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Weのために

Weのために

松澤くれはプロデュース

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/27 (土) 16:00

価格3,700円

13時から吉祥寺シアターで演劇を1本観てから移動。
そして16時1分前に『絵空箱』に到着。ふー、こんなにギリギリはさすがに初めて。
公演の案内パンフも貰えなかった(うぐぐ)。1ドリンクも帰りに忘れた(ううう)。

松澤くれはさん脚本演出作品はこれで3度目。
「わたしの、領分」「私を知らないで」と一人称が続きましたが、今回はWe。

今回も含めて共通しているのは、くれはさんの作品は「余白が多い」。
通常「沈黙が多い」と表現するのでしょうが、私は余白と表現したい。
理由は特にないがこのほうがくれはさんの作品にはフィットする気がしてならないからだ。

ではなぜこの「余白」がいいのか。まずは余計な台詞を流し込まないことである。
物語の背景など「説明がくどい」作品は思ったほど面白くない。丁寧に何かを訴えたい気持ちはわかるが、意外にもその説明は作品の鮮度を下げる。

思うのだが、少し客は理解しないぐらいで物語は進んでもいいと思う。
客が考える力やその楽しみを味わってもいいと思うからだ。
しかし限度はある。スピードだ。あまりにも台詞回しが速く、客に考える隙間なく物語が進んでしまっては「何をこの作品は伝えたいのか」全く分からなくなる。10分でその作品は腐る。

話は戻すがくれはさんの作品はその「余白」が客に考える時間を与え、シーンひとつひとつをきちんと飲み、次の展開を凝視することができる。つまり食いつく、演者と客が近づくいい空気感がこのときだ。これは凄い御馳走だ。

今回は短編集のみの観劇。
どれもよかった。
『あたしのまくら』江幡朋子
『あなたの月が消える前に』菅井育美 種村幸 福富朝希
『失われた文字を求めて』鈴木朝代
『生きているって知っていた。』江幡朋子 菅井育美 鈴木朝代 種村幸 福富朝希

まずビジュアルのお話し。全て女性。全て美人。くれはさんうらやましい。
そして作品のお話し。どの作品も好き。嫌いなし。特に好きなのは最後のむいぐるみオフ『生きているって知っていた。』。

くれはさんはこんなミステリーも書けるんですね。「人の心にある恐怖」をこの角度で演じたのがよかった。新しさもあるけど、何かを訴える力が強いのが満足感。
それに演者の皆さんが凄く役にフィットしていた。

10月に「わたしの、領分」が再演されるが、いまから楽しみだ。

『LOVE』Chapter2

『LOVE』Chapter2

シンクロ少女

OFF・OFFシアター(東京都)

2018/01/29 (月) ~ 2018/01/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/29 (月) 19:30

 名嘉友美はどうしたのだろう?相変わらず性的な話題はいっぱい出るが、あれほどダークな面を強調する芝居をやっていたのに、本シリーズでは純情系路線に転じている。しかし、それで笑わせてくれる。櫻井と名嘉のコンビもよいが、おがわじゅんやとたなか沙織、そして、徳橋みのりのポジションが絶妙である。一応はchapter1と続いた話で、1話完結ではあるが、chapter1を観ていた方がよく分かる。1話のあらすじが公開されているので、観てない人は読んでから観に行くことをお勧めしたい。そして、エンディングは確実に chapter3を観たくなるような終わり方。

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 14:30

座席1階

今回かもさいは第三回になりますが、第一回は全ての作品と審査結果まで拝見しました。
たすいちが出ていましたからね。このときの審査結果が私は不満。
結果は韓国の団体がかもめ賞(最優秀作品賞)を獲得したのですが、野菜で人を殴るというシーンに嫌悪感。作品そのものが評価されたのですが、作品そのものもピンと来ませんでした、ということで第二回はパス。

