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わたしが悲しくないのはあなたが遠いから

わたしが悲しくないのはあなたが遠いから

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

メッセージのある作品で、それは正しいメッセージだと思ったけど、
正しいだけでおもしろさとかガーンと来る感じはなかった
ストーリーは通俗的に思えた 泣いてる人がけっこういて、
通俗だから泣く人もいるだろうと思った
通俗というか、、普通にいい話(普通の話)だなぁという感じでした
いいんじゃないかなと

検察官

検察官

劇団東演

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★

期待通りの面白さだった。
やはり古典ものは完成度が高い。
時々こういうものを観て自分の基準を校正しておかねばならないと思った。

日本人俳優はどの方も表情豊かでセリフも聞きやすく的確な演技であった。
舞台セットは簡素だったが衣装は華やかで楽しむことができた。

ダンスは喜劇用にキレを封印した緩めのものだった。
あまり本気を出すと浮いてしまうのだろうと一応理解しておく。

ロシア人俳優がロシア語でセリフを言うところがあるが、その意図を理解できなかった。
まあ当然意味が分からなくても支障がないところを選んでいるのだろうがストレスになる。
歴史的な事情があるのかもしれないが彼らだって中途半端な役でつまらないのではないか。

会場の「紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA」は1996年にできたとは思えない綺麗なところで座席もゆったりとして3時間近い公演中も腰が痛くなることはなかった。

三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/17 (火) 19:10

座席1列

価格2,800円

東京ストーリーテラーの舞台は、私にとっては日々の生活でふと忘れかけている大切なコト、大切なヒトを思いださせてくれる時間になることが多いです。
それを押し付けがましくなく、丁寧な物語と演出と役者さんの体現で教えてくれます。そんな時間を過ごせる大切な時間です。
今回の3作品。どれも正直、切ない物語でした。取り返しのつかない後悔ともうやり直すことのできないあきらめ、葛藤。その中でもその時々に考えて決めた選択で生き続けていこうとする人々。3作品の様々な結末。今回はどれも余韻をもって終わり、その後の物語は観客に委ねる感じでした。今回、このスタイルは心地よかったです。
朗読劇、お見事でした。
疲れた難しい顔で会場入りした私ですが、観劇後にすこしだけ優しい気持ちになる朗読劇でした。

観劇感想:朗読劇 役者の話芸②「三編の様々な結末」東京ストーリーテラー | BLOGS 高橋典幸
https://blogs.takahashinoriyuki.com/favorite/stage/recitation-drama/235

奈落のシャイロック

奈落のシャイロック

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★


明治新劇史では、名高い左団次帰国後の明治座初演を素材にしたバックステージもの。
作者・堤春恵はかねて明治演劇はお得意で、かつて見た鹿鳴館異聞」は面白かったし、評判も良かった、確か小劇場ながら演劇賞も受けた。日米の幾つもの大学で日本の伝統劇を学び、サントリー社長の息女と言う出自のよさがそのままのお行儀のいい作風で、下北沢の小劇場には似合わない。今回は、翻訳劇の日本初演とともに劇場改革を企んだ左団次と松居松葉の「ベニスの商人」上演が、劇場茶屋や下座の反感で頓挫するという史実を劇化している。前段の左団次帰国と時代背景の説明部分はわかり良く、またその性急な改革が頓挫する舞台を混乱の起きた明治座の奈落のシーンにまとめるというアイデアはいいのだが、そこで起きる事件が平板で盛り上がりに欠ける。混乱の原因が、演劇の中身ではなくて劇場システムの問題なので、演劇改革、新劇の誕生、女優の出現、伝統演劇との相克(日本では歌舞伎が強く、なかなか近代劇だ受け入れられなかった)など、人間的な表現が膨らむはずの本質的な演劇テーマが上滑りしてしまう。小芝居の添え物で女優をやってきた新井純(好演)の登場など面白いのだが生かし切れていない。期待されながら、また舞台ではいつも好演ながら、なぜかいい舞台に恵まれない森尾舞も、あい変わらず度胸のいい芝居なのだが、歌舞伎名優の娘が新劇に挑戦するという葛藤が弱い。女優陣の健闘に比べると肝心の男優陣が心もとない。脚本も後半は話が堂々巡りをしてふっきれない。
面白い小芝居を出す名取事務所も、今回はすこし凝りすぎたか。しかし今日は満席で何よりだった。

