金色夜叉『ゴールデンデビルVSフランケンシュタイン』
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
時代物エンタメとしてとても楽しめる。いつもの通りのクオリティだ。役者さんの熱量やサービス精神もすごい。この勢いで突っ走って欲しい。
雨季
演劇ユニットG.com
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★
入り口側が舞台となり、入り口、通路も自販機も使用するのは面白い趣向ですね。
雨は音て表されていましたが、ぬかるんだ道とかは何も表現されていなく、ホテルの客室やバーなども一つまとめたセットのため黒で統一されていて今いち。
表情の変化とセリフのしゃべりはさすがですね。
ネタバレBOX
最後、笑えないけどといいながら笑っているのはいかがなものか。
雨季
演劇ユニットG.com
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/18 (金) 14:00
価格4,000円
無題2116(17-119)
14:00の回(曇)
13:13受付(整理券あり)、13:31開場、奥に客席。
G.comは7公演目。「聯綿」に続きストルガツキー原作。
「ストーカー」「収容所惑星」(ハヤカワSF)以外書店で目にすることは滅多になく(あるとすると群像社のものがロシア文学コーナーにか?)、レム以上にストルガツキーを読む人は少ないのではないかと。
私も読んでいませんが、場内に入れば薄暗いトワイライトゾーン。白い縦線(雨脚にみえてくる)、色を喪った世界。閉じた世界。ちょうどアシモフの「ファウンデーション」シリーズ(1950年代)を(何十年振りかで)再読しているところ。夏はSF。
14:00前説(10分休憩、150分)。14:05開演~15:00、休憩、15:11~16:32終演。前説の方、表情がはっきりとはわからない位置。これも意図した演出なんだろうかと思いながら聞いていました。
ウィンダム「呪われた村」1957、クラーク「幼年期の終り」1953、スタージョン「人間以上」1953、の味わいも感じながらの観劇。
原作は1960年代に書かれたようですが、再読中の「ファウンデーション」にも喫煙シーンが頻繁に出てきます。ここらが当時の囚われた世界の残照なのかもしれません。
これにレーザーがとび、「狂気」が大音量でかかる。「狂気」「恐怖の頭脳改革」「Yessongs(の「危機」だけだけど)」この3枚がよく聴くアルバムベスト3。
起こっているであろうことと比較してひとりひとりの小ささ。積極的に抗うことも受容することもせず、目の前の「穴」を避けるだけ。
ヒーローはいない。天才もいない。
次回公演「虚数」ということは「レム」か。序文をどう扱うのだろう?
「みにくい白鳥」を借りたので返却までに読破できるか?
ライブ イン トーキョー
青春事情
OFF・OFFシアター(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/29 (木) 15:00
価格2,700円
まさにタイトル通りで東京で独り暮らしをする主人公の「オトナの青春」譚。
連作短編……というよりスケッチの積み重ねで終盤にちょっとしたヤマを迎える構成に笑いをまぶして愉しく観ることができる、的な。
時々ある掛け合い漫才のようなテンポの良いやり取りもイイ。
デスノート THE MUSICAL
ホリプロ
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2017/08/19 (土) ~ 2017/08/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
圧倒される迫力のステージ
アニメも映画も見ていましたが、生観劇は終始心臓を鷲掴みにされているような感覚。
オーケストラ演奏での歌も心に響き、ステージに釘付けでした。
モマの火星探検記
少年社中
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2017/08/19 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
夢に向かうワクワクの気持ち
友達や仲間そして家族とのあたたかくて優しい繋がり
何よりキャストの皆さんのキラキラな笑顔と真っ直ぐに伝わる想いが素敵なお話でした。
東日本伝統芸能活性化協会公演
東日本伝統芸能活性化協会
アミュゼ柏(千葉県)
2017/08/19 (土) ~ 2017/08/19 (土)公演終了
満足度★★★★
三味線、篠笛も上手でした。
雅楽は、一度体験してみたかった。楽しめました。
ネタバレBOX
この日は,はるばる柏市まで足をのばした。最初は,健康ランドで,カラオケをやっているしろうとさんたちを見ているような企画だった。そのうちに,日本舞踊とはいうものの,実際には,長山洋子『じょんがら女節』が流れる間に,着物で音楽にあわせて仕草を作るだけの企画が量産された。
