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煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「不死鳥」役の「日永麗さん」目当てで
観に行きました。

ビジュアル(ポスター・チラシ)に
一人だけ写ってたので
今回は主役なのかな?
と思いながら観始め
最後の台詞を聞き終えた時に
これは
「子狸とお父さんと『愛の』物語」だと知りました。


沢山のアンサンブルさんによる演出や
客席の上の方から見れば光が
下の方から見れば闇の中で蠢く「森」が
世界を作り出していて
本当に楽しい二時間半でした。

人形を「本体」にして動き回る三匹が
投げられるわ
蹴られるわで
本当なら可哀想なのに笑ってしまったw

小さくて弱い者達は一生懸命で
大きくて強い人達はバランスが悪くて
世界を掻き回して行った奴も
気持ちがわかるから憎めなかった。

前半の無言劇の辺りが少し辛いかも知れないけど
色んな年代の人の反応が見てみたいと思った。
特に学生。(小学生)
作り物だと分かってても
目の前で進む「物語」に夢中になれると思う。

舞台らしい楽しさが詰まってるので
飽きずに見られると思うし。

再演お願いします。
また観に行きたいです。

ネタバレBOX

始まりから段々悪くなっていく状況を
最後に綺麗に「払っていく」チョーチが
ホントに気持ち良かった!

ずっと固い動きだったチョーチの殺陣がほんと綺麗


キマイラも九尾も不死鳥もガジャタもロケッツも
わかるなぁ、って

自分が
キマイラみたいにやって
九尾みたいな状況になって
不死鳥みたいにほったらかしが一番いいんだろうけど
今ロケッツみたいな状況なので

ロケッツの喋り方とか諸々
憎めないジブリの悪者みたいで
それも含めて
もやもやしない物語だった

変な語尾の狸が
真っ直ぐ一生懸命で
小さな子供のように見えてくるのが
最後に答え合わせされて
それもグッと来た

気のせいでなければ
金曜日の夜
雪ん子の人声やられてて
「全力だな」って感心した記憶

ロケッツに一喝してるように見せかけて
手前の無言劇で眠りかけてる客を一喝する
ガジャタさんに本当にびびったし
うまい演出だって感心した
その後からガジャタさんの株ストップ高だしw


今までの舞台で
「腹パンキャラ」みたいな印象もついてるから
チョーチを殴ったのは劇団側の理解が良いなwと笑った

アンサンブルの力を借りてだけど
アクションを含めた動きが綺麗だった
(後半の羽を自分で持って払う?切る?の後アンサンブルに羽を渡すところはもっと上手くやれたと思うけど)

オットーに手当てされながら
「好きです」と告げる瞬間の
何もかもが
なんでそんなに
混じりけなく聴こえるのか

その日二回聴いたのに
あんなに静かに響いたのは
どういう演出だったか見返したい

騒乱の中で
あの瞬間の静けさが
耳に残ってる

広いわけでもなく
高さがある客席を
キャラクターが通っていくのもあって
後半は忙しい

ガキどもの反応まじで見たいw

反抗期に入る前に
チョーチの最後の台詞まで聴かせてみたい

異世界だろうと
現代だろうと
世界は「意思ある奴ら」で出来てるって

本当に本当に
何もかも好きな舞台でした。

日永さん出てないパターンでもまた見に行きます!

ありがとうございました!
福寿庵【再演】

福寿庵【再演】

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「福寿庵」しっとり情緒ある人情物語をイメージしていたところ、アクタージュ恐るべし、そう単純ではなかった、超カオスな面白さでした
ベースが人情劇 という事で違いないのだけれど、サンドイッチで言えばそれはパンの部分で、中には色んな具材がてんこ盛りに挟まれていた感じ

主に人情劇の部分を担うのは「福寿庵」の店主と亡き妻、そしてかつてお店で働いていた訳あり女性
問題の(笑)具材となるカオスドラマは、店を閉めちゃいそうな店主を引き止めようと奮闘する常連さん達
(狸と一緒にお酒を飲みたい女性とか、全員を列挙しきれないけれど何て摩訶不思議な発想力、是非アフタートークとかでキャラ誕生秘話を伺いたい)
その両者を繋いでいるのが店主の妹夫婦と現店員男性といったところだろうか