しかし今回はリジッター企画の真嶋一歌さんがピンで司会と聞いて「これは応援いかねば!」という割にはちゃっかりチケプレ当選使いましたが。

さて今回はBプロックのみの観劇となりました。
1.架空畳(東京)『彗星たちのスケルツォ』
2.劇団同感(韓国ソウル)『代案家庭生態報告書』
3.theater 045 syndicate『ヨコハマ箪笥事情』
4.Gin's Bar(宮城)『前夜』
この4作品でしたが、うーん正直「これは面白い!」と人に薦めるものはなく小粒でした。

投票は4作品から2つ選ぶというこれまた苦痛なお時間。
theater 045 syndicate『ヨコハマ箪笥事情』にまず1票。横浜感は足りなかったけど、10年前の作品とは思えない出来。観ていて飽きがなかったのは唯一これだけ。
あとは韓国の劇団同感(韓国ソウル)『代案家庭生態報告書』に1票。
正直あとの2作品が伝えたいものがよくわからなかったので消去法。
それでも投票したのは娘役さんがよかった。髪をマイクで結っていて、そこから歌を入れる展開がよかった。決め手はここだけ。作品としては盛り上がりが欠けて残念でした。

審査結果はTwitterで確認しました。
結果はAブロックの戯曲選抜チーム『机上の空論』が各賞を受賞。
やっぱりこちらも観ておくべきでした。

肝心の司会・真嶋さんは立派に務めて安心しました(親目線)。

劇団壱劇屋10周年記念パーティー

劇団壱劇屋10周年記念パーティー

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・レセプションルーム(大阪府)

2018/01/20 (土) ~ 2018/01/20 (土)公演終了

満足度★★★

ハハハ!
ファンのためにイベントしてくれるのも嬉しいですね^_^
それもしっかりと魅せて愉しませてくれる
前の下ネタも好きだけど!

ご無沙汰してますKYです。

ご無沙汰してますKYです。

KY brothers

ART THEATER かもめ座(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

KさんとYさんの二人の息がぴったりとあった演技、髪の毛が短い方の役者さんの動きに動きまくるのには圧倒されました。
自分もそれなりに笑い楽しませていただきましたが、自分の左側の方たちは目一杯笑われていましたが、自分の右側の方は一切笑われなかったので、自分はどうすればいいのか、、、ちょっとだけ考えてしまいました。

dansky! ダブルビルはじめました。

dansky! ダブルビルはじめました。

dansky!

アネックス仙川ファクトリー(東京都)

2018/01/28 (日) ~ 2018/01/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

空間を自在に使い、気持ちよく展開し、2作とも秀作。振付もさることながらこの顔ぶれならば何をやっても期待できる。

ジャストサムライ

ジャストサムライ

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

良いと思いましたが一部の役者の方が台詞を噛むことが多くあり観ている方が緊張し心配になりました(たまたまですかね)
テンポ良く笑いもあり楽しめただけに少し残念に感じました。小岩崎小恵さんや飛志津ゆかりさんは安定のお芝居で聞き取りやすく間の取り方などやはり上手いと感じました。

千に晴れる

千に晴れる

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF・OFFシアター(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/24 (水) 14:00

価格3,000円

演劇にハマり込んだ女性・山口千晴の波瀾万丈の半生記。(どこまで事実でどこから創作なのか聞くのはヤボでしょうね)
少女期から高校・大学・社会人といくつかの時制をしょっちゅう往き来するのに転移してすぐにそれがいつ頃のことかすぐワカるので観ていて混乱しないのが上手いし、劇中人物が口にした出来事あるいは結果だけ見せた出来事をその前に遡って再現するループを多用し実は全体の構成もそうなっているのも巧み。
ところで最近、3作に「山口ちはる(役)」が出てきているが、まさか今後ずっとそうなるのでは……(笑)

三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?

三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?

