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六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第四期どころではないんですね。この無謀とも思える公演を応援したいです。
検校とか忘八とか最近はだいぶ耳馴染みのある言葉が聞こえて来て、いい時期の公演かと思いました。
表向きは華やかだけれど悲しい吉原の様子や、義賊として筋の通った生き方をしようとする者たちが描かれていて良かったです。

ネタバレBOX

カタカナ言葉が出て来たり、劇中で物販の宣伝をしたりと言うところを笑ってしまうと言うのがお約束ならそれはそれでいいのですが、一転あんな結末というのは私にはいささかショックでした。
2人は逃げおおせてめでたしめでたし・・・が希望です。
あー昼休み

あー昼休み

劇団BLUESTAXI

シアター711(東京都)

2025/04/15 (火) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。劇団BLUESTAXI公演は、中野のザ・ポケットで何回か観たことがあるが、下北沢は初めてだ。当日パンフにも主宰の青田ひでき氏が初の下北沢公演で、小さな劇場(シアター711)で少ない出演者での公演とある。それでも 舞台である東京下町にある お菓子等のパッケージを企画・製造・販売する小さな会社の休憩室(女性専用)をしっかり作り込んでいる。昼休みの休憩室、そこで語られる女性の話。

この会社は二代目社長 、先代ほどのカリスマ性はない。しかし従業員・パートなど皆に気をかける そんな誠実さ、包容力が魅力の人。登場人物は 社長を含め10人、1人ひとりの性格や出身地、今の状況・事情などを丁寧に描き、会社と人々 その四季折々を紡いでいく。悪人や意地悪な人はいない、それでも人は何らかの悩みや苦労を抱えている。見所は、日常の何気ない光景を 俳優陣が見事に描いているところ。ドラマチック・ドラスティックでもなく刺激的な出来事があるわけでもない、なんの変哲もない日常を紡ぐほど難しいものはないだろう。

生きることは選択の連続、迷った時は「どちらにしようかな、天の神様の言う通り」で指さした方を…。選択の結果は自分で決めたもの、自分の人生は自分のもの。少しネタバレするが、冒頭 2種類の饅頭のうち どちらを選んで食べるかで使った数え歌。2025年春から2026年春迄の1年間に起きる、1人ひとりの選択と決断を暗示している。休憩室という小さな空間で紡がれる人生模様の一コマ、とても滋味に溢れた好公演。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央壁際に冷蔵庫・電子レンジ・ポット、そして二段の収納箱。上手に流し台と長テーブル、下手の壁にカレンダーと「整理整頓」の張り紙。客席寄り中央にテーブルと椅子、まさに休憩室の出現である。上手と下手の奥にそれぞれ出入り口、客席側が窓ガラスという設定。そこから陽が入り、季節や時間の経過とともに照明を諧調する。

舞台は 株式会社トミゼンの女性休憩室、そこは和気藹藹とした雰囲気に満ちている。冒頭パートの1人、安達さおり が饅頭を差し入れるが、選ぶのに迷う。その時に「・・神様の言う通り」で決めるが、その後に続く言葉は地方によって異なる。そして社長 冨山慎太郎と従業員の長谷部奈々が新人社員 植田福男(18歳)と新たなパート 立花葵を連れてきた。このパートは7年ほど前 学生の時にバイトをしており顔見知りもいる。パートは5人体制ー重鎮の安達(鹿児島県・50代)、新人の立花(29歳 もうすぐ30歳)、そして唐沢恵(東京都・30代)、井口薫(埼玉県・30代)、佐々木依乃(宮城県・25歳)で、これで やっと人手不足は解消。この出身地と年齢が、その人物が抱えている悩みなどに関係してくる。少ない出演者ということで 1人ひとりに焦点をあて、丁寧に人物像を描き、役者は それを立ち上げている。

このパートを中心とした物語は、身近に見聞きするような事ばかり。立花は適齢期?ということもあり何となく結婚したが、今は別居し離婚も考えている。唐沢は努力家で、自分の力で進学・就職もしたが、子宝に恵まれない。不妊治療を続けているが焦燥感に駆られる。同年代の井口は離婚しシングルマザーで娘(小4)を育てているが、大変だと愚痴をこぼす。佐々木は役者を目指しているが、年齢的なこともあり諦めようと苦渋の決断。そして安達は、義父に続いて義母の介護をしながら家庭を支えてきたが、義母の死と夫の定年退職を機に離婚して自由の身へ。個々人の問題であるが、社会問題と密接な関わりのあることばかり。観客によっては同じような境遇 もしくは経験したことがあり、共感等をもった人がいたかもしれない。