観終わった直後は、いっそのことはっちゃけ作品というカタチではっちゃけても良かったのでは・・・と思ったのですが、愛妻を失った店主の心情、このミスマッチとも思えた哀しみが後々になって妙に沁みてくるのでした

加えて
よく考えれば大所帯17人の役者さんひとりひとりの個性を輝かせるのは至難の業
カオスなどという表現をしましたが、なんやかんやとひとりひとりの個性を輝かせる構造になっていたのだなぁと、これも後々になって思い出し笑いとなって沁みてくるのでした

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/01 (金) 14:00

 実際に30人以上のロリコンの人に取材しているという大変興味深く、いわく付きの劇だった。
 実際のロリコンの人に聞いた体験談とフィクションの部分、更には、ロリコン父さんの役を父親の娘が演じているという設定の役を子どもっぽい女優が演じているという、複雑怪奇、入れ子構造もここまで来ると、やり過ぎなんじゃないかと思わせられ、一筋縄ではいかない作品だった。

 ロリコンといっても、色々なロリコンが劇中出て来て、主人公含めた多種多様なロリコン像を描き出すに当たっては、実際のロリコンの方々に性癖や性格、趣味や仕事、意見に至るまで色々聞いたこと虚実無い混ぜにして作り上げていったということで、なかなか感慨深いものがあった。

 ロリコンに対する世間一般の負のイメージ、現実にロリコンの人が近くにいたら嫌だというような率直な意見、実際に起きている幼女性暴行事件、それに対するロリコン側からのロリコン=事件を起こす、子どもを変な目で見るとは限らないなどのそれぞれの側の言い分を掲示して、お客さん自身の判断に委ねる在り方、劇の終わりでもはっきりと劇作家の意見やメッセージを示さず、白か黒かと答えを急がず、曖昧な終わり方に帰って、ロリコンの在り方について、深く考えさせられた。

ゲームコーナー

ゲームコーナー

努力クラブ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/09/15 (金) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつ見ても良い合田ワールド
今回は特にモテない男には共感できるのではないか…
照明が暗すぎるのはちょっとだが、金曜日の疲れたサラリーマンには刺激的で、あっという間の105分でした‼️

噂の花園

噂の花園

朗読劇集団おーるほわいと

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

チョークで描く夢

チョークで描く夢

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2023/09/07 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

障がい者雇用で知られる日本理化学工業に取材した作品。同じ題材を扱った東京フェスティバル「幸福な職場」を10年以上前に観て感銘を受けたが、今回も大いに楽しめた。後半に描かれた健常者と障がい者の現在の問題点には唸らされますね。

福寿庵【再演】

福寿庵【再演】

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

稲荷寿司が食べたくなるといけないので、前日にタップリ食べて行ったが、それでも美味しそうだった。
また、食べたくなった。
店の常連さんたち、本当に美味しそうな、幸せな食べ方だった。

店長役の大関さんの演技が素晴らしかった。
表情が豊かで、存在感があった。
憎めない感じの可愛いおじさんで、ファンになってしまった。

観たあと、ほっこりして、こちらも幸せな気分になった。
とても満足感のあるお芝居でした。

いろいろなキャラの役者さんがいて楽しい。
特に小鳥さんのしゃべり方が独特で、印象に残った。
笑えるところもたくさんあっておもしろかったです。

噂の花園

噂の花園

朗読劇集団おーるほわいと

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

朗読劇3本立て。聞き取りやすくて、好印象。割とほのぼのとしたアオハルな話でした。ちょっと上演時間が長かったけど。

福寿庵【再演】

福寿庵【再演】

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/14 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 初日を拝見。今回の舞台美術は劇団の皆で作ったというが、蕎麦屋らしい茶と黒、白がベースの落ち着いた佇まいを見事に表現しており美しい。出捌けは正面奥のカウンター席裏に導線を設けて1か所、下手側壁の暖簾の掛かった場所、そして上手側壁に設けられた福寿庵(ぽんぽん)の入口の3か所で合理的。尺は105分程。(追記後送)初日が終わったばかりなので、後は観てのお楽しみ。華4つ☆

