ATTACK!
劇団 浪漫狂
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/05/09 (火) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
戦後60年、”出撃した特攻隊員が生き残っていた”その経過を公演にする、という劇中劇のような設定である。この公演そのものが、反戦を直裁的に描いており、テーマを明確にし伝える。その観せ方は、リアルと言えないまでも、役者の外見や衣装は、戦時下をそれとなくイメージさせるよう努めている。
(上演時間1時間30分)
ネタバレBOX
舞台はほぼ素舞台で、白いBOXが4つあるのみ。それを動かすことによって情景や状況を想像させる。時代背景は昭和18年前後、学徒出征から人間魚雷・回天で出撃するまでの戦時下における青春群像劇。男役者は短髪、軍服を着ている。当時の青年-その個々人を描いているが、国家はそういう個人に犠牲を強いているという意味で、体制批判を描く。個人の思いの前に巨大な組織(体制)の思惑に翻弄され、不自由になっていく。いや不自由ということすら認識しなくなる恐ろしさ。
「何もない空間」にゼロから表現を立ち上げ、「嘘の世界」を観ている時だけ「本当の物語」として体感させることが大切。もっとも、ここで描かれている事は現実にあったことをモチーフにしており、それだけに悲しくも残酷である。それを比喩もへったくれもなくストレートに訴える。
戦争を身をもって知らない世代が多くなる中で、なお戦争の悲惨さを語り継ぐことの重要さ。戦争に関しては、文学・美術・映(画)像などにも共通するが、芝居は舞台という空間に生身の人間がその身体で観客の身体と対峙しているところが違う。まさしくライブなのである。
しかし、役者は熱演ではあるが表現に少し難があった。日常的な会話と戦時下における特別な思いを伝える言葉、その奥にある”魂のゆらめき”というか”神性”を感じられず心に響かないのが唯一残念。その点で感情移入できないと思った。
それを補うかのような音響・音楽、照明による印象付け、その演出は効果があり好ましかった。
次回公演も楽しみにしております。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★
写真館で撮った(紙焼き)写真が受付に飾られている。この公演のチラシやポスターに使用されている。もちろん結婚式をイメージさせるもの。
とても不思議な世界感(非現実のよう)であるが、妙にしっくり観ることができる秀作。
(上演時間1時間10分)
ネタバレBOX
舞台は、結婚式場の控え室。セットは上手側にテーブルと椅子、下手側に可動するオープンファンシーケースのようなものがあり、衣装が吊るされている。よく見ると結婚式場のものとは思えないものまである。
「冠婚葬祭」という人と家族で行う行事があるが、この公演ではタイトル「バージン・ブルース」ということから「婚」式と思っていたが、2人の父(志賀廣太郎サン、中丸新将サン)や新婦(小瀧万梨子サン)の生い立ちを回想していく中で、だんだんと物語が変容し、「葬」式へ…。
突飛な人物設定-巨乳の男、長いちんちんの男、ちんちんから出産する男、そして、ちんちんから生まれた娘を巨乳男と長ちんちん男が育てた物語。異常体(少数者への差別とみるか)として、性愛を扱い、少し下品かと思われるような台詞、しかしその核にあるのは男と女という性別を超えた”人間”を表現している。男女という固定観念という壁を壊したところに、生きることへの真剣さ、包容力ある愛が観てとれる。
それを体現する3人の演技が面白可笑しく、時に切ない感情が実に見事に表現されていた。
「結婚は人生の墓場」と聞くことがあるが、いつの間にか葬儀において娘が親族挨拶をしている。娘のために娘と歩んできた父は、単に実在しただけで自分の人生を全うしたのだろうか?娘を産んだ(男)親(小瀧サンの2役)、その娘に影響されたまま、小市民的な生き方は自己保身に他ならず真に生きていると言えるのか。そんなところにカフカの小説「変身」に出てくる”虫”を連想してしまう。この公演もユーモラスであるが、怖い一面を持つ。
これって、この団体「うさぎストライプ」の”いつか死んでしまうのに”、生まれてきてしまった人間の理不尽さを、そっと舞台の上に乗せている…という趣旨に似ているような。
次回公演も楽しみにしております。
空焚き
劇団カツコ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/05/05 (金)
価格2,800円
出だしが少しぬるい感じで、はて、どうなるんだろうと思いながら観てると、最初?の暗転前の台詞(名前)で、ガラッと景色が変わっちゃって、そこから女を中心に物語がどう転がっていくんだろうなぁ的な面白さで、ドメスティックホラー?でありながら自分は意外とワクワクしながら観てましたよ。。
ラストは良いですね、なんとも。。
雰囲気とか話とか好きなタイプの舞台だったかな。。
チケットは前売りですねん。。
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「オハヨウ夢見モグラ」を観ました。短編になっていてどれも面白かったです。
イタイ☆ホテル
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほどなる。タイトルにも捻りがあった。祝20年!
