
幸福は今日もヒトゴミを歩く
劇団5454
ザ・ポケット(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
春陽さんらしい単なるファンタジーとは言い切れない、人の心や言葉をスムージーにしたような舌触りの作品。この湿度の作品空間にカラッとした笑いを上手く混ぜ込める板橋さんのキャラの貴重性。幸せは、気づいたら覚める夢のようなもの
幸福の深淵を覗く時、幸福もまたこちらを覗いているのだ。的な弄られかた。後は何とは無しに、ドラえもんのヘソリンスタンドを思い出したり。
幸せと口に出して幸福を求める人ほど、周りから見ると幸せには見えない法則

ワンマン・ショー
やっせそ企画
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/08/02 (水) ~ 2017/08/06 (日)公演終了
満足度★★★★
ぐるぐるぐる脈絡や感情が跳びながらピースが揃っていく内にその世界を受け入れハマってしまう巧妙さ。音と光の使い方が上手い作品。こういう観終わった後に頭を整理して再構築する感覚は意外と久々。緑と言う人物はこれはイイもんだね、カッコよくも楽しい

ハイバイ、もよおす
ハイバイ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2017/07/29 (土) ~ 2017/08/12 (土)公演終了
満足度★★★★
筋だけを追えばそのものにも見えなくはないのに、観客に決してそうは観させない不純物が混じっているのがハイバイ。3本の作品はくだらなくて馬鹿げた部分で物語が照り隠される、川原の石で作ったピラミッドのよう。岩井さんの1人喋りは鉄板で面白い。ラジオ岩井思い出す

グランディ氏の穏やかな遺言
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2017/08/02 (水) ~ 2017/08/06 (日)公演終了
満足度★★★★
すれ違い、勘違いがこれでもかと浴びせかけられるコメディに少し不思議テイストなSF要素が加わる電夏の味付け。MCRでお馴染み志賀聖子さんの振り回されざまで大爆笑。誰が今何を勘違いしているのかの理解力が試される作品ともいえるかな

新宿コントレックスVol.17
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/07/28 (金) ~ 2017/07/29 (土)公演終了
満足度★★★★
今回は、壱劇屋、小西耕一、日本のラジオ、アガリクスと3団体+1名がそれぞれ25分ほどのコント作品を上演。表現方法はそれぞれ違えど、共通してみんな腹に一物感というか、ちょい裏テーマのある作品に思えた。まいど観終わった後の幸福感が半端ない

継母特製!!ニュルニュル蓋なしタジン鍋
劇団「地蔵中毒」
ひつじ座(東京都)
2017/07/22 (土) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
9本の短編集。AMラジオの投稿職人的センスを凝縮したようなワードチョイスと、電気グルーヴやバカドリル的な世界観の笑い。拒絶の無い全てを受容する舞台が暴力もインモラルも包み込んで心地よい面白さを感じさせてくれる

楽屋ちゃん2017
中野劇団
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2017/07/21 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
大阪まで初の観劇遠征。大阪まで来た甲斐のある面白さ。東京だったら繰り返し観に行くのに観られないのが悔しい。
開演中の楽屋を舞台としたコメディというありがちなあらすじなのに、世界の構造自体が異なるから観終わったあとに頭がグルングルンする余韻を味わえる。とにかく笑えたし、大阪は二度漬け禁止と聞いてたのに人も台詞もバシャバシャ重ねて味を付けてくる作品

預言者Q太郎の一生
(劇)ヤリナゲ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
狂言回しである娘を通して見る母親の人生を通して見るQ太郎の人生。理解者が必ずしも自分の心を理解してくれているとは限らない。演劇的表現も織り交ぜながらサービス精神のある演出だと感じた。みちるやQ太郎の流れはフォレスト・ガンプを思い出した