ネタバレBOX


 因みに福寿庵の横の()内に示したぽんぽんは、店長・庸助が溺愛した妻・咲が近くの神社にお参りした際、狸の像を見て子宝に恵まれるよう、またその可愛らしさに絆(ほだ)されて提案し広まったこの店の愛称である。面白いのは咲は毎日お参りにお供えとして持参するのが、店の隠れ人気メニューの稲荷寿司であることだ。当然、狐を神としたお稲荷さんへのお供えに対するジョークである。まあ、咲が極めて重要なキーパースンなので店の中央奥のカウンター席に設えた棚には水差しなどと共に狸の置物が鎮座まします。このカウンター上手には、履物を脱いで上がれる客席があるが、物語の中で余りキチンと用いられないのが残念ではある。
 さて物語は、この店の歴史に関わって展開するが、庸助が、咲とのデートの際食べに行った蕎麦屋の味が格別で咲が「このお蕎麦おいしい」と呟いたのが原因である。それほど庸助は咲にぞっこんであった。福寿庵と名付けたのは七福神にあやかったのか否かは不明だが、当初この店名に同意していた咲がそば処・ぽんぽんと命名し直したのはお参りに行った際の狸の像のお腹を見て妊娠を想像し早く子宝を授かりたいと強く願ったという経緯がある。結局、咲にぞっこんの庸助は、これを暗に認め常連客の間ではもっぱら、ぽんぽんの名が使われるようになったという訳だ。
アンドレ・デジール 最後の作品

アンドレ・デジール 最後の作品

サンライズプロデュース

よみうり大手町ホール(東京都)

2023/09/12 (火) ~ 2023/09/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

1,960年代のパリを舞台にした名画贋作の物語だが、日本製のミュージカルだ。
今世紀に入る頃の有名画家だったアンドレ・デジール(架空の人物)の絶筆を、ひょんなことから偽造することになった腕の立つ画家の卵の青年・エミール(ウエンツ)と、物語を紡いでその画業を助ける友人ジャン(上山竜治)が主人公である。父親(戸井勝海)は怪しげな贋作も扱う画商だが、息子に期待している。二人が手掛ける贋作は半世紀ほど前に事故で亡くなったデジールの作品で現物はは行方知れず、湖の畔の寒村でえがかれたと伝わっている。
ジャンの語る画題の物語を聞きながら、エミールが贋作を作っていく一種の青春バディ物なのだが、設定が複雑すぎる上に架空のお話しなのでとりとめがない。後半はデジールの娘(水夏希)が登場して贋作の謎を解き糾弾され、二人の青年も前非を悔い、デジール最後の作品を完成させていく。エミールがデジーレに乗り移ったような作品の出来に娘も納得する。現在その作品が展示されているエッフェル塔の見える画廊に今は老いたエミールは日参しているが、すでにジャンが亡くなっていたことを知って自首しようと決意する。形式的にはオフのミュージカルの王道の作りであるが、なんだか韓国ミュージカルに感じるような表面的な熟れ方である。
シーンの中ではバディの歌うデユットも悪くないし、二幕の頭にあるエミールの家の暗い過去も戸井がうまいので良いシーンになっている。とってつけたような最後のシーンも悪くない。感心したのは、スライドのマッピング技術で、ほとんど裸舞台に長方形の窓のようなスクリーンの役を果たすスペースがあって、そこに建物も自然も映し出してすべての場面処理をする。物語的な展開なので時間も空間もこれで転換が早くなった。
しかし、何で苦労してこんな空々しいスジに熱を上げるのか解らない。よくできた練習帳のような作品で、主要人物8人でよくまとまってはいるが、練習帳は練習帳である。どうせやるなら、現代の日本を舞台にしっかりリアリティのある作品を見たかった。

俺たちはどう生きるか!

俺たちはどう生きるか!

株式会社L4

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/09/06 (水) ~ 2023/09/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オムニバス的な4作品 面白かった〜 世に奇妙みたいで どれもこれも良かった!

