
遠巻きに見てる
劇団アンパサンド
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/04/18 (金) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
三鷹市芸文星のホールと言うと今は名物「城山羊の会」の小屋のイメージが強くあり、リアルな飾り込み美術と奥行き、これを可能にする空間(上も高くて広いので声が吸われる面はあるが)として上質の劇場ではないかと近頃思い始めている。
その城山羊と見紛う美術が、出現していた。屋外。低く落ちた水路の上を渡した短い橋と、ガードレール、電柱を支えるワイヤーの黄色いカバー、車の進入を阻むポール、自販機。橋の向こうは森があり谷底へ下る道が続いている風である。リアルなセットの中でナンセンス、過剰、意識の落差、発想の突飛さ、人間の寄る辺無さ、無法な空気の中に芽生える道義心といった諸々が生起する。アンパサンド最大の特徴である「阿鼻叫喚」へ誘う予期しない設定は、今回もあるが、現象と「絶叫」のリフレイン的なホラーな展開は退潮して、不条理系の会話劇の面が広がっている。城山羊の会を思い出したのはそのために違いないが、城山羊の意地悪な笑いにまでは至らず、絶叫は抑えられており、微妙な高さをふらふらと飛行し、軟着陸した印象。
安藤奎のホラーな世界観が健在であったので、次に何を仕込んで来るのか楽しみにまた観に出かけてしまうんだろうな、と思う。

零れ落ちて、朝
世界劇団
三重県文化会館(三重県)
2025/04/12 (土) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
俳優3人の身体表現と舞台美術・装置・音楽・照明の全てが絡み合って迫力のある素晴らしい舞台でした。
昔韓国の知人に、日本人の血の中には暴力性が潜んでいると言われた事をまた思い出しました。

通夜もなかばを過ぎて
ゆく道きた道
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

幸せのかたち
+ new Company
調布市せんがわ劇場(東京都)
2025/04/23 (水) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
物語は、或る街のCafeを舞台に、何の変哲もない日常が淡々と展開する。2019年にも観劇しており、キャストは変わったが ”幸せ”をテーマに、恋愛模様を温かく、そして切なく といった思いは変わらない。傷つくことを恐れていた心の殻が ゆっくりと溶けていく、そんな優しさと 待つことの希望が…。それを店の従業員 まなみ の主観と常連客で小説家志望の客観を通して描いているような。その可笑しく滋味ある観察眼が妙。
コロナ禍を経て、無関心・不寛容といった風潮が広がった気がしているが、物語は 逆に人との関わりの大切さを、色々な”幸せのかたち”を紡ぐことによって伝える。台詞にある「あなたが幸せでいることが、僕の幸せです」は、一歩引いた相手への気遣い。何となく気弱、遠慮しているような。幸せの捉え方は人それぞれ。例えば、映画「釣りバカ日誌」で、主人公のハマちゃんこと浜崎伝助が プロポーズする言葉ー「僕はあなたを幸せにする自信なんかありません。でも、僕が幸せになる自信はあります」と。
「幸せ」は主観的なもの。人はどんなに愛されようが、裕福で恵まれた環境にいようが、本人が幸せを感じなければ、幸せではない。一方、相手(他人)が幸福かどうかまではどうすることも出来ない。相手を幸せに出来るか分からないが、少なくとも僕が幸せになる、勿論 相手が了承すればの話だが。物語は、泣き笑いといった感情を揺さぶるが、それを音楽と照明によって一層 効果的に演出する。少し気になったのが、前公演に比べメリハリが弱く単調に思えたこと。
(上演時間1時間50分 休憩なし) 【TEAM Coffee】

第82回「a・la・ALA・Live」
a・la・ALA・Live
座・高円寺2(東京都)
2025/04/23 (水) ~ 2025/04/23 (水)公演終了

