最新の観てきた!クチコミ一覧

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Re:call

Re:call

d-contents

ザ・ポケット(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

いろいろと考えるところはあるけどただ単純に面白かったです。

スパイに口紅

スパイに口紅

LiveUpCapsules

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

誰を信じていいのやら
人間不信になりそう

海賊と山賊

海賊と山賊

東プロダクション

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2017/01/13 (金) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

アクションも多く派手で楽しかったです。

軽い重箱

軽い重箱

殿様ランチ

新宿眼科画廊(東京都)

2017/01/10 (火) ~ 2017/01/17 (火)公演終了

満足度★★★★

Bチーム観劇。
毎年観ていて前年から少しだけ設定引き継ぐのが面白い。
どんな話だったか忘れちゃうけど…
ドッと笑うのではなくクスッとじんわり笑える

フォトジェニック

フォトジェニック

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/01/10 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

本公演とは違うtrial公演ってことで映像とのコラボも楽しめました。

ネタバレBOX

シークレットキャストで福永マリカが出てきたのも嬉しかったり。
虚仮威

虚仮威

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2016/12/28 (水) ~ 2017/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★

女体シェークスピアシリーズは観ていたけど久しぶりの劇団員公演観劇。
面白かったです。

普通

普通

劇団時間制作

サンモールスタジオ(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/02 (日) 14:00

2日午後、新宿のサンモールスタジオで上演中の劇団時間制作第14回公演『普通』のBチーム公演を観に行った。この劇団は毎回考えさせされるテーマを選んで上演するので欠かさず観るようになった団体。今回、Bチームには知人の高坂汐里が出演している。

ネタバレBOX

先にも触れたが、この劇団の上演演目のテーマは毎回重く、それを観客に見せていく過程も重い。これだけ重いと普通は観たくなくなってくるのだが、それが不思議と舞台の進行に観客はのめり込んでいき涙を流す。いやぁ、これは凄い事なのだ。脚本の谷、恐るべし。
今回のテーマも普通。その普通というテーマを浮かび上がらせるために使ったのが、姉弟妹の高木3兄弟の末娘が殺され、時効まであとわずかという状況設定。残された姉弟にとって、今現在、そして時効後、普通の生活は訪れるのだろうか。母親のやっていたスナック虹の従業員たちにとっての普通とは? 店出入りの酒屋で実は殺人犯の普通とは? 高木弟が周りの人々に問い詰める「教えてくれよ、普通って何なんだよ!」という言葉が、観る者の心に突き刺さる。
知人・高坂はスナック虹の雑用係役で出演。彼女の存在が舞台進行上に果たす役割が若干曖昧だったのが残念。これは、役者力と言うより脚本側の問題だろう。
演じ手としては、いつも張り切りすぎて空回り気味の田名瀬偉年(高木弟役)が今回は秀逸だったし、フォンチー(高木姉役)、高木弟の恋人でスナック虹従業員橋爪役の武井麻紀、酒屋で犯人役の熊野隆宏の熱演が目を引いた。

この劇団、欠かさず観たい。脚本の谷、もう少し洗練された脚本が書けるようになれば、鶴屋南北賞も夢では無いだろう。
月経ファンタスティック

月経ファンタスティック

美貴ヲの劇

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/07/01 (土) 21:00

1日夜、新宿のスペース梟門で上演された美貴ヲの劇公演『月経ファンタスティック』のアダルトヴァージョンを観てきた。思えば、1年前に『ブス土』を観て以来この劇団の動きが気になっていた。今回も、月経をタイトルに付けるなかなか過激な舞台のようで、期待して出かけたのだった。

舞台は、とある会社に勤める三十路の男女の恋愛物語を核に、その女性が実は月から来たカグヤだったり、男が成り行きで生きている半端感丸出しだったり、月経ちゃんが女性達の前に現れて月経をスタートさせる意味を暗示したり。と書いて思うのは、劇の内容というか進行の仕方は1年前の『ブス土』と同じような手法なのだが、言いたいことが観客に十分の伝わってくという構成では無かったのが残念。
それと、どこがアダルトヴァージョンなのかが曖昧でもあった。
劇から何かが伝わってきたかと言えば伝わってこなかったし、面白かったと問われれば、特に面白いわけでもなかった。脚本的に内容が中途半端だったように思えてならない。

