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「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ

ネタバレBOX

野田秀樹の【足跡姫】を観劇。

故・中村勘三郎との思いを全面に出した作品である。

母との思いを胸に、女形歌舞伎を続けている姉と弟。
だが世間はそれを許さず、役人が取り締まっているようだ。
そこでそれを打破するために、枕営業の傍ら、姉弟は新しい物語で変えようと試みるのだが、肝心の話を書く事が出来ない。そこに殺された由井正雪が生き霊となって、ゴーストライターとして書き始め、世の中は少しずつ動き始めて行くのである.....。

歌舞伎の始まりである出雲の女形歌舞伎と幕府転覆を狙う由井正雪の史実を下に進んでいく。
ただ史実はあくまでも背景だけで、そこで描かれるのは社会の矛盾だ。
それは歌舞伎が現在に至るまでの様々な矛盾、社会を変えようと試みる者たちが感じた矛盾、そして生きる事への矛盾などだ。
それを感じた人々が、こごの立場で世の中をどのように変革していくか?
それが今作の大きなテーマであろう。
だがそんな大事な事も、言葉遊び、見立てる、妄想、二重構造な展開に思考したりする時間すらないほど早い展開で進んでいく。
またある時は内容に転化しない事も常々だが、そんな事はどうでも良いのである。全てが最後に集約していくのが野田秀樹の面白さなのである。
だが残念な事に、今作はテーマを逸らしてしまい、中村勘三郎への弔いだからか、故人へのメッセージへ転化した事は間違っているのである。
だから余計にセンチメンタルになり過ぎた感は否めなく、最後の弟の独演は、説教臭く感じた観客もいただろう。

野田ファンにとっては不満な今作である。
Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/09 (木)

ストーリーは面白く切なく、テンポ良く進み、どんどん惹き込まれました。切ないけど、心温まる話に、涙している方が沢山いました。登場人物は非常に個性的で、その個性を役者さん達が熱演していて、とても良かったです。舞台セットも細部に拘って作られていて、流れる音楽も良かったです。それに、物語のキーとなる曲が、私の大好きな曲だったので、余計に胸にグッときました。観応えのある舞台で、大満足でした。

ライオンの仔

ライオンの仔

人生旅行

シアター風姿花伝(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

雰囲気だけはチェーホフ風でした。

ネタバレBOX

湖畔のほとりの旧家が舞台。当主の年配女性がそこに長期滞在している小説家に殴られ怪我をしたとのことで、かつて旧家に住み、田舎を捨てて都会に出て医者になった男が訪ねてきて、今は結婚しているものの、医者になった男を好いていた女性と再会するなどして波乱の予兆。旧家に出入りする人たちも含め、様々な会話から何かが明らかになっていく話。と思うのですが、結局何も分からない話。

すれ違うときなどに普段と違った態度の変化などによって気持ちが分かるというようなセリフがあったように思いましたが、普段が分からない者には何も分かりません。
世界☆独創

世界☆独創

シャービィ☆シャービィ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★

これまで観てきた演劇とは異なるスタイルで、とても面白かったです。
創造と破壊がカラフルに表現されていたように思います。
明るく軽く表現されていて良かったです。

CABACRAT

CABACRAT

junkiesista×junkiebros.

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

なんというか・・・「守りに入ったか?」というような気がしてならなかった。大好きな原田さんを真近に拝見できたのは嬉しい事なのだけど、junkie sistaとしては随分と大人しいなと思わずにいられなかった。「Dogrunner’s High」「BABALESQUE〜ババレスク」のような圧倒的なハチャメチャさ、そういう攻撃性がなくなったのは残念!確かにあれから時間は経ち、彼女たちもそれなりの年齢になったが、まだまだ現役だし、少なくても発想の攻撃性は失くして欲しくないと切に思った

GO ON

GO ON

演劇企画 heart more need

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/02/01 (水) ~ 2017/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/04 (土)

価格3,500円

厚木の米軍基地そばにあるリサイクルショップで起きた事件の真相をめぐる「藪の中」的物語。
出だしから(外国人への偏見も含む)重めの内容に大半のお客さんがどよ~んとしているであろう中、JACROW臭に包まれて頬が弛みっ放し。
事態の全貌を見せた後に再びオープニング場面を再現して終わるが冒頭では飛行機の音(轟音)にかき消された会話を観客に聞こえるようにして、そこがちゃんと(?)ネタバレになっているのもJACROWっぽい。
公演情報を得た時に思った「この面々で中村作品!?」というのがまんまと成功していた、という印象。

ネタバレBOX

会場に向かっている途中に「まさかJACROWではやらなくなったタイトルコールをしたりしないよね(笑)」と思っていたらやるんだもん! 声をあげて笑いそうになってしまった。
アトレウス

アトレウス

演劇集団 砂地

吉祥寺シアター(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/13 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/02/09 (木)

ネット民とギリシャ悲劇という着想や舞台美術はgood.

