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蒙古が襲来

蒙古が襲来

パルコ・プロデュース

京都劇場(京都府)

2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/15 (土) 18:00

かっての東京サンシャインボーイズがやってくる。当時の華々しい活躍を知っているので期待が大きかった。懐かしい俳優たち。対馬に蒙古が襲来してくるといいながらやってこず、島民は日常の生活に戻る。

ネタバレBOX

俳優たちも年をとった。かっての躍動感溢れる動きを感じることは少なかった。ただ楽しく演技をされ伝わるものがある。最後、突然蒙古が襲来して一瞬に日常の生活をしている全島民があっけなく死んでいく。今、日本が置かれいる状況が暗示されている気がした。三谷幸喜作品では珍しく、メッセージが重く伝わる。
ぬいぐるみおじさんと夢みる鏡

ぬいぐるみおじさんと夢みる鏡

レティクル座

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/04/18 (金) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/20 (日) 13:00

横浜で二本立て公演。どちらも個性豊かな俳優さんたちで観ていて飽きずに楽しめました。

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

優しい劇団

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/19 (土) 16:00

価格0円

当日券が取れた時点で神に感謝した。前説だけでも来た価値があると思った。

ネタバレBOX

初対面が半日で演劇になる、演劇ってすごい、を実現する尾崎は何者?
浅草カルメン

浅草カルメン

歌舞伎オペラ実行委員会

浅草九劇(東京都)

2025/04/13 (日) ~ 2025/05/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

花魁と浪人、訳あり者同志の悲恋
女形独自の凄味と圧倒的な美しさ、まずは花魁の登場に感動
日本人のくせに思わず「Oh!」と言ってしまいそう
ライバルの花魁役を女優さんが演じられており、そのナチュラルな美との対比で特殊性がより際立って見えるし
浪人の存在感も中々のものでバランスのとれたカップル、とても絵になる

歌舞伎とオペラ、両方の要素を取り入れているのが大きな特徴であるのに加え、チンドン屋が物語をナビゲート、客席を面白おかしく盛り上げてくれるのも良く、更には和太鼓のスーパーテクニックまで味わえるという盛り沢山エンターテイメント(他にも殺陣シーンとか色々あるけど書ききれない)
花魁という特殊な世界観と恋愛像に“触れる”感じの臨場感
これは浅草に遊びに来ている沢山の外人さんにも味わって欲しい(英語字幕あり)
すぐそばに日本の醍醐味を存分に感じ楽しめるエンターテイメントがある事に気付かれないっていうのは勿体ないと思う、本当に

ダブルブッキング2nd!

ダブルブッキング2nd!

エヌオーフォー No.4

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/04/05 (土) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/11 (金)

11日昼に紀伊國屋ホール編、同日夜に新宿シアタートップス編を観劇。
2008年に上演された「ダブルブッキング」の17年後を描き劇中で「昔こんなことがあって」と語られ当事者も登場(17年の歳月を実感)する「正統続編」にして、当時の失敗理由(誤り?)を指摘して正す「返歌」でもある。
そこに演劇愛、劇場愛、小劇場史的なものなど演劇好きにはたまらないネタを織り込み、もちろん笑いもふんだんで楽しいったらありゃあしない。
さらに昼に紀伊國屋ホール編、夜にシアタートップス編を観たのでそれぞれの凹凸の噛み合いや…………一方だけ観てもワカるよう双方で交わされるほぼ同じやりとりなどの工夫にも感心。
いやホント、よくぞここまで!(賞賛)

浅草カルメン

浅草カルメン

歌舞伎オペラ実行委員会

浅草九劇(東京都)

2025/04/13 (日) ~ 2025/05/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

知人に誘われて拝見。カルメンならぬ吉原の遊女・歌留女(かるめ)の物語を歌舞伎✕オペラの要素を加えて展開。ホセは豊章清之助(ほうしょうせいのすけ)、エスカミーリョは栄須賀八郎(えいすかはちろう)といった具合。チンドン屋が進行役となり、和太鼓も入ったりと賑やか。外国人客がいたが、字幕も入っているので楽しんでいる模様。