ネタバレBOX
。舞台の作り込みにもセンスを感じる。センターに応接セットと利用案内のパンフレット、珈琲マシンなどの接客用備品を配し、ここを中心にシンメトリカルに部屋が各1。上手・下手の壁際が出捌け口になっている。シンメトリックな部屋が良く整頓されているのに上手の椅子が一脚だけ、手前に倒れている。これだけでドラマが成立しているというセンスの良さに先ず感心した。無論シンメトリーは、安定感とホテルとしての品格をそれとなく表現してもいる。
或る程度の数、舞台を拝見していると舞台美術を見ただけで、作品の質が評価できるものだ。良い舞台を作る劇団の作品は基本的に質が高い。今作もこの原則を裏切らなかった。
シナリオが抜群である。オープニング数分間の演技で鈴木 幹子役が少し演技過剰と感じたが、この点を除けば役者の演技、演出の付け方も素晴らしい。初日でちょっと硬くなった点もあるだろうし、笑いを取りに来ている側面もあったので、或いはわざとあざとい演技をさせたのかも知れないが。ヒロイン平沢 夏美役の熱演も素晴らしい。
ところで、シンメトリックに配置されたルームには仕掛けがある。顧客カードで、このホテルの御泊り客が出入りするのである。その模様がどんなものかは想像してのお楽しみ。ヒントは“タイトルにも絡む”。この仕掛けで動く装置が、それらしくてスマートなのも見所の一つ。
さてさて、此処から先は、ネタバレが多いので、先に観劇したい方は、先ず、観劇することをお勧めする。
シナリオの良さには、エンバーミングとその行為への深く適切な知識や新人研修という形で多くの業界用語を知らせ、観客にその特殊性を深め納得させる一方、同時に般化し普遍化している点に齟齬がなく、掛かるが故に人情の機微を上手く溶かし込んで、実にスムースにバランスよく、それでいて物語の山・谷を随所に鏤めながら仕上げていることが評価できる。
照明、音響などのタイミング、効果も上手い。役者の演技レベルも高い。
夜の来訪者と朝の来訪者
制作「山口ちはる」プロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了
満足度★★★★
8日午後、下北沢のOFF・OFFシアターで上演された『夜の来訪者と朝の来訪者』を観てきた。これは、プリーストリー作、山崎洋平(江古田のガールズ)演出の『夜の来訪者』と、小林光(江古田のガールズ)作・演出の『朝の来訪者』を、各々日時を変えて対として上演しようといく企画である。厳密に言うと、作品内容からは対となる作品では無いらしいのだが、それはともかく、自分はこのうち『夜の来訪者』上演2チームのうち月チームの上演を観た。プログラムによると、この月チームの舞台はシンプルでオーソドックスなものではなく、主演となるグール警部役のカトウクリスによる『夜にクリス来襲』という感じに仕上がった舞台らしいかった。
いずれにしても、「江古田のガールズ」系の舞台は初めてだったので、期待して観に行ったのであった。
ネタバレBOX
話は複雑なようで単純。家族と娘の婚約者とで内祝いをしていた街の実力者の家に、1人の警部が尋ねてくる。なんでも、若い女性が薬を飲んで自殺した件に関して、一家に聴きたいことがあるという。最初は見知らぬ女性だと思っていた自殺者が、実は内祝いをしていた父親の会社の元従業員であり、娘の行きつけの洋服屋の店員であり、婚約者の元同棲相手であり、母親が議長を務めている「援助を必要とする女性へ援助する委員会」で援助を拒否した相手であり、一家の息子の子供を妊娠していたことが順次明らかになる。しかし、警部の帰った後、父親は警察へ、婚約者は病院に事実確認を行い、該当する警部や自殺者が居ないことを知り、一同その夜に明らかになったことを無かったことにしようと思い始める。しかし、そこに一本の電話が。若い女性が自殺し、その件に関して話を聞きたいので刑事を差し向けるという。一同、ぎょっとして顔を見合わせる。
プログラムにあったように、主役・グール警部の存在感が大きい。これは、演じていたカトウクリスの役者としての力に依るところ大だろう。次いで好演だったのが、、娘を演じた山口栞。好演というか熱演だったのが、父親役の真心。客から笑いも泣きも引き出さないにもかかわらず、客の目、いや神経を舞台に釘付けにしたことは、芝居原典とも言える形態のこの舞台全体のレベルの高さを物語っていた。客席に空席があったことが残炎。こういう舞台は是非観てもらいたい。