新宿☆アタッカーズ season2-熱海殺人事件-
UDA☆MAP
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/12 (土) 13:00
座席1階2列
UDA☆MAP『新宿☆アタッカーズ season2-熱海殺人事件-』シアターKASSAI
観劇後に速攻でリピートの予約を入れたくらいに面白かったです。
思いっきり笑えて、そして気持ちよく泣ける人情ストーリー。
ベタと言えばベタなのだけど、日本人好きのする展開ですね。
ダンスも華やかで素晴らしかったです。
謎解きものとしてもよく出来ていたと思います。
観客を置いてきぼりにしないよう再現シーンを多用したり、観る側に優しい演出がされていました。
2時間越えと聞いて、ちょっとキツイかな?と思っていたのですが
緩急の効いた構成が大変上手く、時間はほとんど気になりませんでした。

グロッキィ・マリー
ボタタナエラー
明石スタジオ(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★
アルコール依存症でグロッキィなのか。
どう展開し、何処に持ってゆくのか。つかめないまま終演。
役者さんの演技は素晴らしく、女優陣は特に個性的で面白い。
しかしその良さを活かした展開になっていたのかという疑問がわいてしまう。

バッドエンド描きのハッピーエンド講座
はちぽちヒッチハイク
キーノートシアター(東京都)
2017/08/04 (金) ~ 2017/08/06 (日)公演終了
満足度★★★★
オープニングのコントで、しまった…このレベルか。と悔やむ気持があふれ出る。
しかし突き抜けた漫画家さんと編集者出てきて安堵する。
面白いじゃん。
トップギアに入ってからは笑いの絶えない展開に目が回る。
少々荒いところはご愛敬。
勢いと気持が弾ける熱量一杯の舞台に感激。

ルート64
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/08/05 (土) ~ 2017/08/11 (金)公演終了
満足度★★★★★
濃厚で濃密な会話劇。
これほど言葉の強弱を大胆に付ける舞台は稀である。
そのせいか、客席もうあく者の言葉と呼吸に集中し物音ひとつ立てず心地よい。
緊張感みなぎる2時間に圧倒され少々疲れたものの素直に楽しかった。

ジュジュの奇妙な日常
ノーコンタクツ
萬劇場(東京都)
2017/08/03 (木) ~ 2017/08/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
若干、さわり程度しか知らない本家ですが、正々堂々と乗っかった悪戯心満載な完コピに爆笑。
開き直ってとことんやると、面白いんだと感心する。
世界観をどう表現するのかも気になるところなれど、
凝った素敵な衣装が映えるスタンドメンバーも個性豊かで興味深い面々。
旧作品のラインナップもぜひ観てみたい感じでした。
次回作も楽しみな団体で、要チェック。

「REVIVER・リバイバー 〜15老人漂流記〜」「ダンパチ15・獣」
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2017/07/27 (木) ~ 2017/08/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
小さな劇場で溢れんばかりの熱気と歌声に包まれ迫力満点。
付け焼刃でないしっかりとした歌と演技に引き込まれる。
15人もあの狭い舞台でどうするのかと危惧するも開始3分で払拭。
キャラクターの濃い造りで判り易く楽しみやすい。
上質なエンターテインメントを堪能できた。
客入れスタッフも一生懸命に案内しうちわを配るなど好印象の方が多く安心。

解散
江古田のガールズ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/08/12 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
今回初めて
江古田のガールズさんの
舞台を観劇させて頂きました。
小劇団の裏側で巻き起こる
ドタバタコメディ。
今の小劇場界隈への皮肉も
多少なりとも込められていて
現実は笑えないが笑ってしまいました 笑
(前方2列でしたが)観客参加型の
演出とか楽しかったですね。
これぞ!小劇場っ!と言う
舞台でめっさ面白かったです。
また次の公演も観たくなりました。

サマデーナイトフィーバー
20歳の国
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/08/07 (月) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
青春真っ只中な様子がよく出ていて甘酸っぱい気持ちになれました。初っ端の演出もよくそれやったなと感心しました。とても良かったです。