ネタバレBOX

正直なところ、チケ代がもう少し安ければなあとは思うが、観光客向けのPRもしているようだし、1ドリンク付のアトラクション価格と考えた方がいいのかな。
フロイス

フロイス

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

小説を読んだうえで観劇に臨んだことで、
物語への理解や人物の背景がより深く感じられ、
とても豊かな観劇体験になりました。

どこか井上ひさし作品を思わせるような、
言葉のリズムや人間味のあるやり取りにも親しみを感じました。

ひとつだけ気になったのは、演者が前方に出てきて振り返るようなシーンで、
後方の動きが少し見えにくくなってしまう場面があったことです。
場面によっては、その立ち位置が他の役者の演技と重なってしまい、
少しもったいないなと感じる瞬間もありました。

とはいえ、全体を通して熱のこもった舞台で、
原作とはまた違った魅力が味わえたのは大きな収穫でした。

ネタバレBOX

ある意味どんでん返しと言えばどんでん返しだった気がする。
風と共に去りめ

風と共に去りめ

かーんず企画

シアター711(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

ああ、そうだ。
今更気づいたけど、「めぐりあう時間たち」の手法だ。

リンス・リピート

リンス・リピート

ホリプロ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/04/17 (木) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

家族劇。「問題」を抱えさせられた家族のあられもない姿。久々に実家へ戻って来た娘に対する父、母、弟それぞれの距離感、関与のニュアンスが繊細に表現できなければ味わいある劇として成立しない難しい戯曲と見えたが、私には十分に響いて来た。十代の娘が主人公。稲葉賀恵という演出家は<女性>らしさといった特徴を感じさせない硬派な印象だが、こうしたかなり微細な心理描写を求める作品で、その属性の強みを発揮しているのかも・・と想像する(想像しても分らないが)。終盤にもう一人の人物が登場し、娘の一見受動的・消極的と映る「態度」の中の能動性・積極性が、やにわに立ち上がって来る所、芝居の流れを明確にする目立てのようなものがなく、ただ自然に、漸次的に事態が移行している、進んでいる事の描写になっていて(そう見えていて)、何気に凄いと思った部分である。(若い演者の持つポテンシャルとはこういうものか。)
扱う題材は実はシビアで難物なのだが、家族それぞれのらしさが愛おしく、反芻に耐えるシンプルな「美しい」場面がそこここにあった。
音楽はサスペンスフルな重低音(コントラバスか)から入りそこに優しげな中音、高音が入る。両極のイメージを行き来する劇伴がドラマにも合っている。

ぬいぐるみおじさんと夢みる鏡

ぬいぐるみおじさんと夢みる鏡

レティクル座

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/04/18 (金) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/19 (土) 18:00

 神奈川県横浜公演を観た。横浜公演でのみ『パセリ農家の悲願2025』、『ぬいぐるみおじさんと夢見る鏡』という短編中編2本連続休憩なし上演ということで、最初の短編劇はあまりにくだらなくアホらしく、馬鹿馬鹿しくて大いに笑える作品で、2つ目の中編劇は30過ぎのおじさんに50代後半ぐらいのおじさん俳優演じるおじさんが魔法を掛け、ぬいぐるみのクマにされてしまった30代のおじさんが鏡越しに過去が見えたり、未来が見えたりするが、さらにテレポート能力も手に入るが、結局自分より大分若い女性、それも出会い喫茶なるところでマジックミラー越しに見初めた女性と付き合おうと四苦八苦するが、まぁ、案の定徹底的に上手く行かないどころか、切ないというよりも、あまりにも馬鹿馬鹿し過ぎて呆れ変える終わり方に納得しながらも、30代のおじさんが露骨過ぎて性もなさすぎる上に見た目もパットしないどころか終わってるおじさんと、見た目はそんなに良くはなく、小ズルそうな顔立ちをしているが、意外と汚れなく純粋なところがかえって痛い以外の何者でもない50代のおじさんとの凸凹コンビがくだらなさ過ぎて腹を抱えて大いに笑え、普段のストレスが全て吹き飛んだ。
 