出身地が違うことや世代が異なることから、色々な価値観や流行った歌などにギャップがある。その違いを乗り越えて一緒に歌を歌う微笑ましさ。四季折々の光景は、例えば夏などは近くの食堂へ 冷やし中華をといった季節にあった台詞やタバコを吸いに部屋から出たとたん汗が流れ。身近にいる人々の暮らしが、確かにそこにある。勿論パート以外…社長は妻を10年前に亡くし、1人で娘を育て といった苦労人。その社長を慕う長谷部、そして佐々木を好きな従業員 南原哲平の可笑しさ、社長の妹 嶋亜希子の逞しさ といった、皆 個性豊かな人物を立ち上げている。ちなみに劇中で実際に飲食をするから空腹で観劇するのは…。
次回公演も楽しみにしております。
拘ったところでたかが文字

拘ったところでたかが文字

劇団皇帝ケチャップ

新宿シアタートップス(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

超満席の喫茶店が舞台
お客さんは示し合わせたわけでもないのに全員が小説家とその関係者
テーブル間や店員さんの間でポンポン言葉が飛び交って、それを目で追っていく様はまるでゲームセンターのピンボールみたい
実際のピンボールは球が落ちていく事があるけれど、この球(言葉の応酬)はずっと弾けまくっているし、毒気をちらつかせるのを忘れない(笑)
ツボにはまる人物を見つけたら、やみつきになりそうなスタイルであるなぁと思いながら楽しませて頂きました

その男ホーネット加藤ーある前説師の愛の詩ー

その男ホーネット加藤ーある前説師の愛の詩ー

映像劇団テンアンツ

ABCホール (大阪府)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑い有り 涙有りで相変わらず良かったです
生歌も良かったし、出演者が制作をするのもね
娘いる父親には…

ええ愛とロマンス

ええ愛とロマンス

enji

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/16 (水) 19:00

価格4円

田舎の情景と最先端技術が上手くマッチしつつ、明るい会話に静かな怖さを感じながら、『生きている』とは肉体なのか、情報なのか考えさせられました。LINEで済ましている人に「今、改めて会って話そう」と思わされる芝居でした。良かったです。

ネタバレBOX

人格と尊厳とは何かを問われたように感じました。「死」とは肉体の死なのか、相対する生きた人間の認知の死なのか、情報がサーバーさえあれば行き続ける現代に考えさせる内容でした。これを明るく演じれることが凄いです。
鎌塚氏、震えあがる

鎌塚氏、震えあがる

森崎事務所M&Oplays

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/03/30 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 18:00

鎌塚氏は本当に真っ直ぐですよね。それが笑えるのだけど。
ずっと見続けている鎌塚氏、そうですよね、歳も取りますよね。
上見ケシキさんの現況で年月を感じ、スミキチの変わらなさに笑う。
次も楽しみです。何年後になるのかしら、どんなお屋敷かしら

ネタバレBOX

今回も回り舞台の面白さを最大限にみせてくれました!!
鎌塚氏、震えあがる

鎌塚氏、震えあがる

森崎事務所M&Oplays

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/03/30 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 18:00

2011年に始まったシリーズも3年ぶり7作目。お馴染みの笑いと、ちょっとのコワサで楽しむ。(3分押し)136分。
 完璧なる執事を目指す鎌塚氏シリーズで、全作品を観ているけどオカルトが入ったところは珍しいか。アカシ(三宅弘城)・ケシキ(ともさかりえ)・スエキチ(玉置孝匡)の常連3人は相変わらずのペースで、ゲストでもベテランのカグラ(天海祐希)・ナオツグ(藤井隆)・ユラコ(池谷のぶえ)の活躍ぶりは予想通りだが、若手のアガサ(羽瀬川なぎ)がデリケートな役をしっかり演じて見事だった。シリーズ前作を観ていなくても楽しめる舞台。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 16:00

