
ハダカ座Vol.1『ストリップ学園』
CLIE
新宿FACE(東京都)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/20 (土)公演終了
満足度★★★★
急遽行くことになったのでどんなものか知らずに行きました。ただタイトルだけ見て「ストリップなんて一生見ることはないだろうから、雰囲気だけでも味わいたい」くらいの気分でした。しかしこのチラシ、これって男子だよね?と思っていたらやっぱり男子だったんですね。みなさんきれいでしたし、面白かったです。おチップ付きブロマイド買っておけば良かった(笑)。ストリッパーになりたいそれぞれの理由も描かれていて良かったです。冒頭の笑かしギャグがくどかったので「これくらいやらないと嘘が嘘にならないのかな」と思って見ていたのでしたが、単に脚本・演出の方の好み(?)だったようです。

秘密の花園
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
言うまでもなく、唐十郎の代表作。本多劇場こけら落としの伝説の名舞台である。
柄本明、緑魔子 版を見ている者にとっては、見るのが怖いような公演である。
日暮里は坂の多い街、駅前には漆の木があって・・・・・と柄本の独白で始まる舞台の記憶はまだ体に残っている。あれからもう、35年も過ぎたのか。そういえば世代も完全に一回りはしている。
時代は変わった。ナマの演劇は時代とともに変わる。作品が古典として残っていくには、何がその芯になっていくのか、と言う事を痛切に考えさせられる舞台だった。
かつて本多で柄本明がやったアキヨシをその子の柄本佑がやる。幕開き、その最初の第一声からして違う。(そのことをあげつらっているのではない) 柄本明のモノローグには、大都会東京の片隅によどんでいるような下町から立ち上がってくるそこに生まれた人間の実在があり、アキヨシに引きずられて舞台に現れる人々にも、リアルな存在、イメージ上の人物などなど、見事に振られた多彩なキャラクターが、現実社会に太古の時代から残っている親子兄弟の人間関係や、天候や地形など人為の及ばぬ環境に操られて舞台の上の秘密の花園に咲き乱れる。めちゃくちゃに見えるようなプロットなのだが、観客の心をしっかりとつかんで離さない。
あれは1982年の東京が見た夢だったのだろうか。
柄本佑のモノローグには、明のような痛切な都会への憧憬もなければ、女性への思いもない。舞台全体も、本多が情念の渦巻く混沌の舞台だったにくらべ、形だけは似ているのにどこか客観的で透明な感じである。重ねて言うが、それをあげつらっているわけではない。それがナマモノの演劇の宿命で、今の「秘密の花園」はこうだ、ということでいいのだ。
それにしては…という感想になるのだが、今回の公演では、そこが思いきれていないのが残念だった。観客は唐十郎に導かれて、新しいいまの日暮里を見たいのである。
当時のものとしては珍しく公刊もされている初演の公演ビデオでも不完全ながらほぼ8割の舞台は残っているし、30年を超える以前の公演にしてはこれまためずらしく当時の多くの関係者が存命だ。今回はスタッフ全員その呪縛から逃れられなかったのではないか。若い演出者にとっては大きなプレッシャーだったのだろう。
思い切って新しい演出でやってもこの唐十郎の世界は壊れたりはしないと思う。戯曲のどこをどうと、いうことには数限りなくアイデァも浮かぶいいホンなのだ。それを舞台の上で実現していかなければ、またホンも生き残らないのだから。

舞台「レンタヒーロー - RENT A HERO -」
SPIRAL CHARIOTS
六行会ホール(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
明日が初日の今日(16日)、公開殺陣返しを観てきました。ネタバレに抵触しかねないですが、舞台がこんな風にして出来上がって行くのだと言うことが少しでも分かって面白いです。普通は観客に見せることの無い殺陣返しに、観客がいることが良い方に働いていることを願います。明日の本番が楽しみです!!