鈍牛倶楽部

駅前劇場(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★

台詞よりも仕掛けの効果に頼る舞台が流行りだが、岩松了の舞台は台詞で見せる。ことにチェホフは岩松が学生の頃から取り組んだ作家で、自家薬篭中のもの。「三人姉妹」を河原で上演しようとしている小劇団のバックステージ模様と、芝居の「三人姉妹」を重ねて滑り出す最初の溶暗まではなかなかシャレてもいるし、随所に本歌取りがあって快調である。ワークショップのメンバーを集めたと言うキャストは、全くと言っていいほど実績が浮かばない俳優ばかり(出演表か配られたが、配役表が欲しい。誰が何をやっているかわからない)だが、よく稽古が行き届いていてそれぞれの役も過不足ない。メンバーの一人がマスコミに売れることで劇団内に波紋が広がっていく二場からは近くの住人なども出てきた話も広がっていく。この人物たちもさすが、鶴屋南北賞(だったっか?)受賞した岩松、キャラも台詞も面白い。三場には歌もあるがこれもなかなかいい感じだ。

ネタバレBOX

しかし面白ければ面白いほど、一場のような、一九世紀のロシアの「三人姉妹」と現在の演劇若手の重ね合わせは、うまくいかなくなる。だんだん最後の軍隊が出ていくところはどうするつもりかと心配になってくる。なんとか決闘のシーンで一人が生きていることにする新趣向で逃れようとするが、やはりうまく結末には持っていけていない。「三人姉妹」の幕切れ、三人姉妹がそれぞれ出発する軍隊を見送りながら人生の行方について独白する有名な感動シーンにはつなげられなかった。岩松の力量からすれば、時間をかければできただろうが、ま、今回はここまでと言う納めである。それでも、これでも十分面白い。もう少し手を入れて、設備と椅子のいい劇場でもう一度見たい舞台である。
カスタネット

カスタネット

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽。この物語が広がるには「絵のない絵本」や「CD」があったらいいのかなと思いました。ここで紹介できるような文章力がないのが残念です。

星空との出逢い

星空との出逢い

COMBO×COMBO

d-倉庫(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 17:00

価格3,000円

17:00の回(晴)

千秋楽。16:15受付、16:30開場。

16:57前説、17:05開演の挨拶~19:09終演。

こりっちで検索すると
観たことがあるのは
井本みくにさん「夢遊トリップ(2017/10@絵空箱)」他
鈴木勇士さん「NOVA(2015/11@眼科画廊)」
武田摩耶さん「ダンスがみたい!新人シリーズ16(2018/1@d-倉庫)」他
蓮子奈津美さんは、もちろんマドモアゼル・シネマの作品「女は、旅である(2017/12)」他で。

素材としては「銀河鉄道の夜」や「ソラリス」のハリーなんかもイメージしたくなる。
夏の夜の夢なのか、喪った者への想いなのか、誰にでもあるであろう気持ちが素直に現れているように思える。
浴衣、蛍、天の川、無限(夢幻)の時間のなかを流れる河。

タンサーによって風が舞う。
役者によって感情が惑う。

パラダイスロスト

パラダイスロスト

TIARA-FRONTIER Presents

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 13:00

出演者の数に対して、舞台のサイズが小さく窮屈に見えました。 一度見たけでは理解しづらい内容と話の展開だった為、感情移入しづらかったです。
シホ役、サオリ役、メイア役の子は安定した演技で落ちついて見ることができました。また他のキャストものびのびと演技・ダンスをしていて、これからが楽しみだと感じました。

Do Munch

Do Munch

みどり人

新宿眼科画廊(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/30 (火)公演終了

満足度★★★

大きな舞台装置も小道具も何もありません。スクリーンと何枚かのムンクの絵だけ。すべてをセリフと体の動きで表現して芝居が進んでいきます。芝居のストリー展開も解ったようでわからず、解らないようでわかる。そんな感じの80分でした。役者さん達の演技力は伝わりました。

心は孤独なアトム

心は孤独なアトム

“STRAYDOG”