チョークで描く夢

チョークで描く夢

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2023/09/07 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/14 (木) 14:00

座席1階

劇場に通い始めて結構な年月が過ぎたが、客席の大半が男女や年齢を問わず泣いているという舞台に初めて遭遇した。障害者雇用をテーマに「差別」に真っ向から取り組んだ戯曲。休憩を挟んで3時間という長さもまったく感じない。これは見ないと損する演目だ。ハンカチも用意しよう。

舞台は黒板に書くチョークを製造する小さな工場。前半は戦後間もない時期で、養護学校(特別支援学校)の先生に頼み込まれて2人の知的障害がある女生徒に職場体験をしてもらうところから始まる。人手が足りず、通常でも忙しい職場だ。最初から「足手まとい」と決め付ける従業員たちの反発は強烈だ。ここに一人の女性が立ち向かう。銀行に就職したが苛烈ないじめに遭って退職を強いられたという出自に、中津留戯曲の真骨頂を見る。

後半は同じ工場が舞台だが、時代は現代。ここでもハラスメントを題材にするなど、差別をベースにした時事性が秀逸だ。戯曲を書くに当たって緻密に取材したという背景が伺える。
後半については、異論がないわけではない。だが、この工場は小さいながらも障害者を「戦力」として受け入れ、それを貫き通している。一部の大企業が「特例子会社」制度を駆使して別会社に障害者を集め、簡単な作業しかさせず障害者雇用率だけを上げているという現実にも触れてほしかった。

知的障害者に知人がいないので分からないが、障害者を演じた役者たちは心底頑張ったと思う。その演技がどれだけリアルだったか、障害者の作業所の人に聞いてみたい。今作は秀逸な中津留戯曲に役者たちがすばらしい演技で応えてできあがった作品である。一人でも多くの人に見てほしい。

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

結論から言わせていただくと、とても良かったです。
どのようなところが良かったのかは、他の皆さんのコメントを参照していただくとして、私なりの感想を。
私は恐らく「広場恐怖症」だと思われ、気になる演劇があっても自然と足が遠退いてました。しかし友人のプッシュや観劇された方々のレビューにより、ダメ元で観劇を決意しました。
正直無事に最後まで観劇出来るか不安しか無かったのですが、気付けば何度も涙を流しながら世界に引き込まれ、不安もどこへやら。あっという間の時間でした。
アフタートークでは、本編とは違った表情で楽しそうな皆さんの笑顔にまた涙(笑) 
私と同じように二の足を踏んでいる方がいらしたら、そっと背中を押して差し上げたくなる、そんな作品だと思います。
楽しいひとときを、ありがとうございました。

ガクヤ

ガクヤ

ナミプロ

劇場HOPE(東京都)

2023/09/12 (火) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あの「楽屋」(清水邦夫)を踏まえていることは間違いあるまいと行ってみたら、期待を大いに上回る面白さだった
シンプルなセット(化粧台とソファのみ)での会話劇だったが、
伊達に秦建日子にホン書かせたわけではないと実感させてくれた
4人ともなかなかいい味出していたけど、最後の方はたぶんアドリブも入っていたのかな
高嶋香帆なかなかカッコよかった(男性役含め)
後ろのカーテンが「変身」用にうまく使われていた
60分という時間もちょうどいい感じだった

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

心がこんなにもあったかくなる作品は初めてだったかもしれない。
今の世界は優しさとか思いやりが薄れてきていたり自分さえ良ければ…というあまりにも身勝手な行動をよく目にする。
目や耳を塞ぎたくなることも増えてきてそれが当たり前のような鈍くなりつつある心のどこかが少しずつ凍っていってるような気がしていたけど、この舞台を観てそれがじんわり温められ溶けていくような、夕日のあのなんとも言えない温もりのエモさにも似たような感覚。
純粋で真っ直ぐな想いはどんな敵もかなわないし、真の優しさを軸に生きてるひとは絶対に報われなきゃいけない!そうあってほしい!!と心から思った。
頑張ってるコ(ひと)は絶対に幸せになんなきゃダメなんよっ!幸せなこととか嬉しいことが訪れなきゃおかしいんよっ!!
そんな世の中甘いことばかりじゃないし厳しいことのほうが圧倒的に多いけど、希望だけでも持ち続けていたらそんな世界にいつかはなるんじゃないかなって前を向かせてくれるそんな舞台だった。
毎日、煙突森を思い出しては新たなところに気づかせてくれる。
あったかい優しい世界に涙が止まらなかった。
観劇しながら母に「今日も絵本を読んで」とお願いした幼い頃を思い出してあの物語に惹き込まれるワクワク感といつでも絵本の世界を冒険できたドキドキ感がリンクして、忘れていた子どもの時の記憶の懐かしさと母の愛情が胸いっぱいに膨らんでそれにも涙が溢れた。
素晴らしい世界に連れて行ってくれてありがとうございました!
もっつ!もっつ!!これからも一緒に新しい世界へ連れてってくださいっ!!