 『パセリ農家の悲願』では食卓に並ぶパセリが主食と一緒に食べられないどころか、パセリだけ残されるといった現実を、パセリにも兄妹がいてといった擬人化して人格まで持たせて、考えさせる劇だが、このそもそもどうでも良いパセリはなぜ食べられないのかを延々と考えさせる馬鹿馬鹿しくて、今どきここまで内容があってないようなドタバタ喜劇で昔の軽演劇のような洒脱さもあって、なかなか面白かった。
 今、全然笑えないどころか、塞ぎ込みたくなるような未来が見えず、暗いニュースばかりが目に入り、陰惨な事件がそんなに遠くない街で起きるような時代だからこそ、ただただ笑い転げられる、大したメッセージがないが面白い劇があっても良いんじゃないかと感じた。

 『ぬいぐるみおじさんと夢見る鏡』は端的に行ってしまえば年の離れたおじさんが出会い喫茶で会った若い女性に恋をするという、まぁパパ活の関係の話だが、そもそもパパ活のおじさんと若い女性の関係において、お互いの利害関係以上に純粋な意味での恋愛など、おじさんの勝手な迷惑極まりない幻想だと思うが、TPOを気にする今どきここまで不適切にも程がある劇も中々なく、大変面白かった。
 勿論、現実問題として考えると、大抵パパ活というとおじさんと若い女性というよりも、おじさんと金欲しさの女子中学生、女子高生、女子大生といったことが多く、特に、女子中学生、女子高生とおじさんとの関係性が多く、即逮捕の案件も多いので、あってはいけないことだと思うし、そもそも女性が下に見られる構図の最たるものだとも感じる。
 だが、劇だったら、いくら勝手なおじさんの幻想の押し付けやご都合主義も良いところな内容であっても、おじさんに多少の夢を与える劇だとしてもありかなと感じた。
 『おじ〜』と言ってくる不思議な魅力があり、相手がおじさんでも、同じ人間として対等に扱ってくれる出会い喫茶で働く女性が出てきたり、ゆるキャラのお姉さんさんの弟が実はホストだったりと、こんなご都合主義や、偶然が重なったりするものかと驚き呆れつつ、ジェットコースターの如く、起承転結が激しく、目まぐるしく展開する劇、そして最後はやはり成るほどと結ばれない、キレイさっぱり断られる終わり方に清々しさすら感じた。
 実際では、こんなに都合よく話は進んでいかないだろうし、おじさんが警戒されないどころか理解して、優しく接しようとしてくる女性なんていないだろうし、おじさんの童貞も奪ってあげようなんて言うのもまともな女性でいる訳はないと思うが、ここまで絵に描いた餅の如く徹底して、おじさんにとって都合の良い世界観の劇は、あまりに現実離れし過ぎていて、誇張も多いので、あくまでこれはフィクションの世界だと思って観ることが出来、大いに楽しめた。

Economy class

Economy class

劇団イン・ノート

下北沢 スターダスト(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

どのコントもおもしろかった。傑作集という感じでした。

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

優しい劇団

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すべての俳優さんが素敵でした。
最後のシーンが印象的。
涙がつい、でてしまうような切なさ。
でもその後に残る爽快感、なんなんでしょう。
また次もいきたい。
チケット取れますように。

奇跡のりんご

奇跡のりんご

劇団龍門

阿佐ヶ谷シアターシャイン(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 グレイト! 華5つ☆。観ることができて本当に良かった。

