家族百景 公演情報 七味の一味「家族百景」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    家族百景 かかづらふ  この二つの芝居の 二つの老いる姿 対照的な家族構成。 老いた時の幸せとは、呆けていく頭 自分のままで死にたい 幻でもまた出会って幸せを感じている。 生きる 鏡 好きとか情とがじゃない親子。 この芝居 七味まゆみさんだから作れた 芝居を越えた 何か別の何かを観ているようでした。 素晴らしい作品。生きる事を考えさせられた。

    ネタバレBOX

    かかづらふ
    女が座る 人様に迷惑を掛けないように、人様の心を理解して 私はそうして育てられた。母は仕出し屋で 朝は大皿で食事 魚の匂いが染み付いて いじめられたそうです。母の口癖は、人様に迷惑を掛けないように 人様の心を解って。 私は母の言う様に生きて来ました。私が殺しました 母をこの手で殺した 言っても解ってもらえないです。 だって  //  お母さん 今日はホームへ行く日 起きて 昨日ユッコと会った 同窓会 ご飯食べてるじゃない お父さん死んだよ こぼしたら 着替えて ユッコは 母を施設に入れない ボケたおばあちゃん 回復 恋 私は化粧なんて はい ピンポン よろしくお願いします。  同じ毎日 母のボケが進むにつれて 上手く運ばなく成る日常 イライラが募る 同窓会の服買った 行かない 返品する ピンポン お願い致します。 // おはよう 母さん 今日はホームに行く日 買い物袋が増えている  //  おはよう母さん 買い物袋が増えている 今日はホームに行く日 行きたくない パン(叩く) ピンポン お願い致します。// お母さん どうしたの 救急車呼ぶよ どうして呼ばなかったの 私も母さんみたいに いつ成るか // 増える紙袋  機嫌がいい 後で返す物さわらないで 子供返り 今日はホーム止めときましょう。連れて行ってください 私 もうーー // お漏らし 殺して。殺さない 殺さない 何でそんな事 言うの 頑張ろ 踏ん張ろ //  紙袋が散らかっている 母が赤いブラウス、はみ出した口紅 人の気持ちが分からない 迷惑を掛けないように 両手で紐を   //   おはよう 今日は何処行くの。ホーム。ご飯。お迎え 行って来ます 母の目線で繰り返す  //  おはよう 紙袋が増える// これなに だめ // みぞおちが痛い // トイレ 叩かれる 痛い 痛い 正気に戻る 泣く母 死にたい 殺しておくれ あんたも疲れる ボケてる間は幸せだよ もっと良いものだと思っていたよ 選べるなら 死にたい。自分じゃないときに 嫌だ // まるで多重人格的 好き嫌い 情 私の姿 私は何 あの瞬間 一致したんです 後悔してません だって最後に呼んだんですもの 名前を ミーンミンミンミン

    構成は娘の視線と母の視線で この芝居は、前半だけでも十分に心を打つ 後半の母の視線で捕まれた心を締め上げられる。 舞台の紙袋が、人の弱さを出す。 蝉の鳴き声が染み付いて耳の奥で響く 母が最後に呼んだ名前。  涙が出なかったのは、心が締め上げられ 苦しさが大きすぎて。


    家族百景
    男が入って来る 回りを見ながら歩く30人位舞台に 歩く(豪華 出演) あっこ つまみ 明太子 ゆっくりしといて こんにちわ 健二は まだみたい お爺ちゃん ニャー 全員そろった この家をとりつぶす 育った家が無くなる 最後に集まる機会がもてた かんぱーい 舞台奥の引き戸にいっぱいの写真 人生なんて何が起こるかわかれへん 100%で点は誰かが決める じいちゃん と ばあちゃんの若い頃 出会いは あなたとは幼馴染みでしたよね。夫婦 光郎 紅葉の幼い頃から亡くなり 家の取り壊しの前に親族が集まり思い出を振り返る。光郎 紅葉は世代で各々7人が演じる 戦前 戦中 徴兵 戦後 結婚 出産 歳を重ね 妻は離婚を切り出すが癌のためと分かり夫婦で頑張る。また次も出会えたら幸せですね。それは幸せやな 妻は先に逝く 孫が お爺ちゃん(光郎)をちょくちょく覗きに行く 最近お爺ちゃんと話すのいやや いつも少し先を見て 話も噛み合わない。お爺ちゃん 幸せか。ああ 幸せやで。 // また 出会えたな 虚ろな眼には妻 紅葉が見えている 話している また出会えたな。 おじいちゃんは幸せか。 ああ とても幸せやで。

    呆けた おじいちゃんの目に映るのは妻(紅葉)の姿 また次も出会えた。呆けたお爺ちゃんの幸せそうな顔。 思いっきり涙が出てきた。 

    家族百景 かかづらふ  この二つの芝居の 二つの老いる姿 対照的な家族構成。 老いた時の幸せとは、呆けていく頭 自分のままで死にたい 幻でもまた出会って幸せを感じている。 生きる 鏡 好きとか情とがじゃない親子。 この芝居 七味まゆみさんだから作れた 芝居を越えた 何か別の何かを観ているようでした。 素晴らしい作品。生きる事を考えさせられた。

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    2017/08/15 12:27

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