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 12:00

価格7,000円

歌・ダンス・お笑いを織り交ぜた構成が特徴のSTRAYDOG。
歌やダンスの稽古にかなりの時間を費やしてるだろうなというのは一目で
分かり、途中何度も拍手が起こります。

個人的にはお笑いの部分は抵抗があり、ノリツッコミのやり取りがストーリーに
不要な場面で何度も展開されるので苦笑。
小劇場にしては長めの2時間でしたが、お笑い抜きで1時間40分でもよかった気が。
宮地真緒さん目当てで観に行きましたが、ちょっと出番が少なかったのが残念でした。

千秋楽という事で終演後に1人1人役者の紹介と全員でのお見送りもあり、
お客さんを大切にしている印象を強く受けました。
演劇を初めて観る友達を連れて行くには最適かもしれません。

美しきものの伝説

美しきものの伝説

文学座附属演劇研究所

文学座アトリエ(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/26 (金) 18:30

価格1,000円

18:30の回(晴) Aチーム

18:25会場着、受付(予約順の整理番号(緑)」、18:30開場、舞台上、いたるところに貼られているのは新聞?数本の柱、上手端にカウンター。

10分休憩込みで190分。桟敷と椅子席、いつ来ても満席。椅子席にしました。全席にブランケットあり。

18:30楽隊が通り前説、蝉の声、開演、和服の女、客席後方から尺八を手に男~20:00休憩、20:11~21:43終演。

研究所で8作品、これに演出部水野玲子さんの「農業少女」を入れて9作品目。

小劇場とは違うと感じる要素はなんだろうといつも考える。高校や大学の演劇とも違うし「文学座」というエッセンスがあるのだろうと思いながらの3時間、しかし時間の長さは感じない。

お話の対象となっている時代については、教科書的なキーワードとしては耳にしたことはあっても興味を持ったことはない。

耳慣れない言い回しもあるがきっとニュアンスは汲み取っていると思う。

※「宮本研戯曲集(3)」を図書館で予約してみました。前回の上演が2014/8か...次があるとしてもだいぶ長いか。

いつもそうですが客席以外のどこにいてもみなさん「人物」になりきっているように思います。

受付、座席の案内などの心配りも一級。

「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」

「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」

関村と浅野

スタジオ空洞(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 13:00

「OLと課長さん」のみの観劇。コントのようなお芝居。セットは公演のベンチひとつ。そこで繰り広げられる現実的なのかそうでないのか、、とにかくふわふわとした芝居。そんじょそこらのコントよりおもしろいし、キャラクターも愛しく楽しかった。スタジオ空洞、はじめて行ったけど、雰囲気好きだな~。

楽園の怪人

楽園の怪人

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/29 (月)公演終了

満足度★★

柱が真ん中にあるため 席をどちらに選ぼうか迷った末 左側に座った。芝居が進んでいく中 時間が逆行する場面が何度かあったが どうもピンとこなくて・・・ 結局最後までピンとこずに終わってしまった。

np tempo(ナップテンポ)

np tempo(ナップテンポ)

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

1月にクリスマスというシチュエーション、時季外れであるが描きたい内容は…。一見もっともらしい主張であるが、果たして描かれているような心を持ち続けていられるのか、と思うような疑問が生じた。
公演全体は、子役も出演しファンタジーの雰囲気が漂うが、アクションシーン等はエンターテイメントとして楽しめる。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台セットは、全体的にピンク色、中央に2~3段の段差を設け、その上下動作によって躍動感を演出する。中央に出入り口があり、その左右にクリスマスツリーが飾られ、さらに両壁に非対称にツリーが置かれている。それを電飾点滅させ美しく柔らかい雰囲気を漂わせる。