ネタバレBOX

 板上は平台をセンターに据えその上に場に応じた小道具をセット。上手下手にハの字型に側壁が置かれ各々樹木の枝のような文様や花のような文様をあしらってある。この“ノ”と“〵”頂点からセンターへ延びた衝立の奥が通路になっており衝立と衝立の間は開けてあるので通路を介して下手、上手、そしてセンターが出捌けに用いられる。袖は当然観客からは見えない通路が袖の役割を果たすと考えて良かろう。
 物語は、作者らの言によれば『ブレーキの壊れた観覧車のようなSFファンタジー』とのことであったが、自分には極めて深いメタファーを用いた傑作と感じられた。実際描かれている情況は2011.3.11 14時46分頃に発生した大地震とその後の大津波が曝け出した人災のあからさまな実態であった。あの辺りは海岸がリアス式の処が多い為陸地に津波が近づくにつれ津波の高度が高くなることは教科書で習ったから日本中の子供が知っていた。自分もその頃から知っていたと記憶する。にも拘わらず自民党政権時代に防波堤の高度不足が東電社内で問題化されていたにも関わらず対応が取られなかった結果、原子炉がメルトダウンを起し日本中がパニックに陥ったばかりではなく、経産省を始めとする官庁が嘘を交えた誇大宣伝を大々的に喧伝しマスゴミが推進派の戯言を無批判にメディアに載せることも多く、首相であった菅さんが視察に訪れた際には首相批判の記事が量産された。当時東電社長であった清水は「逃げていいですか?」と宣わっていたという。而も清水の嫁の父、勝俣恒久はこの人災の責任を逃れることばかり画策していたのではなかったか? 責任をキチンと果たして被ばくし亡くなった幹部は吉田所長だけではないのか? 長い裁判の結果、他の幹部は複数の副社長らも総て無罪! 最高裁裁判官の資質を疑う。人災後ほとぼりも冷めたと判断したのか? 自民・公明の与党+推進派及び官僚共は、愚か極まる原発再稼働路線を又も嘘と詭弁で推進している。
 ところで国とは何か? 社会で習ったから誰もが知っているハズだが一応上げておくと国家構成の3要件は、領土・国民・主権だ。
 領土は、国家が権限を及ぼす地域を指し、国民は、その領土に居住し、国家に属する者を指す。そして主権とは、国家が国内政治を自律的に決定し、他国から干渉を受けない権利を指す。これら3要素が揃うことで、一つの政治社会が「国家」として国際社会に認知される。ところで領土には陸地のみならず、領海や領空も含まれる。然し現在の日本は首都東京を含む地域一帯の上空空域、沖縄県を中心とする地域一帯の空域が外国イコールアメリカの管理下にある。また日本各地に存在する米軍基地は治外法権領域であるが沖縄に於いては日本国土の僅か0.6%しか占めない沖縄にその約70%が集中しレイプを始め数多くの凶悪犯罪が米国兵によって実行されてきたし、現在もニュースで報じられることは国民のよく知る処であるが、その処罰さえ日本の法で自由に裁くことができないのに国民の反発は異常に少ない。更に言えば毎年秋にアメリカから政府宛てに届く「年次改革要望書」によって日本の政治・経済政策が実施されてゆく。これは日本政府がアメリカの傀儡として機能していることを如実に表すものでしかないのは要望書の内容と日本を長く牛耳ってきた自民党の対応策を比べてみれば一目瞭然だ。これら総てを総合して日本が独立国等と言えると考える者があるとすればちょっと首を捻らざるを得まい。然し乍ら、これが現実である。F1人災を起した原発も輸出元のGEの技術者が国外に輸出するには余りにも危険だと抗議しアメリカ議会でも大問題になったことで知られた型式の原子炉であった。導入に積極的だったのは中曽根康弘及びCIAエージェントとしても著名であったポダムこと正力松太郎で正力は配下にあった読売新聞で原発を夢のエネルギーとして盛んに喧伝し、初代科学技術庁長官も務めた。関東大震災時の朝鮮人虐殺にも自らに一定の責任があったことを匂わせる発言を残している。更に若干。敗戦後の日本の歴史に極めて屈辱的且つ決定的に不利な重大協定を結んだ国賊・吉田茂についても一言記しておかねばなるまい。