三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

今まで朗読劇なるものを何度か観劇し、いずれも高レベルなものだったと思えますが、今回遂に出会えましたキングオブ朗読劇。
基本的に朗読者のビジュアル・表情がベースとなり登場人物のイメージ達が膨らみ、まるで流れ込むように物語の情景が頭の中に広がっていきます。
いずれも心の琴線に触れる作品ばかりで、不思議な空間に迷い込む第2話もよかったですが、明確な情景がしっかりと目に浮かぶ第1話・3話が突き刺さりました。

特に第3話『杉山さん』、娘の思春期的バトルモードには冒頭から笑いを堪えるのに必死だったのが、いつの間にか嗚咽を堪えるのに必死、に変わっていました。
溢れ出る涙でとてもじゃないが舞台を見ていられない状況でも耳から流れ込んでくるその情景。これが朗読劇の醍醐味かっ!と痛感しました。

通常の役者さんが喋る「台詞」に加えて、「心の声」が事細やかに表現できる朗読劇ならではの強みが、存分に発揮されていたと思います。
第1話が強烈なインパクトで余韻を残すために第2話はちょっと可哀想な配置だったかも。

リンドバークたちの飛行

リンドバークたちの飛行

ゲッコーパレード

島薗家住宅(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/16 (月) 19:00

価格3,500円

無題2151(17-155)

19:00の回(小雨)。

18:50会場着、玄関で受付そのまま開演待ち、荷物を預っていただく。

ゲッコーパレード10公演目(再演を含む)、本作は2016/12に旧加藤家住宅で観ました(このときは2回観劇)。

また、会場の「島薗邸」は「かたりと」の「紅梅振袖(2014/11))「聲香(こゑかほる) 北原久仁香 ひとり語り(2017/1)」で来たことがあります。すぐ近くに「旧安田楠雄邸庭園」「森鴎外記念館」もあり、途中の団子坂は乱歩の「D坂」。

帰宅してから過去公演を確認していると...林純平さんはreset-N「knob」に出ていらした方でしょうか?

やや押して開演、機械音(ここは偶然)を背景にリンドバークが影のように玄関へ。このときの暗く、疲れきったような佇まい(ハムレットの亡霊のようにみえました)。それはチラシ裏面のリンドバーク(河原さん)のイメージによるのか、この「家」が醸し出す不思議な空気によるものか。破りがたい堅牢さ、年月と伴により硬くなってゆくようにみえる「建物の素材」によるものか。

※蕨版との違い

旧加藤家=現在も居住しているような、活動的な印象、故に行き来が自由、開放的。島薗邸=登録有形文化財、公開日あるも扉を閉じ静かに眠り続けている。

活火山(活動)と死火山(静観)との違いに近いか。

開演前からそこに生まれる物語はおのずと違ったものになるのではないかと思っていました。

旧加藤家で感じたさまざまな苦難、荒々しさの乱打は、ここ島薗邸ではひとつの大きな力としてまとまって建物全体を覆い、それに呼応したのか、リンドバークも(男性的な)挑戦者から、(女性的な)疲弊しつくしたような存在として感じました。

本来の役割を終え、静かな生活を続ける島薗邸の魔力なのでしょうか。

夜空に光る星は遠い過去の姿でありながら少しずつ変化している。ここ島薗邸はすべての活動を止めた空間。

だんじり囃子

だんじり囃子

だんじり囃子実行委員会

YES THEATER(大阪府)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★

昔、母と行った人情芝居に出ていた方が出ていらっしゃって懐かしかった。
ドヰさんの殺陣はご自分の劇団での舞台とは違った緊張感が有り、それが伝わってきてドキドキ。
香織さんのセーラー服、貴重なものを拝見出来て良かった。

スーパーストライク

スーパーストライク

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

■約130分■
人間関係というものを考え詰めるがあまり複雑怪奇を極め、滑稽味さえ帯びてしまう根本宗子のディープな人間観。それが汗のように滲み出た、切実味あふれる人間ドラマでした。

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/16 (月)公演終了

満足度★★★★

■約110分■
ヒロインが埼玉の女性政治家にダブって見えて仕方なかった。それも含めて楽しみました。

コジ・ファン・トゥッテ

コジ・ファン・トゥッテ

ひろしまオペラ・音楽推進委員会

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2017/09/30 (土) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/30 (土)

