!とすっかりハマってしまった。
またそれが後々フリが活きてしっかり落ちるので観ていて小気味いいこと。
こんな良い役者いたのか!と既に次回が楽しみで仕方ありません。
内容が難しくなく、内輪ネタもない。ラストはしっかり爽快感があるので観たことない人にもオススメ。これで料金3000円代…お得過ぎる。

ネタバレBOX

個人的には前回ラストシーンにあった晴彦の芝居を止めるな!的な台詞が大好きだったので、今回なくて少し切なかった。
が、代わりに蒼佑とのアイコンタクトや蒼佑の表情で、この2人だからこそ言葉は必要ないんだな、信頼して通じ合ってるんだなという印象になった。
どことなく蒼佑が大学時代を思い出して、大好きだった信頼する先輩との即興劇を心底楽しんでいるように見えて、自分の解釈でいくらでもエモく出来るなぁとニヤニヤしました。
ベテラン勢は圧巻の安定と信頼力、若手勢は弾けるパワーと怒涛の感情の爆発が見事にマッチングされた、凄くバランスの良い素晴らしい作品でした。
今後の楽しみが増えました。
群青に散りゆく

群青に散りゆく

文化芸術教育支援センター

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

本日配信にて19時回を見せていただきました。

配信でとなると全編で舞台全景を映し続けるのが
一般的なのですが、「群青に散りゆく」に関しては
一味も二味も違う素晴らしい配信でした。

全景で映しつつ場面場面での演出意図により
変わっていく最適な画角で演者さんの
細かい表情を観ることも出来、かつ更に特筆すべきは
音も素晴らしく、セリフも音響もまるで舞台で見ている
かの様な臨場感を感じることが出来ました。
このおかげでしょうか良いお芝居がもつ張り詰めた
緊張感が感じられて舞台を観劇された方が
見返ししても新しい発見が出来るのではと思う程の
クオリィティを持った価値ある配信でした。

配信でここまで出来るのかと新たな可能性を
感じさせる素敵な配信でした。

残念な点があるとしたら、既に配信チケットが
買えない点でしょうか。w

スタッフさんのご苦労はいかほどのものかと
考えると想像すら出来ませんがその努力に
感謝いたします。

ラフタリ―の丘で

ラフタリ―の丘で

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2023/08/29 (火) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

芝居を観た後に読む用の付録が非常に参考になって良い。この戯曲中に散りばめられた仄めかしや暗喩について書かれていて、このおぞましい物語で描かれた深層心理の表現に気づかされ感嘆させられる。俳優たちの演技は一部にぎこちなさが感じられたが総じて安定して高水準。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主宰のイトウさんがとても気づかいが出来る方で感動
今回は野口オリジナルさんの演技がみたい。しかし、内容がロリコンお父さん
微妙そうだ。。。ナイスストカーさんだから題名が変でも内容は違うかもしれないと見に行ってしまいました。
野口さんが出ていても。ナイスストカーさんでもやっぱりロリコンの話でした。

ネタバレBOX

ロリコン=過去の宮崎勉の事件を想像してしまいますが…そういう事件は起こりませんでしたが

宮崎勉は自室が膨大な量のアニメや・特撮のビデオテープで埋め尽くされていたことからオタク・ロリコン・ホラーマニアとして報道されましたが詳細はどんなものかまで報道されず。今回の舞台をみてロリコンのアニメってそういう感じのものなのか…と普段分からないロリコンの実態をこの舞台で学べたのは良かったです。

2時間10分なので4年ぶりスズナリの椅子だとお尻が30分あたりから痛くて椅子は覚悟ですね。
ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 19:00