みっちゃんのことは死ぬほど好き だけど、生きてていいかな
べろべろガンキュウ女
APOCシアター(東京都)
2017/08/14 (月) ~ 2017/08/15 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/08/14 (月) 19:30
価格2,000円
無題2115(17-117)
19:30の回(雨)
19:13受付(整理券あり)、19:20開場、19:26前説(50分、うち20分が立ち見)、開演、ツイキャスの画面に時刻が表示されている~20:05、桟敷設定、~20:26終演。
1.構想三ヶ月少女【カット版】を観てみました。
2.過去公演の画像を観てみました。戯曲を公開しているのですね。
3.進信也さん客演の「家族百景」は川崎で観ました。
※多摩美の演劇はよく観にいっていて湯川さんが出ているので。
小出実樹さん:多摩美に勅使川原さんのゼミがあるのは知っていましたが、そこでダンスを習っていらっしゃるとは不思議な縁です。小出さんは「朝まして(2017/7@BASE)」を観ました(でもよくわからず、すみません)
土橋美月さん次は、岩井さんの人間嫌い「かわいいチャージ」ですね。「人間嫌い」は5公演目。先日、倉垣まどかさんを「いろいろなおんな(@OFFoFF)」で観ました。
小島あすみさんは「飛ばない教室 または、わたしのいないその場所(2017/1@RAFT)」
津嘉山珠英さんは「冗談だからね。(2015/4@HACO)」や「降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」他
記憶違いで新開知真さんも「降っただけで雨」でした。「あゆみ(2016/6@明大)」では制作にお名前。
平台で囲まれた360°展望の舞台、最初は円の中に立って、終盤は円の縁に座ってと観にくいことこの上ない。
ツイキャスの映像を写し、大音量で音楽が流れるのでセリフはほとんど聞こえないし音楽が止まっても口パクしているので聞こえない。
内容を推察するのにも360°の展開に遮られる
耳元で大声を張り上げてもなかなか言葉が伝わらない、静かなときも言葉が通じない。
言葉は想いとすると、そういう関係を示しているのか。
身近なシーンとして思い出す観客、なんのこっちゃと戸惑う観客、あるいはしばし静観する観客。
わたしは観劇数だけは多い(内容はすぐ忘れる)ので、こういった演出にはもうほとんど反応しないのですが、こういうものとして上演する意図にとても関心があります。アクティングスペース内で起こったことはすべて演出家の意図(ハプニンも意図かもしれない)するものが発現している、と思いながら。
都会も街も、姉妹も、いくつもの関係も、周囲の喧騒とはずれたところにいる当人だけの問題。
会場、見えている部分はとても普通。普通であることが苦痛ということなのだろうか。
まとまりなく...

家族百景
七味の一味
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2017/08/04 (金) ~ 2017/08/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
家族百景 かかづらふ この二つの芝居の 二つの老いる姿 対照的な家族構成。 老いた時の幸せとは、呆けていく頭 自分のままで死にたい 幻でもまた出会って幸せを感じている。 生きる 鏡 好きとか情とがじゃない親子。 この芝居 七味まゆみさんだから作れた 芝居を越えた 何か別の何かを観ているようでした。 素晴らしい作品。生きる事を考えさせられた。

楽園王「ワーニャ伯父さんMiNi」
楽園王
こった創作空間(東京都)
2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/23 (金) 19:30
原典の二幕と三幕、それにラストシーンを中心に構成したそうで、状況・概要がワカった気になる(←要・答え合わせ(笑))。それにしても体温計やら妹ネタやら笑いもけっこうブッ込んでいて愉快愉快。

三人姉妹の憂鬱
劇団 風蝕異人街
こった創作空間(東京都)
2017/06/23 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/23 (金) 19:30
三人姉妹終演後の3女優と劇場売店の売り子+αによる物語。台詞や場面に原典の引用やもじりがありげながら考えてみたらきちんと観たことがなかったのであれこれ推測の域にとどまったのがクヤシイ(笑)。が、そんな作劇に感心。
ところで時代設定が1950年頃なのにあのリボルバー、口径が大きくないか?見た目はマグナム弾使用のものだったが……(笑)