座席1階7列24番

価格3,500円

毎年のことですが今年も素晴らしかったです。
オペラには珍しく?八百屋舞台で観やすく、演出、舞台装置も良く楽しめました。
オーケストラはいつもより骨太な感じがして、ソプラノからバスまでバランスの良い二重唱から六重唱までの合唱、アンサンブルは素敵でした。

前側のB列で観ました。

aster

aster

創作集団Alea

劇場HOPE(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

事件の動機づけをじはじめ、細部の設定も少々荒っぽい力技で物語を進める感じ。
だけどそんなに違和感を感じないのは何故だろう。
シーンごとに面白みがあり、細かい事いいっこ無しのエンタテインメント性があるからだろうか?
確かに個性が波乱万丈な役者さんがそろい物語を飽きさせない。
佐藤さん、すみれちゃん、五十嵐くん、魅力的なニュアンスにひきつけられた。
ちょっと別の物語も観てみたいところ。

ユリディス

ユリディス

劇団Player's World

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

西洋の方々の価値観と死生観を目の当たりにし、改めて日本との違いを思い知る興味深い作品。
初めて観る作品であり、作者の物語であるが、愛、運命、絆の感覚が新鮮で面白かった。
行き交う台詞が心地よいな…と感じて幕間で当日パンフを見れば、みなさん声優さんだとか。納得。
2時間半長いかなと思っていたが、結構あっと言うまであった。
別の作品もぜひ観てみたい。

三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

本当に面白かった。
ちょっとないほど、面白かった。

セットも衣裳もメイクもなし。
あるのは、物語に寄り添うように演奏される、エレクトーンのナマ音だけ。

きちんとしたものがあれば、それだけでいいんだよね。
でも、その、きちんとしたものを、つい見失いがちなんだよね。

三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

朗読劇はたまに見るのだけれど、開演前にはいつも「聞くだけなら、ラジオでもテープでもよいのではないのかな」などと思いながら、毎回その舞台性に負けて(つまるところ、舞台の役者と観客が向かい合い、反応し合うことの醍醐味に快感を覚える)帰宅の途に着く。
今回も同様だ。
役者は衣裳も来ていないし、舞台装置もない。でも、存在するという、ごく単純な事実が声に身体性を持たせて、その都度異なる感情のハーモニーを作るのだなあ、と思う。

特に今回は、それを強く思った。

ネタバレBOX

作品の性質は全く違うのだけれど、どれも、うまく余韻を残し、幾らかの悲哀と希望を感じさせてくれることでは共通する作品だ。

解説では「システム」「杉山さん」「対の人形」の順だったので、その進行だと思ったのだけれど、「対の人形」からのスタート。どうしても、オムニバス形式だと、最後の作品の余韻を引きづりやすいのは否めない。
でも、これ「対の人形」が、最後だったら、結構、舞台の印象は変わっただろうな、と思う。「対の人形」が、淡々と、えぐいくらいの人生そのものの残酷さと底知れぬ数奇な運命の在り方を、物(2つの人形)に託して綴っているのに対して、他の2編は生きていくこと瞬間瞬間の残酷さを描くにとどまり、どちらかと言えば話は軽快で、時折ユーモアさえ交えていく。
それほど、「対の人形」は重い。
そこに希望が見いだせるのは、お互いに気づかなかった双子の姉妹の最後の邂逅、そこに登場する妹の孫娘の未来と、妹の娘の思い出があるからにしか過ぎない。

姉は今度5歳の時に別れた妹と会った時には、そっくりだから必ず気付くはずだと思っていた。しかし、気付くことはなかった。姉と妹の容姿を大きく分けさせたものは、何だったのだろう。それはあのもうひとつのきれいな人形に対する欲望だったのか。

「対の人形」はもともと小説だとおっしゃっていたから、作品としても古いのかもしれない。そこで順番が前に来たのかな。順番については、いろいろと考えられるけれど、「対の人形」の招いた胸の痛みが、最後まで響いた。その意味では、最後がよかったのかもしれない。

今、ちょうど昼の舞台上演中。「対の人形」の話は、かけおちのところまでいったかな。
66-ロクロクー星が丘編

66-ロクロクー星が丘編

東山遊園株式会社

星ケ丘ボウル内特設会場(愛知県)

2017/10/13 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

名古屋でロクロク観れました☆
観客席があっただけで劇場っぽいと思ってしまうのは相当円盤ライダーに毒されているからでしょうか(爆)
そこは流石円盤ライダー、劇の中で流れる音楽もライトも何もなく俳優さんの身体のみで熱い体験をさせて貰えました!