130分。休憩なし。

パレード

パレード

劇団「治外法権」

OFF OFFシアター(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 16:00

1チーム。70分。休憩なし。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何という可愛いロリコンとうさんだ(笑)
これは観た人なら分かってもらえる
取材で得られたという実際の「ロリコンの方々」の貴重データ(数多くの心情)がうまい具合にロリコンとうさん他、ロリコンである登場人物達に落とし込まれていたと思う
がっつり「性」を扱っているというのにポップな感性が加わってめっちゃ面白い仕上がりに
その面白いの中にはもちろん笑える面白さもあるが、決して満たされる事のない嗜好を持ってしまった者の哀しみや畏れ、恋人や妻といった周りの人間の思惑など色んな要素が入り混じった面白さで、これなら2時間10分の長尺になっても仕方ない、むしろ納得

子供に性的被害を与える=犯罪 であって
ロリコン=犯罪 ではない
この犯罪と犯罪ではない との間にどれだけのせめぎ合いがあるのだろうと思うと何だか切なくもなってくるのでした

ネタバレBOX

ロリコンの方は一生の片想いみたいで何だか切ないと思ったけれど
「少女への凌辱」が好物という流れもあって、あ~そっちもあるのかと
性というのは本当に多種多様で厄介
玄海灘

玄海灘

玄海灘を上演する会

調布市せんがわ劇場(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

金達寿の『玄海灘』は必要があって数年前に読んだので、どのような舞台になるかと興味があった。西と白の二人の朝鮮人青年中心の話に、特高巡査の李(二宮聡)をもう一人の重要人物に据え、朝鮮独立同盟の地下の同志たちと、それを弾圧する警察署内の動きも具体的に見せ、わかりやすい舞台になった。(原作では、西と白の視点だけなので、こうした裏事情は直接は描かれない)

いいせりふもいっぱいあった。西(高井康行)が、東京で会ったときの白(和田響)の憔悴ぶりを思い出して、「外ではみじめな顔をするな。そんな朝鮮人がいるからますます馬鹿にされる」となじる。「朝鮮語で話しかけたら子犬のようについてきた」とバカにする。

日本人の公子(萩原萌)に対して、西は、道端で雑草をつむ朝鮮人の娘たちをみて「かわいそう」といったとなじる。「朝鮮人を憐れんでる(対等ではない、上から目線だ)」と。しかしその哀れみは実は西自身の心だった。「僕の眼は日本人の眼だ。蔑む位置に立って、自分を否定している」と苦しむ。

独立運動をしていた中学教師(堀光太郎)が逮捕され、彼を慕う教え子もまた逮捕される。御用新聞記者の西は中学生に責められる。「見ているだけで、何もしないんですか」と。原作が描いた植民地朝鮮の青年のかかえた矛盾と葛藤を、的確にとらえた芝居だった。

ネタバレBOX

最後、西が独り言をいった(と思う。)「見てるだけでいいのか。(日朝を隔てる玄界灘を)渡ろうとしているのかもしれない」

調布市民割1000円というのは破格である。金曜夜の客席はほぼ満席。土日公演も完売しているようだから、この安さにつられてきた人も多いと思う。
俳優が50代中心で、それぞれ設定の20代の若者より30歳以上年が上というのは、少々残念。落ち着いた舞台にはなったが、若者の振幅の大きさ、エネルギーは出がたかった。
群青に散りゆく

群青に散りゆく

文化芸術教育支援センター

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 19:00

本日9月1日(金)に観てきました。
2時間をこえる上映時間に
終電に乗れるか心配でしたが
なんとか最後まで観ることが出来ました。

初めてみてもわかりやすい
時代背景の演出や心情、
また、音響の和を強調とした演出方法など
とてもすばらしいものだったと思います。

戦争の舞台であるため
どうしても男性の方に
印象が残りがちですが、
Kuroさんもところどころ
活躍されておりました。

もちろん舞台が終わって
1番ではけたので
終電一本前の新幹線にも
間に合いました。

燦々

燦々

U-33project

王子小劇場(東京都)

2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

3つの短編、微妙に繋がっているようですが、どれもつかみ所のない印象が残りました。

七曲り喫茶紫苑

七曲り喫茶紫苑

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

まさに、どこかの街で繰り広げられている人間模様、見応え充分でした!