三味線,篠笛,あるいは,雅楽の龍笛,篳篥(ひちりき),笙(しょう)などを拝見する珍しい機会でもあった。こちらを期待していたが,期待以上におもしろかった。長唄も少しあったが,かつて,完全に長唄だけの企画にはめげた。おそらく,ほんの少しさわりを体験したい場合,本格的なものは敬遠すべき。
日本的なもの,地元の老人会などで楽しむものは,やっている方は楽しくが,鑑賞するには厳しいものだ。それは,玉石混淆だからだ。よほど出演者と懇意で,義理でもないと見たくもない。場合によっては,うなされる。しかし,芸事は,菊池寛がいうように,下手な小説を自分で書く喜び,認めたい。同様。
ただ,着物には魅力がある。現代日本で,着物を利用する企画はそれだけでたいへんな贅沢だ。もちろん,バレエの衣装が安くあがるわけでもないから似てはいる。しかし,日本の古来からの楽器などを習うことは,ピアノなどを習うのとは,まったく違った難しさがある。どちらにも,良さがあるだろう。
長屋紳士録
劇団東京乾電池
北とぴあ つつじホール(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★
小津安二郎監督の映画の舞台化って感じは色濃く出てました~♪
う~ん個人の好みが分かれそうな感ありますが
自分的には有りでした(^-^)
衣装や小道具=昭和の長屋感が表現された舞台であり
雑貨の入手や配給など時代背景も楽しめたです~♪
リアルに飲み食いもされてて
3D化したような舞台と感じました(^-^)
1時間40分の作品
ネタバレBOX
煙管の吸い方とか
鋳掛の仕方とか
手回し脱水機付の洗濯機とか
いろいろと小道具が充実していてリアルさが良かったです
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
駅前劇場進出おめでとうございます。
内容は、すごく引き込まれました。少しずつ同じような、擬似恋愛関係が執拗にひろがって、いきます。とても、おもしろい演劇です。少し長すぎるかと、おもえど目をこすりながら、主客逆転?の結末なのかもしれませんね!傑作!
ネタバレBOX
そこにいけば,必ずあなた,もてます。ある程度のお金はかかりますが,保証します。三人の女の子がすべて気に入らないなら,無料です。三人とも気にったら,英語で自己紹介すれば,ゲームは始まります。しかし,あなたは,あとくされなく,その場を去ることが条件で,本当の恋愛は禁止です。
おおむね,そんな設定の中で,主人公となるひとは,意外と深く挫折感,喪失感を抱いてもがき苦しむ。被害者同盟もできかかる。が,それはつぶされる。ようにみえて,オーナーが実は,もともと,すべての発案者でありながら,自分自身が,根源的な被害者であったという,大どんでん返しの結末。
ありそうで,意外と痛快に見終わるところは,さすがである。過去のいずれに作品も,おもしろいけど,現実ばなれというか,設定そのものが複雑すぎたり,自己満足だけでやってる・・・とかの印象もあった。ところが,今回は,非常に上質で,猥雑な雰囲気の下北にはにあわない何かがあった。
大変な成長があったと思う劇団の力作。これを,次はこれをどうするのだろうか。
雨季
演劇ユニットG.com
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★
懐かしいSFだったかなぁ・・・・
使い古されてて新鮮味無く
話とキャラがあってないかなぁ&これで2時間・・・キツイって思えたさ
あげくに受動喫煙させられると腹も立つので
星数は1つ減じます! =煙草嫌い!=
(風向きとかは考えていたようだが・・・とにかく吸い過ぎだわ嫌だわ)
ネタバレBOX
地球幼年期の終わり・・ですね~オーバーロード出てこないけど
またはオチが悲劇でない光る眼・・かしら
主人公キャラの重要性と思考~行動が有名作家って感じがしない!
人脈も頭の切れも無い有名作家には納得ができない
単なる物書きレベルなら納得=三文小説や芸能記者・・とかならね
キャッスル見てると有名作家ってのは
こんな感じって思えたけどねぇ・・・
まいっちんぐマチコ先生
舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会
ブディストホール(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★
まぁ何というか・・・ほんにイベントって感じかなぁ(^-^;)
でもまぁ昭和の懐かしき雰囲気とかは出てて
女性陣は綺麗な方多いなぁって♪
100分の作品
ネタバレBOX
やはり観客は男性客が占めていました(^-^;)
壇上役者さんの「このスケベ共がぁ!」が大変受けていましたわ♪
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
現在進行形、そしてリングだ、泡沫という名の。
シュールだ。
お笑いだ。
平凡の大人は、観るしかあるまい。
瞬間光年
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/09/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
■約110分■
ストレートプレイでは表現不能な世界観を堪能しました!