郷愁の丘ロマントピア
ホエイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
ホエイは舞台に金をかけず、戯曲で勝負、役者は体で勝負。「珈琲法要」「麦とくしゃみ」に続き北海道三部作を完結させる今作は、時代を戦後、題材を炭坑町・夕張にとったお話。
台詞を聞いていると詳細なデータが踏まえられ、事実としては深刻だが、芝居はトボけている。
三部作の一作目が江戸後期に津軽藩から送られた開拓使の話だった事を思い出し、今更ながら北海道の歴史(有史)はごく短いという事実に思い当たる。(アイヌ民族は文字を持たなかった)
看過されがちなこの彼我の違い(沖縄の歴史意識も然り)を、作者山田氏はディテイル描写によって巧妙に際立たせる。
「珈琲法要」では病気になっていく過程を細かく幾段階かに分けて描写していた。ドラマ性を演出するならそこは見せなくて良く、想像させて共感を掴むのが得策なのに、それをやらない。
今作では、SEを一つも使わなかった。風や、水辺のさざ波や、木々のこすれる音など、背景に流れるだけでも情感が漂い、「郷愁」を揺さぶるだろうに・・。
この潔い(?)勝負の仕方は、演劇を「心地よさ」に浸る場所としない、こだわり故だろうか?
妙に味わいある芝居なのには、違いない。

きんとと
クロジ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと時間が経ってからの書き込みですみません。とても豪華な舞台セットと、それに見合う豪華な役者陣でした。
リメイク前と比べると、描写は細かく、演技は丁寧に。しかし、パワーは落ちてしまったのが残念なところ。劇場が大きくなったせいかな。
クロジの描く世界はやはり美しくて、儚げで好きなんです。そして、そこに生きるひとたちの人間味が素敵なのです。もっともっと色濃い芝居が観たい。

郷愁の丘ロマントピア
ホエイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

壽 初春大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2018/01/02 (火) ~ 2018/01/26 (金)公演終了

JAM vol.6『正しいヒーローの作り方』
ThreeQuarter
遊空間がざびぃ(東京都)
2016/10/09 (日) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
中村君の脚本、演出を始めて観ました。え~っと。半円形の必要なかったですね。
その変則舞台のせいで、役者が本来気にしなくてよいことを終始気にしている。それがもったいないと感じました。
中堅劇団員の「支える意識」が垣間見れて、それが嬉しいながらも、そういうのは目立っちゃダメだよね。

ダンデライオンII~飛龍伝より~
ThreeQuarter
JOY JOY THEATRE(東京都)
2017/03/19 (日) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★
バトルロイヤル公演、全チームを見たのは久しぶりでした。鶏らしさ、雛らしさ、卵らしさがしっかり出ていてよかったです。でも、結局、どの芝居が良いかっていうと、ダントツで鶏なんですよ。その現実をちゃんと受け止めて、「らしくあればいい」で満足せずに、もっともっと良い芝居をしてほしいな、と思いました。

つぐない
劇団あおきりみかん
G/PIT(愛知県)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/07/10 (月) 19:30
価格2,800円
年間ランキング11位おめでとうございます。感想を書いていなかったことを思い出し、書いておこうと思います。
まず、開演前の舞台セットを見たときに「どう使うんだ?これを?」と思っていたのですが、まあ見事な使い方。演出が先なの?舞台美術が先なの?見事!としか言いようのない、一つのサプライズでした(私にとっては、ですが)
あとはネタバレでもないけど、ネタバレBOXへ。

壽 初春大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2018/01/02 (火) ~ 2018/01/26 (金)公演終了

カレンダー・ガールズ
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/24 (水)公演終了

光、さえも
Ammo
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/20 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/19 (火) 14:00
価格3,200円
美とは何かについて哲学から屁理屈まで駆使しての論争劇、某傑作会議劇やら何やらと勝手に関連付けて観たので愉しさが割増し=例えばあの中にナイゲンのアイスクリースマスみたいな人物がいたらどうだったろう?などと考えて頬を弛ませていたのだった。
また、創作とは何か?という議論になった時に「既存のものが大半であっても、それに手を加えて新たな価値を附加すれば創作である」(大意)という意見が出て「あれ?これって聞き覚えのある理屈では?」とナイゲン終盤の理屈も想起。
キャスティングも的確な中、ピヨレボmacoさんの「フラッパー」ぶりが特にハマっていたかな、とも。史実上のジョージアのポジションが今回の座組の中のmacoさんのようなものだったのでは?などと妄想したりもして。
「12人の怒れる男」では老人が証言通りの時間て戸口まで行けたか試すことで、「ナイゲン」では疑惑の2ショットの再現をすることで座って議論するだけの状況にブレイクをもたらしたけれど、これではどうするんだろう?と思っていたらまさかのダンス、ってのにヤラれた。(笑)
あと、ヴォルテールの「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」に通ずる台詞にニヤリ。