今が、オールタイムベスト

今が、オールタイムベスト

玉田企画

アトリエヘリコプター(東京都)

2017/06/27 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ

ネタバレBOX

玉田企画の『今が、オールタイムベスト』を観劇。

人が生きて行く上での、他人との関係性に注目していくドラマ。

社会人になると誰もが世の中を上手に渡ろうと気遣いや、空気を読んだりして、事を進めていくのが世の常だろうが、今作はそんな世で生きる大人たちと、まだそんな社会を知らない、自我のみを通す少年の葛藤のドラマである。

新しい継母を迎え、明日には結婚式を迎える父と継母だが、それに反発してか、息子は意固地になっている。それを丸く収めようとする父や継母の友人、結婚式の司会者、プランナーなどが、それをきっかけに己の秘め事が暴露されそうになりてんやわんやである。
そこで描かれる己と他者との関係性の距離の取り方が毎回のテーマで、相手の懐に入れるけど入ろうとしない、普段の我々の生き方を垣間見る事が出来る。
玉田企画の作風は、「日本人論」と受け止めながら観てしまいそうだが、『そんな事を考えるのが観劇中は無駄だな?』と思ってしまうほど、作劇に夢中になってしまうのである、
これほどまでに、毎回毎回面白い劇団はなかなか無い。

お勧めである。
今が、オールタイムベスト

今が、オールタイムベスト

玉田企画

アトリエヘリコプター(東京都)

2017/06/27 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白い‼️お勧めだ。

子午線の祀り

子午線の祀り

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2017/07/01 (土) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★

休憩挟んで4時間近い観劇だが、苦痛感なく、興味深く観た。木下順二戯曲を味わう。平家物語の原文(恐らく)もテキスト上に引用し、従って全体に解読の難があるが、要所で意味合いが知られる台詞や展開を示して、飽きずに観られる。
なぜ子午線なのか。戯曲は緻密に周到に、歴史的事件(源平壇ノ浦の合戦)と天文の次元とをつなぎ、最後にしっかりと作家の狙いが結実する瞬間、えも言われぬ感懐に身を浸される。木下戯曲、さすが・・。
舞台装置の大胆かつさりげない技も光っていた。

大帝の葬送

大帝の葬送

ロデオ★座★ヘヴン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

柳井祥緒作品・最近の観劇はgallery&spaceしあんでの「タイムリーパー光源氏」。エンタメ性高く、お得感あり。
今回のは、「眠る羊」(十七戦地)、「幻書奇譚」に似た議論劇であり、野木萌葱ばりの「歴史事件物」、宮様の御付きも登場するから劇チョコ「治天の君」もよぎるが、対立を経て目的を一にする感動物語(プロジェクトX即ち肯定史観)に着地する意味で劇チョコとは一線を画する。
時折はさまれる笑いは、史実という後ろ盾をもつゆえの自信の表れに見える。寄らば大樹の陰ならぬ、寄らば歴史事件。寄り添って樹液を受益する芝居。
その関係性の中での笑いは、稲田防衛相の「笑み」に似て気味が悪い。自衛隊という後ろ盾があるつもりの、自信が、よく見ると表現されている。

こういう感じ取り方はやはり歴史への「認識」から来るのであって、いかんともできない。事実を知り深めることを、若き作家たちに望む。
(完全に年寄りの繰言だ。)