締結当時日米行政協定と呼ばれ現在は名を地位協定と改めたものの実質的内容は殆ど変わっていない協定で日本の空域改定や米兵の犯罪を日本の法でキチンと改定したり裁けないばかりか、米国人は国務である等の理由をつければ日本への入国・退出は完全に自由であり外務省等も実際アメリカ人が日本にどれだけ居るか把握できないのである。その方法は簡単、海外から米軍基地へ飛来し基地ゲートから日本の国土へ出るなり六本木迄ヘリで飛び街へ出るなりできるのだ。治外法権もいい処ではないか! かくの如く日本はアメリカの支配下にあり、その下で国民を騙しつつ、自らは王ででもあるかのような専横を恣にする下種政治屋が「国政」をかつてなき迄に骨抜きにし、無明の闇に沈めた。にも拘らずこんなあからさまな欺瞞と子供騙しの手口を見抜きキチンと批判することも真陸にできない国民とは何ぞや! である。
 このような国民がこぞってここぞとばかりにイビったのが、グローバリゼーションが官民共同で推進され、調子にのった者共が勝ち組、負け組と囃し立て自分達同様に愚かで卑怯極まる下種では無く、単にマイノリティーであったり、貧しい者であったり、異なる価値観で生きる人々であったのではないか? 今作に登場するのは所謂ダメオヤジの主人公であるが、自分は独りぼっちだ、と孤独感を募らせるセクシャルマイノリティーも登場し極めて大事な役を演じる。だが本当に彼は孤独か? そうではあるまい。真に孤独であれば、己を認識することさえできない。彼は孤独ではなく彼の実存が社会の「一般的常識」によって引き裂かれているのだ。即ちダーザインがヘテロ的在り様の「常識」によって引き裂かれているということだ。換言すれば自らの性認識と社会一般から見られる性認識が逆なのである。このギャップが彼を否応なく引き裂き苦しめているのである。ダメオヤジの他者を観る目に分け隔てのないこと、それが本物であることを知って初めて友を得、自らが生きていた証を託すことのできる者を信じることが初めてできたことに気付き、彼は安堵して自死による自由を行使し得たのである。哀しいことではあるが、これが彼にできた唯一の自己解放の道だったのだ。今作が描く地域は幾つかあるが彼が活躍していたのは新宿。若い頃、自分が入り浸っていた新宿である。自分が入り浸っていたのはゴールデン街で、当時トーシローは怖がって余り来なかった。そんなゴールデン街を縄張りにする猫たちは異様に太っていたのを思い出す。歩くのに腹が地面に触れるほどにも太っていたのである。何故かといえば、性的マイノリティーが働く店がかなりありそこで働く人々が野良猫を可愛がる余り餌を与えるのでこのようであったのである。彼らの寂しさ苦しさを分かっていただけようか? 
 今作の上手い処は他にも幾つもある。例えばダメオヤジを覚醒させ地球を救おうと図る神乃至その使いのあれやこれやの覚醒作戦に対し悪魔の誘惑が対峙し続けるのであるが、りんご(即ち知恵の実)を食べれば総てが叶うとの文言を実現させることは神或いはその使いの要請することも実現できるということを利用し、同時に善と悪はコインの裏表即ち表裏一体であることを用いて悪の論理を以て善を為すことを可能にしてしまうダメオヤジの快挙。この際、一人称が“僕”から“俺”に変わり悪魔が彼に恋をし子供迄為すことになったが、この一人称の変化によって表されている男らしさや力強さ、決断力の変化をさりげなく表現している点も見事である。また3.11人災によって行方不明となっていた氷川丸船長父子とその次女(家族は操業中に津波で死んだと考え孤児になったと考えて時にはウリをしつつ糊口を凌いできた)がダメオヤジの部屋に転がり込んで世話になっていた際空腹の余り牛丼を食べたいと願い、腹をすかせた彼女の為にダメオヤジが牛丼を買いに行った先で金が足りず、用意された牛丼をタダで貰うことになった時、この縁で父子が巡り合うことになったりもしてアンラッキーとしか言えない人々に僥倖が訪れた経緯も描かれていた。他にも幾つかの挿話がありつつ物語は展開したが、ラストは時が移り悪魔と元ダメオヤジの間にできた子の時代、AIの長足の進歩により人間はAIに支配されようとする時代になっており神乃至その使いたちから夫婦はミッションの実行を依頼される。然し悪魔と元ダメオヤジ夫婦の解答は「俺たちの子だ、何とかやってゆくだろう」である。見事!
ミュージカル『ツミとバツ』

