
【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
よくできた物語と、演じ慣れた役者さんたちの素晴らしい演技が作り出す舞台にすっかり感心してしまいました。そして感動しました。すばらしいですね。驚きました。

『残暑見舞い申し上げます。』
放課後ビアタイム
スタジオトルク(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/17 (日) 18:00
座席1階4列
放課後ビアタイム『残暑見舞い申し上げます。』スタジオトルク
油断してました。まさか涙が出るほど笑い転げてしまうとは(笑)
めちゃくちゃ面白かったです。
最初のコント『けじめ学級』が盛り上がりすぎて、
当初30分?という話が55分まで伸びに伸びる結果に。
バラエティ番組のコントのようなノリでしたが、しっかり演劇していましたし最後のオチも上手いなと思いました。
鉄板ですがお絵かきゲームや伝言ゲームもミラクル多発で爆笑の連続でした。
是非第2回も参加してみたいです。

ひとり芝居フェス
野方スタジオ
野方スタジオ(東京都)
2017/09/01 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★
閉鎖前の「ひとり芝居」3連荘(チャン)の最終週にようやく観劇が叶った。前回も出た平成マリーの他者演出、フジタタイセイの一席は観ずに終ったが、殺風景な一室を殆ど装飾もせず、しかし次第に堂々と劇場然として見えても来たこの風変わりな小屋を、見納める事ができた。
「劇場を作る」のは何か・・上演される芝居も勿論だが、何よりも観客であるらしい・・そんな事を考える得がたい実例にもなった。
4、5回訪ねただろうか。RAFTや空洞より多い。謝謝である。

踏んだり蹴ったりでサイキック!
KAMAYAN
OFF OFFシアター(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/09/17 (日) 14:00
座席1階1列
KAMAYAN『踏んだり蹴ったりでサイキック!』OFF OFFシアター
Aチームを観劇。
ハチャメチャでドタバタな展開の連続で、コメディの王道って感じの作品でした。
今回は今まで以上にキャラが濃い登場人物ばかり。
配役もぴったりで、見事にハマっていたと思います。
生放送での失敗を取り返す起死回生の一手とは!
まさかの展開で驚きました。あの展開は絶対に読めないですね(^_^;)
ラストのオチも綺麗に決まっていたと思います。
毎回舞台セットや舞台美術のクオリティが高い劇団さん。
今回はポップで可愛らしいデザインでした。

ヨンコマ。
劇団東京都鈴木区
遊空間がざびぃ(東京都)
2017/09/16 (土) ~ 2017/09/23 (土)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/09/16 (土) 15:00
座席1階4列
劇団東京都鈴木区『ヨンコマ。』遊空間がざびぃ
緩やかなテンポでじんわりとくるような、鈴木区さんには珍しいタイプの作品だと思います。
結成20年の小劇場劇団が抱える倦怠感やマンネリ感が程よくリアルに映りました。
立ち上げメンバー4人の距離感と掛け合いが素のように見えて、その自然さがとても良かったです。
劇団運営の裏側が垣間見えるエピソードの数々も面白かったです。
初日だったからかセリフが結構飛んでいたような気がします(それも台本通り?)。
あと、選んだ座席があまり良くなかったらしく、座り芝居がほとんど見えませんでした(^_^;)

『時参不斗狐嫁入』
劇団やぶさか
スペース・オルタ(神奈川県)
2017/08/25 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/08/27 (日) 16:00
価格2,800円
やぶさか版2.5次元と言おうか「ノイタミナ」枠で放映されたアニメの舞台化のようなノリが圧倒的に愉しい。
笑い、サスベンス、アクションに加えて恋愛の本質(?)的なものもしっかり編み込んで感動させるのもさすがだし、殺陣のシンクロ(=主人公と守護するものの剣さばき)や客席通路の花道的用法、それに霊道(?)の表現なども◎。
キャラクターを如実に示す衣装も毎度ながらお見事。

ある男の半日
PAM
油野美術館2F(大阪府)
2017/07/29 (土) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★
前回は一人芝居、二人芝居、三人芝居の三演目を一度に拝見できる演劇三昧な公演でしたが…。
今回は、大正をテーマに、活動写真、Live、演劇と、とても自由な公演。
演劇を期待すると少し違いますが、クスクスっと笑える楽しい内容でした。