ネタバレBOX

天皇を象徴と仰ぎながら(担ぎながら)の天皇の意向無視を決め込む風潮(安倍首相は張本人)に、一石投じる思いも作者にあったとするなら、一応理解はする(もっとも昭和天皇と明仁とは違うが)。
が、その場合、天皇への敬慕の「心」をその根拠にするのは、難しい。
天皇危篤・崩御をめぐって舞台上で対立する宮内庁と官邸、また皇居詰めの者らのその対立は、天皇の「何」をめぐっての対立なのか。
「天皇はこう望んでいるに違いない」、「いや天皇はこちらの判断を尊重するはずだ」、「いや国民生活の観点からこうすべきでそれは天皇の意向でもあるはずだ」・・といった意見の違いが、あったにしても、芝居のように苛烈に声を荒げるような対立になってしまうとすれば、それは彼ら個人の保身やプライド、皇室と関わる身として己を役立てたい自己実現欲求といった個々の「利害」をめぐっての対立である。
そういうものは何時の時代も、どこにでも存在し、この芝居ではたまたま裕仁天皇崩御というトピックであったに過ぎない。
大喪の礼が成功裏に終わった・・この「成功」と評価づけての「感動」は、プロジェクトX型の歴史叙述の特徴だ。
この歴史事実が積み残したもの・・自粛ムード、報道の右へ倣え、そして、このトピックに関心を持たないことへの、白眼視。この芝居はまさにこのトピック(史実としての)に関心を持たない人間を、結果的に排除する帰結となった。
粛々と感情を見せずに事を進める役人が、誰もいなくなった最後に天皇の死を悼んで初めて泣く(感情を顕わにする)というまとめ。これではこの史実が積み残した問題にノータッチに近い。「自粛」「右へ倣へ」の弊害に対する最も明快な態度は、天皇の崩御を大ごととしない態度、であるからだ。それを体現する人物は登場せず、皆こぞって最後は喜々として仕事に勤しむ。連帯と前向きな努力の美しさを印象付けての感動の類型は、ドラマとして定着したひとつのあり方だが、天皇問題においてこの形を採用した所に、才能ある作家にしては不用意ではないかと思わずにいられない。
『三等フランソワーズ×えーびーがた』

『三等フランソワーズ×えーびーがた』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/07/04 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了

鑑賞日2017/07/04 (火)

「三等フランソワーズ」、「えーびーがた」の公演を初めて観ました。すっかり「三等フランソワーズ」さんに魅せられました。「トゥモロー」では笑いが止まりませんでした。また、「えーびーがた」のお二人の女優さんはとってもキュートでした。

せんがわシアター・セレクト

せんがわシアター・セレクト

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2017/06/25 (日) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/02 (日)

価格3,000円

無題2091(17-093) 「パニック」

15:00の回(晴)。
14:40会場着、受付。先に上演した「踏みはずし(Retake)」の後片付け。
15:58幕が開き、誰もいない舞台にトイレットペーパー。
16:01開演、前説~16:41終演。この演目は3回目。

「空っぽの騎士(2011/10@d-倉庫)から6年半余。前回観たのは「生者のための葬儀」で2015/10月。
久しぶりの公演。

秒を寸分の隙間なく繋いで40分に仕立て上げています。
一向に落ちないスピードに物語は遅れることなく展開。
一見、同じ衣装に見えながら一人一人が動き出すとそれぞれ違った意匠で、統一感の中に個性が顔をのぞかせる。
「糸」がみえそうな納豆シーンも健在。

新作を観たい。



ノンフィクション

ノンフィクション

新宿公社

シアター風姿花伝(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/02/28 (日)

28日、日曜のマチネを拝見。

ネタバレBOX

舞台は、冷戦下の旧・東西ドイツ(&南北朝鮮も?)をイメージした架空の国。
映画評論の売れっ子ライターである主人公の視点を中心に、「ベルリンの壁」の崩壊前、そして崩壊後の現在における、若い(若かった)男女の青春群像劇…といった趣きのストーリー。
舞台セット・音響・照明もあいまって、醸し出す空気感は、ヒロイン役の土佐まりなさん(主人公のかっての恋人)を、過去拝見してきた舞台の中で一番魅力的に映し出し、儚い運命を予感させる女性(演・青木沙織さん)の絶叫には、胸裂ける思いを共有させてくれました。他の女優陣や、主人公の青野竜平さん、友人役の奥田努さん等の男優陣も、シーンに沿った登場人物の心情の変遷を好演。まさしく、欧州の名作映画を観た…気分に浸れた2時間でした。