主要人物の中で関係性や時間という重みが効いていないため、単発的なモノローグという感じで、関与するコロスも滑ってる感じがする。
当事者の物語とずれたり合ったりすることがコロスやネット民を考察する上では旨味なのだろうとは感じる。
代替案としては、家族内のコミュニケーションを感情的なだけのモノローグ的ではなく、近いがゆえの複雑さにまで高めること。コロスが物理的な方法だけでなく、精神的にも観客へ深くアプローチした方が良いと感じる。

個々の技術の面でいうと台詞の的の絞りや強度のチョイスに、巧拙ばらつきがあり、流れを妨げている。
活字情報は伝われど、それ以上の深みは感じなかった。
アクションも芝居との糊代が透ける感じがした。
全体として向かう方向が面白いだけに 悔やまれる。

たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

トラッシュマスターズ初見です。
「たわけ者の血潮」観劇させていただきました。

他の方が書かれているとおり、動きの少ない、会話劇。どうしても説教くさく感じてしまいました。また公演時間も長く、すこし観ているのがつらかった。
しかし、この難しいテーマをお客に伝える役者さんたちの力量は素晴らしく、劇中に語られる一度も登場しない大女優の存在もしっかり見えました。

あしたの魔女ョー[或いはRocky Macbeth]

あしたの魔女ョー[或いはRocky Macbeth]

開幕ペナントレース

小劇場 楽園(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

約60分。テンション、ユニフォーム、体力粘力押しの語り口に笑える。一年前の凱旋公演(トラム)以来のお目見え、ペナントレース固有のワールドは小さな箱でも健在だ。一見脈絡を無視した(今回は話がMacbethだが抽出場面も三、四箇所と大胆)ナンセンスの域に接近しながらも、どこか整然とした端正さがある。例えばミジンコの眼差しで文学作品を眺める視点をいかに獲得するかの闘争を大声で戦い(そんな場面はないが)、バカ騒ぎの中に美の神との対話ででもあるかのような崇高さが滲む(ほめすぎか)。役者は大真面目に仕事を遂行し、決して自ら笑わない。ストイックなパフォーマンスは折り目正しく繰り広げられ、二手に分かれた客席と太柱の『楽園』で立ち会った初日、台詞は瞬間危うい所もあったが、許容範囲っしょ! 逆に、恐らくは突貫工事で仕上げただろう役者らの体力に目が向く。とにかく随所で笑え、この笑いは高度である。

死なないとできないことがあるなんて、じゃあ死ななきゃダメじゃん!

死なないとできないことがあるなんて、じゃあ死ななきゃダメじゃん!

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ワーサルシアター(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★

一言で表すと生理的に受け付けなかったです。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/09 (木)

身近に起こっても不思議でない出来事を良き時代の家族、隣近所、幼馴染たちの優しさいっぱいで感じることができる小劇場の芝居ならではもの。素晴らしい!

ネタバレBOX

明音(阿南敦子)が若年性アルツハイマーになったものの草太(平田貴之)のことを覚えているのに、わざと草太を忘れたふりをしたシーンが切ない。
ダークマスター東京公演

ダークマスター東京公演

庭劇団ペニノ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/02/01 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!

CABACRAT

CABACRAT

junkiesista×junkiebros.

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

真面目にふざけてる楽しいステージ。ちょっと昭和の哀愁を感じさせるところも良かった。

ニール・サイモンの名医先生

ニール・サイモンの名医先生

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2017/02/06 (月) ~ 2017/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

仕事帰りに寄らせて頂きました。外の冷たい雨もなんのその、笑いであっという間にポカポカでした。
素敵な空間でのお芝居、楽しかったです。また、あの空間を味わいに行きたい、そんな気分です。

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2017/01/15 (日) ~ 2017/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★

2回目です。
前回は大野ロミオ&木下ジュリエットで今回は古川ロミオ&生田ジュリエット。
歌唱力は圧倒的に古川ロミオ、でもこの舞台のロミオのキャラクターに合ってるのは大野ロミオ、だと思います。ジュリエットの方については、木下ジュリエットが「無邪気な少女」だとすると、生田ジュリエットは「芯の強い女性」っていう感じ。どちらも魅力的でした。
前回は泣けなかったけど、今回はジュリエットの乳母とティボルトのソロで涙が・・・。広瀬さん、熱演でした!