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。内容が内容だけに、どんなふうに描かれているのかちょっと心配して行ったのでしたが、すごく真面目な舞台でした。
それにしても因果な性癖ですね。

ネタバレBOX

確かに漫画(2次元)やラジオドラマで解消することで犯罪に走らずに済んでいる人がいる反面、それらによってその世界を知ってしまったり、触発されて犯罪を犯してしまう人もいるかもしれないし。難しいことだと思いました。
ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

プロトタイプ公演に続き、本公演を拝見。あまり違いは感じられなかったが、今日の方がすんなり入ってくる印象があったので、それがプロトタイプ公演を経た成果だったのか、それとも一度観ているので、単純にここは注意して観とかなきゃというところをこちらが意識していたせいか。観ていて切なくなるシーンが、初日と今日では違っていたのが自分でも驚き。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

う~む、なるほど。

ネタバレBOX

そういうとうさんかあ。
ブルースターナックル!

ブルースターナックル!

ステージタイガー

高槻城公園芸術文化劇場 南館・大スタジオ(大阪府)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

満足度★★★

体育会系のイメージだけど、今回は全くない ステタイのテーマは基本頑張って生きヨーというものが根底にある
今回も、人生半ばまで夢を追いかけてきた人を中心に展開していく
最後はハッピーエンドとなるが、満足感は今一つ
ほぼ満席

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 14:00

座席1階

2008年に畑澤聖悟が劇団昴に書き下ろし、韓国でも上演され映画にもなったそうだ。畑澤の劇団・渡辺源四郎商店でも上演した。そんな有名作だが見るのは初めて。劇団昴の再演、お帰りなさい公演といったところだろうか。さすが現役の教師だけあって、迫真の戯曲。約2時間の上演で、客席は水を打ったように静まり返って舞台を食い入るように見つめていた。何という秀作だ。

客席をわしづかみにする原動力は、何と言ってもリアリティだろう。お安くない授業料を取る名門私立中学の教室で、女子生徒が首つり自殺をした。夕方、学校に届いた遺書のような手紙に、5人の加害生徒の名前が書いてあり、親たちが緊急に呼び出される。舞台は、わが子がいじめに関わったと認めたくない親たちの壮絶な会話劇である。
職業もバラバラ。シングルマザーあり、事情があって孫を育てている祖父母もいる。会話からはそれぞれの家庭の深刻な内情も垣間見えて、いじめ事件と複雑に絡み合っていく。
当初、いじめなどはなく女子生徒が勝手に死んだと主張する声や、いじめがあったとしても自分の子は関係ないと訴える声が出る。いじめ事件などが表に出れば名門私学の名に傷がつくと、先生からかすめ取った被害生徒の遺書を燃やしてしまう場面も出て、驚かされる。
だが、その後の展開は想像を絶する物語だ。

パンフレットによると、畑澤は2006年に実際に福岡県で起きた中二の男子生徒のいじめ自殺をきっかけに、この物語を書いた。「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらん」という加害生徒たちの態度に衝撃を受けたという。今作では、舞台は親たちが集まった学校の会議室で、加害生徒は別室にいるという設定で出てこない。だが、先生のせりふで「早く帰りたい」「おなかすいた、ピザとって」などと反省などまったくしていない様子も出てきて、恐ろしさが募る。最後の方の独白で、一人の女子生徒がいじめに参加したことを悔い、抜けたいと思うが抜けられないという姿が出てきて、少しだけホッとする。
いじめの中身は苛烈である。だが、こうしたいじめは現実にはたくさんあり、教師にも親の目にもかからず埋もれてしまっているのだろう。被害者はたった一人で苦しみ、死の淵に追いやられている子は少なくないと思われる。この舞台は、こんな現実を激しく主張している。

子どもたちに見せたい舞台。(客席は圧倒的に高齢者が多かった)
見ないと、損するかも。

怪獣は襲ってくれない

怪獣は襲ってくれない

株式会社スタイルオフィス

新宿シアタートップス(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

とてもやるせなく、キツい話ですね。ほとんど共感できないのですが、すごくリアルに感じます。舞台はとてもスタイリッシュ。

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