『ギア-GEAR-』East Version
『ギア』イーストバージョン公演事務局
千葉ポートシアター(千葉県)
2017/12/22 (金) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

SHIT AND LOBSTER 【ご来場ありがとうございました】
MILE STONE
吉祥寺シアター(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
一番前の席で、どんな顔してみたらいいの?と思いつつ、時々ふふふっと漏れる笑い。あっち方面の話なのに、べたつきやねっとり感がなく、むしろドライにコメディタッチで話は進んでいく。特に宮下さんのかますポワッとしたボケがなんとも言えずに愉しい!男女の痴話噺かと思えば、広がるストーリーも楽しかった。ラストのお嬢さんの旅立ちの台詞はどっかーんというインパクトで清々しくもありました。

ハダカ座Vol.1『ストリップ学園』
CLIE
新宿FACE(東京都)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/20 (土)公演終了
満足度★★★★
体力有のイケメンキャストたちが、いつもとは違う意味で“体張ってるね!”って、とんでもなく感じてしまいました。まさかあんなカッコやこんな姿で現れるなんて・・・目の保養なのか?目の毒なのか?ラスト辺りはみんなの体の汗が光って、なんか艶めかしく・・・やっぱり目の保養?ドタバタぐちゃぐちゃの舞台ではありますが“楽しい!”って言ったら、まちがいなく“楽しい♪”舞台でした。
(グダグダギャグには少々めげましたが)

非国民的演劇
しあわせ学級崩壊
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

源八橋西詰
T-works
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
後藤ひろひとさんという素晴らしい作演に加え、しっかりと脇をかためるベテラン俳優さん。
丹下さんは幸せものだなと思ったけど、それを観ることができた自分も幸せです。
迂闊にへらへら笑ってたのにストーリーが進むと苦笑いや涙に変わる。
笑ったり涙したり、とても濃厚な90分でした。
見終わった後も色々と考えてしまいますね。
東京公演、たくさんの人が見てくれますように!!

花の栞
彗星マジック
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/13 (土) 19:30
価格2,800円
2018年初の観劇がこれで本当に良かったです。
本当に泣いてしまいました!キャストの皆さん全員が完璧で、音響照明演出もさすがでなにより脚本の伏線の回収がもうすごすぎて公演中ずっと背もたれが付きませんでした!
もうこれは違う劇団でも上映されてほしいぐらい、良い演劇です。

ハマの弥太っぺ
theater 045 syndicate
横浜ベイサイドスタジオ(神奈川県)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
初見かつ来歴も全く知らない(名からすると地元横浜の)ユニットに佃典彦が書き下ろした作品という。京急神奈川新町駅近くの古い鉄筋ビル2階のスタジオで上演。30分以内で行ける劇場はそうなく、どうしたって同郷感覚が芽生える。加えて上出来の舞台であれば尚の事。観たのは千秋楽で人に紹介しても観てもらえないのが悔しい。
アウトローたちの飛ばす啖呵の応酬がおいしいハードボイルドな世界、そこに女あり、人生哲学あり。尋常ならざる「弥太っぺ」という傑物を演ずるに不足ない俳優を得、またそれぞれに不足ない脇役を得て、「乱暴」スレスレの照明、美術ともみくちゃに摩擦熱を上げながら、鎮火されず最後まで走り切った。佃氏らしい?ハチャメチャな局面もきっちり物語に回収される堅固な戯曲は見事で、男の芝居である。めっけもの。