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★
■120分強■
屈曲したストーリーに『フィクション・モテギモテオ』ってそういう意味かぁ~( ̄∀ ̄;)とニヤリとさせられたものの、屈曲や変調をも織り込んで緻密かつ端整に編まれた脚本はココらしい八方破れな面白さを殺いでおり、私にとっては物足りなさも。小さくまとまっている印象は否めなかったな。
それでもココならではのおふざけは随所に。女優陣の体を張ったギャグには特に笑った。
ネタバレBOX
「女優陣の体を張ったギャグ」とは、二人で「RGJ(竜宮城)」を表現する人文字ギャグ。立っている長身女優の脚の間を小柄な女優がエビ反りながらかいくぐって「J」を表すくだりには、くだらなすぎて笑いくずれた。
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
120分。
ネタバレBOX
モテない男に疑似恋愛という夢を見せる「モテギモテオワールド」の支配人・モテギモテオ。で疑似恋愛にはまった男が現実に戻ってこれなくり、そのかたき討ちに行った新入社員は返り討ちにあい、モテギモテオ被害者の会の企みは、モテギモテオに一つずつ潰される。おまけにモテギモテオの従業員の女どもは、こぞってモテオに恋し、モテオはそれを颯爽と躱す…。
という話が終盤で、モテオの疑似恋愛だと分かり、まだ疑似を味わっていたいというモテオは延長を申し入れ、女をハベらし車を加速させる…。
いつもの入り組んだ内容よりさっぱりとした構成で、シンプルに楽しめる。ハードボイルドも味わえ、ギャグも堪能でき、満足度は高い。「RGJ」のトコはとてもウケた。
モテオを演じた橋本一郎の演技が安定してたというのもあるけど、全体的に演技は上々な印象。
モテオのラストの疑似にハマっている感も、若干のブラックさを感じさせるいい終わり方と思う。あと、モテオの秘書的な石川幸代が美人と思った。
雨季
演劇ユニットG.com
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
壮大な作り物的なところが好きでした。
ネタバレBOX
神童化した子供たちが切り開く新世界に屈した大人たちの話。
壮大な構想に基づくSFの面白さがありました。
遊び(バッファ)のない社会、酒も煙草も必要としない子供たちにとっての合理的な社会、この作品では神童化した子供たちによる主張でしたが、AIに支配された近未来の社会にも当てはまるように思えます。一応正論で取り立てて反対の言えない理屈などは、新興宗教の勧誘手法のような危険性も感じ取れます。
昇天
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★
95分。チケットプレゼントにて鑑賞。
ネタバレBOX
美貌とか、笑いとか、金とかに執着する5人が、とあるバーで目を覚まし、朝までゲームをすることになる。「笑点」の大喜利的なゲームを進めていくうちに、自分らは死んでてコースター10枚ためた人間だけが生きかえれることがわかる…。
それまでのゆるい感じから、復活をかけた血で血を洗うテイストになるのかななんて想像してたけど、ポジティブなノリで終盤まで駆け抜けてた。ここらへんの心の在りどころを丁寧に描いてもいいかなと思う。それぞれが執着してたものと生死の絡まり方というか。
こういったバーは他にもあって、たまに新人が舞い込んできて、生きかえりのチャンスは何度もあるけど、そのうち消滅しちゃうことを匂わせつつ終幕する。ちょいブラックな感じも持たせてるから、やはり心の底になる黒っぽいとこを、印象深く描いてもらえるとなおよかったかなと。
従業員(樫野日菜多)のニコニコ顔が印象的。
髑髏城の七人 Season鳥
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2017/06/27 (火) ~ 2017/09/01 (金)公演終了
満足度★★★★★
主役7+1人の中でベテラン勢を差し置いて全体の明るく溌溂とした雰囲気作りに最も貢献しているのは沙霧であろう。
よく通る明るい声、可憐で美しい肢体、手足のしなり、指先の踊りが空気を弾ませる。
演ずるは清水葉月、失礼ながら美貌を第一の売りにしている方ではない。
しかし舞台に立つと、こんな綺麗な女優さんっていました??となるのである。
単独の見せ場はなかった気がするが舞台上にいた時間は一番長く思えた。
これからフォローして行きたい女優さんである。
ところで、次の「風」では沙霧は霧丸という男になるという。
男性観客をこれ以上減らしてどうするんだと言いたい。
すぐ復活するだろうから、その次は、まあ無理だろうが広瀬すずでお願いしたい。
華やかさと切れの良さは極楽太夫にお任せだ。
キップの良いせりふ回し、芯の通った声、松雪泰子はテレビでの印象とはまた別の方向で魅力的である。
歌は満点とはいかないが情感たっぷりで聞きほれてしまった。
拍手のタイミングがなかったのが残念である。
極楽太夫はそのうち藤原紀香でお願いしたい。
熱海五郎一座でのワンマンショー部分は見事であった。
瞬間光年
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/09/05 (火)公演終了