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回のピカルーンで初めて壱劇屋さんを知ったので、噂には聞いていた「階段」を体感するのは初めてでした。幻獣たち、考察すればするほど愛おしくて……お芝居も演出も伏線も、今回も素晴らしかったです!もちろん殺陣も!100人数えられなかった!悔しい!!

チョークで描く夢

チョークで描く夢

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2023/09/07 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

全国に先駆けて知能遅滞の人々雇用したチョークを作る地方の中小企業の物語りである。
昭和34年(1959年)と六十年後の現在。それぞれ80分の二場に休憩10分。2時間50分。障害者雇用の難しさも時代とともに変わっていくが、基本は宗教的な人間の倫理観が必要である、まとめてしまえばそういうことだが、それを実地で実行するには、かくも多くの軋轢がある、昔・差別、今・ハラスメントというドラマである。
 前回の「入管管理局」で復調してきた作者はこのデータを重ねた経験を生かして、細かいデータをよく集めていて、その上にもう25年にもなる経験を生かしてドラマをうまく組んでいる。
 社会問題を正面からとりくんできた先駆けの作者にふさわしい。このラインでは古川健や横山拓也が追尾してきていて、ドラマに成熟させる点では抜かれてしまったが、こういうデータと現実の扱いはさすがベテランである。後発の作者たちの追従を許さないのは、現実の事実表現にギリギリまで迫っていくところで、今回も知能遅滞の障害者(もちろん俳優が演じている)が数多く舞台に現われる。観客は問題を直視せざるを得ない。
こういうドラマは昔は左翼系劇団が問題劇としてやってきたし、告発劇もあったが、どれも不発だった。しかし、トラッシュマスターズの舞台はナマそのままが放り出されてような現実感がある。現在の配慮の行き届いた演劇界ではやはり異色の劇団として評価したい。
現に、何かの弾みで集団感激することになったらしい私の前の40歳前後の女性団体は呑まれたように見ていた。今の商業劇場にも小劇場にもない独特のヘタウマなのである。
経営上は難しいだろうが、今ほとんどが使われる機会の少ない中小都市の市民ホールなどで、巡演できたらいいのに、と思った。入り入りは八分強。


ガクヤ

ガクヤ

ナミプロ

劇場HOPE(東京都)

2023/09/12 (火) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Teamルージュ観劇。楽屋を舞台にしたああ言えばこう言う会話劇。愚痴や嫌味の応酬だけど、根底にあるのはハラスメント。今の演劇界の現状なのかな。ラストはあの楽屋へのオマージュを感じさせますね。60分あっと言う間でした。

アソートメント・アパートメント

アソートメント・アパートメント

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/26 (土) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチーム観劇。
彗星マジックさんらしい短編ばかりで、愉しかった。

■Circular Velocity·アパートメント
久しぶりの「説明しよう」にテンション↑
■テレグラキ
宇宙からの「ごきげんよう」に感動
■月とマシンガン
天の川、月に彦星?グッときた
■ラメント
殺人犯·宇宙人との夏休み、不思議

MARIONNETTE(大阪公演)

MARIONNETTE(大阪公演)

劇団The Timeless Letter

ABCホール (大阪府)

2023/08/26 (土) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

teamFAKE千秋楽観劇。
2度の延期乗越え上演された前回公演(私が昨年観劇した316公演中、Best20に入る公演)も凄かったが、今作は更に完成度が増してた。演技もダンスも素晴らしい!
筋書き知ってるのに、それでもハラドキ!
この結末は凄過ぎ!

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