ネタバレBOX

星が丘ボールさんの倉庫?を綺麗にしたような場所が今回の会場でした。
大きなしゃちほこが2体飾ってあります
飾ってあると言うか仕舞ってあります。

冒頭5人のチームワークで一気に物語の世界へ。しゃちほこを揺らせて戦うシーン面白かった!棒に刺さる市川も笑いました。
渡部さんはいるだけで安心する空気になりますが、今回の劇ではよりリーダーと言うか温かい人柄が出てるように感じました。
後半の秋葉とのシーン、渡部さんの一言で会場全体空気が変わり、一気に泣ける、、と思ったら舟橋が(爆)
渡部さん秋葉への涙と舟橋への笑いでものすごい表情になってました、ロクロク東京バージョンもみているのでわかりますがあれ演技なんですよね。何度観ても信じられません。名古屋の俳優さんも凄かったですが
円盤ライダー3人は際立ちますね。脱帽でした。
最後の仲間達の応援シーン、このロクロクが一番感動しました。
ノー・サイド NO SIDE

ノー・サイド NO SIDE

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2017/09/12 (火) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/12 (火) 19:30

価格3,800円

SF編、人情編、コメディ+総括編という構成の妙により体感時間は90分程度。で、個人的には1編目の眼からウロコでありながら「それを言っちゃあおしまいだよぉ」な理屈(ネタバレBOX参照)に大いにウケる。「あーごもっとも!」と同時に「そこは見て見ぬふりをしてよぉ!」みたいな……(笑)
次回公演は初の原作もので江戸川乱歩に挑むそうでどんなアプローチをするのか今から楽しみ。

ネタバレBOX

タイムスリップした時に自転し公転しさらに銀河系内を移動している地球上の同じ地点に現れるというのは確かに不思議だ。タイムスリップ作品は天動説に基づいているのでは?
【残席僅か!】ドラマトライアル

【残席僅か!】ドラマトライアル

Prayers Studio

Prayers Studioアトリエ(東京都)

2017/09/29 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい時間を頂きありがとうございました。
今後の可能性を感じるイベントでした。

ネタバレBOX

当イベントは、演劇を通して人の真理をつかむよい機会でしたが、
すこし頭の整理ができず、カオス状態がつづいています。これって私がやりたいこと?
最初は本編だけ見るだけでと思っていましたので、本編終了後そのまま帰るつもりでしたが、
この機会(自ら考え話し演じること)の重要性が少し分かったような気がします。
それは事に気づくこと。人が何を考え行動しているかを理解すること。
そして感情というものが何かが分かること そしていつの間にか知らない何かになれること。
それはとても人にとって重要なことだと思います。
それに気づけば 人はより幸せを感じるでしょう。 人とグループの成長が生じます。
このような機会を多くの劇団の皆さんがおこなっていただければ幸いです。
観客の立場から 演技する立場で 感じること 理解できることを共有できるでしょう。
新しい何かを生むときには パートナーの理解と共有が必ず必要となるでしょう。
それは組織におけるチームワークのようなもの
それは将来エンターテイメントを生み、それを育成する 大きな財産と得る機会になると思います。
できるだけ多くの方々が リアルに 人を知り その人になる 機会を得ること。
それは生きる意味を知ることかもしれません。劇団の皆さま、参加された方々、どうもありがとうございました。
三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★

最近にしては珍しく、最後のあいさつでSNSでの拡散についての言及がなかった。
座長の久間勝彦さんも観客も高齢なことが理由だろうと思っていたがcorichにはすでにたくさんの感想が書かれていた。
老人畏るべし!
朗読劇は(私も含めた)老人にとって子供に戻ってお母さんに本を読んでもらうようなものなのだろう。お母さんとしての理想は観客が全員寝付いてしまうことかもしれない(笑)。

第一声をどのくらいの音量で始めるかはリハーサルで決めているのだろうが観客が入ると違ってくるし、天候にも左右される。今回はちょっと小さすぎた(静かにさせる作戦なのかもしれないが)。徐々に大きくなっていったと思ったがこちらの耳が慣れたのかもしれない。
また「まんが日本昔ばなし」のおばあさんのような調子には違和感があった。