60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★
予想通り、高い評価。
今の経済至上主義の世の中に一石を投じた作品である。
まさに、今から思えば… あの時代が日本の分かれ道だったのだろう。
しかし当時は選択の余地なく突き進むしかなかったことだろう。
高評価なので敢えて言えば、主人公ががなり過ぎた感があった。
随分経った今は変わっているかもしれないが。
それと当時の職人は、無精ひげは生やしていなかったと記憶している。
みな、短髪で身綺麗にしていた。
重箱の隅で申し訳ない。
TSURUBEBANASHI2017
アタリ・パフォーマンス
世田谷パブリックシアター(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★
うーーーーーん
ネタバレにて。。。
ネタバレBOX
おかしい。
例年、2時間となっていて、キッチリ2時間やり切っていたのだが
何故か今回は1時間40分と短い。
話の内容・構成も例年に比べイマイチ。
ダラダラ感満載、準備不足が伺われます。
と同時に、鶴瓶の年齢(体調)が気になります。
終盤、映像を流すときに舞台横の椅子に腰かけるのですが(例年も)
このとき、非常に疲れた表情をしてたのが気になりました。
何かあるのでしょうか・・・
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
恐ろしい話でもありました。
ネタバレBOX
おっぱいのある男、極端に長いおちんちんを持つ男、妊娠し、おちんちんから出産する男、足の指が六本ある人、こんな普通ではない人たちが存在する世界で、おちんちんから生まれた娘をおっぱいのある男とおちんちんの長い男が育てたという話。
当日パンフレットにおっぱいのある男と書いてあり、同性愛の夫婦が子育てした話かと思いましたがそうではありませんでした。何の影響で異常が起きたのかを考えると、環境汚染などと漠然とした言葉で言っているうちはいいですが、一歩間違えると差別にもつながりかねない危険で挑戦的な状況設定でした。
小瀧万梨子さんの男役、スッとして素敵な男前でした。5歳のときの娘役もツンデレ風で素敵でした。改めて素晴らしい女優さんだと認識しました。
morning sun 晩夏/初春
第27班
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
晩夏チームの初日を拝見。
ネタバレBOX
開演前、作り込まれた舞台セットと、会場に流れる「信号のある交差点の横断歩道に佇んでいるような街角の音」が、観客のハート、何気に掴みにかかります。
でぇ、舞台セットなんですが、いざ始まってみると、時計回りに、1)ナオユキ達のバイト先の飲食店、2)マサヒコの家、3)メイの家、4)フミカの勤めるお店、5)大学のシノハラ講師の教室、6)ナオユキ・ユカ夫婦の家、の6つのステージに分けられ、チャンネルがランダムに切り替わるように、うち一つのステージをメインに芝居が入ります。その切り替えの手際のスムーズで鮮やかなこと! 感心させてもらった、第一の点です。
次に、高橋沙樹さん演じるメイの脳内回想?シーン。個人的には、ミュージカル『オズの魔法使い』を想起させたホッコリタイム。自分のまだ知らなかった、第27班さんの魅力に、目元・口元が緩みっ放し♪
最後に、上述以外の数々のシーン。とりわけ、ミユキ(演・青木志穏さん)とレン(演・鈴木研さん)の人物造形などは、第27班さんらしいテイストだなぁと。
という訳で、上演時間の2時間10分、とてもナイーブで優しい時を過ごさせてもらいました。感謝!
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
「死なない男は棺桶で二度寝する」を鑑賞。
若干既視感なくもないが、キレの良いブラックなギャグと
シリアスなストーリーの対照が鮮やかなのはさすが吹原作品。
前半のおふざけタイムに、誰があのラストの涙を想像できただろうか。
「死なない男」は世界一孤独な、そして世界一愛された男だった。
ネタバレBOX
開演前の全力投球も素晴らしく、
(ほんと、全力の人を見るとどうして笑っちゃうんだろ?)
