
おまえの血は汚れているか
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/18 (金)
そうそう、そうそう、何度も頷き、「えっ」「でも」「…」と思いながら、涙が出てる。また観劇後も色々と考える、そんな作品。
あの舞台美術も照明もとても良くって物語が語られる場にもってこいなのね。

夢劇アンソロジー『イースト・すみだ・ストーリー6~校外学習とコラボレーション!~』
劇団扉座
すみだパークギャラリーささや(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/19 (土)
川組 観劇
空組とはメンバーが違っていて、これもまた良かった。
リピート割もあってよかった。
演者が違うと雰囲気も違うのがここ良さでもありますよね。
一体何名所属しているんだろう。大所帯ですね。

夢劇アンソロジー『イースト・すみだ・ストーリー6~校外学習とコラボレーション!~』
劇団扉座
すみだパークギャラリーささや(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/17 (木)
空組 観劇
いやぁ懐かしいこのアンサンブル
そんな基本からやっているんだなぁって。
しかし出演している皆さんが楽しそうに演じているのが印象的。
なので観ていて飽きないし、いくつかの作品を分けたりして、それでもつながっていくのが良かったです。

現代韓国演劇2作品上演「最後の面会」「少年Bが住む家」
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2024/10/04 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/19 (土) 14:00
「少年Bが住む家」を観劇。少年殺人事件を起こした加害者家族の苦悩と少年の闇。家族がいくら悩んでも問題は解決しない。少年本人が苦しみ悩み、そこから光が見えてくる。姉が済州島へ行くよう進めることにすべてがある。暗転が多く時間が長く感じたが余韻を残すためか。

ジャガーの眼
新宿梁山泊
赤坂サカス広場 特設紫テント(東京都)
2024/10/14 (月) ~ 2024/10/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/18 (金) 18:30
若衆公演を観劇。迫力ある中堅役者達の演劇でした。前説で金守珍氏が故寺山修司を追悼し唐十郎が書いた作品でサンダル等のエピソードを話され理解がより深まった。ジャガーの眼は寺山修司が形を変え生き続けるメッセージか?

フルーツバスケット The Final
舞台「フルーツバスケット」製作委員会2024
ヒューリックホール東京(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
推しが出ていたので観劇しました。
シリーズの「Final」ということで、正直、それまでの流れを予習しないと何だかわかりません。

ジャガーの眼
新宿梁山泊
赤坂サカス広場 特設紫テント(東京都)
2024/10/14 (月) ~ 2024/10/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/21 (月) 18:30
金守珍によると、赤坂でテント演劇をやるのはTBSの協力があったためという。最終シーンの借景はローマ字の赤坂に梁山泊の?Rの電飾で、花園神社の暗い空間とはまったく違う風景を目撃でき。
寺山修司のレクイエムとして唐十郎が書いたというこの戯曲を唐十郎追悼として新宿梁山泊がやるのは、歴史がつながっていると感じられてとてもいい。最初の数日は若手中心の構成、そしてその後に主要メンバーによる上演。ここでも、寺山や唐の系譜を引き継ごうという意気込みを感じた。
真っ赤なりんごがキーアイテムになっているなど、寺山のオマージュがそこかしこに。そうした小道具もさることながら、やはり楽しいのはメンバーたちの迫力ある演技だ。特に、大鶴義丹は背負うものが違うためか、とても鋭い切れ味。水島カンナも今回、重要な役回りをきっちり務め、歌唱もよかった。
でも、借景は花園神社に軍配かな。

ドクターズジレンマ
せんがわ劇場
調布市せんがわ劇場(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ジレンマとはどちらも選択肢を選べない板挟みの状態のこと。今作では結核の名医(佐藤誓氏)が邪悪な天才芸術家の夫(石川湖太朗氏)を救うよう美しい妻(大井川皐月さん)に懇願される状況。この心美しい女性の頼みを聞いてやりたいが、夫はクズ中のクズ、死なせた方が良い。でも奴の描く絵は天才的、彼の絵に夢中になってしまう自分がいる。
客席三面でステージを囲む。役者は最強の布陣。これだけの本物をよくキャスティングできたな、と政治的手腕に感心。ここまで名優集めに集めたら凝視する以外に手はない。凄いレヴェルでの対決。
石川湖太朗氏はやるじゃねえか。「芸術に現実生活以上の価値はあるのか?」「いやあるんだよ、そうでなければ人間の存在に意味などない!」
昔、今村昌平の助監に付いていた人が言っていた。「あの人は映画製作以上に価値があるものはこの世にないと本気で信じている。良い映画を作る為にお前等が犠牲になるのは当然なことだと。」常軌を逸したエピソードの羅列にゾッとした。キチガイじゃん。でもそれに興奮する自分もいた。
今作がファム・ファタール、大井川皐月さんの代表作になるだろう。(表情が時折、菅野美穂に見えた)。
個人的MVPは山口雅義氏。場内を爆笑の渦に叩き込む。
是非観に行って頂きたい。普通じゃこのランクの役者は揃わない。