2年ぶり2度目の公演のユニット。作・演出の烏丸棗の巧妙さが楽しい。(3分押し)53分。
 死体が発見された工事中の店舗に集まる、刑事・鑑識・オーナー・不動産業者・借主・工事者ほかが展開する、一種バカバカしい物語だが、途中からオカルト風味になり、面白くもちょっとコワク終わる。久々に観る烏丸の作品だが、手慣れた役者陣を集めて楽しく作ってる感じが良い。作・演出だけでなく、簡単なものだが、音響と照明を一人でやる烏丸が見事。

夜の道づれ

夜の道づれ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/04/15 (火) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

プログラムによると、「こつこつプロジェクト」というものから生まれた上演ということらしいが、なるほど研究や掘り下げに耐え得る独特の作品。かなりの低料金で観させてくれるのでありがたいが、生易しい作品ではないので、観る側もしっかり意識を集中していないと意味が把握できなくなる箇所がたくさんある。後半はほとんど二人だけのシビアな会話劇となるが、あんなふうに本来不自然な足踏みをしながら大量のセリフを駆使して演技し続けなければならないのは非常に難易度が高いと思われ、演技者としての主役二人の凄さに舌を巻く。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/04/13 (日) 16:00

価格3,500円

どうだろ
ポリ公働け!とドヤりたくなるくらいにイラッとする感じはある
わりとサクサク進んで、終盤の展開と過去のEpが振り返れず迷子になってたけれど、あの展開はちょっとおもろかったな
かなったとて

そして下北沢で我々は

そして下北沢で我々は

片岡自動車工業

ACT cafe(大阪府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/12 (土) 20:00

そして下北沢で我々は観劇しました
片岡自動車工業さんを知って観劇したのは商店街・お局ちゃんと今回も合わせて3作品となり関東に活動拠点を移し、東京で公演をするとなり日程が合えばと思いましたが厳しく、諦めていましたが今回大阪凱旋公演をするとあり時間を作り観に行きました。
物語は架空の劇団・舞台役者の悩みとあるある話との事でしたが、キャラ一人一人に面白みがあり、演じる皆さまの表現力で笑い、泣きそしてまた笑いでした
凱旋公演をしていただきありがとうございました。

そして下北沢で我々は

そして下北沢で我々は

片岡自動車工業

ACT cafe(大阪府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年に下北沢で初演を観劇させて頂きました、
今回は以前よりパワーアップしていて、各所に変更や手直し?が入ったのか、役所さんの掛け合いや盛り上がり方が半端なくて面白く笑わせて頂きました^o^
新人さんと若い方達がフレッシュなのに、阿吽の呼吸が抜群で、古手(失礼ですが)のユニゾンも楽しかったです。
真壁さんがピリッとした立ち位置で私的にはツボでした。
男優の前川さん、色んな役で楽しかったです。
片岡さんのしっかりと演技される姿は安定感があり、もっと見ていたかったな。
ありがとう御座いました、10月をワクワクしながら待ってますね。

旅するワーニャおじさん

旅するワーニャおじさん

パンケーキの会

下北沢駅前劇場(東京都)

2025/04/10 (木) ~ 2025/04/16 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『ワーニャおじさん』

アイルランドのブライアン・フリール翻案による1998年初演作品。
『ワーニャ伯父さん』はつまらないと思っていたがこうして観てみると面白かった。成程、提示され構築された関係性にシェイクスピア的多情多感な情緒、エッセンスを振り掛ける訳か。この関係性のどこに一番思い入れるかのセンス。凄く勉強になった。
二面向かい合わせの客席はガッチリ入っていて『寂しい人、苦しい人、悲しい人』よりも席を詰めている。青年団テイストで客入れから役者がステージに登場、役として日常を過ごし場の空気感を醸し出す。どこからか風が吹いている。窓の外の天候を意識させる演出。

主演ワーニャ役、柳内佑介氏はオリラジ中田っぽい。47歳設定にしては若い印象。敢えてこういうキャスティングにしたのか。
アーストロフ医師役、内田健介氏は巧すぎて鼻についた程。どんどん格好良く見えてきてクライマックスではレット・バトラーのよう。
元教授セレブリャーコフ役、大原研二氏は高須クリニックの高須克弥に見えた。
皆が恋する彼の後妻エレーナ役に佐乃美千子さん、流石。
ワーニャの姪っ子ソーニャ役に渡邊りか子さん。