アルカの板
9-States
駅前劇場(東京都)
2025/04/25 (金) ~ 2025/04/29 (火)公演終了

アウトサイド物語
劇団暴創族
萬劇場(東京都)
2025/04/23 (水) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
これから観劇する方に注意。
開演5分前で客席への入場が一度シャットアウトされます。開演後に入場できるようにはなりますが、ご注意ください。
チラシやホームページにはその旨書かれているそうです。

遠巻きに見てる
劇団アンパサンド
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/04/18 (金) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)3(今感)3(完成度)5
劇団初見。
気負ったところが全然ない。自然体の不条理劇。
笑おうと身構えている人たちから見たら退屈そのものであるかもしれない。
しかしどうだろう、細部は圧倒的に豊かだ。しかも、狙いは別にある(たぶん)。
スノッブに寄らず、普通世界の日常をベースに構築。レトロな舞台美術が最高。
ミニマムで、箱庭の庭園のような世界。
色々、力が入りすぎていた部分を削ぎおとしたのだろう。
ガツンと美味い関東風醤油味は食べ飽きたので、今回は繊細な出汁で楽しむ京料理。
ドラマとははっきり決別した上でのこの路線、作り方を間違うと下手したら何も残らなくなる。
そんなエッジを攻めた佳作。エッジの向こう側に落ちずに、しっかりと出汁の味が効いている。

SMOKY ROAD
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2025/02/01 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観終わった後の帰り道の興奮たるや!うおおお!さいっこおだぁ!!こころ燃えたぎる!この景色が観たかった!最高の景色!語彙力がどっか遠くへいってしまう!落ち着けるわけもなく!燃えたぎりながら熱く帰る帰り道でした!
ステージタイガーの舞台にはランマイムがある作品が多い。だがしかーし!今作はあの協走組曲をも凌ぐ勢い。オープニングから、うわ〜身体仕上がってるなぁ!と目ん玉ひん剥き。劇中のランマイムシーンの疾走感、躍動感のクオリティの高さに爆裂に興奮する。しかも台詞クリア。
剛さん作品でよく描かれる、ひとは誰しもひとりでは生きてないというところ。描かれ方がいつも作り物めきてなくストンと入ってくるし、真正面からしっかり乗せてるの、好きで。自分の人生だけでなく、誰かの人生も共にある。だからままならなくもあり、また自乗されることもある。
もうなんか、みんなみんなめちゃくちゃ頑張ってて。頑張れ〜って思わず握り拳ぎゅうってしちゃうくらい目の前で頑張ってて。必死に生きてて。胸が熱くなる。天才じゃないし、頑張らなくても楽勝な人生でもない。頑張り続けるのしんどくもなる。でも頑張ろ〜って励まされる。
不倫して他所で子供作って離婚して…っていうの、ステージタイガーではあんま観なかったかもしれないなぁと、ちょっと意外性をもって観てました。不倫の理由も、走ることしかないと思い込んじゃうところも、根っこ同じやなって。
それしかないなんてことはないんだよって。あなたが持ってるものが、持てるものが、ひとつしかないなんて、そんなこと思い込んじゃだめだよって。極めるなら他の全てを捨てててでもって考え方も個人的には賛同しかねる派です、尊重はするけど。
プロランナーとは。その定義は、やはり広く一般的なプロと定義されるものと同一で、それにより収入を得られるか否か、らしい。でもプロ意識というものの定義に関しては人それぞれに異なるだろう。ランナーに限らない、その対比が明確に描かれてるの良きで。
毎日それなりに幸せ。そう思える環境で生きられることは、それは本当に幸せなこと。そう思えない環境なら…幸せになりたいと思うのなら、抜け出さないと。それがたとえ困難な事だとしても。幸せと思えるようになりたいなら、努力、根性、忍耐だ。うおー。
マラソン大会ラスト。先に完走し終えた堂林さんが何のメリットもないのに灰島さんの元に引き返してきて一緒にゴールする場面。あそこ最高だった。たまらんかった。いくつになったって、ちゃんと独りよがりではない誠心誠意で向き合っていれば友情は育める。いいシーン。
その場面、模して作られた劇中の作品舞台である番西市の広報紙に写真が掲載されててエモくて、終演後に頂いて帰ってきたのですが。できればもっと本番みたくボロボロに、なんならリアルに走った後に撮影とかでも…と鬼のような事を思った鬼ファンがここにいます。
開演前には読んでなかった当パン読みながらさらに気が付くこと、振り返ることも多々。榊さんから堂林さんへの恋心に気が付かず当パンで知ったり。湯浅さんと愛寿香さんのなんともいえない雰囲気にはもう元サヤに戻っちゃえばいいのにと思いながら。
堂林さんに対する荒川さんの気持ちもすごい良かったよねって思ったりも。堂林さんは怪我させてきっと恐れてた。罪悪感に打ちのめされてた。でも荒川さんは事故に関しては悪感情なんて抱いてなくて。ただただ逃げられた事に怒ってた。勝負したかった一心だけ。なんて気持ちの良いひと。
観ながら思ってた事、ぜんぶアウトプットできてはいない気はする。そういうのもきっと、これから日常生活送る中でふわっふわっと蘇るのだと思う。今年は一回こっきりの観劇だったけれども、それくらいにはしっかりと私の中に染み渡ってる。共にあり続けるよ。