探偵は死して推理する
演劇計画 Re:Turn
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2017/07/29 (土) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
推理作家ノックスの推理小説の十戒。
推理小説が絶対守らなければならない十戒。
稀代の探偵を集め、その十戒を乱すモノに挑戦させる…物語。
終わってみれば、十戒を忠実に厳守した本道の推理劇に…なる筈だった。
お笑いを混ぜながら、観客の推理を何度も裏切り、その上をゆく探偵小説。
「探偵は死して推理する」を何度も堪能。
役者さんもワクワクしながら上演されており、楽しさが溢れてきます。
まさに脚本の妙。
是非、次回作も観たい。

超!脱獄歌劇「ナンバカ」
ネルケプランニング
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/09/19 (火) 19:00
深夜アニメの通りのルックス+オリジナルソング満載の楽しいステージでした。2.5次元ステージはテレビアニメにプラスαの要素があってこそ!

ウロボロス
Straw&Berry
新宿眼科画廊(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/19 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/18 (月) 19:30
河西祐介は頑ななロマンティストである。そのことを今回も思い知る作品だった。時間軸が前後する展開やエンディングの幸せ感が、余計に全体を包む悲しさ・切なさを増幅させる。やや強引な部分があるけれども、見ておいてよかったと思えた。

SHERLOCKIAN Aの項目
Project S.H
ワーサルシアター(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/18 (月) 16:00
シャーロック・ホームズの世界観を借りて、新たな物語を紡ぐ。よくできた脚本で、いかにもホームズな推理や様々な登場人物も、しっかり活かされている。やや、「○○、実は△△」というのが多い気がするけれど、エンターテインメントと思えば許容範囲かと思う。

川越坂戸地区秋季演劇発表会
埼玉県高等学校演劇連盟
尚美学園大学川越校舎 2000年記念館(埼玉県)
2017/09/16 (土) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
価格0円
無題2139(17-142)
昨年は横浜(生まれたところ)地区から関東大会まで観続けましたが、今年はなかなかスケジュールがつかめず、川越坂戸地区から始めました(埼玉県在住)。
筑波大学附属坂戸は2015年の学内公演を観ていて、一週間前、久しぶりに(文化祭の)公演を観て、ちょうど日程も大丈夫なので尚美大まで足を運びました。
生憎の天気でしたが、2日間とも観ていて高校生らしい溌剌さがまっすぐに伝わってくる気持ちの良い作品でした。
全体の感想を簡単に
・脚本
・衣装
・照明
・舞台美術
脚本は小劇場で観ている作品でもでもいろいろあり(よくわかる/わかる/よくわからない/わからない)、個人的には観終わって「好き」「嫌い」のどちらの感情が勝っているかだけで破綻があろうがどうでもいい...わけはないですがあまり気にしません。
また、商業演劇は観ないし、TVドラマも見ないし。
あとの3つはできる範囲で工夫していただければ(ほとんどなくとも)構いませんが、(内容とは関係なく)単にみすぼらしい、とりあえず今風、はなんとかしていただきたい。
では、いったい何を観にいっているのでしょう。
高校生たちが演劇人としてもっと成長し、自身の身体や声、機材や空間の扱いに長けて、表現したいことがもっと自在にできるようになってほしい。と思いますが、そのためにどこを直して、みたいなことは考えていません。60分の中にしっかりした世界を組み立て、最後までその世界の中で(途中で醒めることなく)物語をみせてほしい。そのための脚本&演出ではないかと。

〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

くちびるぱんつ/愛はタンパク質で育ってる
ぬいぐるみハンター
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
【愛はタンパク質で育ってる】
若さゆえの熱さが脈打つ感じで気持いい。
初演はどこの劇場で演られたのだろう。この広い舞台を活かした演出は2017年版なのか
など、どうでもいい事に気を取られてしまった。
作者の脳内イメージが怒涛のようにあふれ出る感じ。
様々な名作のオマージュが紡ぐストーリーは、それぞれのキャラを知らないとちょっと残念なのかも
でも自分は知っていて良かったと胸なでおろす。
【くちびるぱんつ】
パンツは何処へ逝ったのかと叫びたいくらいに楽しめた作品。
個性的な役者さんも揃い、良い味醸し出してる心地よさ。
初演のころとは何が違ったんだろう、演出が大人になったのか?
見比べる事もないだろうが、素直に面白い舞台でした。