梗概…白衣を着た青年の独り言…ナップ研究所に勤務している。この研究所は不思議な出来事を科学的に解明することだが、どうしてこの職業を選んだかは忘れたと言う。サンタクロースを中心にトナカイとスピナ?で構成された世界がある。最近のクリスマスは子供の夢ではなく、大人が楽しんでいるだけのようだ。サンタクロースはクリスマスが夢を語るものではなく、現実の商業ベースでしかないといった最近の風潮を嘆く。自分の存在・活躍する意味を問うような問い掛け。一方、スピナは人間界へ行ってみたいという望みがある。唯一、サンタクロースが持っている人間界へ通じる鍵を手に入れ…。場面転換し、某所で27歳の男女が語らっている。そこへスピナが現れ、子供(12歳)の時の気持を思い出させる。スピナはこの人間達の化身(童心)であり、社会の荒波に翻弄され、夢・希望を見失っている今こそ、子供の頃の純真なそして希望に溢れる心を取り戻させる。イメージとしては、サンタクロースがいる天上界のような所から下界を俯瞰し、地上に舞い降りた天使の如くである。スピナとの交流を通じて童心を思い出し、希望を持って生きていこうとする姿。そして何故、ナップ研究所で働いているのか、自分自身の初心を思い出す。

クリスマスを通じて、荒んだ人の心を再生する、そんな姿を見せるヒューマンドラマ。しかし、契機がサンタクロースの愚痴のような繰言が気になる。クリスマスは主に子供(童心)のためと言うが、たとえ商業ベースで本来のキリストの誕生を祝うという宗教色が薄れて別の意味合いを持ったとしても…サンタクロースの存在意義、その思惑は何も子供でなくても良いのではないか?「サンタクロースは煙突からではなく、心から入る」という台詞からすれば、全世代に向けたメッセージの発信、そのうち子供に的を絞った描き方のほうがシックリした。

サンタクロースがいる世界は格差(階級)社会のような…。サンタクロースを頂点にトナカイ(その中でも序列がある)、スピナ(同様に順位付け)がピラミット型に構成されており、人間社会と変わらぬ、いや日本では少なくとも制度的に階級制(実質的な格差は感じる)はないので、それより劣っているようだ。
演技、特にトナカイとスピナがサンタクロースの鍵を巡って戦うシーン、そのアクションスピードや拳の空を切る効果音に迫力があり観応えがあった。

次回公演を楽しみにしております。
パラダイスロスト

パラダイスロスト

TIARA-FRONTIER Presents

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

物語としては、映画等で見かける内容(「学校の怪談シリーズ」等)で意外性は少ない。怪談ものではあるが、ホラーというよりはファンタジー要素が含まれた冒険ジュブナイルものといった趣きもある。またノスタルジックな雰囲気もあり大人層にも支持されるかもしれない。
思春期における揺れる不安定な心の在り方、誰もが通過するかもしれない迷いや悩みを不思議な出来事(学校の7不思議の1つ)を通して描く学園ドラマ。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

舞台セットは、教室、上手側に立方体の角面を客席側に張り出させ、その上部を骨組みだけにして屋上を出現させる。下部に鏡が飾られ、その中は別次元へ通じるらしい。その案内人が”3階のシホさん”という呼び名で、学校では伝説化している。

梗概…平凡な学園を舞台にした平凡な日常。そんな毎日から抜け出した少女、ミチル。彼女を探すため、親友のサオリは”3階のシホさん”と出会う。行先は別の世界で、パラレルワールドを思わせる。
自分が何者かを探す旅の途中で出会う大切な人たちを忘れないでほしい。迷い込んだ、もう一つの世界で経験する出来事が、今(元)の世界を別の視点から眺められる。

高校3年生という将来(進路)の選択に揺れる時期、不安・焦燥・虚無・希望等のいろいろな感情が自分の意思とは関係なく表れる。その制御が難しい感情を別の世界の自分と置き換えた時、今の自分の情況が見えてくる、という心理劇のようでもある。現実に直面している不安定な感情、それを乗り越えて未知の世界(鏡)の中へ飛び込む。先にどのような世界が待ち受けているのか、想像出来ない場所に立ち向かう。その姿こそ、将来をどのように切り開いていくのか、現実の世界から逃避しそうな気持を未知への探究心が勝る、という展開は寓話のようでもあった。