セツアンの善人
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2024/10/16 (水) ~ 2024/11/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
この演劇は主役で決まると言っても過言ではないと思います。
主役は一人二役で終始舞台に立ち、歌う。
その主役、葵わかなさんの演技が素晴らしいので、この舞台は
素晴らしものとなっています。
世田谷パブリックセンターは奥行きがあり、演出家冥利につきる劇場だと思います。
前回、倉持裕さん演出の「お勢断行」を観てしまったら、今回の演出はもう少しな
印象です。

ニッポン狂騒時代~令和JAPANはビックリギョーテン有頂天~
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
サンシャイン劇場(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/21 (月) 13:00
座席1階
スーパーエキセントリックシアターは45周年。カーテンコールのいつものトークで、三宅裕司は50周年まで頑張りたいと宣言した。小倉久寛も70歳だ。ぜひ、頑張ってほしい。
今作は、学生運動とロカビリーブームの時代にタイムスリップする物語。自分から見ると一つ上の世代の話だが、子ども心にもあの激しい安保闘争は記憶に残る出来事だった。客席は比較的高齢者が多かったのですっと理解は進んだと思うが、20代~Z世代などはちょっと感覚がつかみにくかっただろう。ヒロインの女の子は田舎から集団就職で出てくる設定で、そもそも集団就職というワードが分からない。仕方のないことだとは思うが。
今作も踊りあり歌唱ありのSETらしい舞台だったが、これまでより三宅と小倉の掛け合いが少ないような気がした。SETの若手に劇団を引き継いでいくための助走でもあり、70代のメーンの二人の負担を減らしているということでもあるだろう。心なしか、三宅のトークにも切れがないように感じたのは、自分の三宅へのノスタルジーであるかもしれない。
SETが50周年に向けてどんな舞台をつくっていくのか楽しみだ。応援を続けたい。

Nel nome del PADRE パードレ
サカバンバスピス
APOCシアター(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
内容は説明通りで
舞台を中央として
客席を対面式にした
二方向配置でした
緊張感のある
何となくヒリついた感じの
1時間45分の作品でした

one〜やがてひとつになる物語〜
松本プロデュース
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4人の演者様と日替わりゲスト様が
一人芝居で繋ぐ
リーガルサスペンスの
それぞれのドラマが
終盤ガッツリ集結し
熱演も相まって小劇場ならではの
見応えある作品でありました。

音楽朗読劇『パレード』
E-Stage Topia
上野ストアハウス(東京都)
2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
末永みゆ観たさに伺いました。統一された白シャツが新鮮!若手役者人の実力試しのような劇だったかと。やっぱり、基礎の発音、活舌が悪いと何言ってるのかわからなくなる・・・特に男優人。劇の間に入るロック調の音楽は結構騒々しくて耳障り。ラブレターズや頭の中の消しゴム、声優の朗読を見慣れていると、前述の粗削り感や迫力は見所がある。
再演かと聞きましたが、起承転結きっちりさせて、せめて1時間半はやりましょう。きょうびのK-POPかと思いました。劇場前も嫌がらせのような工事中。通りのお出迎えの方に感謝感謝。上野ストアハウスは本にアクセス悪。王子小劇場とか中野ザ・ポケットあたりのほうが良かったかも。

アンティゴネアノニマス‐サブスタンス/浄化する帝国
お布団
アトリエ春風舎(東京都)
2024/10/04 (金) ~ 2024/10/14 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
冒頭、登場した姉妹が「これまでのあらすじ」としてギリシア悲劇のオイディプス関連のストーリーを語ってから始まるが、いざ始まるとそこは死体をゾンビ化する技術が確立された3000年後の世界。
そうして語られるのはギリシア悲劇ともブレヒトの戯曲とも異なり、2017年の初演(未見だがCoRich舞台!の公演情報を見た)とも異なる(初演版のアイテムや元ネタの基本設定は踏襲)「思想劇(?)」。
前半では死生観というか、生と死に関する哲学的なものを感じたが、後半では「戦争を起こすもの/戦争を持続させるもの」に言及してあちこちで戦火が起きているイマだけにズシリとした重みを感じる。
あれこれしんどかった。

Nel nome del PADRE パードレ
サカバンバスピス
APOCシアター(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何とも臨場感のある男女2人の会話劇。ほぼ情報なしでの観劇でしたが、途中であの有名な話をベースにしていると気付かされました。廃人にされた人間の哀しみ。やるせないですね。