満足度★★★
110分。
ネタバレBOX
一人暮らしっぽい男がリサクルショップのムチムチ奥さんが座ってたイスを買ってきて、それで宇宙へ旅立つという導入と、終盤のパフォーマンスなとこは面白かった。中盤のトコは冗長な感じ。
SUGAR WORKS
フロアトポロジー
明石スタジオ(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★
「愛」と「嘘」と「死」がフロトポの世界を形作っているのだなあという印象が今作でますます強くなった。
いままでの作品はそのバランスの違いによるところかと。
扱うテーマもかなり多岐にわたっていて、それなりに見ごたえはあったのかと思います。百花繚乱、いや百菓(もしくは百禍かな?)繚乱の狂気、無邪気な悪意、純粋な残酷さってところでしょうか。
ただ、合わない人は本当に合わないだろうなとも思いました。
ネタバレBOX
フロトポは前半にこんなところかなという推論を立てて、後半にその答え合わせをするという感じの観方をしている。かなり推理小説を読むのに近い感じ。
フライヤーのイントロから「実は奥さん死んでないのでは?」くらいのことは予想して行ってみると、当日パンフレットとかなり違うし(笑) さっと中身を見て「バラバラ焼死体は本人でないというのがサスペンスものでよくあるし別人っぽいな」「別人と分からないことはないだろうから、あえて拘置されているといるのはかなり近しい関係の人間なのでは?」「尚人の娘と書いていないから伊平の娘なんだな」「多恵も自殺ではなさそうだな」「寝たきりの母親は娘に殺されそうだな」くらいの予想を。
中身としては、モラハラ、DV、セックスレス、介護、いじめなど負のオンパレード。あと、死人(厳密には殺害を想起させる場面)の多いこと多いこと。2時間ドラマならありえないくらいの人数。過去作の「パラ・オルト・メタ・シティ」よりも多いのでは?序盤の台詞で、先日物議を醸した「ブラ○クボッ○ス展」が頭をよぎる。その辺りがストーリーの着想にあったらそれはそれでアリかという気もふと。途中には仮フライヤーがそんな感じだったかな?みたいな風景を思わせる台詞も。そんでもって中盤以降、幻覚作用のあるウバタマサボテンやら乱交の話も出てきて、「いや、もうお腹いっぱいです」みたいな感じに。さすがに「パラ・オルト・メタ・シティ」のように生々しいシーンはなかったけれども(まあ、キャスト的にも難しいだろうし)。
扱うテーマは重めなのだが、ストーリー展開としてはややあっさりとした感じが。脚本家殿は「一見分かりやすいんですけどね」と言ってたのが気になるところ。とりあえずは、自分の死を偽装してまで今の環境から抜け出したかった愛梨が猿渡のSUGARWORKSにひびを入れ(猿渡が408号室の鍵を渡したのは、愛梨を取り込もうとしたと思われるが、それが終わりの始まりだったということ。ある意味で愛梨自身がSUGARWORKSだったのかもしれない)、自分の理想とする環境を壊され、それを許せなかった尚人がその大部分を(殺害という方法で)物理的に破壊したということだと理解(愛梨は尚人がどう行動するかまで読んでいたかは不明)。かといって全ての家族がお先真っ暗ということでもなく、なんとなく玄葉家だけは少しは望みが感じられるというのがまだ救いか(荊家は瑠衣がそのうち壊れそうだし、神崎家は母親殺害があるし)。どこか救いがあるように感じられるのは「パラ・オルト・メタ・シティ」に似ているような…。あと、尚人が殺害を重ねていくことで別人になったであろう愛梨に近づいていくという後日談をできなくはないだろうけども、さすがに拘置所に鈍器を持って入って行ったら捕まるか。
「罪は償えないのだから直ぐに罰せられるべきだ」という信念の尚人が、殺人という罪を犯しながら罰せられることもなく、闇に落ちていき狂ったまま生きていくというのは、何たる皮肉。まだ、「死」は生易しいのかもしれない。
ちなみに、自分の中では全ての伏線を回収し切れたという気はない。かといって複数回見ることもできないのだけど。前作の「踊り字のメルヘン」との関連がなんか良く分かっていない。紫織が前作の菜々子なのかな?くらいのボンヤリとしたやつ。まあ、彼女が黒幕というか、愛梨を教唆したのはまず間違いないところなのだけど。というか、猿渡を教唆したのも彼女なのでは?くらいに思っている。ある意味で「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造のような気がしている。前説兼ねて最初に出てきて、「ドーン」を仕掛けてひっちゃかめっちゃかな状況にし(そのシーンはないが、仕掛けられたのは愛梨)、中盤さらっと出てきて(モンブラン2つの台詞がなかなか・・・)、最後に一言言って去っていくという…。まあ、主宰だけにおいしい役持っていきますな(笑)
今回は「そうか、そうくるのか」的なものがあまりなく(単に自分が気づいていないだけということも十分にありうるが)、やや消化不良。別にストーリーがつまらないということではないのだけれども。こちらの期待値をヒョイヒョイ超えてほしいのに、そこがどうもかみ合わなかったような・・・。
あとは、開演前にミストの量が多いなと思ったけど、推論やストーリーにのめり込んでいてまったく湿度が気になりませんでした。あれ、演出の一つだと思うんですけど効果がなくてごめんなさい。