「いいトシをして定職にも就かず…」という私の一番好きな格言(?)を聴くと
ああ、またポップンの舞台を観に来たんだなあと心の底から幸せな気持ちになる。
前半のユルさは、すべて後のシリアスな展開のためにあると言ってよいだろう。
なんたって時事ネタの中に痛烈な批判精神を練り込んだ末に
アメリカ大統領が日本の風呂屋で死んでしまうのだ。
本題は、いい加減な日本の首相の友人でもあった一人の男、
はるか昔に人魚を食らって不死の身体になった男(吉田翔吾)である。
この男と結婚した信子(小岩崎小恵)が、夫の過去に疑問を持ったことから
私たちは共に彼の過去を紐解くことになる。
吉田翔吾さんの、浮世離れしたピュアな浮遊感が素晴らしい。
ソフトな優しいキャラが、激しい憎しみを見せ、誰とも共有できない孤独を漂わせる。
ポップンは全員が主役を張れるところがすごいと思うが、
同時に全員を主役にしようとして作品を書く脚本家の愛情を感じる。
NPO法人さんと井上ほたてひもさんの“バスタオル”や“相撲”の掛け合いなど観ると
その演じていないような、素でやっているだけにも見える天然のボケぶりが
本当に素晴らしく、リピートしても全く飽きない。
相変わらず横尾下下さんの凄みのあるキャラには説得力があって
ユルいムードから一瞬のうちに、観る者を暗がりへと突き落す威力を持つ。
異様な風体といい、精神病棟にいる不安定さといい、
「うちの犬はサイコロを振るのをやめた」の元兵士を彷彿とさせ
そこが素晴らしいと同時に既視感を抱かせる要因でもある。
ラスト、再びのピュアな展開に泣かされながら、
この硬軟両極の鮮やかなコントラストこそが、ポップンの底力であり、
魅力なのだと思い知る。
他劇団がやろうとしてやり切れずに、役者の微妙な苦笑いにシラケて終わる、
あの難しさを毎回やってのけるポップンに心から拍手!
60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
若い人がこの時代を描くと、自分たちのように実際に生きてきた人間には、どことなく違和感を感じるものだが、この作品はそれがまったくない。
まるで当時のどこかの家を覗き見しているかのようなリアルさに驚いた。
特別大きな事件が起きるわけではないが、最後まで夢中で観てしまった。
この劇団の人気の理由を納得。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
奇抜と言えば奇抜だけれど、同時に平常でもあり、頭の中をかき混ぜられた。実に個性的な作品だ。ただ、喫煙が気になった。妊婦への配慮、劇場のサードハンドスモークの蓄積等、本当に煙が必要か真剣に考えてほしい。
夜の来訪者と朝の来訪者
制作「山口ちはる」プロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了
満足度★★★★★
星チーム観劇。
あらためてよくできた戯曲だと感心させられた。
狭い空間ならではの緊迫感が、客席にまで迫ってくる。
速射砲のような台詞の応酬は、俳優の力あってこそであろう。
そして、あの速さあってこそ、場の緊迫感が一度もだれることなく、最後まで観客を引き付けたのであろう。
ネタバレBOX
母親役の俳優さんは若すぎたのであろうか。
本来自然ににじみ出るべき気品や気位の高さが、無理やり作ったように感じられた。
もっと年齢の高く、重さのある人をキャスティングした方がよかったのではないだろうか。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
ひとつの数奇な人生がギュッと凝縮。
不条理で奇怪な設定もベテラン俳優にかかれば、味のある可笑しみに昇華され、現実味を帯びてくるものなのですね。
若手の方も対等に渡り合う気概が頼もしいです。
演出、演技ともに実力があるから自由。
その自由自在感が印象的な舞台でした。
ネタバレBOX
ある意味「いびつ」な者達が自然に寄り添うように出来上がっていく集合体(家族)は全く抵抗を感じない。とまでは言えなくても、決して攻撃したり排除したりすべきものではないと思えました。
もう大人ですしね。
そういった存在が世の中を楽しくしてくれるという雰囲気に満ち溢れ、価値観が広がっていくのを感じます。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★
うさぎストライプ『バージン・ブルース』 こまばアゴラ劇場
想像の斜め上をいくお話でした。
当パンにさらりと書いてある登場人物設定に驚き、実物を観てさらに驚く。
(とてもよく出来ていました……)
奇抜な設定のオンパレードでしたが、ストーリーと味のある演技でいい感じに中和されて
観劇後には普通にいいお話だったなぁと思える作品でした。
上演時間70分
タバコのシーンが多いので苦手な人はマスクを貰った方が良いと思います。
ネタバレBOX
ブラックの出産シーンは想像するだけで痛くなってきます!砕けたって(笑)
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/10 (水) 19:30
価格3,800円
「オハヨウ夢見モグラ」観劇。
短編集だが一本一本が濃いので何本もの名作を観たような印象。無理なく笑わせ、無理なく切ない気持ちにさせられる。短い尺でこれだけ感情がゆさぶられるのが天才・吹原氏の真骨頂である。
バージン・ブルース
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★
評判がいいのも納得の父3人と娘の復讐するは我にあり。
morning sun 晩夏/初春
第27班
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
晩夏を観劇。
誰もいない開演前の舞台セットを観ているだけでワクワクしてしまいます。
作品自体も130分の長さを全く感じない良い作品でした。
物販も忘れずに。
イタイ☆ホテル
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
たった今観終わりました。20周年公演とあって見応えありましたね!題名のイタイホテルが、まさか⁉︎でして。吉祥寺シアターという空間も良かったですね。知らない世界のストーリーではあったのでのめり込むのには時間がかかりましたが。ベテラン勢が特に良かったと感じました。