一寸先が闇だとしても
人畜無蓋
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了

Nel nome del PADRE パードレ
サカバンバスピス
APOCシアター(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
濃密な会話によって不思議な世界観が…。
物語は、ここがどこで どのような目的をもって、どうしてこの男女2人なのか といった謎、その世界がぼんやりとしており 捉えることが難しいところが魅力。多くの不明や不安が逆に観客の関心を刺激し、それを圧倒的な演技力で牽引していく。
父親から見捨てられた子供、しかし それでも父親を慕い敬うような愛憎を交々に語らせ、家父長的な行為への反発や抵抗、その在り方を問うているようである。少しネタバレするが、黒電話が時々鳴り 誰か異空間・異次元の第三者と会話するような。これがヒントのような、そして不条理(世界観)に通じるような気がする。
当日パンフに、この作品には、ある”秘密”があり記載のQRコード等で検索とある。この秘密を見ることなく、この感想を記しているが…。少し考えてから拝見する。
(上演時間1時間45分 休憩なし) 追記予定

現代韓国演劇2作品上演「最後の面会」「少年Bが住む家」
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2024/10/04 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「少年Bが住む家」。
座高円寺での韓国現代戯曲リーディングでの上演は2019年、まだ5年?という感覚だが(コロナが作った時間的空隙は大きい)、その実演を名取事務所がやった初演(2020年)を見逃しており、今回の再演でどうにか観劇に漕ぎつけたが、圧巻。
行間が凄い。脚本の導く所大ではあろうが、何処までも深く刺さって来る舞台のベースとなったに違いない初演の陣営を後で確認すると、出演者の一部(母役・鬼頭典子と姉役・森川由樹)以外は役者が変わり、しかも演出も異なっていた。
重苦しい物語の展開であるにも関わらず見入ってしまうのは、人(びと)が生きる瞬間を為す人の感情の襞、もどかしいながらの愛らしさ、殺伐の中の微かな潤いが、舞台に刻印され、観る者を満たすゆえだ。
ふと今思い出したのが聖書にある五つのパンと二匹の魚が数千人を満たしたという逸話。
芝居のテーマを思いめぐらすにも聖書が過ぎる。
イエスの逸話や喩え話でしばしば言及される「罪人(つみびと)」の概念が、年々リアルに像を結んで来るのだが、イエスの論的・政敵である律法学者と罪びとの関係の構図は人類普遍の業について考えさせられる。
律法学者自らはそれをひたすら守り続けている事をもって身分を保障されている「律法」が、それを厳密に守る事の出来ない庶民との間の境界を作り出している。
例えばローマ支配下の(属国的な身分の)イスラエルでは徴税人は罪びととされる。だがイエスは彼らを食事の場に招き入れる。また姦淫の罪を犯した女が石撃ちの刑に処せられようとした時イエスは「一度も罪を犯した事のない者だけが彼女に石を投げる事ができる」とし、人々を帰らせる。
そこで問題とされているのは彼らが人を裁く根拠とするルール(律法)が果たして適切なのか、であり、神が統べる国の本当のルールと全く相容れないルールを破ったか破らないかをもって人を抑圧し、支配し、マウントを取る馬鹿らしさである。
さしずめ、年始に起きた能登大地震に「道路事情に鑑み現地入りは控えるべし」と官房長官が発信したが、道路事情によって幾らでも変容し得る過渡的なルールとも言えないルールを「破った」として一人の国会議員の現地入りがバッシングの対象となった。
これを思い出せば、「ルール違反」と称して人を裁く事の本質が分かる。
能登の災害を最優先で考えているのではない、「悪」にカテゴライズして叩く事の快楽、安心、保身と、災害に積極的な支援を為さない自らの正当化。最も醜い人間の姿を拝んだ今年の年頭であった。
犯罪報道に触れて無為に人を殺した者への怒りが湧く。自然な感情だ。だが一方でそうした「怒りの対象」を欲している自分がいないかどうか、自分が良き社会を「本心から願っている」のかどうか、常に自問すべき一つのテーマだと思う。
さて本作はそうした日本社会へのもどかしさを抱える自分に、「人を裁く」偽善と訣別して違う道を見出して行く人たちの物語を見せてくれ、しこたま溜飲を下げさせてくれた芝居であった。深い感動へと導くのは彼ら(加害者として針の筵を歩くように生きる)が、心ない他者に一矢報いる事によってでなく、乗り越えて行く姿を描いているからに他ならないが、ハッピーエンドがご都合主義とならない稀有な舞台である。

ソーセージ
クオーレ
博品館劇場(東京都)
2024/10/10 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/16 (水) 14:00
2組のカワイイそっくりさんをよくぞ見つけたと思います。ベテラン勢におんぶにだっこだったけど。

Nel nome del PADRE パードレ
サカバンバスピス
APOCシアター(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了