ここからは、作品への客観的評価というより、あくまでも私的な感慨なんですけど…ベルリンの壁が崩壊したのが1989年、というよりも平成元年の11月。本作品の作者・出演者・スタッフの全員が生まれる前、あるいは、物心つく前の出来事です。でぇ、この頃、既にダメダメ・サラリーマンだったオッさんのオイラ、否応なしに、当時の空気(それ以前の東西冷戦の時代も含めて)肌で知ってるんですよね。そんな骨董品の観客からすると、新宿公社さんの『ノンフィクション』、あくまで架空の国のおはなしだとはいえ、外見だけ・雰囲気だけ、都合よく借りてきただけじゃないの?と、つい意地悪な見方もしてしまいがちだったんです。
時代設定も何もかも異なりますが、軍事政権下・後の韓国社会の若者達を描いた『鳥たちは横断歩道を渡らない』という著名な戯曲があります。その時代をまさに生き抜いた『鳥たちは…』の作者が、もし、この『ノンフィクション』書いたとしたら…ここまでサラリとして・爽やかな観劇後の印象にはならなかっただろうなぁ。平和な時代に生まれ育った方のホンだなぁ…と、ある意味、感慨深いものがありました。

とかなんとか、「あの頃はのぉ~」という、若いヒトにはアンフェアな感想を述べましたが、『ノンフィクション』、昨日が千秋楽でなければ、ちょい自信をもって、お勧めの作品だったかなぁ。
ブスも美人も死ねば土

ブスも美人も死ねば土

美貴ヲの劇

荻窪小劇場(東京都)

2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/07/01 (金)

7月1日のソワレを拝見。

ネタバレBOX

女系家族・女子校育ち・美大卒の、呪われた?経歴の作家・美貴ヲさんの舞台、私にとっては初見となります。それにしても『ブスも美人も死ねば土』…なんとも身もふたもないタイトルだなぁ(笑)

朝、ギリギリに起きて、通勤電車に揺られ、勤務を定時で終えた後は真っすぐ家に帰って…
彼氏無し歴ウン年の「夢川夢子」をヒロインに、今どきの若いコ達が抱える、SEXの悩みや不安、怒りをカリカチュアライズしたストーリー。際どいセリフや小道具(☜おいおい!)も出て来る、R13指定(☜主催者談)の作品でしたが…上演中、客席の笑いや苦笑が絶えない・絶えない!
テーマに変に引きずられることなく、実にスマートな仕上がりのコメディだと思いました。

役者陣は、小林勇太さんを除いて、皆さん、顔と名前が一致する方ばかり。当たり前っちゃあ当たり前のことなんですけど、下手な方がやったら空回りしそうな芝居を、どなたも実に楽し気に役柄を演じておられたのに、とても好感を持てました。
月経ファンタスティック

月経ファンタスティック

美貴ヲの劇

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2017/07/01 (土)

7月1日アダルト回を拝見。

ネタバレBOX

以前に拝見した『ブスも美人も死ねば土』が念頭にあったので、今回の『月経ファンタスティック』(90分)も女性目線オンリーの作劇かな?と予想していたら、案に反して、一番描き切れていた人物がサトモリサトルさん演じる「クズ男」だったのは意外でした(それにしても、この「クズ男」を必ずしも笑い飛ばせない自分には恥じ入るばかりだなぁ~、苦笑)。
あと、「クズ男」を除けば、梁稀純(りゃん・ふぃすん)さん演じる2役のうち、「月経ちゃん」が、おはなしが停滞しかかったときに登場するワンポイントリリーフとして、大変効果的な役割を果たしていたと思います(梁さんに関しては、さらに、合間に登場する、アルトな声質でのリーディング、耳にとても心地よく響いたことも追記します)。