止まれない 12 人
テノヒラサイズ
ABCホール (大阪府)
2025/03/27 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
めちゃくちゃ面白かったです!舞台がほぼ舞台美術だった為にアクティングスペースはとってもミニマムだったのに、世界観、演技はとんでもマキシアム。会話劇だけれどもその演技はあまりに命懸けで。
あの中に収めるには凄い人達過ぎる!初演、再演を経ているこの作品をわたしはテノヒラサイズで初めて観ました。良き作品は時を超える。甦らせてくれてありがとう!ブラボーでした!我が家が広ければ…椅子欲しかったです(笑)

いいから早く助けてく
匿名劇壇
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観ました!助ける側の劇団員チームと助けられる側のゲストチームで繰り広げられるドタバタコメディ。こんな風に爆笑するのって匿名さんの長編では個人的には意外性あって新鮮。石畑くんがコメディリリーフとしてめっちゃギラギラでした。抜群のキレ。
真に人を助けるとはどういうことか、真に自分の望んでいるものはなんなのか、テーマはそういうことなのでコメディで終始爆笑させられつつも、最後の最後はいつもの匿名さんの空気に戻ってギュッと締める。最初から最後までとても観て心地よい90分でした。

デマゴギージャズ
MONO
ABCホール (大阪府)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
年に一度のMONOさん今年もお腹いっぱい満喫。入ってまず目を引く美術の安定の素晴らしさ。こういうの生で間近で見られるのも観劇の魅力のひとつだと思うのです。一気に非日常に連れていってくれる。今回はその同じひとつの舞台で現代と明治が代わる代わる。
演じる人物も現代と明治で皆さん一人二役なのがまた妙を得る。古来よりデマというのは真偽をさて置いて少しのキッカケで勝手に広まり真実になり変わる。歴史においては覇権者の権力に寄ったり近年ではデジタルの進化で加速的に広範囲になる傾向に。デマという魔物について思い巡らす。
デマゴギージャズにおいてはふたつの時代を同時に描く事でデマの発祥が詳らかで、そんなんよなぁそんなもんなんよなぁって。古い古い言い伝えって、それだけでなんか敬われたりするけど…果たして真実は?とか。デマの種類も色々あるけど調べていくと面白そうなのもあるよねー。
観た後も、観たものきっかけで、どこまでも思いも思考もとめどなく拡がってく。なんて面白くて楽しい観劇。やっぱりMONOさん良き。時代の入れ替わりが、一人二役だからあまり混乱を生まないように…という優しさを感じるクッキリさだったのだけれども。一回だけあったあれくらいのシームレスさが全編にあったらと想像したら…ゾクゾクする。まあなかなかの度合いで混乱するかもしれないけれども。ゾクゾクしたい欲。あと、なんか一作品に一人はいる気がするクズ男のクズっぷりがクセになります。今回もなかなかいいクズ男でした(笑)
観た後、タイトルの由来も気になって。デマゴギージャズ。デマはデマとして、ジャズはジャズでいいのかな?じゃあゴギーは?いやもしやゴギージャズ?とここでゴギージャズで検索かけたらゴー⭐︎ジャスさんが出てきたので深追いすることをやめることにしました(笑)