場面転換として白く長いカーテンを客席前二面に引く。様子がうっすらと透けて見え、舞台装置の移動や立ち位置の指示等普通に聴こえてくる。芝居全体が少しメタ的な方法論の演出で役者が時折観客に台詞を投げ掛けもする。

前半、古典戯曲の取っ付きにくさ、ロシア人名と関係性の判り辛さから客席もぼんやりと思いきや、どっこい後半からかなり盛り上げた。

二作品をセットで観た方が楽しめる。作品の構造についてよく解る。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

MVPは渡邉りか子さん。この人はヤバイ。杉咲花のような少女性とみるきーのようなあたふたが素晴らしい。どう見ても10代だが自主映画の監督もこなす31歳とは···。

クライマックス、盗んだモルヒネの瓶をズボンの裾を上げ、靴下の中から返すワーニャ。受け取った内田健介氏は客に向かって「酷い演出でしょ」と笑いかけるギャグ。

「埴生の宿」を歌ったり、「愛燦燦」の歌詞が出たり仕掛けが多い。赤い毛糸玉が引っ張られて一本の糸が空間に張られたりもする。
個人的にはラストがまだるっこしい。それっぽいのが延々続く。

『ワーニャ伯父さん』を簡単に要約すると自分の人生を捧げたものに裏切られ、奉仕と労働に費やした半生に悔いる男。金も成功も夢も家庭も何一つ手に入らなかった。何だったんだ俺の人生は?多分同じく望んだものを何一つ掴めないであろう姪が励ます。「伯父さん、生きていきましょう。長い長い日々を長い夜をじっと耐えるの。安らぎはないかも知れないけれど他の人の為に働きましょう。そして死んだ後の世界で一息つくの。神様にどんなに辛かったか申し上げるのよ。」

ラストはテーブルに着いた4人がそれぞれの作業を続けたまま終演のアナウンス。その横をぞろぞろ帰る観客。

気分ははちみつぱい『塀の上で』

空はまだ群青色の朝
外はそぼ降る鈍色の雨
窓にこびりついた残り顔流し
牛乳瓶に注ぎ込む雨よ

(中略)
塀の上で、塀の上で、僕は雨に打たれ見てただけさ
人を喰らって生きてきた。

人を喰らって生きてきた。

Uzume

テアトルBONBON(東京都)

2025/04/09 (水) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/13 (日) 12:00

座席H列5番

価格6円

曇天と急な気温低下な日曜日に合う「人の怖さ」を感じる芝居でした。重いテーマの中でも、展開のうまさと笑える演技に唸りつつ、現代の便利さに隠れる不都合な真実を気づかされました。いま観るべき戯曲でした。

ネタバレBOX

重たい芝居の後のアフタートークで飛び出してくる役者のテンションが、完全に芸人でした。芝居の緊張感が、緩和されて素晴らしかったです。
ヨコハマ・マイス YOKOHAMA MICE

ヨコハマ・マイス YOKOHAMA MICE

神奈川県演劇連盟

神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

2025/03/21 (金) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

神奈川県演劇連盟の加盟団体による2024年の合同公演。115分。3月23日まで神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール。合同公演とはいえ、800席超の大きな劇場。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/04/post-a7209c.html

煙に巻かれて百舌鳥の早贄

煙に巻かれて百舌鳥の早贄

劇団肋骨蜜柑同好会

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

数年以上ぶり確か3度目の肋骨蜜柑を映像で鑑賞。知的世界の曼陀羅を描写せんとするかの言語遊戯という印象が、久々に観た今作ではまるで人間ドラマであった事にまずもって驚き、好感。肋骨蜜柑らしさの片鱗は終幕あたりに見られたが。。何か思いついたらまた追記するつもり。
(映像鑑賞ではあるが画面のフレームを忘れさせた芝居にはこの星数を。)