ということで、印象に残った役者さんに触れさせてもらった上で、作品自体への感想なんですが、『ブスも美人も死ねば土』での開き直り感と同等以上のモノを期待していたんですが、今回の作品、どこか躊躇いがあったのかな? 振り切れていないというか、土壇場になるとサラッと身をかわされたような物足りなさを覚えました。
誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

めがね堂

高田馬場ラビネスト(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

この作品は、サスペンス・ミステリーとして観応え十分であった。物語の展開(脚本)、その舞台表現(演出)、そして役者の体現力(演技)、そのバランスが優れていた。
また、この公演タイトル、説明文が上手くどうしても観たくなる。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

暗幕で囲った素舞台、薄暗い中で懐中電灯の丸い光が妖しく照らされる。病院、新人看護師が夜勤巡回に行くことを躊躇っているところから物語は始まる。役者は9人で、一人何役かを担うキャストもいる。その誰もが怪しい人物に見えてしまう。

作品はミステリー要素が濃く、再演の可能性もあることから梗概(ネタバレ)は控えておく。だだ、”心の闇”、その彷徨するさまを(文書)倒置法のように確定している事を遡るように解明していく。その手法は、謎を提示し解決していくミステリーの王道とも言える。

舞台表現としては、素舞台であることから、状況・情況は観客の想像によって膨らむ。セットがあるとそれに捉われた印象を観客に与えるが、本公演はその要素をなくし自由に心または脳内を動き回る。状況は瞬時に変化(役者は出入りせず、違う役がらへ)する。そのフラッシュ・バックのような用法は緊張・緊迫感を醸し出す。また状況などの変化は、立ち位置を変え繰り返し表現することで過去と邂逅させているようだ(例えば、夜勤巡回を巡る先輩看護師と新人看護師のやり取りなど)。

演技は、皆さん素晴らしいが、特に主人公・川島ヨシオ(佐藤匡サン)の気弱な男の表情がリアル。その顔表情を含め心と体という心身が変化・変貌していく様が印象的である。

次回公演も楽しみにしております。
静か

静か

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2017/06/26 (月) ~ 2017/07/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/07/03 (月) 20:00

価格2,500円

20:00の回(曇)

19:40会場着、受付、地階で待機、19:50開場。

No.31「静か」は2016/1月(アパラタス)に観て、5月にはシアターX、あわせて3公演目。

後半、7日目の公演。

突然開演~21:08終演、~21:22トーク終了。

聴こえるのは摩擦音(服、床)と微かな息遣い、客席も静か。

ずいぶん手前まで舞台が迫っています。

全くの無音ではありませんが、耳が何か意味づけを求めているように感じます。

身体と振付、音楽、照明、そして自身の4つの要素が作用していたものからひとつが消えています。

一番大きいのは、この状況を感知している自身の思考が結構ふらつくことでしょうか。

とても石庭を前に自然と永劫を感じているような、仏像を前に時間と心を感じるような域には達しません。

自然と視覚は照明に向きます。いつものように照明は鼓動のように動いています。

正面に2パターンの"像"が投影されるのを観る。
天井近く、左右と中央客席に近いところの3つの照明で造っている、ように観える。

なぜ、襖のような、屏風のような像を結ぶのかはわからず。終演後、鰐川さんに訊くも秘して語らず...ではなく、特別なことはしていないということですがそんなことはないはず...。

普通

普通

劇団時間制作

サンモールスタジオ(東京都)

2017/06/28 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

深くて人間臭いけど、切なく哀しい物語。
誰のために生きるのか、結局は自分の為、人生の主役はやっぱり自分だから。
そんな当たり前だけどオブラートに包まれて曖昧にされてきた気持を前面に引きずり出す、
乱暴だけど、その純粋さに惹き込まれる。
良いお話でとても良かった。

ネタバレBOX

弟さんのストレートで気持が前面に出る表現は、熱さと未熟さと依存が交差する様で良かった。
ホステスの庵さんの抑えた台詞回しと感情表現にも惹き込まれる。
脚本と役者さんと演出が相乗効果で昇華する感覚が素敵だった。

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