ミュージカル『ツミとバツ』

Group B

すみだパークシアター倉(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重苦しい原作の世界が、現代風にアレンジされてわかりやすく、スッと物語に入り込め
ました。
オリジナル楽曲と生演奏が登場人物たちの葛藤や叫びを鮮やかに描き出していて、ミュージカルとしての完成度の高さも感じた。
主人公の孤独と再生の物語が、どこか今の社会にも重なるようで、静かな余韻が残る舞台でした。

修羅

修羅

LIDDTHROUGHS

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

タモリさんのあの番組へのオマージュですかね。ピンチをどう切り抜けるか的なコントのような短編集、大いに楽しめました。

拘ったところでたかが文字

拘ったところでたかが文字

劇団皇帝ケチャップ

新宿シアタートップス(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これだけの数の女優さんが一堂に会すると、おおっときますね。マシンガンなガールズトーク、大いに楽しめました。

ええ愛とロマンス

ええ愛とロマンス

enji

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

記憶を完コピしたロボットは本人か?昔からのSFのテーマなのですが、今やかなり現実味を帯びてきましたね。色々と考えさせられる舞台、ぐっときました。

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

優しい劇団

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/19 (土) 19:00

初優しい劇団!圧倒されました!!スゴイ!
どうやってこのメンバーを集めたのか!?
だって、当日初顔合わせでそのまま本番なのだから。
物語の内容、リズム、など集中して魅入っていました。
へぇ~なるほど、人気なわけだ。次作も観たいと思うものでした。

ネタバレBOX

尾﨑優人さんの前説・後説、プロンプ、照明…すべてを責任もって回している姿も熱かった!!
同盟通信

同盟通信

劇団青年座

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2025/04/18 (金) ~ 2025/04/22 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/18 (金) 19:00

初演も観ていて、舞台が広かった分今回は日比谷公園も広く感じ、わかりやすく思いました。
とにかく、舞台上でそれぞれが「生きている」。
「報道」とは何か!?TBSTVドラマ『キャスター』でも「報道」を扱っていて重なるところが多くある。
記者の葛藤を見た!!
また、女性翻訳者のあれやこれやもドキドキして観ていました。

坂本頼光 活弁ライブ

坂本頼光 活弁ライブ

博多活弁パラダイス実行委員会

あじびホール(福岡県)

2025/04/20 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

座席1階7列1番

価格3,800円

■第22回博多活弁パラダイス「坂本頼光 活弁ライブ」
https://www.nishinippon.co.jp/kyushu_event/53678/

 いつもは大濠の福岡市美術館1階ミュージックホールで開催されている「博多活弁パラダイス」、今回は川端の博多リバレイン・福岡アジア美術館8階のあじびホールにて。間違えて大濠に行っちゃったお客さんがいないかちょっと心配。そのうち私もやらかしそうだけど。
 昨年も居島一平(大本営八俵)氏とのコンビで暗黒映画祭を開催してくれていたから、あまり久しぶりという感じはしないのだが、今回は完全独演会である。徹頭徹尾、坂本頼光オンステージ。ファンにはたまらないアフタヌーンなのであった。
 しかも今回は、「文化庁芸術選奨新人賞受賞記念」という肩書が付いている。そうなんですよ、えーと、頼光さん、デビューして何年だっけ。少なくとも十年選手ではあるはずで、今さら新人でもないだろうとは誰もが感じていたことだろう。お役所が世間の流行に疎いのは今に始まった話ではないが、ちょっと酷いね。
 頼光さんも内心、モヤッとしたものを感じてそうではあるのだけれども、せっかく大衆芸能としての活弁が評価されたのだから、これを拒否するのも勿体ない話なのである。前説で頼光さん、「電話で直接打診があるんですけど、あれ、断れるんですね」と仰ってた。
 ハテ、実は私の伯父もある功績が評価されて勲章貰ってるんだけど、断ったのに送りつけてきたって言ってたぞ。本当に断るには手間がかかるんじゃないかなぁ。なんにせよ、頼光さんが断らなくてよかった。「だって、芸術選奨断ったって言ったって、誰も信じないでしょう!?」と仰ってたが、然り、その通り。
 今回の前説は殆ど芸術選奨絡みの裏話だったが、多分、バラすと問題がありそうな気がするので、書くのはやめときます。知りたい人はやっぱり生の公演を観に来てね。

ネタバレBOX

 今回の公演は二部構成。

【第1部】
 実写+アニメ『太郎くんの汽車』
 PR映画『吾作ぢいさん』
 大河内傳次郎主演『血煙高田の馬場』
 ※伊藤ケイスケ・ソロ三味線メドレー
 (休憩)
【第2部】
 阪東妻三郎主演『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』