この舞台は、ステージの端から端まで&上から下まで使っていろいろやっていて、舞台に近すぎると目に入らないことがとっても多いので、絶対にちょっと後ろの方の席から全体を見るべき舞台だと思います。

観世会荒磯能

観世会荒磯能

社団法人観世会

梅若能楽学院会館(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/09 (木)公演終了

満足度★★★★

開演前に解説あり。仕舞、能「嵐山」、狂言「口真似」、休憩20分、能「東北」。外は雪だったが、能の2作品は桜と梅で、季節を先取り。詩的で能の素晴らしさを感じた。狂言は、わかっちゃいるけど笑った。気がつけば観世能楽堂新会場の開場が4月に迫っていて、開場記念公演は売り切れ、新品の能楽堂はめったに体験できないので早めに行きたい。

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2017/01/15 (日) ~ 2017/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★

予想以上に良かったです!けっこうな難曲もみんな歌いこなしてたし、ダンスの割合が多くて、かなりパワフルな舞台。
ロミオ役の大野拓朗さんはボイトレを頑張ってきただけあって、今回の舞台ではかなりの上達ぶりを披露!多少音程が不安定なところはあったけど、声は悪くないし、まだまだ伸びしろはあると思うので、今後に期待。
ジュリエット役の木下晴香ちゃんはデビューとは思えない安定感。ティボルト、マーキューシオ、ベンヴォーリオも、みんな一生懸命さが伝わってくる好演。
そして忘れちゃいけないバックダンサーたち。この話の根底にあるのは憎しみの感情なんだっていうのがものすごく伝わってくる、パワフルで息の合ったダンス。
そんな熱いキャスト・ダンサーたちの中、唯一、舞台上で一言もしゃべらず淡々と存在する「死」の大貫勇輔。常に無表情だし、シルエットだけしか見えないようなライティングの演出があったりして、いつでもすぐ近くに死が潜んでるっていう雰囲気をかもし出したり、この先に死が待ってるっていうのを予感させたり、とにかく怖かったし、すごく効果的。
かなり現代的な衣装に舞台装置だったけど、面白かったです!

ネタバレBOX

ストーリーは誰もが知ってるあのロミジュリ・・・と思いきや、ジュリエットは実はジュリエットママがパパ以外の人と浮気してできた子供だったとか、パパには愛人がいてギャンブルやお酒で借金まみれだとか、ジュリエットママとジュリエットの従妹のティボルトは隠れて禁断の関係にあるとか、そのくせティボルトは密かにジュリエットに片想いしてるとか、意外な追加設定が盛りだくさん(笑)
それと、ちょいちょいつっこみポイントが・・・。
まず、ジュリエットママの変わり身の速さ。舞台始まってすぐは、「戦って後に残されるのはいつも女・・・。争いなんてやめて!」みたいなことを言ってティボルトを諌めてたくせに、ティボルトがロミオに殺されたとたん、「復讐を!!」とか言う・・・( ̄。 ̄;)
あと、ジュリエットがパリス伯爵との結婚を勧められた時、「好きでもない人と結婚するくらいなら、尼寺に行くわ!」って言うんだけど・・・ヴェローナに尼寺ってあるのか?そこは「修道院に入るわ!」じゃないの!?
そして極めつけ。時代設定が現代だから全員携帯電話を持ってる。つまり、ロレンス神父もロミオも携帯を持ってる。だったらさ、ジュリエットの件、メールじゃなくて直接電話しようよー。そしたら連絡がつかないことがもっと早く分かったのに・・・ ヾ( ̄o ̄;)
陥没

陥没

Bunkamura/キューブ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2017/02/04 (土) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

すっごく面白かったです!登場人物が多かったので、最初は人間関係を全部理解するのがちょっと大変だったけど、ストーリー展開が面白くて、後半は笑いっぱなし。

井上芳雄さんや小池栄子さんはやっぱり上手だったし、生瀬さんや山内圭哉さんも裏切らない面白さ。でも予想外に光ってたのが、緒川たまきさんと瀬戸康史君。たまきさんはセリフ回しとか間がすごく上手くて、そんなに面白いこと言ってなくても笑っちゃう。瀬戸康史君はちょっと難しい役だったと思うんだけど、全然違和感なくてウケまくり。
最後の最後であのセリフはちょっと行きすぎな気がしちゃったので星4つ。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

しっかりした脚本に確かな演技と上手な音楽の使い方が組み合わさった傑作です。回想シーンとの切り替えがもたつかないので話が途切れずに進んでいくところが演出の素晴らしさですね。女優陣のはじっけっぷりもすごいし、男優陣はちゃんと数年の時間の経過を表現してて大したもんです。ちなみに益岡徹みたいに喋ると白衣を着てなくてもちゃんと医者に見えるから不思議ですね。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇場に入ってまずセットの素晴らしさに驚きました。
初めて観る役者さんばかりだったのですが、演じている役がぴったりで演技も自然でとてもリアルで入り込めました。
嫌味がなくてテンポも良くて見やすいですし、お話自体も良かったです。

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