完全に独立した話ではあるが
第1話は観客が求めるところをちょっと外したもの、
第2話は雰囲気重視で少しもやもやの残るもの、
第3話は100%腑に落ちるもの
という構成になっているのではないだろうか。

第3話はちょっとまとまりが悪いと思った。2バージョンあって、ギリギリで長い方を採用したのかと想像してしまった。お話は王道もので終演後気持ちよく家路につけた。有田佳名子さん演じる女子中学生が彼女のピュアなイメージにピッタリ重なって、見とれ聴きほれてしまった。

全3話を通じて長野耕士さんの存在感は圧倒的だった。バリトンボイスには痺れてしまった。ただ、他の方も含めときどき語尾が怪しいところがあったかな。

一色知希さんのピアノの磨かれた音の粒は朗読の言葉の隙間を埋めるように流れていた。BGMの抑えた演奏なのだが詩的で知的なところはBill EvansかKeith Jaretteを思い起こさせる(ちょっと盛ってます)。早速家に帰ってEvansの"My Foolish Heart"を聴いて心を満たした。
もっとも初回なので何か所か言葉とぶつかるところがあったが、達人はすでに楽譜に修正を書き込んでいるはずだ。

三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

 朗読劇である。この所、朗読劇は当たりだ。今回は、短編小説を朗読劇として演出した「対の人形」が第1話。第2話「システム」と第3話「杉山さん」は、最初から脚本として書かれているが、何れの作品もその質の高さで群を抜いた作家の才能を示している。舞台はシンプルだが可塑性が高く、演出、役者陣の演技も良い。生演奏が効果的に用いられている。必見の舞台!(花5つ☆)

ネタバレBOX

而も3作とも、全くタイプの異なる作品なのである。第1話は一種の説話で、坊さんの説話としては、出来すぎであるが仏教説話の傑作としても読める作品でつくづく因縁というものの摂理を知らされる。第2話「システム」は、天界のシステムを扱ったSFだが、内気な主人公の、それ故に見付からなかった彼女との出会いに、祖父への、また、彼女となることを宿命づけられた彼女候補の祖母への温かい思いやりと優しさが描かれた秀作、天界の担当者とのユーモアたっぷりの会話も見逃せない。第3話「杉山さん」は思春期の女子の男親への反発を、再婚する母や義父と直ぐ仲良くなった弟、事情を弁えてサジェスションもしてくれる祖母を仲立ちに、義父との間に徐々に良い関係を築いてゆきながら、そのことを義父が倒れるまで言えぬまま失くしてしまった娘の心情を綴って見事。たった2日間しかない公演で17日が楽だが、必見の舞台だ。
奇想の前提

奇想の前提

鵺的(ぬえてき)

テアトルBONBON(東京都)

2017/07/21 (金) ~ 2017/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/07/24 (月) 14:30

座席F列8番

価格4,000円

父・江戸川乱歩、母・鵺的の間に生まれた嫡男と言えるほどに両者の遺伝子を受け継いだ感覚。
月蝕歌劇団の新作(乱歩ネタ)のあらすじをTLで目にして「乱歩って作家を少年にするよなぁ」と思って間もなくのこれだったので「あ、高木さんも少年にされたな……」と。(笑)
序盤で二組の親子関係のねじれっぷりと「ある関係」で浮かんだことがアタリだったことがアフタートークで判明したり、あの人物はもしかして?というのも終盤でアタリだったり、「あるアイテム」が「やっぱりそれですか!?」だったりで頬が弛みっ放し。
終盤でのねじれた親子関係に関するちょっとした笑いの後の短い会話が「鵺的流親子関係」っぽくてこれにもニヤリ(ホロリ?)
高木さんによれば「江戸川乱歩の作品がすべて史実であった世界」の物語だそうだ。うん、なるほど。あ、あと「あの映画」も史実であった世界では?(広い意味ではその映画も「乱歩の世界」ではあるのだが)

ネタバレBOX

娘に対して「あんたなど産んだ覚えはない」と言う母親の弁は比喩というか絶縁の表現的なものと思っていたら、本当に記憶になかったという部分には笑ったが、娘の命名エピソードを思い出して語った時に姉が「貴女がそれをあの子に話していたら(関係は改善されていたかも)」と言うのは鵺的っぽいなと。
また、クライマックスのスぺクタルのさなかで熱気球が登場するのは往年に乱歩ファンとして嬉しいというかツボを突かれたというか……。

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