嵐 THE TEMPEST

嵐 THE TEMPEST

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2025/04/10 (木) ~ 2025/04/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「テンペスト」の初観劇は確か新国立劇場主催、白井晃演出で。段ボール箱とそれを運ぶ台を活用して、中劇場の奥行き深いスペースが物流倉庫に見えたのだが、だから何だという感を否めなかった(著名な戯曲をこんな風に遊んでみた、というビッグネームありきの遊び)。王を演じたのが確か古谷一行。その後この演目には大きな関心を持たず、恐らく今回が二度目である。が、終盤に近づくにつれて勝手知ったる演目かのように再現感覚に見舞われた。この物語が持つ力でもあろうし舞台の構成力かも知れないが、伸びきった膜が突如収縮するように伏線回収に掛かるよう。口跡に難ありの主役(王)のカクシャク老人振りが終盤ピッタリに見えてくる。「こんな世の中に(生まれて来るなんて)」という台詞が最近観たTOKYOハンバーグ「目を向けて、背を向ける」にあったが、「今は不幸な時代」を前提で語られても何ら違和感のない時代認識を、この舞台に当てはめれば、「にも関わらず」私は敢えて許し、和解を望むという王の言葉が格段の意味を帯びる。(当然ながらキリスト教の言う人間のあらゆる罪にもかかわらず、神はイエスの犠牲を通じて人間に赦し=救いを賜ったとのモチーフに通じる。因果応報目には目を、罰する事を通じて道理を思い知らせる意思こそ正しいと言われる今、甘いと言われようが許す、と言う。その見返りは?「争いの種を残さない」ため・・どこかに利己的な動機がなければ信用できない、とは下衆の料簡であるが、そうでない愛の存在を死をもって証そうとしたイエスの磔刑から、利他的な動機はあり得ると、どこかで信じてはいながら大方パフォーマンスで偽善だと思ってしまう我らである。が・・王は自らが島に幽閉された後に得た魔法を失ったものの一矢報いた身で、またミラノ王に返り咲く身で、「許す」態度は可能なのであって・・と考え始めるとワヤである。如何に「許す」ことは難しく「和解」は言う程簡単ではないかを見せつけられている時代に「敢えて許す」「和解のために」と人々が言えるのだとしたら、いや一人の王が為したその決断を支持できる民であったなら。

この演目は俳優座劇場で一度も掛からなかった演目だと言い、「やった事のない」優れた作品がもっと他にあったのか、見出すのに苦労するような案配だったのかは分からないが、劇場の最後を飾るに相応しいメッセージが、というか最後の公演の舞台で俳優の口から出るにそぐわしい台詞が、含まれた演目として「テンペスト」は選ばれたと感じた次第である。
役者は新劇系の幾つかの劇団の俳優が集められ、新劇色の傾きを感じなくもなかったが、「テンペスト」がこれほど鮮やかに自分に入って来るとは予想しなかった。

12人のヒトラーの側近

12人のヒトラーの側近

サルメカンパニー

吉祥寺シアター(東京都)

2025/04/12 (土) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前半はタイトル通りの内容だったが、後半はちょっとそこから離れたような・・・。あの女性たちも側近のうちということ?エピソードも、ブルーノ・ガンツ主演の有名な映画と被る感じもあり(舞台のほうはヒトラーは出てこないが)・・・。俳優たちは、彼らが演じる実在の人物に何となく似ているように当てられている。ちなみに、本作の総統代理ルドルフ・ヘスは、アウシュビッツ収容所所長のルドルフ・ヘスとは別人であるが。

そして下北沢で我々は

そして下北沢で我々は

片岡自動車工業

ACT cafe(大阪府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/13 (日) 13:00

昨年、東京で初演を観ての二度目の観劇でしたが、何度観ても楽しめる作品だと思いました。
群像劇で、どの登場人物もインパクトあるので、一息ついてる暇がない!(笑)
自分は観客サイドなわけですが、小劇場系のお芝居が好きなので、
役者さん、劇団さん、演出家さんの"あるある"なお悩みの数々が、とてもリアルに響きました。
衣装が片岡自動車工業っぽいカラフルで華やかなもので、
今回の正統派の青春な感じと合わなさそうなのに、成立して見れてしまう不思議さも感じました。
所属俳優の年齢層が広くて、新人女優陣がこれだけ演じられて、スーパー脚本家の居る片岡自動車工業は、これからがますます楽しみな劇団です。

TEAMきらきら発表公演&ぷちっとWOW!! 第3回公演

TEAMきらきら発表公演&ぷちっとWOW!! 第3回公演

劇団 ユニットWOW!!

聖天通劇場(大阪府)

2025/04/09 (水) ~ 2025/04/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

風チームを拝見しました。4月に関西に引っ越しました。関西での最初の作品となりましたが、関西弁のお芝居というだけで新鮮でした。内容はハッピーエンドでよかったです。面白かったです。楽しい時間ありがとうございます

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