 第1部の映画は全部見たことはあるものの、多分、弁士は頼光さん以外の方だったので、改めて頼光さんのツッコミを交えての語りに大いに笑う。
 古い作品の古いがゆえの今の目からは間抜けに見える表現、これに突っ込むのは「トンデモ本」シリーズで唐沢俊一氏もやってた手だけれど、ちょっと心配になるのは著作権者が生きてたら苦情を言って来やしないかってこと。唐沢さん、実際に訴えられて絶版になった本があるし。まあ、昭和初期の作品ばかりなので、大丈夫だとは思うけれど。

 『太郎さんの汽車』は、確か前にも日記に感想を書いて、ウィンザー・マッケイ『リトル・ニモ』の影響を受けてるんじゃないかって指摘をしたんじゃないかと思う。再見して、夢のシーンでは肝心の太郎さんが殆ど出てこないことに気がついた。どうもアニメーターの人、人間にはあまり関心を持てなかったらしい。ともかく描きたいのは動物たちの狂態なのである。もちろん動物たちは汽車の乗客の比喩だから、昭和初期の乗客のマナーがいかに酷かったか、これを揶揄した内容になっているのである。子どもに向けて作ってるけど、観た子どもはオトナってだらしねえよなあ、って思ったのではないか。

 『吾作ぢいさん』は、税金免除になった(よっぽど貧乏だったのかな)吾作爺さんが、役所に乗り込んでひたすら「税金を払わせてくれ〜!」と騒ぐだけの映画(ちゃんとした映画だったのを、このシーンだけ抜き出して、トーキーだったのを声も消して無声映画に仕立てたものだとか)。真っ正直な爺さんなんだろうが、ただ「税金払わせろ!」と叫び続ける爺さんは単純にイカれてるよなあと思う。役所もとうしてこれが税金振興になると思ったのか。制作者の意図が謎な映画。

 『血煙高田の馬場』では冒頭でちょろっと若き日の伴淳三郎が熊さんだか八っつぁんの役で出てるんだけど、その声マネを伴淳のまんまでやりるのだよね。江戸っ子のはずなのに訛っている(笑)。
 でも若い人は伴淳って言っても分かんないんだろうなあ。「アジャパー」の人だよったって、アジャパー自体知らない。映画ファンは『飢餓海峡』や『どですかでん』くらいは観てるだろうが、どっちもシリアス演技で、コメディアンとしての評価は今ひとつな感じがある。
 この人も小林信彦の『日本の喜劇人』の犠牲者の一人で、すっかり「森繁病」に罹ってるってことにされちゃったからね。私はむしろ伴淳は森繁病から脱却できた人だと思ってたけど。訛りをどうしても治せなかったから、いっそ訛りで通そうとした人じゃないかって思う。

 いかんいかん、つい、伴淳の話ばかりしてしまった。
 メインの『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は『瞼の母』の長谷川伸の「泣かせ」映画。もう、ベタに泣かせに来るね。
 これもまた本邦では翻案されまくっている『シラノ・ド・ベルジュラック』の変形で、別に鼻が長いわけでもないどころか苦味走ったいい男の銀平(バンツマ)が、恋する女性・お市と本当は恋敵の優男・卯之吉とを結びつけるのに奔走する。ヤクザのホタテ組介入があって、敵の親分を殺しに行った卯之吉の罪を被って、銀平は牢獄の人に。「卯之吉とお市っちゃんが幸せになれば……」と覚悟を決めるバンツマの表情が素晴らしい。
 バンツマはトーキーになっても生き残った名俳優だが、やはり演技力の裏打ちがあってこそだったと実感させられる。頼光さんはもちろん、観客の涙をふり絞ろうと熱弁を振るわれるのだが、もう画面のバンツマの表情だけで泣けてくるのよ。

 総じて、頼光さんの受賞を祝うのにふさわしい珠玉の熱演だったと思う。次はいつ来福されるのかな。
 主催の上村さんが福岡から転勤されてしまって、遠距離公演になってしまったから、博多活弁パラダイス、これまで同様に頻繁に開催とはいかないかもしれない。
 福岡での活弁公演を支えられるのは、お客さん以外にはないのである。今後も機会があれば、ぜひご観覧をお願いしたい。

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