演出は、特に今の世界へ呼び戻す、その還元シーンは圧巻であった。鏡の中には相当数の世界が作り上げられており、それを鏡の中へ入った高校生たち全員を同時に還元させることは難しい。ある一つの方法を試みるが、そのパワーを集中させる3階のシホさん(渡辺有美サン)の演技、それを支える照明と音響効果は迫力があった。
高校生の揺れる心情と同時に教師としてはどのように対応すべきか、その人間的な悩みも垣間見せる。個々の人間性と関係性は描かれるが、学校という組織は立ち上がってこない。学校内の伝説には目を瞑っていたのであろうか。学校の体面をどう取り繕うかという騒動があっても…。

次回公演を楽しみにしております。
シエルソル ~J'arrive a ~

シエルソル ~J'arrive a ~

meyou

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2018/01/16 (火) ~ 2018/01/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

朗読とピアノ 声楽 ダンス 歩く 幾何的に同時にやがてずれて一人一人
声と楽器 朗読 男は操られ歩かされている。 背負わされている。 去っていく。
物語は 繰り返している 少しづつ感じが変わる。

ネタバレBOX

朗読とピアノ 声楽 ダンス 歩く 幾何的に同時にやがてずれて一人一人
声と楽器 朗読 男は操られ歩かされている。 背負わされている。 去っていく。
物語は 繰り返している 少しづつ感じが変わる。

二人が踊る 2羽の大きな鳥の様に見えた。 死こそ 無残なり ローマ エジプトの神に見放された 君と我を永劫に // 女は ニヤリと 勝負はすでについた 男がゆっくりと立ち上がる。オノさんまだいらしゃたんですか。 えっ。・・・なんですか・・・ 行かないの 行かないの・・・ 何故 紫なんですか。えっ。いつなんです。 マフラー コート 交差点を歩く様に。また夢か 男は、目さえ動かさぬ 夕べは楽しかったかい。えぇ。切り込んで来て 悠悠と 男は上から見下ろしている 10銭によって1円の、1円によって10銭の、1銭の見方。そうさ 楽しみは、そう無いさ 自殺しなくてすむ フジヨ おの は、来るかい 来ないかい。兄さんあの金時計は、渡しません。あげる約束。私から渡します。そうか。コウノさんとオノさんは、ばったりと。何処へ。何かが僕を引っ張り回すだけだ。さんぽ。まあね。良い天気だね。// (行進のように進む、幾何的に動く、毎日の喧騒の動き) 死を貪る 文明の民 文明は人の精神を麻痺 文明はきらめく 人は集まる イルミネーション あっと驚く時初めて 生きていると気づく 歩く 男はハラハラと散る // 行く いきます 何処へ。スーパー。あの金時計は私が貰いますよ。誰ぇー。おやすみ。死ぬのと殺されるのは同じ。帰って来ても同じ事ですか。// とうふ3丁 5丁いっとく。// 男が歩く 踵を持って運ぶ二人の女(歩かされている様)鈴がはじきとぶ バイオリ 過去は死んでいる ピアノ 弦楽器 10年は3千6百8十日 打楽器 世界は色の世界 バラバラな音 繋がった音 (男は動かされている) 光を受け舞う 男は懐中時計を見る 止められ 動かされ 転かされ 歩いて行く。// 四隅から中央へ じゃんけん。// フジヨ また夢か 昨日はお餅買ったかい 楽しみは、そう無いさ 俺は、相変わらず 来るかい 来ないかい 金時計はムネチカにあげる 私から。何処へ 君は何処へ また夢か 繰り返す。繰り返すと音の響きだけが感じてくる 繰り返す。

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