生ハムの原木
月曜劇団
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2025/01/24 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
月曜劇団『生ハムの原木』観てきました。変わらぬさやかさん節。なんともいえぬアンニュイさに包まれた混沌世界ときどき風刺そして溢るる猫愛。楽しかった。何言ってるのか時間は多々あれど一説には上演時間を10分延ばしたとされるダンス時間が最も混沌でした。悪夢の方でない楽しい方の夢のような。

こどもの一生2025
中島らも作品をしがむ会
道頓堀ミュージアム並木座(大阪府)
2025/04/12 (土) ~ 2025/04/24 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観てきました!観て思い出すまではすっかり忘れてしまっていたけれども、わたしにとっては2012年ドラマシティぶり。とても剛腕な役者さんがとてもミニマムな会場に押し込められ飛んだり跳ねたりも思い切りはできない、そんな空間。そんな空間だからこその生々しい質感を纏っていて。大きな空間ではけして出せない良さでした。
舞台と客席の境がどこかへいって。一体感とか融合とかそういうんじゃなくて、侵食と呼ぶのがしっくりくる。まあおじさんが出てくるまでは、そりゃあの方々だもん、どえらく楽しく満腹にしてくれる。肝はやっぱおじさんが出てきてからの恐怖の質よ。。。
おじさん出てた後もまだ笑っておられるお客様もいたりして、それすら恐怖のひと味になる(笑)ただ劇中で怖い事起こって怖いということでなく、そこで起こってることに対するキャストさんの怯えの演技が、空間に恐怖を生み出してるような。まさに集合的無意識の具現化みたいな。
観た、というよりは、体験してきた。そんな舞台でした。いや〜いい観劇体験したわぁって。なんだか観劇後の客席の雰囲気も一緒に侵食された一体感みたいなの感じました(笑)こういう感覚もなんだかちょっと懐かしい。良き夜となりました。

通夜もなかばを過ぎて
ゆく道きた道
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

修羅
LIDDTHROUGHS
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2025/04/19 (土) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

オリーブのたね
teamキーチェーン
吉祥寺シアター(東京都)
2025/04/19 (土) ~ 2025/04/29 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/21 (月) 19:00
座席1階c列9番
価格4円
とにかく言葉が美しい!
そして時間を経たあとの、変化が愛おしい!
極限状態になった時に、人間らしく行動しなければと思わされました。普段から、しっかりすべきなのですけどねえ…ありがたい芝居です。

通夜もなかばを過ぎて
ゆく道きた道
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
【鶴組】観劇。出演者の年齢が高くて、淡々とした舞台。大きな盛り上がりはありませんが、これはこれで心地よい。亡くなった家人のことを思い出して、しんみりしましたね。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
【龍】チーム観劇。哀しみの人情時代劇、濃厚な内容でグッときますね。ロングラン公演の良い所なのか、こなれた感じが心地よい。百合香さんイイですね。

峠のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/04/23 (水) ~ 2025/04/29 (火)公演終了
実演鑑賞
前作「里のバッキャロー」を見ていないので判断できないけど、人物の関係が分かりづらかったです。
それとも見ていても、判断しづらかったのか?