寒い日に薄着だと寒い
スマッシュルームズ
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★
小林知未。はじめて拝見した女優さん。
れからも記憶に残る熱い役者さんの一人になりました。
有りがちといえば聞いた感じの演劇に片足突っ込んだ者のステロタイプ的な考察。
物語が巧みなのか、演技力が優れているのか、引き込まれあっという間のひと時だった。
こんどは人と絡む芝居も観てみたいところ。次回先に期待しています。

9月文楽公演
国立劇場
国立劇場 小劇場(東京都)
2017/09/02 (土) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
「生写朝顔話」を観て来ました。いや~今回立見しちゃった!私の席は最後列なので自分の席の後ろで立見しました。だって私の前の人が壁みたいで人形浄瑠璃なのに人形見えない。太夫と三味線だけでもいいけれど、せっかく人形がいるんですもの観たいじゃない。
で、立見はよーく観えたので大満足でした。

シンキロウ
園
王子スタジオ1(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/15 (金) 20:00
価格2,500円
無題2138(17-141)
20:00の回(曇)。
19:40受付、開場、靴を脱いで中へ。入って奥が舞台、役者さん3人はベンチに一人ずつ座っている。
客入れ、音楽なし、入り口から車のライトが入り、明かりと影とが壁を走る。
20:04開演~21:11終演。
終演直後は「やっぱり藝大はよくわからないものだ...」などと感じていましたが、今はもっと注意深く観ておけばよかったと反省しきり。
藝大というと「ヌトミック」こちらも初めて観たのは「それからの街(2015/11@site)」でそのときはまったく受けつけず。しかし2作目であっさり陥落、その後は続けて観にいっています。
特異な所作(振付)と言い回しが音楽の演奏ではないかと錯覚させる。おさえた照明が現実感を薄め、演者は人形のようにもみえる。
セリフの内容は理解できないものの、視覚、聴覚かが受け取るものは今までの感触とはちがっていました。
実に余談ではあり、ご迷惑でしょうが「最後の秘境 東京藝大(二宮敦人著)」はとても面白かった。

ウロボロス
Straw&Berry
新宿眼科画廊(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/19 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/17 (日) 19:30
価格3,000円
無題2137(17-140)
19:30の回(雨)
19:00受付、開場。凹の座席(壁沿いは左右1列ずつ)。右辺奥に座ります。
ここからみると、目の前にテーブルと椅子、時計回りに、天体望遠鏡、天球儀、ベッド、
キャビネット(星関係の本)、テーブル、ソファ、アコギ、またキャビット。
19:26前説、19:31男がふらつきながら登場~21:01終演、おまけ21:05~21:14終演。
「ワンダーランド(2015/2@王子)」以来の3作目。
佐賀さんは6月に「海に纏わるエピソード(@上野)」
ゲストの方ですと(観ていない方も含め)、
池田夏海さん「歩行船(2015/3@キッド)」?
土橋美月さん「かわいいチャージ(2017/9@ミラクル)」「みっちゃんのことは~(2017/8@APOC)」。
鳴海由莉さん「宇宙船(2014/9@王子)」。
きっとお話の筋はシンプルなんだと思うのですが、時間が遷移するのと(文字通り)見えているものが変わらないこととがうまく調整できなかったため(しばらく前からこの傾向あり)、お話から相当遅れ気味となってしまいました。
並行して観ている「高校演劇(発表会)」の高校生たちから受ける印象が強いのでその影響があるのかもしれません。
なかなかいい色(茶:サンバースト)のギターは劇中ちゃんと弾かれていました。

『署名人』
ヤマガヲク
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★
署名人に感情移入できれば面白かったかも。でもぼくはできず。その他の登場人物にはさらにできず。台本から受ける人物像からはみ出す部分がなかったからかも。台本から人物像をつくるのではなく、自分ならこんなふうに言うってところから、芝居は始めるべきでは。そうじゃないと、どっかで観たようなプロトタイプの芝居にしかならないのでは。
なーんてね。偉そうでごめんなさい。
芝居中のトーンと、芝居が終わっていったんはけて再登場した後の役者のみなさんの挨拶のトーンとの落差が面白かったです。
その挨拶のときのトーンで芝居を始めれば、容易に感情移入できて、もっと違う面白い感じになったろうになあとも。無理ですか?無理じゃないですよね?
考え方が違いますかね?

【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
なるほど、この劇団が受賞の常連だという理由がよく分かりました。
わかり易いストーリーを面白く感動的なものするのだから大したものの感服します。
今年の大賞獲るんじゃないかしらん。